JP2001173748A - バックラッシュレス式ラック・ピニオン駆動機構 - Google Patents
バックラッシュレス式ラック・ピニオン駆動機構Info
- Publication number
- JP2001173748A JP2001173748A JP36282299A JP36282299A JP2001173748A JP 2001173748 A JP2001173748 A JP 2001173748A JP 36282299 A JP36282299 A JP 36282299A JP 36282299 A JP36282299 A JP 36282299A JP 2001173748 A JP2001173748 A JP 2001173748A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rack
- pinion
- backlash
- rack member
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 例えばプレスブレーキのバックゲージ突当装
置等に利用されるラック・ピニオン駆動機構において、
近年のワーク位置決めの高精度化要求に伴い、そのバッ
クラッシュを少なくするためには機械加工精度の向上に
より実現しようとすると相応の高コストを要するため、
従来の比較的低コストのラック・ピニオンを使用して、
前記バックラッシュレスをなくする低コスト手段を提供
する。 【解決手段】 このため、前記機構を、所定のピニオン
に同時に噛合係合する同一歯形構成を有する固定ラック
部材１と、その側面を長さ方向に移動自在の補助ラック
部材２とより成り、後者２は前者１に対して、ばね手段
７により前記長さ方向の一方向に付勢するよう構成し
た。
置等に利用されるラック・ピニオン駆動機構において、
近年のワーク位置決めの高精度化要求に伴い、そのバッ
クラッシュを少なくするためには機械加工精度の向上に
より実現しようとすると相応の高コストを要するため、
従来の比較的低コストのラック・ピニオンを使用して、
前記バックラッシュレスをなくする低コスト手段を提供
する。 【解決手段】 このため、前記機構を、所定のピニオン
に同時に噛合係合する同一歯形構成を有する固定ラック
部材１と、その側面を長さ方向に移動自在の補助ラック
部材２とより成り、後者２は前者１に対して、ばね手段
７により前記長さ方向の一方向に付勢するよう構成し
た。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、バックラッシュ
レス式ラック・ピニオン駆動機構に、また特に、例えば
板金ワーク曲げ加工機械のバックゲージ突当装置等に用
いる前記ラック・ピニオン駆動機構に関する。
レス式ラック・ピニオン駆動機構に、また特に、例えば
板金ワーク曲げ加工機械のバックゲージ突当装置等に用
いる前記ラック・ピニオン駆動機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】ラック及びピニオン機構は、従来より、
諸分野の直線駆動機構に広く用いられている。
諸分野の直線駆動機構に広く用いられている。
【０００３】その一例として、図３に板金ワーク曲げ加
工機械としての従来のプレスブレーキのワーク加工位置
決定用のバックゲージ突当装置に利用された要部説明概
略側面図を示す。
工機械としての従来のプレスブレーキのワーク加工位置
決定用のバックゲージ突当装置に利用された要部説明概
略側面図を示す。
【０００４】図３において、１０は、プレスブレーキの
下部テーブルを示し、Ｗはダイホルダ１１頂部の下金型
（ダイ）Ｄ上に載置されたワーク（シート）Ｗで、上部
の上金型（パンチ）Ｐの下降により所定の曲げ加工を行
うものである。
下部テーブルを示し、Ｗはダイホルダ１１頂部の下金型
（ダイ）Ｄ上に載置されたワーク（シート）Ｗで、上部
の上金型（パンチ）Ｐの下降により所定の曲げ加工を行
うものである。
【０００５】ワークＷの正確な加工位置寸法を決定する
ために、周知のバックゲージ突当装置１２が設けられて
いる。突当１３は、機械の前後Ｙ方向にモータ１４駆動
のボールねじ機構１５により移動可能のストレッチ１６
上を、自走式のモータ１７駆動のピニオン１８と、スト
レッチ１６下面に配設された係合ラック１９とにより、
ストレッチ１６上にガイドされてその長手方向（左右Ｘ
方向）に移動自在に構成されている。
ために、周知のバックゲージ突当装置１２が設けられて
いる。突当１３は、機械の前後Ｙ方向にモータ１４駆動
のボールねじ機構１５により移動可能のストレッチ１６
上を、自走式のモータ１７駆動のピニオン１８と、スト
レッチ１６下面に配設された係合ラック１９とにより、
ストレッチ１６上にガイドされてその長手方向（左右Ｘ
方向）に移動自在に構成されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】以上のような突当１３
のＸ方向移動に用いられるラック・ピニオン１８／１７
機構も、近年のワーク突当位置決めの高精度化要求に伴
い、そのバックラッシュを少なくする必要が出てきた。
のＸ方向移動に用いられるラック・ピニオン１８／１７
機構も、近年のワーク突当位置決めの高精度化要求に伴
い、そのバックラッシュを少なくする必要が出てきた。
【０００７】これを、ラック１８とピニオン１７との機
械加工精度の向上により実現しようとすると当然、従来
の比較的低コストのラック・ピニオン部品の使用時に比
して相応のコスト上昇を伴うことになる。
械加工精度の向上により実現しようとすると当然、従来
の比較的低コストのラック・ピニオン部品の使用時に比
して相応のコスト上昇を伴うことになる。
【０００８】本発明は、以上のような局面にかんがみて
なされたもので、前記従来例の比較的安価なラック・ピ
ニオン部品を使用しつつ、要求のバックラッシュを実質
的に消滅させるための手段の提供を目的としている。
なされたもので、前記従来例の比較的安価なラック・ピ
ニオン部品を使用しつつ、要求のバックラッシュを実質
的に消滅させるための手段の提供を目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、以下の各項（１）〜（３）のいずれかに示すバッ
クラッシュレス式ラック・ピニオン駆動機構の提供によ
り前記目的を達成しようとするものである。
ては、以下の各項（１）〜（３）のいずれかに示すバッ
クラッシュレス式ラック・ピニオン駆動機構の提供によ
り前記目的を達成しようとするものである。
【００１０】（１）所定のピニオンに同時に噛合い係合
するそれぞれ同一歯形構成を有する固定ラック部材と、
その側面を長手方向に移動自在の補助ラック部材とより
成り、前記補助ラック部材は、前記固定ラックに対して
ばね手段により前記長手方向の一方に付勢されているこ
とを特徴とするバックラッシュレス式ラック・ピニオン
駆動機構。
するそれぞれ同一歯形構成を有する固定ラック部材と、
その側面を長手方向に移動自在の補助ラック部材とより
成り、前記補助ラック部材は、前記固定ラックに対して
ばね手段により前記長手方向の一方に付勢されているこ
とを特徴とするバックラッシュレス式ラック・ピニオン
駆動機構。
【００１１】（２）所定のピニオンに同時に噛合い係合
するそれぞれ同一歯形構成を有する固定ラック部材と、
その側面を長手方向に移動自在の補助ラック部材とより
成り、前記補助ラック部材は、前記固定ラックに対し
て、前記ピニオンとの係合時にバックラッシュ０位置に
調節固定可能に構成したことを特徴とするバックラッシ
ュレス方式ラック・ピニオン駆動機構。
するそれぞれ同一歯形構成を有する固定ラック部材と、
その側面を長手方向に移動自在の補助ラック部材とより
成り、前記補助ラック部材は、前記固定ラックに対し
て、前記ピニオンとの係合時にバックラッシュ０位置に
調節固定可能に構成したことを特徴とするバックラッシ
ュレス方式ラック・ピニオン駆動機構。
【００１２】（３）所定のラック・ピニオン駆動機構
は、板金ワーク曲げ加工機構におけるワーク加工位置決
定用のバックゲージ突出装置に用いたことを特徴とする
前項（１），（２）のいずれか記載のバックラッシュレ
ス式ラック・ピニオン駆動機構。
は、板金ワーク曲げ加工機構におけるワーク加工位置決
定用のバックゲージ突出装置に用いたことを特徴とする
前項（１），（２）のいずれか記載のバックラッシュレ
ス式ラック・ピニオン駆動機構。
【００１３】
【作用】以上のような、本発明構成により、ラック・ピ
ニオン機構本体の製作精度向上によるコスト上昇を招く
ことなく、そのバックラッシュを実質的に解消すること
ができる。
ニオン機構本体の製作精度向上によるコスト上昇を招く
ことなく、そのバックラッシュを実質的に解消すること
ができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を複数
の実施例に基づき、図面を参照して詳細に説明する。
の実施例に基づき、図面を参照して詳細に説明する。
【００１５】
【実施例】図１に、本発明に係るバックラッシュレス式
のラック・ピニオン駆動機構の一実施例のラック部外観
図の（ａ）正面図及び（ｂ）側面図を、また図２にその
ラック、ピニオン噛合係合図を示す。
のラック・ピニオン駆動機構の一実施例のラック部外観
図の（ａ）正面図及び（ｂ）側面図を、また図２にその
ラック、ピニオン噛合係合図を示す。
【００１６】図１において、本発明実施例のバックラッ
シュゼロ式ラック・ピニオン駆動機構のラックは、同一
歯形構成を有する駆動用ラック１と、それより部材厚さ
が薄いバックラッシュ解消用ラック２との２分割合体可
能に構成すると共に、駆動用ラック１には所定ピッチ間
隔で複数のボルトめねじ孔３を、また、バックラッシュ
解消用ラック２には、上記と同一ピッチでボルト用長孔
４をそれぞれ穿設し、それぞれ座金６を介して、長孔４
内の任意位置でボルト５を締付固定し得るよう構成さ
れ、一方、バックラッシュ解消用ラック２一端部と、適
当な固定部８との間に、所定の引張張力Ｆを有する張力
ばね（図例はコイルスプリング）７を介装したものであ
る。
シュゼロ式ラック・ピニオン駆動機構のラックは、同一
歯形構成を有する駆動用ラック１と、それより部材厚さ
が薄いバックラッシュ解消用ラック２との２分割合体可
能に構成すると共に、駆動用ラック１には所定ピッチ間
隔で複数のボルトめねじ孔３を、また、バックラッシュ
解消用ラック２には、上記と同一ピッチでボルト用長孔
４をそれぞれ穿設し、それぞれ座金６を介して、長孔４
内の任意位置でボルト５を締付固定し得るよう構成さ
れ、一方、バックラッシュ解消用ラック２一端部と、適
当な固定部８との間に、所定の引張張力Ｆを有する張力
ばね（図例はコイルスプリング）７を介装したものであ
る。
【００１７】図２は、図１における突当１３の自走式の
モータ１７のピニオン１８と、ストレッチ１６のラック
１９に代えて、本発明実施例の複合式ラック１，２とを
係合させた状態図で、ばね張力Ｆによりバックラッシュ
０状態で噛合い係合している状態を示している。
モータ１７のピニオン１８と、ストレッチ１６のラック
１９に代えて、本発明実施例の複合式ラック１，２とを
係合させた状態図で、ばね張力Ｆによりバックラッシュ
０状態で噛合い係合している状態を示している。
【００１８】バックラッシュが実質的に０のなると、噛
合い歯間に“きしみ”が発生するので、バックラッシュ
解消用ラック２は、ばね７により長孔４の寸法内をスラ
イド自在としている。
合い歯間に“きしみ”が発生するので、バックラッシュ
解消用ラック２は、ばね７により長孔４の寸法内をスラ
イド自在としている。
【００１９】（他の実施例）前記実施例は、プレスブレ
ーキのワーク突当機構への利用について説明したが、こ
れのみに限定されるものでなく、他の各種の事例に適用
して、同様なバックラッシュ消滅効果を得ることができ
る。
ーキのワーク突当機構への利用について説明したが、こ
れのみに限定されるものでなく、他の各種の事例に適用
して、同様なバックラッシュ消滅効果を得ることができ
る。
【００２０】また、両ラック部材１，２は、要すれば、
他の実施例として両者１，２をバックラッシュゼロ状態
にボルト固定して使用することも可能なことは勿論であ
る。
他の実施例として両者１，２をバックラッシュゼロ状態
にボルト固定して使用することも可能なことは勿論であ
る。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ラック・ピニオン機構本体の製作精度向上によるコスト
上昇を最少限に抑制しつつ、そのバックラッシュを解消
することができ、位置決め精度を向上し得ると共に、ラ
ック、ピニオン間の歯のキシミ等の発生を防止し得る。
ラック・ピニオン機構本体の製作精度向上によるコスト
上昇を最少限に抑制しつつ、そのバックラッシュを解消
することができ、位置決め精度を向上し得ると共に、ラ
ック、ピニオン間の歯のキシミ等の発生を防止し得る。
【００２２】また、本機構の稼働摩耗によるバックラッ
シュの増加にも対処することができる。
シュの増加にも対処することができる。
【図１】 実施例のラック部外観図、（ａ）正面図、
（ｂ）側面図
（ｂ）側面図
【図２】 実施例のラック・ピニオン噛合係合状態図
【図３】 従来例のプレスブレーキのバックゲージ装置
の一例の全体配置要部該略図
の一例の全体配置要部該略図
１ 駆動用ラック ２ バックラッシュ解消用ラック ３ ボルトめねじ孔 ４ 長孔 ５ ボルト ６ 座金 ７ 張力ばね（コイルスプリング） ８ 固定部 １０ 下部テーブル １１ ダイホルダ １２ バックゲージ突当装置 １３ 突当 １４ モータ １５ ボールねじ機構 １６ ストレッチ １７ モータ １８ ピニオン １９ ラック Ｄ 下金型（ダイ） Ｐ 上金型（パンチ）
Claims (3)
- 【請求項１】 所定のピニオンに同時に噛合い係合する
それぞれ同一歯形構成を有する固定ラック部材と、その
側面を長手方向に移動自在の補助ラック部材とより成
り、 前記補助ラック部材は、前記固定ラックに対してばね手
段により前記長手方向の一方に付勢されていることを特
徴とするバックラッシュレス式ラック・ピニオン駆動機
構。 - 【請求項２】 所定のピニオンに同時に噛合い係合する
それぞれ同一歯形構成を有する固定ラック部材と、その
側面を長手方向に移動自在の補助ラック部材とより成
り、 前記補助ラック部材は、前記固定ラックに対して、前記
ピニオンとの係合時にバックラッシュ０位置に調節固定
可能に構成したことを特徴とするバックラッシュレス方
式ラック・ピニオン駆動機構。 - 【請求項３】 所定のラック・ピニオン駆動機構は、板
金ワーク曲げ加工機構におけるワーク加工位置決定用の
バックゲージ突出装置に用いたことを特徴とする請求項
１，２のいずれか記載のバックラッシュレス式ラック・
ピニオン駆動機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36282299A JP2001173748A (ja) | 1999-12-21 | 1999-12-21 | バックラッシュレス式ラック・ピニオン駆動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36282299A JP2001173748A (ja) | 1999-12-21 | 1999-12-21 | バックラッシュレス式ラック・ピニオン駆動機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001173748A true JP2001173748A (ja) | 2001-06-26 |
Family
ID=18477821
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36282299A Withdrawn JP2001173748A (ja) | 1999-12-21 | 1999-12-21 | バックラッシュレス式ラック・ピニオン駆動機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001173748A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015024891A (ja) * | 2013-07-25 | 2015-02-05 | 株式会社リコー | 圧着部材の組み付け方法、用紙綴じ装置および画像形成装置 |
| WO2017056765A1 (ja) * | 2015-10-02 | 2017-04-06 | トヨタ車体株式会社 | 歯車支持装置 |
-
1999
- 1999-12-21 JP JP36282299A patent/JP2001173748A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015024891A (ja) * | 2013-07-25 | 2015-02-05 | 株式会社リコー | 圧着部材の組み付け方法、用紙綴じ装置および画像形成装置 |
| WO2017056765A1 (ja) * | 2015-10-02 | 2017-04-06 | トヨタ車体株式会社 | 歯車支持装置 |
| JP2017067264A (ja) * | 2015-10-02 | 2017-04-06 | トヨタ車体株式会社 | 歯車支持装置 |
| CN106817908A (zh) * | 2015-10-02 | 2017-06-09 | 丰田车体株式会社 | 齿轮支承装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070306 |