JP2001173687A - キャリパブレーキ装置 - Google Patents

キャリパブレーキ装置

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JP2001173687A
JP2001173687A JP35714699A JP35714699A JP2001173687A JP 2001173687 A JP2001173687 A JP 2001173687A JP 35714699 A JP35714699 A JP 35714699A JP 35714699 A JP35714699 A JP 35714699A JP 2001173687 A JP2001173687 A JP 2001173687A
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caliper brake
caliper
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brake
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English (en)
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Shigeru Yoshizawa
茂 吉澤
Kazuyuki Sakai
一幸 酒井
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄道車両用のキャリパブレーキにおいて、制
輪子の交換を容易にするアンカピンの固定装置を提供す
る。 【解決手段】 キャリパブレーキの本体20に対して装
備される制輪子30は、アンカピン70により支持され
る。アンカピン70は、フランジ部71とリング溝72
を有し、制輪子30の下部を支持し、ブレーキトルクを
本体側へ伝達する。固定装置100は、弾性線状材でつ
くられ、円弧状部105,106がリング溝72に係合
される。固定装置100の端部101,102を広げて
アンカピン70を抜き出し、制輪子を取り外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリパブレー
キ、特に鉄道車両用のキャリパブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャリパブレーキは、車輪と一体に回転
するロータを跨ぐ構造のキャリパを備え、キャリパに支
持された制輪子を油圧ピストンで押し出して制輪子のラ
イニングをロータに押圧してブレーキ力を発生させる機
能を有する。
【0003】油圧ピストンへの油圧を断つと、制輪子全
体がスプリングの作用でロータから引き離されて、非ブ
レーキ状態となる。ライニングは使用により摩耗するの
で、ライニングとロータの間の間隙は増大していく。そ
こで、キャリパブレーキに間隙自動調整装置を備えて、
間隙を常に一定に保つ。例えば、特公昭36−1496
1号公報は、この種のブレーキ間隙自動調整装置を開示
している。
【0004】更にライニングの摩耗が進むと、制輪子全
体をキャリパから取り外して、新品と交換する必要があ
る。制輪子は、キャリパに対してトルクを伝達するアン
カピンを介して支持されている。アンカピンをキャリパ
に係止する機構に関しては、例えば、特開平11−23
0209号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】アンカピンは、ブレー
キ作動時に制輪子が受ける大きなトルクをキャリパに伝
達する必要があり、キャリパに対して確実に係止する機
構となっている。一方、制輪子の交換時には、アンカピ
ンをキャリパから取り外した後に、制輪子をキャリパか
ら取り外す工程となるので、アンカピンの取り外しが容
易な構造が求められる。本発明は、上述した要求を満足
するキャリパブレーキ装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のキャリパブレー
キ装置は、基本的手段として、ロータを跨いで配設され
るキャリパブレーキ本体と、本体に設けられるシリンダ
に摺動自在に挿入されるピストンと、ピストンによりロ
ータに向けて付勢される制輪子とを備える。そして、キ
ャリパブレーキ本体に対して着脱自在に挿入されて制輪
子の端部を支持するアンカピンは、キャリパブレーキ本
体のロータ側とは反対側の側面部に係合するフランジ部
と、キャリパブレーキ本体のロータ側の側面部近傍に形
成されるリング溝を有し、アンカピンのリング溝に着脱
自在に係合する固定装置を備えるものである。
【0007】この固定装置は弾性線材を折り曲げてつく
られ、また、アンカピンのリング溝に係合する円弧状部
と、対向する端部と、端部の反対側を折り曲げて形成さ
れるボルトによる取付部を備えるものである。さらに、
対向する端部を折り曲げてつくられる指掛け部を備える
ものである。
【0008】また、固定装置は弾性線材を折り曲げてつ
くられ、その一端部がアンカピンのリング溝に係合され
る第1のクリップと、弾性板材を折り曲げてつくられ、
キャリパブレーキ本体の底部を含む面に当接し、その一
端部がアンカピンのリング溝に係合される第2のクリッ
プを備えることもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のキャリパブレー
キの正面図であり、図2は側面図、図3は平面図であ
る。全体を符号1で示すキャリパブレーキ装置は、キャ
リパ部材10と、キャリパ部材に対して支持される本体
20を有し、本体20に対して制輪子30が交換自在に
装備される。制輪子30は、ロータRに対向するブレー
キライニング32、ライニング32を貼り付ける裏板3
4、アンカプレート36等により構成され、ガイドプレ
ート40によりロータRに対して接離する方向に案内さ
れる。
【0010】本体20内に装備されるピストン部材50
は、ブレーキ作動時に、制輪子30をロータRに押し付
けてブレーキ力を発生させる。ブレーキが解放される
と、ピストン部材50は、制輪子30をロータRから引
き離す。ロータRと制輪子30のブレーキライニング3
2の間隙が所定の距離以上となると、ピストン部材50
内に装備された間隙調整部材52が作動して、公知の態
様によって、間隙を調整する。制輪子30は、2本のア
ンカピン60,70により本体20に支持されており、
このアンカピン60,70を介して、ブレーキトルクを
本体20側へ伝達する。
【0011】図1において、第1のアンカピン60は、
矢印Gで示す重力方向に対して、上側に配設される。第
2のアンカピン70は、重力方向に対して下側に配設さ
れる。制輪子30を交換する際には、鉄道車両の台車に
取り付けられているキャリパブレーキ装置の下側の第2
のアンカピン70を抜き出し、制輪子30を下向きに抜
き出す。交換される新しい制輪子30は、下側から上側
に向けて本体に対して挿入され、第2のアンカピン70
を挿入して、制輪子の下側に係合する。
【0012】第1のアンカピン60は、本体20に係合
するフランジ部61を有し、本体20に差し込んだ状態
で、スナップリング80を第1のアンカピン60に形成
した溝に係合して、第1のアンカピン60を固定する。
第2のアンカピン70は、固定装置100により本体2
0に固定される。
【0013】図4,図5は、本発明の固定装置100の
詳細を示す。図4の(b)は(a)のA−A断面を示
し、固定装置100は弾性のある線状の材料を折り曲げ
てつくられており、折り返し部103を中心とした対称
形状に折り曲げられている。円弧状の折り返し部103
は、ボルト90により本体20に固着される。
【0014】固定装置100は、中央部で円弧状に折り
曲げられて、第2のアンカピン70のリング溝72に係
合する。第2のアンカピン70は、フランジ部71で本
体20に対して、軸方向に位置決めされる。また、第2
のアンカピン70には、2本のOリング74が嵌装され
る。装着位置にあって、固定装置100の対向する端部
101,102は接し、円弧状部105,106は、第
2のアンカピン70の溝72に係合し、第2のアンカピ
ン70を固定する。
【0015】制輪子30を取り外す際には、図5に示す
ように適当なハンドツールで対向する端部101,10
2を矢印H方向に広げる。これにより、円弧状部10
5,106が第2のアンカピン70のリング溝72から
外れ、第2のアンカピン70を矢印S方向に引き抜くこ
とができる。制輪子30は、第2のアンカピン70から
外れ、制輪子30を矢印Gで示す重力方向に引き降ろす
ことができる。
【0016】新たな制輪子は、下側から上向きに挿入
し、上端部を第1のアンカピン60に当接した後に、第
2のアンカピン70を押し込み、固定装置100で固定
する。本装置によれば、以上のように簡単な操作で制輪
子を交換することができる。
【0017】図6,図7は、本発明の他の実施例を示
す。固定装置110は、弾性線材を折り曲げてつくら
れ、対向する端部111,112は丸形に折り曲げられ
て、作業性を向上している。円弧状部115,116が
第2のアンカピン70のリング溝72に係合して固定す
る構造は、先の実施例と同様である。折り曲げられた端
部111,112に指を差し入れて矢印H方向に広げる
ことができ、ハンドツールを必要としない。したがっ
て、作業性も向上する。
【0018】図8〜図10は、本発明の更に他の実施例
を示す。本固定装置は、弾性線材を折り曲げてつくられ
る第1のクリップ140と、弾性板材を折り曲げてつく
られる第2のクリップ150で構成される。
【0019】第1のクリップ140は、ボルト170で
本体20に固定され、その一部が第2のアンカピン70
のリング溝72に係合される。第2のクリップ150
は、本体20の底部に接する平坦面154と、その両端
部を折り曲げてつくられる対向する側壁部152,15
6を有する。本体20の外側に接する側壁部152は、
中央に内側に突出する突部153を有し、この突部15
3を第2のアンカピン70のボルト穴76に係合させ
て、第2のクリップ150を固定する。第2のクリップ
150の内側の側壁部156は、先端が2分割され、そ
れぞれの端縁156aが、第2のアンカピン70のリン
グ溝72に係合される。2個のクリップの係合、離脱に
は、適宜のハンドツールを用いる。
【0020】
【発明の効果】本発明のキャリパブレーキ装置は以上の
ように、簡単な操作でアンカピンを引き抜き、制輪子を
容易に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャリパブレーキの正面図。
【図2】本発明のキャリパブレーキの側面図。
【図3】本発明のキャリパブレーキの平面図。
【図4】本発明のキャリパブレーキのアンカピン固定装
置の説明図。
【図5】本発明のキャリパブレーキのアンカピン固定装
置の説明図。
【図6】本発明のキャリパブレーキのアンカピン固定装
置の他の実施例を示す説明図。
【図7】本発明のキャリパブレーキのアンカピン固定装
置の他の実施例を示す説明図。
【図8】本発明のキャリパブレーキのアンカピン固定装
置の更に他の実施例を示す説明図。
【図9】図8における第2のクリップの斜視図。
【図10】図8の(b)におけるX方向矢視図。
【符号の説明】
1 キャリパブレーキ装置 10 キャリパ部材 20 本体 30 制輪子 50 ピストン部材 60 第1のアンカピン 70 第2のアンカピン 100,110,140,150 固定装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータを跨いで配設されるキャリパブレ
    ーキ本体と、本体に設けられるシリンダに摺動自在に挿
    入されるピストンと、ピストンによりロータに向けて付
    勢される制輪子とを備えるキャリパブレーキ装置であっ
    て、 キャリパブレーキ本体に対して着脱自在に挿入されて制
    輪子の端部を支持するアンカピンは、キャリパブレーキ
    本体のロータ側とは反対側の側面部に係合するフランジ
    部と、キャリパブレーキ本体のロータ側の側面部近傍に
    形成されるリング溝を有し、アンカピンのリング溝に着
    脱自在に係合する固定装置を備えるキャリパブレーキ装
    置。
  2. 【請求項2】 固定装置は弾性線材を折り曲げてつくら
    れる請求項1記載のキャリパブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 弾性線材を折り曲げてつくられる固定装
    置は、アンカピンのリング溝に係合する円弧状部と、対
    向する端部と、端部の反対側を折り曲げて形成されるボ
    ルトによる取付部を備える請求項2記載のキャリパブレ
    ーキ装置。
  4. 【請求項4】 対向する端部を折り曲げてつくられる指
    掛け部を備える請求項3記載のキャリパブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 固定装置は弾性線材を折り曲げてつくら
    れ、その一端部がアンカピンのリング溝に係合される第
    1のクリップと、弾性板材を折り曲げてつくられ、キャ
    リパブレーキ本体の底部を含む面に当接し、その一端部
    がアンカピンのリング溝に係合される第2のクリップを
    備える請求項1記載のキャリパブレーキ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002600A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Kayaba Ind Co Ltd 鉄道車両用キャリパブレーキ装置
JP2008008442A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Kayaba Ind Co Ltd 鉄道車両用キャリパブレーキ装置
JP2013100890A (ja) * 2011-11-10 2013-05-23 Akebono Brake Ind Co Ltd ワンタッチ式パッド装着機構

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