JP2001173444A - 加温システム - Google Patents

加温システム

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JP2001173444A
JP2001173444A JP35975699A JP35975699A JP2001173444A JP 2001173444 A JP2001173444 A JP 2001173444A JP 35975699 A JP35975699 A JP 35975699A JP 35975699 A JP35975699 A JP 35975699A JP 2001173444 A JP2001173444 A JP 2001173444A
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Japan
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engine
flow path
heated
warm
cooling water
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JP35975699A
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English (en)
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Masaaki Fushiki
正明 伏木
Katsunori Horie
克典 堀江
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構成で、レイアウト上の規制が少な
く、低コストにエンジンの暖機機能を得る。 【解決手段】 エンジン21の駆動力によって回転駆動
される機械式過給機5と、その吐出気を冷却する水冷式
のインタークーラ7と、エンジン21を冷却して加温さ
れた冷却水を冷却するラジエータ13とを備え、エンジ
ン冷却水の流路27にインタークーラ7を配置し、機械
式過給機5の吐出気を熱源として冷却水を加温し、暖機
流路17を介してエンジン21に供給し、暖機する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、機械式過給機の
吐出気を熱源にして、例えば、暖機時のエンジンや、ウ
インドシールドとワイパなど車両各部を加温する加温シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平10ー203143号公報に図4
のような車両用暖房装置201が記載されている。
【0003】この車両用暖房装置201はエンジン20
3のウォータージャケット205とビスカスヒータ20
7を熱源にしてエンジン203の冷却水を加温し、車室
を暖房するものである。このビスカスヒータ207は、
高粘性のシリコンオイルなどが剪断力を受けて発生する
熱を利用したものであり、ベルト伝動機構209を介し
てエンジン203に回転駆動される。
【0004】ウォーターポンプ211から吐き出された
冷却水はウォータージャケット205で加温された後、
ビスカスヒータ207でさらに加温され、冷却水流路2
13を移動し、エアコン215とリヤヒータ装置217
で熱交換した後、ウォーターポンプ211に戻る。
【0005】さらに、この車両用暖房装置201では、
エアコン215とリヤヒータ装置217で熱交換した後
の冷却水の残熱によって、エンジン203の暖機効果が
得られる。
【0006】一方、機械式過給機を用いたエンジンの過
給システムは、エンジンの駆動力によって駆動されるこ
の機械式過給機、その吐出気を冷却するインタークー
ラ、バイパスバルブ、スロットルバルブなどから構成さ
れている。周知のように、バイパスバルブは機械式過給
機の吐出気をその上流側に戻して過給圧を調整すると共
に、機械式過給機とエンジンを過大な過給圧から保護す
る。
【0007】また、寒冷地や寒冷期などで車両のウイン
ドシールドガラス(特に、フロントウインド)やワイパ
などに付着する雪や霜、また、ワイパの凍結、さらに、
人間の発生蒸気によってウインドシールドガラスの内側
に発生する曇りなどを除去する加温システムには、従
来、ウインドシールドガラスの内部にプリントした電気
抵抗線のジュール熱による電気式、あるいは、暖房装置
の温風を吹き付ける温風吹き付け式などがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の暖機システムと
エンジンの過給システムとは、上記従来例のように別体
であった。
【0009】従って、エンジンの過給システムに暖機機
能を加えるには、過給システムとビスカスヒータ207
のような熱源を含む暖機システムとを併用することにな
り、それだけ構成が複雑でコスト高になると共に、広い
配置スペースが必要になり、エンジンや周辺機器がレイ
アウト上の制約を受ける。
【0010】また、ウインドシールドガラスやワイパな
どの加温システムの場合、所定の位置に電気抵抗線を設
け、該電気抵抗線をバッテリの電流で発熱させて熱源と
した電気式や、コンプレッサをエンジンで回転させて熱
源として温風を発生させる温風吹き付け式が知られてい
る。
【0011】このように従来の加温システムは、専用の
熱源が必要であるから、それだけ構造が複雑で、コスト
高であり、その上、エンジン回転を利用したコンプレッ
サを使用するなどエンジンの燃費に影響を与えてしまう
という問題があった。
【0012】しかも、電気式の加温システムは、本来、
ウインドシールドガラスの曇り止めであって熱量が小さ
いから、ウインドシールドガラスやワイパなどに付着し
た雪や霜を迅速に溶かすことは難しく、特に、ワイパに
厚く固着した雪や、ワイパを凍結させた氷を溶かすため
には、より熱量の大きな電気抵抗線を用いるなどの対策
が必要であった。
【0013】しかも、フロントウインドやワイパにこの
ようなことが生じると、充分な視界を得ることが難し
く、時には人の手によって雪や氷を取り除かねばならな
いというような不具合もあった。
【0014】そこで、この発明は、専用の熱源を用いな
い簡素な構成の加温システム、特に、低コストでレイア
ウト上の規制が少なく、エンジンの過給機能と暖機機能
の両方が得られるエンジンの暖機システムと、ウインド
シールドなどを加温して氷や霜を除去する加温システム
の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された加
温システムは、エンジンの駆動力によって回転駆動され
る機械式過給機の吐出気を熱源にし、加温対象を加温す
ることを特徴としている。
【0016】このように、本発明の加温システムは、機
械式過給機の吐出気の熱を利用して加温対象を暖めるよ
うに構成されており、従来例と異なって、専用の熱源を
用いないから、構成が簡素で、低コストであると共に、
エンジン燃費への影響を抑えることができる。
【0017】請求項2の発明は、請求項1に記載の加温
システムであって、機械式過給機の吐出気を冷却する水
冷式のインタークーラと、エンジンを冷却して加温され
た冷却水を冷却するラジエータとを備え、エンジン冷却
水の流路にインタークーラを配置し、前記吐出気によっ
て冷却水を加温すると共に、インタークーラで加温され
た冷却水をエンジンに供給する暖機流路を設け、エンジ
ンの暖機時にインタークーラで加温されたエンジン冷却
水により、加温対象であるエンジンを暖機することを特
徴とし、請求項1の構成と同等の効果が得られる。
【0018】通常時、機械式過給機で過給された吐出気
はインタークーラーで冷却され、多量の吸気をエンジン
に供給する。
【0019】また、エンジン暖機時には、水冷式のイン
タークーラをエンジンの冷却水で冷却する様にしたこと
により、機械式過給機の高温・高圧の吐出気によりイン
タークーラで暖められた水が暖機流路からエンジンに送
られ、エンジンを暖機する。
【0020】このとき、スロットルバルブとバイパスバ
ルブを絞ると、吐出気がさらに高温・高圧になり、イン
タークーラによる冷却水の加温機能が向上し、ひいて
は、エンジンの暖機機能が向上する。
【0021】このように、請求項2の加温システムは、
エンジンの暖機機能を得るために過給システムと暖機シ
ステムの2システムが必要であった従来例と異なって、
インタークーラをエンジン冷却水による水冷式にし、こ
こで加温された水をエンジンに送る暖機流路を設けただ
けで、過給機能と暖機機能の両方が得られるから、構成
が極めて簡素であり、低コストである。
【0022】また、請求項2の構成を採ったことによる
配置スペースの増加は殆ど生じないから、その必要配置
スペースは、上記の2システム併用時の必要配置スペー
スと較べて狭くてすみ、レイアウト上の制約が大幅に緩
和される。
【0023】請求項3の発明は、請求項1,2に記載の
加温システムであって、ラジエータからの冷却水をイン
タークーラとの間で循環させる第1の流路と、ラジエー
タからの冷却水をエンジンとの間で循環させる第2の流
路と、切り換えバルブとを備え、この切り換えバルブ
は、第1流路のインタークーラの下流側と第2流路のエ
ンジンの上流側でこれらを連通させて暖機流路にし、こ
の暖機流路を切断するときは、第1と第2の各流路をそ
れぞれ開通させることを特徴とし、請求項1,2の構成
と同等の効果が得られる。
【0024】これに加えて、暖機時は、切り換えバルブ
により第1流路のインタークーラの下流側と第2流路の
エンジンの上流側が連通して暖機流路になり、インター
クーラで暖められた水がエンジンに送られて暖機され
る。
【0025】また、車両の走行中は、切り換えバルブに
よりこの暖機流路が切断されると共に、第1と第2の各
流路がそれぞれ開通するから、第1流路を通ってラジエ
ータとインタークーラとの間で冷却水が循環し、第2流
路を通ってラジエータとエンジンとの間で冷却水が循環
する。
【0026】こうして、インタークーラとエンジンがそ
れぞれ充分に冷却されると共に、インタークーラで暖め
られた水は一度ラジエータに戻り、水温が下がってから
エンジンに送られるから、エンジンの冷却性能を充分に
確保することができる。
【0027】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
か一項に記載の加温システムであって、加温対象が、車
両のウインドシールド、ワイパのいずれか一方または両
方であり、機械式過給機とエンジン間の吐出気流路から
分岐して前記加温対象に吐出気を吹き付ける分岐流路
と、この分岐流路上に配置されたバルブとを備えたこと
を特徴とし、請求項1〜3の構成と同等の効果が得られ
る。
【0028】機械式過給機の圧縮熱を熱源にした本発明
の加温システムは、従来の電気式加温システム等に較べ
て熱量が充分に大きいから、ウインドシールドガラスや
ワイパなどに付着した雪や霜、あるいは、ワイパに厚く
固着した雪や、ワイパを凍結させた氷を溶かすことが可
能であり、特にフロントウインドの視界を保ち、操縦時
の安全性を高く保つことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1によって本発明の第1実施形
態(加温システム:エンジンの暖機システム1)を説明
する。
【0030】エンジンの暖機システム1は請求項1,2
の特徴を備えている。以下、符号を与えていない機能等
は図示されていない。
【0031】エンジンの暖機システム1は、エアクリー
ナ3、スーパーチャージャ5(機械式過給機)、水冷式
のインタークーラ7、スロットルバルブ9、バイパスバ
ルブ11、ラジエータ13、冷却ファン15、暖機流路
17、コントローラ19(エンジンECU)などから構
成されている。
【0032】エアクリーナ3、スーパーチャージャ5、
インタークーラ7、スロットルバルブ9はエンジン21
(加温対象)の吸気流路23に上流側からこの順で配置
されている。
【0033】スーパーチャージャ5はエンジン21の駆
動力によって回転駆動され、エアクリーナ3から吸入し
た吸気を高温・高圧にして吐き出す。
【0034】インタークーラ7は、下記のように、エン
ジン21の冷却水系に接続されて水冷式になっており、
スーパーチャージャ5の吐出気を冷却する。
【0035】スロットルバルブ9はエンジン21に送ら
れる吸気流量の調節をする。
【0036】コントローラ19は、回転数センサからの
信号によって検知したエンジン21の回転数と、車速セ
ンサからの車速信号によって検知した車速とに応じてス
ロットルバルブ9を必要な開度に調整し、上記のよう
に、エンジン21の吸気流量を調節し、出力を制御す
る。
【0037】バイパスバルブ11は、スーパーチャージ
ャ5の上流とインタークーラ7の下流でそれぞれ吸気流
路23から分岐したバイパス流路25上に配置されてい
る。
【0038】コントローラ19は、上記のようにエンジ
ン21の回転数をモニターすると共に、スーパーチャー
ジャ5とインタークーラ7との間に配置された吐出圧セ
ンサによって過給圧をモニターし、エンジン回転数や過
給圧が設定値以上になるとバイパスバルブ11を開放し
て吸気をバイパス流路25からスーパーチャージャ5の
吸入側に戻し、過給圧を調整してスーパーチャージャ5
とエンジン21とを過大な圧力から保護する。
【0039】ラジエータ13は、エンジン21のウォー
タージャケットからインタークーラ7に冷却水を送る冷
却水流路27に配置されており、冷却ファン15によっ
て冷却水を冷却する。
【0040】暖機流路17は、インタークーラ7とエン
ジン21のウォータージャケットとを連通し、冷却水を
エンジン21のウォータージャケットに戻す。
【0041】エンジン21の暖機運転中は、スーパーチ
ャージャ5の高温・高圧の吐出気によりエンジン21の
冷却水がインタークーラ7で加温され、この暖められた
水が暖機流路17を通ってエンジン21に送られ、エン
ジン21を暖機する。
【0042】このとき、スロットルバルブ9とバイパス
バルブ11を絞ると、スーパーチャージャ5の吐出気が
さらに高温・高圧になり、インタークーラ7で冷却水温
度が上昇し、暖機機能が向上する。
【0043】なお、ISCバルブ(アイドルスピードコ
ントロールバルブ)を設け、このISCバルブを開ける
ことによって暖機中のエンジン21の回転数が一定に保
たれるように吸気を通し、スロットルバルブ9を全閉状
態として暖機機能をさらに向上させてもよい。
【0044】また、走行中は冷却水の循環量が充分に多
くなるから、暖機流路17の水温はあまり高くはなら
ず、従って、冷却水によるエンジン21の冷却効果に実
質的な影響はない。
【0045】こうして、エンジンの暖機システム1が構
成されている。
【0046】上記のように、エンジンの暖機システム1
は、インタークーラ7をエンジン冷却水による水冷式に
し、ここで加温された水をエンジンに送る暖機流路17
を設けただけで、過給機能と暖機機能の両方が得られる
から、構成が極めて簡素であり、低コストである。
【0047】また、このような構成を採ったことによる
配置スペースの増加は殆ど生じないから、その必要配置
スペースは、従来の2システム併用時の必要配置スペー
スと較べて狭くてすみ、レイアウト上の制約が大幅に緩
和される。
【0048】次に、図2によって本発明の第2実施形態
(加温システム:エンジンの暖機システム31)を説明
する。
【0049】このエンジンの暖機システム31は請求項
1〜3の特徴を備えており、エアクリーナ3(図示され
ていない)、スーパーチャージャ5、水冷式のインター
クーラ7、スロットルバルブ9、バイパスバルブ11、
ラジエータ13、冷却ファン15、コントローラ19、
第1の流路33,35、第2の流路37,39、流路切
り換えバルブ41、暖機流路43などから構成されてい
る。
【0050】第1の流路33,35はラジエータ13と
インタークーラ7との間で冷却水を循環させ、第2の流
路37,39はラジエータ13とエンジン21との間で
冷却水を循環させる。
【0051】流路切り換えバルブ37は、各流路33,
35、37,39の、インタークーラ7からラジエータ
13に戻る流路35上と、ラジエータ13からエンジン
21に向かう流路37上に配置されている。
【0052】暖機流路43は、流路切り換えバルブ37
までの各流路35,37によって形成されている。
【0053】エンジン21の暖機時は、切り換えバルブ
41によって流路35,37を連通させれば、上記の暖
機流路43が形成され、インタークーラ7で暖められた
水が、矢印45のように、エンジン21に送られて暖機
される。
【0054】また、車両の走行中は、切り換えバルブ4
1によって流路35,37をそれぞれ開通し、暖機流路
43を切断すれば、第1の流路33,35を通ってラジ
エータ13からインタークーラ7に冷却水が送られ、第
2の流路37,39を通ってラジエータ13からエンジ
ン21に冷却水が送られ、それぞれが冷却される。
【0055】こうして、エンジンの暖機システム31が
構成されている。
【0056】上記のように、エンジンの暖機システム3
1では、インタークーラ7で暖められた水が一度ラジエ
ータ13に戻り、水温が下がってからエンジン21に送
られるので、エンジン21はこの低温の冷却水によって
充分に冷却され、加熱が防止される。
【0057】これに加えて、エンジンの暖機システム3
1は、第1実施形態(エンジンの暖機システム1)と同
等の効果が得られる。
【0058】次に、図3によって本発明の第3実施形態
(加温システム:温風システム51)を説明する。
【0059】この温風システム51は請求項1,4の特
徴を備えており、エアクリーナ3、スーパーチャージャ
5、スロットルバルブ9、バイパスバルブ11、温風流
路53(分岐流路)、開閉バルブ55(バルブ)、吹き
付けノズル57,59、車室内スイッチ61、車室内温
度センサ63、車室外温度センサ65、コントローラ1
9などから構成されている。
【0060】温風流路53は、スーパーチャージャ5と
スロットルバルブ9の間で吸気流路23から分岐してお
り、開閉バルブ55はこの温風流路53上に配置されて
いる。
【0061】吹き付けノズル57,59は、温風流路5
3の吹き出し口を2又に分岐し、それぞれ車室外からフ
ロントウインドガラス(加温対象)とワイパ(加温対
象)に向けて配置されており、一方は運転席側、他方は
助手席側に設けられている。
【0062】また、車室内スイッチ61は運転席から操
作できる位置に設けられている。
【0063】スーパーチャージャ5はエアクリーナ3か
ら吸入した吸気を高温・高圧にして吐き出し、コントロ
ーラ19は、エンジン21の回転数と車速とに応じてス
ロットルバルブ9を必要な開度に調整し、エンジン21
の吸気流量を調節して出力を制御する。
【0064】また、コントローラ19は、車室外温度セ
ンサ65からの信号によって検知した外気温度から、フ
ロントウインドガラスやワイパに霜や氷が付く状態であ
るか否かを判定し、さらに、車室内温度センサ63と車
室外温度センサ65からの信号によって検知した外気と
車室内の温度差から、ウインドガラスの内側に曇りや結
氷が発生する状態であるか否かを判定し、このような状
態であれば開閉バルブ55を開放する。
【0065】開閉バルブ55が開放されると、スーパー
チャージャ5の高温の吐出気が温風流路53を通り、吹
き付けノズル57,59からフロントウインドガラスや
ワイパに吹き付けられて霜や氷を溶かす(デフロスター
機能,デアイサー機能)と共に、霜や氷が付着すること
を予防する。
【0066】さらに、ウインドガラスが外側から暖めら
れることによって、内外の温度差が小さくなり、曇りを
蒸発させる(デフォッガー機能)と共に、曇りや結氷を
予防する。
【0067】このとき、コントロ−ラ19は、開閉バル
ブ55の開度を調整して上記の加温機能を制御する。
【0068】また、コントロ−ラ19は、必要に応じて
スロットルバルブ9とバイパスバルブ11の開度を絞
り、スーパーチャージャ5の吐出気をさらに高温にし、
加温機能能を向上させる。
【0069】このような加温機能は、運転席の車室内ス
イッチ61によって手動で操作するようにしてもよい。
【0070】こうして、温風システム51が構成されて
いる。
【0071】この温風システム51は、スーパーチャー
ジャ5の吐出気を熱源に利用しており、従来例と異なっ
て電熱線やコンプレッサ等、専用の熱源を用いないか
ら、構成が簡素で、低コストであると共に、エンジン2
1の燃費への影響を抑えることができる。
【0072】また、スーパーチャージャ5の圧縮熱を熱
源にしたことにより、従来の電気式加温システムに較べ
て熱量が充分に大きく確保できるので、ウインドシール
ドガラスやワイパなどに付着した氷、雪、霜、ワイパに
厚く固着した雪、あるいは、ワイパを凍結させた氷でも
迅速に溶かすことができる。
【0073】従って、例えば、寒冷地や寒冷期などで屋
外に駐車し、フロントウインドに雪や霜が付着したり、
降雪時にワイパを作動させて雪が付着しても、これらを
速やかに除去することができる。
【0074】また、車室内部のウインドの曇りや氷も速
やかに除去される。
【0075】こうして、フロントウインドの視界が良好
に保つことができ、ひいては、操縦時の安全性を高く保
つことができる。
【0076】なお、吹き付けノズル57,59は、いず
れか一方を車室内に配置し、ウインドガラスの内側に温
風を吹き付けて曇りを蒸発させる(デフォッガー機能)
と共に、曇りや結氷を予防するように構成してもよい。
【0077】また、本発明において、加温対象としてエ
ンジン、ウインドシールドガラス、ワイパに適用した例
を示したが、加温対象はこれに限るものではなく、本加
温システムを室内ヒーター等に用いてもよいことは、も
ちろんである。
【0078】
【発明の効果】請求項1の加温システムは、機械式過給
機の吐出気を利用し、専用の熱源を用いないから、構成
が簡素で、低コストである。
【0079】請求項2の加温システムは、請求項1の構
成と同等の効果が得られると共に、エンジン冷却水をイ
ンタークーラで暖めてエンジンを暖機する構成によっ
て、過給機能と暖機機能の両方を得ながら、構成が極め
て簡素であり、低コストである。
【0080】また、このような構成を採ったことによる
必要配置スペースの増加は殆ど生じないから、レイアウ
ト上の制約が大幅に緩和される。
【0081】請求項3の加温システムは、請求項1,2
の構成と同等の効果が得られると共に、冷却水はラジエ
ータで水温が下がってからエンジンに送られるので、エ
ンジンの冷却性能を充分に確保することができる。
【0082】請求項4の加温システムは、請求項1〜3
の構成と同等の効果が得られると共に、機械式過給機の
圧縮熱を利用した充分な熱量によって、ウインドシール
ドガラスやワイパなどに付着した霜や雪などを迅速に溶
かし、フロントウインドの視界を確保することができ、
ひいては、操縦時の安全性を高く保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のエンジンの暖機システムを示す
構成図である。
【図2】第2実施形態のエンジンの暖機システムを示す
構成図である。
【図3】第3実施形態の温風システムを示す構成図であ
る。
【図4】従来の暖房装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1,31 エンジンの暖機システム(加温システム) 5 スーパーチャージャ(機械式過給機) 7 水冷式のインタークーラ 9 スロットルバルブ 11 バイパスバルブ 13 ラジエータ 17,43 暖機流路 21 エンジン(加温対象) 27 冷却水流路 33,35 第1の流路 37,39 第2の流路 41 切り換えバルブ 51 温風システム(加温システム) 53 温風流路(分岐流路) 55 開閉バルブ(バルブ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力によって回転駆動され
    る機械式過給機の吐出気を熱源にし、加温対象を加温す
    ることを特徴とする加温システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明であって、機械式
    過給機の吐出気を冷却する水冷式のインタークーラと、
    エンジンを冷却して加温された冷却水を冷却するラジエ
    ータとを備え、エンジン冷却水の流路にインタークーラ
    を配置し、前記吐出気によって冷却水を加温すると共
    に、インタークーラで加温された冷却水をエンジンに供
    給する暖機流路を設け、エンジンの暖機時にインターク
    ーラで加温されたエンジン冷却水により、加温対象であ
    るエンジンを暖機することを特徴とする加温システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の発明で
    あって、ラジエータからの冷却水をインタークーラとの
    間で循環させる第1の流路と、ラジエータからの冷却水
    をエンジンとの間で循環させる第2の流路と、切り換え
    バルブとを備え、この切り換えバルブは、第1流路のイ
    ンタークーラの下流側と第2流路のエンジンの上流側で
    これらを連通させて暖機流路にし、この暖機流路を切断
    するときは、第1と第2の各流路をそれぞれ開通させる
    ことを特徴とする加温システム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の発
    明であって、加温対象が、車両のウインドシールド、ワ
    イパのいずれか一方または両方であり、機械式過給機と
    エンジン間の吐出気流路から分岐して前記加温対象に吐
    出気を吹き付ける分岐流路と、この分岐流路上に配置さ
    れたバルブとを備えたことを特徴とする加温システム。
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