JP2001173428A - 排気ガス浄化装置 - Google Patents
排気ガス浄化装置Info
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- JP2001173428A JP2001173428A JP35918999A JP35918999A JP2001173428A JP 2001173428 A JP2001173428 A JP 2001173428A JP 35918999 A JP35918999 A JP 35918999A JP 35918999 A JP35918999 A JP 35918999A JP 2001173428 A JP2001173428 A JP 2001173428A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】フィルタの再生効率を向上させることができる
排気ガス浄化装置を提供する。 【解決手段】ヒータ14は、フィルタ13の上流側端面
13aと一定間隔を隔てて対向配置されている。ヒータ
14とフィルタ13との間には、高熱伝導体33が配設
されている。高熱伝導体33は、金属細線の集合体であ
り、内部に多数の気孔部を有している。高熱伝導体33
は、フィルタ13とヒータ14との間に弾性変形した状
態で配設され、両者に対して均一に密着した状態となっ
ている。
排気ガス浄化装置を提供する。 【解決手段】ヒータ14は、フィルタ13の上流側端面
13aと一定間隔を隔てて対向配置されている。ヒータ
14とフィルタ13との間には、高熱伝導体33が配設
されている。高熱伝導体33は、金属細線の集合体であ
り、内部に多数の気孔部を有している。高熱伝導体33
は、フィルタ13とヒータ14との間に弾性変形した状
態で配設され、両者に対して均一に密着した状態となっ
ている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガス浄化装置
及びそれに用いられるヒータの制御方法に関するもので
ある。
及びそれに用いられるヒータの制御方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の排気ガス浄化装置の再生システ
ムは、ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される
パティキュレート等を除去するために、排気ガス浄化用
フィルタを備えている。これらのフィルタを長時間使用
した場合、パティキュレートの堆積によりエンジンの負
荷が大きくなる。こうした現象は、例えば、フォークリ
フト等のディーゼル車で顕著である。そして、パティキ
ュレートを捕集したフィルタは、その近傍に配設された
ヒータによって加熱されることにより、パティキュレー
トが燃焼除去される。よってフィルタは再生される。
ムは、ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される
パティキュレート等を除去するために、排気ガス浄化用
フィルタを備えている。これらのフィルタを長時間使用
した場合、パティキュレートの堆積によりエンジンの負
荷が大きくなる。こうした現象は、例えば、フォークリ
フト等のディーゼル車で顕著である。そして、パティキ
ュレートを捕集したフィルタは、その近傍に配設された
ヒータによって加熱されることにより、パティキュレー
トが燃焼除去される。よってフィルタは再生される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の排気
ガス浄化装置では、構造上、ヒータとフィルタとの間に
所定の空間を設ける必要があるため、ヒータの熱量を直
接フィルタに伝達することができない。すなわち、従来
の排気ガス浄化装置の伝熱は、主に対流と輻射による気
体伝熱のみによるものであった。このため、フィルタの
昇温を短時間で行おうとしても、ヒータの温度のみが上
昇してしまい、フィルタの昇温は非常に遅いものであっ
た。したがって、フィルタの再生に時間がかかり、また
フィルタの再生効率も悪かった。
ガス浄化装置では、構造上、ヒータとフィルタとの間に
所定の空間を設ける必要があるため、ヒータの熱量を直
接フィルタに伝達することができない。すなわち、従来
の排気ガス浄化装置の伝熱は、主に対流と輻射による気
体伝熱のみによるものであった。このため、フィルタの
昇温を短時間で行おうとしても、ヒータの温度のみが上
昇してしまい、フィルタの昇温は非常に遅いものであっ
た。したがって、フィルタの再生に時間がかかり、また
フィルタの再生効率も悪かった。
【0004】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、フィルタの再生効率を向上させる
ことができる排気ガス浄化装置を提供することにある。
であり、その目的は、フィルタの再生効率を向上させる
ことができる排気ガス浄化装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、内燃機関の排気流路
上に設けられたケーシングと、そのケーシング内に収容
され、内燃機関から排出される排気ガス中のパティキュ
レート等を捕集し燃焼除去するフィルタと、前記フィル
タの端面から離間した位置に配設されたフィルタ再生用
ヒータとを備える排気ガス浄化装置であって、前記フィ
ルタと前記ヒータとの間にできる空間に流体透過性の高
熱伝導体を配置するとともに、前記高熱伝導体を前記フ
ィルタ及び前記ヒータの両方に対して接触させたことを
要旨とする。
めに、請求項1に記載の発明では、内燃機関の排気流路
上に設けられたケーシングと、そのケーシング内に収容
され、内燃機関から排出される排気ガス中のパティキュ
レート等を捕集し燃焼除去するフィルタと、前記フィル
タの端面から離間した位置に配設されたフィルタ再生用
ヒータとを備える排気ガス浄化装置であって、前記フィ
ルタと前記ヒータとの間にできる空間に流体透過性の高
熱伝導体を配置するとともに、前記高熱伝導体を前記フ
ィルタ及び前記ヒータの両方に対して接触させたことを
要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の排気ガス浄化装置において、前記ヒータは、前記フ
ィルタよりも上流側に配設されていることを要旨とす
る。請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項
2に記載の排気ガス浄化装置において、前記ヒータは平
面状に形成されるとともに前記フィルタの端面に対向し
て配置され、前記高熱伝導体は、互いに対向し合ってい
る前記ヒータの片側面及び前記フィルタの端面の略全体
にそれぞれ接触していることを要旨とする。
載の排気ガス浄化装置において、前記ヒータは、前記フ
ィルタよりも上流側に配設されていることを要旨とす
る。請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項
2に記載の排気ガス浄化装置において、前記ヒータは平
面状に形成されるとともに前記フィルタの端面に対向し
て配置され、前記高熱伝導体は、互いに対向し合ってい
る前記ヒータの片側面及び前記フィルタの端面の略全体
にそれぞれ接触していることを要旨とする。
【0007】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置において、前
記高熱伝導体は、前記フィルタよりも流体透過性に優れ
たものであることを要旨とする。
のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置において、前
記高熱伝導体は、前記フィルタよりも流体透過性に優れ
たものであることを要旨とする。
【0008】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置において、前
記高熱伝導体は、弾性を有することを要旨とする。請求
項6に記載の発明では、請求項1〜5のいずれか1項に
記載の排気ガス浄化装置において、前記高熱伝導体は、
耐熱金属細線からなる多孔質状の集合体であることを要
旨とする。
のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置において、前
記高熱伝導体は、弾性を有することを要旨とする。請求
項6に記載の発明では、請求項1〜5のいずれか1項に
記載の排気ガス浄化装置において、前記高熱伝導体は、
耐熱金属細線からなる多孔質状の集合体であることを要
旨とする。
【0009】請求項7に記載の発明では、請求項1〜6
のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置において、前
記フィルタの端面から離間した位置に流体透過性を有す
る熱反射材が配設され、前記ヒータはその熱反射材と前
記フィルタの間に配置されていることを要旨とする。
のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置において、前
記フィルタの端面から離間した位置に流体透過性を有す
る熱反射材が配設され、前記ヒータはその熱反射材と前
記フィルタの間に配置されていることを要旨とする。
【0010】請求項8に記載の発明では、請求項7に記
載の排気ガス浄化装置において、前記熱反射材は、前記
フィルタの上流側及び下流側の2箇所に配設され、前記
ヒータは両熱反射材のうちの一方のものと前記フィルタ
の間に配置されていることを要旨とする。
載の排気ガス浄化装置において、前記熱反射材は、前記
フィルタの上流側及び下流側の2箇所に配設され、前記
ヒータは両熱反射材のうちの一方のものと前記フィルタ
の間に配置されていることを要旨とする。
【0011】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、ヒータから発せら
れた熱は、高熱伝導体を介してフィルタに伝導される。
すなわち、ヒータの熱は、主として固体伝熱により、直
接フィルタに伝導される。このため、フィルタを短時間
で加熱することができる。よって、短時間のうちにフィ
ルタをパティキュレートの着火温度まで加熱することが
できる。
る。請求項1に記載の発明によると、ヒータから発せら
れた熱は、高熱伝導体を介してフィルタに伝導される。
すなわち、ヒータの熱は、主として固体伝熱により、直
接フィルタに伝導される。このため、フィルタを短時間
で加熱することができる。よって、短時間のうちにフィ
ルタをパティキュレートの着火温度まで加熱することが
できる。
【0012】また、ヒータの熱は順次フィルタに伝導さ
れるため、ヒータを許容最高温度まで昇温しなくても、
パティキュレートの燃焼温度までフィルタを加熱するこ
とができる。よって、ヒータを制御するための温度のし
きい値を、許容最高温度よりも低い温度に設定すること
ができる。すなわち、ヒータを必要以上に昇温する必要
がなく、ヒータの消費電力を低減することができる。し
たがって、フィルタの再生効率を向上させることができ
る。また、ヒータの熱エネルギーを高熱伝導体に伝える
ことにより、発熱量を大きくすることができる。
れるため、ヒータを許容最高温度まで昇温しなくても、
パティキュレートの燃焼温度までフィルタを加熱するこ
とができる。よって、ヒータを制御するための温度のし
きい値を、許容最高温度よりも低い温度に設定すること
ができる。すなわち、ヒータを必要以上に昇温する必要
がなく、ヒータの消費電力を低減することができる。し
たがって、フィルタの再生効率を向上させることができ
る。また、ヒータの熱エネルギーを高熱伝導体に伝える
ことにより、発熱量を大きくすることができる。
【0013】請求項2に記載の発明によると、ヒータは
フィルタの上流側に配設されているため、ヒータによっ
て熱せられた排気ガスをフィルタに当てることができ
る。よって、フィルタをヒータによって確実かつ効率的
に加熱することができる。
フィルタの上流側に配設されているため、ヒータによっ
て熱せられた排気ガスをフィルタに当てることができ
る。よって、フィルタをヒータによって確実かつ効率的
に加熱することができる。
【0014】請求項3に記載の発明によると、高熱伝導
体はヒータによって全体が均一に加熱される。このた
め、ヒータの熱は、高熱伝導体を介してフィルタの端面
全体に均一に伝導される。すなわち、該フィルタの端面
は、全体が均一に加熱される。よって、フィルタ内に温
度ムラが生じにくく、フィルタが破壊しにくくなる。
体はヒータによって全体が均一に加熱される。このた
め、ヒータの熱は、高熱伝導体を介してフィルタの端面
全体に均一に伝導される。すなわち、該フィルタの端面
は、全体が均一に加熱される。よって、フィルタ内に温
度ムラが生じにくく、フィルタが破壊しにくくなる。
【0015】請求項4に記載の発明によると、高熱伝導
体は、フィルタよりも流体透過性に優れている。このた
め、パティキュレートが高熱伝導体の気孔に目詰まり
し、圧損の増大につながることが防止される。
体は、フィルタよりも流体透過性に優れている。このた
め、パティキュレートが高熱伝導体の気孔に目詰まり
し、圧損の増大につながることが防止される。
【0016】請求項5に記載の発明によると、高熱伝導
体は弾性を有しているため、フィルタとヒータとの間に
弾性変形させた状態で配設することができる。よって、
フィルタ及びヒータと高熱伝導体との間の密着性を高め
ることができる。それゆえ、フィルタに対してヒータの
熱を、より確実に伝熱させることができる。
体は弾性を有しているため、フィルタとヒータとの間に
弾性変形させた状態で配設することができる。よって、
フィルタ及びヒータと高熱伝導体との間の密着性を高め
ることができる。それゆえ、フィルタに対してヒータの
熱を、より確実に伝熱させることができる。
【0017】また、排気ガス浄化装置に振動が加わって
も、高熱伝導体の弾性によってその振動が吸収されるた
め、ヒータ及びフィルタが破損してしまうことも防止さ
れる。
も、高熱伝導体の弾性によってその振動が吸収されるた
め、ヒータ及びフィルタが破損してしまうことも防止さ
れる。
【0018】請求項6に記載の発明によると、金属は熱
伝導性に優れているため、耐熱金属細線によって高熱伝
導体を構成することにより、フィルタに対してヒータの
熱を確実に伝導させることができる。
伝導性に優れているため、耐熱金属細線によって高熱伝
導体を構成することにより、フィルタに対してヒータの
熱を確実に伝導させることができる。
【0019】請求項7に記載の発明によると、熱反射材
により、ヒータの熱がケーシングの外部に放散されてし
まうことが防止される。よって、フィルタの温度低下が
防止され、同フィルタの再生効率がより向上する。
により、ヒータの熱がケーシングの外部に放散されてし
まうことが防止される。よって、フィルタの温度低下が
防止され、同フィルタの再生効率がより向上する。
【0020】請求項8に記載の発明によると、ケーシン
グ内は断熱された空間に近づくため、内部の熱が外部に
放散しにくくなる。このため、フィルタの温度低下がよ
り確実に防止され、同フィルタの再生効率がより確実に
向上する。
グ内は断熱された空間に近づくため、内部の熱が外部に
放散しにくくなる。このため、フィルタの温度低下がよ
り確実に防止され、同フィルタの再生効率がより確実に
向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図5に基づき詳細に説明する。図1に示す
ように、排気ガス浄化装置1は、内燃機関としてのディ
ーゼルエンジン2から排出される排気ガスを浄化するた
めの装置である。ディーゼルエンジン2は、図示しない
複数の気筒を備えている。各気筒には、金属材料からな
る排気マニホールド3の分岐部4がそれぞれ連結されて
いる。各分岐部4は1本のマニホールド本体5にそれぞ
れ接続されている。したがって、各気筒から排出された
排気ガスは、一箇所に集中する。
形態を図1〜図5に基づき詳細に説明する。図1に示す
ように、排気ガス浄化装置1は、内燃機関としてのディ
ーゼルエンジン2から排出される排気ガスを浄化するた
めの装置である。ディーゼルエンジン2は、図示しない
複数の気筒を備えている。各気筒には、金属材料からな
る排気マニホールド3の分岐部4がそれぞれ連結されて
いる。各分岐部4は1本のマニホールド本体5にそれぞ
れ接続されている。したがって、各気筒から排出された
排気ガスは、一箇所に集中する。
【0022】排気マニホールド3の下流側には、金属材
料からなる第1排気管6及び第2排気管7が配設されて
いる。第1排気管6の上流側端は、マニホールド本体5
に連結されている。そして、排気ガス浄化装置1は、第
1排気管6と第2排気管7との間に配設されている。
料からなる第1排気管6及び第2排気管7が配設されて
いる。第1排気管6の上流側端は、マニホールド本体5
に連結されている。そして、排気ガス浄化装置1は、第
1排気管6と第2排気管7との間に配設されている。
【0023】排気ガス浄化装置1は、筒状のケーシング
12を備えている。このケーシング12は、金属材料か
らなる2つの管体C1,C2によって構成されている。
第1管体C1の右端は第2管体C2の左端に接合されて
いる。第1管体C1の左端は第1排気管6の下流側端に
連結されている。第2管体C2の右端は第2排気管7の
上流側端に連結されている。すなわち、排気管6,7の
途中にケーシング12が配設されていると把握すること
もできる。そして、この結果、第1排気管6、ケーシン
グ12及び第2排気管7の内部領域が互いに連通し、そ
の中を排気ガスが流れるようになっている。また、図2
に示すように、第1管体C1の外周部分には、セラミッ
ク繊維を含んで形成されたマット状の断熱材8が介在さ
れている。
12を備えている。このケーシング12は、金属材料か
らなる2つの管体C1,C2によって構成されている。
第1管体C1の右端は第2管体C2の左端に接合されて
いる。第1管体C1の左端は第1排気管6の下流側端に
連結されている。第2管体C2の右端は第2排気管7の
上流側端に連結されている。すなわち、排気管6,7の
途中にケーシング12が配設されていると把握すること
もできる。そして、この結果、第1排気管6、ケーシン
グ12及び第2排気管7の内部領域が互いに連通し、そ
の中を排気ガスが流れるようになっている。また、図2
に示すように、第1管体C1の外周部分には、セラミッ
ク繊維を含んで形成されたマット状の断熱材8が介在さ
れている。
【0024】図1及び図2に示すように、排気ガス浄化
装置1は、フィルタ13、ヒータ14、温度検出器1
5、及び高熱伝導体33を備え、それらは全てケーシン
グ12内に収容されている。図2に示すように、フィル
タ13は、フィルタケース16内に収容された状態でケ
ーシング12内に配設されている。フィルタ13の外周
面とフィルタケース16の内周面との間には、前記断熱
材8と同じ材質の断熱材17が介在されている。また、
フィルタケース16の外周面とケーシング12の内周面
との間には、空気層が設けられている。このため、断熱
材17及び空気層によってケーシング12の外部への放
熱が防止される。そして、第1排気管6からケーシング
12内へ流入し排気ガスは、フィルタ13を通過して第
2排気管7から排出される。このとき、フィルタ13に
よって排気ガス中のパティキュレートが除去される。
装置1は、フィルタ13、ヒータ14、温度検出器1
5、及び高熱伝導体33を備え、それらは全てケーシン
グ12内に収容されている。図2に示すように、フィル
タ13は、フィルタケース16内に収容された状態でケ
ーシング12内に配設されている。フィルタ13の外周
面とフィルタケース16の内周面との間には、前記断熱
材8と同じ材質の断熱材17が介在されている。また、
フィルタケース16の外周面とケーシング12の内周面
との間には、空気層が設けられている。このため、断熱
材17及び空気層によってケーシング12の外部への放
熱が防止される。そして、第1排気管6からケーシング
12内へ流入し排気ガスは、フィルタ13を通過して第
2排気管7から排出される。このとき、フィルタ13に
よって排気ガス中のパティキュレートが除去される。
【0025】このように、フィルタ13は、ディーゼル
パティキュレートを除去するものであるため、ディーゼ
ルパティキュレートフィルタ(DPF)とも呼ばれる。
図3,図4に示すように、本実施形態において用いられ
るフィルタ13は、複数個のハニカム焼結体Fを組み合
わせて一体化したものである。フィルタ中心部に位置す
るハニカム焼結体Fは四角柱状であって、その周囲に
は、四角柱状でない異型のハニカム焼結体Fが複数個配
置されている。その結果、フィルタ13を全体としてみ
ると円柱状になっている。
パティキュレートを除去するものであるため、ディーゼ
ルパティキュレートフィルタ(DPF)とも呼ばれる。
図3,図4に示すように、本実施形態において用いられ
るフィルタ13は、複数個のハニカム焼結体Fを組み合
わせて一体化したものである。フィルタ中心部に位置す
るハニカム焼結体Fは四角柱状であって、その周囲に
は、四角柱状でない異型のハニカム焼結体Fが複数個配
置されている。その結果、フィルタ13を全体としてみ
ると円柱状になっている。
【0026】これらのハニカム焼結体Fは、セラミック
ス焼結体の一種である多孔質炭化珪素(SiC)焼結体
製である。炭化珪素以外の焼結体として、例えば窒化珪
素、サイアロン、アルミナ、コーディエライト等の焼結
体を選択することもできる。ハニカム焼結体Fには、断
面略正方形状をなす複数の貫通孔21がその軸線方向に
沿って規則的に形成されている。各貫通孔21はセル壁
22によって互いに隔てられている。各貫通孔21の開
口部は一方の端面13a,13b側において封止体23
(ここでは多孔質炭化珪素焼結体)により封止されてお
り、端面13a,13b全体としては市松模様状になっ
ている。その結果、ハニカム焼結体Fには、断面四角形
状をした多数のセルが形成されている。多数あるセルの
うち、約半数のものは上流側端面13aにおいて開口
し、残りのものは下流側端面13bにおいて開口してい
る。
ス焼結体の一種である多孔質炭化珪素(SiC)焼結体
製である。炭化珪素以外の焼結体として、例えば窒化珪
素、サイアロン、アルミナ、コーディエライト等の焼結
体を選択することもできる。ハニカム焼結体Fには、断
面略正方形状をなす複数の貫通孔21がその軸線方向に
沿って規則的に形成されている。各貫通孔21はセル壁
22によって互いに隔てられている。各貫通孔21の開
口部は一方の端面13a,13b側において封止体23
(ここでは多孔質炭化珪素焼結体)により封止されてお
り、端面13a,13b全体としては市松模様状になっ
ている。その結果、ハニカム焼結体Fには、断面四角形
状をした多数のセルが形成されている。多数あるセルの
うち、約半数のものは上流側端面13aにおいて開口
し、残りのものは下流側端面13bにおいて開口してい
る。
【0027】図3,図4に示すように、複数のハニカム
焼結体Fは、接着剤24により、その外周面同士が接着
されている。接着剤24はハニカム焼結体Fが熱膨張す
るのを和らげる役目を担うものである。つまり、この接
着剤24により、熱応力によるクラックの発生を防止で
きるようになっている。接着剤24としては、セラミッ
ク繊維が分散されたセラミック耐熱接着剤が用いられて
いる。接着剤24中には、セラミック繊維に加えて炭化
珪素粉末が分散されていることがよい。
焼結体Fは、接着剤24により、その外周面同士が接着
されている。接着剤24はハニカム焼結体Fが熱膨張す
るのを和らげる役目を担うものである。つまり、この接
着剤24により、熱応力によるクラックの発生を防止で
きるようになっている。接着剤24としては、セラミッ
ク繊維が分散されたセラミック耐熱接着剤が用いられて
いる。接着剤24中には、セラミック繊維に加えて炭化
珪素粉末が分散されていることがよい。
【0028】フィルタ13には、上流側端面13aの側
から排気ガスが供給される。第1排気管6を経て供給さ
れてくる排気ガスは、まず、上流側端面13aにおいて
開口するセル内に流入する。次いで、この排気ガスはセ
ル壁22を通過し、それに隣接しているセル、即ち下流
側端面13bにおいて開口するセルの内部に到る。そし
て、排気ガスは、同セルの開口を介してフィルタ13の
下流側端面13bから流出する。しかし、排気ガス中に
含まれる煤はセル壁22を通過することができず、そこ
にトラップされてしまう。その結果、浄化された排気ガ
スがフィルタ13の下流側端面13bから排出される。
浄化された排気ガスは、さらに第2排気管7を通過した
後、最終的には大気中へと放出される。その後、ヒータ
14への通電によりフィルタ13を加熱し、助燃用空気
を送ることにより、煤を燃焼除去する。このとき、フィ
ルタ13の上流側端面13a付近の煤が燃焼を開始し、
徐々に燃焼が下流側端面13bにも伝播する。こうした
煤の燃焼を一定時間行うことにより、フィルタ13が再
生される。
から排気ガスが供給される。第1排気管6を経て供給さ
れてくる排気ガスは、まず、上流側端面13aにおいて
開口するセル内に流入する。次いで、この排気ガスはセ
ル壁22を通過し、それに隣接しているセル、即ち下流
側端面13bにおいて開口するセルの内部に到る。そし
て、排気ガスは、同セルの開口を介してフィルタ13の
下流側端面13bから流出する。しかし、排気ガス中に
含まれる煤はセル壁22を通過することができず、そこ
にトラップされてしまう。その結果、浄化された排気ガ
スがフィルタ13の下流側端面13bから排出される。
浄化された排気ガスは、さらに第2排気管7を通過した
後、最終的には大気中へと放出される。その後、ヒータ
14への通電によりフィルタ13を加熱し、助燃用空気
を送ることにより、煤を燃焼除去する。このとき、フィ
ルタ13の上流側端面13a付近の煤が燃焼を開始し、
徐々に燃焼が下流側端面13bにも伝播する。こうした
煤の燃焼を一定時間行うことにより、フィルタ13が再
生される。
【0029】また、図2に示すように、ヒータ14は、
フィルタ13よりも上流側に配設されている。本実施形
態においては、ヒータ14としてACヒータが用いられ
ている。このヒータ14は、図示しない固定部材によっ
てケーシング12内に固定されている。ヒータ14は、
図5に示すように、被覆電線を渦巻き状に巻くことによ
って形成され、その直径はフィルタ13の直径とほぼ等
しく設定されている。図2に示すように、断面円形状を
なす被覆電線は、導電体からなるニクロム線のコア26
を、絶縁性に優れたマグネシアからなる鞘部27で被覆
した構造を有している。このヒータ14は、フィルタ1
3の上流側端面13aと一定間隔を隔てて対向配置され
ている(本実施形態における間隔は、5〜10mm程
度)。同ヒータ14の両端部14aは、図1及び図2に
示すように、第1管体C1の外周部を貫通してケーシン
グ12の外部に引き出されている。そして、ヒータ14
の両端部14aから延びる前記コア26は、図示しない
ガラスチューブを介して、図示しないコネクタに電気的
に接続されている。図1に示すように、このコネクタ
は、フィルタ13の再生動作を制御するコントロールユ
ニットU1のドライバ回路に電気的に接続されている。
その結果、コントロールユニットU1を介して、必要時
には外部電源B1から電力が供給される。そして、この
ような通電によりヒータ14全体が発熱して、800〜
900℃まで昇温するようになっている。
フィルタ13よりも上流側に配設されている。本実施形
態においては、ヒータ14としてACヒータが用いられ
ている。このヒータ14は、図示しない固定部材によっ
てケーシング12内に固定されている。ヒータ14は、
図5に示すように、被覆電線を渦巻き状に巻くことによ
って形成され、その直径はフィルタ13の直径とほぼ等
しく設定されている。図2に示すように、断面円形状を
なす被覆電線は、導電体からなるニクロム線のコア26
を、絶縁性に優れたマグネシアからなる鞘部27で被覆
した構造を有している。このヒータ14は、フィルタ1
3の上流側端面13aと一定間隔を隔てて対向配置され
ている(本実施形態における間隔は、5〜10mm程
度)。同ヒータ14の両端部14aは、図1及び図2に
示すように、第1管体C1の外周部を貫通してケーシン
グ12の外部に引き出されている。そして、ヒータ14
の両端部14aから延びる前記コア26は、図示しない
ガラスチューブを介して、図示しないコネクタに電気的
に接続されている。図1に示すように、このコネクタ
は、フィルタ13の再生動作を制御するコントロールユ
ニットU1のドライバ回路に電気的に接続されている。
その結果、コントロールユニットU1を介して、必要時
には外部電源B1から電力が供給される。そして、この
ような通電によりヒータ14全体が発熱して、800〜
900℃まで昇温するようになっている。
【0030】図2及び図5に示すように、ヒータ14の
上流側には、熱反射材としてのセラミックフォームリフ
レクタ28が配設されている。このリフレクタ28は円
盤状をなし、図2に示すように、第1管体C1の内周面
に形成されたストッパ28aによって、同第1管体C1
に固定されている。
上流側には、熱反射材としてのセラミックフォームリフ
レクタ28が配設されている。このリフレクタ28は円
盤状をなし、図2に示すように、第1管体C1の内周面
に形成されたストッパ28aによって、同第1管体C1
に固定されている。
【0031】こうしたリフレクタ28は、窒化アルミニ
ウム等からなる多孔質体であり、流体透過性及び断熱性
を有している。このため、第1排気管6から流入した排
気ガスは、リフレクタ28の気孔を通過することによっ
てフィルタ13に達することができる。また、ヒータ1
4によって発せられた熱は、リフレクタ28によって反
射されるため、外部への放熱が防止される。すなわち、
リフレクタ28によって反射された熱が輻射熱としてフ
ィルタ13に供与される。したがって、フィルタ13
は、効率よく加熱される。
ウム等からなる多孔質体であり、流体透過性及び断熱性
を有している。このため、第1排気管6から流入した排
気ガスは、リフレクタ28の気孔を通過することによっ
てフィルタ13に達することができる。また、ヒータ1
4によって発せられた熱は、リフレクタ28によって反
射されるため、外部への放熱が防止される。すなわち、
リフレクタ28によって反射された熱が輻射熱としてフ
ィルタ13に供与される。したがって、フィルタ13
は、効率よく加熱される。
【0032】さらに、図2に示すように、フィルタ13
の下流側にも、前記リフレクタ28と同じ材質からなる
リフレクタ29が配設されている。このため、フィルタ
13の下流側においても断熱効果を得ることができる。
すなわち、ケーシング12内は、実質的に断熱された空
間に近づき、内部の熱の外部への放散がより確実に防止
される。
の下流側にも、前記リフレクタ28と同じ材質からなる
リフレクタ29が配設されている。このため、フィルタ
13の下流側においても断熱効果を得ることができる。
すなわち、ケーシング12内は、実質的に断熱された空
間に近づき、内部の熱の外部への放散がより確実に防止
される。
【0033】図2に示すように、ヒータ14の近傍に
は、温度検出器15が配設されている。温度検出器15
は棒状体であって、先端に温度検出部15aが設けられ
ている。本実施形態においての温度検出器15は、シー
ズ熱電対にステンレス等からなる保護管を被覆し、その
先端から温度検出部15aを露出させたものである。こ
うした温度検出器15は、第1管体C1において、ガス
流入口30が形成された壁と同一の壁31を貫通した状
態で、ケーシング12の外部に引き出されている。な
お、リフレクタ28,29の平均気孔径は、フィルタ1
3の平均気孔径よりも大きくなるように設定されてい
る。詳しくは、フィルタ13の平均気孔径は1〜50μ
m程度に設定され、リフレクタ28,29の平均気孔径
は1.0〜5.0mm程度に設定されている。すなわち、
フィルタ13よりもリフレクタ28,29の方が、流体
透過性に優れている。
は、温度検出器15が配設されている。温度検出器15
は棒状体であって、先端に温度検出部15aが設けられ
ている。本実施形態においての温度検出器15は、シー
ズ熱電対にステンレス等からなる保護管を被覆し、その
先端から温度検出部15aを露出させたものである。こ
うした温度検出器15は、第1管体C1において、ガス
流入口30が形成された壁と同一の壁31を貫通した状
態で、ケーシング12の外部に引き出されている。な
お、リフレクタ28,29の平均気孔径は、フィルタ1
3の平均気孔径よりも大きくなるように設定されてい
る。詳しくは、フィルタ13の平均気孔径は1〜50μ
m程度に設定され、リフレクタ28,29の平均気孔径
は1.0〜5.0mm程度に設定されている。すなわち、
フィルタ13よりもリフレクタ28,29の方が、流体
透過性に優れている。
【0034】図2に示すように、ヒータ14の近傍に
は、温度検出器15が配設されている。温度検出器15
は棒状体であって、先端に温度検出部15aが設けられ
ている。本実施形態においての温度検出器15は、シー
ズ熱電対にステンレス等からなる保護管を被覆し、その
先端から温度検出部15aを露出させたものである。こ
うした温度検出器15は、第1管体C1において、ガス
流入口30が形成された壁と同一の壁31を貫通した状
態で、ケーシング12の外部に引き出されている。温度
検出器15の先端はリフレクタ28を貫通しており、温
度検出部15aはヒータ14に固定されている。このた
め、温度検出器15の動作時には、ヒータ14の温度が
検出され、その検出結果に基づいて同ヒータ14への通
電量をフィードバック制御するようになっている。
は、温度検出器15が配設されている。温度検出器15
は棒状体であって、先端に温度検出部15aが設けられ
ている。本実施形態においての温度検出器15は、シー
ズ熱電対にステンレス等からなる保護管を被覆し、その
先端から温度検出部15aを露出させたものである。こ
うした温度検出器15は、第1管体C1において、ガス
流入口30が形成された壁と同一の壁31を貫通した状
態で、ケーシング12の外部に引き出されている。温度
検出器15の先端はリフレクタ28を貫通しており、温
度検出部15aはヒータ14に固定されている。このた
め、温度検出器15の動作時には、ヒータ14の温度が
検出され、その検出結果に基づいて同ヒータ14への通
電量をフィードバック制御するようになっている。
【0035】ところで、フィルタ13とヒータ14との
間には、高熱伝導体33が配設されている。高熱伝導体
33は、金属細線の集合体であり、内部に多数の気孔部
を有している。すなわち、高熱伝導体33は多孔状であ
る。本実施形態において高熱伝導体33は、耐熱性及び
熱伝導性に優れたインコネルからなる金属細線を、無秩
序に圧縮することによって形成されている。つまり、高
熱伝導体33は、弾性変形可能な略「金だわし」状をな
している。なお、本実施形態において、高熱伝導体33
は、直径0.1〜0.3mmの金属細線を用いて形成され
ている。
間には、高熱伝導体33が配設されている。高熱伝導体
33は、金属細線の集合体であり、内部に多数の気孔部
を有している。すなわち、高熱伝導体33は多孔状であ
る。本実施形態において高熱伝導体33は、耐熱性及び
熱伝導性に優れたインコネルからなる金属細線を、無秩
序に圧縮することによって形成されている。つまり、高
熱伝導体33は、弾性変形可能な略「金だわし」状をな
している。なお、本実施形態において、高熱伝導体33
は、直径0.1〜0.3mmの金属細線を用いて形成され
ている。
【0036】こうした高熱伝導体33は、フィルタ13
とヒータ14との間に弾性変形した状態で配設され、両
者に対して均一に密着した状態となっている。換言すれ
ば、高熱伝導体33は、フィルタ13及びヒータ14に
よって厚さ方向に圧縮された状態で挟着されている。こ
のため、高熱伝導体33は、厚さ2〜5mmであって略円
盤形状をなしている。なお、本実施形態において、フィ
ルタ13及びヒータ14に挟着させる際の高熱伝導体3
3の圧縮率は、40〜60%程度となっている。つま
り、高熱伝導体33は、もともと2〜4mmの厚さで形成
されたものが、1〜3mmの厚さとなるまで圧縮(弾性変
形)されてフィルタ13とヒータ14との間に配設され
ている。そして、高熱伝導体33の平均気孔径は、こう
した圧縮時に0.5〜1.0mm程度となるように設定さ
れている。すなわち、フィルタ13よりも高熱伝導体3
3の方が、流体透過性に優れている。また、金属細線
は、熱伝導率が10〜25W/m・Kのものがよく、さ
らには、15〜30W/m・Kのものがよりよい。
とヒータ14との間に弾性変形した状態で配設され、両
者に対して均一に密着した状態となっている。換言すれ
ば、高熱伝導体33は、フィルタ13及びヒータ14に
よって厚さ方向に圧縮された状態で挟着されている。こ
のため、高熱伝導体33は、厚さ2〜5mmであって略円
盤形状をなしている。なお、本実施形態において、フィ
ルタ13及びヒータ14に挟着させる際の高熱伝導体3
3の圧縮率は、40〜60%程度となっている。つま
り、高熱伝導体33は、もともと2〜4mmの厚さで形成
されたものが、1〜3mmの厚さとなるまで圧縮(弾性変
形)されてフィルタ13とヒータ14との間に配設され
ている。そして、高熱伝導体33の平均気孔径は、こう
した圧縮時に0.5〜1.0mm程度となるように設定さ
れている。すなわち、フィルタ13よりも高熱伝導体3
3の方が、流体透過性に優れている。また、金属細線
は、熱伝導率が10〜25W/m・Kのものがよく、さ
らには、15〜30W/m・Kのものがよりよい。
【0037】よって、このように構成された排気ガス浄
化装置1においては、ヒータ14が昇温すると、ヒータ
14の熱が固体である高熱伝導体33を介してフィルタ
13の上流側端面13aに伝導される。このため、フィ
ルタ13は高熱伝導体33との接触面である上流側端面
13aから順次下流側へと加熱される。すなわち、ヒー
タ14からフィルタ13に直接伝熱される。
化装置1においては、ヒータ14が昇温すると、ヒータ
14の熱が固体である高熱伝導体33を介してフィルタ
13の上流側端面13aに伝導される。このため、フィ
ルタ13は高熱伝導体33との接触面である上流側端面
13aから順次下流側へと加熱される。すなわち、ヒー
タ14からフィルタ13に直接伝熱される。
【0038】したがって、本実施形態によれば以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)ヒータ14から発せられた熱は、高熱伝導体33
を介してフィルタ13に伝導される。すなわち、ヒータ
14の熱は、主として固体伝熱により、直接フィルタ1
3に伝導される。このため、フィルタ13を短時間で加
熱することができる。よって、短時間のうちにフィルタ
13をパティキュレートの着火温度まで加熱することが
できる。
うな効果を得ることができる。 (1)ヒータ14から発せられた熱は、高熱伝導体33
を介してフィルタ13に伝導される。すなわち、ヒータ
14の熱は、主として固体伝熱により、直接フィルタ1
3に伝導される。このため、フィルタ13を短時間で加
熱することができる。よって、短時間のうちにフィルタ
13をパティキュレートの着火温度まで加熱することが
できる。
【0039】また、ヒータ14の熱は順次フィルタ13
に伝導されるため、ヒータ14を許容最高温度まで昇温
しなくても、パティキュレートの燃焼温度までフィルタ
13を加熱することができる。よって、ヒータ14を制
御するための温度のしきい値を、許容最高温度よりも低
い温度に設定することができる。すなわち、ヒータ14
を必要以上に昇温する必要がなく、ヒータ14の消費電
力を低減することができる。したがって、フィルタ13
の再生効率を向上させることができる。また、ヒータ1
4の熱エネルギーを高熱伝導体33に伝えることによ
り、発熱量を大きくすることができる。
に伝導されるため、ヒータ14を許容最高温度まで昇温
しなくても、パティキュレートの燃焼温度までフィルタ
13を加熱することができる。よって、ヒータ14を制
御するための温度のしきい値を、許容最高温度よりも低
い温度に設定することができる。すなわち、ヒータ14
を必要以上に昇温する必要がなく、ヒータ14の消費電
力を低減することができる。したがって、フィルタ13
の再生効率を向上させることができる。また、ヒータ1
4の熱エネルギーを高熱伝導体33に伝えることによ
り、発熱量を大きくすることができる。
【0040】(2)ヒータ14はフィルタ13の上流側
に配設されているため、ヒータ14によって熱せられた
排気ガスをフィルタ13に当てることができる。よっ
て、フィルタ13をヒータ14によって確実かつ効率的
に加熱することができる。
に配設されているため、ヒータ14によって熱せられた
排気ガスをフィルタ13に当てることができる。よっ
て、フィルタ13をヒータ14によって確実かつ効率的
に加熱することができる。
【0041】(3)高熱伝導体33は、フィルタ13及
びヒータ14において互いに向かい合う面全体に均一に
接触している。このため、フィルタ13においてヒータ
14と向かい合う面全体を、均一に加熱することができ
る。よって、フィルタ13を効率よく加熱することがで
き、同フィルタ13の再生効率を向上させることができ
る。
びヒータ14において互いに向かい合う面全体に均一に
接触している。このため、フィルタ13においてヒータ
14と向かい合う面全体を、均一に加熱することができ
る。よって、フィルタ13を効率よく加熱することがで
き、同フィルタ13の再生効率を向上させることができ
る。
【0042】(4)高熱伝導体33は、フィルタ13よ
りも流体透過性に優れているため、パティキュレートが
高熱伝導体33の気孔に目詰まりし、圧損の増大につな
がることを防止することができる。
りも流体透過性に優れているため、パティキュレートが
高熱伝導体33の気孔に目詰まりし、圧損の増大につな
がることを防止することができる。
【0043】(5)高熱伝導体33は弾性を有している
ため、フィルタ13とヒータ14との間に弾性変形させ
た状態で配設することができる。よって、フィルタ13
及びヒータ14と高熱伝導体33との間の密着性を高め
ることができる。それゆえ、フィルタ13に対してヒー
タ14の熱を、より確実に伝熱させることができる。
ため、フィルタ13とヒータ14との間に弾性変形させ
た状態で配設することができる。よって、フィルタ13
及びヒータ14と高熱伝導体33との間の密着性を高め
ることができる。それゆえ、フィルタ13に対してヒー
タ14の熱を、より確実に伝熱させることができる。
【0044】(6)また、排気ガス浄化装置1に振動が
加わっても、高熱伝導体33の弾性によってその振動が
吸収される。このため、フィルタ13及びヒータ14と
高熱伝導体33との間に擦れなどが生じても、各部材1
3,14,33が破損してしまうことも防止される。
加わっても、高熱伝導体33の弾性によってその振動が
吸収される。このため、フィルタ13及びヒータ14と
高熱伝導体33との間に擦れなどが生じても、各部材1
3,14,33が破損してしまうことも防止される。
【0045】(7)しかも、高熱伝導体33は、フィル
タ13とヒータ14との間に自身の弾性によって挟持さ
れている。このため、高熱伝導体33をケーシング12
内に固定するための専用の固定構造が不要である。よっ
て、排気ガス浄化装置1の構造を簡単とすることができ
るとともに、高熱伝導体33に伝導された熱が固定構造
を介してケーシング12の外部に放散されてしまうこと
を防止することができる。
タ13とヒータ14との間に自身の弾性によって挟持さ
れている。このため、高熱伝導体33をケーシング12
内に固定するための専用の固定構造が不要である。よっ
て、排気ガス浄化装置1の構造を簡単とすることができ
るとともに、高熱伝導体33に伝導された熱が固定構造
を介してケーシング12の外部に放散されてしまうこと
を防止することができる。
【0046】(8)高熱伝導体33は、耐熱金属細線の
集合体によって形成されている。このため、耐熱性及び
高い熱伝導性を確保することができ、ヒータ14の熱を
フィルタ13に効率よく伝導することができる。
集合体によって形成されている。このため、耐熱性及び
高い熱伝導性を確保することができ、ヒータ14の熱を
フィルタ13に効率よく伝導することができる。
【0047】(9)高熱伝導体33の材質として、イン
コネルが用いられている。インコネルは耐熱性及び熱伝
導性に非常に優れているため、ヒータ14の熱をフィル
タ13に、より効率よく伝導することができる。
コネルが用いられている。インコネルは耐熱性及び熱伝
導性に非常に優れているため、ヒータ14の熱をフィル
タ13に、より効率よく伝導することができる。
【0048】(10)ヒータ14の上流側には、熱反射
材としてのリフレクタ28が配設されている。このた
め、このリフレクタ28により、ヒータ14の熱がケー
シングの外部に放散されてしまうことが防止される。よ
って、フィルタ13の温度低下を抑制することができ、
同フィルタ13の再生効率を、より向上させることがで
きる。
材としてのリフレクタ28が配設されている。このた
め、このリフレクタ28により、ヒータ14の熱がケー
シングの外部に放散されてしまうことが防止される。よ
って、フィルタ13の温度低下を抑制することができ、
同フィルタ13の再生効率を、より向上させることがで
きる。
【0049】(11)また、フィルタ13の下流側に
も、熱反射材としてのリフレクタ29が配設されている
ため、ケーシング12内は断熱された空間に近づく。よ
って、ケーシング12内の熱が、一層外部に放散しにく
くなる。このため、フィルタ13の温度低下を、より確
実に抑制することができ、同フィルタ13の再生効率
を、より確実に向上させることができる。
も、熱反射材としてのリフレクタ29が配設されている
ため、ケーシング12内は断熱された空間に近づく。よ
って、ケーシング12内の熱が、一層外部に放散しにく
くなる。このため、フィルタ13の温度低下を、より確
実に抑制することができ、同フィルタ13の再生効率
を、より確実に向上させることができる。
【0050】(12)排気ガスは、高熱伝導体33を通
過した後にフィルタ13を通過する。このため、高熱伝
導体33によっても排気ガス中のパティキュレートが捕
集される。そして、高熱伝導体33はフィルタ13より
も熱伝導率が高いため、ヒータ14の昇温時には、同高
熱伝導体33はパティキュレートの燃焼温度に早く達す
る。よって、フィルタ13には、ヒータ14からの熱
と、該パティキュレートの燃焼エネルギーとが加わる。
したがって、フィルタ13を燃焼温度まで、より早く加
熱することができ、同フィルタ13に捕集されたパティ
キュレートを一層早く燃焼除去することができる。
過した後にフィルタ13を通過する。このため、高熱伝
導体33によっても排気ガス中のパティキュレートが捕
集される。そして、高熱伝導体33はフィルタ13より
も熱伝導率が高いため、ヒータ14の昇温時には、同高
熱伝導体33はパティキュレートの燃焼温度に早く達す
る。よって、フィルタ13には、ヒータ14からの熱
と、該パティキュレートの燃焼エネルギーとが加わる。
したがって、フィルタ13を燃焼温度まで、より早く加
熱することができ、同フィルタ13に捕集されたパティ
キュレートを一層早く燃焼除去することができる。
【0051】(13)温度検出器15は、第1管体C1
において、ガス流入口30が形成された壁と同一の壁3
1を貫通した状態で、ケーシング12の外部に引き出さ
れている。このため、温度検出器15の先端部分のみが
ヒータ14と近接し、引出し部分など他の部分はヒータ
14から離間する。よって、温度検出器15が必要以上
に高温に晒されることを防止することができ、同温度検
出器15の耐久性を、より向上させることができる。
において、ガス流入口30が形成された壁と同一の壁3
1を貫通した状態で、ケーシング12の外部に引き出さ
れている。このため、温度検出器15の先端部分のみが
ヒータ14と近接し、引出し部分など他の部分はヒータ
14から離間する。よって、温度検出器15が必要以上
に高温に晒されることを防止することができ、同温度検
出器15の耐久性を、より向上させることができる。
【0052】(14)フィルタ13は断熱材17によっ
て外周が包囲されているとともに、同断熱材17とケー
シング12の内周面との間には、空気層が設けられてい
る。このため、フィルタ13の熱が外部に放散されてし
まうことを、より確実に抑制することができる。よっ
て、フィルタ13の再生時間を、より短縮することがで
きる。
て外周が包囲されているとともに、同断熱材17とケー
シング12の内周面との間には、空気層が設けられてい
る。このため、フィルタ13の熱が外部に放散されてし
まうことを、より確実に抑制することができる。よっ
て、フィルタ13の再生時間を、より短縮することがで
きる。
【0053】また、断熱材17は絶縁物質であるため、
ヒータ14としてACヒータを用いた場合には、断熱材
17によって漏電を防止することもできる。なお、本発
明の実施形態は以下のように変更してもよい。
ヒータ14としてACヒータを用いた場合には、断熱材
17によって漏電を防止することもできる。なお、本発
明の実施形態は以下のように変更してもよい。
【0054】・ 前記実施形態では、ヒータ14とし
て、フィルタ13の直径とほぼ同等となるように形成さ
れたものが用いられている。しかし、ヒータ14とし
て、図6(a)に示すように、フィルタ13の端面13
aの面積よりも小さい面積で対向するものに変更しても
よい。そして、高熱伝導体33として、同図に示すよう
に、ヒータ14の全面とフィルタ13の端面13aの一
部分とに接触するものに変更してもよい。
て、フィルタ13の直径とほぼ同等となるように形成さ
れたものが用いられている。しかし、ヒータ14とし
て、図6(a)に示すように、フィルタ13の端面13
aの面積よりも小さい面積で対向するものに変更しても
よい。そして、高熱伝導体33として、同図に示すよう
に、ヒータ14の全面とフィルタ13の端面13aの一
部分とに接触するものに変更してもよい。
【0055】・ また、図6(b)に示すように、ヒー
タ14のみを上記のものに変更してもよい。 ・ 前記実施形態において高熱伝導体33は、ヒータ1
4におけるフィルタ13との対向面のみに接触してい
る。しかし、図6(c)に示すように、ヒータ14を構
成する被覆電線間にも高熱伝導体33を接触させるよう
にしてもよい。このようにすれば、フィルタ13に対し
て、ヒータ14の熱を一層効率よく伝導することができ
る。
タ14のみを上記のものに変更してもよい。 ・ 前記実施形態において高熱伝導体33は、ヒータ1
4におけるフィルタ13との対向面のみに接触してい
る。しかし、図6(c)に示すように、ヒータ14を構
成する被覆電線間にも高熱伝導体33を接触させるよう
にしてもよい。このようにすれば、フィルタ13に対し
て、ヒータ14の熱を一層効率よく伝導することができ
る。
【0056】・ 前記実施形態において高熱伝導体33
は、フィルタ13とヒータ14とが互いに向き合う面全
体に接触するようになっている。しかし、図7(d)に
示すように、高熱伝導体33を該面の一部分のみに接触
させるようにしてもよい。
は、フィルタ13とヒータ14とが互いに向き合う面全
体に接触するようになっている。しかし、図7(d)に
示すように、高熱伝導体33を該面の一部分のみに接触
させるようにしてもよい。
【0057】・ 前記実施形態では、フィルタ13より
も上流側にヒータ14が配設され、ヒータ14とフィル
タ13の上流側端面13aとの間に高熱伝導体33が配
設されている。しかし、図7(e)に示すように、フィ
ルタ13よりも下流側にヒータ14を配設するととも
に、ヒータ14とフィルタ13の下流側端面13bとの
間に高熱伝導体33を配設してもよい。
も上流側にヒータ14が配設され、ヒータ14とフィル
タ13の上流側端面13aとの間に高熱伝導体33が配
設されている。しかし、図7(e)に示すように、フィ
ルタ13よりも下流側にヒータ14を配設するととも
に、ヒータ14とフィルタ13の下流側端面13bとの
間に高熱伝導体33を配設してもよい。
【0058】・ 前記実施形態では、フィルタ13が断
熱材17によって外周が包囲されてた状態でフィルタケ
ース16内に収容されることにより、同断熱材17とケ
ーシング12の内周面との間に空気層が設けられてい
る。しかし、図8に示すように、フィルタケース16を
省略するとともに、断熱材17とケーシング12の内周
面とを密着させるようにしてもよい。また、同図に示す
ように、第1管体C1の外周面に介在させた断熱材8を
省略してもよい。
熱材17によって外周が包囲されてた状態でフィルタケ
ース16内に収容されることにより、同断熱材17とケ
ーシング12の内周面との間に空気層が設けられてい
る。しかし、図8に示すように、フィルタケース16を
省略するとともに、断熱材17とケーシング12の内周
面とを密着させるようにしてもよい。また、同図に示す
ように、第1管体C1の外周面に介在させた断熱材8を
省略してもよい。
【0059】このようにすれば、排気ガス浄化装置1の
部品点数を少なくすることができるとともに、ケーシン
グ12を単純な形状にすることができる。 ・ 前記実施形態では、高熱伝導体33の材質として、
インコネルを用いている。しかし、これ以外にも、イン
コロイやイリウム合金やハステロイなどの他のニッケル
合金、ステンレスなどの鉄系合金、セラミックファイバ
ー、セラミックフォーム等、耐熱性及び熱伝導性に優れ
た材質であれば、どの材質であっても適用可能である。
但し、熱伝導性の観点から、こうした高熱伝導体33の
材質としては、金属材料を用いることが、より好まし
い。
部品点数を少なくすることができるとともに、ケーシン
グ12を単純な形状にすることができる。 ・ 前記実施形態では、高熱伝導体33の材質として、
インコネルを用いている。しかし、これ以外にも、イン
コロイやイリウム合金やハステロイなどの他のニッケル
合金、ステンレスなどの鉄系合金、セラミックファイバ
ー、セラミックフォーム等、耐熱性及び熱伝導性に優れ
た材質であれば、どの材質であっても適用可能である。
但し、熱伝導性の観点から、こうした高熱伝導体33の
材質としては、金属材料を用いることが、より好まし
い。
【0060】・ 前記実施形態において高熱伝導体33
は、金属細線を無秩序に圧縮することによって形成され
た略「金だわし」状をなしている。しかし、高熱伝導体
33は、金属細線を網目状に織って形成したものであっ
てもよい。すなわち、高熱伝導体33は、メッシュ状を
なしていてもよい。また、高熱伝導体33は、金属材料
をフォーム状に形成したものであってもよい。
は、金属細線を無秩序に圧縮することによって形成され
た略「金だわし」状をなしている。しかし、高熱伝導体
33は、金属細線を網目状に織って形成したものであっ
てもよい。すなわち、高熱伝導体33は、メッシュ状を
なしていてもよい。また、高熱伝導体33は、金属材料
をフォーム状に形成したものであってもよい。
【0061】・ 前記実施形態では、フィルタ13が断
熱材17によって外周が包囲されてた状態でフィルタケ
ース16内に収容されることにより、同断熱材17とケ
ーシング12の内周面との間に空気層が設けられてい
る。しかし、図9に示すように、フィルタケース16を
省略するとともに、断熱材17とケーシング12の内周
面とを密着させるようにしてもよい。また、同図に示す
ように、第1管体C1の外周面に介在させた断熱材8を
省略してもよい。
熱材17によって外周が包囲されてた状態でフィルタケ
ース16内に収容されることにより、同断熱材17とケ
ーシング12の内周面との間に空気層が設けられてい
る。しかし、図9に示すように、フィルタケース16を
省略するとともに、断熱材17とケーシング12の内周
面とを密着させるようにしてもよい。また、同図に示す
ように、第1管体C1の外周面に介在させた断熱材8を
省略してもよい。
【0062】このようにすれば、排気ガス浄化装置1の
部品点数を少なくすることができるとともに、ケーシン
グ12を単純な形状にすることができる。 ・ 前記実施形態では、熱反射材としてセラミックフォ
ームリフレクタ28,29を用いている。しかし、熱反
射材は、これに限らず、例えば、パンチングプレート、
金属メッシュ、セラミック繊維の集合体等であってもよ
い。
部品点数を少なくすることができるとともに、ケーシン
グ12を単純な形状にすることができる。 ・ 前記実施形態では、熱反射材としてセラミックフォ
ームリフレクタ28,29を用いている。しかし、熱反
射材は、これに限らず、例えば、パンチングプレート、
金属メッシュ、セラミック繊維の集合体等であってもよ
い。
【0063】また、セラミックフォームリフレクタ2
8,29を省略してもよい。このようにすれば、排気ガ
ス浄化装置1の部品点数を少なくすることができる。 ・ 専用の固定構造を用いて、高熱伝導体33をケーシ
ング12内に固定させてもよい。
8,29を省略してもよい。このようにすれば、排気ガ
ス浄化装置1の部品点数を少なくすることができる。 ・ 専用の固定構造を用いて、高熱伝導体33をケーシ
ング12内に固定させてもよい。
【0064】・ ヒータ14は、ACヒータに限らず、
DCヒータであってもよい。次に、特許請求の範囲に記
載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によっ
て把握される技術的思想をその効果とともに以下に列挙
する。
DCヒータであってもよい。次に、特許請求の範囲に記
載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によっ
て把握される技術的思想をその効果とともに以下に列挙
する。
【0065】(1) 請求項7または請求項8に記載の
排気ガス浄化装置において、前記熱反射材は、前記フィ
ルタよりも流体透過性に優れたものであること。 (2) 請求項7,8、技術的思想(1)に記載の排気
ガス浄化装置において、前記熱反射材は、セラミックフ
ォームによって構成されていること。
排気ガス浄化装置において、前記熱反射材は、前記フィ
ルタよりも流体透過性に優れたものであること。 (2) 請求項7,8、技術的思想(1)に記載の排気
ガス浄化装置において、前記熱反射材は、セラミックフ
ォームによって構成されていること。
【0066】(3) 請求項1〜8、技術的思想
(1),(2)のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装
置において、前記高熱伝導体は、インコネルによって構
成されていること。この技術的思想(3)に記載の発明
によれば、高熱伝導体の耐熱性及び高い熱伝導性を確実
に得ることができる。
(1),(2)のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装
置において、前記高熱伝導体は、インコネルによって構
成されていること。この技術的思想(3)に記載の発明
によれば、高熱伝導体の耐熱性及び高い熱伝導性を確実
に得ることができる。
【0067】(4) 請求項1〜8、技術的思想(1)
〜(3)のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置にお
いて、前記高熱伝導体は、弾性変形して圧縮された状態
で前記フィルタと前記ヒータとの間に配設されているこ
と。この技術的思想(4)に記載の発明によれば、高熱
伝導体は、フィルタとヒータとの間に自身の弾性によっ
て挟持された状態となる。このため、高熱伝導体をケー
シング内に固定するための専用の固定構造が不要とな
る。よって、排気ガス浄化装置の構造を簡単とすること
ができるとともに、高熱伝導体に伝導された熱が該固定
構造を介してケーシングの外部に放散されてしまうこと
を防止することができる。
〜(3)のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置にお
いて、前記高熱伝導体は、弾性変形して圧縮された状態
で前記フィルタと前記ヒータとの間に配設されているこ
と。この技術的思想(4)に記載の発明によれば、高熱
伝導体は、フィルタとヒータとの間に自身の弾性によっ
て挟持された状態となる。このため、高熱伝導体をケー
シング内に固定するための専用の固定構造が不要とな
る。よって、排気ガス浄化装置の構造を簡単とすること
ができるとともに、高熱伝導体に伝導された熱が該固定
構造を介してケーシングの外部に放散されてしまうこと
を防止することができる。
【0068】(5) 請求項1〜8、技術的思想(1)
〜(4)のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置にお
いて、前記フィルタは、多孔質炭化珪素からなるハニカ
ム焼結体であること。
〜(4)のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置にお
いて、前記フィルタは、多孔質炭化珪素からなるハニカ
ム焼結体であること。
【0069】(6) 請求項1〜8、技術的思想(1)
〜(5)のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置にお
いて、前記フィルタは、多孔質炭化珪素からなるハニカ
ム焼結体を複数個組み合わせたものであること。
〜(5)のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置にお
いて、前記フィルタは、多孔質炭化珪素からなるハニカ
ム焼結体を複数個組み合わせたものであること。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜8に記
載の発明によれば、フィルタの温度をパティキュレート
の着火温度まで短時間に上げることができ、フィルタの
再生効率を向上させることができる。
載の発明によれば、フィルタの温度をパティキュレート
の着火温度まで短時間に上げることができ、フィルタの
再生効率を向上させることができる。
【0071】請求項2に記載の発明によれば、ヒータに
よって熱せられた排気ガスをフィルタにあてることがで
きる。よって、フィルタをヒータによって確実かつ効率
的に加熱することができる。
よって熱せられた排気ガスをフィルタにあてることがで
きる。よって、フィルタをヒータによって確実かつ効率
的に加熱することができる。
【0072】請求項3に記載の発明によれば、フィルタ
内に温度ムラが生じることを抑制することができる。請
求項4に記載の発明によれば、高熱伝導体の気孔へのパ
ティキュレートの目詰まりを防止することができ、圧損
の増大を防止することができる。
内に温度ムラが生じることを抑制することができる。請
求項4に記載の発明によれば、高熱伝導体の気孔へのパ
ティキュレートの目詰まりを防止することができ、圧損
の増大を防止することができる。
【0073】請求項5に記載の発明によれば、フィルタ
及びヒータと高熱伝導体との間の密着性を高めることが
でき、フィルタに対してヒータの熱を、より確実に伝熱
させることができる。
及びヒータと高熱伝導体との間の密着性を高めることが
でき、フィルタに対してヒータの熱を、より確実に伝熱
させることができる。
【0074】請求項6に記載の発明によると、フィルタ
に対してヒータの熱を確実に伝導させることができる。
請求項7に記載の発明によると、フィルタの温度低下を
抑制することができ、同フィルタの再生効率をより向上
させることができる。
に対してヒータの熱を確実に伝導させることができる。
請求項7に記載の発明によると、フィルタの温度低下を
抑制することができ、同フィルタの再生効率をより向上
させることができる。
【0075】請求項8に記載の発明によると、フィルタ
の温度低下をより確実に抑制することができ、同フィル
タの再生効率をより確実に向上させることができる。
の温度低下をより確実に抑制することができ、同フィル
タの再生効率をより確実に向上させることができる。
【図1】本発明の一実施形態の排気ガス浄化装置の使用
例を示す概略システム図。
例を示す概略システム図。
【図2】同実施形態の排気ガス浄化装置の断面図。
【図3】同実施形態の排気ガス浄化装置に用いられるフ
ィルタを一端から見た図。
ィルタを一端から見た図。
【図4】同フィルタの一部を示す断面図。
【図5】図1のA−A線断面図。
【図6】(a)〜(c)は、本発明の他の実施形態を示
す断面図。
す断面図。
【図7】(d),(e)は、本発明の他の実施形態を示
す断面図。
す断面図。
【図8】本発明の他の実施形態を示す断面図。
1…排気ガス浄化装置、12…ケーシング、13…フィ
ルタ、14…ヒータ、15…温度検出器、15a…温度
検出部、28,29…熱反射材としてのセラミックフォ
ームリフレクタ、33…高熱伝導体。
ルタ、14…ヒータ、15…温度検出器、15a…温度
検出部、28,29…熱反射材としてのセラミックフォ
ームリフレクタ、33…高熱伝導体。
Claims (8)
- 【請求項1】 内燃機関の排気流路上に設けられたケー
シングと、そのケーシング内に収容され、内燃機関から
排出される排気ガス中のパティキュレート等を捕集し燃
焼除去するフィルタと、前記フィルタの端面から離間し
た位置に配設されたフィルタ再生用ヒータとを備える排
気ガス浄化装置であって、 前記フィルタと前記ヒータとの間にできる空間に流体透
過性の高熱伝導体を配置するとともに、前記高熱伝導体
を前記フィルタ及び前記ヒータの両方に対して接触させ
たことを特徴とする排気ガス浄化装置。 - 【請求項2】 前記ヒータは、前記フィルタよりも上流
側に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の
排気ガス浄化装置。 - 【請求項3】 前記ヒータは平面状に形成されるととも
に前記フィルタの端面に対向して配置され、前記高熱伝
導体は、互いに対向し合っている前記ヒータの片側面及
び前記フィルタの端面の略全体にそれぞれ接触している
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排気
ガス浄化装置。 - 【請求項4】 前記高熱伝導体は、前記フィルタよりも
流体透過性に優れたものであることを特徴とする請求項
1〜3のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置。 - 【請求項5】 前記高熱伝導体は、弾性を有することを
特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の排気ガ
ス浄化装置。 - 【請求項6】 前記高熱伝導体は、耐熱金属細線からな
る多孔質状の集合体であることを特徴とする請求項1〜
5のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置。 - 【請求項7】 前記フィルタの端面から離間した位置に
流体透過性を有する熱反射材が配設され、前記ヒータは
その熱反射材と前記フィルタの間に配置されていること
を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の排気
ガス浄化装置。 - 【請求項8】 前記熱反射材は、前記フィルタの上流側
及び下流側の2箇所に配設され、前記ヒータは両熱反射
材のうちの一方のものと前記フィルタの間に配置されて
いることを特徴とする請求項7に記載の排気ガス浄化装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35918999A JP2001173428A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 排気ガス浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35918999A JP2001173428A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 排気ガス浄化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001173428A true JP2001173428A (ja) | 2001-06-26 |
Family
ID=18463213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35918999A Withdrawn JP2001173428A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 排気ガス浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001173428A (ja) |
-
1999
- 1999-12-17 JP JP35918999A patent/JP2001173428A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061122 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20090618 |