JP2001173306A - 扉オートクローザー - Google Patents
扉オートクローザーInfo
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Abstract
量、扉開閉頻度などに応じて上下の斜面カムの接衝面の
摩耗耐度を調整でき、結果として良好な扉開閉動作を保
つことができるようにする。 【解決手段】 上方斜面カム27を備える扉側ドアクロ
ーザー15と、下方斜面カム21を備えるブラケット側
ドアクローザー18とは、一方が合成樹脂製で、他方が
これよりも硬度の高い金属製からなるものとする。これ
により、例えば扉体1に重量がある場合には、ブラケッ
ト側ドアクローザー18をステンレス製、扉側ドアクロ
ーザー15を合成樹脂製にするというように、一方を摩
耗する側に設定して、開扉時の競り上がり、閉扉時の滑
りを良好に保つことができる。
Description
を元の閉位置に自動復帰させる扉オートクローザーに関
する。
ビティヒンジを備えた扉オートクローザーは、特開平1
0−140947号公報、特開平11―259749号
公報などに公知である。特開平10−140947号公
報には、旗蝶番式グラビティヒンジを介して浴室ドアを
ドア枠に取り付けた浴室ドアの水密構造が示されてい
る。特開平11―259749号公報では、グラビティ
ヒンジを介して自動販売機の商品サンプル陳列室の扉を
外扉に取り付けている。従来のグラビティヒンジは、ス
テンレス等の金属を材質とし、上下の斜面カムをいずれ
も同種材質で形成している。
ンレス等の硬質材料で形成した場合には、摩耗し難く、
長期間の使用に耐え得る。しかし、開扉時の競り上が
り、閉扉時の滑りが悪く、扉をスムーズに開閉すること
が困難となる。また、ヒンジの製造に要するコストが高
く付く。そこで、合成樹脂により安価にヒンジを製造す
ることが考えられるが、合成樹脂のヒンジは金属に比し
て軟質であるために、長期使用時におけるカムの接衝面
の摩耗や、急開閉時のカムの変形等が懸念され、適用対
象が小型で軽量の扉体に限定される。
の使用状況や用途に応じて上下の斜面カムの接衝面の摩
耗耐度を容易に調整することができ、開扉時の競り上が
り、閉扉時の滑りを常に良好に保ち得る扉オートクロー
ザーを提供することにある。
のヒンジ6・7で開閉自在に支持し、下ヒンジ7に形成
した斜面カムを利用して、扉体1を閉位置に自動復帰さ
せるようにした扉オートクローザーを対象とする。下ヒ
ンジ7は、扉体1の下端に固定される扉側ドアクローザ
ー15と、扉枠2に固定されるブラケット16と、ブラ
ケット16に固定支持される垂直のピボット軸17と、
ブラケット16に固定されるブラケット側ドアクローザ
ー18とを有する。扉側ドアクローザー15には上方斜
面カム27を、ブラケット側ドアクローザー18には上
方斜面カム27に対接する下方斜面カム21をそれぞれ
設ける。扉側ドアクローザー15は、ピボット軸17で
回動自在に支持する。扉側ドアクローザー15およびブ
ラケット側ドアクローザー18が、それぞれ材質的に硬
度の異なる2種類の材料で形成されており、これら2種
類の材料からなる両クローザー15・18を用途に応じ
て任意に組み合わせたものである。
は、硬度が異なれば共に合成樹脂材どうし又は金属材ど
うしでもよい。但し、好ましくは扉側ドアクローザー1
5およびブラケット側ドアクローザー18は、一方が合
成樹脂材で、他方が金属材で形成されたものとする。そ
の場合の合成樹脂材としては、例えば耐摩耗性および自
己潤滑性を有するナイロン樹脂などを用いる。ブラケッ
ト側ドアクローザー18は、ブラケット16にボルト固
定する。
心として回動させると、扉体1に同行して扉側ドアクロ
ーザー15もピボット軸17まわりに回転し、扉側ドア
クローザー15の上方斜面カム27が、下方斜面カム2
1に沿って傾斜上端側に昇っていく。この後に、扉体1
の開き操作力が開放されると、上下の斜面カム27・2
1の間に生じる重力の分力によって、上方斜面カム27
は下方斜面カム21の傾斜下端側へ滑り移動し、扉体1
を閉止位置に復帰させる。
ドアクローザー15と、下方斜面カム21を備えるブラ
ケット側ドアクローザー18は、それぞれが同一形状で
ありながらも材質的に異なる2種類のものを用意する。
具体的には金属製と合成樹脂製との組み合わせにする。
すると、両クローザー15・18の材料の組み合わせを
変えるだけで、使用状況や用途に応じて上下斜面カム2
7・21間の接衝面の摩耗耐度を調整することが可能と
なり、結果として開開扉時の競り上がり、閉扉時の滑り
を常に良好に保つことができる。例えば、扉体1の重量
が大きい場合には、ブラケット側ドアクローザー18を
ステンレス製にして、扉側ドアクローザー15を合成樹
脂製にすると、扉側のドアクローザー15を交換しなが
ら、ブラケット側ドアクローザー18の長寿命化を図る
ことができる。つまり、硬度の低い側のドアクローザー
のみ交換すれば足りる利点を有するものとなる。
ザー18をボルト止めしてあると、ブラケット16に対
するブラケット側ドアクローザー18の取り付け、取り
外し作業が容易となり、以てブラケット側ドアクローザ
ー18の交換は、扉体1を扉枠2から取り外すことな
く、迅速かつ容易に行うことができる。
ーザーの実施例を示す。図1は、扉オートクローザーを
飲料水用ショーケースに適用した例を示しており、符号
1は透明ガラス1aとその枠体1bとからなる扉体、2
は扉枠、3はドアノブである。扉枠2には緩衝用の扉パ
ッキン4が固着されている。ドアノブ3は扉体1の枠体
1bにビス5により固定されている。扉体1は上下端面
の左右の一端側、図では左側が上ヒンジ6と下ヒンジ7
とで扉枠2にそれぞれ開閉自在に支持される。下ヒンジ
7は後述するようにグラビティヒンジとなっており、こ
れにて扉体1は、任意の開放位置から閉じ位置へ自動的
に復帰揺動でき、常に閉止状態に維持できる。
されるブラケット9、ピン受け12および枠体1bに固
定される扉ヒンジ板13を構成要素とする。ブラケット
9は、プラスチックまたはステンレス等の金属を材質と
し、下方に向けて垂直に伸びるピボット軸10を備え
る。扉ヒンジ板13は、ステンレス板材を打ち抜き、折
り曲げたL字状の金具であり、板面の一側に軸受孔13
aを通設し、他側にビス挿通孔13bを設ける。扉ヒン
ジ板13は、枠体1bの上端面に掘り込んだ取付孔14
に軸受孔13aが合致する状態で、扉体1の上端面にビ
ス止め固定される。ピボット軸10は、ピン受け12お
よび軸受孔13aを挿通して、枠体1bの上端に設けた
取付孔14内に挿入支持される。
ム27・21を機構要素とするグラビティヒンジであ
り、扉体1の下端に固定される扉側ドアクローザー15
と、扉枠2に固定されるブラケット16と、ブラケット
16上に固定支持される垂直のピボット軸17と、ブラ
ケット16に固定されるブラケット側ドアクローザー1
8とからなる。図5においてブラケット16は、水平の
軸支壁16aと垂直の取付壁16bとをL字状に折り曲
げたステンレス鋼板製のプレス金具であり、軸支壁16
aにピボット軸17がかしめ固定されている。軸支壁1
6aには、ブラケット側ドアクローザー18をボルト止
めするためのボルト挿通孔16cを設けてある。軸支壁
16aおよび取付壁16bには、数個のビス挿通孔16
dが設けられており、ブラケット16は取付壁16bを
介してビス19で扉枠2に固定される。
18は、板形状をなしており、板面の一側にピボット軸
17の挿嵌孔20と下方斜面カム21とをそれぞれ設
け、他側にボルト挿通孔22を設ける。下方斜面カム2
1は挿嵌孔20まわりに存して半円筒形状に立設されて
おり、その肉壁上面の中途部に傾斜状の昇降案内面21
aを形成し、この案内面21aに連続して水平の安定受
面21bを形成する。ブラケット側ドアクローザー18
は、挿嵌孔20にピボット軸17を挿嵌した状態でボル
ト23およびナット24によってブラケット16に固着
される。ブラケット側ドアクローザー18は合成樹脂ま
たはステンレス等の金属を材質として、射出成型、ダイ
キャスト成型、インベストメント鋳造法等により形成さ
れた一体成型品とする。すなわち、合成樹脂と金属とか
らなる2種類の材質で同一形状のものが多数用意され
る。
る合成樹脂成型品、またはダイキャスト成型若しくはイ
ンベストメント鋳造法による金属成型品である。すなわ
ち、ブラケット側ドアクローザー18と同様に、合成樹
脂と金属とからなる2種類の材質で同一形状のものが多
数用意される。天地を逆にして示す図4にみるように、
扉側ドアクローザー15は、上面側の一側にピボット軸
が挿通される軸受筒26を、下面側に下方斜面カム21
に対接する上方斜面カム27を突設し、他側にビス挿通
孔28を通設してなる。この扉側ドアクローザー15
は、枠体1bの下端面に掘り込んだ取付孔に軸受筒26
が合致する状態で、上方斜面カム27を下方に向けて扉
体1の下端面にビス29により固定される。
構造では、ドアノブ3を手前に開くように引くと、扉体
1は上下ヒンジ6・7により固定された左側端面を中心
として回転する。このとき扉体1に同行して扉側ドアク
ローザー15がピボット軸17まわりに回転し、その扉
側ドアクローザー15の上方斜面カム27が、下方斜面
カム21の昇降案内面21aを傾斜上端側へ向かって昇
る。上方斜面カム27には常に扉体1の重量が掛かって
いる。このため、扉体1の開き操作力が開放されると、
上方斜面カム27は昇降案内面21aの傾斜下端側へ滑
り降りて行き、その結果として、扉体1は閉止位置へと
自動的に復帰する。但し、扉体1を大きく開いた状態で
は、上方斜面カム27が下方斜面カム21の安定受面2
1bに乗り上がって、扉体1が開いたままの状態を維持
する。
ヒンジ板13、扉側ドアクローザー15を扉体1にそれ
ぞれビス固定し、下方のブラケット16を扉枠2にビス
固定する。そのブラケット16には、ピボット軸17と
ブラケット側ドアクローザー18とが予め組み付けられ
ている。次に下方のブラケット16のピボット軸17を
扉側ドアクローザー15の軸受筒26に嵌挿する。最後
に、上方のブラケット9のピボット軸10をピン受け1
2および軸受孔13aを介して取付孔14内に挿入した
のち、ブラケット9を扉枠2にビス固定する。以上で扉
体1の扉枠2への取り付けが完了する。
・18について、各々が同一形状・異種材質の2種類の
ものを多数用意しておき、両クローザー15・18の材
質を任意に組み合わせる。図6は、両ドアクローザー1
5・18の組み合わせ例とその用途を示す。NO.1のよ
うに、両ドアクローザー15・18を合成樹脂製とした
場合には、扉体1が小型又は軽量品である場合に好適で
ある。安価に下ヒンジ7を形成し得ることにもなる。N
O.2のように、ブラケット側ドアクローザー18をステ
ンレス等の金属製に、扉側ドアクローザー15を合成樹
脂製とした場合、すなわち扉体1の重量を受け止めるブ
ラケット側ドアクローザー18を摩耗し難い金属とした
場合には、扉体1が大型又は重量品である場合や、長寿
命を要する場合に好適である。NO.3のように、ブラケ
ット側ドアクローザー18を合成樹脂製、扉側ドアクロ
ーザー15を金属製とした場合は、扉側ドアクローザー
15の形状が複雑で剛性を要する場合に好適である。N
O.4のように、両クローザー15・18を金属製とした
場合には、扉体1の開閉が頻繁である場合や、不特定の
使用で長寿命を要する場合に向くものとなる。ドアクロ
ーザー15・18を合成樹脂製とするときは、ナイロン
樹脂が用いて好適である。
ー15どうし、及びブラケット側ドアクローザー18ど
うしについては、同一形状・異種材質の2種類を用意し
たので、扉構造や用途に応じた使い分けが可能となり、
特に、上述の組み合わせ例NO.2・3のように、両ドア
クローザー15・18の一方を合成樹脂製、他方を金属
製というように、両ドアクローザー15・18を互いに
硬度の異なるものとして摩耗する側を一方側にすること
により、開扉時の競り上がり、閉扉時の滑りを常に良好
に保つことができる。同じ扉、ドアクローザーが複数あ
る場合に、扉の使い方に応じて上述の組み合わせ4通り
を扉毎に変化させることもできる。また、ドアクローザ
ー15・18の交換時およびサービス修理時には、硬度
の低い側のドアクローザー(15又は18)のみを取り
替えるだけで済む。従って、例えばショーケース等の扉
に適用した場合等において、収納品の変更等により扉開
閉頻度が変わるときには、これに応じたドアクローザー
15・18の材質を一方のみ選択することも可能であ
る。すなわち、ドアクローザー15・18のオプション
化が可能となる。
ラケット側ドアクローザー18をブラケット16に固定
しているので、ブラケット16に対するブラケット側ド
アクローザー18の取り付け、取り外し作業が容易とな
り、以てブラケット側ドアクローザー18の交換が、扉
体1を扉枠2から取り外すことなく、迅速かつ容易に行
えることになる。
クローザーを飲料水用のショーケースに適用したが、通
常のドア等にも適用することができる。ドアクローザー
15・18の金属としては、ステンレスの外、鉄等であ
ってもよい。上記実施例においては、両ドアクローザー
15・18を合成樹脂と金属のように異種材料により形
成したが、硬質合成樹脂と軟質合成樹脂のように同種材
料であってもよい。要は互いに硬度が異なればよい。上
記実施例においては、扉体1の左側上下端を、上下ヒン
ジ6・7により回動自在に固定していたが、扉体1の右
側上下端を回動自在に固定してもよい。この場合には、
下ヒンジ7を構成する各部材は、図7に示すような形状
となる。
である。
ザーとの組み合わせ例を説明するための図表である。
Claims (3)
- 【請求項1】 扉体1を上下のヒンジ6・7で開閉自在
に支持し、下ヒンジ7に形成した斜面カムを利用して、
扉体1を閉位置に自動復帰させるようにした扉オートク
ローザーであって、 下ヒンジ7は、扉体1の下端に固定される扉側ドアクロ
ーザー15と、扉枠2に固定されるブラケット16と、
ブラケット16に固定支持される垂直のピボット軸17
と、ブラケット16に固定されるブラケット側ドアクロ
ーザー18とを有し、 扉側ドアクローザー15には上方斜面カム27が、ブラ
ケット側ドアクローザー18には上方斜面カム27に対
接する下方斜面カム21がそれぞれ設けられており、 扉側ドアクローザー15は、ピボット軸17で回動自在
に支持されており、 扉側ドアクローザー15およびブラケット側ドアクロー
ザー18が、それぞれ硬度の異なる2種類の材料で形成
されており、 これら2種類の材料からなる両クローザー15・18が
用途に応じて任意に組み合わせ可能とされていることを
特徴とする扉オートクローザー。 - 【請求項2】 扉側ドアクローザー15とブラケット側
ドアクローザー18とは、一方が合成樹脂材で、他方が
金属材で形成されている請求項1記載の扉オートクロー
ザー。 - 【請求項3】 ブラケット側ドアクローザー18が、ブ
ラケット16にボルト固定されている請求項1又は2記
載の扉オートクローザー。
Priority Applications (1)
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JP35533699A JP4283401B2 (ja) | 1999-12-15 | 1999-12-15 | 扉オートクローザー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35533699A JP4283401B2 (ja) | 1999-12-15 | 1999-12-15 | 扉オートクローザー |
Publications (2)
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JP2001173306A true JP2001173306A (ja) | 2001-06-26 |
JP4283401B2 JP4283401B2 (ja) | 2009-06-24 |
Family
ID=18443354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35533699A Expired - Lifetime JP4283401B2 (ja) | 1999-12-15 | 1999-12-15 | 扉オートクローザー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4283401B2 (ja) |
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-
1999
- 1999-12-15 JP JP35533699A patent/JP4283401B2/ja not_active Expired - Lifetime
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