JP2001172478A - 脂環式オレフィン重合体組成物 - Google Patents

脂環式オレフィン重合体組成物

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JP2001172478A
JP2001172478A JP36032499A JP36032499A JP2001172478A JP 2001172478 A JP2001172478 A JP 2001172478A JP 36032499 A JP36032499 A JP 36032499A JP 36032499 A JP36032499 A JP 36032499A JP 2001172478 A JP2001172478 A JP 2001172478A
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mold
alicyclic olefin
olefin polymer
ene
sealing material
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Yoji Tanaka
洋二 田中
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Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を封止材と
して、電気回路素子を封止した、電気部品の製造におい
て、金型から電気部品を容易に取り出すことができ、繰
り返し使用しても寸法精度の高い電気部品を成形できる
成形用金型を得るために好適な脂環式オレフィン重合体
組成物及びその組成物からなる成形用金型を提供する。 【解決手段】 熱可塑性ノルボルネン樹脂のごとき脂環
式オレフィン重合体と、直鎖状低密度ポリオレフィン及
びシリコーンオイルを含有する脂環式オレフィン重合体
組成物を得る。この組成物を射出成形して金型を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脂環式オレフィン重合
体組成物に関する。さらに詳しくは、エポキシ樹脂など
の熱硬化性樹脂を封止材として、電気回路素子を封止し
た、電気部品の製造において、金型から電気部品を容易
に取り出すことができ、繰り返し使用しても寸法精度の
高い電気部品を成形できる成形用金型を得るために好適
な脂環式オレフィン重合体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロニクス素子やマイクロスイッ
チなどの電気回路素子は、金属やセラミクス、またはそ
れらの組合せで構成されており、空気酸化や水分によっ
て変質し、その機能が害されることがある。そのため、
通常、エポキシ樹脂などの封止材により、空気や水分な
どを遮断した封止体の形態で使用される。
【0003】この封止体は、一般に、電気回路素子を
金型内面に接触しないように金型内に配置し、金型内に
封止材を注入し、該封止材を硬化させることにより製造
される。
【0004】電子部品封止体には種々の形状があるた
め、金属製の金型を使用するとコスト高となる。そこ
で、一般に、樹脂製の金型、主としてポリメチルペンテ
ンやポリフェニルサルファイト製のものが用いられてい
る。しかし、ポリメチルペンテンは結晶性の樹脂である
ため、この樹脂で製造された金型は、エポキシ系樹脂を
高温で硬化させる際の熱による残留応力緩和によって変
形しやすいという問題があり、表面精度の優れた電子部
品封止体を製造することは困難であり、また、金型自体
も、30回程度の繰り返し使用によって寿命となる。一
方、ポリフェニルサルファイトは、脆いため、樹脂のみ
では使用が困難であり、ガラス繊維、ガラスビーズ、シ
リカ等の充填材を添加し補強して用いている。しかし、
充填材を添加すると、金型内面が平滑でなくなり、製造
した電子部品封止体の表面も平滑でなくなるという問題
があった。また、ポリフェニルサルファイト製金型は、
ポリメチルペンテン製金型に比較すると耐久性に優れて
いるが、それでも、金型は100回程度の封止によって
寿命とされていた。
【0005】そのような問題を解決するために、熱可塑
性ノルボルネン樹脂を成形して金型に使用することが提
案された(特開平6−114846号公報)。この金型
によれば、熱硬化性樹脂からなる封止材が硬化する際の
変形が抑えられ、初回3.96mmの封止体が、150
回目までの繰り返し使用でも、わずか0.1mmの変化
しか生じないことが報告されている。しかしながら、複
雑な形状の封止体を製造する場合に、金型から封止体を
離型する際に相当な力をかけなければならないことがあ
った。
【0006】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、エポキシ樹
脂などの熱硬化性樹脂を封止材として、電気回路素子を
封止した、電気部品の製造において、金型から電気部品
を容易に取り出すことができ(すなわち、離型性が良好
で)、繰り返し使用しても寸法精度の高い電気部品を成
形できる成形用金型を得るために好適な脂環式オレフィ
ン重合体組成物及びその組成物からなる成形用金型を提
供することにある。本発明者らは、上記目的を達成する
ために鋭意研究をした結果、脂環式オレフィン重合体、
直鎖状低密度ポリオレフィン及びシリコーンオイルを含
有する組成物を用いることによって、上記目的を達成で
きることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成
するに到った。
【0007】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、脂環式オレフィン重合体、直鎖状低密度ポリオレフ
ィン及びシリコーンオイルを含有する脂環式オレフィン
重合体組成物が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の脂環式オレフィン重合体
組成物は、脂環式オレフィン重合体、直鎖状低密度ポリ
オレフィン及びシリコーンオイルを含有するものであ
る。
【0009】本発明に使用される脂環式オレフィン重合
体は、主鎖及び/または側鎖に脂環構造を有する重合体
である。機械的強度や耐熱性などの観点から、主鎖に脂
環構造を含有する重合体が好適である。脂環構造として
は、シクロアルカン構造やシクロアルケン構造などが挙
げられるが、機械的強度、耐熱性などの観点から、シク
ロアルカン構造が好ましい。また、脂環構造としては、
単環、多環、縮合多環、橋架け環、これらの組み合わせ
多環などが挙げられる。脂環構造を構成する炭素原子数
は、格別な制限はないが、通常4〜30個、好ましくは
5〜20個、より好ましくは5〜15個の範囲であると
きに、機械的強度、耐熱性、及び成形性の諸特性が高度
にバランスされ好適である。また、本発明で使用される
脂環式オレフィン重合体は、通常、熱可塑性のものであ
る。
【0010】脂環式オレフィン重合体は、通常、脂環構
造を有するオレフィン(以下、脂環式オレフィンという
ことがある。)由来の繰り返し単位を含有する。脂環式
オレフィン重合体中の脂環式オレフィン由来の繰り返し
単位の割合は、使用目的に応じて適宜選択されるが、通
常30〜100重量%、好ましくは50〜100重量
%、より好ましくは70〜100重量%である。脂環式
オレフィン由来の繰り返し単位の割合が過度に少ない
と、耐熱性に劣り好ましくない。脂環式オレフィン由来
の繰り返し単位以外の繰り返し単位としては、格別な限
定はなく、使用目的に応じて適宜選択される。
【0011】また、脂環式オレフィン重合体は、極性基
を有するものであってもよい。極性基としては、ヒドロ
キシル基、カルボキシル基、オキシ基、エポキシ基、グ
リシジル基、オキシカルボニル基、カルボニルオキシ
基、カルボニル基、アミノ基、エステル基、ハロゲン
基、シアノ基、アミド基、イミド基、シリル基、酸無水
物基などが挙げられる。
【0012】脂環式オレフィン重合体は、通常、脂環式
オレフィンを付加重合又は開環重合し、そして必要に応
じて不飽和結合部分を水素化することによって、或いは
芳香族オレフィンを付加重合し、そして該重合体の芳香
環部分を水素化することによって得られる。また、極性
基を有する脂環式オレフィン重合体は、例えば、前記脂
環式オレフィン重合体に極性基を有する化合物を変性反
応により導入することによって、あるいは極性基を含有
する単量体を重合成分として(共)重合することによっ
て得られる。
【0013】脂環式オレフィン重合体を得るために使用
される脂環式オレフィンとしては、ビシクロ〔2.2.
1〕−ヘプト−2−エン(慣用名:ノルボルネン)、5
−メチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エ
ン、5,5−ジメチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプ
ト−2−エン、5−エチル−ビシクロ〔2.2.1〕−
ヘプト−2−エン、5−ブチル−ビシクロ〔2.2.
1〕−ヘプト−2−エン、5−ヘキシル−ビシクロ
〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−オクチル−ビ
シクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−オクタ
デシル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、
5−エチリデン−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2
−エン、5−メチリデン−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘ
プト−2−エン、5−ビニル−ビシクロ〔2.2.1〕
−ヘプト−2−エン、
【0014】5−プロペニル−ビシクロ〔2.2.1〕
−ヘプト−2−エン、5−メトキシ−カルビニル−ビシ
クロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−シアノ−
ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−メチ
ル−5−メトキシカルボニル−ビシクロ〔2.2.1〕
−ヘプト−2−エン、5−エトキシカルボニル−ビシク
ロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、ビシクロ〔2.
2.1〕−ヘプト−5−エニル−2−メチルプロピオネ
イト、ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−5−エニル−
2−メチルオクタネイト、
【0015】ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エ
ン−5,6−ジカルボン酸無水物、5−ヒドロキシメチ
ルビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5,6
−ジ(ヒドロキシメチル)−ビシクロ〔2.2.1〕−
ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシ−i−プロピルビシ
クロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5,6−ジカ
ルボキシ−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エ
ン、ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン−5,
6−ジカルボン酸イミド、5−シクロペンチル−ビシク
ロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−シクロヘキ
シル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5
−シクロヘキセニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト
−2−エン、5−フェニル−ビシクロ〔2.2.1〕−
ヘプト−2−エン、
【0016】トリシクロ〔4.3.0.12,5 〕デ
カ−3,7−ジエン(慣用名:ジシクロペンタジエ
ン)、トリシクロ〔4.3.0.12,5 〕デカ−3
−エン、トリシクロ〔4.4.0.12,5〕ウンデカ
−3,7−ジエン、トリシクロ〔4.4.0.
2,5〕ウンデカ−3,8−ジエン、トリシクロ
〔4.4.0.12,5 〕ウンデカ−3−エン、テト
ラシクロ〔7.4.0.110,13.02,7〕−ト
リデカ−2,4,6−11−テトラエン(別名:1,4
−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレ
ン)、テトラシクロ〔8.4.0.111,14.0
3,8〕−テトラデカ−3,5,7,12−11−テト
ラエン(別名:1,4−メタノ−1,4,4a,5,1
0,10a−ヘキサヒドロアントラセン)、
【0017】テトラシクロ〔4.4.0.12,5.1
7,10〕−ドデカ−3−エン(慣用名:テトラシクロ
ドデセン)、8−メチル−テトラシクロ〔4.4.0.
,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−エチ
ル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5
7,10〕−ドデカ−3−エン、8−メチリデン−テ
トラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ド
デカ−3−エン、8−エチリデン−テトラシクロ〔4.
4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、
8−ビニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.1
7,10〕−ドデカ−3−エン、8−プロペニル−テト
ラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデ
カ−3−エン、8−メトキシカルボニル−テトラシクロ
〔4.4.0.1 ,5.17,10〕−ドデカ−3−
エン、8−メチル−8−メトキシカルボニル−テトラシ
クロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−
3−エン、8−ヒドロキシメチル−テトラシクロ〔4.
4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、
8−カルボキシ−テトラシクロ〔4.4.0.
2,5.1 ,10〕−ドデカ−3−エン、
【0018】8−シクロペンチル−テトラシクロ〔4.
4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、
8−シクロヘキシル−テトラシクロ〔4.4.0.1
2,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−シクロ
ヘキセニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.1
7,10〕−ドデカ−3−エン、8−フェニル−テトラ
シクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ
−3−エン、ペンタシクロ〔6.5.1.13,6.0
2,7.09,13〕ペンタデカ−3,10−ジエン、
ペンタシクロ〔7.4.0.13,6.110,13
2,7〕−ペンタデカ−4,11−ジエンのごときノ
ルボルネン単量体;
【0019】シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘ
キセン、3,4−ジメチルシクロペンテン、3−メチル
シクロヘキセン、2−(2−メチルブチル)−1−シク
ロヘキセン、シクロオクテン、3a,5,6,7a−テ
トラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデン、シクロ
ヘプテンのごとき単環のシクロアルケン;ビニルシクロ
ヘキセンやビニルシクロヘキサンのごときビニル脂環式
炭化水素単量体;シクロペンタジエン、シクロヘキサジ
エンのごとき脂環式共役ジエンモノマー;などが挙げら
れる。
【0020】芳香族オレフィンとしては、スチレン、α
−メチルスチレン、ジビニルベンゼンなどが挙げられ
る。
【0021】脂環式オレフィン及び/又は芳香族オレフ
ィンは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わ
せて用いることができる。
【0022】本発明の脂環式オレフィン重合体は、前記
脂環式オレフィン及び/又は芳香族オレフィンと、これ
ら共重合可能な単量体とを共重合して得られるものであ
ってもよい。
【0023】脂環式オレフィン又は芳香族オレフィンと
共重合可能な単量体としては、エチレン、プロピレン、
1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、3−メチル
−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、3−エチル
−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチ
ル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、
4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−1−ヘ
キセン、3−エチル−1−ヘキセン、1−オクテン、1
−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキ
サデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどの炭
素数2〜20のエチレンまたはα−オレフィン;1,4
−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、
5−メチル−1,4−ヘキサジエン、1,7−オクタジ
エンなどの非共役ジエン;等が挙げられる。これらの単
量体は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わ
せて使用することができる。
【0024】脂環式オレフィン又は/及び芳香族オレフ
ィンの重合方法及び必要に応じて行われる水素添加の方
法は、格別な制限はなく、公知の方法に従って行うこと
ができる。
【0025】脂環式オレフィン重合体の具体例として
は、例えば、ノルボルネン単量体の開環重合体及びその
水素添加物、ノルボルネン単量体の付加重合体、ノルボ
ルネン単量体とビニル化合物との付加重合体、単環シク
ロアルケン重合体、脂環式共役ジエン重合体、ビニル脂
環式炭化水素重合体及びその水素添加物、芳香族オレフ
ィン重合体の芳香環水素添加物などが挙げられる。これ
らの中でも、ノルボルネン単量体の開環重合体及びその
水素添加物、ノルボルネン単量体の付加重合体、ノルボ
ルネン単量体とビニル化合物との付加重合体、芳香族オ
レフィン重合体の芳香環水素添加物が好ましく、特にノ
ルボルネン単量体の開環重合体の水素添加物が好まし
い。
【0026】前記の脂環式オレフィン重合体は、それぞ
れ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いること
ができる。
【0027】脂環式オレフィン重合体は、その分子量に
よって特に制限されない。脂環式オレフィン重合体の分
子量は、シクロヘキサンまたはトルエンを溶媒とするゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測
定されるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)
で、通常1,000〜1,000,000、好ましくは
5,000〜500,000、より好ましくは10,0
00〜250,000の範囲である。脂環式オレフィン
重合体の重量平均分子量(Mw)がこの範囲にあるとき
には、耐熱性、成形物表面の平滑性などがバランスされ
好適である。
【0028】脂環式オレフィン重合体の分子量分布は、
シクロヘキサンまたはトルエンを溶媒とするGPCで測
定される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M
n)との比(Mw/Mn)で、通常5以下、好ましくは
4以下、より好ましくは3以下である。上記の重量平均
分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)の範囲及
び測定法は、ノルボルネン重合体に好適に適合するが、
それに限定されるものではない。また、上記方法で重量
平均分子量や分子量分布が測定できない脂環式オレフィ
ン重合体の場合には、通常の溶融加工法により樹脂層を
形成し得る程度の溶融粘度や重合度を有するものを使用
することができる。
【0029】脂環式オレフィン重合体のガラス転移温度
は、使用目的に応じて適宜選択されればよいが、通常5
0℃以上、好ましくは70℃以上、より好ましくは10
0℃以上、最も好ましくは125℃以上である。
【0030】本発明で使用される直鎖状低密度ポリオレ
フィンは、その密度(ASTMD1505準拠して測定
された値)が0.8g/cm以上0.94g/cm
未満で、分子鎖が直線状ものである。また、ASTMD
1238に準拠して測定された190℃におけるメルト
フローレートは、通常0.01〜10g/10分、好ま
しくは0.5〜7g/10分である。また融点は、通常
80〜150℃、好ましくは90〜130℃である。
【0031】本発明に使用される好適な直鎖状低密度ポ
リオレフィンは、小角度X線散乱法で測定される長周期
が、通常275オングストローム以下、好ましくは26
0オングストローム以下、より好ましくは245オング
ストローム以下のものである。長周期が275オングス
トローム以下のものを使用することによって得られる金
型は、機械的強度の高いものになる。
【0032】本発明で使用される好適な直鎖状低密度ポ
リオレフィンは、そのラメラ厚みが、通常145オング
ストローム以下、好ましくは140オングストローム以
下のものである。ラメラ厚みが薄くなることによって、
得られるフィルムの強度が強くなる。
【0033】本発明で使用される好適な直鎖状低密度ポ
リオレフィンは、その広角度X線で測定される結晶化度
が、通常、20〜85%、好ましくは35〜70%、よ
り好ましくは45〜65%のものである。
【0034】本発明で使用される直鎖状低密度ポリオレ
フィンは、その製造方法によって、特に限定されない
が、メタロセン触媒によって重合されたものが好適であ
る。メタロセン触媒としては、従来公知のものを使用す
ることができ、例えば、ジルコニウム、チタニウム、ハ
フニウム、ヴァナジウム、ニオブ、タンタル、クロム等
の遷移金属のシクロペンタジエニル誘導体や、該シクロ
ペンタジエニル誘導体と、アルミノキサンのごとき有機
アルミニウム化合物とを組み合わせたものが挙げられ
る。さらに、重合は、溶媒を使用しない、気相法によっ
て行うのが好ましい。気相法で重合することにより、不
要な副生成物を含まない直鎖状低密度ポリオレフィンが
得られる。メタロセン触媒によって重合されたものを用
いることによって、金型の機械的強度などが向上する。
【0035】該直鎖状低密度ポリオレフィンのモノマー
組成は、特に制限されず、例えば、エチレン;プロピレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オ
クテン、4−メチル−ペンテン−1その他のα−オレフ
ィンを単独で、あるいは2以上を組み合わせることがで
きる。また、酢酸ビニルなどの他の共重合可能なモノマ
ーを共重合成分として含んでいてもよい。本発明におい
ては、エチレンとα−オレフィンとの共重合体が好まし
い。
【0036】該直鎖状低密度ポリオレフィンの量は、脂
環式オレフィン重合体100重量部に対して、通常0.
1〜50重量部、好ましくは0.5〜30重量部、特に
好ましくは1〜25重量部である。直鎖状低密度ポリオ
レフィンの量が上記範囲内にあると、離型性が良好にな
り且つ寸法精度も高くなる。
【0037】本発明に用いるシリコーンオイルは、シロ
キサン結合(Si−O−Si)を主骨格にもつ、オイル
状物である。通常、Siに、メチル基、フェニル基、ア
ミノプロピル基、トリフルオロプロピル基などの有機基
が結合している。シリコーンオイルの具体例として、ス
トレートシリコーンオイル、ジメチルシリコーンオイ
ル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチル水素シリ
コーンオイル;ポリオキシアルキレンと共重合させた変
性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、
アミノ変性シリコーンオイル、脂肪酸変性シリコーンオ
イル、アルキル変性シリコーンオイル、フロロシリコー
ンオイルなどが挙げられる。また、本発明においては前
記シリコーンオイルに、増ちょう剤や添加剤を配合しグ
リース状にしたものであってもよい。これらのうち、ジ
メチルシリコーンオイルが好適である。
【0038】該シリコーンオイルは、25℃における粘
度が、通常 0.65〜100万cs、好ましくは5〜
1000cs、特に好ましくは10〜500csであ
る。本発明においては、金型を形成したときに揮発成分
などが抜けて金型の寸法精度を低下させないように、シ
リコーンオイルの揮発分が少ないものが好ましい。具体
的には150℃で24時間放置したときの揮発分が、通
常5%以下、好ましくは2%以下、特に好ましくは1%
以下である。
【0039】シリコーンオイルの量は、脂環式オレフィ
ン重合体100重量部に対して、通常1〜7重量部、好
ましくは1.5〜5重量部である。シリコーンオイルの
量が上記範囲内にあると、離型性が良好になり且つ寸法
精度も高くなる傾向が強くなる。
【0040】本発明においては、必要に応じて、他の配
合剤を添加することができる。配合剤としては、樹脂工
業界一般に用いられているものであれば格別な制限はな
く、例えば、硬化剤、硬化促進剤、硬化助剤、無機粒
子、有機粒子、耐熱安定剤、難燃剤、レベリング剤、帯
電防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、防曇
剤、滑剤、染料、顔料、天然油、合成油、ワックス、老
化防止剤、紫外線安定剤、紫外線吸収剤、着色剤などが
挙げられ、その配合割合は、本発明の目的を損ねない範
囲で適宜選択される。老化防止剤としてはフェノール系
(特にヒンダードフェノール系)、りん系のものが挙げ
られ、紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール系のも
のが挙げられ、紫外線安定剤としてはヒンダードアミン
系のものが挙げられる。また、本発明の組成物には、必
要に応じて、軟質重合体や他の樹脂を配合することもで
きる。配合可能な軟質重合体又は樹脂として、例えば、
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体及び
それの水素化物(SEBS)のごときスチレン系熱可塑
性エラストマー;SBR、BRなどのブタジエン系ゴ
ム;軟質ポリ塩化ビニル;ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレートのごときポリエステ
ル;ポリエチレン、ポリプロピレンのごとき高密度ある
いは中密度ポリオレフィン;ナイロンのごときポリアミ
ドなどが挙げられる。
【0041】本発明の成形用金型は、前記の脂環式オレ
フィン重合体組成物を成形してなるものである。成形方
法は、特に限定されず、通常は、射出成形が採用され
る。成形条件も特に限定されず、ポリオレフィンを成形
する際に採用される条件とほぼ同じである。
【0042】本発明の成形用金型は、その目的とする成
形物の形状によって特に限定されないが、電気回路素子
を封止した電気部品(以下、このような電気部品を封止
体ということがある。)を成形するために用いられる金
型として好適である。電気部品を成形するための金型
は、通常、一つの金型に、複数の部品を成形できるよう
に、封止材を注入する部分が複数設けられている。
【0043】図1に、本発明金型の一例を示す。この金
型1は封止材注入部2が五つ一列に並んだ金型を示す
が、列は複数でもよく、一列当りの封止材注入部の数も
限定されない。封止材注入部が列を成していなくてもよ
い。
【0044】金型の形状及び大きさは、電気回路素子お
よびそれと組み合わされる金属フレーム等が封止できる
ように、その形状、大きさに基づいて決定され、さらに
それに基づいて、封止材注入部の形状、大きさが決めら
れる。金型1においては、直方体となっているが、電気
回路素子を封止できる形状、大きさである限り、その形
状、大きさは特に限定されない。
【0045】なお、封止材の硬化反応時にボイドなどが
発生した封止体を封止終了前に取り除いて、工程を効率
化するなどのために、金型は透明性を有していることが
好ましい。金型内の反応の状態を確かめられる程度の透
明性を有するために、光線透過率を好ましくは40%以
上、より好ましくは60%以上、特に好ましくは80%
以上にする。
【0046】金型の封止材注入部を溝や細い穴でつない
で、1つの封止材注入部に注入すれば、他の封止材注入
部にも封止材がゆきわたるようにしてもよいが、封止体
の成形精度が求められる場合、硬化後に、溝や穴によっ
て生じる突出部分を除く工程が必要となるので、そのよ
うな溝や穴を設けないことが好ましい。その場合、それ
ぞれの封止材注入部に独立に封止材を注入しなければな
らない。
【0047】本発明で用いる電子回路素子としては、発
光ダイオード、ダイオード、トランジスタ、LSI素
子、IC素子、CCD素子などの集積回路などのエレク
トロニクス素子や、コンデンサー、抵抗体、コイル、マ
イクロスイッチ、ディップスイッチなどが挙げられる。
【0048】これらの電子回路素子の多くは、金属性の
リードフレームに固定して用いられる。このような電子
回路素子には、リードフレームを通じて、電流が流れた
り、電圧がかかる。
【0049】リードフレームの大きさ、形状は、固定す
る電気回路素子の大きさ、形状、機能、使用目的などに
よって決められる。また、固定する方法は電気回路素子
を変質させず、リードフレームと電気回路素子を絶縁し
ない方法であれば、特に限定されない。例えば、エポキ
シ銀ペースト等のダイボンディングペーストで接着固定
すればよい。
【0050】図2に発光ダイオード用のリードフレーム
10の一例を示す。この金属フレームは5個の発光ダイ
オードが固定できるようになっていて、封止された後、
切断して5個の封止発光ダイオードを得るようになって
いる。
【0051】リードフレーム10の発光ダイオード固定
部11に発光ダイオードを固定し、発光ダイオードとリ
ードフレームの金線固定部12を金線でワイヤボンディ
ングして接続する。
【0052】本発明に用いる封止材は、特に限定されな
い。例えば、フェノール系熱硬化性封止材、キシレン系
熱硬化性封止材、ジアリルフタレート系熱硬化性封止
材、不飽和ポリエステル系熱硬化性封止材、エポキシ系
熱硬化性封止材、アクリル系熱硬化性封止材、フラン系
熱硬化性封止材、アニリン系熱硬化性封止材、ポリウレ
タン系熱硬化性封止材、ポリブタジエン系熱硬化性封止
材、メラミンフェノール系熱硬化性封止材、シリコン系
熱硬化性封止材などが挙げられる。電気特性、機械強
度、耐熱性、成形工程での流れ性、電気部品の封止性の
観点から、エポキシ系熱硬化性封止材が好ましい。
【0053】本発明に用いるエポキシ系熱硬化性封止材
は、特開昭61−188411号などで公知のものであ
って、基本的には、熱硬化性エポキシ化合物、硬化剤か
らなり、必要に応じて、または目的に応じて硬化促進
剤、充填剤、難燃剤、難燃助剤、着色剤、表面カップリ
ング剤などを添加したものである。
【0054】熱硬化性エポキシ化合物は、特に限定され
ず、公知のエポキシ化合物を用いればよい。硬化剤は、
フェノール系などの公知のエポキシ樹脂用硬化剤の他
に、イソシアネート類、その2量体、3量体、マレイミ
ド類、マレイミド類とポリアミンの付加物なども用いる
ことができる。硬化促進剤も公知のものでよく、例えば
フェノール系の硬化剤を用いる場合は、含窒素ヘテロ環
化合物を用いればよい。また、充填剤も特に限定されな
いが、炭酸カルシウム、シリカ、ケイ酸ジルコニウム、
ケイ酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、ガラスフ
ァイバー、ガラスビーズなどの無機充填剤を用いること
が好ましい。
【0055】金型の封止材注入部の内部空間に、電子部
品が内壁に接触しないように配置し、封止材を注入し、
硬化させて封止する。
【0056】電気回路素子を封止材注入部の内部空間に
配置する方法は特に限定されない。金型1を用いて、リ
ードフレーム10に発光ダイオードを固定して封止する
場合、例えば、図3に示す治具20を用いて、図4のよ
うに金型1、リードフレーム10を封止材注入部の内部
空間に配置すればよい。
【0057】治具20の基盤21の中央に凹部22があ
り、金型1を凹部22に挿入することにより、図4のよ
うに固定できる。リードフレーム20の穴13を治具2
0の凸部23に通すことにより、リードフレーム20に
固定された電子部品を金型1の封止材注入部の空間に、
内壁に接触しないように配置できる。
【0058】封止材を金型に注入する方法は特に限定さ
れない。また、金型に注入する封止材の量も、電子部品
が封止できる限り、特に限定されない。使用する封止材
の量の削減、硬化時間の短縮、回路基板上などで電子部
品の高密度化のなどの観点からは封止できる限りにおい
て、封止材の層を薄くすることが好ましい。しかし、封
止する目的である空気や水分などを遮断を完全にするた
めには、封止材の層を厚くすることが好ましい。
【0059】予め、離型剤を金型の封止材注入部の内壁
に塗布しておいたり、封止材に離型剤を配合しておいて
もよい。
【0060】硬化、離型後、リードフレームの連結部1
6の下で切断して、封止体を切り放す。
【0061】本発明によって得られる封止体は、電気回
路素子を封止材によって封止したものであり、電気回路
素子の形状、大きさなどに応じて、封止部分の形状が決
定する。通常、一端が電気回路素子と連結しており、他
端が封止部分の外部に出ているリード線により、電気回
路素子に電流が流せるようになっている。それ以外は絶
縁されている。
【0062】この封止体は、電気回路素子が封止されて
いるため、電気回路素子が空気中の酸素や、水分などと
接触することがない。
【0063】
【実施例】以下に実施例、比較例をあげて、本発明をさ
らに具体的に説明する。金型の評価を以下の方法で行っ
た。 (離型性評価)封止材を硬化させた後、室温に戻した直
後のリードフレームを封止した金型を、引張試験機(1
0Kgロードセル装着)に、リードフレームを上部チャ
ックに固定し、金型を下部チャックに固定し、上下方向
に20m/分の速度で引っ張り、金型から封止体が抜け
た時の荷重[Kg]を測定した。0.5Kg未満を
「A」、0.5以上1.0Kg未満を「B」、1.0K
g以上を「C」と表記し評価した。
【0064】(表面精度評価)上記離型性評価で得られ
た封止発光ダイオードのレンズ中央部の表面光沢をJI
S Z8741 1983の鏡面光沢度測定法(60
度)に従って測定した。光沢度105以上を「AA]、
95以上105未満を「A」、85以上95未満を
「B」、85未満を「C」と表記し評価した。
【0065】(組成物の成形性)重合体組成物を射出成
形して、金型を得る際に、射出成形機のスクリューに重
合体組成物が容易に食い込むか否かで評価した。樹脂組
成物が滑ってスクリューに食い込み難いものを「D」、
食い込むものを「A]とした。
【0066】実施例 1 テトラシクロドデセンを開環重合した後、水素化して得
られた熱可塑性飽和ノルボルネン系樹脂(Tg140
℃、数平均分子量約28,000)100重量部、直鎖
状低密度ポリエチレン(ラメラ厚み=130オングスト
ローム、長周期235オングストロームにおけるX線結
晶化度=54%、密度=0.93g/cm 、メルトフ
ローレート=1.7g/10分、ビカット軟化点=11
0℃、融点=121℃)5重量部及びジメチルシリコー
ンオイル(25℃での粘度約300cs、比重0.9
7、150℃24時間での揮発分0.5%以下)2部を
混練し、ペレットに形成した。このペレットを90℃で
3時間予備乾燥させた後、射出成形機(上型固定、下型
可動型、立型射出成形機 V−30/30型、株式会社
山城精機製作所製)を用いて、シリンダー温度300
℃、金型温度100℃、射出圧力500kgf/cm
の射出条件で射出成形して、図1に示す電気部品製造用
金型を成形した。
【0067】該電気部品製造用金型に、金属リードフレ
ーム(株式会社エノモト製のEME2003−2を発光
ダイオード5個分に切断したもので、図2に示す形状で
ある)、半導体PN接合子、金線で構成された発光ダイ
オードチップ(定格電流20mA)が5つ連続したもの
を作製した。この発光ダイオードチップを固定したリー
ドフレーム20を、図3に示す固定治具20に図4に示
すように固定し、水平に保持した。
【0068】基盤21には、凹部22の左右に円柱24
が垂直に立っており、2本の円柱24の間には、帯状固
定具25が固定されている。帯状固定具25には、凸部
23がリードフレーム20の5つの穴13に合致するよ
うに設けられている。図4に示すように、凹部22に金
型1を固定し、さらに、凸部23に図2に示すリードフ
レームの穴13を通して、リードフレームを固定する
と、発光ダイオードの中心が、封止材注入部2の中心に
位置するようになっている。
【0069】ビスフェノールA型エポキシ系組成物(油
化シェルエポキシ社製、EP−826)100重量部に
4−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸90重量部、2−
エチル−4−メチルイミダゾール1重量部を添加して得
た封止材を封止材注入部2の縁まで注入して、2時間、
100℃に保って硬化させ、連続しているリードフレー
ム20を連結部16のすぐ下で切断することにより、1
つの金型から5個の封止発光ダイオードを得た。結果を
表1に示す。
【0070】
【表1】
【0071】比較例 1 ポリメチルペンテン(TPX MX004、三井石油化
学株式会社製)のペレットを用い、射出条件をシリンダ
ー温度300℃、金型温度80℃、射出圧力250kg
f/cmの射出条件にした他は実施例1と同様にして
図1と同形の金型を得た。この金型を用いて実施例1と
同様に封止発光ダイオードを繰り返して得た。結果を表
1に示す。
【0072】比較例 2 ポリフェニレンスルファイド(フォートロン 1140
A1、ポリプラスチック株式会社製)とガラス繊維を含
有するペレットを用い、予備乾燥条件を140℃、3時
間、射出条件をシリンダー温度310℃、金型温度15
0℃、射出圧力500kgf/cmの射出条件にした
他は実施例1と同様にして図1と同形の金型を得た。こ
の金型を用いて実施例1と同様に電子部品封止体を繰り
返して得た。結果を表1に示す。
【0073】実施例 2及び3 表1に示した配合処方の重合体組成物に変えた他は実施
例1と同様にして金型を得、電子部品封止体を繰り返し
製造した。結果を表1に示す。
【0074】
【発明の効果】本発明の脂環式オレフィン重合体組成物
を用いて得られた金型は、封止体を容易に金型から引き
抜くことができ、繰り返し使用しても従来の金型に比較
して、その表面精度が良好である。また、離型性が良い
ので、高い歩留まりで成形物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子部品封止体製造用金型の形状の
一例を示す斜視図である。
【図2】 本発明で用いるリードフレームの形状の一例
を示す正面図である。
【図3】 本発明で用いる治具の形状の一例を示す斜視
図である。
【図4】 本発明における治具の使用方法の一例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1・・電子部品封止体製造用金型 2・・封止材注入部 3・・隔壁 10・・リードフレーム 11・・発光ダイオード固定部 12・・金線固定部 13・・固定用穴 14・・固定用連結部 15・・リード線 16・・連結部 20・・治具 21・・基盤 22・・凹部 23・・凸部 24・・円柱 25・・帯状固定具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 33/00 H01L 33/00 N

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂環式オレフィン重合体、直鎖状低密度
    ポリオレフィン及びシリコーンオイルを含有する脂環式
    オレフィン重合体組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組成物からなる成形用金
    型。
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