JP2001171569A - ボディ外板合わせ部のシール材硬化方法 - Google Patents

ボディ外板合わせ部のシール材硬化方法

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JP2001171569A
JP2001171569A JP35575099A JP35575099A JP2001171569A JP 2001171569 A JP2001171569 A JP 2001171569A JP 35575099 A JP35575099 A JP 35575099A JP 35575099 A JP35575099 A JP 35575099A JP 2001171569 A JP2001171569 A JP 2001171569A
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JP
Japan
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sealing material
curing
heater
outer plate
body outer
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JP35575099A
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Noriko Hashimoto
徳子 橋本
Toshiyuki Kanesaka
敏行 金坂
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バスボディ等の天井の構造耐の合わせ部をシ
ールするシール材の硬化方法であり、ボディの塗装工程
と無関係に行われ、シール性,耐候性,耐久性,外観美
のある硬化層を得ることができるボディ外板合わせ部の
シール材硬化方法を提供する。 【解決手段】 天井縦通材4の上面に配設される長尺の
天井パネル5,5との間の継ぎ目6の部位にはシール材
1が貼付される。このシール材1は熱硬化型樹脂からな
り、スペーサ3を介して適宜間隔を介して配置される面
状ヒータ2の放射熱により加熱される。シール材1は加
熱により軟化し溶融した後、徐々に硬化し継ぎ目6まわ
りに硬化層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バス等の車両のボ
ディ天井の合わせ部をシールすべく貼着されるシール材
の硬化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バス等の車両のボディの天井は、ボディ
構造の前後方向に沿って配設される天井縦通材とこの上
に接合されて溶着される長尺の天井パネル材等とから構
成される構造体からなり、この構造体にフロントエンド
やリヤエンドを連結固定してボディが形成される。前記
天井パネルは鋼板,アルミニウム展伸板,ステンレスス
チール板,場合によりFRPの板材から形成され、前記
天井縦通材の部分で隣接する前記天井パネル材が合わせ
られて連結される。この合わせ部は天井パネル材同士が
互いに当接し合う結合部か又はやや隙間を介して連結さ
れる継ぎ目を有するものからなる。前記結合部や継ぎ目
の場所では前記天井縦通材と前記天井パネル材との間に
は若干の隙間があり、雨洩れ等の原因となる。そのた
め、従来よりこの部分はシール材によりシールされてい
る。なお、前記天井縦通材と前記天井パネル材とはスポ
ット溶接又は接着材により固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】シール材としては各種
のものがあるが、通常、変性エポキシ系熱硬化型や塩ビ
系熱硬化型等のテープ状のものやペースト状シール材
(湿気硬化型ウレタン)等が用いられている。近年で
は、外観を重視することから熱硬化型エポキシ系テープ
状成形シール材が一般的に使用される。このテープ状シ
ール材の硬化反応は加熱によりシール材内の樹脂分が溶
融し硬化することにより行われる。このテープ状シール
材の硬化はバスボディ等においてはそのボディ塗装時に
おける加熱を利用して行うものである。それに対しペー
スト状シール材はテープ状シール材と同様に塗装時の熱
を利用したり常温で硬化させるもの等がある。しかしな
がら、ボディ塗料が一液メラミン系塗料の場合は焼付温
度が約120℃程度であるが、二液ウレタン系塗料の場
合は80℃程度となり、熱硬化型変性エポキシ系テープ
状シール材の加熱温度に対して低く、硬化に必要な熱が
得られずシール材が未硬化となる問題点がある。未硬化
の場合には当然に合わせ部のシールが不十分となる。ま
た、ボディ塗装時の加熱を利用せずに前記シール材を硬
化するに必要な熱を発生する別の加熱装置を準備してシ
ール材の加熱を行うと前記したような問題点はなくな
る。しかしながら、バスボディ等の生産ラインにおいて
このような別の加熱装置を設けてシール材の加熱を行う
ことは工程が煩雑となり、かつ設備コスト高となり実際
上実施が困難である。
【0004】そこで、従来技術では常温硬化型や低温熱
硬化型ペースト状シール材が用いられる。ペースト状の
シール材の場合、前記合わせ部のシール性や外観美確保
のためシール材の塗布量の一定化や厚みを一定に保持す
るための手段が必要となり塗布作業の管理が煩雑となり
作業性が低下する問題点がある。また、硬化後の耐候性
や耐久性にも問題がある。また、焼付炉における熱風は
上方から下方に向かって吹き出され、吹出口に近い天井
部分では熱風によってテープ状のシール材の端部が巻き
上がり、外観不良を引き起すと共にシール不良となる問
題点がある。一方、仮りに熱硬化型のテープ状シール材
を用いた場合、このシール材はその特性上有効期限が短
く、貼付後数日放置すると密着性,硬化性が低下し、ま
た、空気中の水分を吸引し湿化し、加熱時に発泡現象を
引き起す原因となる。よって、バスボディ等の製造工程
ではシール材を貼付した後、長期の滞留をさせることは
できないが、実際上、バスボディ等の製造工程では長期
滞留が起り易く、シール材の貼付個所の修正手直しを行
わざるを得ない問題点がある。
【0005】一方、接合部のシール材の貼付,硬化に関
する公知技術として、例えば、特開昭54−10654
8号公報が挙げられる。この「塗装板金の接合部用シー
ルテープ」に関する技術は既設の塗装工程内においてシ
ール材の硬化を行うもので、その工程としてはボディの
下塗り塗装,継ぎ目にシールテープ貼付,下塗り塗装の
焼付け(140℃で20分),上塗り塗装,最後に焼付
(140℃で20分)を行うものである。使用されるシ
ール材としてはエチレン錯酸ビニル共重合体を基剤とし
これに粘着附与剤,可塑剤およびその他の常用配合剤を
配合した自己粘着性熱可塑性軟質組成物からなる。この
ものは、継ぎ目間の隙間に溶融状態になったシール剤が
中間工程で流れ込み、その後、硬化するもので継ぎ目の
シールが確実に行われる。しかしながら、塗装工程内で
の処理が必要なためと特に熱可塑であっても耐候性を受
けもつ塗膜と密着するため耐候性には問題は生じないが
耐久性が不足するため前記の問題点を解決することはで
きない。
【0006】本発明は、以上の事情に鑑みて発明された
ものであり、塗装焼付工程以外で簡便の手段によりシー
ル材の貼付,硬化を行うと共に、水密性,耐候性,耐久
性のあるシールを保証し、外観品質を保持し得るボディ
外板合わせ部のシール材硬化方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、バス等の車両のボディ外板の合わせ部
に貼着されるシール材の硬化方法であって、前記シール
材の貼着される前記合わせ部を脱脂する第1の手順と、
脱脂された前記合わせ部にシール材を貼付する第2の手
順と、貼着されている前記シール材の上方に適宜間隔で
配置される面状ヒータにより前記シール材を最適硬化温
度で加熱する第3の手順とを行い、前記シール材を硬化
させるボディ外板合わせ部のシール材硬化方法を特徴と
する。
【0008】また、前記シール材が熱硬化型樹脂である
ことを特徴とする。また、前記合わせ部が、結合部又は
継ぎ目であることを特徴とする。
【0009】また、前記面状ヒータが、シリコンラバー
ヒータ,ステンレス・鋼板製のヒータ,セラミックヒー
タであることを特徴とし、前記面状ヒータが、前記シー
ル材上に立設するスペーサにより支持されて所定位置に
配置されることを特徴とするものである。
【0010】バスボディ等は組み付け後、塗装焼付工程
と異なる場所において本発明のシール材硬化方法が行わ
れる。すなわち、バスボディ等の合わせ部には熱硬化型
樹脂のシール材が貼付され、このシール材はスペーサ等
により適宜間隔を介して配置された面状ヒータの放射熱
により加熱される。シール材は加熱により軟化し溶融さ
れながら徐々に硬化して良好な硬化面を形成する。ま
た、硬化面は平滑な外観を有する。なお、シール材は面
状ヒータにより最適温度で加熱されることができる。ま
た、面状ヒータは公知のもので簡便構造のものからなり
設備コスト高にはならない。また、焼付工程と別の場所
で自由にできるため、長期間のバスボディ滞留があって
も問題はない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のボディ外板合わせ
部のシール材硬化方法の実施の形態を図面を参照して詳
述する。図1に示すように、バスボディの天井は、図示
のような横断面箱型の天井縦通材4と、この上方に当接
して配置される長尺の天井パネル5,5等の構造体から
なる。なお、本実施の形態では天井パネル5,5は継ぎ
目6を介して配置されるが互いに当接して結合部を形成
するものでもよい。
【0012】天井パネル5,5の上面にはスペーサ3,
3が立設して配置され、スペーサ3上には面状ヒータ2
がスペーサ3,3間に架設されて配置される。なお、面
状ヒータ2と天井パネル5との間の間隔はシール材の材
質や前記構造体の形状等により異なるが、例えば、1.
5乃至10[mm]程度のものからなる。また、面状ヒ
ータ2としては各種のものが適用可能であるが、シリコ
ンラバヒータ,ステンレス・鋼板製のヒータ,セラミッ
クヒータ等が採用される。これ等のヒータからは放射熱
が発生する。また、面状ヒータ2による加熱温度は図略
のコントローラにより調整自在である。
【0013】シール材1は図1に示すように天井パネル
5,5と天井縦通材4との間の継ぎ目6とこれを囲む天
井パネル5,5の箇所に貼付される。また、本実施の形
態ではシール材1としては熱硬化型樹脂が用いられ、よ
り具体的には熱硬化型変性エポキシ系テープ状成形シー
ル材(以下、シール材という)が採用される。
【0014】次に、本実施の形態におけるボディ外板合
わせ部のシール材硬化方法を図2のフローチャートによ
り説明する。まず、前記構造体が形成されたらシール材
1を貼付する必要のある箇所(図1における継ぎ目6の
まわり)を有機溶剤等を用いて脱脂する(ステップ10
0)。次に、所定のシール材1を前記箇所に貼付,充填
する(ステップ101)。面状ヒータ2を設置しシール
材1を最適加熱温度に調整する(ステップ102)。次
に、面状ヒータ2を作動し、そこから発生する放射熱に
よりシール材1を加熱する(ステップ103)。シール
材1はこの放射熱により軟化し、溶融した後、徐々に硬
化し良好な硬化面を形成する(ステップ104)。以上
により、ボディの焼付工程前にバスボディ等の構造体の
継ぎ目6のシールが行われる。この硬化したシール材1
は後工程の塗装工程の影響を受けることがなく、シール
性を確保することができる。なお、前記のシール材1の
硬化工程はバスボディ等の構造体が完成した後にすぐ実
施することができ、バスボディ等はシール材1を貼付,
硬化した状態で長期間滞留することができる。また、滞
留期間中にシール材1が劣化することはない。
【0015】(実施例)次に、本発明のボディ外板合わ
せ部のシール材硬化方法の実施例を説明する。被着体で
ある天井縦通材4と天井パネル5は鋼材からなる。ま
た、この脱脂は有機溶剤により行われる。シール材1と
しては住友3M製のハイモジュラスメルトシールテープ
が用いられ、その貼付厚みは1.5mmとする。面状ヒ
ータ2としてはシリコンラバヒータが用いられ、その設
定温度は160[℃]で加熱状態としては高さ3[m
m]のスペーサ3が使用される。また、硬化条件として
は140[℃]で20[min]行った。以上により、
継ぎ目6まわりに良好な平滑な外観美のある硬化層が形
成された。この硬化層は十分な耐候性,耐久性があるこ
とが実証された。また、吸湿劣化もないことが確認され
た。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、塗装工程と無関係にバ
スボディ等の構造体の合わせ部のシール貼付,硬化がで
きると共にシール性,耐候性,耐久性,外観美のある硬
化層を形成することができる。また、加熱手段としては
公知の面状ヒータを用いるもので安価に、かつ容易に実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボディ外板合わせ部のシール材硬化方
法を行うための手段の一例を示す模式図。
【図2】本発明のボディ外板合わせ部のシール材硬化方
法の工程を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1 シール材 2 面状ヒータ 3 スペーサ 4 天井縦通材 5 天井パネル 6 継ぎ目

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バス等の車両のボディ外板の合わせ部に
    貼着されるシール材の硬化方法であって、前記シール材
    の貼着される前記合わせ部を脱脂する第1の手順と、脱
    脂された前記合わせ部にシール材を貼付する第2の手順
    と、貼着されている前記シール材の上方に適宜間隔で配
    置される面状ヒータにより前記シール材を最適硬化温度
    で加熱する第3の手順とを行い、前記シール材を硬化さ
    せることを特徴とするボディ外板合わせ部のシール材硬
    化方法。
  2. 【請求項2】 前記シール材が熱硬化型樹脂である請求
    項1に記載のボディ外板合わせ部のシール材硬化方法。
  3. 【請求項3】 前記合わせ部が、結合部又は継ぎ目であ
    る請求項1に記載のボディ外板合わせ部のシール材硬化
    方法。
  4. 【請求項4】 前記面状ヒータが、シリコンラバーヒー
    タ,ステンレス・鋼板製のヒータ,セラミックヒータで
    ある請求項1に記載のボディ外板合わせ部のシール材硬
    化方法。
  5. 【請求項5】 前記面状ヒータが、前記シール材上に立
    設するスペーサにより支持されて所定位置に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載のボディ外板合わせ部
    のシール材硬化方法。
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