JP2001171194A - インクジェット方式画像形成装置 - Google Patents

インクジェット方式画像形成装置

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JP2001171194A
JP2001171194A JP35566199A JP35566199A JP2001171194A JP 2001171194 A JP2001171194 A JP 2001171194A JP 35566199 A JP35566199 A JP 35566199A JP 35566199 A JP35566199 A JP 35566199A JP 2001171194 A JP2001171194 A JP 2001171194A
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JP
Japan
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guide rail
roller guide
carriage
rail
nut
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JP35566199A
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Satoru Sasame
悟 笹目
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ローラガイドレールの撓みと製造誤差を修正し
てその位置を調整でき、主走査方向のどの位置において
もキャリッジが一定の姿勢になるように調整できるイン
クジェット方式画像形成装置を提供する。 【解決手段】レール調整ナット40は、中央部の孔の内
周面に雌ねじが形成された板状の第1部分ナット41
と、ビス45の回転中心とは異なる位置に回転中心をも
つ第2部分ナット42を有している。第2部分ナット4
2には、第2部分ナット42の外径よりも小さな外径を
もち円板状の第3部分ナット43が重ねて形成されてい
る。レール調整ナット40とビス45を使ってローラガ
イドレール22をレール支持部材24に締結する。第2
部分ナット42の回転角度を調整することによりローラ
ガイドレール22の撓みによる問題を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙などの記録
媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット
方式画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワークステーションの出
力装置の一つとして、記録紙などの記録媒体にインクを
吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装
置が知られている。記録媒体は所定の搬送方向(副走査
方向)に搬送されて搬送の途中で一旦停止し、この停止
中に記録媒体にインクが吐出される。
【0003】インクジェット方式画像形成装置には、上
記の副走査方向に直交する主走査方向に往復動するキャ
リッジが備えられている。このキャリッジには、インク
を吐出する印字ヘッドが記録媒体に向き合うように搭載
される。印字ヘッドはキャリッジと共に主走査方向に往
復動し、この往復動の際に記録媒体にインクを吐出す
る。
【0004】また、インクジェット方式画像形成装置に
は、搬送中の記録媒体の上方を上記の主走査方向に延び
るキャリッジレールが形成されている。キャリッジのう
ち上記の副走査方向の一端部はこのキャリッジレールに
摺動自在に支持されており、キャリッジレールは、キャ
リッジを上記の主走査方向に案内する機能も有する。こ
のようにキャリッジはキャリッジレールに摺動自在に支
持されているものの、キャリッジの姿勢(記録媒体に対
する位置)を調整するために、キャリッジレールを中心
にしてキャリッジが回動できるようになっている。
【0005】また、キャリッジのうち上記の一端部とは
反対側の他端部には、ローラが回転自在に固定されてい
る。このローラは、キャリッジレールに平行に延びるロ
ーラガイドレールに案内されながら回転する。ローラガ
イドレールは、例えば薄鋼板からプレス加工によって作
製されており、その横断面はコ字になっている。このコ
字状の内側部分に上記のローラがほぼぴったりと嵌め込
まれ、キャリッジの往復動に伴って回転しながら移動す
る。
【0006】上記のようにキャリッジのうち副走査方向
の一端部(キャリッジの前側)はキャリッジレールに支
持されており、一方、副走査方向の他端部(キャリッジ
の奥側)はローラを介してローラガイドレールに支持さ
れている。このようにキャリッジの副走査方向両端部が
固定された状態で、キャリッジは主走査方向に往復動す
る。
【0007】キャリッジを往復動させるために、インク
ジェット方式画像形成装置には駆動モータが配置されて
いる。また、キャリッジレールの長手方向両端部にはそ
れぞれプーリが配置されており、これら2つのプーリに
は無端ベルトが掛け渡されている。この無端ベルトの一
部分にキャリッジが固定されている。従って、駆動モー
タが駆動してプーリが回転すると、無端ベルトと共にキ
ャリッジが主走査方向に動く。
【0008】ところで、キャリッジに搭載される印字ヘ
ッドは、インクを吐出するインク吐出口が複数並んで形
成されたインク吐出面を有する。記録媒体のうちこのイ
ンク吐出面の前方に位置する部分(画像形成部分)にイ
ンクが吐出されて画像が形成される。インク吐出面と記
録媒体の画像形成部分との間隔(距離)は、通常、画質
を良好に維持するために一定の短い距離になるように設
定されている。
【0009】しかし、上述したように、ローラガイドレ
ールが薄鋼板からプレス加工によって作製されている場
合、その作製上の理由やキャリッジの荷重、及びローラ
ガイドレールの自重によって撓むことがある。この撓み
は、キャリッジの移動距離が大きい大判サイズ用のイン
クジェット方式画像形成装置ではローラガイドレールも
長くなるのでいっそう大きくなる。
【0010】上記のようにローラガイドレールが撓んだ
場合、この撓みに応じて、ローラガイドレールに案内さ
れるローラの位置が変動する。この変動に伴って、キャ
リッジが往復動する際に、記録媒体の画像形成部分に対
するキャリッジの姿勢が変動する。このため、キャリッ
ジと共に往復動する印字ヘッドのインク吐出面と記録媒
体の画像形成部分の間隔が、印字ヘッドの往復動に伴っ
て変動して一定にならない。この結果、インク吐出面か
ら吐出されたインクが記録媒体の画像形成部分に着弾す
る位置(着弾位置)がばらついて一定にならない。従っ
て、画像形成部分に形成された画像の濃度が一様になら
ず、印字品質が低下する。
【0011】そこで、キャリッジの荷重によるローラガ
イドレールの撓みや、ローラガイドレールの自重による
自身の撓みを小さくして、上記のような印字品質の低下
を防止するために、ローラガイドレールの断面係数を大
きくしてその曲げ剛性を高める技術が提案されている。
【0012】また、ローラガイドレールは筐体ステーに
固定されているが、この筐体ステーの曲げ剛性を高める
と共に、ローラガイドレールが撓み易い中央部の数箇所
を筐体ステーに固定して、ローラガイドレールを撓みに
くくする技術も提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術の
うちローラガイドレールの断面係数を大きくしてその曲
げ剛性を高める技術では、断面係数がローラガイドレー
ルの形状に左右されるので、インクジェット方式画像形
成装置を小型化しにくいという問題がある。
【0014】上記したローラガイドレールの断面係数を
大きくする技術を、キャリッジの移動距離が大きい大判
サイズ用のインクジェット方式画像形成装置に適用した
場合、ローラガイドレールはその長さが長いほど大きく
撓むので、ローラガイドレールの断面係数をさらに大き
くして曲げ剛性を高める必要がある。しかし、この場
合、ローラガイドレールの自重も重くなるので、いっそ
う大きな断面係数にして曲げ剛性を高める必要がある。
このため、ローラガイドレールが大型化して装置全体が
さらに大きくなるという問題がある。
【0015】また、上記した従来の技術のうち筐体ステ
ーの曲げ剛性を高めると共にローラガイドレールの中央
部の数箇所を筐体ステーに固定する技術では、この中央
部の数箇所を溶接などで筐体ステーに固定する。この場
合、ローラガイドレールがその自重やキャリッジの荷重
によって撓むことを防止できる。しかし、溶接に起因し
た誤差が生じ、ローラガイドレールを固定する位置がば
らつくことがある。この固定位置のばらつきに起因し
て、キャリッジの姿勢がその往復動に伴って変動する。
この結果、印字ヘッドの吐出口面と記録媒体の画像形成
部分との距離がキャリッジの往復動に伴って変化すると
いう問題がある。
【0016】この問題は、ローラガイドレールの中央部
の数箇所を筐体ステーに溶接で固定したことが原因であ
る。そこで、溶接に代えてビスを用いてローラガイドレ
ールを固定する技術も考えられる。この技術では、ロー
ラガイドレールの中央部の数箇所に孔を開けておき、こ
の孔にビスを合わせてローラガイドレールを筐体ステー
に固定する。これにより、ローラガイドレールの製造誤
差を修正すると共に、その固定位置を一定にする。しか
し、この技術では、ビスを雌ねじに噛み合わせる際に、
ローラガイドレールにビスの回転方向の回転力が作用す
る。この回転力のため、ローラガイドレールのうちビス
で筐体ステーに固定された部分以外の部分が撓んで、そ
の部分の位置がばらつくおそれがある。
【0017】このばらつきを無くすためには、ビスで固
定する箇所を増やすことが考えられる。しかし、ビスに
よる固定箇所を増やすことは量産性の観点からは不都合
である。
【0018】本発明は、上記事情に鑑み、ローラガイド
レールの長さに左右されること無く、ローラガイドレー
ルの撓みと製造誤差を修正してその位置を調整でき、主
走査方向のどの位置においてもキャリッジが一定の姿勢
になるように調整できるインクジェット方式画像形成装
置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のインクジェット方式画像形成装置は、記録媒
体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方
式画像形成装置において、(1)記録媒体にインクを吐
出する印字ヘッドを搭載して所定の主走査方向に往復動
するキャリッジと、(2)該キャリッジを前記主走査方
向に摺動自在に支持すると共に前記主走査方向に直交す
る所定の直交方向に自在に回動するように支持する、前
記主走査方向に延びるキャリッジレールと、(3)前記
キャリッジを前記主走査方向に案内する、前記主走査方
向に延びるローラガイドレールと、(4)該ローラガイ
ドレールが締結されたレール支持部材と、(5)前記ロ
ーラガイドレール及び前記レール支持部材双方を挟み込
んで締結すると共に、この締結する位置を変更する締結
部材とを備えたことを特徴とするものである。
【0020】ここで、前記締結部材は、(6)内周面に
雌ねじが形成されたナットと、(7)該ナットの雌ねじ
に噛み合う雄ねじが外周面に形成されたビスとを有する
ものであり、(8)前記ナットは、(8−1)前記雌ね
じと同軸の板状の第1部分ナットと、(8−2)前記雌
ねじとは異なる位置に回転中心をもち、前記第1部分ナ
ットに重ねて形成された円板状の第2部分ナットと、
(8−3)前記雌ねじと同軸の回転中心をもち、前記第
2部分ナットに重ねて形成された円板状の第3部分ナッ
トとを有するものであり、(9)前記ローラガイドレー
ルは、前記第2部分ナットが嵌め込まれる孔が形成され
たものであってもよい。
【0021】さらに、(10)前記第1部分ナットは、
前記ローラガイドレールに直接に接触するものであり、
(11)前記ビスは、前記レール支持部材から前記ロー
ラガイドレールに向けて差し込まれるものであり、(1
2)前記締結部材は、前記主走査方向に所定間隔離れて
複数個並んで配置されたものであってもよい。
【0022】さらにまた、(13)前記ローラガイドレ
ールは、薄板をプレス成型して作製したものであっても
よい。
【0023】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明のインク
ジェット方式画像形成装置の一実施形態を説明する。
【0024】図1と図2を参照して、本発明の一実施形
態の全体構造を説明する。
【0025】図1は、インクジェット方式画像形成装置
の一実施形態の概略構成を模式的に示す断面図であり、
図2は、図1のインクジェット方式画像形成装置を示す
斜視図である。
【0026】インクジェット方式画像形成装置1は、内
部に種々の部品や部材が収納されている筐体4を有す
る。この筺体4は、図2に示すように、互いに向き合っ
て配置された2つの架台2,2それぞれの上端部に跨が
るように固定されている。筺体4の内部には、所定間隔
離れて向き合う2枚の支持板20A,20Bが固定され
ている。支持板20Aと支持板20Bの間には、記録媒
体が搬送される搬送方向(矢印A方向)に直交する主走
査方向(矢印B方向)に円柱状のキャリッジレール16
が延びている。キャリッジレール16の長手方向両端部
はそれぞれ支持板20A,20Bに固定されている。な
お、キャリッジレール16は、後述する搬送ローラ34
の回転中心軸に平行になっている。
【0027】キャリッジレール16には、主走査方向に
往復動するキャリッジ14が摺動自在に固定されてい
る。キャリッジ14は、外部から何ら規制が無ければ、
キャリッジレール16を中心軸にして自在に回動する。
なお、キャリッジ14には、インクカートリッジ12や
印字ヘッド13などが着脱自在に搭載されている。
【0028】キャリッジ14の底部うち矢印A方向の上
流側部分(基端部)には、図1に示すように、キャリッ
ジレール16が嵌め込まれる摺動溝14aが形成されて
いる。この摺動溝14aは矢印B方向に延びており、下
方に向く開口が形成されている。このため、キャリッジ
レール16は摺動溝14aに嵌め込まれているが、その
下面は露出している。
【0029】キャリッジ14を矢印B方向に往復動させ
るために、インクジェット方式画像形成装置1には駆動
モータ19が配置されている。また、キャリッジレール
16の長手方向両端部にはそれぞれプーリ18A,18
Aが配置されており、これら2つのプーリ18A,18
Aには無端ベルト17が掛け渡されている。この無端ベ
ルト17の一部分にキャリッジ14が固定されている。
図2の左のプーリ18Aにはプーリ18Bが同軸に固定
され、駆動モータ19の出力軸に固定されているモータ
プーリ19Aとモータベルト19Bを介してつながれて
いる。
【0030】駆動モータ19は、キャリッジ搬送駆動制
御部(図示せず)から送信されてきた駆動制御パルス信
号に基づいて制御される。従って、駆動モータ19が所
定のタイミングで駆動してプーリ18Aが回転すると無
端ベルト17と共にキャリッジ14が矢印B方向に往復
動する。この往復動の際、キャリッジ14は、キャリッ
ジレール16と後述するローラガイドレール22に案内
される。
【0031】キャリッジ14には、イエロー,マゼン
タ,シアン,ブラックなどの各色ごとのインクが貯留さ
れるインクカートリッジ12が着脱自在に装着されてい
る。また、インクカートリッジ12の下部には、印字ヘ
ッド13が形成されている。印字ヘッド13は、インク
カートリッジ12の各色のインクにそれぞれ対応した4
個の印字ヘッドからなる。印字ヘッド13には、印字ヘ
ッド13を制御する印字ヘッド制御部(図示せず)から
駆動パルス信号が送られてくる。この駆動パルス信号は
画像データに基づいて形成されたものであり、印字ヘッ
ド13は、この駆動パルス信号に基づいて所定のタイミ
ングでインクを吐出するように制御される。
【0032】上記のキャリッジ14のうち、インクカー
トリッジ12を挟んで摺動溝14aとは反対側の端面の
中央部には、図1に示すように、矢印A方向に延びる支
持軸26Aが形成されている。支持軸26Aにはローラ
26が回転自在に固定されている。
【0033】ローラ26は、横断面がコ字状でキャリッ
ジレール16に平行に延びるローラガイドレール22の
内側部分に嵌め込まれている。このローラガイドレール
22の上壁とローラ26の間には隙間CLが形成されて
いる。また、ローラ26は、ローラガイドレール22の
下壁に接触しながら転がる。従って、ローラガイドレー
ル22の下壁によってキャリッジ14の一端部が支えら
れており、キャリッジ14が下方に回動することがこの
下壁によって禁止されていることとなる。
【0034】このため、ローラガイドレール22の長手
方向の位置によってこの下壁の位置(高さ)が変動する
と、キャリッジ14の姿勢も変動する。結果、記録媒体
36のうち印字ヘッド13の前方に位置する部分(記録
面)と印字ヘッド13との間隔が変動する。この間隔を
常に一定にする技術については後述する。なお、ローラ
ガイドレール22は、薄鋼板でプレス加工によって作製
されており、支持板20A,20Bに固定されているレ
ール支持部材24にレール調整ナット40とビス45に
より締結されている。この点については後述する。
【0035】また、キャリッジ14が往復動する領域の
うち支持板20Aの外側の領域には、図2に示されるよ
うに、キャリッジ14が待機する待機領域部8が形成さ
れている。待機領域部8における所定の基準位置(ホー
ムポジション)には、印字ヘッド13からのインク吐出
状態が初期の吐出状態になるように印字ヘッド13を回
復させる回復処理部6が設けられている。回復処理部6
は印字ヘッド13のインク吐出面に向き合っており、こ
のインク吐出面を選択的に覆って吸引するキャッピング
機構を有する周知の構造のものである。なお、回復処理
部6は、回復処理駆動制御部(図示せず)から所定のタ
イミングで供給される駆動制御信号に基づいて制御され
る。
【0036】記録媒体36を搬送するための搬送系につ
いて説明する。
【0037】キャリッジレール16の斜め下方には、記
録媒体36を搬送するための搬送ローラ34が配置され
ている。搬送ローラ34の上には、この搬送ローラ34
よりも小径の従動ローラ38が配置されている。記録媒
体36はこれら2つのローラ34,38に挟持されなが
ら矢印A方向(搬送方向)に搬送される。
【0038】印字ヘッド13に向き合う位置には、記録
媒体36が載置されるプラテン29が配置されている。
記録媒体36のうちプラテン29に載置された部分は印
字ヘッド13のインク吐出面から一定間隔だけ離れてい
る。プラテン29よりも矢印A方向下流側には、記録媒
体36を所定の長さにカットするカッタ35に向けて搬
送するための搬送路が形成されている。
【0039】この搬送路には、所定間隔離れて向き合う
2枚の搬送ガイドプレート28,30が配置されてい
る。この搬送ガイドプレート28,30とプラテン29
との間には、記録媒体36を挟持してカッタ35に搬送
する搬送ローラ32A,32Bが配置されている。プラ
テン29は、搬送ローラ32A,32Bのニップ部(記
録媒体36を挟み込む部分)よりも僅かに高い位置にあ
る。このため、搬送ローラ32A,32Bが記録媒体3
6を引き下げてプラテン29に密着させており、記録媒
体36と印字ヘッド13のインク吐出面とが一定間隔に
保たれている。
【0040】搬送ローラ32B,34の両端部はそれぞ
れ、支持板20Aと支持板20Bに取り付けられた軸受
(図示せず)に回転自在に固定されている。また、搬送
ローラ32A,38も同様に軸受(図示せず)に回転自
在に固定されている。搬送ローラ32B,34はそれぞ
れ駆動ギア33A,33Bを介して駆動モータ33に連
結されている。駆動モータ33は、搬送ローラ駆動制御
部(図示せず)からの駆動制御パルス信号に基づいて制
御される。これにより、駆動モータ33は、印字ヘッド
13の記録動作に応じて回転と停止が交互に繰り返され
るように制御される。従って、記録媒体36は、印字ヘ
ッド13の記録動作に応じて断続的に搬送されることと
なる。
【0041】インクジェット方式画像形成装置1の全体
的な構成は、以上に説明したものである。上記した各部
品・部材等は、これら各部品・部材等を制御する搬送ロ
ーラ駆動制御部(図示せず、以下同じ)、印字ヘッド制
御部、キャリッジ搬送駆動制御部、および回復処理駆動
制御部によって制御される。
【0042】記録媒体36に画像を形成する際には、所
定の画像データに基づいて印字ヘッド13から記録媒体
36にインクが吐出され、記録媒体36に画像が形成さ
れる。インクジェット方式画像形成装置1では、カラー
画像を形成するために、イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックなどの各色ごとの印字ヘッド13、及び各色の
インクカートリッジ12がキャリッジ14に搭載されて
いる。また、画像品質を向上させるために、印字ヘッド
13のインク吐出面が記録媒体36から一定間隔を保つ
ように印字ヘッド13がキャリッジ14に搭載されてい
る。
【0043】キャリッジ14では、上述したように、ロ
ーラ26がローラガイドレール22の内側に嵌り込むこ
とにより、キャリッジレール16を中心軸とする回動が
規制されている。また、キャリッジ14が矢印B方向
(主走査方向)に往復動する際には、キャリッジレール
16とローラガイドレール22によって矢印B方向にキ
ャリッジ14が案内される。この往復動は上記の画像デ
ータに基づいて行われ、往復動中に印字ヘッド13のイ
ンク吐出面から記録媒体36にインクが吐出されて画像
が形成される。
【0044】上述したようにキャリッジ14はローラガ
イドレール22によって回動を規制されているので、キ
ャリッジ14が往復動できる領域(範囲)においてキャ
リッジレール16とローラガイドレール22の距離や位
置関係が変動すると、主走査方向(矢印B方向)の位置
によっては、キャリッジ14がキャリッジレール16を
回動中心軸にしてやや回動することとなる。この結果、
キャリッジ14の姿勢や位置が変わる。従って、印字ヘ
ッド13のインク吐出面と記録媒体36との間隔がキャ
リッジ14の位置によって変動したり、印字ヘッド13
がプラテン29に平行移動することとなるので、インク
吐出面から吐出されたインクが記録媒体36に着弾する
着弾位置がばらつく。このようにインクの着弾位置がば
らつくと画像品質が低下する。
【0045】そこで、インクジェット方式画像形成装置
1では、ローラガイドレール22を調整しながら位置決
めすることによりキャリッジ14の姿勢や位置を適切に
調整し、矢印B方向のどの位置にキャリッジ14が位置
していても、印字ヘッド13のインク吐出面と記録媒体
36との間隔を一定に保つと共に、印字ヘッド13がキ
ャリッジレール16に平行に移動しない(印字ヘッド1
3が矢印A方向に平行移動しない)ようにした。この技
術について、図3から図7までを参照して説明する。
【0046】先ず、図3と図4を参照して、ローラガイ
ドレール22をレール支持部材24に締結するための構
造を説明する。
【0047】図3(a)は、レール調整ナットとビスを
用いてレール支持部材に締結されたローラガイドレール
の一部を拡大して示す斜視図であり、(b)はローラガ
イドレールに形成された長孔を示す平面図である。図4
は、図3のローラガイドレールやビスなどを示す断面図
である。
【0048】図3や図4に示すように、レール調整ナッ
ト40(本発明にいうナットの一例である)は、中央部
に孔が形成されてこの孔の内周面に雌ねじが形成された
板状の第1部分ナット41と、後述するビス45の回転
中心とは異なる位置に回転中心をもつと共に第1部分ナ
ット41の雌ねじに連続する雌ねじが形成された第2部
分ナット42を有している。第1部分ナット41は六角
形状のものであり、第2部分ナット42は円板状のもの
である。また、第1部分ナット41の外径は第2部分ナ
ット42の外径よりも大きく、第2部分ナット42は第
1部分ナット41に重ねて形成されている。第2部分ナ
ット42の厚さは、ローラガイドレール22の肉厚より
も僅かに薄い。
【0049】また、第2部分ナット42には、第2部分
ナット42の外径よりも小さな外径をもち円板状の第3
部分ナット43が重ねて形成されている。この第3部分
ナット43はビス45の回転中心と同じ位置に回転中心
を有し、中央部に形成された孔の内周面には雌ねじが形
成されている。第3部分ナット43の厚さは、レール支
持部材24の肉厚よりも僅かに薄い。
【0050】ローラガイドレール22には、矢印B方向
に延びる長孔22aが形成されている。この長孔22a
には、図3(b)に示すように、矢印B方向に平行で平
らな一対の側壁22bで囲まれたストレート部22cが
形成されている。このストレート部22cの幅は第2部
分ナット42の外径とほぼ同じ寸法であり、第2部分ナ
ット42はストレート部22cにほぼぴったりと嵌め込
まれる。
【0051】一方、レール支持部材24には円形の丸孔
24aが形成されている。この丸孔24aには、第3部
分ナット43がほぼぴったりと嵌め込まれる。
【0052】レール調整ナット40は、第1部分ナット
41がローラガイドレール22の表面に接触し、第2部
分ナット42がローラガイドレール22の長孔22aに
嵌り込み、第3部分ナット43がレール支持部材24の
円孔24aに嵌り込むようにローラガイドレール22と
レール支持部材24に差し込まれる。この状態のレール
調整ナット40の第3部分ナット43の側からレール調
整ナット40にビス45が挿入される。ビス45の外周
面には雄ねじが形成されているので、この雄ねじがレー
ル調整ナット40の雌ねじに噛み合いながらビス45が
進む。これにより、ビス45の頭部と第1部分ナット4
1でローラガイドレール22とレール支持部材24が挟
み込まれ、ローラガイドレール22がレール支持部材2
4に締結されて固定される。このようにしてローラガイ
ドレール22が締結された位置が、キャリッジ14の回
動を規制する位置となる。また、ビス45を回転させる
量、即ち、ビス45がレール調整ナット40に侵入する
量を調整することにより、ローラガイドレール22がレ
ール支持部材24から離れたり近付いたりする。
【0053】図5から図7までを参照して、ローラガイ
ドレール22をレール支持部材24に締結する位置の調
整について説明する。
【0054】図5(a)は、ローラガイドレールとレー
ル支持部材に差し込まれたレール調整ナットをローラガ
イドレールの側から示す正面図であり、(b)は、
(a)の状態のレール調整ナットを90°回転した状態
を示す正面図である。図6は、キャリッジレールに対し
てローラガイドレールを調整する方法を示す正面図であ
る。図7は、調整の手順を示す斜視図である。
【0055】上述したように、レール調整ナット40の
第3部分ナット43がレール支持部材24の丸孔24a
に嵌め込まれるように、レール調整ナット40にはビス
45がねじ込まれている。第2部分ナット42が回転す
るときの回転中心の位置は、図5に示すように、第1部
分ナット41及び第3部分ナット43が回転するときの
回転中心の位置に対して、キャリッジ14(図1参照)
の移動方向(矢印B方向)に距離H1だけずれた位置に
ある。また、第2部分ナット42の外周面はローラガイ
ドレール22の長孔22aのストレート部22cに位置
しており、この外周面が側壁22bに接触してローラガ
イドレール22を支持している。
【0056】レール調整ナット40は、第1部分ナット
41と第3部分ナット43の回転中心軸を中心にして回
転する。また、上記のようにこの回転中心軸に対して、
第2部分ナット42の回転中心軸は距離H1だけずれて
いる(偏心している)。従って、図5(b)に示すよう
に、レール調整ナット40が時計方向に90°回転する
と、第2部分ナット42の回転中心点位置が移動する。
【0057】また、上述したように第2部分ナット42
の外周面が側壁22b(図3参照)に接触してローラガ
イドレール22を支持している。この結果、レール調整
ナット40が時計方向に90°回転すると、レール支持
部材24に対するローラガイドレール22の位置が、図
5(b)に示すように、矢印B方向に直交する方向に距
離H1だけずれて上がる。
【0058】以上のように、レール調整ナット40を回
転することにより、ローラガイドレール22が締結され
る位置を矢印B方向に直交する方向に移動させて調整で
きる。従って、ローラガイドレール22の製造誤差やキ
ャリッジ14(図1参照)の重さなどに起因してローラ
ガイドレール22が撓んでも、この撓みを無くすように
ローラガイドレール22の位置を調整できる。
【0059】上述したように、キャリッジ14はローラ
ガイドレール22によってその回動が規制されているの
で、キャリッジ14が往復動する領域において、キャリ
ッジレール16とローラガイドレール22の距離が変動
すると、この変動した距離に応じてキャリッジ14が回
動してその姿勢が変わる。この結果、キャリッジ14に
搭載されている印字ヘッド13の姿勢も変わり、印字ヘ
ッド13のインク吐出面と記録媒体36の画像面との間
隔が変動する。このため、印字ヘッド13のインク吐出
面から吐出されたインクが記録媒体36(図1参照)に
着弾する着弾位置がばらつく。
【0060】ここで、図6に示すように、印字ヘッド1
3の吐出面と記録媒体36の画像面との位置が適正にな
るときのキャリッジレール16とローラガイドレール2
2の距離を距離H2とする。また、キャリッジ14の移
動方向(矢印B方向)に所定間隔離して複数個のレール
調整ナット40を取り付ける。このようにして各レール
調整ナット40を回転するときの回転量を調整し、各レ
ール調整ナット40の位置におけるキャリッジレール1
6とローラガイドレール22の距離を距離H2にする。
これにより、ローラガイドレール22のどの位置におい
ても、キャリッジレール16とローラガイドレール22
の距離が距離H2となる。この結果、キャリッジ14が
矢印B方向におけるどの位置に位置していてもその姿勢
は一定であり、印字ヘッド13から吐出したインクの着
弾位置がずれることがない。
【0061】また、ローラガイドレール22は、薄鋼板
(本発明にいう薄板の一例である)をプレス成型して作
製されることが多い。この場合、ローラガイドレール2
2の製造上の理由により製造誤差(撓み等)が発生する
ことがある。このように製造誤差が発生しても、上記の
ようにして各レール調整ナット40によって調整するこ
とにより、印字ヘッド13から吐出したインクの着弾位
置がずれることを防止できる。なお、ローラガイドレー
ル22は鋼製に限定されず、例えばアルミニウム製の板
などから作製してもよい。
【0062】上記した複数個のレール調整ナット40を
配置する間隔(ピッチ)や個数は、キャリッジ14やこ
のキャリッジ14に搭載されている全ての部品の自重、
ローラガイドレール22の自重を考慮して決定する。こ
の場合、印字ヘッド13のインク吐出面と記録媒体36
との間隔を一定にできる最少の配置数や配置ピッチであ
ることが望ましい。この理由は、レール調整ナット40
を多数個配置して調整点数を多くすると量産性が低下す
るからである。なお、図6では5個のレール調整ナット
40を示すが、5個よりも多くても少なくてもよい。
【0063】ところで、ビス45を回転する際にレール
調整ナット40が回転すると、この回転力によってロー
ラガイドレール22が曲げられることがある。この場
合、レール調整ナット40が配置された位置以外の位置
において誤差が発生する。その誤差を無くす技術を説明
する。
【0064】図7に示すように、各レール調整ナット4
0とこれらに噛み合うビス45とによってローラガイド
レール22とレール支持部材24が挟み込まれて締結さ
れる。この締結に際しては、先ず、ビス45がレール調
整ナット40に噛み合う量(ビス45の進んだ距離)
を、その後にレール調整ナット40を回転して調整でき
る程度の量にしておく(仮止めの状態)。
【0065】この仮止めの状態において、レール調整ナ
ット40の第1部分ナット41の外径と同一の外形の凹
部52が形成された治具50を用いて、第1部分ナット
41を治具50の凹部52に嵌め合わせる。この嵌合に
よって治具50を回転させると、レール調整ナット40
も回転することとなる。
【0066】次に、図6で説明したように印字ヘッド1
3のインク吐出面と記録媒体36の間隔が適正になるよ
うに治具50を矢印Cに回転させてローラガイドレール
22を上下方向に移動させ、その位置を調整する。
【0067】このようにして適正な位置に調整されたレ
ール調整ナット40の位置で治具50を固定する。その
後、仮止め状態のビス45をさらにドライバ60で矢印
D方向に回転させてローラガイドレール22をレール支
持部材24に締結する。このようにして、キャリッジレ
ール16(図6参照)とローラガイドレール22との距
離が適正な位置になるところでドライバ60の回転を止
め、ローラガイドレール22をレール支持部材24に締
結して固定する。このような締結を各レール調整ナット
40ごとに行う。
【0068】上記のようにローラガイドレール22を上
下方向(プラテン29に遠近する方向)に僅かに移動し
てその位置を微調整することにより、キャリッジ14と
印字ヘッド13も上下方向に移動してその位置が微調整
される。また、治具50を固定した状態でビス45を回
転するので、各レール調整ナット40とビス45でロー
ラガイドレール22をレール支持部材24に締結すると
きの回転力(矢印D方向の力)はローラガイドレール2
2には発生しない。このため、この回転力によってロー
ラガイドレール22が曲げられることが無く、レール調
整ナット40が配置された位置以外の位置においては上
記の回転力に起因する誤差が生じない。この結果、レー
ル調整ナット40を配置する個数は、キャリッジ14や
これに搭載されている全ての部品などの自重及びローラ
ガイドレール22の自重によるその撓みのみを考慮した
最少の数にできる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明のインクジェ
ット方式画像形成装置によれば、キャリッジレールに支
持されたキャリッジはローラガイドレールによってその
回動を禁止されるので、ローラガイドレールの位置によ
ってキャリッジの姿勢や位置が変わる。例えば、ローラ
ガイドレールが所定の基準位置よりもやや上に位置して
いる場合、キャリッジがやや起き上がったような姿勢に
なる。この場合、キャリッジに搭載された印字ヘッドと
記録媒体との距離は長くなる。この逆に、ローラガイド
レールが所定の基準位置よりもやや下に位置している場
合、キャリッジがやや下向きの姿勢になる。この場合、
キャリッジに搭載された印字ヘッドと記録媒体との距離
は短くなる。ここではローラガイドレールの各部におけ
る位置は、締結部材の締結位置を変更することによって
変わる。従って、この締結位置を変えることにより、ロ
ーラガイドレールの長さに左右されること無く、ローラ
ガイドレールの撓みと製造誤差を修正してその位置を調
整できる。従って、キャリッジが主走査方向のどの位置
に位置していても、印字ヘッドと記録媒体の距離が一定
の距離になるようにキャリッジの姿勢を一定に調整でき
る。この結果、キャリッジの姿勢を適切に調整すること
により、印字ヘッドが主走査方向のどの位置に位置して
いても、この印字ヘッドから記録媒体に吐出したインク
が一定の位置に着弾するように調整できる。このよう
に、ローラガイドレールの締結位置を変更してキャリッ
ジの姿勢や位置を適切なものにすることにより、画像品
質を良好に保てることとなる。
【0070】ここで、前記締結部材は、内周面に雌ねじ
が形成されたナットと、該ナットの雌ねじに噛み合う雄
ねじが外周面に形成されたビスとからなるものである場
合は、簡易な構成の締結部材が得られ、また、ローラガ
イドレールの位置も容易に調整できる。
【0071】また、前記ナットは、上記雌ねじと同軸の
板状の第1部分ナットと、前記雌ねじとは異なる位置に
回転中心をもち、上記第1部分ナットに重ねて形成され
た円板状の第2部分ナットと、上記雌ねじと同軸の回転
中心をもち、上記第2部分ナットに重ねて形成された円
板状の第3部分ナットとを有するものであり、前記ロー
ラガイドレールは、前記第2部分ナットが嵌め込まれる
孔が形成されたものである場合は、第2部分ナットの回
転中心がビスの回転中心とは異なる位置にあるので、第
2部分ナットはビスに対して偏心していることとなる。
このため、第1、第2、及び第3部分ナットの雌ねじに
ビスの雄ねじを噛み合わせてこのビスと共に第2及び第
3部分ナットも回転させると、第2部分ナットは偏心し
ているので、ローラガイドレールの孔に嵌め込まれた第
2部分ナットの回転に伴ってこの孔が動き、ローラガイ
ドレールも動く。ローラガイドレールの動きに伴ってキ
ャリッジの姿勢もかわるので、キャリッジの姿勢を容易
に調整できる。
【0072】さらに、前記第1部分ナットは、前記ロー
ラガイドレールに直接に接触するものであり、前記ビス
は、前記レール支持部材から前記ローラガイドレールに
向けて差し込まれるものである場合は、レール支持部材
は、通常、インクジェット方式画像形成装置の本体の外
側近くに形成されているので、ビスを差し込み易い。こ
のため、キャリッジの姿勢をいっそう容易に調整でき
る。
【0073】さらにまた、前記締結部材は、前記主走査
方向に所定間隔離れて複数個並んで配置されたものであ
る場合は、複数個の締結部材を締結する程度をそれぞれ
調整することによりキャリッジレールとローラガイドレ
ールとの距離がさらに微調整されるので、ローラガイド
レールのどの位置においてもローラガイドレールとキャ
リッジレールとの距離を一定にできる。この結果、キャ
リッジがローラガイドレールのどの位置に位置していて
も、このキャリッジに搭載された印字ヘッドから吐出す
るインクの着弾位置が一定になるように調整できる。
【0074】さらにまた、前記ローラガイドレールは、
薄板をプレス成型して作製したものである場合は、薄板
で作製したローラガイドレールは撓み易いが、このロー
ラガイドレールが撓んでも、締結部材の締結位置を変更
することによりキャリッジの姿勢を適切に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット方式画像形成装置の一実施形態
の概略構成を模式的に示す断面図である。
【図2】図1のインクジェット方式画像形成装置を示す
斜視図である。
【図3】(a)は、レール調整ナットとビスを用いてレ
ール支持部材に締結されたローラガイドレールの一部を
拡大して示す斜視図であり、(b)はローラガイドレー
ルに形成された長孔を示す平面図である。
【図4】図3のローラガイドレールやビスなどを示す断
面図である。
【図5】(a)は、ローラガイドレールとレール支持部
材に差し込まれたレール調整ナットをローラガイドレー
ルの側から示す正面図であり、(b)は、(a)の状態
のレール調整ナットを90°回転した状態を示す正面図
である。
【図6】キャリッジレールに対してローラガイドレール
を調整する方法を示す正面図である。
【図7】調整の手順を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 インクジェット方式画像形成装置 13 印字ヘッド 16 キャリッジレール 22 ローラガイドレール 24 レール支持部材 26 ローラ 40 レール調整ナット 41 第1部分ナット 42 第2部分ナット 43 第3部分ナット 45 ビス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体にインクを吐出して画像を形成
    するインクジェット方式画像形成装置において、 記録媒体にインクを吐出する印字ヘッドを搭載して所定
    の主走査方向に往復動するキャリッジと、 該キャリッジを前記主走査方向に摺動自在に支持すると
    共に前記主走査方向に直交する所定の直交方向に自在に
    回動するように支持する、前記主走査方向に延びるキャ
    リッジレールと、 前記キャリッジを前記主走査方向に案内する、前記主走
    査方向に延びるローラガイドレールと、 該ローラガイドレールが締結されたレール支持部材と、 前記ローラガイドレール及び前記レール支持部材双方を
    挟み込んで締結すると共に、この締結する位置を変更す
    る締結部材とを備えたことを特徴とするインクジェット
    方式画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記締結部材は、 内周面に雌ねじが形成されたナットと、 該ナットの雌ねじに噛み合う雄ねじが外周面に形成され
    たビスとを備え、 前記ナットは、 前記雌ねじと同軸の板状の第1部分ナットと、 前記雌ねじとは異なる位置に回転中心をもち、前記第1
    部分ナットに重ねて形成された円板状の第2部分ナット
    と、 前記雌ねじと同軸の回転中心をもち、前記第2部分ナッ
    トに重ねて形成された円板状の第3部分ナットとを有す
    るものであり、 前記ローラガイドレールは、 前記第2部分ナットが嵌め込まれる孔が形成されたもの
    であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    ト方式画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1部分ナットは、前記ローラガイ
    ドレールに直接に接触するものであり、 前記ビスは、前記レール支持部材から前記ローラガイド
    レールに向けて差し込まれるものであり、 前記締結部材は、 前記主走査方向に所定間隔離れて複数個並んで配置され
    たものであることを特徴とする請求項2に記載のインク
    ジェット方式画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記ローラガイドレールは、 薄板をプレス成型して作製したものであることを特徴と
    する請求項1から3までのうちのいずれか一項に記載の
    インクジェット方式画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013233792A (ja) * 2012-04-11 2013-11-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
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JP7494485B2 (ja) 2020-02-28 2024-06-04 カシオ計算機株式会社 印刷装置

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