JP7494485B2 - 印刷装置 - Google Patents

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本発明は、印刷装置に関するものである。
印刷装置において印刷部である印刷ヘッドを搭載するキャリッジが一対のシャフトによって両側をガイドされながら移動する構成では、キャリッジが印刷対象に対して傾いた状態でシャフトに組付けられると、印刷した際に印刷位置ずれを生じてしまい、高精細な仕上がりとならない。
従来、キャリッジの移動は予め定められた原点位置を基準として制御されており、原点位置を検出する手法としては、キャリッジのストッパ部が所定の突当部分に突き当たった際の駆動モータの電流値の上昇を検知したり、このような駆動モータの電流値の変化と併せて印刷ヘッドを動作させるモータが所定の投入電力により駆動したことを検知することで原点位置を検出することが知られている(例えば、特許文献1等参照)
キャリッジが一対のシャフトによってガイドされる構成の場合、キャリッジのストッパ部が突き当たった位置が左右でずれてキャリッジが傾く場合があり得る。この場合、ストッパ部の突当部分にスペーサを設ける等により微調整を行い、傾き・ずれを修正することが考えられる。
特開2011-110841号公報
しかしながら、突当部分に設けるスペーサの厚み等を微調整しながらキャリッジの傾きを修正し、正しい向きに調整する作業は非常に手間がかかる。
また、突当部分の位置を調整するためのスペーサを別途用意する必要があるため、作業コストのみならず部品コストもかかってしまうという問題があった。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、キャリッジの傾きを簡易に調整して良好な精度の印刷を実現することのできる印刷装置を提供することを利点とするものである。
前記課題を解決するために、本発明の印刷装置は、
印刷装置本体と、
一対のベルトに係止された状態で前記印刷装置本体に移動可能に設けられ、印刷動作を行う印刷動作部を含む移動体と、
前記ベルトが掛け渡されるとともに前記移動体を移動させるために前記印刷装置本体に正逆自在に回転可能なプーリと、
前記移動体の移動方向に延在して前記移動体を案内するものであり、前記移動体の位置の基準となる基点位置を規定する基点規定部を有する一対のシャフトと、
を有し、
前記移動体は、前記印刷装置本体に対する前記移動方向における前記移動体の位置を合わせるための所定の調整処理が実行される場合に、前記移動方向における一端側で前記基点規定部と当接する突当面を備え、
前記一対のシャフトのうち少なくともいずれか一方は、
前記所定の調整処理が実行される場合に、ユーザによる操作により、前記ベルトのテンションが緩められた状態で、且つ、前記基点規定部が前記突当面と当接させられた状態で、前記移動方向における前記一対のシャフトの前記基点規定部の位置が互いに合うように、前記基点規定部の位置を機械的に調整するための調整部を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、キャリッジの傾きを簡易に調整して良好な精度の印刷を実現することができる。
本実施形態における印刷装置の要部を前方斜め上側から見た斜視図である。 図1に示す状態からキャリッジを装置前方に動かした状態を示し、キャリッジが傾いている状態を示す斜視図である。 本実施形態におけるシャフトの基点規定部とその周辺を拡大した斜視図であり、(a)は調整前の状態を示し、(b)は、シャフトを装置前方に移動させる調整を行った調整後の状態を示したものである。 本実施形態の要部ブロック図である。
図1から図4を参照しつつ、本発明に係る印刷装置の一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
また、以下の実施形態では、印刷装置1が人の爪に印刷を施すネイルプリント装置である場合を例に説明するが、本発明における印刷装置1は、2本のシャフトによって移動体をガイドする構成を有する印刷装置であればよく、ネイルプリント装置に限定されない。 また、本実施形態では、印刷装置1が手の指の爪を印刷対象としてこれに印刷する場合を例とするが、本発明における印刷装置1がネイルプリント装置である場合にその印刷対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪を印刷対象としてもよい。また、ネイルチップや各種アクセサリの表面等、爪以外のものを印刷対象としてもよい。
《印刷装置の全体構成》
図1及び図2は、本実施形態における印刷装置を前方斜め上側から見た斜視図である。図1は、後述する印刷ヘッド41を搭載したキャリッジ431が装置後方に配置されている状態を示し、図2は、キャリッジ431が装置前方に前進してきた状態を示している。
なお、本明細書においては、左右及び前後は図1及び図2に示した向きを言うものとする。また、X方向、Y方向は、図1及び図2に示した方向をいうものとする。
図1では、キャリッジ431が印刷装置1の前後方向(Y方向)に対して直交する左右方向(X方向)に平行に配置されている場合を示している。これに対して、図2では、キャリッジ431が印刷装置1の左右方向(X方向)に対して平行な軸から傾いて(図2におけるキャリッジ431の右側が左側よりも少し前に出た状態で)配置されている場合を示している。
図1及び図2に示すように印刷装置1は、基台10及び基台10の上に組付けられたシャーシ11を備えている。
なお、図1及び図2では図示を省略しているが、印刷装置1は、図1及び図2に示す基台10及びその上に配置される装置各部を覆うように収容する筐体(外装ケース)を備えている。なお、筐体の具体的な形状・構成は特に限定されない。
基台10における装置前面側には左右方向(X方向)のほぼ中央部には、本実施形態における印刷対象である爪を有する指(いずれも図示せず)を印刷に適した領域内に保持する指保持部20が配置されている。
指保持部20は、装置前面側に開口部21を有している。また指保持部20の内部には、指固定部材22が設けられている。指固定部材22は、開口部21から挿入された指を下側から押し上げ支持するものであり、例えば柔軟性を有する樹脂等で形成されている。
指保持部20の上面であって装置手前側(Y方向前側)は指の浮き上がりを防止して指の上方向の位置を規制する指押え23となっている。
また、指保持部20の上面であって装置奥側(Y方向後側)は、開口した窓部24となっている。窓部24からは指保持部20内に挿入された指の爪が露出するようになっている。
指が下側から指固定部材22によって支持され、指の上側が指押え23によって押さえられることで、窓部24から露出する指の爪の表面(印刷対象面)の高さ方向の位置が印刷部40による印刷を行うのに適した位置に位置決めされる。
本実施形態では、印刷装置1のX方向の中心線と平行の、Y方向に沿う線を縦線Vlとし、これに直交する、X方向に沿う線を横線Hlとした場合に、Hlに平行な位置合せ線Rlが指押え23の表面(上面)に設けられている。位置合せ線Rlは印刷によって設けられたものでもよいし、罫書線等であってもよい。
印刷装置1には、印刷対象である爪に印刷を施すための印刷部40が設けられている。
印刷部40は、印刷動作を行う印刷動作部である印刷ヘッド41を備えている。
印刷ヘッド41は、例えば、イエロー(Y;YELLOW)、マゼンタ(M;MAGENTA)、シアン(C;CYAN)のインクに対応する図示しないインクカートリッジと各インクカートリッジにおける印刷対象(爪の表面)に対向する面に設けられた図示しないインク吐出部とが一体に形成されたインクカートリッジ一体型のヘッドである。
インク吐出部には、それぞれの色のインクを吐出する複数のノズルからなるノズルアレイの吐出口(インク吐出口、図示せず)が列状に形成されている。印刷ヘッド41は、インクを微滴化し、インク吐出面(インク吐出面のインク吐出口)から爪の表面に対して直接にインクを吹き付けて印刷を行うインクジェット方式のインクジェットヘッドである。また、本実施形態では、印刷ヘッド41は、例えばマルチパス方式のシングリング印刷を行うように制御部31(図4参照)によって制御され、爪の表面等に繊細な印刷を施すことが可能に構成されている。
なお、印刷ヘッド41は、上記3色のインクを吐出させるものに限定されない。その他のインクを貯留するインクカートリッジ及びインク吐出口を備えていてもよい。
また、印刷装置1の印刷部40は、印刷ヘッド41を移動させるためのヘッド移動機構42(図4参照)を備えている。
本実施形態の印刷装置1は、印刷ヘッド41をX方向(図1におけるX方向、装置の左右方向)及びY方向(図1におけるY方向、装置の前後方向)に移動させながら印刷動作を行う。
このため、ヘッド移動機構42は、印刷ヘッド41を装置の左右方向(X方向)に移動させるためのX方向移動機構43及び印刷ヘッド41を装置の前後方向(Y方向)に移動させるためのY方向移動機構44を有する2軸構成となっている。
印刷ヘッド41は、ホルダ412に支持された状態でX方向移動機構43のキャリッジ431に取り付けられている。
印刷ヘッド41及びキャリッジ431は、本実施形態における移動体410を構成する。
キャリッジ431は、装置の左右方向(X方向)に亘って延在しており、キャリッジ431の延在方向(本実施形態では装置の左右方向、X方向)の両側には、それぞれシャフト挿通部435(図3(a)及び図3(b)参照)と、ベルトクリップ436(図1及び図2参照)とが設けられている。
シャフト挿通部435は、装置の前後方向(Y方向)に貫通する図示しない貫通孔(挿通孔435a)を有しており、この貫通孔(挿通孔435a)内に、後述するY方向移動機構44の一対のシャフト(後述するガイドシャフト444)をそれぞれ挿通させる。
ベルトクリップ436は、後述する駆動ベルト443に係止される。これにより、駆動ベルト443の駆動にしたがってキャリッジ431が移動する。
キャリッジ431の内部であって延在方向の両端部には図示しないプーリが設けられている。この一対のプーリには駆動ベルト433が巻き掛けられている。またキャリッジ431内には、駆動ベルト433と平行して装置の左右方向(X方向)に亘って延在するシャフト(以下において「ガイドシャフト434」とする)が設けられている。
正常な状態において、キャリッジ431及びキャリッジ431に設けられる駆動ベルト433、ガイドシャフト434は、その延在方向が横線Hlに平行となるように配置される。
プーリのうちいずれか一方は、正逆自在に動作する駆動プーリとなっており、X方向移動機構43は、駆動プーリを動作させるX方向移動モータ430(図4参照)を備えている。
印刷ヘッド41は、駆動ベルト433に係止されており、駆動ベルト433の動作によって、ガイドシャフト434に案内されながら、横線Hlに沿う装置の左右方向(X方向)に移動可能となっている。
本実施形態では、キャリッジ431及びキャリッジ431内に設けられた一対のプーリに巻き掛けられた駆動ベルト433と、X方向移動モータ430と、駆動ベルト433と平行して設けられたガイドシャフト434と、を備えてX方向移動機構43が構成されている。
Y方向移動機構44は、基台10又は基台10上のシャーシ11に設けられた一対のプーリ441,442とこれに掛け渡された駆動ベルト443、駆動ベルト443と平行して設けられたシャフト(以下において「ガイドシャフト444」とする)と、を備えている。
プーリ441,442は、装置の左右方向(X方向)に亘って延在する連動シャフト447の両端に取り付けられている。プーリ441,442のうちいずれか一方は、正逆自在に動作する駆動プーリとなっており、Y方向移動機構44は、駆動プーリを動作させるY方向移動モータ440(図4参照)を備えている。プーリ441,442のうち一方の駆動プーリが回転動作すると、連動シャフト447を介して連動する他方のプーリがこの動きに連動し、左右が同じタイミングで動作するようになっている。
本実施形態において、ガイドシャフト444は、移動体410である印刷ヘッド41及びキャリッジ431の移動方向(本実施形態ではY方向)に延在して移動体410を案内するものであり、本実施形態では、印刷装置1の左右にそれぞれ設けられている。
移動体410を構成するキャリッジ431は、駆動ベルト443に係止されており、駆動ベルト443の動作によって、ガイドシャフト444に案内されながら、縦線Vlに沿う装置の前後方向(Y方向)に移動可能となっている。
一対のガイドシャフト444は、移動体410(本実施形態では、印刷ヘッド41及びキャリッジ431)の位置の基準となる基点位置を規定する基点規定部445を有している。
本実施形態において基点規定部445は、移動体410が突き当たることで基点位置を規定するものである。
具体的には、本実施形態の基点規定部445は、ガイドシャフト444の外径よりも外径が大きく形成された部分であり、シャフト挿通部435の挿通孔435aを通り抜けることができない。
移動体410を構成するキャリッジ431には、基点規定部445に対して突き当たる突当部が設けられている。具体的には、シャフト挿通部435における装置前後方向(Y方向)の前端側の面が基点規定部445に突き当たる突当部としての突当面435bとなっている。
基点規定部445は、シャフト挿通部435の挿通孔435aを通り抜けることができないため、キャリッジ431が装置前方に移動してきた際にシャフト挿通部435の前端面である突当面435bに突き当たる。この突き当たった位置が基点位置となる。
前述のように、本実施形態の印刷装置1は、印刷ヘッド41がX方向及びY方向に適宜移動しながら印刷を行う2軸の印刷装置であり、印刷ヘッド41が移動する際のX方向の軸とY方向の軸とが直交していないと精緻な印刷を行うことができない。
印刷ヘッド41を含む移動体410は、左右一対のガイドシャフト444に案内されてY方向に移動するが、移動体410が装置の縦線Vlと平行するガイドシャフト444に対して傾いた角度で組付けられていると、移動体410が傾いた状態でY方向に移動し、印刷ヘッド41が移動する際のX方向の軸とY方向の軸とが直交しない。
このため、印刷装置1の動作精度を一定品質に保つためには、移動体410の組付け向きを、X方向の軸がY方向の軸と直交するように調整し、傾きがないかを確認する必要がある。
そこで本実施形態では、一対のガイドシャフト444における、移動体410の移動方向(本実施形態では装置の前後方向であるY方向)における基点規定部445の位置が合うように機械的に調整する調整部50をガイドシャフト444に備えている。
調整部50は、一対のガイドシャフト444のうち少なくともいずれか一方に設けられていればよい。本実施形態では、左右のガイドシャフト444の前端側にそれぞれ調整部50が設けられている。
《調整部の構成》
図3(a)及び図3(b)を参照しつつ、本実施形態における調整部50の構成について説明する。
図3(a)及び図3(b)は、本実施形態におけるシャフト(ガイドシャフト)の基点規定部445とその周辺を拡大した斜視図である。
図3(a)及び図3(b)に示すように、ガイドシャフト444の一端側(本実施形態では装置の前後方向であるY方向の前端側)は、シャーシ11の一部で構成されるシャフト支持部111に支持されている。本実施形態では、Y方向に沿って延在するシャーシ11におけるY方向の前端側の一部が装置の左右方向であるX方向に沿うように折り曲げ加工されて略L字状となっており、シャーシ11のうちX方向に沿う部分がシャフト支持部111となっている。
シャフト支持部111におけるガイドシャフト444の前端側に対応する位置には、ガイドシャフト444の前端側を挿通させる挿通孔112が設けられている。
本実施形態では、ガイドシャフト444の前端側の軸周りには雄ねじが形成されて雄ねじ部51となっている。挿通孔112の内周には、ガイドシャフト444側の雄ねじ部51の雄ねじと噛合う雌ねじが形成された雌ねじ部113が形成されている。
調整部50は、雄ねじ部51側又は雌ねじ部113側をガイドシャフト444の軸周りに回転させることで、挿通孔112から突出するガイドシャフト444の突出量を調整する螺進式のねじ送り構造を有している。
本実施形態では、雄ねじ部51が形成されたガイドシャフト444を軸周りに回転させることで、挿通孔112から突出するガイドシャフト444の突出量が調整され、ガイドシャフト444の基点規定部445の位置を調整することができるようになっている。
本実施形態の調整部50は、このように移動体410(本実施形態では、印刷ヘッド41及びキャリッジ431)の移動方向における基点規定部445の位置を連続的に調整する構造を有している。これにより、移動体410の位置ずれを無段階に調整することができ、微細なずれを調整、修正して解消することも可能となる。
本実施形態のガイドシャフト444は、調整部50の設けられている側のシャフト端部446に、ガイドシャフト444を軸周りに回転させるための治具を係止する治具係止部52を備えている。
治具係止部52の形状、構成とは特に限定されないが、例えば治具係止部52は図3(a)及び図3(b)に示すような直線的に形成された溝部であり、治具としてのマイナスドライバ等を溝に係止させて軸周りに回転させやすくするものである。
例えば図3(b)に実線の矢印で示すように、治具等によってガイドシャフト444を軸周りに反時計回りに回転させることで、ガイドシャフト444が装置の前方(Y方向の前側)に引き出されて、その分、挿通孔112から突出するガイドシャフト444の突出量が回転前よりも大きくなり、基点規定部445の位置が装置の前方(図3(b)において白抜き矢印で示す方向)に移動する。
また、ガイドシャフト444の軸周りであってシャフト支持部111の挿通孔112から突出する部分に、ガイドシャフト444の一端側の端部をシャフト支持部111から離間する方向に付勢する付勢部材が配置されている。
本実施形態では、ガイドシャフト444の前側の端部であるシャフト端部446とシャフト支持部111との間に、挿通孔112の内径よりも大きなコイル外径を有し、シャフト端部446の外径よりもコイル内径の小さな圧縮コイルばね(以下単に「ばね53」とする)が配置されている。
ばね53が配置されていることで、シャフト端部446とシャフト支持部111との間に圧縮荷重を生じさせ、ガイドシャフト444にテンションを持たせることができる。これにより、雄ねじ部51と雌ねじ部113との噛合い部分におけるバックラッシュを抑えられると共に、キャリッジ431摺動時の振動も吸収させる防振効果も期待できる。
なお、付勢部材は圧縮コイルばねに限らず他の構成の部材であってもよい。また、ばね53は、シャフト端部446とシャフト支持部111との間に圧縮荷重を生じさせ、ガイドシャフト444にテンションを持たせることができる位置に配置されればよく、ばね53が設けられる位置はシャフト端部446とシャフト支持部111との間に限定されない。
また、図4に示すように、印刷装置1は、印刷部40を制御する制御装置30を備えている。
制御装置30は、図示しない基板等に搭載されており、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで構成される制御部31と、ROM(Read Only Memory)321及びRAM(Random Access Memory)322等で構成される記憶部32とを備えるコンピュータである。
記憶部32には、印刷装置1を動作させるための各種プログラム等が格納されており、制御部31がこれらのプログラムを例えばRAM322の作業領域に展開して、プログラムが制御部31において実行されることによって、印刷装置1の各部が統括制御されるようになっている。
本実施形態では、印刷を行う前に、印刷における原点位置を確定させるイニシャライズ処理を行うようになっており、具体的には、制御部31が印刷部40のヘッド移動機構42(特にY方向移動モータ440)を制御して、移動体410を一旦装置の前端側まで移動させる。
移動体410は、キャリッジ431のシャフト挿通部435の前端面である突当面435bがガイドシャフト444の基点規定部445に突き当たる位置で停止し、この位置が基点位置となる。そして、制御部31は、この基点位置を基準として、印刷装置1の原点位置や印刷の開始位置等を把握する。
このとき、キャリッジ431等、移動体410が縦線Vlに対して傾いていると、高精細な印刷を行うことができない。このため、本実施形態では、移動体410のずれ・傾きを調整部50によって機械的に調整する。
《印刷装置の作用》
本実施形態の調整部50によって、印刷装置1の一対のシャフト(ガイドシャフト444)における、移動体50の移動方向(本実施形態では装置の前後方向、Y方向)の基点規定部445の位置が合うように機械的に調整する手法について説明する。
なお、ここで説明する処理は、毎回の印刷ごとに行われるイニシャライズの際に想定されるものではなく、工場出荷時等に、印刷装置1の初期設定として行うことが想定される。なお、以下に示す調整処理は、印刷装置1を使用する一般ユーザにおいて印刷開始前等に行うことを排除するものではない。
まず、制御部31が印刷部40を制御して、キャリッジ431の左右に設けられたシャフト挿通部435の前端面である突当面435bがそれぞれ左右のガイドシャフト444の基点規定部445に突き当たる位置まで移動体410を移動させる。
印刷装置1には、前述のように横線Hlに平行な位置合せ線Rlが指押え23の表面に設けられており、ユーザは、印刷装置1を真上から目視することで、移動体410の延在方向の軸が位置合せ線Rlと一致しているか否かを確認する。
具体的には、例えばキャリッジ431内に設けられているガイドシャフト434の軸線が位置合せ線Rlと一致しているか否かを確認する。なお、位置合せ線Rlとの関係で位置合せに用いるのは、目視にて確認しやすい物であればよく、ガイドシャフト434の軸線に限定されない。
例えば、キャリッジ431の前端側の辺等が移動体410の延在方向の軸と一致する直線で形成されている場合には、キャリッジ431の前端側の辺と位置合せ線Rlとの一致を確認してもよい。
目視にて確認した結果、移動体410の延在方向の軸と位置合せ線Rlとが一致しない(すなわち、Y方向の縦線Vlに対してずれている、傾いている)場合には、調整部50による調整を行う。
具体的には例えば以下の手順による。
調整部50による調整を行う場合には、まず、駆動ベルト443が巻き掛けられているプーリ441の固定を解除して駆動ベルト443のテンション(張力)を緩める。
このように駆動ベルト443のテンション(張力)を緩めることで、ガイドシャフト444を容易に前後方向に移動させることができ、Y方向移動モータ430の影響を受けることなく移動体410(キャリッジ431)の、装置の前後方向(Y方向)における基点規定部445との突当位置(基点位置)を調整することが可能となる。
例えば、図2に示すように、キャリッジ431の右側が左側よりも少し前に出た状態で配置されている場合には、キャリッジ431の右側のガイドシャフト444の調整部50を、基点規定部445が装置の後方側(Y方向方側)に移動するように動作させる。すなわち、右側のガイドシャフト444の基点規定部445が装置の後方側(Y方向後方側)に移動する方向に右側のガイドシャフト444を軸周りに回転させてY方向後方側に押し込む。
また逆に、左側のガイドシャフト444の基点規定部445が装置の前方側(Y方向前方側)に移動する方向に左側のガイドシャフト444を軸周りに回転させてY方向前方側にガイドシャフト444を引き出してもよい。例えば図3(b)に示す例では、ガイドシャフト444を軸周りに反時計回りに回転させることで、ガイドシャフト444をシャフト支持部111から突出させ、その分基点規定部445を装置の前方側に移動させる。
調整部50による調整は左右双方を操作して行ってもよいし、いずれか一方のみを操作して行ってもよい。
基点規定部445が移動すると、移動体410も左右のシャフト挿通部435の突当面435bが基点規定部445に突き当たる位置まで移動する。これにより、移動体410の傾きを調整することができる。
調整部50による調整を行うと、ユーザは再度目視にて移動体410の延在方向の軸と位置合せ線Rlとが一致しているか否かを確認する。
そして、移動体410の延在方向の軸と位置合せ線Rlとが一致するまで微調整を行い、調整が終了したら、プーリ441を固定された状態に戻し、プーリ441に巻き掛けられている駆動ベルト443にテンション(張力)がかかった状態とする。
調整後の印刷装置1では、縦線Vlに沿う印刷部40のY方向の軸と横線Hlに沿う印刷部40のX方向の軸とが正確に直交し、XY方向に正しく動作することのできる状態となる。
《印刷装置の効果》
以上のように、本実施形態の印刷装置1は、印刷動作を行う印刷動作部である印刷ヘッド41を含む移動体410と、移動体410の移動方向に延在して移動体410を案内するものであり、移動体410の位置の基準となる基点位置を規定する基点規定部445を有する一対のガイドシャフト444とを有し、この一対のガイドシャフト444における、移動体410の移動方向(本実施形態では装置の前後方向、Y方向)における基点規定部445の位置が合うように機械的に調整する調整部50を備えている。
これにより、移動体410(本実施形態ではキャリッジ431)が移動方向の軸(本実施形態では縦線Vlに平行な軸)に対して傾いてガイドシャフト444に組付けられている場合でも、ガイドシャフト444の基点規定部445の位置を機械的に調整するだけで、移動体410(キャリッジ431)の傾きを容易に修正することが可能となる。
移動体410(キャリッジ431)が傾いた状態のまま印刷を行うと、例えば複数PASSで所定の領域内の印刷を行うシングリング印刷を行った場合に、シングリングの左右の印刷開始位置と印刷終了位置とが傾いて傾いた状態で印刷されてしまう。この点、調整部50において移動体410(キャリッジ431)の傾きが解消された場合には、シングリングを行った場合に、シングリングの左右の印刷開始位置と印刷終了位置とが揃い、ずれのない高精細な印刷を実現することができる。
また、本実施形態では、基点規定部445は、移動体410を構成するキャリッジ431が突き当たることで原点位置の基準となる基点位置を規定する。
このように、キャリッジ431を突き当てるだけで基点位置が規定される構成とすることで、印刷動作開始前等のイニシャライズでキャリッジ431を含む移動体410を装置の前端側まで移動させて、基点規定部445に突き当てるだけで、突き当たった位置の左右のずれ(傾き)の有無を確認することができる。
また、本実施形態における調整部50は、ガイドシャフト444の一端側の軸周りに雄ねじが形成された雄ねじ部51と、ガイドシャフト444の一端側を挿通させる挿通孔112を有し、挿通孔112の内周に雄ねじと噛合う雌ねじが形成された雌ねじ部113と、を備え、雄ねじ部51側又は雌ねじ部113側をガイドシャフト444の軸周りに回転させることで、挿通孔112から突出するガイドシャフト444の突出量を調整する螺進式のねじ送り構造を有している。
これにより、専用の独立した機構を設けることなく、印刷装置1の組立て時等に、印刷部40のヘッド移動機構42(本実施形態ではY方向移動機構44)を構成するガイドシャフト444の雄ねじ部51と雌ねじ112との噛合い位置が変化するように軸周りにガイドシャフト444を回転させるだけで、移動体410(キャリッジ431)の傾きを調整することができる。
また、スペーサの厚みを変えることで調整する場合等と比較して、精密なネジピッチを利用した微調整を行ことが可能であるため、簡易かつ高精度の調整を行うことができる。
また、本実施形態の調整部50では、ガイドシャフト444の回転によって、移動体410(本実施形態では、印刷ヘッド41及びキャリッジ431)の移動方向における基点規定部445の位置が連続的に調整される。
このため、移動体410(キャリッジ431)の微妙な位置ずれも容易かつ精緻に解消することが可能となる。
また、本実施形態において、内周に雌ねじ部113が形成された挿通孔112は、ガイドシャフト444の一端側を支持するシャフト支持部111に設けられており、調整部50は、ガイドシャフト444を軸周りに回転させることで、挿通孔112から突出するガイドシャフト444の突出量を調整し、当該ガイドシャフト444の基点規定部445の位置を調整するものである。
このように、調整部50としての螺進式のねじ送り構造がガイドシャフト444とシャフト支持部111とに設けられ、ガイドシャフト444を軸周りに回転させるだけで移動体410(キャリッジ431)の傾きを調整することができるため、別途調整用の部品等を用意する必要がなく、部品コストや作業コストを抑えて簡易に印刷装置1を高精細な印刷を行うことができる状態とすることができる。
また、本実施形態では、ガイドシャフト444の軸周りであって挿通孔112から突出する部分に、ガイドシャフト444の一端側の端部(本実施形態では前側の端部であるシャフト端部446)をシャフト支持部111から離間する方向に付勢する付勢部材としてのばね53が配置されている。
これにより、シャフト端部446とシャフト支持部111との間に圧縮荷重を生じさせ、ガイドシャフト444にテンションを持たせることができる。このため、雄ねじ部51と雌ねじ部113との噛合い部分におけるバックラッシュを抑えられると共に、キャリッジ431摺動時の振動を吸収し、印刷装置1がガタつくのを防止することができる。
また、本実施形態では、ガイドシャフト444の調整部50の設けられている側の端部(本実施形態では、シャフト端部446の前端面)に、ガイドシャフト444を軸周りに回転させるための治具を係止する治具係止部52が設けられている。
例えば図3(a)及び図3(b)に示すように、治具係止部52がマイナスドライバ等を係止することのできる溝部である場合、治具としてのマイナスドライバ等を溝に係止させてガイドシャフト444を軸周りに回転させることができ、簡易に調整を行うことができる。
また、本実施形態の印刷装置1には、一対のガイドシャフト444における、移動体410の移動方向における基点規定部445の位置が一致しているか否かを確認するための位置合せ線Rlが設けられている。
これにより、調整動作を行うユーザが、容易に目視によって調整の適否を確認することができる。このため、別途試し刷り等による検査を行わなくても印刷装置1を高精度で印刷を行うことのできる状態に調整することができる。
《変形例》
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、印刷動作を行う印刷動作部を含む移動体410が印刷動作部としての印刷ヘッド41とキャリッジ431とを備えて構成される場合を例示したが、移動体410の構成はこれに限定されない。
例えば、印刷ヘッド41が、移動方向であるY方向に直交するX方向に延在するものであり、キャリッジを備えず、移動体410として印刷ヘッド41がY方向に移動する構成としてもよい。
この場合には、印刷ヘッド41の前端面等、本来横線Hlと平行であるべき直線部分を位置合せ線Rlに合わせることで、移動体410が移動方向に対してずれていないかどうかの確認を行う。
また、本実施形態では、位置合せ線Rlが指保持部20の指押え23の表面(上面)に設けられている場合を例示したが、位置合せ線Rlを設ける位置はこれに限定されない。
なお、位置合せ線Rlは、できるだけ傾きを確認したい対象である移動体410(本実施形態ではキャリッジ431)との高低差が少ない位置に設けられた方が、目視にて確認する際の精度が上がり、より容易かつ確実に位置合わせの確認を行うことができる。
このため、例えば、指保持部20の指押え23と同等の高さで、移動体の下端が干渉しない程度の高さ位置の台を、指保持部20の奥側や、指保持部20の側部等を設けて、この台の上面等に位置合せ線Rlを設けてもよい。
この場合、当該台は、移動体410(キャリッジ431)の突当面435bが基点規定部445に突き当たった状態において、移動体410(キャリッジ431)の左右方向の直線部分(例えばガイドシャフト434やキャリッジの前端面等)と位置合せ線Rlとの位置関係が確認しやすい位置に配置される。
また、シャーシ11の一部分等に位置合せ線Rl等の目印や目盛等を設けて、目視にて位置合わせできるように構成してもよい。
また、本実施形態では、移動体410(本実施形態ではキャリッジ431)の傾きの有無を目視にて確認する場合を例示したが、傾きの有無を確認する手法はこれに限定されない。
例えば、移動体410(キャリッジ431)の左右の突当面435bが一対のガイドシャフト444の基点規定部445に突き当たったタイミングにずれがないか否かを検出するセンサ等を設けておき、ずれがある場合には、早く突き当たった側のガイドシャフト444を、基点規定部445の位置が装置前方側に移動するように引き出し、突当面435bが一対のガイドシャフト444の基点規定部445に突き当たるタイミングが左右でずれないように調整する。このようにセンサ等を用いて確認を行う場合には位置合せ線Rlを設ける必要がない。
また、本実施形態では、移動体410をガイドする一対のシャフト(ガイドシャフト444)が装置の幅方向の左右に配置され、移動体410が装置の前後方向(Y方向)に沿って移動する場合を例示したが、移動体410の移動方向はこれに限定されない。
例えば、移動体410をガイドする一対のシャフトが装置の奥行方向(Y方向)の前後に配置され、移動体410が装置の左右方向(X方向)に沿って移動する構成の場合にも本発明の構成を適用することができる。
また、本実施形態では、移動体410をガイドする一対のシャフト(ガイドシャフト444)の両方に調整部50が設けられている例を示したが、調整部50は一対のガイドシャフト444のうちのいずれか一方のみに設けられていてもよい。
また、移動体410の突当面435bが基点規定部445に突き当たる位置を調整する調整部50は、螺進式のねじ送り構造以外の構成であってもよい。
さらに、調整部50が螺進式のねじ送り構造である場合に、軸周りに回転させるのはシャフト(ガイドシャフト)側、シャフト支持部111側のいずれかであればよい。
例えば、シャフト(ガイドシャフト)444に設けられた雄ねじ部51と噛合う雌ねじ部が形成された図示しないナット等をシャフト支持部111側に設けて、このナットを軸周りに回転させることで、移動させ、基点規定部445の位置を調整する構成としてもよい。
また、ガイドシャフト444を回転させるための治具は、マイナスドライバでなくてもよい。他の治具を用いる場合には、治具係止部52の形状も、適用される治具の形状等に適した形状とする。
さらに、ガイドシャフト444は治具を用いて回転させるものに限定されない。例えば、シャフト端部446を指で回す構成としてもよい。この場合には、シャフト端部446の周面等に、ローレット加工等の滑り止めを施したり、クランプ形状を設ける等により、指で回しやすい形状、構成とすることが好ましい。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
印刷動作を行う印刷動作部を含む移動体と、
前記移動体の移動方向に延在して前記移動体を案内するものであり、前記移動体の位置の基準となる基点位置を規定する基点規定部を有する一対のシャフトと、
を有し、
前記一対のシャフトのうち少なくともいずれか一方は、
前記一対のシャフトにおける、前記移動体の前記移動方向における前記基点規定部の位置が合うように機械的に調整する調整部を備えていることを特徴とする印刷装置。
<請求項2>
前記基点規定部は、前記移動体が突き当たることで前記基点位置を規定するものであることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項3>
前記調整部は、前記移動体の前記移動方向における前記基点規定部の位置を連続的に調整する構造を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
<請求項4>
前記調整部は、
前記シャフトの一端側の軸周りに雄ねじが形成された雄ねじ部と、
前記シャフトの一端側を挿通させる挿通孔を有し、前記挿通孔の内周に前記雄ねじと噛合う雌ねじが形成された雌ねじ部と、
を備え、
前記雄ねじ部側又は前記雌ねじ部側を前記シャフトの軸周りに回転させることで、前記挿通孔から突出する前記シャフトの突出量を調整する螺進式のねじ送り構造を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項5>
前記挿通孔は、前記シャフトの一端側を支持するシャフト支持部に設けられており、
前記調整部は、
前記シャフトを軸周りに回転させることで、前記挿通孔から突出する前記シャフトの突出量を調整し、当該シャフトの前記基点規定部の位置を調整するものであることを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
<請求項6>
前記シャフトの軸周りであって前記挿通孔から突出する部分に、前記シャフトの一端側の端部を前記シャフト支持部から離間する方向に付勢する付勢部材が配置されていることを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
<請求項7>
前記シャフトの前記調整部の設けられている側の端部に、前記シャフトを軸周りに回転させるための治具を係止する治具係止部を備えていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の印刷装置。
<請求項8>
前記一対のシャフトにおける、前記移動体の前記移動方向における前記基点規定部の位置が一致しているか否かを確認する位置合せ線が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の印刷装置。
1 印刷装置
10 基台
11 シャーシ
40 印刷部
41 印刷ヘッド
42 ヘッド移動機構
43 X方向移動機構
44 Y方向移動機構
50 調整部
51 雄ねじ部
52 治具係止部
53 ばね
111 シャフト支持部
410 移動体
431 キャリッジ
444 ガイドシャフト
445 基点規定部
Rl 位置合せ線

Claims (8)

  1. 印刷装置本体と、
    一対のベルトに係止された状態で前記印刷装置本体に移動可能に設けられ、印刷動作を行う印刷動作部を含む移動体と、
    前記ベルトが掛け渡されるとともに前記移動体を移動させるために前記印刷装置本体に正逆自在に回転可能なプーリと、
    前記移動体の移動方向に延在して前記移動体を案内するものであり、前記移動体の位置の基準となる基点位置を規定する基点規定部を有する一対のシャフトと、
    を有し、
    前記移動体は、前記印刷装置本体に対する前記移動方向における前記移動体の位置を合わせるための所定の調整処理が実行される場合に、前記移動方向における一端側で前記基点規定部と当接する突当面を備え、
    前記一対のシャフトのうち少なくともいずれか一方は、
    前記所定の調整処理が実行される場合に、ユーザによる操作により、前記ベルトのテンションが緩められた状態で、且つ、前記基点規定部が前記突当面と当接させられた状態で、前記移動方向における前記一対のシャフトの前記基点規定部の位置が互いに合うように、前記基点規定部の位置を機械的に調整するための調整部を備えていることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記基点規定部は、前記移動体が突き当たることで前記基点位置を規定するものであることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記調整部は、前記移動体の前記移動方向における前記基点規定部の位置を連続的に調整する構造を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記調整部は、
    前記シャフトの一端側の軸周りに雄ねじが形成された雄ねじ部と、
    前記シャフトの一端側を挿通させる挿通孔を有し、前記挿通孔の内周に前記雄ねじと噛合う雌ねじが形成された雌ねじ部と、
    を備え、
    前記雄ねじ部側又は前記雌ねじ部側を前記シャフトの軸周りに回転させることで、前記挿通孔から突出する前記シャフトの突出量を調整する螺進式のねじ送り構造を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記挿通孔は、前記シャフトの一端側を支持するシャフト支持部に設けられており、
    前記調整部は、
    前記シャフトを軸周りに回転させることで、前記シャフトを前記シャフト支持部に対して移動させて、前記挿通孔から突出する前記シャフトの突出量を調整し、当該シャフトの前記基点規定部の位置を調整するものであることを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記シャフトの軸周りであって前記挿通孔から突出する部分に、前記シャフトの一端側の端部を前記シャフト支持部から離間する方向に付勢する付勢部材が配置されていることを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記シャフトの前記調整部の設けられている側の端部に、前記シャフトを軸周りに回転させるための治具を係止する治具係止部を備えていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記一対のシャフトにおける、前記移動体の前記移動方向における前記基点規定部の位置が一致しているか否かを確認する位置合せ線が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の印刷装置。
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