JP2001171127A5 - - Google Patents
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【特許請求の範囲】
【請求項1】 インクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生する発熱抵抗体を有するインクジェット記録ヘッド用基体において、
前記発熱抵抗体を保護する上部保護層の、当該発熱抵抗体で発生した熱がインクに作用する熱作用部に対応する領域に超親水化処理が施されており、該領域の水との接触角が5°以下となっていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項2】 前記超親水化処理は、前記熱作用部に対応する領域のみに施されている請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項3】 前記熱作用部に対応する領域は、一対の電極間に位置する発熱抵抗体層とその近傍領域とに対応する、前記上部保護層の領域である請求項1または2に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項4】 前記超親水化処理は、前記熱作用部に対応する前記上部保護層の領域に超親水化層が形成されることである請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項5】 前記超親水化層は、超親水性材料による単層構造で形成されている請求項4に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項6】 前記超親水化層は、超親水性材料と蓄水性材料との積層構造を有する請求項4に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項7】 前記蓄水性材料は、Ta2O5またはSiO2である請求項6に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項8】 前記超親水性材料は、光触媒作用を有する請求項5乃至7のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項9】 前記超親水性材料は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ニオブ、酸化タングステン、酸化モリブデン、酸化ジルコニウム、チタン酸ストロンチウム、硫化カリウム、硫化カドミウム、硫化亜鉛のいずれかである請求項5乃至8のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項10】 前記超親水性材料は、耐キャビテーション性を有する請求項5乃至8のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項11】 前記耐キャビテーション性を有する超親水性材料は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ニオブ、酸化タングステン、酸化モリブデン、酸化ジルコニウム、チタン酸ストロンチウムのいずれかである請求項10に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項12】 前記超親水化処理は、フッ素プラズマ処理またはエキシマUVオゾン処理である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項13】 前記発熱抵抗体上に、少なくとも1層からなる保護層を介して耐キャビテーション性を有する上部保護層として下記組成式(1):
TaαFeβNiγCrδ…(1)
(但し、10原子%≦α≦30原子%、且つ、α+β<80原子%、且つ、α<β、且つ、δ>γ、且つ、α+β+γ+δ=100原子%である。)
のアモルファス化合金層を有し、
前記超親水化処理は、前記アモルファス化合金層上に施されたものである請求項1乃至12のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項14】 請求項1乃至13のいずれか1項に記載のインクジェット記録へッド用基体と、インクを吐出する吐出口と、を有することを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
【請求項15】 インクタンクと、該インクタンクからインクの供給を受ける請求項14に記載のインクジェット記録ヘッドと、を有することを特徴とするインクジェット記録ユニット。
【請求項16】 請求項14に記載のインクジェット記録ヘッドと、該インクジェット記録ヘッドを駆動するための記録信号を供給するための記録信号供給手段と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項17】 請求項15に記載のインクジェット記録ユニットと、該インクジェット記録ユニットのインクジェット記録ヘッドを駆動するための記録信号を供給するための記録信号供給手段と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項1】 インクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生する発熱抵抗体を有するインクジェット記録ヘッド用基体において、
前記発熱抵抗体を保護する上部保護層の、当該発熱抵抗体で発生した熱がインクに作用する熱作用部に対応する領域に超親水化処理が施されており、該領域の水との接触角が5°以下となっていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項2】 前記超親水化処理は、前記熱作用部に対応する領域のみに施されている請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項3】 前記熱作用部に対応する領域は、一対の電極間に位置する発熱抵抗体層とその近傍領域とに対応する、前記上部保護層の領域である請求項1または2に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項4】 前記超親水化処理は、前記熱作用部に対応する前記上部保護層の領域に超親水化層が形成されることである請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項5】 前記超親水化層は、超親水性材料による単層構造で形成されている請求項4に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項6】 前記超親水化層は、超親水性材料と蓄水性材料との積層構造を有する請求項4に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項7】 前記蓄水性材料は、Ta2O5またはSiO2である請求項6に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項8】 前記超親水性材料は、光触媒作用を有する請求項5乃至7のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項9】 前記超親水性材料は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ニオブ、酸化タングステン、酸化モリブデン、酸化ジルコニウム、チタン酸ストロンチウム、硫化カリウム、硫化カドミウム、硫化亜鉛のいずれかである請求項5乃至8のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項10】 前記超親水性材料は、耐キャビテーション性を有する請求項5乃至8のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項11】 前記耐キャビテーション性を有する超親水性材料は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ニオブ、酸化タングステン、酸化モリブデン、酸化ジルコニウム、チタン酸ストロンチウムのいずれかである請求項10に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項12】 前記超親水化処理は、フッ素プラズマ処理またはエキシマUVオゾン処理である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項13】 前記発熱抵抗体上に、少なくとも1層からなる保護層を介して耐キャビテーション性を有する上部保護層として下記組成式(1):
TaαFeβNiγCrδ…(1)
(但し、10原子%≦α≦30原子%、且つ、α+β<80原子%、且つ、α<β、且つ、δ>γ、且つ、α+β+γ+δ=100原子%である。)
のアモルファス化合金層を有し、
前記超親水化処理は、前記アモルファス化合金層上に施されたものである請求項1乃至12のいずれか1項に記載のインクジェット記録ヘッド用基体。
【請求項14】 請求項1乃至13のいずれか1項に記載のインクジェット記録へッド用基体と、インクを吐出する吐出口と、を有することを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
【請求項15】 インクタンクと、該インクタンクからインクの供給を受ける請求項14に記載のインクジェット記録ヘッドと、を有することを特徴とするインクジェット記録ユニット。
【請求項16】 請求項14に記載のインクジェット記録ヘッドと、該インクジェット記録ヘッドを駆動するための記録信号を供給するための記録信号供給手段と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項17】 請求項15に記載のインクジェット記録ユニットと、該インクジェット記録ユニットのインクジェット記録ヘッドを駆動するための記録信号を供給するための記録信号供給手段と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクジェット記録へッド用基体は、インクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生する発熱抵抗体を有するインクジェット記録ヘッド用基体において、前記発熱抵抗体を保護する上部保護層の、当該発熱抵抗体で発生した熱がインクに作用する熱作用部に対応する領域に超親水化処理が施されており、該領域の水との接触角が5°以下となっていることを特徴とする。
【課題を解決するための手段】
本発明のインクジェット記録へッド用基体は、インクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生する発熱抵抗体を有するインクジェット記録ヘッド用基体において、前記発熱抵抗体を保護する上部保護層の、当該発熱抵抗体で発生した熱がインクに作用する熱作用部に対応する領域に超親水化処理が施されており、該領域の水との接触角が5°以下となっていることを特徴とする。
さらに本発明のインクジェット記録へッドは、上記構成のインクジェット記録へッド用基体と、インクを吐出する吐出口と、を有することを特徴とする。
さらに本発明のインクジェット記録ユニットは、インクタンクと、該インクタンクからインクの供給を受ける上記構成のインクジェット記録ヘッドと、を有することを特徴とする。
さらに本発明のインクジェット記録装置は、上記構成のインクジェット記録ヘッドと、該インクジェット記録ヘッドを駆動するための記録信号を供給するための記録信号供給手段と、を有することを特徴とする。
さらに本発明のインクジェット記録装置は、上記構成のインクジェット記録ユニットと、該インクジェット記録ユニットのインクジェット記録へッドを駆動するための記録信号を供給するための記録信号供給手段と、を有することを特徴とする。
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JP2000301845A JP4666739B2 (ja) | 1999-10-05 | 2000-10-02 | インクジェット記録ヘッド用基体、インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録ユニット、インクジェット記録装置、インクジェット記録ヘッド用基体の製造方法及びインクジェット記録ヘッドの製造方法 |
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JP11-284944 | 1999-10-05 | ||
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JP2000301845A Expired - Fee Related JP4666739B2 (ja) | 1999-10-05 | 2000-10-02 | インクジェット記録ヘッド用基体、インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録ユニット、インクジェット記録装置、インクジェット記録ヘッド用基体の製造方法及びインクジェット記録ヘッドの製造方法 |
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JPH04185347A (ja) * | 1990-11-16 | 1992-07-02 | Ricoh Co Ltd | 液滴飛翔記録装置 |
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WO1999040642A1 (fr) * | 1998-02-06 | 1999-08-12 | Nisshinbo Industries, Inc. | Separateur pour piles a combustible et procede de fabrication |
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2000
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