JP2001170155A - 紙製消臭器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 地球環境に優しく、美麗で商品価値の高いコ
ンパクトな家庭用及び自動車用紙製消臭器を得る。 【構成】 連続する山形にプリーツ加工もしくは折りや
接着などの二次加工したした消臭紙本体１とこれを収納
するため紙製でしかもミシン目４を入れて通気開口部５
を開けるようにした箱２、または円筒容器などとで構成
されるか、抜いてある通気開口部を剥離可能なシールま
たはフィルムで包み封をしてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、家庭用及び自動車用紙
製消臭器に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、家庭用及び自動車用紙製消臭器に
関していえば、形態的には単に紙に消臭成分を持たせた
ものをそのままシート状で使用するか、表面積を大きく
するためにハニカム構造やコルゲート加工など立体化し
てその用に供するのが一般的であった。性能的には優れ
た消臭性能を有するものが増えている。紙製のメリット
としては素材及び設備費が比較的廉価であり、軽量コン
パクトで廃棄も問題が少ない点であるしリサイクルも可
能である。シートなら印刷も容易にできる。欠点は、紙
素材であることから、耐水性や立体化しても形崩れしや
すいといった形状保持強度の面と、デザインの単純性が
ある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】従来の技術でも述べた
ように、紙製故に構造が簡単なものが多い。しかし一方
で、それだけに製品として外見的に貧弱なものも多かっ
た。それがために性能的には従来の吸着型や反応型と同
等以上のものを有しても商品価値は低く見られてきた
し、さらには紙という素材感から来る価格イメージとの
遊離もある。

【０００４】本考案は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、紙製のメリットを最大限に生かしつつ構造的に
強くしかも商品価値の高い外観を実現し、地球環境に優
しい製品を消費者に提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的は、連続する山
形にプリーツ加工もしくはさらに折りや接着など立体的
に二次加工した消臭紙本体とこれを収納するための紙製
でしかもミシン目を入れて通気開口部を開けるようにし
た箱、または円筒容器などとで構成される立体的な紙製
消臭器により達成される。また、本体を収納するための
紙製容器にはミシン目ではなく最初から抜いてある通気
開口部に剥離可能な接着シールまたは透明フィルムで包
み封をしても同様に達成される。

【０００６】

【作用】以上のごとく考案された本考案の紙製消臭器の
作用は、請求項１に関して言えば、コンパクトながら消
臭機能を大きく確保させ、しかも構造的に強くし、通気
開口部はミシン目構造なのでほぼ密閉状態が得られ消臭
機能の低下を防止するものである。さらに、請求項２に
関して言えば、細やかで繊細な通気開口部のデザインを
可能ならしめる作用を有する。

【０００７】

【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
１〜６において、消臭紙本体１はプリーツ加工に適した
腰のあるもので湿気に強く、８０〜１００ｇ／ｍ^２程度
の和紙が望ましい。性能は例えば冷蔵庫では３ヶ月〜６
ヶ月の設定とし、吸着及び選択消臭のものであるが、抗
菌性能を持つのが望ましい。プリーツ１０の幅は２５ｍ
ｍ〜３０ｍｍ程度。これを共通にしてバリエーションを
作る。プリーツ１０の加工はビク抜きで５ｍｍピッチ程
度のミシン目を入れると同時に所定寸法に打ち抜き、手
で寄せて連続した山形にする。さらに折りや接着など立
体的に二次加工するものを用いるとそれ自体のデザイン
が通気開口部５から見えて効果的である。箱２はコート
ボール紙などの再生紙を用いるが、３００ｇ〜３５０ｇ
／ｍ^２程度。防湿処理が望ましい。形状はキャラメル箱
タイプとするが、別方式でも構わない。ビク抜きで通気
開口部５またはミシン目４を同時に加工する。ミシン目
はピッチをできるだけ小さくする。円筒容器３は茶筒と
同等の素材と製法で良いが、ふた部分を打ち抜いて通気
開口部５とする。シール６は紙製が望ましいが、ポリエ
ステルのようなフィルムなども構わない。フィルム７で
全体を封する場合は、セロファンフィルムが望ましい。
いずれの形状でも通気開口部５がデザインのポイントに
なるが、デザインは地球環境に注意を喚起するようなモ
チーフ、例えばクジラや樹木、アフリカのサバンナと野
生動物といったものが望ましい。印刷はシンプルでイン
テリア性を考慮したものにするのが望ましい。紙製消臭
器９の大きさは用途に合わせて変わるが、基本的には容
積１０００ｃｃを越えない程度にとどめる。空気に触れ
ている限り反応しているので、原材料管理及び加工は短
時間に集中的に行う必要がある。また、置く場所を考慮
してフックを設けても構わない。両面粘着シールで固定
できるようにしてもよい。

【０００８】

【考案の効果】本考案は、上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。

【０００９】請求項１、請求項２記載の紙製消臭器にお
いては、同一の紙製容器でもプリーツの数を増減させれ
ば消臭能力の異なるタイプを得られ、量産性も優れてい
る。何よりも素材自体が地球環境に優しい。プリーツを
デザインの要素として見せ、しかも紙製容器に印刷を施
せば美麗であるので家庭用でも室内用など人の目に触れ
る場所での設置には好適で、さらにはノベルティなどの
販促商品としても有用である。自動車用にも軽量でコン
パクト、ソフトな感触で安心感があり有用である。

【図面の簡単な説明】

【図１】プリーツ加工した消臭紙本体を箱に収納した斜
視図である。

【図２】プリーツ加工後折りや接着など立体的に二次加
工した消臭紙本体をミシン目入り箱に収納したものを開
けた斜視図である。

【図３】プリーツ加工した消臭紙本体をシールのついた
箱に収納したものを手で開けている斜視図である。

【図４】プリーツ加工した消臭紙本体を箱に収納しフィ
ルムで封をした斜視図である。

【図５】プリーツ加工した消臭紙本体を長円筒形の紙容
器に収納された斜視図である。

【図６】プリーツ加工後折りや接着など立体的に二次加
工した消臭紙本体を浅い円筒形の紙容器に収納した斜視
図である。

【符号の説明】

１ 消臭紙本体 ２ 箱 ３ 円筒容器 ４ ミシン目 ５ 通気開口部 ６ シール ７ フィルム ８ 抜いてある通気開口部 ９ 紙製消臭器 １０ プリーツ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 連続する山形にプリーツ加工もしくはさ
   らに折りや接着など立体的に二次加工した消臭紙本体
   （１）とこれを収納するため紙製でしかもミシン目
   （４）を入れて通気開口部（５）を開けるようにした箱
   （２）、または円筒容器（３）などとで構成される紙製
   消臭器（９）。
2. 【請求項２】 抜いてある通気開口部（８）を剥離可能
   な接着シール（６）または透明フィルム（７）で包み封
   をしてなる請求項１の紙製消臭器（９）。