JP2001170150A - ゼオライトの電磁波処理による吸着材を使用した浄化方法 - Google Patents

ゼオライトの電磁波処理による吸着材を使用した浄化方法

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JP2001170150A
JP2001170150A JP37660899A JP37660899A JP2001170150A JP 2001170150 A JP2001170150 A JP 2001170150A JP 37660899 A JP37660899 A JP 37660899A JP 37660899 A JP37660899 A JP 37660899A JP 2001170150 A JP2001170150 A JP 2001170150A
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zeolite
dried
space
adsorbent
electromagnetic wave
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JP37660899A
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Kosui Takeda
幸推 武田
Yoshiaki Naito
義明 内藤
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TOOMIKKU KK
Tomic KK
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TOOMIKKU KK
Tomic KK
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ゼオライトを電磁波で処理した吸着材を使って
酸性・アルカリ性・中性ガスの臭気成分や環境ホルモン
等を吸着除去する浄化方法を提供することを本発明の課
題とする。 【解決手段】本発明は、ゼオライトを電磁波処理してな
る吸着材を使用して酸性・アルカリ性・中性ガスの臭気
成分や環境ホルモン等を吸着除去する浄化方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゼオライトの電磁波処
理による吸着材を使用した浄化方法に関し、特に冷蔵・
冷凍空間部内のエチレンガスや家庭内の環境ホルモンや
トイレのアンモニアガスや生ごみ処理機の排気部の生ご
みの臭気等、酸性・アルカリ性・中性ガスの臭気成分や
家庭内環境ホルモンや汚染地下水に含まれる有機塩素系
ガス等を吸着除去する浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、トイレのアンモニア臭や生ご
みの臭気を吸着除去するために種々の脱臭剤や芳香剤が
開発されてきた。また、新住宅建材には、その耐久性、
防虫性、防腐性や不燃性などの確保のために人の健康に
悪影響を及ぼす成分を含浸させている場合が多い。その
ような健康に悪影響を及ぼす成分は常時発散し続けてい
るのでハウスシック等のように居住者の健康に影響があ
るとされ、中でもトルエン、キシレン、ホルムアルデヒ
ドのような最近にわかに問題となっている環境ホルモン
にその対策や工夫が求められている。また、冷蔵・冷凍
庫や冷蔵・冷凍車や冷蔵・冷凍コンテナ等の冷蔵・冷凍
空間部内に保管されている野菜や果物類からエチレンガ
スが発生する。それらの野菜や果物類はそのようにして
発生したエチレンガスによって鮮度が落ち、品質が劣化
してしまう。従って、その鮮度を保持し、品質の劣化を
防止する必要がある。さらに、有機塩素系化学物質によ
る地下水の汚染も今日深刻な問題である。本出願人は上
記のような臭気ガス成分や環境ホルモンや有機塩素系ガ
ス等を吸着除去するために極めて効果的な電磁波処理さ
れた吸着材とその製法を特許出願している(特願平11
−228787)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】その特許出願に記載の
電磁波処理された吸着材を使って酸性・アルカリ性・中
性ガスの臭気成分や環境ホルモン等を吸着除去する浄化
方法を提供することを本発明の第1の課題とする。前記
電磁波処理された吸着材を使って冷蔵・冷凍空間部内で
生じるエチレンガスを吸着除去するエチレンガス浄化方
法の提供を本発明の第2の課題とする。前記電磁波処理
された吸着材を使って部屋空間部内に存在する環境ホル
モンを除去する環境ホルモン浄化方法を提供することを
本発明の第3の課題とする。トイレ空間部内に存在する
アンモニアガスを除去するトイレの空気浄化方法を提供
することを本発明の第4の課題とする。生ごみ臭気を除
去する生ごみ臭気浄化方法の提供を本発明の第5の課題
とする汚染地下水に含まれる有機塩素系ガスを除去する
汚染地下水浄化方法を提供することを本発明の第5の課
題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゼオライトを
電磁波処理してなる吸着材を使用して酸性・アルカリ性
・中性ガスの臭気成分や環境ホルモン等を吸着除去する
浄化方法である。
【0005】
【作用】本発明に使用する吸着材は、ゼオライトに電磁
波を照射したものであることを特徴とする。ゼオライト
に電磁波を照射すると、ゼオライトの結晶構造に至る孔
の容積部分の付着水及び有機物等の物質が除去されると
ともに、ゼオライトの結晶に含まれる微量繊維金属(酸
化アルミニウム、酸化第二鉄、酸化マグネシウム等)が
活性化され、結晶構造中の細孔中のゼオライト水や不純
物が除去され細孔分布が広くなり、4Å以上の大きな分
子も吸着するようになる。付着水やゼオライト水は電磁
波を400°Cで20分間照射することにより完全に除
去され、細孔が空いて臭い成分等が吸着され易くなる。
細孔周辺の不純物も電磁波の照射により200〜400
°Cで除去される。従って、従来のように600°C以
上の高温で加熱処理する必要がなくなるので細孔構造を
破壊することなく、不純物や付着水やゼオライト水を低
温で完全に除去することができ、細孔の吸着機能を最大
限に発揮できる。その吸着特性は広い細孔分布と吸着材
に含まれる微量繊維金属の活性部分によるもので、化学
結合でないため光触媒或いは酸化触媒による自己再生力
を持つ。本発明に使用する吸着材を構成するゼオライト
の細孔分布の広さを示す測定結果は特願平11−228
787に示す通りである。ゼオライトを電磁波で処理し
た吸着材の形状は破砕炭風なものであり、それを層状に
配列しても通気抵抗が小さいので、被処理ガスを層状の
吸着材に対して直角に通過させてもそのガスを十分に通
過させることができ、光触媒の酸化チタンを担持した吸
着材を上下から挟むように紫外線を吸着材と交互に積層
状に配列することにより紫外線を吸着材に効率よく照射
することができ、そのために光触媒反応を向上させるこ
とができ、同様に、酸化触媒の二酸化マンガンを担持し
た吸着材にオゾン等の酸化剤を使用しても効率よく酸化
し、本発明の吸着材は結果的に臭い成分や環境ホルモン
等を吸着後、光触媒又は酸化触媒の酸化反応により自己
再生され、紫外線又はオゾンとの併用により更なる効果
を発揮し得る。このような作用効果を持つ電磁波処理し
た吸着材をその収容容器、つまり浄化装置内に収容して
浄化対象の空間部に配置して使用する。その実験結果は
実施例に示す通りである。生ごみ処理機の場合は臭気排
気部に配置する。本発明に使用する電磁波処理した吸着
材は次の3つの方法で製造されたものである。その1は
請求項2、5、8、11、14に対応し、その2は請求
項3、6、9、12、15に対応し、その3は請求項
4、7、10、13、16に対応するものである。いず
れもゼオライトを電子レンジで内部温度500°C未満
で10〜30分間加熱し電磁波を照射してなる。その1
の場合、ゼオライトを準備し、そのゼオライトを水やそ
の他の方法で洗浄して付着物を除去し、乾燥し、 その
乾燥ゼオライトを電子レンジで内部温度500°C未満
で10〜30分間加熱し、ゼオライトに電磁波を照射
し、冷却し梱包して得られた吸着材である。その2の場
合、ゼオライトを準備し、そのゼオライトを水やその他
の方法で洗浄して付着物を除去し、乾燥し、その乾燥ゼ
オライトを5〜8mmの厚さに敷きつめ、そのゼオライ
トに光触媒量3〜10リットル/ゼオライト60リット
ルの割合の光触媒溶液(バインダーを含む)を噴霧器で
噴霧し、この操作を表裏3回づつ繰り返し噴霧し乾燥
し、その乾燥ゼオライトを電子レンジで内部温度500
°C未満で10〜30分間加熱し、ゼオライトに電磁波
を照射し、冷却し梱包して得られた光触媒再生吸着材で
ある。その3の場合、ゼオライトを準備し、そのゼオラ
イトを水やその他の方法で洗浄して付着物を除去し、乾
燥し、その乾燥ゼオライトに3〜10%の過マンガン酸
カリ溶液を噴霧器で噴霧し、この操作を表裏3回づつ繰
り返し噴霧し、乾燥し、その乾燥ゼオライトに電子レン
ジで内部温度500°C未満で10〜30分間加熱して
ゼオライトに電磁波を照射し、それを真空パックにより
梱包して得られた酸化触媒再生吸着材である。ここで洗
浄という用語は水洗に限らず、空気等気体による洗浄、
酸やアルカリのような化学物質による洗浄、ふるいによ
る物理的洗浄等を含む。これら吸着材をその収容容器、
即ちエチレン浄化装置や環境ホルモン浄化装置やトイレ
の空気浄化装置や生ごみ処理機の臭気浄化装置や有機塩
素系ガス処理装置等の内部に収容し、それら浄化装置を
冷蔵・冷凍空間部内や部屋空間部内やトイレ空間部内や
生ごみ処理機排気部等浄化される空間部や汚水地下水の
現場等に配設し、その空間部内の酸性、アルカリ性、中
性ガスの臭気成分等を吸着除去する方法である。使用空
間はそれらに限定されるものではなく、サウナ室や病室
等その他臭気を除去したい部分で使用することができ
る。
【0006】
【実施例1】本発明の電磁波処理した吸着材(その1)
のエチレンガス吸着試験の結果を活性炭と比較して示す
(島根県立工業技術センター 平成11年8月6日)。
測定方法:容量2285mlのポリプロピレン容器に試
料を採り、これに4mlのエチレンガスを入れ、密栓
後、20°Cに保持して48時間後の濃度をFT−IR
により定量した。 試料名 試料重量(g) 初濃度(ppm)終濃度(ppm) 本発明の吸着材A 5.000 1750 582 本発明の吸着材B 5.001 1750 763 キャタラー製粒状破砕 5.001 1750 871 活性炭GA4−8 キムコMAXジャイアント活性炭 5.000 1750 993 このエチレンガス吸着試験の結果、本発明の吸着材A、
Bが他社の製品より吸着力が優れていることが分かる。
またエチレンガス吸着量を本発明の吸着材と他社の製品
との比較で図1に示す
【0007】
【実施例2】この実施例は、光触媒溶液を噴霧して電磁
波処理した吸着材(その2)を冷蔵・冷凍車用エチレン
ガス浄化装置に収容してこの装置を冷蔵・冷凍車の空間
部に使用した例であり、その装置の設計例を示す。 1.基本条件 対象空間容積 型式 長さ 幅 高さ 容積 小型 4.00 1.82 1.63 11.83m 中型 5.00 2.20 2.00 22.00m 大型 8.00 2.45 2.10 41.16m 自然換気回数 0回/時間 処理ガス循環量 6回/時間 小型 1.18m/min 中型 2.20m /min 大型 4.12m/min ここで、 小型 中型 大型 V ;空間容積 11.83 22.00 41.16 m C ;空間容積臭気濃度 0.1 0.1 0.1 ppm t ;経過時間 h Cf;外気臭気濃度 0 0 0 ppm Qf;換気風量 0.00 0.00 0.00 m/h M ;臭気発生量 m/h Qr;処理風量 70.98 132 246.96 m/h η ;除去率 (−) C;初期濃度 ppm 2.定常状態式モデル 空間容積が臭気発生、換気風量、脱臭処理装置等で定常状態が維持されてい る時、 Vd C/dt=M−C*Qr*η 式 が成り立 つ。 今、脱臭処理装置も稼働しない場合を想定すると臭気発生量は以下の通りとな る。 d C/dt=0 Qr =0 ここに、エチレン発生量は下表の通りとする。 ここでは、50μリットル/kg/hを基準としてエチ
レンガス量を算出する。 小型 中型 大型 V ;空間容積 11.83 22.00 41.16 m G ;積載重量 3500 5500 7500 kg M ;臭気発生量 M=0.175 0.275 0.375 リ ットル/h 3.脱臭装置の目標除去性能算出 定常状態では、d C/dt=0であり、目標空間容積
の臭気 C=0.1ppm を式に代入するとη=
((C0−C)/C0)/循環回数 より以下の通りと
した。
【0008】
【実施例3】この実施例は、光触媒溶液を噴霧して電磁
波処理した吸着材(その2)を家庭向け環境ホルモン浄
化装置内に収容し、その浄化装置を家庭の部屋空間部に
使用した例であり、その装置の設計例を示す。 1.基本条件 対象空間容積 6畳間 25m 8畳間 33m 12畳間 50m 自然換気回数 0.5回/時間 処理ガス循環量 6回/時間 6畳間 150m/h 2.50m/min 8畳間 200m/h 3.33m/min 12畳間 300m/h 5.00m/min ここで、 6畳間 8畳間 12畳間 V ;空間容積 25 33 50 m C ;空間容積臭気濃度 0.08 0.08 0.08 ppm t ;経過時間 h Cf;外気臭気濃度 0 0 0 ppm Qf;換気風量 12.50 16.67 25.00 m/h M ;臭気発生量 m/h Qr;処理風量 150 200 300 m/h η ;除去率 (−) C;初期濃度 0.2 0.2 0.2 ppm 2.定常状態式モデル 空間容積が臭気発生、換気風量、脱臭処理装置等で定常状態が維持されている 時、 Vd C/dt=Cf*Qf+M−C*Qr*η−C*Qf 式 が成り立つ。 今、脱臭処理装置も稼働しない場合を想定すると臭気発生量は以下の通りとな る。 d C/dt=0、 Qr=0、 M=C Qfより 6畳間 8畳間 12畳間 M=3.E−06 3.E−06 3.E−06 m/h また、外気臭気 Cfが 0 ppmの場合、 Cf Qf= 0 となるので 式は以下の通りとなる。 Vd C/dt=M−C*Qr*η−C*Qf 式 3.脱臭装置の目標除去性能算出 定常状態では、 d C/dt=0であり、目標空間容
積の臭気C=0.08ppm を式に代入すると下式
より以下の通り 0=M−C*Qr*η−C*Qf とした。 C*Qr*η=M−C*Qr 6畳間 8畳間 12畳間 η=0.125 0.125 0.125
【0009】
【実施例4】この実施例は、光触媒溶液を噴霧して電磁
波処理した吸着材(その2)を公衆トイレ向け空気浄化
装置内に収容し、その浄化装置を公衆トイレの空間部に
使用した例であり、その装置の設計例を示す。 1.基本条件 対象空間容積 6畳間相当 25m 8畳間相当 33m 12畳間相当 50m 自然換気回数 0.5回/時間 処理ガス循環量 6回/時間 6畳間相当 2.50m/min 8畳間相当 3.33m/min 12畳間相当 5.00m/min ここで、 6畳間相当 8畳間相当 12畳間相当 V ;空間容積 25 33 50 m C ;空間容積臭気濃度 0.1 0.1 0.1 ppm t ;経過時間 h Cf;外気臭気濃度 0 0 0 ppm Qf;換気風量 12.50 16.67 25.00 m /h M ;臭気発生量 m/h Qr;処理風量 150 200 300 m /h η ;除去率 (−) C;初期濃度 1 1 1 ppm 2.定常状態式モデル 空間容積が臭気発生、換気風量、脱臭処理装置等で定常状態が維持されている 時、Vd C/dt=Cf*Qf+M−C*Qr*η−C*Qf 式 が成 り立つ。 また、外気臭気 Cfが 0 ppmの場合、 Cf*Qf= 0 となるので 式は以下の通りとなる。 Vd C/dt=M−C*Qr*η−C*Qf 式 3.脱臭装置の目標除去性能算出 定常状態では、d C/dt=0であり、目標空間容積
の臭気 C=0.1ppm を式に代入すると下式
より装置を以下の通りとした。 0=M−C*Qr*η−C*Qf C*Qr*η=M−C*Qr
【0010】
【実施例5】この実施例は、光触媒溶液を噴霧して電磁
波処理した吸着材(その2)を生ごみ脱臭装置内に収容
し、その脱臭装置を生ごみ処理機の臭気排気部に使用し
た例であり、その装置の設計例を示す。 1.基本条件 処理ガス風量 60 リットル/min 1 リットル/sec 理論風量 33.1リットル/min 2.基本計算
【0011】
【実施例6】この実施例は、光触媒溶液を噴霧して電磁
波処理した吸着材(その2)10を有機塩素系ガス処理
装置1に収容し、そのガス処理装置を汚染地下水7の処
理現場で使用する汚染地下水浄化方法の例を示す。図2
に示すように、対象となる汚染地下水処理現場に有機塩
素系ガス処理装置1を配置する。汚染地下水7が浄化地
下水8と混じり合わない様に地下水の水脈6を仕切部材
5で区分し、ポンプ3で汚染地下水7を汲み上げ、それ
を放散塔2へ送り、そこでトリクロルエチレンのような
有機塩素系ガスを分離させ、そのガスを有機塩素系ガス
処理装置1へ送り、そこで吸着材10を通ってガスを通
過させることによりトリクロルエチレン等のような有機
塩素系ガスが吸着材に吸着される。そのように有機塩素
系ガスが吸着除去された気体はブロワ4で前記放散塔2
へ戻しこれを循環させる。放散塔2で汚染ガスが分離さ
れ浄化された地下水は汚染地下水とは区分された地下水
(浄化地下水8)へ排水される。吸着材10を上下から
挟むように紫外線ランプ9を配置し、吸着材を光触媒で
再生させる。本発明に使用する電磁波処理した吸着材に
よるトリクロルエチレンの吸着試験結果は図3に示す通
りである。
【0012】
【効果】本発明に使用する電磁波処理した吸着材は、前
述のようにその広い細孔分布特性と吸着材に含まれる微
量繊維金属の活性特性により従来の活性炭より優れた吸
着特性を有する。即ち、酸性、中性、アルカリ性ガスの
臭み成分をともに吸着できるとともに、極性ガスは勿
論、無極性ガスの臭み成分をも吸着し、しかもそのよう
な成分の小分子から大分子まで広範囲の大きさの分子を
も吸着できる効果を有する。この吸着材の吸着特性は光
触媒或いは酸化触媒による自己再生力を持ち、その吸着
材に紫外線またはオゾンのようなは酸化剤との併用によ
り光触媒反応或いは酸化触媒反応を一段と高める効果が
ある。そのような優れた吸着特性を持つ吸着材を実施例
に示すように、エチレンガス浄化装置や環境ホルモン浄
化装置やトイレの臭気浄化装置や生ごみ処理機の臭気浄
化装置や有機塩素系ガス処理装置等の内部に収容し、そ
れら浄化装置を冷蔵・冷凍空間部内や部屋空間部内やト
イレ空間部内や生ごみ処理機排気部など、浄化される空
間部や排気部や汚染地下水処理現場等に配設するのでそ
れら空間部内のガスの臭気成分や環境ホルモンや有機塩
素系ガス等を効果的に吸着除去する効果がある。かくし
て、前記エチレンガス浄化装置を冷蔵・冷凍空間に使用
すれば、その中で発生したエチレンガスを吸着除去し、
冷蔵されている野菜類の劣化を防止する効果がある。ま
た、前記環境ホルモン浄化装置を部屋空間に使用すれ
ば、特に新築の新建材に含浸され、常時少量ずつ発散さ
れるホルムアルデヒド等の環境ホルモンを吸着除去する
のでハウスシックを防止できる効果がある。前記トイレ
の臭気浄化装置をトイレの空間部内に使用すれば、その
トイレの臭い成分を吸着除去し、また、生ごみの臭気浄
化装置を生ごみ処理機の排気部に配設すればそれぞれ効
果的な脱臭を可能とする効果がある。汚染地下水処理現
場に有機塩素系ガス処理装置を配置して本発明の汚染地
下水浄化方法を実施することによりトリクロルエチレン
等のような有機塩素系ガスを吸着除去するので、今日深
刻な有機塩素系ガスによる地下水の汚染を改善できる効
果がある。そのほかホテルや病院や老人施設等臭いの存
在が好ましくないところであればどこでも本発明の浄化
方法により脱臭を可能とする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】エチレンガス吸着量を本発明の吸着材と他社の
製品との比較で示す。
【図2】本発明の汚染地下水浄化方法の模式図を示す。
【図3】本発明に使用する電磁波処理した吸着材による
トリクロルエチレンの吸着試験結果を示す。
【符号の説明】
1 有機塩素系ガス処理装置 2 放
散塔 3 ポンプ 4 ブ
ロワ 5 仕切部材 6 地
下水脈 7 汚染地下水 8 浄
化地下水 9 紫外線ランプ 10 吸
着材(その2)
フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA05 BB02 CC12 HH05 JJ03 KK08 MM04 QQ03 QQ20 4D012 BA02 BA10 CA09 CA11 CA12 CA20 CH05 4G066 AA13D AA26D AA61B BA22 CA02 CA04 CA29 CA33 CA51 CA56 DA02 DA03 DA08 FA31 FA40

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゼオライトを電磁波処理してなる吸着材を
    使用して酸性・アルカリ性・中性ガスの臭気成分や環境
    ホルモン等を吸着除去する浄化方法。
  2. 【請求項2】ゼオライトを準備し、そのゼオライトを洗
    浄して付着物を除去し、乾燥し、その乾燥ゼオライトに
    電磁波を照射し、冷却し梱包して得られた電磁波処理さ
    れた吸着材をエチレンガス浄化装置に収容し、その浄化
    装置を冷蔵・冷凍空間部内に配設し、その空間部内で生
    じるエチレンガスを除去し得るエチレンガス浄化方法。
  3. 【請求項3】ゼオライトを準備し、そのゼオライトを洗
    浄して付着物を除去し、乾燥し、その乾燥ゼオライトを
    敷きつめ、そのゼオライトに光触媒溶液を噴霧し、乾燥
    し、それに電磁波を照射し、冷却し梱包して得られた電
    磁波処理された光触媒再生吸着材をエチレンガス浄化装
    置内に収容し、その浄化装置を冷蔵・冷凍空間部内に配
    設し、その空間部内で生じるエチレンガスを除去し得る
    エチレンガス浄化方法。
  4. 【請求項4】ゼオライトを準備し、そのゼオライトを洗
    浄して付着物を除去し、乾燥し、その乾燥ゼオライトに
    過マンガン酸カリ溶液を噴霧し、乾燥し、それに電磁波
    を照射し、それを真空パックにより梱包して得られた電
    磁波処理された酸化触媒再生吸着材をエチレンガス浄化
    装置内に収容し、その浄化装置を冷蔵・冷凍空間部内に
    配設し、その空間部内で生じるエチレンガスを除去し得
    るエチレンガス浄化方法。
  5. 【請求項5】ゼオライトを準備し、そのゼオライトを洗
    浄して付着物を除去し、乾燥し、その乾燥ゼオライトに
    電磁波を照射し、冷却し梱包して得られた電磁波処理さ
    れた吸着材を家庭向け環境ホルモン浄化装置内に収容
    し、その浄化装置を部屋空間部内に配設し、その空間部
    内に存在する環境ホルモンを除去し得る環境ホルモン浄
    化方法。
  6. 【請求項6】ゼオライトを準備し、そのゼオライトを洗
    浄して付着物を除去し、乾燥し、その乾燥ゼオライトを
    敷きつめ、そのゼオライトに光触媒溶液を噴霧し、乾燥
    し、それに電磁波を照射し、冷却し梱包して得られた電
    磁波処理された光触媒再生吸着材を家庭向け環境ホルモ
    ン浄化装置内に収容し、その浄化装置を部屋空間部内に
    配設し、その空間部内に存在する環境ホルモンを除去し
    得る環境ホルモン浄化方法。
  7. 【請求項7】ゼオライトを準備し、そのゼオライトを洗
    浄して付着物を除去し、乾燥し、その乾燥ゼオライトに
    過マンガン酸カリ溶液を噴霧し、乾燥し、それに電磁波
    を照射し、それを真空パックにより梱包して得られた電
    磁波処理された酸化触媒再生吸着材を家庭向け環境ホル
    モン浄化装置内に収容し、その浄化装置を部屋空間部内
    に配設し、その空間部内に存在する環境ホルモンを除去
    し得る環境ホルモン浄化方法。
  8. 【請求項8】ゼオライトを準備し、そのゼオライトを洗
    浄して付着物を除去し、乾燥し、その乾燥ゼオライトに
    電磁波を照射し、冷却し梱包して得られた電磁波処理さ
    れた吸着材をトイレの空気浄化装置内に収容し、その浄
    化装置をトイレ空間部内に配設し、その空間部内に存在
    するアンモニアガスを除去し得るトイレの空気浄化方
    法。
  9. 【請求項9】ゼオライトを準備し、そのゼオライトを洗
    浄して付着物を除去し、乾燥し、その乾燥ゼオライトを
    敷きつめ、そのゼオライトに光触媒溶液を噴霧し、乾燥
    し、それに電磁波を照射し、冷却し梱包して得られた電
    磁波処理された光触媒再生吸着材をトイレの空気浄化装
    置内に収容し、その浄化装置をトイレ空間部内に配設
    し、その空間部内に存在するアンモニアガスを除去し得
    るトイレの空気浄化方法。
  10. 【請求項10】ゼオライトを準備し、そのゼオライトを
    洗浄して付着物を除去し、乾燥し、その乾燥ゼオライト
    に過マンガン酸カリ溶液を噴霧し、乾燥し、それに電磁
    波を照射し、それを真空パックにより梱包して得られた
    電磁波処理された酸化触媒再生吸着材をトイレの空気浄
    化装置内に収容し、その浄化装置をトイレ空間部内に配
    設し、その空間部内に存在するアンモニアガスを除去し
    得るトイレの空気浄化方法。
  11. 【請求項11】セオライトを準備し、そのゼオライトを
    洗浄して付着物を除去し、乾燥し、その乾燥ゼオライト
    に電磁波を照射し、冷却し梱包して得られた電磁波処理
    された吸着材を生ごみ処理機の臭気浄化装置内に収容
    し、その浄化装置を生ごみの臭気排気部に配設し、その
    臭気排気部に存在する生ごみの臭気を除去し得る生ごみ
    の臭気浄化方法。
  12. 【請求項12】ゼオライトを準備し、そのゼオライトを
    洗浄して付着物を除去し、乾燥し、その乾燥ゼオライト
    を敷きつめ、そのゼオライトに光触媒溶液を噴霧し、乾
    燥し、それに電磁波を照射し、冷却し梱包して得られた
    電磁波処理された光触媒再生吸着材を生ごみ処理機の臭
    気浄化装置内に収容し、その浄化装置を生ごみの臭気排
    気部に配設し、その臭気排気部に存在する生ごみの臭気
    を除去し得る生ごみの臭気浄化方法。
  13. 【請求項13】ゼオライトを準備し、そのゼオライトを
    洗浄して付着物を除去し、乾燥し、その乾燥ゼオライト
    に過マンガン酸カリ溶液を噴霧し、乾燥し、それに電磁
    波を照射し、それを真空パックにより梱包して得られた
    電磁波処理された酸化触媒再生吸着材を生ごみ処理機の
    臭気浄化装置内に収容し、その浄化装置を生ごみの臭気
    排気部に配設し、その臭気排気部に存在する生ごみの臭
    気を除去し得る生ごみの臭気浄化方法。
  14. 【請求項14】ゼオライトを準備し、そのゼオライトを
    洗浄して付着物を除去し、乾燥し、その乾燥ゼオライト
    に電磁波を照射し、冷却し梱包して得られた電磁波処理
    された吸着材を有機塩素系ガス処理装置に収容し、その
    処理装置を現場に配設し、汚染地下水に含まれる有機塩
    素系ガスを除去する汚染地下水浄化方法。
  15. 【請求項15】ゼオライトを準備し、そのゼオライトを
    洗浄して付着物を除去し、乾燥し、その乾燥ゼオライト
    を敷きつめ、そのゼオライトに光触媒溶液を噴霧し、乾
    燥し、それに電磁波を照射し、冷却し梱包して得られた
    電磁波処理された光触媒再生吸着材を有機塩素系ガス処
    理装置に収容し、その処理装置を現場に配設し、汚染地
    下水に含まれる有機塩素系ガスを除去する汚染地下水浄
    化方法。
  16. 【請求項16】ゼオライトを準備し、そのゼオライトを
    洗浄して付着物を除去し、乾燥し、その乾燥ゼオライト
    に過マンガン酸カリ溶液を噴霧し、乾燥し、それに電磁
    波を照射し、それを真空パックにより梱包して得られた
    電磁波処理された酸化触媒再生吸着材を有機塩素系ガス
    処理装置に収容し、その処理装置を現場に配設し、汚染
    地下水に含まれる有機塩素系ガスを除去する汚染地下水
    浄化方法。
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