JP2001168435A - パルス放電励起ガスレーザ - Google Patents

パルス放電励起ガスレーザ

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JP2001168435A
JP2001168435A JP35250299A JP35250299A JP2001168435A JP 2001168435 A JP2001168435 A JP 2001168435A JP 35250299 A JP35250299 A JP 35250299A JP 35250299 A JP35250299 A JP 35250299A JP 2001168435 A JP2001168435 A JP 2001168435A
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JP
Japan
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electrode
main discharge
discharge
electrodes
voltage
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Pending
Application number
JP35250299A
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English (en)
Inventor
Takashi Sakukawa
貴志 佐久川
Kaoru Kitakizaki
薫 北寄崎
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状の主放電電極を対向配置し、その近傍に
レーザガスの予備電離用のピン電極をアレイ配置する構
造では、ピン電極のエロージョンによる消耗やレーザガ
スの劣化を招き易い。 【解決手段】 一対の帯状の主放電電極11Aと11B
を対向配置し、両電極間にピーキングコンデンサ15を
接続する。予備電離電極12は、棒状の電極材を誘電体
14を挟んで誘導接地電極と一体構成にし、予備電離電
極を高圧側主放電電極に接続し、誘導接地電極13を接
地電位にする。この構造により、ピーキングコンデンサ
15の電圧上昇で、両電極12と13との間の誘電体1
4で沿面コロナ放電を発生させ、このコロナ放電で発生
する紫外線によってレーザガスを予備電離させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予備電離機構を用
いたパルス放電励起ガスレーザに係り、特にレーザヘッ
ド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】高電圧で急峻なパルス放電励起を用いた
ガスレーザでグロー放電を得るためのレーザヘッドは、
例えば図4に概略構成で示す帯状電極をもつ構造にされ
る。帯状の主放電電極1と2は、絶縁板1A、2Aで支
持され、一方が接地電極、他方が高圧電極にされて対向
配置され、断面が半円弧状にされる。主放電電極1、2
の近傍にはその長手方向に沿ってそれぞれ多数の予備電
離電極(ピン電極)3、4がギャップを有してアレイ状
に配置される。
【0003】これら主放電電極1、2と予備電離電極
3、4は、放電光を取り出す窓をもつ容器内に設けら
れ、容器内にはHe,Ne,CO2などのレーザガスが
送り込まれる。また、容器外には、主放電電極1、2間
に多数のピーキングコンデンサ5がアレイ状に電気接続
される。
【0004】このような構成のレーザヘッドにおいて、
パルス電源6からの急峻なパルス電流出力でピーキング
コンデンサ5を充電し、この充電初期に予備電離電極
3、4にスパーク放電を起こし、スパーク放電による紫
外光でレーザガスを予備電離させ、この電離によってピ
ーキングコンデンサ5から主放電電極1、2間に主放電
を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザヘッド構
造において、予備電離電極には強いアーク放電を発生さ
せるため、ピン電極のエロージョンによる消耗が激しく
起きる。また、アーク放電による放電生成物でレーザガ
スの劣化を招き易い。
【0006】また、帯状電極をもつレーザヘッドでは、
ピン電極を主放電電極に沿って多数個配置するため、ピ
ン電極の導入端子の数が多くなり、レーザヘッドの機密
性を保つのが困難となる。
【0007】本発明の目的は、上記の課題を解決したパ
ルス放電励起ガスレーザを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、予備電離電極
を棒状またはメッシュ状の電極材を誘電体で挟んで誘導
接地電極と一体構成にし、この電極を主放電部位の近傍
に平行配置し、予備電離電極と誘導接地電極との間に主
放電電極と同じ電圧、さらには別の電圧を印加すること
で、予備電離電極と誘導接地電極との間に沿面コロナ放
電を発生させ、このコロナ放電で発生する紫外線によっ
てレーザガスを予備電離させるようにしたもので、以下
の構成を特徴とする。
【0009】レーザヘッドとして、一対の帯状の主放電
電極を対向配置し、この両電極の間に放電電圧を印加す
るためのピーキングコンデンサを設け、前記主放電電極
間にレーザガスを取り込み、前記主放電電極間の主放電
に際して電圧印加することで前記レーザガスを予備電離
させる予備電離電極を備えたパルス放電励起ガスレーザ
において、前記予備電離電極は、棒状またはメッシュ状
の電極材を誘電体を挟んで誘導接地電極と一体構成にし
て前記主放電電極の近傍に平行配置し、予備電離電極と
誘導接地電極の電位は一方を高圧側の主放電電極とし他
方を接地側の主放電電極の電位とする構造を特徴とす
る。
【0010】また、前記ピーキングコンデンサはコンデ
ンサの直列接続で構成し、この直列接続点の電位を前記
予備電離電極または誘導接地電極の電位とする構造を特
徴とする。
【0011】また、前記予備電離電極は、前記主放電電
極の電源とは別の高周波高電圧電源から電圧印加するこ
とを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
レーザヘッドの回路構成である。一対の帯状の主放電電
極11Aと11Bは、従来と同様に、電極11Aが接地
電極、電極11Bが高圧電極にされて対向配置され、断
面が半円弧状にされる。また、両電極11Aと11Bと
の間には、ピーキングコンデンサ15が接続される。
【0013】ここで、予備電離電極12は、棒状の電極
材を誘電体14を挟んで誘導接地電極13と一体構成に
し、1本のリード線12Aまたは長手方向で適当な間隔
で複数本のリード線が引き出され、高圧側の主放電電極
11B側に接続されて高圧が印加される。
【0014】また、誘導接地電極13は1本のリード線
13Aまたは長手方向で適当な間隔で複数本のリード線
が引き出され、接地側の主放電電極11A側に接続され
て接地電位にされる。
【0015】なお、誘電体14は、腐食や熱に強いアル
ミナセラミックスやパイレックスガラス等で構成するの
が好ましい。
【0016】以上の構成において、放電動作は、ピーキ
ングコンデンサ15が充電されその両端電圧が上昇し始
めたときに誘導接地電極13と予備電離電極12との間
の電圧も上昇し、両電極13と12との間の誘電体で沿
面コロナ放電を発生させ、このコロナ放電で発生する紫
外線によってレーザガスを予備電離させ、主放電電極1
1A,11B間にレーザ励起の均一グロー放電を発生さ
せる。
【0017】したがって、本実施形態によれば、沿面コ
ロナ放電によるレーザガスの電離を得ることができ、従
来のアーク放電式の予備電離電極に比べ長寿命化を図る
ことができる。しかも、予備電離がコロナ放電になるこ
とから、アーク放電に比べて放電ダストが少なく、レー
ザガスの劣化を軽減できる。
【0018】また、予備電離電極12は、誘導接地電極
13に保持されるため、従来のピン配列のための導入端
子が不要になり、レーザヘッドの気密性を確保するのが
容易になる。
【0019】また、レーザガスの予備電離は、コロナ放
電で行うため、発生する紫外線の照射方向を的確に制御
できる。つまり、主放電を起こさせる空間にのみ紫外線
を照射することができ、アーク放電式に比べ無駄なく少
ない予備電離電流で済む。
【0020】図2は、他の実施形態を示すレーザヘッド
の回路構成である。同図では、ピーキングコンデンサを
コンデンサ15、16の直列接続で構成し、その接続点
を予備電離電極の電位とする場合である。この場合、予
備電離電圧を主放電電圧よりも低くすることができる。
例えば、コンデンサ15、16の容量比が1対1なら
ば、予備電離電圧を主放電電圧の1/2にすることがで
き、絶縁耐圧の低い誘電体14にも対応できる。また、
コンデンサ15、16の容量を変えることで予備電離電
圧を任意にすることができる。
【0021】図3は、他の実施形態を示すレーザヘッド
の回路構成である。同図は、予備電離電極12にコロナ
放電を得るための電圧印加を外部の高周波高電圧電源1
7から行う場合である。この場合、電源17は、主放電
のためのパルス電流、電圧とは独立させたパルス電圧ま
たは高周波電圧を発生してレーザガスの予備電離を得る
ことができ、最適な予備電離状態にチューニングするこ
とができる。
【0022】なお、実施形態では、予備電離電極12を
高圧側にし、誘導接地電極13を接地電位とする場合を
示すが、これらを逆の電位にした構成として同等の作用
効果を得ることができる。
【0023】また、実施形態では、棒状の予備電離電極
の場合を示すが、メッシュ状の構成とすることができ
る。また、誘導接地電極は、誘電体の中に埋め込み、他
の高圧部との放電による短絡を防止する構成とすること
ができる。
【0024】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、予備電
離電極を棒状またはメッシュ状の電極材を誘電体で挟ん
で誘導接地電極と一体構成にし、この電極を主放電部位
の近傍に平行配置し、予備電離電極と誘導接地電極との
間に主放電電極と同じ電圧、さらには別の電圧を印加す
ることで、予備電離電極と誘導接地電極との間に沿面コ
ロナ放電を発生させ、このコロナ放電で発生する紫外線
によってレーザガスを予備電離させるようにしたため、
以下の効果がある。
【0025】(1)沿面コロナ放電によるレーザガスの
電離を得て長寿命化およびレーザガスの劣化を軽減でき
る。
【0026】(2)予備電離電極はその導入端子が不要
になり、レーザヘッドの気密性を確保するのが容易にな
る。
【0027】(3)レーザガスの予備電離は、発生する
紫外線の照射方向を的確に制御でき、アーク放電式に比
べ無駄なく少ない予備電離電流で済む。
【0028】(4)予備電離電極の電位をピーキングコ
ンデンサの直列接続点とすることで、予備電離電圧を主
放電電圧よりも低く、かつ任意にすることができる。
【0029】(5)予備電離電極への電圧印加を外部電
源から行うことにより、最適な予備電離状態にチューニ
ングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す構成図(その1)。
【図2】本発明の他の実施形態を示す構成図(その
2)。
【図3】本発明の他の実施形態を示す構成図(その
3)。
【図4】従来のレーザヘッドの概略構成図。
【符号の説明】
11A,11B…主放電電極 12…予備電離電極 13…誘導接地電極 14…誘電体 15、16…コンデンサ 17…高周波高電圧電源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザヘッドとして、一対の帯状の主放
    電電極を対向配置し、この両電極の間に放電電圧を印加
    するためのピーキングコンデンサを設け、前記主放電電
    極間にレーザガスを取り込み、前記主放電電極間の主放
    電に際して電圧印加することで前記レーザガスを予備電
    離させる予備電離電極を備えたパルス放電励起ガスレー
    ザにおいて、 前記予備電離電極は、棒状またはメッシュ状の電極材を
    誘電体を挟んで誘導接地電極と一体構成にして前記主放
    電電極の近傍に平行配置し、予備電離電極と誘導接地電
    極の電位は一方を高圧側の主放電電極とし他方を接地側
    の主放電電極の電位とする構造を特徴とするパルス放電
    励起ガスレーザ。
  2. 【請求項2】 前記ピーキングコンデンサはコンデンサ
    の直列接続で構成し、この直列接続点の電位を前記予備
    電離電極または誘導接地電極の電位とする構造を特徴と
    する請求項1に記載のパルス放電励起ガスレーザ。
  3. 【請求項3】 前記予備電離電極は、前記主放電電極の
    電源とは別の高周波高電圧電源から電圧印加することを
    特徴とする請求項1または2に記載のパルス放電励起ガ
    スレーザ。
JP35250299A 1999-12-13 1999-12-13 パルス放電励起ガスレーザ Pending JP2001168435A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023188645A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 精電舎電子工業株式会社 パルスガスレーザ装置

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