JP2001168410A - 分極処理方法及びその装置 - Google Patents

分極処理方法及びその装置

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JP2001168410A
JP2001168410A JP36361999A JP36361999A JP2001168410A JP 2001168410 A JP2001168410 A JP 2001168410A JP 36361999 A JP36361999 A JP 36361999A JP 36361999 A JP36361999 A JP 36361999A JP 2001168410 A JP2001168410 A JP 2001168410A
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真 西村
Tomihiro Taniguchi
富洋 谷口
Toru Yoshida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分極処理を確実におこなうとともに、選択し
た部分の分極をおこなうことができ、かつ、分極処理装
置を簡素化する。 【解決手段】 基板1を2枚の加熱プレート2a,2b
で挟み込み保持し、基板1の両面に形成した電極3a,
3bにプローブ4a,4bを接触させ、加熱させるとと
もに電圧をかける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分極処理装置及び
その装置に関し、詳しくは、焦電素子等の薄い基板の分
極処理を分極反転を生じさせることなく確実におこなう
とともに、分極処理装置を簡素化しようとする技術に係
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、LiTaO3の結晶を引
き上げたインゴットAに電圧(例えば、5V/cm)を
加えて分極処理をおこない、このようなインゴットAか
ら電界方向に分極軸を持つウエハBを切り出すのである
[図35(a)参照]。そのウエハBにスライス加工を
おこなって所望の厚さ(例:数十μm)に研磨するので
ある[図35(b)参照]。その後、そのウエハに配線
・電極を蒸着して素子を得るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来におい
ては、初期の段階で分極処理をおこなうことから、以後
の工程中に分極反転が生じることがあり、又、電極を蒸
着した部分だけを選択的に分極することができない等と
いう問題があった。
【0004】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、分極処理を分極反転を生じさせることなく
確実におこなうとともに、選択した部分の分極をおこな
うことができ、かつ、分極処理装置を簡素化することが
できる分極処理方法及びその装置を提供することを課題
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1においては、基
板1を2枚の加熱プレート2a,2bで挟み込み保持
し、基板1の両面に形成した電極3a,3bにプローブ
4a,4bを接触させ、加熱させるとともに電圧をかけ
ることにより分極をおこなうことを特徴とするものであ
る。このような構成によれば、2枚の加熱プレート2
a,2bによって薄い基板1であっても変形させること
なく保持することができ、基板1にプローブ4a,4b
を安定的に当接させて電気的処理をおこなうことがで
き、かつ、上下の加熱プレート2a,2bによって基板
1を上下から均一に加熱することから、薄い基板1にお
いても割れを防止することができ、基板1内に温度差が
生じることがなく、均一な分極処理がおこなえる。
【0006】請求項2においては、基板1を挟み込み保
持する2枚の加熱プレート2a,2bと、基板1の両面
に形成した電極3a,3bに接触させるプローブ4a,
4bと、プローブ4a,4bに電圧を印加する電源とを
備えていることを特徴とするものである。このような構
成によれば、請求項1と同様な作用を得ることができ
る。
【0007】請求項3においては、加熱プレート2a,
2bが、熱源盤5a,5bと熱伝達板6a,6bとから
構成されていることを特徴とするものである。このよう
な構成によれば、基板1の材料や分極処理条件によって
熱伝達板6a,6bの材質を選択することができ、基板
1の材料に応じた適正な分極処理がおこなえる。
【0008】請求項4においては、下の熱伝達板6bの
下に1個の熱源盤5bを配し、下の熱伝達板6bより上
の熱伝達板6aに熱伝達可能に構成していることを特徴
とするものである。このような構成によれば、1個の熱
源盤5bによって上下の熱伝達板6a,6bを加熱する
ことができ、装置を簡素化することができるとともに1
個の熱源盤5bによって基板1を均一に加熱することが
できる。
【0009】請求項5においては、熱源盤5a,5bと
熱伝達板6a,6bとが分離可能に構成されていること
を特徴とするものである。このような構成によれば、熱
伝達板6a,6bから熱源盤5a,5bを分離すること
で、基板1の冷却時間を短くできる。
【0010】請求項6においては、熱源盤5a,5bと
熱伝達板6a,6bとの接合箇所に凹溝7及び凸条8を
備えた凹凸嵌合手段9を備えていることを特徴とするも
のである。このような構成によれば、凹溝7及び凸条8
を備えた凹凸嵌合手段9によって熱源盤5a,5bと熱
伝達板6a,6bとの位置決めを正確におこなうことが
できながら、凹凸嵌合手段9の嵌合により熱伝導性を高
めることができ、加熱時間を短縮することができ、か
つ、凹溝7及び凸条8が冷却フィンの働きをすることか
ら、冷却時間を短縮することができる。
【0011】請求項7においては、加熱プレート2a,
2bに圧電材を使用することを特徴とするものである。
このような構成によれば、誘電体の基板1は帯電しやす
いが、加熱プレート2a,2bの圧電材によって電気的
な引力・反発力を生じさせることができ、静電気を帯び
た基板1の固定・剥離が容易になる。
【0012】請求項8においては、加熱プレート2a,
2bに熱伝導率の大きい材料を使用することを特徴とす
るものである。このような構成によれば、加熱プレート
2a,2bを例えば、窒化アルミのように鉄に比べて熱
伝導の大きな材料にすることで、熱伝導性を高めること
ができて基板1を均一に加熱しやすくなり、均一な分極
が可能になり、更に、加熱時の基板1の割れを防止する
ことができる。
【0013】請求項9においては、加熱プレート2a,
2bに基板1と同じ材料を使用することを特徴とするも
のである。このような構成によれば、基板1の加熱・冷
却時に、基板1と加熱プレート2a,2bとが共に同じ
量だけ膨張・収縮をするので、熱応力の発生を抑制する
ことができる。
【0014】請求項10においては、加熱プレート2
a,2bに電気的な絶縁材料を使用することを特徴とす
るものである。このような構成によれば、例えば、基板
1に形成された電極部のみを選択的に分極することが可
能であり、更に、絶縁距離を長くとることができること
から、プローブ4a,4bに高電圧を印加することが可
能である。
【0015】請求項11においては、プローブ4a,4
bの位置を変更可能に構成して、接触圧を変更可能に構
成していることを特徴とするものである。このような構
成によれば、基板1への接触圧を調整することにより、
基板1の変形量や電気的接触状態の調整が可能となる。
【0016】請求項12においては、下の加熱プレート
2bの上に導電性パッド10を介して載置した基板1の
上に上の加熱プレート2aを配し、基板1の上方からプ
ローブ4aを接触させるとともに、導電性パッド10に
プローブ4bを上方から接触させていることを特徴とす
るものである。このような構成によれば、一対のプロー
ブ4a,4bを共に上方から接触させることができて、
装置を簡素化することができる。
【0017】請求項13においては、導電性パッド10
を基板1の重要部分11を避けて形成していることを特
徴とするものである。このような構成によれば、基板1
の表裏に高電圧を印加させることができ、したがって、
分極処理が可能になる。
【0018】請求項14においては、基板1を挟む加熱
プレート2a,2bの挟み圧を調整する挟み圧調整手段
12を備えていることを特徴とするものである。このよ
うな構成によれば、基板1の挟み圧を調整することによ
って、材料に応じた適正な挟み圧で加熱プレート2a,
2bによって挟むことができ、基板1を適正に挟み、プ
ローブ4a,4bを適正な接触力にて接触させることが
できる。
【0019】請求項15においては、挟み圧調整手段1
2は、ばね力の調整によることを特徴とするものであ
る。このような構成によれば、ばね力によって挟み圧を
容易に調整することができながら、例えば、コイルスプ
リング31を使用する場合には、挟み圧調整手段12を
加熱プレート2aに対してコンパクトに一体化すること
ができる。
【0020】請求項16においては、ばね力による挟み
圧調整手段12を備えた上下の加熱プレート2a,2b
の挟み治具26の操作は、ワンタッチ操作にておこなえ
る構成にしてあることを特徴とするものである。このよ
うな構成によれば、挟み操作をワンタッチにておこなう
ことができ、操作性を高めることができる。
【0021】請求項17においては、加熱プレート2a
に通孔13を形成し、基板1とは反対側よりエアーを吹
出して基板1を加熱プレート2aから剥離する剥離手段
14を備えていることを特徴とするものである。このよ
うな構成によれば、加熱プレート2aの通孔13から吹
出すエアーによって基板1を加熱プレート2aから容易
に剥離することができる。
【0022】請求項18においては、加熱プレート2a
に通孔13を形成し、基板1とは反対側よりイオン性の
ガスを含むエアーを吹付けて基板1を加熱プレート2a
から剥離する静電気中和型の剥離手段15を形成してい
ることを特徴とするものである。このような構成によれ
ば、基板1が帯電しても加熱プレート2aの通孔13か
ら吹出されるイオン性のガスによって帯電を中和させる
ことができ、簡単に加熱プレート2aから基板1を剥離
させることができる。
【0023】請求項19においては、通孔13を形成し
た加熱プレート2aに凹条16を形成していることを特
徴とするものである。このような構成によれば、基板1
が帯電していても、加熱プレート2aとの接触面積が凹
条16によって小さくなるので、帯電による吸着面積が
小さくなるとともに、エアーが凹条16を介して回り込
むことによって、基板1を簡単に剥離することができ
る。
【0024】請求項20においては、基板1の両面に形
成した電極3a,3bに接触させるプローブ4a,4b
を基板1の両側に各複数本ずつ備えていることを特徴と
するものである。このような構成によれば、表裏に電極
3a,3bを形成した1枚の基板1に両面から複数本ず
つのプローブ4a,4bを接触させるのであり、1本の
プローブ4a1が電極3aに接触していなくても、他の
プローブ4a2が存在していることから、他のプローブ
4a2が接触することができて電極3aに対する接触の
信頼性を高める。
【0025】請求項21においては、基板1の両面に形
成した電極3a,3bに接触するプローブ4a,4b対
毎に高電圧源32を備えていることを特徴とするもので
ある。このような構成によれば、高電圧源32によるプ
ローブ4a,4b対毎の印加電圧を異ならせることがで
き、例えば、1枚の基板1内に形成した各分極エリアに
おいて印加電圧値の異なる素子を得ることができ、又、
例えば、加熱プレート2a,2b内に複数個の基板1,
1をセットし、複数の基板1,1を異なった印加電圧値
で処理することができる。
【0026】請求項22においては、基板1の両面に形
成した電極3a,3bに接触するプローブ4a,4b対
毎の高電圧源32の極性を切換える手段を備えているこ
とを特徴とするものである。このような構成によれば、
プローブ4a,4b対毎に電圧を印加する極性を切換え
ることで、分極の方向がエリアによって異なる素子を容
易に製造することができ、かつ、印加する電圧の極性を
切換えて複数回にわたって電圧印加をおこなうことがで
き、より分極率の高い基板1、または、素子をつくるこ
とができる。
【0027】請求項23においては、プローブ4a,4
bの基板1への接触圧あるいは接触位置を検出する手段
33を備えていることを特徴とするものである。このよ
うな構成によれば、プローブ4a,4bの基板1への接
触圧あるいは接触位置に起因して基板1の厚みを相対的
に検出することができ、個々の基板1,1の厚みが未知
であっても、基板1,1の厚みの違いに対して補正をお
こなうことで、特定の電圧条件で分極処理ができる。
【0028】請求項24においては、プローブ4a,4
bの基板1への接触圧を検出し、その検出値に応じて印
加する電圧値を補正する手段34をプローブ4a,4b
対に備えていることを特徴とするものである。このよう
な構成によれば、基板1の厚みの違いを検出し、厚みの
違いに応じて印加する電圧値を補正することにより、厚
みの異なる複数枚を同時に処理することができる。
【0029】請求項25においては、基板1を挟み込ん
だ加熱プレート2a,2bを真空槽35内に設置し、真
空槽35内で電圧を印加する手段を備えていることを特
徴とするものである。このような構成によれば、例え
ば、数10μmのように薄い基板1に対向させた電極3
a,3bに高電圧を印加させても真空槽35内であるこ
とから、放電が生じないため、放電による衝撃で基板1
に損傷が生じることがない。
【0030】請求項26においては、基板1を挟み込ん
だ加熱プレート2a,2bを真空槽35内に設置し、真
空槽35内に電気的な絶縁性ガスを導入し、絶縁性ガス
雰囲気中で電圧を印加する手段を備えていることを特徴
とするものである。このような構成によれば、高電圧を
印加させても真空槽35内であるから放電が生じず、特
に、絶縁性ガスにて覆っていることから、二次的な放電
による基板1自身の絶縁破壊を防止することができる。
【0031】請求項27においては、プローブ4a,4
bに電圧を印加する電圧印加回路と並列に、基板1に構
成した電極3a,3bを短絡する回路を備えていること
を特徴とするものである。このような構成によれば、電
圧を印加し終えた後の基板1が、冷却時に基板1自身の
逆帯電によって分極反転するのを防ぐことができ、分極
率の低下を防ぐことができ、更に、短絡手段を電圧印加
と同一の装置に組み込むことで装置全体が簡略化でき
る。
【0032】請求項28においては、プローブ4a,4
bに電圧を印加する電圧印加回路に分極電流測定装置3
6を備えていることを特徴とするものである。このよう
な構成によれば、電圧印加回路に流れる電流値を時間的
にモニタリングすることができ、電圧印加時の異常を発
見(不良判定)することができ、かつ、電圧印加時間を
制御することができる。
【0033】請求項29においては、熱源盤5a,5b
と熱伝達板6a,6bとの間に冷却板37を挿入自在に
構成していることを特徴とするものである。このような
構成によれば、冷却板37の挿入によって、基板1の冷
却を、一層、短縮することができ、かつ、例えば、材
質、厚みを選定した特定の冷却板37を使用すること
で、一定の温度勾配で基板1を冷却することができ、急
冷による基板1の割れを防ぐことができる。
【0034】請求項30においては、基板1を風冷する
ファン38を備えていることを特徴とするものである。
このような構成によれば、基板1の冷却時間を、一層、
短縮し、かつ、ファン38の回転数を調節することによ
り、冷却の温度勾配を変化させることができる。
【0035】請求項31においては、電極3a,3bが
パターン化された基板1上の電極パターンの縁に電極3
a,3bの抵抗値を測定することができる抵抗測定用プ
ローブ39,39を備えていることを特徴とするもので
ある。このような構成によれば、抵抗測定用プローブ3
9,39によって電極3a,3bの抵抗を測定すること
ができ、電極3a,3bのパターン切れ、厚み不良を検
知することができ、かつ、基板1による電極3a,3b
の抵抗値の違いにより、電圧印加時の抵抗での電圧降下
分の補正をすることができ、しかも、処理前後(電圧印
加前後)に測定することで、処理中のパターン切れを検
知することができ、処理の良否判定をおこなうことがで
きる。
【0036】請求項32においては、抵抗測定用プロー
ブ39,39が電圧印加用のプローブ4a,4bと兼ね
ていることを特徴とするものである。このような構成に
よれば、装置を簡略化できるとともに、対となる上下の
プローブ39,39をつなぐことで、基板1の絶縁性の
チェックができる。
【0037】請求項33においては、基板1の上下に複
数本ずつ設けたプローブ4a,4bを電気抵抗測定用プ
ローブ39,39として使用する際に、特定のプローブ
4a 1に対して他の各プローブ4a2間の抵抗を測定する
ための切替え制御手段40を備えていることを特徴とす
るものである。このような構成によれば、各プローブ3
9,39間の抵抗値が測定でき、特定エリアでの電極3
a,3bの異常を判定することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1(a)は概略断面図、同図(b)は基板の平
面図、同図(c)は側面図、図2は概略断面図である。
【0039】分極処理装置は、基板1を挟み込み保持す
る2枚の加熱プレート2a,2bと、基板1の両面に形
成した電極3a,3bに接触させるプローブ4a,4b
と、プローブ4a,4bに電圧を印加する電源とを備え
ている。
【0040】基板1は、例えば、LiTaO3のインゴ
ットをスライスしたものであり、基板1の表裏に、例え
ば、蒸着やメッキによる金属膜を付設して電極3a,3
bを形成している。
【0041】図2に示すように、2枚の加熱プレート2
a,2bには貫通孔17,17が形成されてプローブ4
a,4bを挿通することができるようにしている。例え
ば、端部に大径部19aを形成した支軸19が治具18
に昇降自在に保持され、支軸19の他端にプローブ4a
が保持され、コイルスプリング20によって支軸19が
突出付勢され、大径部19aによって一定以上の突出を
阻止している。このように、プローブ4aを下方に弾性
付勢するとともに伸縮自在に保持する構成は種々設計変
更することができきるものである。又、2枚の加熱プレ
ート2a,2bはボルト止めのような締付け手段21に
よって固定することができるようにしている。
【0042】しかして、2枚の加熱プレート2a,2b
を締付け手段21によって固定して加熱プレート2a,
2b間に基板1を挟み込み保持するのであり、コイルス
プリング20によって付勢されたプローブ4a,4bが
基板1の両面の電極3a,3bに接触するのであり、
又、交流電源より通電させて加熱プレート2a,2bに
よって加熱するとともにプローブ4a,4bに電圧をか
けることにより分極をおこなうのである。
【0043】このように、2枚の加熱プレート2a,2
bによって薄い基板1であっても変形させることなく保
持することができるのであり、基板1にプローブ4a,
4bを安定的に当接させて電気的処理をおこなうことが
できるのであり、しかも、上下の加熱プレート2a,2
bによって基板1を上下から均一に加熱することから、
薄い基板1においても割れを防止することができ、基板
1内に温度差が生じることがなく、均一な分極処理がお
こなえるのである。
【0044】図3は他の実施の形態を示し、但し、本実
施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であり、共
通する部分には同一の符号を付して説明は省略する。
【0045】本実施の形態においては、加熱プレート2
a,2bを、熱源盤5a,5bと熱伝達板6a,6bと
から構成したものであり、基板1の材料や分極処理条件
によって熱伝達板6a,6bの材質を選択することがで
き、基板1の材料に応じた適正な分極処理がおこなえる
ものである。
【0046】図4は更に他の実施の形態を示し、但し、
本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であ
り、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略す
る。
【0047】本実施の形態においては、下の熱伝達板6
bの下に1個の熱源盤5bを配し、下の熱伝達板6bの
両端部に伝熱起立部22,22を形成し、両伝熱起立部
22,22間に上の熱伝達板6aを挿入して当接するこ
とで、下の熱伝達板6bより上の熱伝達板6aに熱伝達
可能に構成したものである。
【0048】本実施の形態においては、1個の熱源盤5
bによって上下の熱伝達板6a,6bを加熱することが
できるのであり、装置を簡素化することができるととも
に1個の熱源盤5bによって基板1を均一に加熱するこ
とができるものである。
【0049】図5は更に他の実施の形態を示し、但し、
本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であ
り、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略す
る。
【0050】本実施の形態においては、熱源盤5a,5
bと熱伝達板6a,6bとが分離可能に構成されてい
る。
【0051】本実施の形態においては、熱伝達板6a,
6bから熱源盤5a,5bを分離することで、基板1の
冷却時間を短くできるものである。
【0052】図6は更に他の実施の形態を示し、但し、
本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であ
り、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略す
る。
【0053】本実施の形態においては、熱源盤5a,5
bと熱伝達板6a,6bとの接合箇所に凹溝7及び凸条
8を備えた凹凸嵌合手段9を備えている。
【0054】本実施の形態においては、凹溝7及び凸条
8を備えた凹凸嵌合手段9によって熱源盤5a,5bと
熱伝達板6a,6bとの位置決めを正確におこなうこと
ができながら、凹凸嵌合手段9の嵌合により熱伝導性を
高めることができ、加熱時間を短縮することができ、か
つ、凹溝7及び凸条8が冷却フィンの働きをすることか
ら、冷却時間を短縮することができるものである。
【0055】図7は更に他の実施の形態を示し、但し、
本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であ
り、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略す
る。
【0056】本実施の形態においては、加熱プレート2
bに圧電材を使用するものである。圧電材としては、例
えば、PZTを用いる。加熱プレート2bの両側には例
えば、シリンダー(図示せず)を配して圧縮・引張り力
を付与するようにしている。
【0057】本実施の形態においては、同図(b)に示
すように、圧電材の加熱プレート2bに基板1の分極方
向イとは反発する斥力ロが生じるように引張り力ハを付
与して加熱プレート2bに図示するような電界の向きニ
を生じさせるものである。又、同図(a)に示すよう
に、圧電材の加熱プレート2bに基板1の分極方向イと
は引力ホが生じるように圧縮力トを付与して加熱プレー
ト2bに図示するような電界の向きチを生じさせるもの
である。
【0058】本実施の形態においては、誘電体の基板1
は帯電しやすいが、加熱プレート2bの圧電材によって
電気的な引力・反発力を生じさせることができ、静電気
を帯びた基板1の固定・剥離が容易になるものである。
【0059】ところで、加熱プレート2a,2bに例え
ば、窒化アルミのように鉄に比べて熱伝導の大きな材料
のものを使用することで、熱伝導性を高めることができ
て基板1を均一に加熱しやすくなり、均一な分極が可能
になり、更に、加熱時の基板1の割れを防止することが
できるものである。
【0060】更に、加熱プレート2a,2bに基板1と
同じ材料、例えば、LiTaO3を使用したり、又、P
ZTを使用したりすることができる。
【0061】このような実施の形態においては、基板1
の加熱・冷却時に、基板1と加熱プレート2a,2bと
が共に同じ量だけ膨張・収縮をするので、熱応力の発生
を抑制することができるものである。
【0062】図8は更に他の実施の形態を示し、但し、
本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であ
り、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略す
る。
【0063】本実施の形態においては、加熱プレート2
a,2bに電気的な絶縁材料を使用するものである。具
体的には、加熱プレート2a,2bとして、窒化アルミ
のセラミック板等を使用するのであり、プローブ4a,
4bに高電圧源を接続して、高電圧をかけることが可能
となり、加熱プレート2a,2bが絶縁材なので、例え
ば、基板1に形成された電極部のみを選択的に分極する
ことが可能になるのであり、更に、絶縁距離を長くとる
ことができることから、プローブ4a,4bに、一層、
高電圧を印加することが可能になるのである。
【0064】図9は更に他の実施の形態を示し、但し、
本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であ
り、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略す
る。
【0065】本実施の形態においては、図2の実施の形
態のように、端部に大径部19aを形成した支軸19が
治具18に昇降自在に保持され、支軸19の他端にプロ
ーブ4aが保持され、コイルスプリング20によって支
軸19が突出付勢され、大径部19aによって一定以上
の突出を阻止している。更に、治具18が昇降機構(図
示せず)によって昇降可能に構成されていて、プローブ
4aの上下位置を変更することで、加熱プレート2aか
らの出代を調整して基板1への接触圧を変更することが
できるものである。つまり、治具18を昇降させてプロ
ーブ4aの位置を変更して加熱プレート2aからの出代
を変更することで、加熱プレート2aの加熱面に当接す
る基板1にプローブ4aを弾接する際に、コイルスプリ
ング20を圧縮する量を変更して、プローブ4aが基板
1に接触する接触圧を変更するのである。
【0066】本実施の形態においては、基板1への接触
圧を調整することにより、基板1の変形量や電気的接触
状態の調整が可能となるのである。
【0067】図10は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0068】本実施の形態においては、下の加熱プレー
ト2bの上に蒸着やメッキによる金属膜の導電性パッド
10を介して載置した基板1の上に加熱プレート2aを
配し、基板1の上方からプローブ4aを接触させるよう
にしたものである。下の加熱プレート2bは、絶縁材料
のもの、又は、導電性材料のものを用いる。
【0069】本実施の形態においては、導電性パッド1
0にプローブ4a,4bを上方から接触させていること
から、一対のプローブ4a,4bを共に上方から接触さ
せることができて、装置を簡素化することができるもの
である。又、このような構成によれば、基板1の表裏に
高電圧を印加することができ、選択的に分極が可能にな
る。
【0070】図11は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0071】本実施の形態においては、下の加熱プレー
ト2bに、例えば蒸着やメッキによる金属膜の導電性パ
ッド10を基板1の重要部分11(例えば、素子部)を
避けて形成したものである。
【0072】このような構成によれば、基板1の上方か
らプローブ4a,4bを接触させるのであり、導電性パ
ッド10を基板1の重要部分11(例えば、素子部)を
避けて形成していて、装置が簡素化でき、基板1の表裏
に高電圧を印加させることができ、したがって、分極処
理が可能になるものである。
【0073】図12は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0074】本実施の形態においては、基板1を挟む加
熱プレート2a,2bの挟み圧を調整する挟み圧調整手
段12を備えているものである。具体的には、下の加熱
プレート2bにねじ込んだ治具棒23にカラー24を挿
通し、カラー24に、例えば、シリンダー(図示せず)
のような挟み圧調整具より加圧をおこなって基板1の挟
み圧を調整するようにしたものである。
【0075】本実施の形態においては、基板1の挟み圧
を調整することによって、材料に応じた適正な挟み圧で
加熱プレート2a,2bによって挟むことができ、基板
1を適正に挟み、プローブ4a,4bを適正な接触力に
て接触させることができるものである。
【0076】図13は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0077】本実施の形態においては、挟み圧調整手段
12は、ばね力の調整によるようにしたものである。具
体的には、治具棒23を下の加熱プレート2bにねじ込
み、治具棒23にカラー24及びコイルスプリング31
を挿通し、治具棒23にねじ込んだナット25をねじ昇
降させることで、コイルスプリング31の圧縮量を変更
することによって基板1の挟み圧を調整するようにした
ものである。
【0078】本実施の形態においては、ばね力によって
挟み圧を容易に調整することができながら、例えば、コ
イルスプリング31を使用することで、挟み圧調整手段
12を加熱プレート2aに対してコンパクトに一体化す
ることができるものである。
【0079】図14は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0080】本実施の形態においては、ばね力による挟
み圧調整手段12を備えた上下の加熱プレート2a,2
bの挟み治具26の操作は、ワンタッチ操作にておこな
える構成にしたものである。具体的には、上の加熱プレ
ート2aに丸形の貫通孔27を、下の加熱プレート2b
に長孔28を形成し、貫通孔27及び長孔28に挿通さ
れる治具棒23の下端に小判形の大径部29を形成した
ものである。
【0081】本実施の形態においては、小判形の大径部
29を長孔28に通過させた後、治具棒23を回転させ
て同図(c)に示すように、大径部29によって抜止め
を図るのであり、このように、ばね力による挟み圧調整
手段12を備えた上下の加熱プレート2a,2bの挟み
治具26の操作をワンタッチ操作にておこなえるように
したものである。
【0082】本実施の形態においては、上下の加熱プレ
ート2a,2bの挟み操作をワンタッチにておこなえ
て、操作性を高めることができるものである。
【0083】図15は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0084】本実施の形態においては、加熱プレート2
aに通孔13を形成し、基板1とは反対側よりエアーを
吹出して基板1を加熱プレート2aから剥離する剥離手
段14を備えたものである。
【0085】本実施の形態においては、加熱プレート2
aの通孔13から吹出すエアーによって基板1を加熱プ
レート2aから容易に剥離することができるものであ
る。
【0086】図16は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0087】本実施の形態においては、加熱プレート2
aに通孔13を形成し、基板1とは反対側よりイオン性
のガスを含むエアーを吹付けて基板1を加熱プレート2
aから剥離する静電気中和型の剥離手段15を形成した
ものである。具体的には、中空構造とした加熱プレート
2a内に密閉型のイオン発生装置30を配設し、通孔1
3よりイオン性のガスを含むエアーを吹付けて基板1の
静電気を中和して基板1を円滑に剥離するようにしたも
のである。
【0088】本実施の形態においては、基板1が帯電し
ても加熱プレート2aの通孔13から吹出されるイオン
性のガスによって帯電を中和させることができ、簡単に
加熱プレート2aから基板1を容易に剥離させることが
できるものである。
【0089】図17は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0090】本実施の形態においては、通孔13を形成
した加熱プレート2aに多数本の凹条16を形成したも
のである。
【0091】本実施の形態においては、基板1が帯電し
ていても、加熱プレート2aとの接触面積が多数本の凹
条16によって小さくなるので、帯電による吸着面積が
小さくなるとともに、エアーが凹条16を介して回り込
むことによって、基板1を簡単に剥離することができる
ものである。
【0092】図18は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0093】本実施の形態においては、基板1の両面に
形成した電極3aに接触させるプローブ4a,4bを基
板1の両側に各複数本ずつ備えているものである。
【0094】本実施の形態においては、表裏に電極3a
を形成した1枚の基板1に両面から複数本ずつのプロー
ブ4a,4bを接触させるのであり、例えば1本のプロ
ーブ4a1が電極3aに接触していなくても、他のプロ
ーブ4a2,4a3,4a4が存在していることから、他
のプローブ4a2,4a3,4a4のうちの一つが接触し
ていればよくて電極3aに対する接触の信頼性を高める
ことができるのである。
【0095】しかして、図18(a)に示すように、電
極3aに切れ目42やひび43や割れが生じて電極パタ
ーンが切れている場合でも、プローブ4a1,4a2,4
3,4a4…複数個あり、かつ、切れ目42のつくる各
電極パターン領域に少なくとも1本のプローブ4a
1(4a2)接触していれば電圧は印加され、分極処理が
おこなえるのである。
【0096】更に、図18(b)に示すように、電極3
aとプローブ4a1との間にごみ等の異物イが存在して
いる場合や、同図(c)に示すように、電極3aの厚み
の異常によって隙間ニが生じていて接触不良が生じてい
ても、表裏に少なくも1対ずつプローブ4a2,4bが
電極3a,3bに接触していれば基板1には電圧が印加
されて分極処理がおこなえる。符号ロは素子の1個分を
示す。
【0097】図19(a)は更に他の実施の形態を示
し、本実施の形態においては、同一の加熱プレ−ト2b
(上の加熱プレート2aは図示していない)内に複数個
の基板1…を配して同時に処理するようにしたものであ
る。同図(b)は更に他の実施の形態を示し、基板1に
形成する電極3a1,3a2,3a3,3a4が全てつなが
っていないように電極パターンを複数に分け、各エリア
で条件の異なる電極(材質、厚み)3a1,3a2,3a
3,3a4を形成することで同一の基板1より電極構成の
異なる素子を得ることができる。
【0098】図20は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0099】本実施の形態においては、基板1の両面に
形成した電極3aに接触するプローブ4a,4b対毎に
高電圧源32…を備えたものである。
【0100】本実施の形態においては、同図(b)に示
すように、基板1に形成する電極3a1,3a2,3
3,3a4が全てつながっていないように電極パターン
を複数に分けて分極エリアを形成し、各エリアに上下1
本ずつのプローブ4a,4bを接触させ、かつ、同図
(a)に示すように、各プローブ4a,4b対を1個の
高電圧源32につなぎ、各エリア毎に個別に印加する電
圧値を設定する。電圧印加後、基板1を複数個に分割
し、同一の基板1から印加電圧値の異なる素子を得る。
【0101】図21は更に他の実施の形態を示し、本実
施の形態においては、同一の加熱プレ−ト2b(上の加
熱プレート2aは図示していない)内に複数個の基板1
…をセットし、各基板1に上下1本ずつプローブ4a,
4bを接触させ、各プローブ4a,4b対につながって
いる高電圧源32により基板1別に電圧値を設定して同
時に処理するようにしたものである。
【0102】図22は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0103】本実施の形態においては、基板1の両面に
形成した電極3aに接触するプローブ4a,4b対毎の
高電圧源32の極性を切換える手段を備えているもので
ある。
【0104】本実施の形態においては、プローブ4a,
4b対毎に電圧を印加する極性を切換えることで、同図
(c)に示すように、分極の方向がエリアによって異な
る素子を容易に製造することができるのである。又、図
23(a)乃至(c)に示すように、印加する電圧の極
性を時間によって切換え、複数回にわたって電圧を印加
することができ、より分極率の高い基板1、または、素
子をつくることができる。
【0105】図24は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0106】本実施の形態においては、プローブ4a,
4bの基板1への接触圧あるいは接触位置を検出する手
段33を備えているものである。
【0107】本実施の形態においては、図2に示す実施
の形態において、図24(a)に示すように、コイルス
プリング20にて付勢されている治具18に接触圧を検
出する手段33としての圧力センサー44を設けてあっ
て、圧力センサー44によって、プローブ4aの基板1
への接触圧を検出し、この検出結果に基いて、基板1毎
の僅かな厚みの違い(基板1の厚みの10%程度、例え
ば、数10μm厚の基板1では数μmのばらつき)を補
正するようにして、特定の電圧条件で分極処理ができる
ようにしたものである。
【0108】図24(b)は他の実施の形態を示し、接
触位置を検出する手段33としてプローブ4aの位置を
検出する位置センサー59を設けてあって、プローブ4
aの基板1への接触方向の位置を検出し、その検出結果
に基いて、基板1毎の僅かな厚みの違いを補正するよう
にして、特定の電圧条件で分極処理ができるようにした
ものである。
【0109】図25は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0110】本実施の形態においては、プローブ4a,
4bの基板1への接触圧を検出し、その検出値に応じて
印加する電圧値を補正する手段34をプローブ4a,4
b対に備えているものである。
【0111】具体的には、図25(a)に示すように、
各プローブ4a,4b毎に得られる圧力信号を入力する
とともに印加する電圧値を補正する手段34としての制
御回路34aを設け、入力された圧力信号に基いて補正
する電圧値を決定し、高電圧源32の出力をコントロー
ルして、厚みの異なる複数枚を同時に処理できるように
したものである。
【0112】ところで、同図(b)に示すように、接触
位置を検出する手段33としてプローブ4aの位置を検
出する位置センサー59を設け、プローブ4aの基板1
への接触方向の位置を検出し、その検出結果を制御回路
34aに入力し、入力された位置信号に基いて補正する
電圧値を決定し、高電圧源32の出力をコントロールし
て、厚みの異なる複数枚を同時に処理できるようにした
ものである。
【0113】図26は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0114】本実施の形態においては、基板1を挟み込
んだ加熱プレート2a,2bを真空槽35内に設置し、
真空槽35内で電圧を印加する手段を備えているもので
ある。
【0115】具体的には、例えば、油回転ポンプを真空
ポンプ45として減圧される真空槽35内に分極処理装
置を収納し、プローブ4a,4bからの導線を電流導入
端子46を介して高電圧源32につないだものである。
【0116】本実施の形態によれば、例えば、数10μ
mのように薄い基板1に対向させた電極3a,3bに高
電圧を印加させても真空槽35内であることから、放電
が生じないため、放電による衝撃で基板1に損傷が生じ
ることがないものである。
【0117】図27は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0118】本実施の形態においては、基板1を挟み込
んだ加熱プレート2a,2bを真空槽35内に設置し、
真空槽35内に電気的な絶縁性ガスを導入し、絶縁性ガ
ス雰囲気中で電圧を印加する手段を備えたものである。
【0119】具体的には、例えば、油回転ポンプを真空
ポンプ45として減圧される真空槽35内に分極処理装
置を収納し、プローブ4a,4bからの導線を電流導入
端子46を介して高電圧源32につなぎ、真空槽35内
を数Pa程度にまで減圧させる。減圧後、絶縁ガスボン
ベ60から電気的な絶縁性ガス(例えば、六弗化硫黄、
六弗化硫黄と窒素の混合ガス)を数100Pa程度に導
入する。
【0120】本実施の形態によれば、高電圧を印加させ
ても真空槽35内であるから放電が生じず、特に、絶縁
性ガスにて覆っていることから、二次的な放電による基
板1自身の絶縁破壊を防止することができる。
【0121】図28は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0122】本実施の形態においては、プローブ4a,
4bに電圧を印加する電圧印加回路と並列に、基板1に
形成した電極3a,3bを短絡する回路を備えているも
のである。
【0123】具体的には、高電圧源32による電圧印加
が終了した後、例えばトグルスイッチやリレーなどを使
用する回路切換装置47によって高電圧源32を短絡す
るように切換えるようにしたものである。
【0124】本実施の形態によれば、電圧を印加し終え
た後の基板1が、冷却時に基板1自身の逆帯電によって
分極反転するのを防ぐことができ、分極率の低下を防ぐ
ことができ、更に、短絡手段を電圧印加と同一の装置に
組み込むことで装置全体が簡略化できるのである。
【0125】図29は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0126】本実施の形態においては、プローブ4a,
4bに電圧を印加する電圧印加回路に分極電流測定装置
36を備えているものである。
【0127】具体的には、電圧印加回路に抵抗52を直
列に挿入して、その抵抗52にかかる電圧値を電圧印加
回路に流れる電流値として電流モニタリング装置48に
よって、時間的にモニタリングするのであり、データ蓄
積装置49、データ表示装置50を介して電圧印加回路
に流れる電流値の良否判定を良否判定制御装置51によ
っておこなうのであり、電流値が図29(b)に示すよ
うに、例えば、上限値を越えた場合、又、時間が経
過しても下限値に達しない場合には不良判定がなされて
印加電圧が停止される。更に、図29(c)に示すよう
に、電圧印加回路に流れる電流値を時間的にモニタリン
グして、データ蓄積装置49、データ表示装置50を介
して、収束基準値と対比して電流値収束判定がおこなわ
れ、判定結果にて印加電圧が停止されるのであり、電圧
印加時間を制御することができるものである。
【0128】図30は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0129】本実施の形態においては、加熱プレート2
a,2bを、熱源盤5a,5bと熱伝達板6a,6bと
から構成し、熱源盤5a,5bと熱伝達板6a,6bと
の間に冷却板37を挿入自在に構成したものである。
【0130】本実施の形態においては、冷却板37の挿
入によって、基板1の冷却を、一層、短縮することがで
きるのであり、かつ、例えば、材質、厚みを選定した特
定の冷却板37を使用することで、一定の温度勾配で基
板1を冷却することができ、急冷による基板1の割れを
防ぐことができるのである。
【0131】図31は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0132】本実施の形態においては、加熱プレート2
a,2bを、熱源盤5a,5bと熱伝達板6a,6bと
から構成し、熱電対53によって基板1の温度をモニタ
リングして、その温度の検出結果が入力される制御回路
54によって、基板1を風冷するファン38の回転数を
調節して、熱伝達板6a,6bから熱源盤5a,5bが
離れたスペースに送風をおこなって温度低下する基板1
の温度勾配を調節するようにしたものである。
【0133】図32は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0134】本実施の形態においては、電極3aがパタ
ーン化された基板1上の電極パターンの縁に抵抗測定用
電極パッド55,55を電極3aに電気的に導通させて
設け、これら抵抗測定用電極パッド55,55に抵抗測
定用プローブ39,39を接触させて電極3aの抵抗値
を測定するようにしたものである。電圧印加用のプロー
ブ4a,4bは抵抗測定用電極パッド55,55とは別
に設けている。
【0135】本実施の形態においては、抵抗測定用プロ
ーブ39,39によって各電極3a,3bの抵抗を測定
することができ、電極3a,3bのパターン切れ、厚み
不良を検知することができ、かつ、基板1による電極3
a,3bの抵抗値の違いにより、電圧印加時の抵抗での
電圧降下分の補正をすることができ、しかも、処理前後
(電圧印加前後)に測定することで、処理中のパターン
切れを検知することができ、処理の良否判定をおこなう
ことができるものである。
【0136】図33は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0137】本実施の形態においては、抵抗測定用プロ
ーブ39,39が電圧印加用のプローブ4a,4bと兼
ねているものである。
【0138】具体的には、高電圧源32と抵抗測定装置
56とを切換えスイッチ57による切換えによって、抵
抗測定用プローブ39,39とする状態と電圧印加用の
プローブ4a,4bとする状態とに切換えるものであ
る。
【0139】本実施の形態においては、装置を簡略化で
きるとともに、対となる上下のプローブ39,39をつ
ないで基板1の抵抗を測定することで、基板1の絶縁性
のチェックができるものである。つまり、図33(c)
に示すように、基板1に割れが生じていてこの箇所に電
極材料ホが回り込んだ場合、回路は短絡することにな
り、基板1の絶縁性のチェックができるのである。
【0140】図34は更に他の実施の形態を示し、但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0141】本実施の形態においては、基板1の上下に
複数本ずつ設けたプローブ4a1,4a2,4a3,4
4,4a5,4a6,4a7,4a8;4b1,4b2,4
3,4b4…を電気抵抗測定用プローブ39,39とし
て使用する際に、特定のプローブ4a1に対して他の各
プローブ4a2…の抵抗を測定するための切替え制御手
段40を備えているものである。
【0142】本実施の形態においては、切換え制御手段
40によって高電圧源32である直流電源と抵抗測定装
置58とを切換えて、プローブ4a1と他のプローブ4
2,4a3,4a4…の選択された一つのプローブ4a6
とを接続することで、接続されたプローブ4a1,4a
2 間の抵抗値を測定するのであり、例えば、図34
(a)に示すように、割れハが生じている場合には、プ
ローブ4a6と他のプローブ4a1…との抵抗値は無限大
となるのであり、特定エリアでの電極3aの異常を判定
することができるのである。
【0143】
【発明の効果】請求項1においては、基板を2枚の加熱
プレートで挟み込み保持し、基板の両面に形成した電極
にプローブを接触させ、加熱させるとともに電圧をかけ
ることにより分極をおこなうから、2枚の加熱プレート
によって薄い基板であっても変形させることなく保持す
ることができ、基板にプローブを安定的に当接させて電
気的処理をおこなうことができ、かつ、上下の加熱プレ
ートによって基板を上下から均一に加熱することから、
薄い基板においても割れを防止することができ、基板内
に温度差が生じることがなく、均一な分極処理がおこな
えるという利点がある。
【0144】請求項2においては、基板を挟み込み保持
する2枚の加熱プレートと、基板の両面に形成した電極
に接触させるプローブと、プローブに電圧を印加する電
源とを備えているから、請求項1と同様な効果を得るこ
とができる。
【0145】請求項3においては、加熱プレートが、熱
源盤と熱伝達板とから構成されているから、請求項2の
効果に加えて、基板の材料や分極処理条件によって熱伝
達板の材質を選択することができ、基板の材料に応じた
適正な分極処理がおこなえるという利点がある。
【0146】請求項4においては、下の熱伝達板の下に
1個の熱源盤を配し、下の熱伝達板より上の熱伝達板に
熱伝達可能に構成しているから、請求項3の効果に加え
て、1個の熱源盤によって上下の熱伝達板を加熱するこ
とができ、装置を簡素化することができるとともに1個
の熱源盤によって基板を均一に加熱することができると
いう利点がある。
【0147】請求項5においては、熱源盤と熱伝達板と
が分離可能に構成されているから、請求項3の効果に加
えて、熱伝達板から熱源盤を分離することで、基板の冷
却時間を短くできるという利点がある。
【0148】請求項6においては、熱源盤と熱伝達板と
の接合箇所に凹溝及び凸条を備えた凹凸嵌合手段を備え
ているから、請求項5の効果に加えて、凹溝及び凸条を
備えた凹凸嵌合手段によって熱源盤と熱伝達板との位置
決めを正確におこなうことができながら、凹凸嵌合手段
の嵌合により熱伝導性を高めることができ、加熱時間を
短縮することができ、かつ、凹溝及び凸条が冷却フィン
の働きをすることから、冷却時間を短縮することができ
るという利点がある。
【0149】請求項7においては、加熱プレートに圧電
材を使用するから、請求項2記載の効果に加えて、誘電
体の基板は帯電しやすいが、加熱プレートの圧電材によ
って電気的な引力・反発力を生じさせることができ、静
電気を帯びた基板の固定・剥離が容易になるという利点
がある。
【0150】請求項8においては、加熱プレートに熱伝
導率の大きい材料を使用するから、請求項2の効果に加
えて、加熱プレートを例えば、窒化アルミのように鉄に
比べて熱伝導の大きな材料にすることで、熱伝導性を高
めることができて基板を均一に加熱しやすくなり、均一
な分極が可能になり、更に、加熱時の基板の割れを防止
することができるという利点がある。
【0151】請求項9においては、加熱プレートに基板
と同じ材料を使用するから、請求項2の効果に加えて、
基板の加熱・冷却時に、基板と加熱プレートとが共に同
じ量だけ膨張・収縮をするので、熱応力の発生を抑制す
ることができるという利点がある。
【0152】請求項10においては、加熱プレートに電
気的な絶縁材料を使用するから、請求項2の効果に加え
て、例えば、基板に形成された電極部のみを選択的に分
極することが可能であり、更に、絶縁距離を長くとるこ
とができることから、プローブに高電圧を印加すること
が可能であるという利点がある。
【0153】請求項11においては、プローブの位置を
変更可能に構成して、接触圧を変更可能に構成している
から、請求項2の効果に加えて、基板への接触圧を調整
することにより、基板の変形量や電気的接触状態の調整
が可能となるという利点がある。
【0154】請求項12においては、下の加熱プレート
の上に導電性パッドを介して載置した基板の上に上の加
熱プレートを配し、基板の上方からプローブを接触させ
るとともに、導電性パッドにプローブを上方から接触さ
せているから、請求項2の効果に加えて、一対のプロー
ブを共に上方から接触させることができて、装置を簡素
化することができるという利点がある。
【0155】請求項13においては、導電性パッドを基
板の重要部分を避けて形成しているから、請求項12の
効果に加えて、基板の表裏に高電圧を印加させることが
でき、したがって、分極処理が可能になるという利点が
ある。
【0156】請求項14においては、基板を挟む加熱プ
レートの挟み圧を調整する挟み圧調整手段を備えている
から、請求項2の効果に加えて、基板の挟み圧を調整す
ることによって、材料に応じた適正な挟み圧で加熱プレ
ートによって挟むことができ、基板を適正に挟み、プロ
ーブを適正な接触力にて接触させることができるという
利点がある。
【0157】請求項15においては、挟み圧調整手段
は、ばね力の調整によるものであるから、請求項14の
効果に加えて、ばね力によって挟み圧を容易に調整する
ことができながら、例えば、コイルスプリングを使用す
る場合には、挟み圧調整手段を加熱プレートに対してコ
ンパクトに一体化することができる等という利点があ
る。
【0158】請求項16においては、ばね力による挟み
圧調整手段を備えた上下の加熱プレートの挟み治具の操
作は、ワンタッチ操作にておこなえる構成にしてあるか
ら、請求項15の効果に加えて、上下の加熱プレートの
挟み操作をワンタッチにておこなうことができ、操作性
を高めることができるという利点がある。
【0159】請求項17においては、加熱プレートに通
孔を形成し、基板とは反対側よりエアーを吹出して基板
を加熱プレートから剥離する剥離手段を備えているか
ら、請求項2の効果に加えて、加熱プレートの通孔から
吹出すエアーによって基板を加熱プレートから容易に剥
離することができるという利点がある。
【0160】請求項18においては、加熱プレートに通
孔を形成し、基板とは反対側よりイオン性のガスを含む
エアーを吹付けて基板を加熱プレートから剥離する静電
気中和型の剥離手段を形成しているから、請求項2の効
果に加えて、基板が帯電しても加熱プレートの通孔から
吹出されるイオン性のガスによって帯電を中和させるこ
とができ、簡単に加熱プレートから基板を剥離させるこ
とができるという利点がある。
【0161】請求項19においては、通孔を形成した加
熱プレートに凹条を形成しているから、請求項17又は
18の効果に加えて、基板が帯電していても、加熱プレ
ートとの接触面積が凹条によって小さくなるので、帯電
による吸着面積が小さくなるとともに、エアーが凹条を
介して回り込むことによって、基板を簡単に剥離するこ
とができるという利点がある。
【0162】請求項20においては、基板の両面に形成
した電極に接触させるプローブを基板の両側に各複数本
ずつ備えているから、請求項2の効果に加えて、表裏に
電極を形成した1枚の基板に両面から複数本ずつのプロ
ーブを接触させるのであり、1本のプローブが電極に接
触していなくても、他のプローブが存在していることか
ら、他のプローブが接触することができて電極に対する
接触の信頼性を高めることができるという利点がある。
【0163】請求項21においては、基板の両面に形成
した電極に接触するプローブ対毎に高電圧源を備えてい
るから、請求項20の効果に加えて、高電圧源によるプ
ローブ対毎の印加電圧を異ならせることができ、例え
ば、1枚の基板内に形成した各分極エリアにおいて印加
電圧値の異なる素子を得ることができ、又、例えば、加
熱プレート内に複数個の基板をセットし、複数の基板を
異なった印加電圧値で処理することができるという利点
がある。
【0164】請求項22においては、基板の両面に形成
した電極に接触するプローブ対毎の高電圧源の極性を切
換える手段を備えているから、請求項21の効果に加え
て、プローブ対毎に電圧を印加する極性を切換えること
で、分極の方向がエリアによって異なる素子を容易に製
造することができ、かつ、印加する電圧の極性を切換え
て複数回にわたって電圧印加をおこなうことができ、よ
り分極率の高い基板、または、素子をつくることができ
るという利点がある。
【0165】請求項23においては、プローブの基板へ
の接触圧を検出する手段を備えているから、請求項11
の効果に加えて、プローブの基板への接触圧に起因して
基板の厚みを相対的に検出することができ、個々の基板
の厚みが未知であっても、基板の厚みの違いに対して補
正をおこなうことで、特定の電圧条件で分極処理ができ
るという利点がある。
【0166】請求項24においては、プローブの基板へ
の接触圧あるいは接触位置を検出し、その検出値に応じ
て印加する電圧値を補正する手段をプローブ対に備えて
いるから、請求項21又は23の効果に加えて、基板の
厚みの違いを検出し、厚みの違いに応じて印加する電圧
値を補正することにより、厚みの異なる複数枚を同時に
処理することができるという利点がある。
【0167】請求項25においては、基板を挟み込んだ
加熱プレートを真空槽内に設置し、真空槽内で電圧を印
加する手段を備えているから、請求項2の効果に加え
て、例えば、数10μmのように薄い基板に対向させた
電極に高電圧を印加させても真空槽内であることから、
放電が生じないため、放電による衝撃で基板に損傷が生
じることがないという利点がある。
【0168】請求項26においては、基板を挟み込んだ
加熱プレートを真空槽内に設置し、真空槽内に電気的な
絶縁性ガスを導入し、絶縁性ガス雰囲気中で電圧を印加
する手段を備えているから、請求項25の効果に加え
て、高電圧を印加させても真空槽内であるから放電が生
じず、特に、絶縁性ガスにて覆っていることから、二次
的な放電による基板自身の絶縁破壊を防止することがで
きるという利点がある。
【0169】請求項27においては、プローブに電圧を
印加する電圧印加回路と並列に、基板に設けて電極を短
絡する回路を備えているから、請求項2の効果に加え
て、電圧を印加し終えた後の基板が、冷却時に基板自身
の逆帯電によって分極反転するのを防ぐことができ、分
極率の低下を防ぐことができ、更に、短絡手段を電圧印
加と同一の装置に組み込むことで装置全体が簡略化でき
るという利点がある。
【0170】請求項28においては、プローブに電圧を
印加する電圧印加回路に分極電流測定装置を備えている
から、請求項2の効果に加えて、電圧印加回路に流れる
電流値を時間的にモニタリングすることができ、電圧印
加時の異常を発見(不良判定)することができ、かつ、
電圧印加時間を制御することができるという利点があ
る。
【0171】請求項29においては、熱源盤と熱伝達板
との間に冷却板を挿入自在に構成しているから、請求項
5の効果に加えて、冷却板の挿入によって、基板の冷却
を、一層、短縮することができ、かつ、例えば、材質、
厚みを選定した特定の冷却板を使用することで、一定の
温度勾配で基板を冷却することができ、急冷による基板
の割れを防ぐことができるという利点がある。
【0172】請求項30においては、基板を風冷するフ
ァンを備えているから、請求項5の効果に加えて、基板
の冷却時間を、一層、短縮することができ、かつ、ファ
ンの回転数を調節することにより、冷却の温度勾配を変
化させることができるという利点がある。
【0173】請求項31においては、電極がパターン化
された基板上の電極パターンの縁に電極の抵抗値を測定
することができる抵抗測定用プローブを備えているか
ら、請求項2の効果に加えて、抵抗測定用プローブによ
って電極の抵抗を測定することができ、電極のパターン
切れ、厚み不良を検知することができ、かつ、基板によ
る電極の抵抗値の違いにより、電圧印加時の抵抗での電
圧降下分の補正をすることができ、しかも、処理前後
(電圧印加前後)に測定することで、処理中のパターン
切れを検知することができ、処理の良否判定をおこなう
ことができるという利点がある。
【0174】請求項32においては、抵抗測定用プロー
ブが電圧印加用のプローブと兼ねているから、請求項3
1の効果に加えて、装置を簡略化できるとともに、対と
なる上下のプローブをつなぐことで、基板の絶縁性のチ
ェックができるという利点がある。
【0175】請求項33においては、基板の上下に複数
本ずつ設けたプローブを電気抵抗測定用プローブとして
使用する際に、特定のプローブに対して他の各プローブ
間の抵抗を測定するための切替え制御手段を備えている
から、請求項32の効果に加えて、各プローブ間の抵抗
値が測定でき、特定エリアでの電極の異常を判定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の一形態の概略断面図、
(b)は基板の平面図、(c)は側面図である。
【図2】同上の概略断面図である。
【図3】同上の他の実施の形態の概略断面図である。
【図4】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)は概
略断面図、(b)は概略平面図である。
【図5】同上の更に他の実施の形態の作用を示す概略分
解断面図である。
【図6】同上の更に他の実施の形態の作用を示す概略分
解断面図である。
【図7】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)
(b)は作用を示す説明図である。
【図8】同上の更に他の実施の形態を示す概略断面図で
ある。
【図9】同上の更に他の実施の形態を示す部分概略断面
図である。
【図10】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)は
概略断面図、(b)は概略平面図である。
【図11】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)は
概略断面図、(b)は概略平面図である。
【図12】同上の更に他の実施の形態を示す概略断面図
である。
【図13】同上の更に他の実施の形態を示す概略断面図
である。
【図14】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)は
概略断面図、(b)(c)は概略底面図である。
【図15】同上の更に他の実施の形態を示す部分概略断
面図である。
【図16】同上の更に他の実施の形態を示す部分概略断
面図である。
【図17】同上の更に他の実施の形態を示す部分概略断
面図である。
【図18】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)は
斜視図、(b)(c)は説明図である。
【図19】(a)(b)は同上の更に他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図20】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)は
概略断面図、(b)は斜視図である。
【図21】同上の他の例の斜視図である。
【図22】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)は
概略断面図、(b)(c)は説明図である。
【図23】(a)(b)(c)は同上の説明図である。
【図24】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)
(b)は概略断面図である。
【図25】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)
(b)は概略断面図である。
【図26】同上の更に他の実施の形態を示す概略断面図
である。
【図27】同上の更に他の実施の形態を示す概略断面図
である。
【図28】同上の更に他の実施の形態を示す概略断面図
である。
【図29】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)
(b)(c)は説明図である。
【図30】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)
(b)は概略断面図である。
【図31】同上の更に他の実施の形態の概略断面図であ
る。
【図32】同上の更に他の実施の形態の説明図である。
【図33】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)は
説明図、(b)は概略断面図、(c)は説明図である。
【図34】同上の更に他の実施の形態を示し、(a)は
説明図、(b)は概略断面図である。
【図35】従来例を示し、(a)は作用を示す説明図、
(b)は作用を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基板 2a 加熱プレート 2b 加熱プレート 3a 電極 3b 電極 4a プローブ 4b プローブ 5a 熱源盤 5b 熱源盤 6a 熱伝達板 6b 熱伝達板 7 凹溝 8 凸条 9 凹凸嵌合手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 真 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 谷口 富洋 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 吉田 亨 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を2枚の加熱プレートで挟み込み保
    持し、基板の両面に形成した電極にプローブを接触さ
    せ、加熱させるとともに電圧をかけることにより分極を
    おこなうことを特徴とする分極処理方法。
  2. 【請求項2】 基板を挟み込み保持する2枚の加熱プレ
    ートと、基板の両面に形成した電極に接触させるプロー
    ブと、プローブに電圧を印加する電源とを備えて成るこ
    とを特徴とする分極処理装置。
  3. 【請求項3】 加熱プレートが、熱源盤と熱伝達板とか
    ら構成されて成ることを特徴とする請求項2記載の分極
    処理装置。
  4. 【請求項4】 下の熱伝達板の下に1個の熱源盤を配
    し、下の熱伝達板より上の熱伝達板に熱伝達可能に構成
    して成ることを特徴とする請求項3記載の分極処理装
    置。
  5. 【請求項5】 熱源盤と熱伝達板とが分離可能に構成さ
    れて成ることを特徴とする請求項3記載の分極処理装
    置。
  6. 【請求項6】 熱源盤と熱伝達板との接合箇所に凹溝及
    び凸条を備えた凹凸嵌合手段を備えて成ることを特徴と
    する請求項5記載の分極処理装置。
  7. 【請求項7】 加熱プレートに圧電材を使用することを
    特徴とする請求項2記載の分極処理装置。
  8. 【請求項8】 加熱プレートに熱伝導率の大きい材料を
    使用することを特徴とする請求項2記載の分極処理装
    置。
  9. 【請求項9】 加熱プレートに基板と同じ材料を使用す
    ることを特徴とする請求項2記載の分極処理装置。
  10. 【請求項10】 加熱プレートに電気的な絶縁材料を使
    用することを特徴とする請求項2記載の分極処理装置。
  11. 【請求項11】 プローブの位置を変更可能に構成し
    て、接触圧を変更可能に構成して成ることを特徴とする
    請求項2記載の分極処理装置。
  12. 【請求項12】 下の加熱プレートの上に導電性パッド
    を介して載置した基板の上に上の加熱プレートを配し、
    基板の上方からプローブを接触させるとともに、導電性
    パッドにプローブを上方から接触させて成ることを特徴
    とする請求項2記載の分極処理装置。
  13. 【請求項13】 導電性パッドを基板の重要部分を避け
    て形成して成ることを特徴とする請求項12記載の分極
    処理装置。
  14. 【請求項14】 基板を挟む加熱プレートの挟み圧を調
    整する挟み圧調整手段を備えて成ることを特徴とする請
    求項2記載の分極処理装置。
  15. 【請求項15】 挟み圧調整手段は、ばね力の調整によ
    るものであることを特徴とする請求項14記載の分極処
    理装置。
  16. 【請求項16】 ばね力による挟み圧調整手段を備えた
    上下の加熱プレートの挟み治具の操作は、ワンタッチ操
    作にておこなえる構成にして成ることを特徴とする請求
    項15記載の分極処理装置。
  17. 【請求項17】 加熱プレートに通孔を形成し、基板と
    は反対側よりエアーを吹出して基板を加熱プレートから
    剥離する剥離手段を備えて成ることを特徴とする請求項
    2記載の分極処理装置。
  18. 【請求項18】 加熱プレートに通孔を形成し、基板と
    は反対側よりイオン性のガスを含むエアーを吹付けて基
    板を加熱プレートから剥離する静電気中和型の剥離手段
    を形成して成ることを特徴とする請求項2記載の分極処
    理装置。
  19. 【請求項19】 通孔を形成した加熱プレートに凹条を
    形成して成ることを特徴とする請求項17又は18記載
    の分極処理装置。
  20. 【請求項20】 基板の両面に形成した電極に接触させ
    るプローブを基板の両側に各複数本ずつ備えて成ること
    を特徴とする請求項2記載の分極処理装置。
  21. 【請求項21】 基板の両面に形成した電極に接触する
    プローブ対毎に高電圧源を備えて成ることを特徴とする
    請求項20記載の分極処理装置。
  22. 【請求項22】 基板の両面に形成した電極に接触する
    プローブ対毎の高電圧源の極性を切換える手段を備えて
    成ることを特徴とする請求項21記載の分極処理装置。
  23. 【請求項23】 プローブの基板への接触圧あるいは接
    触位置を検出する手段を備えて成ることを特徴とする請
    求項11記載の分極処理装置。
  24. 【請求項24】 プローブの基板への接触圧を検出し、
    その検出値に応じて印加する電圧値を補正する手段をプ
    ローブ対に備えて成ることを特徴とする請求項21又は
    23記載の分極処理装置。
  25. 【請求項25】 基板を挟み込んだ加熱プレートを真空
    槽内に設置し、真空槽内で電圧を印加する手段を備えて
    成ることを特徴とする請求項2記載の分極処理装置。
  26. 【請求項26】 基板を挟み込んだ加熱プレートを真空
    槽内に設置し、真空槽内に電気的な絶縁性ガスを導入
    し、絶縁性ガス雰囲気中で電圧を印加する手段を備えて
    成ることを特徴とする請求項25記載の分極処理装置。
  27. 【請求項27】 プローブに電圧を印加する電圧印加回
    路と並列に、基板に設けた電極を短絡する回路を備えて
    成ることを特徴とする請求項2記載の分極処理装置。
  28. 【請求項28】 プローブに電圧を印加する電圧印加回
    路に分極電流測定装置を備えて成ることを特徴とする請
    求項2記載の分極処理装置。
  29. 【請求項29】 熱源盤と熱伝達板との間に冷却板を挿
    入自在に構成して成ることを特徴とする請求項5記載の
    分極処理装置。
  30. 【請求項30】 基板を風冷するファンを備えて成るこ
    とを特徴とする請求項5記載の分極処理装置。
  31. 【請求項31】 電極がパターン化された基板上の電極
    パターンの縁に電極の抵抗値を測定することができる抵
    抗測定用プローブを備えて成ることを特徴とする請求項
    2記載の分極処理装置。
  32. 【請求項32】 抵抗測定用プローブが電圧印加用のプ
    ローブと兼ねて成ることを特徴とする請求項31記載の
    分極処理装置。
  33. 【請求項33】 基板の上下に複数本ずつ設けたプロー
    ブを電極の電気抵抗測定用プローブとして使用する際
    に、特定のプローブに対して他の各プローブ間の抵抗を
    測定するための切替え制御手段を備えて成ることを特徴
    とする請求項32記載の分極処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010016371A1 (ja) * 2008-08-08 2010-02-11 コニカミノルタオプト株式会社 マイクロチップ、マイクロチップの製造方法及びマイクロチップの製造装置
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