JP2001168103A - 半導体表面処理方法、およびこの処理を施された半導体装置 - Google Patents

半導体表面処理方法、およびこの処理を施された半導体装置

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JP2001168103A
JP2001168103A JP35163699A JP35163699A JP2001168103A JP 2001168103 A JP2001168103 A JP 2001168103A JP 35163699 A JP35163699 A JP 35163699A JP 35163699 A JP35163699 A JP 35163699A JP 2001168103 A JP2001168103 A JP 2001168103A
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grown
thin film
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layer
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Tetsuo Soga
哲夫 曽我
Takashi Jinbo
孝志 神保
Masayoshi Umeno
正義 梅野
Hironori Taguchi
裕規 田口
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Sanyo Electric Co Ltd
Nagoya Institute of Technology NUC
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Nagoya Institute of Technology NUC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体の表面に水素およびホスフィンより成
る混合気体のプラズマによる表面処理を施す半導体表面
処理方法、およびこの処理を施された半導体装置を提供
する。 【解決手段】 III−V族化合物半導体或いはIII−V族
混晶半導体を基層にエピタキシャル或いはヘテロエピタ
キシャル成長させた半導体結晶薄膜表面の各々にH2
よびPH3 より成る混合気体のプラズマによる表面処理
を施すことを特徴とする半導体表面処理方法、およびこ
の処理を施された半導体装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体表面処理
方法、およびこの処理を施された半導体装置に関し、特
に、水素H2 およびホスフィンPH3 より成る混合気体
のプラズマにより表面処理を施す半導体表面処理方法、
およびこの処理を施された半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体の一例としてGaAsをこ
れとは異種の結晶のSi基板にヘテロ結晶成長させてG
aAs半導体薄膜を形成する場合、GaAsとSiとの
間に4%程度の格子定数の差が存在すると共に、Si基
板とこれに形成されるGaAs半導体との間に一方が他
方の2. 5倍程度の熱膨張係数の差が存在する。これら
の差異に起因して、形成されたGaAsエピタキシャル
結晶成長層に転位その他の格子欠陥が高密度に発生す
る。この結晶成長層を有する化合物半導体装置がGaA
s/Siタンデム型太陽電池である場合、結晶成長層に
格子欠陥が発生することにより、その電気特性は著しく
低下する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、異種基板に
ヘテロ結晶成長させた化合物半導体であるGaAs/S
iのGaAs表面を水素H2 プラズマにより表面処理す
ることにより、ヘテロ結晶成長に伴って生起するGaA
s内部の転位および深い準位における格子欠陥を不活性
化することができる。これを図3(a)を参照して説明
するに、GaAs表面を水素H2 プラズマにより表面処
理することにより、表面から水素H2 プラズマが侵入
し、内部の転位および深い準位における格子欠陥を不活
性化する。この表面処理により、ヘテロ結晶成長化合物
半導体の表面の結晶性は改善され、ヘテロ結晶成長化合
物半導体装置の電気特性が改善される。同様に、多結晶
シリコンSiの如き元素半導体を水素H2 プラズマによ
り表面処理することにより表面の格子欠陥を不活性化
し、元素半導体およびこれを有する半導体装置の電気特
性を改善することができる。
【0004】しかし、Si基板上GaAs半導体薄膜の
表面が水素H2 プラズマにより曝されることにより、S
i基板上GaAs半導体薄膜の表面におけるGaAs結
晶の砒素Asが水素H2 プラズマと反応して脱離する現
象が生起して、Si基板上GaAs半導体薄膜表面の結
晶性が低下する。この表面における結晶性の低下によ
り、この半導体薄膜を有する化合物半導体装置の電気特
性は、結局、低下することになる。
【0005】この発明は、半導体の表面に水素H2 およ
びホスフィンPH3 より成る混合気体のプラズマによる
表面処理を施すことにより上述の問題を解消した半導体
表面処理方法、およびこの処理を施された半導体装置を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1:III−V族化
合物半導体或いはIII−V族混晶半導体を基層にエピタ
キシャル或いはヘテロエピタキシャル成長させた半導体
結晶薄膜表面の各々にH 2 およびPH3 より成る混合気
体のプラズマによる表面処理を施す半導体表面処理方法
を構成した。 請求項2:請求項1に記載される処理方法において、エ
ピタキシャル或いはヘテロエピタキシャル成長させた半
導体結晶薄膜は、基層と当該基層との間に格子不整合お
よび熱膨張係数差が存在する化合物半導体或いは混晶半
導体を使用して成長させたエピタキシャル層を含む半導
体表面処理方法を構成した。
【0007】請求項3:請求項1および請求項2の内の
何れかに記載される半導体表面処理方法において、エピ
タキシャル或いはヘテロエピタキシャル成長させた半導
体結晶薄膜はN、P、As、Sbの内から選択された何
れかを含む化合物半導体或いは混晶半導体を使用して成
長させたエピタキシャル層を含む半導体表面処理方法を
構成した。 請求項4:請求項1ないし請求項3の内の何れかに記載
される半導体表面処理方法において、エピタキシャル或
いはヘテロエピタキシャル成長させた半導体結晶薄膜の
最上層を構成する化合物半導体或いは混晶半導体はGa
As、AlGaAs、InAs、InGaAs、Ga
N、GaSb、InSb、InGaNの内から選択され
た何れかである半導体表面処理方法を構成した。
【0008】請求項5:III−V族化合物半導体或いはI
II−V族混晶半導体をエピタキシャル或いはヘテロエピ
タキシャル成長させた半導体結晶薄膜の最上層の表面に
2およびPH3 より成る混合気体のプラズマによる表
面処理を施す半導体表面処理方法を構成した。 請求項6:請求項5に記載される半導体表面処理方法に
おいて、エピタキシャル或いはヘテロエピタキシャル成
長させた半導体結晶薄膜は、基層と当該基層との間に格
子不整合および熱膨張係数差が存在する化合物半導体或
いは混晶半導体を使用して成長させたエピタキシャル層
を含む半導体表面処理方法を構成した。
【0009】請求項7:請求項5および請求項6の内の
何れかに記載される半導体表面処理方法において、エピ
タキシャル或いはヘテロエピタキシャル成長させた半導
体結晶薄膜はN、P、As、Sbの内から選択された何
れかを含む化合物半導体或いは混晶半導体を使用して成
長させたエピタキシャル層を含む半導体表面処理方法を
構成した。 請求項8:請求項5ないし請求項7の内の何れかに記載
される半導体表面処理方法において、エピタキシャル或
いはヘテロエピタキシャル成長させた半導体結晶薄膜の
最上層を構成する化合物半導体或いは混晶半導体はGa
As、AlGaAs、InAs、InGaAs、Ga
N、GaSb、InSb、InGaNの内から選択され
た何れかである半導体表面処理方法を構成した。
【0010】請求項9:請求項1ないし請求項8の内の
何れかに記載される半導体表面処理方法において、PH
3 の濃度を10容量%近傍に設定し、プラズマ表面処理
時におけるサンプル支持台14の表面温度を250℃近
傍に設定する半導体表面処理方法を構成した。 請求項10:請求項9に記載される半導体表面処理方法
において、混合気体の圧力を0.1 Torr近傍に設定
する半導体表面処理方法を構成した。
【0011】請求項11:III−V族化合物半導体或い
はIII−V族混晶半導体を基層にエピタキシャル或いは
ヘテロエピタキシャル成長させた半導体結晶薄膜表面の
各々にH2 およびPH3 より成る混合気体のプラズマに
よる表面処理を施して構成した半導体装置を構成した。 請求項12:請求項11に記載される半導体装置におい
て、エピタキシャル或いはヘテロエピタキシャル成長さ
せた半導体結晶薄膜は、基層と当該基層との間に格子不
整合および熱膨張係数差が存在する化合物半導体或は混
晶半導体を使用して成長させたエピタキシャル層を含む
ものである半導体装置を構成した。
【0012】請求項13:請求項11および請求項12
の内の何れかに記載される半導体装置において、エピタ
キシャル或いはヘテロエピタキシャル成長させた半導体
結晶薄膜はN、P、As、Sbの内から選択された何れ
かを含む化合物半導体或いは混晶半導体を使用して成長
させたエピタキシャル層を含むものである半導体装置を
構成した。 請求項14:請求項11ないし請求項13の内の何れか
に記載される半導体装置において、エピタキシャル或い
はヘテロエピタキシャル成長させた半導体結晶薄膜の最
上層を構成する化合物半導体或いは混晶半導体はGaA
s、AlGaAs、InAs、InGaAs、GaN、
GaSb、InSb、InGaNの内から選択された何
れかである半導体装置を構成した。
【0013】請求項15:III−V族化合物半導体或い
はIII−V族混晶半導体を基層にエピタキシャル或いは
ヘテロエピタキシャル成長させた半導体結晶薄膜の最上
層の表面にH2 およびPH3 より成る混合気体のプラズ
マによる表面処理を施して構成した半導体装置を構成し
た。 請求項16:請求項15に記載される半導体装置におい
て、ヘテロエピタキシャル成長させた半導体結晶薄膜
は、基層と当該基層との間に格子不整合および熱膨張係
数差が存在する化合物半導体或は混晶半導体を使用して
成長させたエピタキシャル層を含むものである半導体装
置を構成した。
【0014】請求項17:請求項15および請求項16
の内の何れかに記載される半導体表面処理方法におい
て、エピタキシャル或いはヘテロエピタキシャル成長さ
せた半導体結晶薄膜は、N、P、As、Sbの内から選
択された何れかを含む化合物半導体或は混晶半導体を使
用して成長させたエピタキシャル層を含むものである半
導体装置を構成した。 請求項18:請求項15ないし請求項17の内の何れか
に記載される半導体装置において、エピタキシャル或い
はヘテロエピタキシャル成長させた半導体結晶薄膜の最
上層を構成する化合物半導体或いは混晶半導体はGaA
s、AlGaAs、InAs、InGaAs、GaN、
GaSb、InSb、InGaNの内から選択された何
れかである半導体装置を構成した。
【0015】請求項19:請求項15ないし請求項18
の内の何れかに記載される半導体装置において、基層は
Siより成る半導体装置を構成した。 請求項20:Si基層にヘテロエピタキシャル成長させ
たGaAs層或はAlGaAs層を含む複数エピタキシ
ャル成長半導体結晶薄膜より成る薄膜太陽電池を構成す
るに際して、半導体結晶薄膜表面の各々にH2 およびP
3 より成る混合気体のプラズマによる表面処理を施し
て構成した太陽電池を構成した。
【0016】請求項21:Si基層にヘテロエピタキシ
ャル成長させたGaAs層或いはAlGaAs層を含む
複数のエピタキシャル成長半導体結晶薄膜より成る薄膜
太陽電池を構成し、半導体結晶薄膜の内の最上層の半導
体結晶薄膜の表面にH2 およびPH3 より成る混合気体
のプラズマによる表面処理を施して構成した太陽電池を
構成した。 請求項22:Si太陽電池上にヘテロエピタキシャル成
長させたGaAs層或いはAlGaAs層を含む複数の
エピタキシャル成長半導体結晶薄膜より成る薄膜太陽電
池を構成するに際して、半導体結晶薄膜表面の各々にH
2 およびPH3より成る混合気体のプラズマによる表面
処理を施して構成したことを特徴とするタンデム型太陽
電池を構成した。
【0017】請求項23:Si基層にヘテロエピタキシ
ャル成長させたGaAs層或いはAlGaAs層を含む
複数のエピタキシャル成長半導体結晶薄膜より成る薄膜
半導体レーザを構成するに際して、半導体結晶薄膜表面
の各々にH2 およびPH3 より成る混合気体のプラズマ
による表面処理を施して構成した化合物半導体レーザを
構成した。 請求項24:Si基層にヘテロエピタキシャル成長させ
たGaAs層或いはAlGaAs層を含む複数のエピタ
キシャル成長半導体結晶薄膜より成る薄膜半導体レーザ
を構成し、半導体結晶薄膜の内の最上層の半導体結晶薄
膜の表面にH2およびPH3 より成る混合気体のプラズ
マによる表面処理を施して構成した化合物半導体レーザ
を構成した。
【0018】請求項25:請求項20ないし請求項22
の内の何れかに記載される太陽電池において、エピタキ
シャル成長させた半導体結晶薄膜は、基層と当該基層と
の間に格子不整合および熱膨張係数差が存在する化合物
半導体或は混晶半導体を使用して成長させたエピタキシ
ャル層を含むものである太陽電池を構成した。 請求項26:請求項20ないし請求項22の内の何れか
に記載される太陽電池において、エピタキシャル成長さ
せた半導体結晶薄膜の最上層を構成する化合物半導体或
いは混晶半導体はN、P、As、Sbの内から選択され
た何れかを含む化合物半導体或いは混晶半導体を使用し
て成長させたエピタキシャル層を含むものである太陽電
池を構成した。
【0019】請求項27:請求項20ないし請求項22
の内の何れかに記載される太陽電池において、エピタキ
シャル成長させた半導体結晶薄膜の最上層を構成する化
合物半導体或いは混晶半導体はGaAs、AlGaA
s、InAs、InGaAs、GaN、GaSb、In
Sb、InGaNの内から選択された何れかである太陽
電池を構成した。 請求項28:請求項23および請求項24の内の何れか
に記載される化合物半導体レーザにおいて、エピタキシ
ャル成長させた半導体結晶薄膜は、基層と当該基層との
間に格子不整合および熱膨張係数差が存在する化合物半
導体或いは混晶半導体を使用して成長させたエピタキシ
ャル層を含むものである化合物半導体レーザを構成し
た。
【0020】請求項29:請求項23および請求項24
の内の何れかに記載される化合物半導体レーザにおい
て、エピタキシャル成長させた半導体結晶薄膜の最上層
を構成する化合物半導体或いは混晶半導体はN、P、A
s、Sbの内から選択された何れかを含む化合物半導体
或いは混晶半導体を使用して成長させたエピタキシャル
層を含むものである化合物半導体レーザを構成した。 請求項30:請求項23および請求項24の内の何れか
に記載される化合物半導体レーザにおいて、エピタキシ
ャル成長させた半導体結晶薄膜の最上層を構成する化合
物半導体或いは混晶半導体はGaAs、AlGaAs、
InAs、InGaAs、GaN、GaSb、InS
b、InGaNの内から選択された何れかである化合物
半導体レーザを構成した。
【0021】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1およ
び図2を参照して説明する。図1はリアクタとこれに具
備される気体流量調整装置全体を示す図であり、図2は
リアクタの詳細を示す図である。図1および図2におい
て、1はリアクタ全体を示す参照符号であり、2はこれ
に接続される気体流量調整装置を示す。水素H2 は水素
ボンベ21から水素精製器23、マスフローコントロー
ラ25を介してリアクタ1に送り込まれる一方、ホスフ
ィンPH3 はホスフィンボンベ22からマスフローコン
トローラ25を介してリアクタ1に送り込まれ、両者は
混合供給される。この場合、リアクタ1の反応槽10の
内部は図示されない真空ポンプにより予め減圧される。
反応槽10の内部は、真空ポンプにより吸引されながら
気体流入口11および混合気体導入管101を介して気
体流量調整装置2から水素H2 およびホスフィンPH3
より成る混合気体が導入されて、この混合気体は反応槽
10の気体流出口12に向かって流通せしめられる。こ
の場合、ホスフィンPH3 の濃度は10容量%近傍に設
定され、混合気体の圧力は0.1 Torr近傍に設定す
ると好適である。気体流入口11を介して導入された混
合気体は、反応槽10に導入するに先だって高周波誘導
装置より成るプラズマジェネレータ13内を流通し、こ
れより高温に加熱されてプラズマ状態とされる。混合気
体導入管101の反応槽10内における先端部にはサン
プル支持台14が取り付けられている。このサンプル支
持台14には熱電対141が内挿されている。
【0022】ランプアニール装置15は、熱線を発生す
るIRランプ151、IRランプ151の発生する熱線
を反射するリフレクタ152、リフレクタ152により
反射せしめられた熱線をサンプル支持台14に集束する
レンズ153、反応槽10外に放射されたから熱線を再
反射するリフレクタ152より成る。155および15
7はリフレクタ冷却水導入部、156および158は冷
却水導出部である。表面処理されるべき対象物である結
晶成長させたSi基板上GaAs化合物半導体薄膜、或
いは構成されたSi基板上GaAs薄膜太陽電池は、プ
ラズマの発生流通するリアクタ1の反応槽10内に収容
するか、或いはプラズマの下流に配置する。図1のリア
クタ1においては、表面処理されるべき対象物は、プラ
ズマの発生流通する反応槽10内の混合気体導入管10
1の先端部に位置決め固定されているサンプル支持台1
4の表面に配置される。サンプル支持台14はIRラン
プ151の発生する熱線を集束、受光して高温状態に加
熱維持されており、この表面に配置される。サンプル支
持台14の表面温度は、ホスフィンPH3 の濃度を10
容量%近傍に設定した場合、プラズマ表面処理時におい
て250℃近傍に設定すると好適である。表面処理され
るべき対象物は、高温状態において水素H2 およびホス
フィンPH3 より成る混合気体のプラズマに曝される。
これにより、これらの対象物の表面に対して水素および
燐のラジカルが照射され、その結果、表面処理が施され
る。
【0023】図3(b)を参照するに、表面処理される
べき対象物であるSi基層の表面にエピタキシャル成長
させた半導体装置であるSi基板上GaAs半導体結晶
薄膜の表面に水素H2 およびホスフィンPH3 より成る
混合気体のプラズマによるこの発明の表面処理を施すこ
とにより、GaAs結晶内にその表面から水素H2 プラ
ズマが侵入し、内部の転位および深い準位における格子
欠陥が不活性化され、この不活性化の効果は持続され
る。これは従来の水素H2 プラズマによる表面処理の奏
する効果と共通している。この発明の表面処理に依れ
ば、更に、GaAs/SiのGaAs表面近傍における
砒素Asの抜けたGaAs結晶の砒素Asの位置にホス
フィンPH3 のプラズマの燐Pが位置することにより、
砒素Asの抜けたGaAs結晶はGaPを形成する。G
aPを形成することにより、GaAs/Siの表面近傍
は不活性化し、表面エネルギ準位を低下させた安定な面
が形成される。
【0024】ここで、AlGaAs/GaAsのDH構
造についてその定義を念のために説明する。バンドギャ
ップの相違する2種類の半導体薄膜を使用して、一方の
半導体薄膜を他方の半導体薄膜により挟み込んだ構造を
DH構造という。これを図4を参照して説明するに、一
方の半導体薄膜であるGaAsを他方の半導体薄膜であ
るAlGaAsにより挟み込んでいる。図5はAlGa
As/GaAsのDH構造における少数キャリアのライ
フタイムを示す図であるが、この発明によりAlGaA
s/GaAs半導体薄膜に対して水素H2 およびホスフ
ィンPH3 より成る混合気体のプラズマにより表面処理
を施すと、AlGaAs/GaAsのDH構造において
少数キャリアのライフタイムが延伸していることが認識
される。DH構造は、半導体レーザに繁用される構造で
あり、注入キャリアを活性域に閉じ込めると共に光閉じ
込め効果も奏する構造である。少数キャリアのライフタ
イムについては、これは太陽電池の場合は発電効率に影
響し、半導体レーザの場合は電流の光エネルギへの変換
効率に影響する。何れの場合も、少数キャリアのライフ
タイムが長い程、効率は向上する。少数キャリアのライ
フタイムが延伸したということは、半導体薄膜の結晶性
が改善されたことを示すと共に、太陽電池の発電効率が
向上し、半導体レーザの電流の光エネルギへの変換効率
が向上したことを示す。
【0025】図6を参照するに、これはSi基板上に成
長させたGaAs薄膜太陽電池を示し、高効率の発電を
する太陽電池である。このSi基板上GaAs薄膜太陽
電池の結晶成長は、n+-Siの基板にn+-GaAs層を
結晶成長させることから製造開始され、p+-GaAs層
の表面にp+-AlGaAs層を結晶成長させたところで
終了するが、この結晶成長の終了した最上層のみに水素
2 およびホスフィンPH3 より成る混合気体のプラズ
マによる表面処理を施している。これにより、このSi
基板上GaAs薄膜太陽電池はその電気特性が改善され
る。ところで、このSi基板上GaAs薄膜太陽電池
は、Si基板にn+-GaAs層を結晶成長させることか
ら製造開始して数層を結晶成長させるが、1層を結晶成
長する度毎に当該結晶表面にこの発明の表面処理を施す
ことにより、より一層その電気特性を改善することがで
きる。ここで、Si基板上GaAs薄膜太陽電池の電気
特性の改善の様子を表に示す。この表のデータは宇宙状
態であるエアマス0、太陽光1sun、27℃の条件の
元で得られたものである。
【0026】 表 Jsc[mA/cm2] Voc[V] FF[%] Eff[%] 未処理 34.1 0.85 74.0 15.9 H2プラズマ 34.5 0.88 78.6 17.7 PH3/H2プラズマ 33.4 0.93 80.9 18.6 但し、Jsc[mA/cm2]:短絡電流密度 Voc[V]:開放端電圧 FF[%]:フィルファクタ Eff[%]:光電変換効率 この表は、短絡電流密度については格別の差異は生じな
いが、開放端電圧、フィルファクタ、光電変換効率につ
いてはかなりの改善のあとが認められる。
【0027】以上の半導体表面処理方法の図示説明は、
主として表面処理されるべき対象物であるSi基層の表
面にエピタキシャル成長させた半導体装置であるSi基
板上GaAs半導体結晶薄膜についてなされたが、この
発明の半導体表面処理方法はSi基板上GaAs化合物
半導体薄膜のみならず、以下の半導体装置に適用してそ
の特性を改善することができる。この発明の半導体表面
処理方法を適用してその電気特性を改善することができ
る化合物半導体装置としては、エピタキシャル成長させ
たGaAs、AlGaAs、InAs、InGaAs、
GaN、GaSb、InSb、InGaNを例示するこ
とができる。これらの内のAlGaAs、InGaA
s、InGaNを混晶半導体と称している。III−V族
半導体において、III族或いはV族の構成原子が2種類
以上のものを混晶半導体という。これらの化合物半導体
も、水素H2 およびホスフィンPH3 より成る混合気体
のプラズマによる表面処理を施すことにより、結晶内に
表面から水素H2 プラズマが侵入し、内部の転位および
深い準位における格子欠陥が不活性化される。更に、結
晶の表面近傍におけるV族の原子である砒素As、窒素
N、或いはアンチモンSbの抜けた結晶の位置にホスフ
ィンPH3 のプラズマの燐Pが位置することにより、結
晶の表面近傍は不活性化し、表面エネルギ準位を低下さ
せた安定な面が形成される。これら混晶半導体を含む化
合物半導体は、太陽電池、半導体レーザ、多重構造光集
積回路、その他タンデム構造を含む半導体装置に種々の
用途を有している。また、GaAsは太陽電池の他にP
N接合、低温成長層、歪超格子層を構成するに使用さ
れ、AlGaAsは太陽電池の他にウインドウ層を構成
するに使用され、InGaAsは歪超格子層を構成する
に使用される。
【0028】最後に、半導体および半導体装置にこの発
明による表面処理を施した結果、或いは証拠は以下の通
りに残存することを立証することができる。結晶の表面
の構成元素に含まれる燐Pを調べることにより立証する
ことができる。即ち、オージェ電子分光法を適用し、水
素H2 およびホスフィンPH3 より成る混合気体のプラ
ズマによる表面処理を実施する前の結晶薄膜と表面処理
実施後の結晶薄膜を比較したところ、表面処理実施後の
結晶薄膜の表面に燐Pが存在することを明確に検出する
ことができる。オージェ電子分光法を適用した場合の結
晶薄膜の表面の燐Pの検出結果は図7に示される通りで
ある。これによると、100eVのところにスペクトル
のピークが存在する。これは励起された燐Pから放出さ
れるオージェ電子の電子エネルギ値に相当するところか
ら、これにより化合物半導体エピタキシャル成長結晶薄
膜の表面に燐Pが結晶構成元素として存在するものと類
推することができる。半導体装置が複数のエピタキシャ
ル成長半導体結晶薄膜より成る薄膜太陽電池の場合、半
導体結晶薄膜の最上層を腐食除去して最上層の下側の半
導体結晶薄膜を露出し、この表面にオージェ電子分光法
を適用することにより、構成元素に燐Pが含まれている
か否かを調べることができる。以下、同様にして、半導
体装置の内部の半導体結晶薄膜表面の各々について構成
元素に燐Pが含まれているか否かを調べることができ
る。
【0029】
【発明の効果】以上の通りであって、この発明によれ
ば、化合物半導体および混晶半導体、化合物半導体装置
および混晶半導体装置の表面に水素H2 およびホスフィ
ンPH3より成る混合気体のプラズマによる表面処理を
施すことにより、特にヘテロ成長させた半導体薄膜結晶
のヘテロ結晶成長に伴って生起する転位および深い準位
の格子欠陥を改善すると共に半導体薄膜の表面近傍を不
活性化し表面エネルギ準位を低下させて安定な半導体表
面を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リアクタとこれに接続する気体流量調整装置全
体を示す図。
【図2】リアクタの詳細を示す図。
【図3】プラズマによる表面処理を説明する図。
【図4】DH構造を示す図。
【図5】DH構造における少数キャリアのライフタイム
を示す図。
【図6】Si基板上GaAs薄膜太陽電池を示す図。
【図7】オージェ電子のエネルギのスペクトルを示す
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神保 孝志 愛知県名古屋市昭和区御器所町(番地な し) 名古屋工業大学内 (72)発明者 梅野 正義 愛知県名古屋市昭和区御器所町(番地な し) 名古屋工業大学内 (72)発明者 田口 裕規 岐阜県本巣郡糸貫町上保1260番地の2 株 式会社三陽電機製作所糸貫事業場内 Fターム(参考) 5F051 AA08 CB08 CB11 CB24 CB30 DA03 GA04 5F052 AA24 DA04 DB01 GC03 JA07 JA09

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 III−V族化合物半導体或いはIII−V族
    混晶半導体を基層にエピタキシャル或いはヘテロエピタ
    キシャル成長させた半導体結晶薄膜表面の各々にH2
    よびPH3 より成る混合気体のプラズマによる表面処理
    を施すことを特徴とする半導体表面処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載される処理方法におい
    て、 エピタキシャル或いはヘテロエピタキシャル成長させた
    半導体結晶薄膜は、基層と当該基層との間に格子不整合
    および熱膨張係数差が存在する化合物半導体或いは混晶
    半導体を使用して成長させたエピタキシャル層を含むこ
    とを特徴とする半導体表面処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1および請求項2の内の何れかに
    記載される半導体表面処理方法において、 エピタキシャル或いはヘテロエピタキシャル成長させた
    半導体結晶薄膜はN、P、As、Sbの内から選択され
    た何れかを含む化合物半導体或いは混晶半導体を使用し
    て成長させたエピタキシャル層を含むことを特徴とする
    半導体表面処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の内の何れかに
    記載される半導体表面処理方法において、 エピタキシャル或いはヘテロエピタキシャル成長させた
    半導体結晶薄膜の最上層を構成する化合物半導体或いは
    混晶半導体はGaAs、AlGaAs、InAs、In
    GaAs、GaN、GaSb、InSb、InGaNの
    内から選択された何れかであることを特徴とする半導体
    表面処理方法。
  5. 【請求項5】 III−V族化合物半導体或いはIII−V族
    混晶半導体をエピタキシャル或いはヘテロエピタキシャ
    ル成長させた半導体結晶薄膜の最上層の表面にH2 およ
    びPH3 より成る混合気体のプラズマによる表面処理を
    施すことを特徴とする半導体表面処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載される半導体表面処理方
    法において、 エピタキシャル或いはヘテロエピタキシャル成長させた
    半導体結晶薄膜は、基層と当該基層との間に格子不整合
    および熱膨張係数差が存在する化合物半導体或いは混晶
    半導体を使用して成長させたエピタキシャル層を含むこ
    とを特徴とする半導体表面処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項5および請求項6の内の何れかに
    記載される半導体表面処理方法において、 エピタキシャル或いはヘテロエピタキシャル成長させた
    半導体結晶薄膜はN、P、As、Sbの内から選択され
    た何れかを含む化合物半導体或いは混晶半導体を使用し
    て成長させたエピタキシャル層を含むことを特徴とする
    半導体表面処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし請求項7の内の何れかに
    記載される半導体表面処理方法において、 エピタキシャル或いはヘテロエピタキシャル成長させた
    半導体結晶薄膜の最上層を構成する化合物半導体或いは
    混晶半導体はGaAs、AlGaAs、InAs、In
    GaAs、GaN、GaSb、InSb、InGaNの
    内から選択された何れかであることを特徴とする半導体
    表面処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8の内の何れかに
    記載される半導体表面処理方法において、 PH3 の濃度を10容量%近傍に設定し、プラズマ表面
    処理時におけるサンプル支持台14の表面温度を250
    ℃近傍に設定することを特徴とする半導体表面処理方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載される半導体表面処理
    方法において、混合気体の圧力を0.1 Torr近傍に
    設定することを特徴とする半導体表面処理方法。
  11. 【請求項11】 III−V族化合物半導体或いはIII−V
    族混晶半導体を基層にエピタキシャル或いはヘテロエピ
    タキシャル成長させた半導体結晶薄膜表面の各々にH2
    およびPH3 より成る混合気体のプラズマによる表面処
    理を施して構成したことを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載される半導体装置に
    おいて、 エピタキシャル或いはヘテロエピタキシャル成長させた
    半導体結晶薄膜は、基層と当該基層との間に格子不整合
    および熱膨張係数差が存在する化合物半導体或は混晶半
    導体を使用して成長させたエピタキシャル層を含むもの
    であることを特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】 請求項11および請求項12の内の何
    れかに記載される半導体装置において、 エピタキシャル或いはヘテロエピタキシャル成長させた
    半導体結晶薄膜はN、P、As、Sbの内から選択され
    た何れかを含む化合物半導体或いは混晶半導体を使用し
    て成長させたエピタキシャル層を含むものであることを
    特徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】 請求項11ないし請求項13の内の何
    れかに記載される半導体装置において、 エピタキシャル或いはヘテロエピタキシャル成長させた
    半導体結晶薄膜の最上層を構成する化合物半導体或いは
    混晶半導体はGaAs、AlGaAs、InAs、In
    GaAs、GaN、GaSb、InSb、InGaNの
    内から選択された何れかであることを特徴とする半導体
    装置。
  15. 【請求項15】 III−V族化合物半導体或いはIII−V
    族混晶半導体を基層にエピタキシャル或いはヘテロエピ
    タキシャル成長させた半導体結晶薄膜の最上層の表面に
    2 およびPH3 より成る混合気体のプラズマによる表
    面処理を施して構成したことを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載される半導体装置に
    おいて、 ヘテロエピタキシャル成長させた半導体結晶薄膜は、基
    層と当該基層との間に格子不整合および熱膨張係数差が
    存在する化合物半導体或は混晶半導体を使用して成長さ
    せたエピタキシャル層を含むものであることを特徴とす
    る半導体装置。
  17. 【請求項17】 請求項15および請求項16の内の何
    れかに記載される半導体表面処理方法において、 エピタキシャル或いはヘテロエピタキシャル成長させた
    半導体結晶薄膜はN、P、As、Sbの内から選択され
    た何れかを含む化合物半導体或いは混晶半導体を使用し
    て成長させたエピタキシャル層を含むものであることを
    特徴とする半導体装置。
  18. 【請求項18】 請求項15ないし請求項17の内の何
    れかに記載される半導体装置において、 エピタキシャル或いはヘテロエピタキシャル成長させた
    半導体結晶薄膜の最上層を構成する化合物半導体或いは
    混晶半導体はGaAs、AlGaAs、InAs、In
    GaAs、GaN、GaSb、InSb、InGaNの
    内から選択された何れかであることを特徴とする半導体
    装置。
  19. 【請求項19】 請求項15ないし請求項18の内の何
    れかに記載される半導体装置において、 基層はSiより成ることを特徴とする半導体装置。
  20. 【請求項20】 Si基層にヘテロエピタキシャル成長
    させたGaAs層或いはAlGaAs層を含む複数エピ
    タキシャル成長半導体結晶薄膜より成る薄膜太陽電池を
    構成するに際して、半導体結晶薄膜表面の各々にH2
    よびPH3 より成る混合気体のプラズマによる表面処理
    を施して構成したことを特徴とする太陽電池。
  21. 【請求項21】 Si基層にヘテロエピタキシャル成長
    させたGaAs層或いはAlGaAs層を含む複数のエ
    ピタキシャル成長半導体結晶薄膜より成る薄膜太陽電池
    を構成し、半導体結晶薄膜の内の最上層の半導体結晶薄
    膜の表面にH 2 およびPH3 より成る混合気体のプラズ
    マによる表面処理を施して構成したことを特徴とする太
    陽電池。
  22. 【請求項22】 Si太陽電池上にヘテロエピタキシャ
    ル成長させたGaAs層或いはAlGaAs層を含む複
    数のエピタキシャル成長半導体結晶薄膜より成る薄膜太
    陽電池を構成するに際して、半導体結晶薄膜表面の各々
    にH2 およびPH3 より成る混合気体のプラズマによる
    表面処理を施して構成したことを特徴とするタンデム型
    太陽電池。
  23. 【請求項23】 Si基層にヘテロエピタキシャル成長
    させたGaAs層或いはAlGaAs層を含む複数のエ
    ピタキシャル成長半導体結晶薄膜より成る薄膜半導体レ
    ーザを構成するに際して、半導体結晶薄膜表面の各々に
    2 およびPH3 より成る混合気体のプラズマによる表
    面処理を施して構成したことを特徴とする化合物半導体
    レーザ。
  24. 【請求項24】 Si基層にヘテロエピタキシャル成長
    させたGaAs層或いはAlGaAs層を含む複数のエ
    ピタキシャル成長半導体結晶薄膜より成る薄膜半導体レ
    ーザを構成し、半導体結晶薄膜の内の最上層の半導体結
    晶薄膜の表面にH2 およびPH3 より成る混合気体のプ
    ラズマによる表面処理を施して構成したことを特徴とす
    る化合物半導体レーザ。
  25. 【請求項25】 請求項20ないし請求項22の内の何
    れかに記載される太陽電池において、 エピタキシャル成長させた半導体結晶薄膜は、基層と当
    該基層との間に格子不整合および熱膨張係数差が存在す
    る化合物半導体或いは混晶半導体を使用して成長させた
    エピタキシャル層を含むものであることを特徴とする太
    陽電池。
  26. 【請求項26】 請求項20ないし請求項22の内の何
    れかに記載される太陽電池において、 エピタキシャル成長させた半導体結晶薄膜の最上層を構
    成する化合物半導体或いは混晶半導体はN、P、As、
    Sbの内から選択された何れかを含む化合物半導体或い
    は混晶半導体を使用して成長させたエピタキシャル層を
    含むものであることを特徴とする太陽電池。
  27. 【請求項27】 請求項20ないし請求項22の内の何
    れかに記載される太陽電池において、 エピタキシャル成長させた半導体結晶薄膜の最上層を構
    成する化合物半導体或いは混晶半導体はGaAs、Al
    GaAs、InAs、InGaAs、GaN、GaS
    b、InSb、InGaNの内から選択された何れかで
    あることを特徴とする太陽電池。
  28. 【請求項28】 請求項23および請求項24の内の何
    れかに記載される化合物半導体レーザにおいて、 エピタキシャル成長させた半導体結晶薄膜は、基層と当
    該基層との間に格子不整合および熱膨張係数差が存在す
    る化合物半導体或いは混晶半導体を使用して成長させた
    エピタキシャル層を含むものであることを特徴とする化
    合物半導体レーザ。
  29. 【請求項29】 請求項23および請求項24の内の何
    れかに記載される化合物半導体レーザにおいて、 エピタキシャル成長させた半導体結晶薄膜の最上層を構
    成する化合物半導体或いは混晶半導体はN、P、As、
    Sbの内から選択された何れかを含む化合物半導体或い
    は混晶半導体を使用して成長させたエピタキシャル層を
    含むものであることを特徴とする化合物半導体レーザ。
  30. 【請求項30】 請求項23および請求項24の内の何
    れかに記載される化合物半導体レーザにおいて、 エピタキシャル成長させた半導体結晶薄膜の最上層を構
    成する化合物半導体或いは混晶半導体はGaAs、Al
    GaAs、InAs、InGaAs、GaN、GaS
    b、InSb、InGaNの内から選択された何れかで
    あることを特徴とする化合物半導体レーザ。
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