JP2001167372A - 音声警報システムにおける緊急警報装置 - Google Patents

音声警報システムにおける緊急警報装置

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JP2001167372A
JP2001167372A JP35327999A JP35327999A JP2001167372A JP 2001167372 A JP2001167372 A JP 2001167372A JP 35327999 A JP35327999 A JP 35327999A JP 35327999 A JP35327999 A JP 35327999A JP 2001167372 A JP2001167372 A JP 2001167372A
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transceiver
alarm
microphone
switch
sound signal
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JP35327999A
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Tatsumaru Uchida
辰丸 内田
Moichi Tsunashima
茂一 綱島
Katsumi Higuchi
勝巳 樋口
Shinichi Sakakibara
伸一 榊原
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GOTOGUMI KK
Takuwa Corp
Original Assignee
GOTOGUMI KK
Takuwa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランシーバを用いた音声警報システムにお
いて、作業現場から離れた場所で異常事態が発生した場
合に、これに気づいた監視員が警報スイッチを単に操作
するだけで、作業現場近くの拡声手段より大きな緊急警
報音を出し続けられるようにして、作業現場の作業員に
迅速確実に警報する。 【解決手段】 緊急警報装置EMが、警報スイッチSW
1〜SW3付きのハウジングHと、このハウジングより
延出して第1トランシーバT1のマイク端子tmに接続
可能な接続手段Lと、そのハウジングH内に収容され、
前記警報スイッチに対する警報操作時には所定の緊急警
報音に対応した警報音信号を前記接続手段L及びマイク
端子tmを介して第1トランシーバT1に出力して該警
報音信号に対応した電波を第1トランシーバT1から発
信させる警報音信号出力回路Ceとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設土木等の作業
現場において、その現場から離れた場所での異常事態発
生を周辺の作業員に迅速に警報するのに好適な音声警報
システムにおける緊急警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建設土木等の作業現場で働く作業
員に対し、その現場近くで発生した異常事態を迅速に知
らせて避難を促すために、第1トランシーバと、この第
1トランシーバから離れた場所に置かれてそれと交信可
能な第2トランシーバと、この第2トランシーバの近く
に置かれ第1トランシーバから第2トランシーバへ交信
された音声信号に対応した音を大音量で周囲に発する拡
声器及びアンプよりなる拡声手段とを備えた音声警報シ
ステムは、既に知られている。
【0003】例えば、川の下流側で土木工事(即ち砂防
ダム建設、災害復旧等)を行なっている作業員に対して
は、その上流側で土石流が発生したような場合にこれを
迅速に知らせて緊急避難を促す必要があるが、従来シス
テムでは、監視員が第1トランシーバを傍らにおいて上
流側の危険箇所に対する監視を続ける一方、下流側の作
業現場近くに第2トランシーバと拡声手段とを予め設置
しておき、そして土石流が発生した時には、監視員が第
1トランシーバのマイク部分に向かって警告の声を発す
ることにより、その声が下流側の第2トランシーバを経
て拡声手段から拡大して発せられて、下流側の作業員に
危険を知らせるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来シス
テムでは、異常事態が発生したときに、これに気づいた
監視員が、第1トランシーバの内蔵マイク又は該トラン
シーバに接続した外付けマイクに向かって異常事態の発
生を長い時間、叫び続ける必要があり、またそのような
人の声だけでは異常事態発生の緊迫感が中々伝わらない
ことがある。
【0005】そこで、このような問題を解決するため
に、拡声手段から特異な緊急警報音、例えばサイレン音
を鳴らすことが考えられるが、その場合には、第1トラ
ンシーバのマイク部分にサイレン発生器を近づけて、そ
のサイレン音を該トランシーバに集音させる必要があ
り、その取扱いが面倒であるばかりか、平時より監視員
は第1トランシーバに加えて、サイレン発生器も傍らに
用意しておく必要がある等の問題がある。
【0006】また斯かる問題を解決するために、例えば
第1トランシーバに改造を施して、そのボタン操作1つ
で第1トランシーバより、サイレン音に対応した警報用
電波を発信できるようにすることが考えられるが、その
場合には、第1トランシーバ自体を大幅に改造する必要
があって、広く普及している従来普通の安価な市販のト
ランシーバを警報システムにそのまま組み込むことがで
きなくなり、トランシーバのコストが嵩む等の問題があ
る。
【0007】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
で、従来の上記問題を一挙に解決することができる、構
造簡単な音声警報システムにおける緊急警報装置を提供
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、外付け用マイクを接続可能なマ
イク端子が付設される第1トランシーバと、この第1ト
ランシーバから離れた場所に置かれてそれと交信可能な
第2トランシーバと、この第2トランシーバの近くに置
かれ第1トランシーバから第2トランシーバへ交信され
た音声信号に対応した音を大音量で周囲に発する拡声手
段とを備えた音声警報システムにおける緊急警報装置で
あって、警報スイッチを設けたハウジングと、このハウ
ジングより延出して前記マイク端子に接続可能な接続手
段と、そのハウジング内に収容され、前記警報スイッチ
に対する警報操作時には所定の緊急警報音に対応した警
報音信号を前記接続手段及びマイク端子を介して第1ト
ランシーバに出力して該警報音信号に対応した電波を第
1トランシーバから発信させる警報音信号出力回路とを
有することを特徴とする。
【0009】上記特徴によれば、異常事態が発生した場
合に、これに気づいた監視員は警報スイッチを単に警報
操作するだけでよい。この警報操作により、警報音信号
出力回路が接続手段及びマイク端子を通して第1トラン
シーバに警報音信号を出力し、これに応じて第1トラン
シーバからは警報音信号に対応した所定の信号電波が送
信される。そして、この信号電波を第2トランシーバが
受信する(即ち第1トランシーバから第2トランシーバ
へ上記警報音信号が交信される)のに応じて拡声手段か
らは、該警報音信号に対応した大音量の緊急警報音が発
せられる。かくして、監視員の単なるスイッチ操作だけ
で、第2トランシーバ近くの拡声手段から大きな緊急警
報音を難なく出し続けることができるため、その取扱い
操作が頗る簡単であり、監視員は、遠く離れた他の作業
員に異常事態を迅速且つ的確に警報することが可能とな
る。また上記緊急警報音を出すために第1,第2トラン
シーバ自体を特別に改造する必要はなく、広く普及して
いる従来普通の安価なトランシーバ(市販品)をそのま
ま使用可能である。
【0010】また請求項2の発明は、請求項1の発明の
前記特徴に加えて、第1トランシーバの外付け用マイク
として利用可能な警報マイク及びマイクスイッチを有し
ていて、該マイクスイッチの入力操作時には該警報マイ
クより入力された音声信号を前記接続手段及びマイク端
子を介して第1トランシーバに出力し得る音声マイク回
路と、前記警報音信号出力回路が第1トランシーバに警
報音信号を出力している時は前記警報マイクを無効にす
るスイッチ手段とを備えていることを特徴とする。この
特徴によれば、請求項1の前記特徴に加えて、警報音信
号出力回路が第1トランシーバに警報音信号を出力して
いる状態では、該第1トランシーバには警報音だけが出
力されて警報マイクからの音は出力されない。またその
警報音信号が出力されていない状態では、マイクスイッ
チの入力操作時に、警報マイクに入力された監視員の声
を第2トランシーバ近くの拡声手段から拡大して出すこ
とが可能であり、その声による警報態様と、前記緊急警
報音による警報態様とを適宜使い分けることができる。
【0011】更に請求項3の発明は、請求項1又は2の
各発明の前記特徴に加えて、前記ハウジングには、前記
警報音信号出力回路の出力信号に基づいてモニター音を
発生させるモニタースピーカが付設されることを特徴と
する。この特徴によれば、警報スイッチの操作により警
報音信号出力回路から第1トランシーバ側に警報音信号
が出力されている状態が、ハウジングに付属のモニター
スピーカから発するモニター音によって監視員の手元に
おいても簡単に確認可能であり、また警報音信号出力回
路の故障の有無も容易にチェック可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0013】添付図面において、図1は、本発明に係る
緊急警報装置の使用環境の一例を示す概略鳥瞰図、図2
は本発明に係る警報システムの一実施例を示す概略ブロ
ック図、図3は前記緊急警報装置の一実施例を示す回路
図、図4は前記緊急警報装置と第1トランシーバの一実
施例を示す斜視図、図5は前記警報システムの全体概要
図である。
【0014】この実施例において緊急警報システムは、
例えば図1に示すように川の下流側にある施工現場で土
木工事(例えば砂防ダム建設、災害復旧等)を行なって
いる作業員に対し、その上流側の崩落危険箇所で土石流
が発生して下流側に被害が及ぶ危険が生じたような場合
に、これを迅速に知らせて緊急避難を促すのに用いられ
る。
【0015】次に図2〜図5を参照して上記警報システ
ムの具体的内容を説明する。このシステムは、第1トラ
ンシーバT1と、この第1トランシーバT1から離れた
場所に置かれてそれと交信可能な第2トランシーバT2
と、この第2トランシーバT2の近くに置かれ第1トラ
ンシーバT1から第2トランシーバT2へ交信された音
声信号に対応した音を大音量で周囲に発する拡声手段S
とを備える。
【0016】第1,第2トランシーバT1,T2として
は、従来より広く普及している特定小電力無線電話機と
呼ばれるものがそのまま使用され、しかもその両トラン
シーバT1,T2は、基本的に同一構造のものが用いら
れる。その両トランシーバT1,T2の電源スイッチS
Wを入れ且つ交信周波数を合わせた状態で、その一方の
トランシーバT1(T2)のPTTスイッチを押しなが
ら内蔵マイクMiに話しかけることにより、その音声に
対応した音声信号が電波に変換されて該一方のトランシ
ーバT1(T2)より発信される。その発信電波が他方
のトランシーバT2(T1)で受信されると、該他方の
トランシーバT2(T1)において受信電波が再び音声
信号に変換され、その音声信号に対応した音声が該他方
のトランシーバT2(T1)の内蔵スピーカSpi又は
外付けスピーカSpより発せられるようになっている。
【0017】各トランシーバT1,T2には、外付け用
マイク(図示せず)を接続可能なマイク端子tmと、外
付け用スピーカ又はイヤホン(いずれも図示せず)を接
続可能なスピーカ端子tsとが付設される。
【0018】前記マイク端子tmに、図示しない外付け
用マイクより延びる接続コードの端末に設けられるマイ
クジャックを差込むことにより、該外付け用マイクから
も、内蔵マイクSpiからと同様に音声信号をトランシ
ーバT1,T2に入力可能である。
【0019】またスピーカ端子tsに、図示しない外付
け用スピーカ又はイヤホンより延びる接続コードの端末
に設けられるスピーカジャック又はイヤホンジャックを
差込むことにより、この外付け用スピーカ又はイヤホン
からも、受信した音声信号に対応した音声を出力可能で
ある。
【0020】これらトランシーバT1,T2の内部構造
や機能は、従来普通の特定小電力無線電話機のものとし
て従来周知であり、これ以上の説明は省略する。また各
トランシーバT1,T2には、その他にも特定小電力無
線電話機として従来周知の種々の機能を有しているが、
本発明の技術内容に直接関連がないので、これ以上の説
明は省略する。
【0021】前記拡声手段Sは、第2トランシーバT2
がその受信電波に応じて該トランシーバT2のスピーカ
端子tsより出力する音声信号を増幅する増幅器Aと、
この増幅器Aで増幅された音声信号に応じて音声を大音
量で発生させる外部スピーカSpとを備える。前記増幅
器Aの入力端子には、第2トランシーバT2のスピーカ
端子tsが第1接続コードLs1を介して接続されてお
り、またその増幅器Aの出力端子には、第2接続コード
Ls2を介してスピーカSpが接続される。而して第1
トランシーバT1又はその外付けマイクに入力された音
声信号を第2トランシーバT2が受信するのに応じて、
その音声信号に対応した音声がスピーカSpから周囲に
拡大されて発せられる。
【0022】以上説明した従来の警報システムにおい
て、次に説明する緊急警報装置Emを付加した点に本発
明の特徴がある。この緊急警報装置Emは、携帯可能な
小型の箱状ハウジングHを有しており、そのハウジング
Hの外面には、サイレン電源スイッチSW1と、サイレ
ンONスイッチSW2と、サイレンPTTスイッチSW
3と、無線PTTスイッチSW4とが設けられる。
【0023】またハウジングHからは、第1トランシー
バT1のマイク端子tm及びスピーカ端子tsに同時に
差込み可能なマイクジャックJm及びスピーカジャック
Jsを端末に一体的に備える接続手段としての接続コー
ドLが延びている。尚、図示例では、サイレンONスイ
ッチSW2、サイレンPTTスイッチSW3及び無線P
TTスイッチSW4は、いずれも常開型スイッチで構成
される。
【0024】またハウジングH内には、第1トランシー
バT1の外付け用マイクとして利用可能な警報マイクM
eと、該マイクMeより入力された音声信号を前記接続
コードL内の第1接続線L1、マイクジャックJm及び
マイク端子tmを介して第1トランシーバT1に出力し
得る音声マイク回路Cmと、サイレン音に対応した警報
音信号を同じく接続コードL内の第1接続線L1、マイ
クジャックJm及びマイク端子tmを介して第1トラン
シーバT1に出力し得る警報音信号出力回路としてのサ
イレンマイク回路Ceと、そのサイレンマイク回路Ce
の出力信号に基づいてモニターサイレン音を発生させる
モニタースピーカSpsと、第1トランシーバT1の外
付け用スピーカとして利用可能な警報スピーカSpe
と、該スピーカSpeに対し第1トランシーバT1のス
ピーカ端子tsから前記接続コードL内の第2接続線L
2を介して音声信号を出力して該スピーカSpeより音
声を発生させるスピーカ回路Csとが収容される。
【0025】前記音声マイク回路Cmは、従来周知のコ
ンデンサマイクのためのマイク回路と基本的に同様の構
成を有しており、警報マイクMeと前記マイクジャック
Jmとの間を接続する接続回路1と、この接続回路1に
該マイクMeに対して各々並列に接続される2種のコン
デンサC1,C2、抵抗R1、ダイオードD1等とを主
たる要素としている。前記接続回路1には、該回路を随
時に開閉するマイクスイッチとしての無線PTTスイッ
チSW4が介装される。
【0026】前記サイレンマイク回路Ceは、サイレン
用バッテリ2を備えサイレン電源スイッチSW1により
任意に開閉される電源回路3と、この電源回路3に接続
されてバッテリ2より電力供給を受ける発振回路4と、
同じく電源回路3に接続され前記サイレンPTTスイッ
チSW2により開閉されるベース電流通電回路5とを備
える。
【0027】前記サイレン電源スイッチSW1は、サイ
レン用バッテリ2の両端にそれぞれ接続されて互いに連
動し同時に開閉操作される一対の開閉接点SW1−a,
SW1−bを有しており、斯かる接点構造により非使用
時のバッテリ2の消耗を極力抑えるようにしている。
【0028】前記発振回路4は、発振トランスT、コン
デンサC3及び抵抗R2,R3を備えた閉回路であり、
その発振トランスTの中点mに電源回路3のプラス側が
接続される。またその発振回路4は、該発振回路4に介
装され且つ前記サイレンONスイッチSW2の開閉に応
じてベースへの通電制御が行われるトランジスタTRに
より開閉される。
【0029】発振トランスTの出力側は、ハウジングH
に内蔵されるモニタースピーカSpsと、前記音声マイ
ク回路Cmの接続回路1とに並列に接続される。特に後
者の接続部には、前記接続回路1を発振トランスTの出
力側と警報マイクMeの出力側とに選択的に切替え接続
する、前記サイレンPTTスイッチSW3の切替え接点
SW3−aが介装される。またそのサイレンPTTスイ
ッチSW3の開閉接点SW3−bは前記接続回路1に、
無線PTTスイッチSW4に対して並列となるように介
装される。
【0030】而してサイレンPTTスイッチSW3の切
替え接点SW3−aと開閉接点SW3−bとは互いに連
動しており、即ちサイレンPTTスイッチSW3がON
操作されるのに応じて、その切替え接点SW3−aが発
振トランスTの出力側を接続回路1に接続すると共に開
閉接点SW3−bが閉じられ、また同スイッチSW3が
解放される(従ってOFFに自動復帰する)のに応じ
て、その切替え接点SW3−aが警報マイクMeの出力
側を接続回路1に接続すると共に開閉接点SW3−bが
開かれる。
【0031】従ってサイレン電源スイッチSW1を閉じ
た状態で、サイレンONスイッチSW2をON操作する
と、発振回路4のトランジスタTRのベースに電流が流
れ、その結果、トランジスタTRのコレクタ・エミッタ
間が導通状態となって発振トランスTの中点mよりコレ
クタ及びエミッタを経て電流が流れる。このようにコレ
クタ側に電流が流れると、発振トランスTのコレクタと
は反対側に、極性が反対の電圧が発生して、コンデンサ
C3及び抵抗R3,R4により発振を始めるため、トラ
ンスTの出力側にサイン波電圧が発生してモニタースピ
ーカSpsにサイン波モニター音が発生する。尚、その
サイン波電圧の周波数は、前記コンデンサC3及び抵抗
R3,R4の値により適宜設定でき、図示例では850
Hz程度のサイレン音に調整される。またこのサイレン
音の立ち上がり、立ち下がりの時間はコンデンサC4の
静電容量値により決定される。
【0032】一方、サイレンPTTスイッチSW3をO
N操作すると、その切替え接点SW3−aが発振トラン
スTの出力側を接続回路1に接続すると共に開閉接点S
W3−bが閉じられるため、サイレン回路Ceからの出
力信号が接続コードLの第1接続線L1及びマイク接続
端子tmを介して第1トランシーバT1に出力され、そ
の出力信号に対応した電波を送信可能な状態となる。従
ってサイレン電源スイッチSW1を閉じた状態で、サイ
レンONスイッチSW2及びサイレンPTTスイッチS
W3を両方ともON操作することにより、発振トランス
Tの出力側に発生したサイレン音に対応したサイン波電
圧が第1トランシーバT1に出力され、該トランシーバ
T1より送信されるので、第2トランシーバT2に同サ
イン波電圧(従ってサイレン音)を受信させることがで
きる。
【0033】またサイレンPTTスイッチSW3が解放
される(従ってOFFに自動復帰する)のに応じて、そ
の切替え接点SW3−aが警報マイクMeの出力側を接
続回路1に接続すると共に開閉接点SW3−bが開かれ
るため、無線PTTスイッチSW4が閉じ操作された状
態でのみ、マイク音声回路Cmからの出力信号が接続コ
ードLの第1接続線L1及びマイク接続端子tmを介し
て第1トランシーバT1に出力され、その出力信号に対
応した電波を送信可能な状態となる。従ってサイレンP
TTスイッチSW3がOFFの状態で無線PTTスイッ
チSW4をON操作することにより、警報マイクMeに
入力された音声信号電圧が第1トランシーバT1に出力
され、該トランシーバT1より送信されるので、第2ト
ランシーバT2に同音声信号電圧(従って警報マイクM
eに入力された音声)を受信させることができる。
【0034】而して前記サイレンPTTスイッチSW3
の切替え接点SW3−aは、サイレン回路Ceが第1ト
ランシーバT1に警報音信号を出力している時は警報マ
イクMeを無効にする本発明のスイッチ手段を構成す
る。
【0035】尚、前記ベース電流通電回路5には、サイ
レンONスイッチSW2の開閉状態を表示する発光ダイ
オードD2を有するモニター回路6が接続されており、
該スイッチSW2がONの状態では発光ダイオードD2
が発光してON状態を知らせる。その発光ダイオードD
2は、ハウジングH外面の適所(図示例ではサイレンO
NスイッチSW2の操作ボタン上)に設けられる。
【0036】次に前記実施例の作用を説明する。図示例
の警報システムは、例えば図1に示すように川の下流側
で土木工事(例えば砂防ダム建設、災害復旧等)を行な
っている作業員に対し、その上流側で土石流が発生した
ような場合にこれを迅速に知らせて緊急避難を促すのに
用いられている。即ち、監視員は、川の上流側の崩落危
険箇所に対峙する安全な場所に予め設置された監視所で
待機し、第1トランシーバT1及び本発明の緊急警報装
置Emを傍らにおいて上記崩落危険箇所に対する監視を
続ける。一方、下流側の施工現場近くには第2トランシ
ーバT2と拡声手段Sとを予め設置しておき、第2トラ
ンシーバT2の電源スイッチSWは入れっ放し(即ち第
1トランシーバT1からの発信電波をいつでも受信可能
な状態)にし、且つ拡声手段Sの増幅器A及びスピーカ
Spは作動状態にしておく。
【0037】土石流が発生した時には、これに気づいた
監視員は緊急警報装置Emの警報スイッチを警報操作
(この実施例で言えば、スイッチSW1、SW2、SW
3を全てオン状態に)するだけでよい。これにより、サ
イレン回路Ceが接続コードLの第1接続線L1、マイ
クジャックJm及びマイク端子tmを通して第1トラン
シーバT1にサイレン音信号(前述のサイン波電圧)を
出力し、これに応じて第1トランシーバT1からは所定
の信号電波が送信される。そして、この信号電波を第2
トランシーバT2が受信する(即ち第1トランシーバT
1から第2トランシーバT2へ上記サイレン音信号が交
信される)のに応じて、拡声手段SのスピーカSpから
は大音量のサイレン音が発せられ、これにより事態を察
知した作業員は速やかに避難することができる。
【0038】かくして、監視員の単なるスイッチ操作だ
けで、第2トランシーバT2近くのスピーカSpから大
音量のサイレン音を難なく出し続けることができるた
め、その取扱い操作が頗る簡単であり、監視員は、遠く
離れた他の作業員に異常事態を迅速且つ的確に警報する
ことが可能となる。また上記サイレン音を出すために第
1,第2トランシーバT1,T2自体を特別に改造する
必要はなく、広く普及している従来普通の安価な市販の
トランシーバをそのまま使用可能である。
【0039】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば前記実
施例では、第2トランシーバT2が第1トランシーバT
1からの警報用電波を受信した時に拡声手段Sを作動さ
せて警報音(サイレン音)だけを発するようにしたもの
を示したが、本発明では、第2トランシーバT2の近く
で且つ周囲より見え易い位置に赤色回転灯等の警報灯を
設置すると共に、その回転灯を駆動するための駆動回路
を第2トランシーバT2に接続しておき、第2トランシ
ーバT2が警報用電波を受信した時にその受信電波に応
じて赤色回転灯を点灯・回転させるようにしてもよく、
この場合には、異常事態の発生を周辺の作業員に一層気
づき易くさせることができる。
【0040】また前記実施例では、第1トランシーバT
1からの出力電波を第2トランシーバT2が直接受信す
るようにしたが、第1トランシーバT1と第2トランシ
ーバT2との間の距離が長かったり或いはその間に山、
建物等の遮蔽物があって電波が第2トランシーバT2に
届きにくいような場合には、その中間位置に中継アンテ
ナを設置するようにしてもよい。
【0041】更に前記実施例では、警報スイッチとして
機能の異なる3つのスイッチSW1〜SW3を各独立し
てボタン操作できるようにしたものを用いたが、本発明
では、これらスイッチSW1〜SW3を連動させて単一
のボタン操作だけでサイレン音信号を第1トランシーバ
T1に出力できるようにしてもよい。
【0042】更に前記実施例では、第2トランシーバT
2の出力端子であるスピーカ端子tsと増幅器Aの入力
端子間を電線Ls1で繋いで、該トランシーバT2が出
力する音声信号を電線Ls1を通して増幅器Aに入力す
るようにしたものを示したが、本発明では、第2トラン
シーバT2の内蔵スピーカSpiより発した音を拡声器
のマイク部に直接拾って拡声するようにしてもよく、こ
の場合には、拡声手段より増幅器を省略可能である。
【0043】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
異常事態が発生した場合に、これに気づいた監視員が警
報装置の警報スイッチを単に警報操作するだけで、第1
トランシーバと第2トランシーバ間で警報音信号が交信
されて第2トランシーバ近くの拡声手段から大きな緊急
警報音を難なく出し続けられるようにしたので、その取
扱い操作が頗る簡単であり、監視員は遠く離れた他の作
業員に異常事態を迅速且つ的確に警報することができ
る。また上記緊急警報音を出すために第1,第2トラン
シーバ自体を特別に改造する必要はなく、広く普及して
いる従来普通の安価なトランシーバをそのまま使用でき
るから、コスト節減にも寄与することができる。
【0044】また特に請求項2の発明によれば、上記警
報操作がされない状態では、警報装置に付属の警報マイ
クに随時入力された監視員の声を、第2トランシーバ近
くの拡声手段から拡大して出すことが可能であり、即ち
その声による警報態様と、前記緊急警報音による警報態
様とを状況に応じて適宜使い分けることができる。
【0045】また特に請求項3の発明によれば、警報ス
イッチの操作により警報音信号出力回路から第1トラン
シーバ側に警報音信号が出力されている状態を、ハウジ
ングに付属のモニタースピーカから発するモニター音に
より簡単に確認することができ、誤操作防止や故障の早
期発見に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緊急警報装置の使用環境の一例を
示す概略鳥瞰図
【図2】本発明に係る警報システムの一実施例を示す概
略ブロック図
【図3】前記緊急警報装置の一実施例を示す回路図
【図4】前記緊急警報装置と第1トランシーバの一実施
例を示す斜視図
【図5】前記警報システムの全体概要図
【符号の説明】
Ce サイレンマイク回路(警報音信号出力回
路) Cm 音声マイク回路 EM 緊急警報装置 H ハウジング L 接続コード(接続手段) Me 警報マイク S 拡声手段 Sps モニタースピーカ SW1 サイレン電源スイッチ(警報スイッチ) SW2 サイレンONスイッチ(警報スイッチ) SW3 サイレンPTTスイッチ(警報スイッチ) SW3−a サイレンPTTスイッチの切替え接点(ス
イッチ手段) SW4 無線PTTスイッチ T1 第1トランシーバ T2 第2トランシーバ tm マイク端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 綱島 茂一 新潟県糸魚川市大字上刈1530−1 株式会 社後藤組内 (72)発明者 樋口 勝巳 新潟県糸魚川市大字上刈1530−1 株式会 社後藤組内 (72)発明者 榊原 伸一 新潟県糸魚川市大字上刈1530−1 株式会 社後藤組内 Fターム(参考) 5C087 AA12 AA23 AA32 AA37 AA44 BB20 BB72 DD02 DD49 EE18 FF01 FF03 FF05 FF13 FF17 FF30 GG57 GG66 GG72 GG73 GG82

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外付け用マイクを接続可能なマイク端子
    (tm)が付設される第1トランシーバ(T1)と、こ
    の第1トランシーバ(T1)から離れた場所に置かれて
    それと交信可能な第2トランシーバ(T2)と、この第
    2トランシーバ(T2)の近くに置かれ第1トランシー
    バ(T1)から第2トランシーバ(T2)へ交信された
    音声信号に対応した音を大音量で周囲に発する拡声手段
    (S)とを備えた音声警報システムにおける緊急警報装
    置であって、 警報スイッチ(SW1〜SW3)を設けたハウジング
    (H)と、このハウジング(H)より延出して前記マイ
    ク端子(tm)に接続可能な接続手段(L)と、そのハ
    ウジング(H)内に収容され、前記警報スイッチ(SW
    1〜SW3)に対する警報操作時には所定の緊急警報音
    に対応した警報音信号を前記接続手段(L)及びマイク
    端子(tm)を介して第1トランシーバ(T1)に出力
    して該警報音信号に対応した電波を第1トランシーバ
    (T1)から発信させる警報音信号出力回路(Ce)と
    を有することを特徴とする、音声警報システムにおける
    緊急警報装置。
  2. 【請求項2】 第1トランシーバ(T1)の外付け用マ
    イクとして利用可能な警報マイク(Me)及びマイクス
    イッチ(SW4)を有していて、該マイクスイッチ(W
    4)の入力操作時には該警報マイク(Me)より入力さ
    れた音声信号を前記接続手段(L)及びマイク端子(t
    m)を介して第1トランシーバ(T1)に出力し得る音
    声マイク回路(Cm)と、前記警報音信号出力回路(C
    e)が第1トランシーバ(T1)に警報音信号を出力し
    ている時は前記警報マイク(Me)を無効にするスイッ
    チ手段(SW3−a)とを備えていることを特徴とす
    る、請求項1に記載の音声警報システムにおける緊急警
    報装置。
  3. 【請求項3】 前記ハウジング(H)には、前記警報音
    信号出力回路(Ce)の出力信号に基づいてモニター音
    を発生させるモニタースピーカ(Sps)が付設される
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の音声警報シ
    ステムにおける緊急警報装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014044681A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Chugoku Electric Power Co Inc:The 風警報装置及び風警報システム
JP2018046318A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 緊急避難システム

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JP2014044681A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Chugoku Electric Power Co Inc:The 風警報装置及び風警報システム
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