JP2001166728A - ドットクロック再生装置 - Google Patents

ドットクロック再生装置

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JP2001166728A
JP2001166728A JP34578299A JP34578299A JP2001166728A JP 2001166728 A JP2001166728 A JP 2001166728A JP 34578299 A JP34578299 A JP 34578299A JP 34578299 A JP34578299 A JP 34578299A JP 2001166728 A JP2001166728 A JP 2001166728A
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JP34578299A
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Inventor
Kazue Kida
和重 木田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログ・インターフェイス方式の液晶ディ
スプレイにおいて、アナログ映像信号のタイミングに因
らず、常に最適なアナログ・デジタル変換タイミングを
出力できるドットクロック再生装置をを提供する。 【解決手段】 位相比較器、ローパスフィルター回路、
電圧制御発振回路および分周回路により構成されるPL
L回路を用いたドットクロック再生装置において、入力
電圧値に比例した電流を出力する、電圧電流変換回路に
より制御電圧を電流に変換しその出力をLPF回路に加
算する事でドットクロックの位相調整を行い、電圧電流
変換回路の係数を入力映像信号のタイミングに応じて制
御する事で、ドットクロックの位相調整ステップを入力
映像信号によらず常に最適に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
装置に係わり、特にパーソナルコンピューター等のアナ
ログ映像信号を表示する、ディスプレイ装置として使用
される液晶モニター装置にに関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ装置において、コンピ
ュータ本体側から液晶ディスプレイ装置へ、映像信号を
アナログ信号で転送するアナログインタフェースが広く
用いられているが、液晶ディスプレイ装置はデジタル信
号で駆動されるため、アナログ信号をデジタル信号に変
換する必要がある。
【0003】アナログ信号を映像出力をA/D変換する
際、元画像のドットクロックと同一または整数倍の周波
数で、かつ位相の合ったクロックを用いなければならな
い。
【0004】通常アナログ映像信号においてはドットク
ロックは出力されないため、水平同期信号をPLLによ
り逓倍してドットクロックを再生し、さらに発生したク
ロックを遅延回路を用いて位相を調整している。
【0005】図10を用いてより詳しく説明する。
【0006】図10において、(A),(D)は理想的
な信号波形、(B),(E)は実際の波形例、(C),
(F)はサンプリングのタイミングを表す。なお、
(D),(E),(F)は高い周波数の映像信号の例で
ある。
【0007】アナログ映像信号が理想的な波形の場合、
例えば(A)のような矩形波であれば、(c1)〜(c
5)の何れのタイミングでサンプリングを行っても同じ
変換結果が得られる。しかし実際には、(B)のように
鈍った波形であるため、(c3)〜(c5)では正しい
結果が得られるが、(c1),(c2)のタイミングで
は、本来の値とは異なる結果となる。さらに、映像信号
の周波数が(D)の様に高くなると、周期が短くなるた
め、正しい結果が得られるのは(f3)のみとなる。
【0008】サンプリングタイミングが適切で無い場
合、たとえば(c2)等のタイミングの場合、A/D変
換後の値が本来より小さくなりまた、クロックジッター
等によるサンプリングタイミングの変動の影響をうけや
すくなるため、表示画像にノイズおよび滲み等が発生す
る。
【0009】このように、アナログ映像信号をA/D変
換する場合、サンプリング位相の調整が必要であり、ま
た周波数が高くなるほど高い精度が要求される。また、
調整を行う為には最低限クロック周期の1/2の変化幅
が必要であり、周波数の低い映像信号の場合はクロック
周期が長いため、広い変化幅が必要となる。
【0010】従来、このA/D変換回路のサンプリング
タイミングを調整するために、PLL回路の前段、ある
いは発振出力に遅延回路を挿入し、所定時間遅延させる
ことで、サンプリング位相を調整していた。しかしなが
ら、従来の遅延回路では、1ステップ当たりの遅延時間
および最大遅延時間は固定されていたため、可変範囲と
調整精度を両立する事が困難であった。
【0011】前記課題を解決するためのものとして、特
開平11−3065号公報に開示されているものがあ
る。このドットクロック再生装置について図8,図9を
用いて説明する。
【0012】図8は従来のドットクロック再生装置の構
成図を示したものであり、80はアナログ信号をデジタ
ル信号に変換するADC、81はマイクロコンピュータ
ー等により構成され、入力水平同期周波数を判別し各種
制御を行う判別部、83は入力水平同期周波数を判別部
81により設定値で逓倍しサンプリングクロックを発生
させるPLL回路、82は時定数回路等により構成さ
れ、前期PLL回路83よりの出力クロックを前期判別
部81よりの制御信号により最大遅延量が制御され、設
定された時間だけ遅延させる可変遅延回路である。上記
構成の動作について図9を用いて説明する。
【0013】入力映像信号の水平同期信号は判別部81
により周波数が検出され、その周波数に応じて、PLL
回路83の逓倍数を設定するとともに、可変遅延回路8
2の最大遅延量と遅延量を設定する。
【0014】サンプリングクロックの周波数は入力水平
同期周波数とPLL回路83での逓倍数により算出可能
であり、そのサンプリングクロック周波数に応じた最大
遅延量を可変遅延回路82に設定する。例えば、図9
(A)の様にサンプリングクロックが低い場合、図9
(B)の様に最大遅延量を大きく設定し、逆に図9
(C)の様にサンプリングクロックが高い場合は、図9
(D)の様に最大遅延量を小さくして、調整ステップを
細かくしている。
【0015】このように入力信号のドットクロック周波
数に応じてサンプリング位相の最大遅延量を制御するた
め、入力信号によらず精度の良い位相調整が可能となっ
ている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のドット
クロック発生装置では、クロックラインに遅延回路を挿
入しているため、高い周波数の信号を扱うために高価な
部品が必要であり、またns単位の精度の良い位相制御
を時定数回路により行っているため、複雑な回路を要し
ていた。
【0017】本発明は前記課題に鑑み、より安定して精
度の良いサンプリング位相の調整を簡便かつ安価な回路
で実現出来る、ドットクロック再生装置を提供するもの
である。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本出願における請求項2に係わる発明では、ドット
クロックの位相調整を、位相制御電圧をV−I変換回路
を用いて直流電流とし、LPF回路に加算することで行
い、さらに判別部が検出された水平同期及び垂直同期周
波数により前記V−I変換回路のゲインを制御し、ドッ
トクロック周波数に因らず位相の調整ステップ最適にす
ることを特徴としたものである。
【0019】また、本出願における請求項4に係わる発
明では、ドットクロックの位相調整を、位相制御電圧を
V−I変換回路もちいて直流電流とし、LPF回路に加
算することで行い、さらに判別部が検出された水平同期
及び垂直同期周波数により位相比較器のチャージポンプ
電流を制御することでドットクロック周波数に因らず位
相の調整ステップ最適にすることを特徴としたものであ
る。
【0020】また、本出願における請求項6に係わる発
明では、ドットクロックの位相調整を、位相制御電圧を
V−I変換回路を用いて直流電流とし、LPF回路に加
算することで行い、さらに判別部が検出された水平同期
及び垂直同期周波数により前記V−I変換回路のゲイン
と位相比較器のチャージポンプ電流の双方を制御するこ
とで、より広範囲の信号に対して、ドットクロック周波
数に因らず位相の調整ステップ最適にすることを特徴と
したものである。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のドット
クロック再生装置は、位相比較器、ローパスフィルター
回路、電圧制御発振回路および分周回路により構成され
るPLL回路を用いたドットクロック再生装置におい
て、入力電圧値に比例した電流を出力する、電圧電流変
換回路により制御電圧を電流に変換しその出力をLPF
回路に加算する事でドットクロックの位相調整を行い、
電圧電流変換回路の係数を入力映像信号のタイミングに
応じて制御する事で、ドットクロックの位相調整ステッ
プを入力映像信号によらず常に最適に保つ事を特長とし
たものである。
【0022】本発明の請求項2に記載のドットクロック
再生装置は、入力アナログ映像信号の水平同期周波数及
び垂直同期周波数を検出し、それに応じて位相制御電圧
と制御感度設定信号と分周比設定信号を出力する判別部
と、電圧制御により発振周波数を可変出来るVCOと、
前記VCOの出力を前記判別部よりの分周比設定信号に
より設定された値で分周を行う分周回路と、水平同期信
号と前記分周回路よりの出力を比較し位相差に相当する
パルスを出力する位相比較器と、前記判別部よりの位相
制御電圧を制御感度設定信号により設定された比率で電
流に変換して出力するV−I変換回路と、前記位相比較
器の出力とV−I変換回路の出力を加算する加算器と、
前記加算器の出力を積分し前記VCO回路に出力するL
PF回路と、前記アナログ映像信号を前記VCO回路の
出力クロックのタイミングでアナログ・デジタル変換を
行うADCを備えた事を特徴とするものである。
【0023】本発明の請求項3に記載のドットクロック
再生装置は、位相比較器、ローパスフィルター回路、電
圧制御発振回路および分周回路により構成されるPLL
回路を用いたドットクロック再生装置において、入力電
圧値に比例した電流を出力する電圧電流変換回路により
制御電圧を電流に変換しその出力をLPF回路に加算す
る事でドットクロックの位相調整を行い、位相比較器の
チャージポンプ電流を入力映像信号のタイミングに応じ
て制御する事で、ドットクロックの位相調整ステップを
入力映像信号によらず常に最適に保つ事を特長としたも
のである。
【0024】本発明の請求項4に記載のドットクロック
再生装置は、入力アナログ映像信号の水平同期周波数及
び垂直同期周波数を検出し、それに応じて位相制御電圧
とチャージポンプ電流設定信号と分周比設定信号を出力
する判別部と、電圧制御により発振周波数を可変出来る
VCOと、前記VCOの出力を前記判別部よりの分周比
設定信号により設定された値で分周を行う分周回路と、
水平同期信号と前記分周回路よりの出力の位相差に応じ
たパルスを前記制御部より出力されたチャージポンプ電
流設定信号に相当する電流値で出力する位相比較器と、
前記判別部よりの位相制御電圧を電流に変換して出力す
るV−I変換回路と、前記位相比較器の出力とV−I変
換回路の出力を加算する加算器と、前記加算器の出力を
積分し前記VCO回路に出力するLPF回路と、前記ア
ナログ映像信号を前記VCO回路の出力クロックのタイ
ミングでアナログ・デジタル変換を行うADCを備えた
事を特徴としたものである。
【0025】本発明の請求項5に記載のドットクロック
再生装置は、位相比較器、ローパスフィルター回路、電
圧制御発振回路および分周回路により構成されるPLL
回路を用いたドットクロック再生装置において、入力電
圧値に比例した電流を出力する電圧電流変換回路により
制御電圧を電流に変換しその出力をLPF回路に加算す
る事でドットクロックの位相調整を行い、前記電圧電流
変換回路の係数および前記位相比較器のチャージポンプ
電流を入力映像信号のタイミングに応じて制御する事
で、ドットクロックの位相調整ステップを入力映像信号
によらず常に最適に保つ事を特長としたものである。
【0026】本発明の請求項6に記載のドットクロック
再生装置は、入力アナログ映像信号の水平同期周波数及
び垂直同期周波数を検出し、それに応じて位相制御電圧
とチャージポンプ電流設定信号と分周比設定信号を出力
する判別部と、電圧制御により発振周波数を可変出来る
VCOと、前記VCOの出力を前記判別部よりの分周比
設定信号により設定された値で分周を行う分周回路と、
水平同期信号と前記分周回路よりの出力の位相差に応じ
たパルスを前記制御部より出力されたチャージポンプ電
流設定信号に相当する電流値で出力する位相比較器と、
前記判別部よりの位相制御電圧を制御感度設定信号によ
り設定された比率で電流に変換して出力するV−I変換
回路と、前記位相比較器の出力とV−I変換回路の出力
を加算する加算器と、前記加算器の出力を積分し前記V
CO回路に出力するLPF回路と、前記アナログ映像信
号を前記VCO回路の出力クロックのタイミングでアナ
ログ・デジタル変換を行うADCを備えた事を特徴とし
たものである。以下に、本発明の一実施の形態について
図1から図3までを用いて説明する。
【0027】(実施の形態1)図1において、2は入力
映像信号の水平同期周波数および垂直同期周波数を判別
し、それに応じて位相制御電圧と制御感度設定信号と分
周比設定信号を出力する判別部、5は電圧制御により発
振周波数を可変出来るVCO回路、7は前記VCO5の
出力を前記判別部2よりの分周比設定信号により設定さ
れた値で分周を行う分周回路、1は水平同期信号と前記
分周回路7よりの出力を比較し位相差に相当するパルス
電流を出力する位相比較器、6は前記判別部2よりの位
相制御電圧を制御感度設定信号により設定された比率で
電流に変換して出力するV−I変換回路、3は前記位相
比較器1の出力電流とV−I変換回路6の出力電流を加
算する加算器、4は前記加算器3の出力を積分し前記V
CO回路5に出力するLPF回路、8はアナログ映像信
号を前記VCO回路5の出力クロックタイミングでアナ
ログ・デジタル変換を行うADCである。
【0028】上記構成の動作について、図2及び図3の
動作波形を用いて説明する。最初に、判別部2が位相制
御電圧として0を出力し、V−I変換回路6の出力電流
(i2)が0の場合の動作を図示する。PLLが安定状
態の時、VCO5の出力周波数は一定となっているため
LPF4の出力も一定である。このことはPLLが安定
状態の時はLPF4に入力される電流、つまり加算器3
の出力の平均値が0となる事をしめす。よって、PLL
が定常状態では、i1+i2=0の関係が常に成り立
つ。この場合のi2は0であるため、i1も0となり位
相比較器7に入力されるパルスの位相が等しい事をしめ
す。この時の水平同期信号を図2(A)、分周回路7の
出力を図2(B)、加算器3の出力を図2(C)に示
す。 次に判別部2が位相を制御した場合についての動
作を図示する。
【0029】i2を0ではなくある電流値に設定した場
合の動作を次にしめす。
【0030】図2(D)は水平同期信号、図2(E)は
分周回路7の出力、図2(F)は位相比較器7の出力、
図2(G)はこの時のV−I変換回路6の出力電流、図
2(H)は加算器3の出力である。ループ外よりある一
定電流(i2)を加えた場合であっても、PLLが定常
状態であれば、i1+i2=0が成り立つので、PLL
が定常状態の場合は位相比較器1の出力電流の平均値は
−i2となる。
【0031】このことは位相比較器1に入力されるパル
スが位相差を持つということであり、結果として図2
(D),図2(E)の様にt1だけずれた状態で安定す
る。分周器7の出力はVCO5の出力を分周したもので
あるから、VCO5の出力も水平同期に対してt1だけ
ずれる。
【0032】更に、加える電流(i2)の大きさはその
ままで、入力の水平同期周波数を高くした場合の例を次
にしめす。
【0033】図2(I)は水平同期信号、図2(J)は
分周回路7の出力、図2(K)は位相比較器7の出力、
図2(L)はこの時のV−I変換回路6の出力電流、図
2(M)は加算器3の出力である。水平同期周波数が高
い場合は位相比較器1から出力されるパルスの周波数も
上がる。位相比較器1から出力される平均電流は周波数
によらず、i2の大きさのみで決まるため、図2(K)
の様にパルス一つ当たりの幅は周波数が上がるほど狭く
なり、結果として図2(I)と図2(J)の位相差(t
2)は、同期周波数が低い場合(t1)にくらべ位相差
が小さくなる。
【0034】一般的には水平同期周波数とドットクロッ
ク周波数はほぼ比例する関係があるため、水平同期周波
数が上がるほど、制御量に対する位相の変化量が小さく
なるこの特性は都合が良い。しかし、パーソナルコンピ
ューターの映像信号の場合、様々な信号が存在するた
め、一部には対応出来ない物がありうる。
【0035】例えば標準的な信号にくらべ、同期周波数
が高くドットクロックが比較的低い物は位相調整幅が不
足し、逆に同期周波数が低くドットクロックが高い物は
位相調整ステップが荒らくなり、調整精度が落ちる。
【0036】このため本実施例では、判別部2が入力信
号を判別してV−I変換回路6の特性を制御し、たとえ
ば図3(a)のグラフの様に、同期周波数が低くかつド
ットクロックの高い信号においてはAの特性の様に制御
電圧に対する出力電流の変化を小さく設定し、逆に同期
周波数が高くドットクロックの低い物に対しては、Bの
特性の様に制御電圧に対する出力電流の変化を大きく設
定することで、いかなる信号でも、適切な位相調整を行
える様にしている。
【0037】しかし、図3(b)の様にLPF4の出力
がランプ波状に変化するため、位相制御量が小さい場合
は問題ないが、位相制御量を大きくして行くとVCOの
発振周波数の変動が大きくなるという問題が生じる。特
に同期周波数が低くドットクロックが高い信号において
問題が生じる可能性がある。
【0038】この様にPLLに電流を加える事で位相調
整を行うため、遅延素子等を用いる必要が無く、比較的
簡便な回路で構成する事ができる。
【0039】また、クロック出力等、高い周波数の信号
が通過するラインに回路を挿入する必要が無いため、安
価な部品で構成できる。
【0040】また、判別部2が入力信号を判別し、V−
I変換回路6の特性の切り換えるため、いかなる信号に
おいても適切な位相調整を行う事が出来る。なお、本実
施の形態において、判別部2がV−I変換回路6の特性
の切り換えをA,Bの2段階で行う物としているが、連
続的に変化する様にしても良い。
【0041】(実施の形態2)つぎに、本発明の別の一
実施の形態について、図4,図5を用いて説明する。図
4において、45は入力映像信号の水平同期周波数およ
び垂直同期周波数を判別し、それに応じて位相制御電圧
とチャージポンプ電流設定信号と分周比設定信号を出力
する判別部、44は電圧制御により発振周波数を可変出
来るVCO回路、47は前記VCO44の出力を前記判
別部45よりの分周比設定信号により設定された値で分
周を行う分周回路、41は水平同期信号と前記分周回路
47よりの出力を比較し位相差に相当するパルス電流を
判別部45よりのチャージポンプ電流設定信号に応じた
大きさで出力する位相比較器、46は前記判別部45よ
りの位相制御電圧を電流に変換して出力するV−I変換
回路、42は前記位相比較器41の出力電流とV−I変
換回路46の出力電流を加算する加算器、43は前記加
算器42の出力を積分し前記VCO回路44に出力する
LPF回路、40はアナログ映像信号を前記VCO回路
44の出力クロックタイミングでアナログ・デジタル変
換を行うADCである。
【0042】上記構成の動作について、図5の動作波形
を用いて説明する。なお基本動作は実施の形態1と同等
であるため、説明は省略する。
【0043】最初に判別部45が位相比較器41のチャ
ージポンプ電流設定を小さく(V1)制御した場合につ
いて説明する。
【0044】図5(A)は水平同期信号、図5(B)分
周回路47の出力、図5(C)は位相比較器41の出
力、図5(D)はV−I変換回路46の出力電流、図
(E)は加算器42の出力である。i1の大きさは位相
比較器41の出力パルスの波高値とパルス幅で決まるた
め、図5(C)の様にチャージポンプ電流(電流の波高
値)を小さく設定すると、i1とi2が釣り合う為に必
要なパルスの位相差が大きくなる(t1)ため、チャー
ジポンプ電流の設定を小さくすれば、i2が同じであっ
ても位相制御量が大きくなる。
【0045】次に、判別部45が位相比較器41のチャ
ージポンプ電流設定を大きく(V2)制御した場合につ
いて説明する。
【0046】図5(F)は水平同期信号、図5(G)分
周回路47の出力、図5(H)は位相比較器41の出
力、図5(I)はV−I変換回路46の出力電流、図5
(J)は加算器42の出力である。図5(H)の様にチ
ャージポンプ電流を大きく設定すると、i1とi2が釣
り合う為に必要なパルスの位相差が小さくなる(t2)
ため、チャージポンプ電流の設定を大きくすれば、i2
が同じであっても位相制御量が小さくなる。
【0047】判別部45は位相比較器41へのチャージ
ポンプ電流の設定値、同期周波数が低くかつドットクロ
ックの高い信号においては、設定値を大きくして位相調
整の変化幅を小さくし、逆に同期周波数が高くドットク
ロックの低い物に対しては、設定値を小さくして位相調
整の変化幅を大きく制御する。
【0048】しかし、チャージポンプ電流の設定値を大
きくしていくと、LPF回路43に入力する電流の振幅
が大きくなるため、出力が安定する迄の時間が長くな
り、水平帰線期間付近でのVCO回路44の出力の乱れ
が大きくなる。
【0049】この様に位相調整の変化幅はV−I変換回
路46の出力電流(i2)の変化幅を変化させるのでは
なく、位相比較器のチャージポンプ電流を制御する事に
よって制御できる。このようにすることで、大きな位相
調整幅が必要な場合であっても、V−I変換回路46の
出力電流を大きくする必要がないため、VCOの出力ク
ロック周波数がランプ波状に変動する事を抑えられる。
【0050】(実施の形態3)つぎに、本発明の別の一
実施の形態について、図6,図7を用いて説明する。図
6において、65は入力映像信号の水平同期周波数およ
び垂直同期周波数を判別し、それに応じて位相制御電圧
とチャージポンプ電流設定信号と制御感度設定信号と分
周比設定信号を出力する判別部、64は電圧制御により
発振周波数を可変出来るVCO回路、67は前記VCO
64の出力を前記判別部65よりの分周比設定信号によ
り設定された値で分周を行う分周回路、61は水平同期
信号と前記分周回路67よりの出力を比較し位相差に相
当するパルス電流を判別部65よりのチャージポンプ電
流設定信号に応じた大きさで出力する位相比較器、66
は前記判別部65よりの位相制御電圧を制御感度設定信
号により設定された比率で電流に変換して出力するV−
I変換回路、62は前記位相比較器61の出力電流とV
−I変換回路66の出力電流を加算する加算器、63は
前記加算器62の出力を積分し前記VCO回路64に出
力するLPF回路、60はアナログ映像信号を前記VC
O回路64の出力クロックタイミングでアナログ・デジ
タル変換を行うADCである。
【0051】上記構成の動作について、図7のグラフを
用いて説明する。なお基本動作は(実施の形態1)およ
び(実施の形態2)と同等であるため、説明は省略す
る。
【0052】判別部65は、入力映像信号の水平同期周
波数および垂直同期周波数を判別し、それに応じて位相
制御電圧とチャージポンプ電流設定信号と制御感度設定
信号と分周比設定信号を出力する。この時の制御例を図
7のグラフに示す。
【0053】図7(a)は、位相比較器61へのチャー
ジポンプ電流の設定例である。水平同期周波数が上がる
程、位相比較器61からの出力パルスの周波数が上がり
ため入力位相差に対する出力電流が増える事となる。こ
れを打ち消す様にするため、チャージポンプ電流を水平
同期周波数に反比例する形で制御し、位相比較器61の
入力位相差に対する出力電流を一定に保つ。
【0054】図7(b)は、V−I変換回路66への制
御感度の設定例である。ここで、クロック周期とはドッ
トクロックの周期であり、水平同期周波数と、分周回路
67への分周比の設定値より、次の式で求める事ができ
る。
【0055】 クロック周期 = 1/(水平同期周波数×分周比) クロック周期が長い時は制御感度を高く設定し、調整ス
テップを荒らくして、位相制御範囲を広くする。また短
い時は制御感度を低く設定し、調整ステップを細かくす
る。
【0056】この様に判別部65が入力映像信号に応じ
て、V−I変換回路66への制御感度および位相比較器
61へのチャージポンプ電流設定を制御することで、よ
り広範囲の信号に対して適切に、ドットクロック位相の
調整を行う事ができる。
【0057】
【発明の効果】この様に本出願の第1の実施例における
発明では、PLLに電流を加える事で位相調整を行うた
め、遅延素子等を用いる必要が無く、比較的簡便な回路
で構成する事ができ、さらに入力信号を判別して加える
電流量の調整ステップを切り換えるため、いかなる信号
においても適切な位相調整を行う事が出来る。
【0058】また、本出願の第2の実施例における発明
では、位相比較器のチャージポンプ電流を制御する事に
よって調整ステップを制御することで、位相調整範囲を
広くとった場合でも、安定したクロック出力が得られ
る。
【0059】また、本出願の第3の実施例における発明
では、入力信号を判別し、加える電流量の調整ステップ
と、位相比較器のチャージポンプ電流の双方を制御する
事で、より広範囲の映像信号において、高精度でかつ安
定した、ドットクロック位相の調整を行う事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるドットクロック
再生装置の構成図
【図2】本発明の実施の形態1におけるドットクロック
位相の調整動作を示す波形図
【図3】本発明の実施の形態1における動作説明図
【図4】本発明の実施の形態2におけるドットクロック
再生装置の構成図
【図5】本発明の実施の形態2における動作説明図
【図6】本発明の実施の形態3におけるドットクロック
再生装置の構成図
【図7】本発明の実施の形態3における動作説明図
【図8】従来のドットクロック再生装置の構成図
【図9】従来のドットクロック再生装置の動作説明図
【図10】アナログ・デジタル変換におけるサンプリン
グタイミングの説明図
【符号の説明】
1 位相比較器 2 判別部 3 加算器 4 LPF回路 5 VCO回路 6 V−I変換回路 7 分周回路 8 ADC回路 40 ADC回路 41 位相比較器 42 加算器 43 LPF回路 44 VCO回路 45 判別部 46 V−I変換回路 47 分周回路 60 ADC回路 61 位相比較器 62 加算器 63 LPF回路 64 VCO回路 65 判別部 66 V−I変換回路 67 分周回路 80 ADC回路 81 判別部 82 可変遅延回路 83 PLL回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NC21 NC24 NC25 NC27 ND37 ND48 ND49 ND60 5C006 AA11 AF72 AF81 BF14 BF21 BF23 FA16 5C020 AA09 AA35 CA11 CA15 CA20 5C080 AA10 BB05 DD30 FF09 GG09 JJ02 JJ04 JJ05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相比較器、ローパスフィルター回路、
    電圧制御発振回路および分周回路により構成されるPL
    L回路を用いたドットクロック再生装置において、入力
    電圧値に比例した電流を出力する電圧電流変換回路によ
    り制御電圧を電流に変換し、その出力をLPF回路に加
    算する事でドットクロックの位相調整を行い、さらに電
    圧電流変換回路の係数を入力映像信号のタイミングに応
    じて制御する事で、ドットクロックの位相調整ステップ
    を入力映像信号によらず常に最適に保つ事を特長とし
    た、ドットクロック再生装置。
  2. 【請求項2】 入力アナログ映像信号の水平同期周波数
    及び垂直同期周波数を検出し、それに応じて位相制御電
    圧と制御感度設定信号と分周比設定信号を出力する判別
    部と、電圧制御により発振周波数を可変出来るVCO
    と、前記VCOの出力を前記判別部よりの分周比設定信
    号により設定された値で分周を行う分周回路と、水平同
    期信号と前記分周回路よりの出力を比較し位相差に相当
    するパルスを出力する位相比較器と、前記判別部よりの
    位相制御電圧を制御感度設定信号により設定された比率
    で電流に変換して出力するV−I変換回路と、前記位相
    比較器の出力とV−I変換回路の出力を加算する加算器
    と、前記加算器の出力を積分し前記VCO回路に出力す
    るLPF回路と、前記アナログ映像信号を前記VCO回
    路の出力クロックのタイミングでアナログ・デジタル変
    換を行うADCを備えた事を特徴とする、ドットクロッ
    ク再生装置。
  3. 【請求項3】 位相比較器、ローパスフィルター回路、
    電圧制御発振回路および分周回路により構成されるPL
    L回路を用いたドットクロック再生装置において、入力
    電圧値に比例した電流を出力する電圧電流変換回路によ
    り制御電圧を電流に変換しその出力をLPF回路に加算
    する事でドットクロックの位相調整を行い、位相比較器
    のチャージポンプ電流を入力映像信号のタイミングに応
    じて制御する事で、ドットクロックの位相調整ステップ
    を入力映像信号によらず常に最適に保つ事を特長とし
    た、ドットクロック再生装置。
  4. 【請求項4】 入力アナログ映像信号の水平同期周波数
    及び垂直同期周波数を検出し、それに応じて位相制御電
    圧とチャージポンプ電流設定信号と分周比設定信号を出
    力する判別部と、電圧制御により発振周波数を可変出来
    るVCOと、前記VCOの出力を前記判別部よりの分周
    比設定信号により設定された値で分周を行う分周回路
    と、水平同期信号と前記分周回路よりの出力の位相差に
    応じたパルスを前記制御部より出力されたチャージポン
    プ電流設定信号に相当する電流値で出力する位相比較器
    と、前記判別部よりの位相制御電圧を電流に変換して出
    力するV−I変換回路と、前記位相比較器の出力とV−
    I変換回路の出力を加算する加算器と、前記加算器の出
    力を積分し前記VCO回路に出力するLPF回路と、前
    記アナログ映像信号を前記VCO回路の出力クロックの
    タイミングでアナログ・デジタル変換を行うADCを備
    えた事を特徴とする、ドットクロック再生装置。
  5. 【請求項5】 位相比較器、ローパスフィルター回路、
    電圧制御発振回路および分周回路により構成されるPL
    L回路を用いたドットクロック再生装置において、入力
    電圧値に比例した電流を出力する電圧電流変換回路によ
    り制御電圧を電流に変換しその出力をLPF回路に加算
    する事でドットクロックの位相調整を行い、前記電圧電
    流変換回路の係数および前記位相比較器のチャージポン
    プ電流を入力映像信号のタイミングに応じて制御する事
    で、ドットクロックの位相調整ステップを入力映像信号
    によらず常に最適に保つ事を特長とした、ドットクロッ
    ク再生装置。
  6. 【請求項6】 入力アナログ映像信号の水平同期周波数
    及び垂直同期周波数を検出し、それに応じて位相制御電
    圧とチャージポンプ電流設定信号と分周比設定信号を出
    力する判別部と、電圧制御により発振周波数を可変出来
    るVCOと、前記VCOの出力を前記判別部よりの分周
    比設定信号により設定された値で分周を行う分周回路
    と、水平同期信号と前記分周回路よりの出力の位相差に
    応じたパルスを前記制御部より出力されたチャージポン
    プ電流設定信号に相当する電流値で出力する位相比較器
    と、前記判別部よりの位相制御電圧を制御感度設定信号
    により設定された比率で電流に変換して出力するV−I
    変換回路と、前記位相比較器の出力とV−I変換回路の
    出力を加算する加算器と、前記加算器の出力を積分し前
    記VCO回路に出力するLPF回路と、前記アナログ映
    像信号を前記VCO回路の出力クロックのタイミングで
    アナログ・デジタル変換を行うADCを備えた事を特徴
    とする、ドットクロック再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8525771B2 (en) 2006-06-30 2013-09-03 Nec Display Solutions, Ltd. Image display apparatus and method of adjusting clock phase using delay evaluation signal

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8525771B2 (en) 2006-06-30 2013-09-03 Nec Display Solutions, Ltd. Image display apparatus and method of adjusting clock phase using delay evaluation signal
US9262989B2 (en) 2006-06-30 2016-02-16 Nec Display Solutions, Ltd. Image display apparatus and method of adjusting clock phase using a delay evaluation signal

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