JP2001166699A - 貼り合わせガラスパネルの不要部除去方法及び装置 - Google Patents

貼り合わせガラスパネルの不要部除去方法及び装置

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JP2001166699A
JP2001166699A JP35015099A JP35015099A JP2001166699A JP 2001166699 A JP2001166699 A JP 2001166699A JP 35015099 A JP35015099 A JP 35015099A JP 35015099 A JP35015099 A JP 35015099A JP 2001166699 A JP2001166699 A JP 2001166699A
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JP35015099A
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Yasuaki Murakami
泰昭 村上
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースパネルから分割された個々の製品パネ
ルに不要部が付着したまま次工程に搬送されるのを防止
する。 【解決手段】 不要部除去装置1は固定手段として吸引
孔7a,7bを備えたブロック4a,4bを有し、ブロ
ック4a,4b上に載置された個片パネル3の位置決め
を行うための、ローラ8,20、係合片9a,9b及び
位置決め部材12を備えた位置決め手段を有する。位置
決め手段の近傍に第1及び第2の打撃手段24,25が配設
されている。打撃手段24,25はハンマー26,27と、ハン
マー26,27を駆動させるエアシリンダ28,29とを備えて
いる。ハンマー26,27は支軸30,31により回動可能に支
持され、係合片9a,9bの配列方向と直交する方向に
延びる位置が待機位置に設定されている。エアシリンダ
28,29の駆動によりハンマー26,27が不要部を打撃可能
な位置まで往復回動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶パネルやプラズ
マディスプレイパネル等の表示パネルに使用される貼り
合わせガラスパネルの不要部除去方法及び装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶パネル等の表示パネルは2
枚のガラス基板を貼り合わせて構成されている。そし
て、表示部に電源を供給するための電極部を設けるた
め、図7に示すように、パネル80を構成する2枚のガ
ラス板G1,G2の一方が小さく形成されて片側に段差
を有する状態に貼り合わされ、段差部に電極部が設けら
れる(例えば、特開平7−294949号公報)。
【0003】一般に、液晶パネルの製造にはスクライブ
・アンド・ブレイクという方法を用いて大版のガラス基
板を貼り合わせたベースパネルから個々の製品寸法に分
割する多面取りが採用されている。図8(a)に示すよ
うに、2枚のガラス板G1,G2を貼り合わせる接着剤
81は、各パネル80用の液晶を充填する空間を両ガラ
ス板G1,G2の間に形成可能に枠状に塗布される。そ
して、ベースパネル82を分割して個々のパネル80を
形成する場合、電極部が形成されない方のガラス板G1
から電極部と対応する幅の細長い不要部83を除去する
必要がある。
【0004】ベースパネル82を分割する場合、ガラス
板の分割すべき箇所にスクライブライン(けがき線)を
形成し、その反対側の面のスクライブラインと対向する
位置にブレイクバーを当てて垂直荷重を加えていた。そ
して、ベースパネル82は図8(b)に示すように、ハ
ッチングを付した不要部83が形成されるように分割さ
れる。不要部83の幅は数mm程度である。ところが、
この方法では幅の狭い部分の分割が極めて困難であるた
め、液晶パネルを設計する上で電極部の幅を広くする必
要があった。
【0005】この問題を解決するため、特開平10−1
70880号公報には、図9(a)に示すように、分割
すべきガラス板G1の所定位置にスクライブラインLを
形成した後、スクライブラインLの形成面と反対側のパ
ネル面上で且つスクライブラインLの直上位置から所定
距離だけずらした位置に楔状の突き当て部分を有する一
対のブレイクバー84で垂直荷重を加えて細長い不要部
を分割する方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】液晶パネルは、その製
品形状の上から電極部はパネル端部に位置するのが望ま
しいが、特開平10−170880号公報の方法では、
電極部をパネルの端部に形成することができない。ま
た、分割時に一対のブレイクバー84が必要となり、作
業が面倒になるという問題がある。
【0007】また、電極部と対応する細長い不要部が良
好に分割されても、ガラス板G1,G2を貼り合わせる
接着剤が不要部に付着して、図10(a)に示すように
不要部83がパネル80から離脱せずに次工程へ搬送さ
れる場合がある。また、図10(b)に示すように部分
的に剥離した状態あるいは、図10(c)に示すように
パネル80に他のパネルの不要部83が付着した状態で
搬送される場合もある。このように不要部が付着された
状態でパネルが次工程に搬送されると次工程での作業に
支障を来す。
【0008】本発明は前記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであって、その第1の目的はベースパネルから分
割された個々の製品パネルに不要部が付着したまま次工
程に搬送されるのを防止することができる貼り合わせガ
ラスパネルの不要部除去方法を提供することにあり、第
2の目的はその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の発明では、多面取り用のガラ
ス基板を貼り合わせたベースパネルから分割された個片
パネルを不要部以外の箇所で固定保持し、不要部に対し
てその破断面に沿った方向への力を作用させる。
【0010】従って、この発明では、ベースパネルから
分割された個片パネルが不要部以外の箇所で固定保持さ
れた状態で、不要部に対してその破断面に沿った方向へ
の力が作用される。その結果、不要部が接着剤や破断面
でのガラスの噛み合い等の原因で個片パネルに付着して
いても、不要部が個片パネルから除去される。
【0011】第2の目的を達成するため請求項2に記載
の発明では、多面取り用のガラス基板を貼り合わせたベ
ースパネルから分割された個片パネルを固定保持する固
定手段と、前記固定手段に固定保持される個片パネルの
位置決めを行う位置決め手段と、前記固定手段に固定保
持された個片パネルに付着している不要部に対して、そ
の破断面に沿った方向への力を作用させる打撃手段とを
備えた。
【0012】この発明では、位置決め手段によって位置
決めされた状態で個片パネルが固定手段により所定の位
置に固定保持される。その状態で打撃手段が駆動され、
不要部が存在する場合に不要部が叩かれて、不要部に対
してその破断面に沿った方向への力が作用する。その結
果、不要部が個片パネルから除去される。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記固定保持は吸着により行われ
る。従って、この発明では、不要部が分割されていない
状態の不良品の個片パネルの不要部に力を作用させた場
合でも、所定の大きさ以上の力が作用すると、個片パネ
ルが吸着力に抗して移動することにより、個片パネルの
破損が回避される。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項2又は
請求項3に記載の発明において、前記打撃手段は前記固
定保持された個片パネルの両側と対応する位置に設けら
れている。
【0015】この発明では、当該個片パネルから分割さ
れた不要部の他に、ベースパネルの状態において隣接し
た個片パネルから分割された不要部が付着していても、
確実に除去される。
【0016】請求項5に記載の発明では、請求項2〜請
求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記打撃
手段は不要部に対して個片パネルから離脱させる方向の
力を作用可能に往復回動可能に構成されている。
【0017】この発明では、打撃手段で叩かれた際に、
不要部に対して個片パネルから離脱させる方向の力が作
用するため、不要部が個片パネルから離脱し易くなる。
請求項6に記載の発明では、請求項2〜請求項5のいず
れか一項に記載の発明において、前記固定手段、打撃手
段及び位置決め手段は、前記個片パネルのサイズに対応
して位置調整可能に配設されている。この発明では個片
パネルのサイズに対応した適正位置に固定手段、打撃手
段及び位置決め手段の位置が変更された状態で打撃手段
が駆動される。従って、1台の装置で異なる寸法の個片
パネルからの不要部の除去が適正に行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を多面取り用のガラ
ス基板を貼り合わせたベースパネルから分割された個片
パネルから不要部を除去する不要部除去装置に具体化し
た一実施の形態を図1〜図6に従って説明する。
【0019】図1、図3及び図4に示すように、不要部
除去装置1は二つに分割されたベースプレート2a,2
bを備え、ベースプレート2a,2bは図示しない駆動
機構により、ベースプレート2aの長手方向に移動され
てその間隔を変更可能に構成されている。駆動機構とし
ては、例えばボールねじを使用するものや、ピニオンと
ラックを使用するものが用いられる。
【0020】第1のベースプレート2a上には個片パネ
ル3を固定保持するための固定手段の保持部を構成する
ブロック4aが固定されている。第2のベースプレート
2b上には同じく固定手段の保持部を構成するブロック
4bが、エアシリンダ5のピストンロッド5aにブラケ
ットを介して連結され、ブロック4aとの間隔調整可能
に配設されている。各ブロック4a,4bのパネル受け
面(上面)には長穴6a,6bが形成され、長穴6a,
6bには図示しない負圧源から負圧が作用される吸引孔
7a,7b(図4に図示)が連通されている。また、ブ
ロック4bにはパネル受け面に載置された個片パネル3
と係合可能なローラ8が一対支持されている。
【0021】図1に示すように、ベースプレート2a,
2bには固定手段に保持される個片パネル3の位置決め
を行う位置決め手段を構成する係合片9a,9bが固定
されている。第1のベースプレート2a上には移動プレ
ート10がリニアガイド11を介して往復移動可能に配
設されている。移動プレート10は2段に形成され、上
段の移動プレート10には位置決め手段を構成する位置
決め部材12が固定されている。位置決め部材12には
係合片9a,9bと共同して個片パネル3の位置決めを
行う一対の係合部12aが設けられている。図6に示す
ように、個片パネル3は2枚のガラス板3a,3bを備
え、係合片9a,9b及び係合部12aはパネル受け面
上に載置された個片パネル3の上側のガラス板3aと係
合可能な位置に配置されている。
【0022】図1及び図2に示すように、ベースプレー
ト2a上にはリニアガイド11と平行に延びるラック1
3が、ブラケット14に支持された支軸15に一体回転
可能に固定されたピニオン16と噛合する状態で支承さ
れている。支軸15の端部にはノブ15aが固定されて
いる。ラック13はその歯部が下向きに固定され、ラッ
ク13の上面に支持プレート17の基端側が固定されて
いる。支持プレート17にはラック13と直交する方向
に延びる連結部17aが直角に折り曲げ形成され、連結
部17aにエアシリンダ18がラック13と平行に固定
されている。エアシリンダ18のピストンロッド18a
に移動プレート10がブラケット19を介して連結さ
れ、エアシリンダ18の作動により移動プレート10が
リニアガイド11に沿って移動されるようになってい
る。
【0023】図1及び図4に示すように、ベースプレー
ト2a上にはブロック4aと対応する位置に係合部12
aの配列方向に沿ってエアシリンダ20が配設されてい
る。エアシリンダ20によりブラケット21aを介して
往復移動される支持体21の先端には、ブロック4aの
載置面に載置された個片パネル3の端面と係合可能な位
置に一対のローラ22(図4にのみ図示)が支軸23を
介して支持されている。ローラ8,22も個片パネル3
の位置決め手段を構成する。
【0024】図1及び図2に示すように、支持体21を
挟んだ両側に第1の打撃手段24及び第2の打撃手段2
5が配設されている。各打撃手段24,25はそれぞれ
ハンマー26,27と、ハンマー26,27を駆動させ
るエアシリンダ28,29とで構成されている。ハンマ
ー26,27は支軸30,31により回動可能に支持さ
れ、図1に示すように、係合片9a,9bの配列方向と
直交する方向に延びる位置が待機位置に設定されてい
る。
【0025】第1の打撃手段24は移動プレート10上
に配設され、図5及び図6に示すように、エアシリンダ
28の収縮作動時にハンマー26の先端が個片パネル3
に付着した他の個片パネル3の不要部32aを打撃可能
な位置へ回動可能に配置されている。エアシリンダ28
は、移動プレート10上に固定されたブラケット33に
対してその基端が支軸34を介して回動可能に支持さ
れ、ピストンロッド28aがハンマー26の基端に連結
されている。エアシリンダ28はラック13と直交する
状態に配置され、基準状態においてピストンロッド28
aが突出して、ハンマー26を待機位置に保持する。
【0026】移動プレート10上には調整部35が固定
されている。調整部35はブロック35aとブロック3
5aに螺合されたボルト35bとで構成され、ハンマー
26と当接するボルト35bの螺入量を調整することに
よりストローク量が調整されるようになっている。
【0027】第2の打撃手段25はベースプレート2a
上に配設され、図5及び図6に示すように、エアシリン
ダ29の収縮作動時にハンマー27の先端が個片パネル
3に付着した当該個片パネル3の不要部32bを打撃可
能な位置へ回動可能に配置されている。エアシリンダ2
9は、ベースプレート2a上に固定されたブラケット3
6に対してその基端が支軸37を介して回動可能に支持
され、ピストンロッド29aがハンマー27の基端に連
結されている。エアシリンダ29はエアシリンダ28と
平行に配置され、基準状態においてピストンロッド29
aが突出して、ハンマー27を待機位置に保持する。第
2の打撃手段25は第1の打撃手段24より低い位置に
配置されているため、ハンマー27は先端の打撃部がハ
ンマー26の打撃部と同じ高さとなるように、先端が屈
曲形成されている。
【0028】ベースプレート2a上には調整部35と同
様な構成の調整部38が固定され、ハンマー27のスト
ローク量が調整されるようになっている。第2のベース
プレート2b上には個片パネル3から除去された不要部
32a,32bを不要部除去装置1の下方に配置された
図示しない回収箱に案内するガイドプレート39a,3
9bが固定されている。
【0029】なお、両ブロック4a,4bの間には、不
要部32a,32bが除去された個片パネル3を次工程
に搬送するための搬送手段のパネル支持部材40が配置
されるようになっている。
【0030】次に前記のように構成された不要部除去装
置1の作用を説明する。不要部除去装置1は個片パネル
3のサイズに合わせて、両ベースプレート2a,2bの
配置位置と、移動プレート10の待機位置とが設定され
る。両ベースプレート2a,2bは図示しない駆動機構
によりベースプレート2aの長手方向に移動されて、個
片パネル3のサイズに対応した所定の位置に配置され
る。
【0031】ノブ15aを回動させることによりピニオ
ン16を介してラック13がリニアガイド11と平行に
移動され、支持プレート17及びエアシリンダ18を介
して移動プレート10がラック13と一体にリニアガイ
ド11に沿って所定の待機位置に移動される。また、移
動プレート10はエアシリンダ18の駆動によってもリ
ニアガイド11に沿って移動される。
【0032】不要部除去装置1には前工程で多面取り用
のベースパネルから分割された個片パネル3が、吸着式
の搬送手段により上面において吸着された状態で搬送さ
れて来るとともに、ブロック4a,4b上に載置され
る。ブロック4a,4b上に載置される前に、移動プレ
ート10は図1の位置決め位置より後退した(図1の右
方に移動した)待機位置に配置される。また、ローラ
8,22も図1の位置決め位置より後退した位置に配置
される。
【0033】その状態でブロック4a,4b上に個片パ
ネル3が載置される。次にエアシリンダ5,20が駆動
されて、ブロック4b及び支持体21が所定位置まで前
進移動される。前進移動の途中でローラ8,22が個片
パネル3の不要部のない側の端面(この実施の形態では
長手方向の端面)と当接し、前進完了時には、個片パネ
ル3の長手方向の位置決めが完了する。次にエアシリン
ダ18が駆動されて移動プレート10が図1に示す所定
の位置決め位置まで移動される。移動プレート10の移
動途中で係合部12aが個片パネル3と当接し、前進完
了時には、図1に示す位置決め位置に個片パネル3を移
動させて位置決め作業が完了する。
【0034】次に吸引孔7a,7bに負圧が供給され、
個片パネル3は両ブロック4a,4b上に吸着保持され
る。その状態でエアシリンダ5,20,18が駆動され
て、ローラ8,22が待機位置に配置されるともに、移
動プレート10が待機位置に配置されて係合部12aも
待機位置に配置される。
【0035】次にエアシリンダ28,29が駆動され
て、ハンマー26,27が調整部35,38により調整
された所定の範囲で往復回動される。そして、個片パネ
ル3に不要部32a,32bが付着していれば、ハンマ
ー26,27の往動時の回動途中で不要部32a,32
bに打撃が加えられ、不要部32a,32bが個片パネ
ル3から除去される。個片パネル3から離脱した不要部
32a,32bは、ガイドプレート39a,39bに案
内されて回収箱に回収される。
【0036】次に吸引孔7a,7bへの負圧の供給が停
止され、次工程への搬送手段が駆動されて、個片パネル
3はパネル支持部材40に支持された状態で次工程へ搬
送される。
【0037】以下、同様にして前工程から順次搬送され
てきた個片パネル3の不要部32a,32bの除去処理
がなされた後、個片パネル3が次工程へ搬送される。こ
の実施の形態では次の効果を有する。
【0038】(1) ベースパネルから分割された個片
パネル3を不要部32a,32b以外の箇所で固定保持
し、ハンマー26,27(打撃手段)により不要部32
a,32bに対してその破断面に沿った方向への力を作
用させる。従って、接着剤や破断面でのガラスの噛み合
い等の原因で個片パネル3に付着していた不要部32
a,32bが、個片パネルから除去される。その結果、
不要部の存在により、次工程での作業に支障を来すこと
が防止される。
【0039】(2) 不要部32a,32bの付着の有
無に拘わらず、ハンマー26,27が同じ動作を繰り返
すことで不要部が除去される。従って、不要部32a,
32bの検出センサが不要になるとともに、ハンマー2
6,27を駆動するエアシリンダ28,29の制御が簡
単になる。
【0040】(3) 個片パネル3の固定保持を吸着に
よって行うため、把持により固定保持する構成に比較し
て、個片パネル3に無理な力を作用させずに固定保持す
る構成が簡単になる。また、仮に不要部が分割されてい
ない状態の不良品の個片パネル3が前工程から搬送され
てきた場合でも、不要部32bをハンマー27が叩くこ
とにより、個片パネル3に所定の大きさ以上の力が作用
すると、個片パネル3が吸着力に抗して移動することに
より過負荷が加わらず、個片パネル3の製品部分の破損
が回避される。この不良品は、再び不要部を分割して製
品にすることが可能になる。
【0041】(4) ハンマー26,27が固定手段に
固定保持された個片パネル3の両側と対応する位置に設
けられている。従って、当該個片パネル3から分割され
た不要部32bの他に、ベースパネルの状態において隣
接した個片パネル3から分割された不要部32aが付着
していても、確実に除去できる。
【0042】(5) ハンマー26,27の打撃により
不要部32a,32bに対して、その破断面に沿った方
向への力が作用するとともに、不要部32a,32bに
対して個片パネル3から離脱させる方向の力が作用す
る。従って、不要部32a,32bが個片パネル3から
より離脱し易くなる。
【0043】(6) 固定手段、打撃手段及び位置決め
手段が、個片パネル3のサイズに対応して位置調整可能
に配設されているため、1台の不要部除去装置1で多く
の異なるサイズの個片パネル3に対応できる。
【0044】(7) ハンマー26,27の回動をエア
シリンダ28,29で行うとともに、そのストロークの
調整をハンマー26,27と当接して回動を規制する調
整部35,38で行う。従って、エアシリンダ28,2
9のストロークを正確に調整する必要がない。
【0045】(8) 固定手段は個片パネル3の下面を
吸着して水平状態で保持するように構成されているた
め、固定手段が個片パネル3を支承した状態で位置決め
手段による位置決め作業を行うことができる。従って、
位置決め手段が個片パネル3を支承しながら位置決め作
業を行う必要がなく、構成が簡単になる。
【0046】(9) 位置決め手段が、個片パネル3の
長手方向及び幅方向の両方向に対して待機位置と位置決
め位置とに移動される構成のため、前工程からの個片パ
ネル3の搬送手段が個片パネル3を固定手段へ受け渡す
際の位置が正確でなくてもよい。
【0047】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ ブロック4aの近傍に、ブロック4a,4bの上面
に圧縮気体(例えば、圧縮空気)を噴射する噴射ノズル
を設ける。不要部32a,32bの付着力が弱く、個片
パネル3が前工程の搬送手段からブロック4a,4b上
に受け渡された時点で個片パネル3から離脱し、ハンマ
ー26,27による打撃を受けずにブロック4a,4b
上に残る虞がある。ブロック4a,4b上に不要部が残
ったままだと、次の個片パネル3をブロック4a,4b
上に受け渡す際に支障を来す。しかし、ハンマー26,
27による打撃終了後に噴射ノズルから圧縮気体を噴射
することにより、不要部32a,32bがブロック4
a,4b上に残ることがなくなる。また、不要部32
a,32bの除去が通常に行われた場合も、圧縮気体が
ブロック4a,4bの上面を清掃する役割を果たす。
【0048】○ 打撃手段を個片パネル3の一方側だけ
に設けてもよい。例えば、個片パネル3に付着した他の
個片パネル3の不要部32aを除去するための打撃手段
24を省略する。他の個片パネル3の不要部32aが付
着する確率は低いので、片側の打撃手段25を設けただ
けでも、次工程に不要部が付着した個片パネル3が搬送
されるのが大幅に少なくなる。
【0049】○ 前工程から搬送されてきた個片パネル
3の不要部32a,32bの有無を検出するセンサを設
け、不要部32a,32bが存在する場合のみ、対応す
る打撃手段を駆動させる構成とする。例えば、ブロック
4b上にセンサを設け、個片パネル3の長手方向の位置
決めを行う段階で不要部32a,32bの有無を検出す
る。そして、不要部がなければ、幅方向の位置決め等の
その後の動作を行わずに、ローラ8,22を待機位置に
移動させ、個片パネル3を次工程に搬送する。不要部が
片側にのみ存在する場合は、幅方向の位置決め等のその
後の動作を継続し、エアシリンダ28,29の駆動時に
対応するエアシリンダのみを駆動する。この場合、エア
シリンダ28,29の無駄な駆動が行われず、エネルギ
ー消費が少なくなるとともに、生産効率が向上する。
【0050】○ 打撃手段として、ハンマーが往復回動
する構成に限らず、往復直線運動を行う構成としてもよ
い。例えば、ソレノイドのプランジャやエアシリンダの
ピストンロッドの先に取付けた打撃部材で不要部を叩い
たり、プランジャやピストンロッドの先端で直接不要部
を叩く構成とする。金属が直接ガラスを叩くと、ガラス
が割れて飛散する虞があるので、プランジャやピストン
ロッドの先端を樹脂で被覆するのが好ましい。この場
合、構造が簡単になるとともに打撃手段の作動に必要な
スペースを小さくでき、装置のコンパクト化に寄与す
る。
【0051】○ 不要部32a,32bに打撃を加える
代わりに、不要部32a,32bの破断面に沿った方向
にゆっくりと押圧力を加える構成としてもよい。しか
し、打撃を加える(叩く)方が短時間で効率良く不要部
32a,32bを除去できる。
【0052】○ 個片パネル3の位置決めを行う場合、
例えば、幅方向の位置決めを前工程の搬送手段で行い、
長手方向の位置決めを不要部除去装置1で行うようにし
てもよい。搬送手段は個片パネル3の幅方向の一方の端
部を係合片9a,9bに当接させた状態で個片パネル3
をブロック4a,4b上に載置し、その状態でエアシリ
ンダ5,20の駆動により個片パネル3の長手方向の位
置決めが行われる。
【0053】○ 個片パネル3を吸着保持するブロック
を1個にして、次工程への搬送手段が個片パネル3の上
面を吸着して搬送する構成とする。この場合、吸引孔の
数を1個にでき、負圧用配管の配置が簡単になる。
【0054】○ 個片パネル3を吸着持する構成に代え
て把持により保持する構成としてもよい。前記実施の形
態から把握できる請求項記載以外の技術的思想につい
て、以下にその効果とともに記載する。
【0055】(1) 請求項3に記載の発明において、
前記固定手段は個片パネルの下面を吸着して水平状態で
保持するように構成されている。この場合、固定手段が
個片パネルを支承した状態で位置決め手段による位置決
め作業を行うことができ、位置決め手段が個片パネルを
支承しながら位置決め作業を行う必要がなく、構成が簡
単になる。
【0056】(2) 請求項2〜請求項6及び(1)の
いずれか一項に記載の発明において、前記固定手段は個
片パネルを両側で保持し、固定手段の保持部の間に次工
程への搬送手段のパネル支持部材が配置可能に構成され
ている。この場合、不要部が除去された後の個片パネル
を次工程への搬送手段のパネル支持部材に受け渡すのが
容易になる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項6
に記載の発明によれば、ベースパネルから分割された個
々の製品パネル(個片パネル)に不要部が付着したまま
次工程に搬送されるのを防止することができる。その結
果、次工程で不要部が付着した個片パネルを選り分ける
ことによる作業性の低下を回避できる。
【0058】請求項3に記載の発明によれば、把持によ
り固定保持する構成に比較して、個片パネルに無理な力
を作用させずに固定保持する構成が簡単になる。また、
仮に不要部が分割されていない状態の不良品の個片パネ
ルに打撃を加えても、個片パネルに過負荷が加わらず破
損を回避できる。
【0059】請求項4に記載の発明によれば、当該個片
パネルから分割された不要部の他に、ベースパネルの状
態において隣接した個片パネルから分割された不要部が
付着していても、確実に除去できる。
【0060】請求項5に記載の発明によれば、不要部を
個片パネルからより確実に除去できる。請求項6に記載
の発明によれば、1台の不要部除去装置で多くの異なる
サイズの個片パネルに対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の不要部除去装置の一部省略平
面図。
【図2】 同じく一部省略正面図。
【図3】 同じく一部省略側面図。
【図4】 個片パネルのを吸着する両ブロックの配置を
示す模式側面図。
【図5】 個片パネルとハンマーの関係を示す模式平面
図。
【図6】 個片パネルとハンマーの関係を示す模式正面
図。
【図7】 個片パネルの模式斜視図。
【図8】 (a)はベースパネルの模式平面図、(b)
はベースパネルから個片パネルを分割する際の仕様を説
明する模式側面図。
【図9】 従来のガラスを分割する手順を示す模式斜視
図。
【図10】 不要部が付着した状態のパネルの模式斜視
図。
【符号の説明】 1…不要部除去装置、3…個片パネル、4a,4b…固
定手段を構成するブロック、7a,7b…同じく吸引
孔、5,20…位置決め手段を構成するエアシリンダ、
8,22…同じくローラ、24…第1の打撃手段、25
…第2の打撃手段、32a,32b…不要部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多面取り用のガラス基板を貼り合わせた
    ベースパネルから分割された個片パネルを不要部以外の
    箇所で固定保持し、不要部に対してその破断面に沿った
    方向への力を作用させる貼り合わせガラスパネルの不要
    部除去方法。
  2. 【請求項2】 多面取り用のガラス基板を貼り合わせた
    ベースパネルから分割された個片パネルを固定保持する
    固定手段と、 前記固定手段に固定保持される個片パネルの位置決めを
    行う位置決め手段と、 前記固定手段に固定保持された個片パネルに付着してい
    る不要部に対して、その破断面に沿った方向への力を作
    用させる打撃手段とを備えた貼り合わせガラスパネルの
    不要部除去装置。
  3. 【請求項3】 前記固定手段は吸着により固定保持を行
    なう請求項2に記載の貼り合わせガラスパネルの不要部
    除去装置。
  4. 【請求項4】 前記打撃手段は前記固定保持された個片
    パネルの両側と対応する位置に設けられている請求項2
    又は請求項3に記載の貼り合わせガラスパネルの不要部
    除去装置。
  5. 【請求項5】 前記打撃手段は不要部に対して個片パネ
    ルから離脱させる方向の力を作用可能に往復回動可能に
    構成されている請求項2〜請求項4のいずれか一項に記
    載の貼り合わせガラスパネルの不要部除去装置。
  6. 【請求項6】 前記固定手段、打撃手段及び位置決め手
    段は、前記個片パネルのサイズに対応して位置調整可能
    に配設されている請求項2〜請求項5のいずれか一項に
    記載の貼り合わせガラスパネルの不要部除去装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017013239A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 三星ダイヤモンド工業株式会社 ブレイク装置及びブレイク方法
JP2019109292A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 三星ダイヤモンド工業株式会社 端材除去装置、及び、端材除去方法

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