JP2001166215A - 顕微鏡 - Google Patents

顕微鏡

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JP2001166215A
JP2001166215A JP34897099A JP34897099A JP2001166215A JP 2001166215 A JP2001166215 A JP 2001166215A JP 34897099 A JP34897099 A JP 34897099A JP 34897099 A JP34897099 A JP 34897099A JP 2001166215 A JP2001166215 A JP 2001166215A
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focusing
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knob
magnification
microscope
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Shinobu Sakamoto
忍 阪本
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顕微鏡の変倍操作および焦 準操作(ピント
合わせ)の操作性を向上する。 【解決手段】 顕微鏡の本体部Hには、回転操作するこ
とにより観察倍率を変化させることの可能な変倍ノブ7
と、回転操作することによりピント調節をすることの可
能な微動焦準ノブ11とが共通の回転軸上に設けられて
いる。観察者は、接眼レンズ6を覗いたまま、これらの
変倍ノブ7および微動焦準ノブ11を手探りで交互に繰
り返し操作することを容易に行うことができる。また、
変倍操作、焦準操作を交互に行う場合に手の移動量が減
じられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は顕微鏡に関し、特に
連続的、あるいは段階的に観察倍率を変更可能な実体顕
微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡には、被観察物にピントを合わせ
る、すなわち焦準操作する際に観察者によって操作され
る焦準ノブが設けられている。この焦準ノブを操作する
ことにより、顕微鏡の拡大観察光学系と被観察物との間
の距離が変化し、ピント合わせが行われる。焦準操作に
際して観察者は、接眼レンズを覗いて顕微鏡の視野内の
被観察物を観察しながら焦準操作をするので、焦準ノブ
は手探りで操作されるのが一般的である。
【0003】上述した顕微鏡で、対物レンズや接眼レン
ズ等を付け替えることなく、観察倍率を変えることの可
能な変倍観察光学系を内蔵するものがある。たとえば、
変倍観察光学系がいわゆるズーム光学系で構成されるも
のである場合、観察者はこの顕微鏡に設けられる変倍ノ
ブを操作して所望の観察倍率に設定することができる。
この際にも、たとえば被観察物を視野一杯になるように
観察倍率変更操作をしようとすると、接眼レンズを覗い
た状態で変倍ノブを操作することになり、観察者は焦準
操作のときと同様に手探りで操作することになる。
【0004】これら変倍操作と、焦準操作は無関係に行
われることはなく、通常連続して行われることが多い。
これについて説明すると、観察者は先ず被観察物と対物
レンズ間の距離を、顕微鏡で設計上決まっている距離
(作動距離)にほぼ合わせる。続いて観察者は変倍ノブ
を操作して観察倍率を最低倍率に設定し、続いて焦準ノ
ブを操作して、被観察物にピントを合わせ、被観察物を
視野内に大まかにとらえる。そして、詳細に観察したい
部分が視野中心来るように被観察物を移動させるのに続
き、変倍ノブを操作して倍率をあげる。その後、観察者
は正確に被観察物にピントを合わせるために焦準ノブを
操作し、被観察物と対物レンズ間の距離を調整する。
【0005】このように、観察者は変倍操作と焦準操作
とを交互に繰り返し行うことが多い。この時の観察者
は、被観察物を観察した状態、すなわち接眼レンズを覗
いた状態で変倍ノブおよび焦準ノブを手探りで交互に操
作することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、変倍
操作と焦準操作とは交互に行われることが多く、これに
伴って頻繁に手を移動させる必要がある。また、観察の
みならず解剖や分別、組立など被観察物の操作を伴う場
合に用いられる実体顕微鏡では、これらの操作を妨げな
いよう各ノブは比較的高い位置に配置される。このた
め、観察者は高い位置に保持した状態で手を移動させる
ことが多くなり、疲労を伴うことになる。また、手探り
で変倍操作や焦準操作を行おうとしたときに、焦準操作
をするつもりが誤って変倍ノブを操作してしまい、被観
察物を見失うこともある。逆に、手探り操作を嫌って観
察者が一旦接眼レンズから眼を離してこれら変倍ノブや
焦準ノブのところに手を移動させると、観察視野中の特
に微細な部位を見失うことがある。この場合、観察者は
手を移動させた後、再度被観察物の観察部位を探すこと
になり、作業効率が低下する。
【0007】本発明の目的は、手探りによる変倍操作や
焦準操作を容易に行えるようにし、操作性の高い顕微鏡
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
に対応付けて以下の発明を説明する。 (1) 請求項1に記載の発明に係る顕微鏡は、被観察
物2を拡大して観察する際の倍率を変化させるために回
転操作される変倍操作部材7と;被観察物2に焦点を合
わせるために回転操作される焦準操作部材11とを有
し;変倍操作部材7および焦準操作部材11は、共通の
回転軸まわりに回転するように顕微鏡本体部に設けられ
ることにより上述した目的を達成する。 (2) 請求項2に記載の発明に係る顕微鏡は、焦準操
作部材11の配置位置を、変倍操作部材7の配置位置に
対して共通の回転軸の先端側に設けたものである。 (3) 請求項3に記載の発明に係る顕微鏡は、被観察
物2を拡大して観察する際の倍率を変化させるために回
転操作される変倍操作部材7と;被観察物2に焦点を合
わせるために回転操作され、単位操作量に対して第1の
割合の焦点移動量が得られる粗動準操作部材10と;被
観察物2に焦点を合わせるために回転操作され、単位操
作量に対して第1の割合よりも小さい第2の割合の焦点
移動量が得られる微動焦準操作部材11とを有し;粗動
および微動焦準操作部材10、11のうち、すくなくと
もいずれかの回転中心と変倍操作部材7の回転中心とが
同軸になるように設けられるものである。
【0009】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】− 第1の実施の形態 − 図1は、本発明の第一の実施形態に係る顕微鏡の外観を
示す図であり、図1(a)は上面図を、図1(b)は側
面図を示している。図1において、対物レンズ3、変倍
部4、鏡筒部5、接眼レンズ6などで構成される観察光
学系により、架台1に載置された被観察物2の拡大像が
形成され、この拡大像が観察者により観察される。
【0011】変倍部4の左右(図1(b)において紙面
手前側および奥側)の側面には変倍ノブ7が設けられて
おり、これを回転操作することにより観察倍率を変更す
ることができる。変倍部4は、その後方(図1において
右側)で焦準部8のガイド部8aによって上下方向(図
1(b)における上下方向)に移動可能に保持されてい
る。これら対物レンズ3、変倍部4、鏡筒部5、接眼レ
ンズ6、変倍部4、そして焦準部8などで本体部Hが構
成される。架台1の後方(図1において右側)には、円
柱状の支柱9が架台1に対して垂直に固定されてベース
ユニットBが形成される。焦準部8に設けられている穴
部を支柱9に嵌合させた状態でクランプネジ8bが締め
られ、ベースユニットBに本体部Hが固定される。
【0012】粗動焦準ノブ10又は微動焦準ノブ11を
回転させることにより、変倍部4が上下動し、これによ
り被観察物2と対物レンズ3との距離が変えられて焦準
操作が行われる。
【0013】上記微動焦準ノブ11の取付基部側には変
倍ノブ7が設けられており、この変倍ノブ7を回転させ
ることにより顕微鏡の観察倍率を変更することができ
る。微動焦準ノブ11および変倍ノブ7は、その回転軸
が同軸になるように変倍部4に取り付けられている。
【0014】本発明の第一の実施形態に係る顕微鏡の内
部構造を説明する図である図2〜図5を参照して顕微鏡
の内部構造について説明する。図2は、図1(b)にお
ける断面II−IIを示す断面図であり、対物レンズ3の光
軸3aを含む面に沿う断面を部分的に示している。図3
は、図1(a)における断面III−IIIを示す断面図であ
り、図2と同じく対物レンズ3の光軸3aを含む面に沿
う断面を部分的に示している。図4は、図1(b)にお
ける断面IV−IVを示す図であり、対物レンズ3の光軸3
aに直交する面に沿う断面を示している。図5は、図4
のV方向から見た様子を示す図であり、顕微鏡の外装カ
バーを一部取り除いた状態を示している。
【0015】図2において対物レンズ3は、複数のレン
ズから成り、対物レンズ3を透過した被観察物2からの
光は変倍部4内の左右独立した光学系にそれぞれ導かれ
る。変倍部4は、左右の固定レンズ群21、24と、左
右の移動レンズ群22、23を有する。左右の移動レン
ズ群22、23はキャリア25、26に保持され、これ
らのキャリア25、26は共にガイド軸27、28で案
内され、上下に移動可能に構成されている。キャリア2
5とキャリア26との間の距離を変化させることによ
り、合成焦点距離が変化し、顕微鏡の観察倍率が変化す
る。
【0016】図4に示されるように、左右の変倍ノブ7
は、左右の変倍ノブ軸7aにそれぞれ固定されている。
変倍ノブ軸7aは中空となっており、その内周が軸受け
43の外周部に回転自在に嵌合している。それぞれの変
倍ノブ軸7aには、平歯車7bが刻設されており、両平
歯車7bにはそれぞれ平歯車31がかみ合っている。二
つの平歯車31はいずれも軸32に固定されており、片
側の変倍ノブを回転させると反対側の変倍ノブに動力が
伝達されて同時に回転する。軸32の中央部近傍には傘
歯車33が固定されており、この傘歯車33には傘歯車
34が図3に示されるように噛み合っている。この傘歯
車34には平歯車34aが一体に形成されており、平歯
車34aはリードカム35の上端に固定された平歯車3
6と噛み合っている。
【0017】リードカム35は、棒状の部材に螺旋状の
カム溝35a、35bを刻設したものであり、図3に示
されるようにその上下端にボール37aを介在させてフ
レーム37によって支持されており、軸回りに回転可能
である。以上に説明したような構造により、変倍ノブ7
を回転させると、リードカム35が回転し、カム溝35
a、35bに係合したピン38a、38bにより各レン
ズキャリア25、26が上下に駆動される。各レンズキ
ャリア25、26は、変倍ノブ7の回転操作に伴って図
3で実線で示される位置と破線で示される位置との間を
上下動する。
【0018】以上のような内構造を有する変倍部4は、
図4に示されるようにその後部(図4において右側)で
焦準部8のガイド部8aに案内されて上下(図4の紙面
垂直方向)に移動可能に保持されている。ガイド部8a
には図4の紙面垂直方向に延在するV溝8cが設けら
れ、焦準部8にも同様に図4の紙面垂直方向に延在する
V溝4aが設けられている。これらのV溝8cおよび4
aで形成される二つの空間のそれぞれには、複数のコロ
39がその回転軸を互いに直交させるように交互に組み
込まれている。
【0019】焦準部8にはラック40が固設されてお
り、ラック40には粗動焦準ノブ10がその両端に固定
されている粗動焦準ノブ軸10aに形成されるピニオン
ギア41が噛み合っている。粗動焦準ノブ10を回転操
作すると、ピニオンギア41が回転し、ピニオンギア4
1はラック40に噛み合っているので、変倍部4が上下
に移動する。この場合、粗動焦準ノブ10一回転あたり
の変倍部4の移動量Scは、以下の式(1)で表され
る。 Sc=π×D41 … 式(1) ここでD41はピニオンギア41のピッチ円直径であ
る。たとえば、D41=8mmとするとSc≒25.1
mmとなる。
【0020】微動焦準ノブ11は、中空の軸受け43の
内周と嵌合して回転自在に支持されている軸42の両端
に固定される。したがって、片側の微動焦準ノブ11を
回転させると反対側の微動焦準ノブ11も一体に回転す
る。軸42の中央部近傍には平歯車44が形成されてい
る。この平歯車44は平歯車45と噛み合っており、さ
らにこの平歯車45が固定されている回転軸46には平
歯車46aが形成されている。この平歯車46aには、
回転軸47aに固定されている平歯車47が噛み合って
おり、回転軸47aには微動焦準側ベルト車48が固定
されている。
【0021】図5に示されるように、粗動焦準ノブ軸1
0aに固定された粗動焦準側ベルト車51と上述した微
動焦準側ベルト車48との間には歯付きベルト50が掛
け渡されている。従って、微動焦準ノブ11の回転は上
述した平歯車の組み合わせで減速されて粗動焦準ノブ軸
10aに伝達される。このようにして、変倍部4は微動
焦準ノブ11の回転操作に応じて図5の上下方向に比較
的低速で昇降する。微動焦準ノブ11一回転あたりの変
倍部4の移動量Sfは、以下の式(2)で表される。 Sf=Sc×r … 式(2) ここでrは微動減速比であり、rは以下の式(3)で表
せられる。 r=Z44/Z45×Z46a/Z47 … 式(3) ここでZ44、Z45、Z46a、Z47は平歯車4
4、45、46a、47それぞれの歯数である。たとえ
ばZ44=17、Z45=52、Z46a=17、Z4
7=61とするとr≒0.09となる。よって、微動焦
準ノブ11一回転あたりの変倍部4の移動量Sfは、S
f≒25.1mm×0.09≒2.3mmとなり、微妙
な焦準操作を行うことができる。
【0022】以上に説明したように、本発明の第1の実
施の形態に係る顕微鏡では共通の軸受けである軸受け4
3の内周側で軸42が支持される一方、外周側で変倍ノ
ブ軸7aが支持されており、これらの軸42および変倍
ノブ軸7aは同じ回転軸回りに回転可能となっている。
すなわち、変倍ノブ7と微動焦準ノブ11とは共通の回
転軸まわりに回転操作可能に構成されている。このよう
に構成することにより、手探りで変倍操作と焦準操作と
を交互に行うことが容易となる。加えて、変倍動作と焦
準動作とを交互に繰り返す必要がある場合でも、手の移
動量が少なくなるので観察者の疲労を軽減することがで
きる。
【0023】上述した組み合わせの中で、特に微動焦準
操作部材および粗動焦準操作部材のうちのいずれかと変
倍操作部材とを共通の回転軸上に設けた場合、焦準操作
をするつもりが誤って観察倍率を変えてしまい、観察中
の対象物を見失うような不具合を抑制できる。さらに、
微動焦準ノブと変倍ノブとを共通の回転軸回りに操作可
能に構成することにより、変倍操作中に誤って微動焦準
ノブに手が触れてしまった場合でも、微動焦準ノブの回
転角に対する焦点の移動量の割合が小さいので観察中の
対象物を見失う不具合が発生しにくい。
【0024】微動焦準操作部材および粗動焦準操作部材
のうちのいずれかと変倍操作部材とを共通の回転軸上に
設ける場合、特に変倍操作部材の設置位置に対して焦準
操作部材を共通の回転軸の先端側、すなわち外側に設け
ることが望ましい。理由は、実際の顕微鏡観察に際して
変倍操作よりも焦準操作の方が操作頻度が高いからであ
る。つまり、操作頻度の高い方の操作部材を共通の回転
軸の先端側に設けることにより、一方の操作部材を操作
している最中に他方の操作部材に手が触れてしまう確率
を減じることができ、操作性や作業性を向上させること
ができる。
【0025】− 第2の実施の形態 − 図6は、本発明の第二の実施形態に係る顕微鏡の外観を
示す図であり、図6(a)は上面図を、図6(b)は側
面図を示す。また、図7は、図6に示す顕微鏡の内部構
成を説明する図であり、図6(b)の断面VII−VIIを示
している。図6および図7において、第1の実施の形態
に係る顕微鏡を説明する図1〜図5に示されるものと同
じ構成要素には同じ番号を付してその説明を省略し、第
1の実施の形態との差異を中心に説明する。
【0026】第2の実施の形態に係る顕微鏡は、微動焦
準ノブ11、粗動焦準ノブ10および変倍ノブ7がすべ
て共通の回転軸上に設けられる点が第1の実施の形態に
係る顕微鏡との相違点である。
【0027】図7において粗動焦準ノブ10は、ピニオ
ンケース51を介してピニオン軸52に固定されてい
る。一方、微動焦準ノブ11は、ピニオン軸52の中空
穴と嵌合している軸42に固定されている。軸42には
太陽ギヤ59が固定され、ピニオンケース51に回転軸
が固定されている遊星ギヤユニット60と上記太陽ギヤ
59とが噛み合っている。遊星ギヤユニット60は、軸
受け部材62に固定されている内歯61と噛み合ってい
る。以上のようにして構成される遊星歯車機構の詳細に
ついては本出願人による特開平8−184763号公報
に詳しいのでその説明を省略する。ピニオン軸52に形
成されるピニオンギヤ52aはラック40と噛み合って
おり、ピニオン軸52の回転にともなって変倍部4が上
下動する。
【0028】粗動焦準ノブ10を回転操作した場合、そ
の回転はピニオンケース51を介してピニオン軸52に
直接伝わる。一方、微動焦準ノブ11を操作した場合、
その回転は太陽ギヤ59、遊星ギヤユニット60、内歯
61で構成される差動減速機構によって減速され、ピニ
オン軸52に伝えられる。したがって、同一の操作量で
操作した場合に、微動焦準ノブ11を回転操作した場合
における変倍部4の上下移動量は、粗動焦準ノブ10を
回転操作した場合の移動量に比べて小さくすることがで
きる。
【0029】軸受け部材62の外周に回転自在に嵌合し
ている変倍ノブ7の軸7aにはベルト車(歯車)7bが
形成されている。リードカム35(図7では不図示、図
2参照)へ回転力を伝達するための傘歯車57が固定さ
れる回転軸56にはベルト車55が固定されており、こ
れらのベルト車7aおよび55の間に歯付きベルト50
が掛け渡されている。以上の構成により、変倍ノブ7が
回転操作されるのに応じて傘歯車57が回転し、この傘
歯車57の回転がリードカム35に伝えられて顕微鏡の
観察倍率が変化する。
【0030】以上に説明したように、本発明の第2の実
施の形態に係る顕微鏡では、変倍ノブ7、粗動焦準ノブ
10および微動焦準ノブ11がすべて同一の回転軸上に
設けられている。したがって、第1の実施の形態のもの
に比べて観察者はさらに少ない手の移動量で変倍操作お
よび焦準操作を繰り返し行うことができ、観察作業にと
もなう疲労を軽減することができる。このとき、操作内
容の異なる操作部材ごとにその輪郭形状やローレット形
状を変化させることにより、手探りで操作部材を操作す
る際に、観察者はどの操作部材を操作しようとしている
のかを容易に識別することができる。そして、操作頻度
の比較的高い操作部材を共通の回転軸の一番先端側に配
置することで、操作中に他の操作部材に誤って手を触れ
る確率を減じることができる。
【0031】− 変形例 − 以上で説明した第2の実施の形態に係る顕微鏡は、変倍
ノブ7、粗動焦準ノブ10および微動焦準ノブ11がす
べて同一の回転軸上に設けられるものであった。これに
対し、図8を参照して以下に説明する変形例では、同一
回転軸上に設けられる複数の操作部材で操作可能な操作
内容のうちの少なくとも一つを別の場所に設けられる操
作部材で行うことを可能とするものである。以下、図8
を参照してこの例について説明する。
【0032】図8は、図7に示されるものとほぼ同位置
の断面を示す図であり、図7に示すものと同一の構成要
素には同じ符号を付してその説明を省略する。図8に示
される例では、変倍操作ノブ58a、58bが追加設置
される点が図7に示される顕微鏡との相違点である。
【0033】図8に示されるように、回転軸56Aの両
端に変倍操作ノブ58a、58bが固定される。すなわ
ち、同一の回転軸上に設けられる変倍ノブ7、粗動焦準
ノブ10および微動焦準ノブ11に加え、別の変倍操作
ノブ58a、58bが上記同一回転軸の所在位置とは異
なる位置に設けられる。観察者は、変倍操作ノブ7およ
び58a、58bのうち、任意のものを回転操作するこ
とにより観察倍率を変化させることができる。図8に示
される顕微鏡によれば、観察者は好みに応じて変倍操作
部材を使い分けることが可能となる。
【0034】以上に説明した第1および第2の実施の形
態に係る顕微鏡では、操作部材としてノブが設けられる
例について説明したが、レバー等によるものであっても
よい。また、以上では変倍操作用、粗動焦準操作用およ
び微動焦準操作用の操作部材のうち、いずれか二つある
いはすべてが同一の回転軸上組み合わせられる例につい
て説明したが、他の操作をするための操作部材が同一回
転軸上に設けられるものであってもよい。
【0035】加えて、以上では操作部材の操作に応じて
変倍レンズや変倍部がいわば人力によって動作する例に
ついて説明したが、これらの動作が電磁駆動、あるいは
いわゆる超音波アクチュエータ等で駆動されるものであ
ってもよい。この場合、操作部材の回転操作(回動操
作)によって開閉式のスイッチ、あるいは感圧式のスイ
ッチが作動し、このスイッチの作動状態に応じて変倍動
作や焦準動作等が電磁力や超音波アクチュエータを駆動
源として行われるものであってもよい。
【0036】また、以上の第1および第2の実施の形態
では顕微鏡の観察倍率を変化させるものとしてズーム光
学系が用いられる例について説明したが、いわゆるター
レット切り替え機構を用いて観察率を可変とするものに
本発明を適用することができる。以下、この例について
図9を参照して説明する。図9は、図7あるいは図8に
示されるものとほぼ同位置の断面を示す図であり、図
7、図8に示すものと同一の構成要素には同じ符号を付
してその説明を省略する。
【0037】図9に示される例では、回転軸Oを中心と
して回転可能に設けられるターレット板65に、3組の
レンズ66a、66b、66cが配列されている。これ
ら3組のレンズの焦点距離は、各組ごとに異なるものと
なっている。ターレット板65を回転させてこれら3組
のレンズのうち、いずれかの一組のレンズを対物レンズ
3(図6参照)の光路中に位置させることで、顕微鏡の
観察倍率を所定の値に設定することができる。ターレッ
ト板65の外周には歯車65aが形成されており、この
歯車65aと歯車67とが噛み合っている。歯車67の
下部には、傘歯車57と噛み合う傘歯車(不図示)が形
成されており、観察者が変倍ノブ58a、58b、ある
いは変倍ノブ7を操作することによりターレット板65
が回転する。このようにして、観察者は3種類の観察倍
率のうちのいずれかに設定することができる。なお、図
9に示す例では、切り替え可能な観察倍率が3つの場合
を例に説明したが、二つであっても4つ以上であっても
よい。また、軸56Aと傘歯車57との間に公知の差動
歯車列を用いた増速機構を設け、ターレット板65を迅
速に回転させるようにすると観察倍率変更の際の操作性
が向上する。
【0038】以上の発明の実施の形態と請求項との対応
において、変倍ノブ7、58a、58bが変倍操作部材
を、粗動焦準ノブ10および微動焦準ノブ11が焦準操
作部材を、粗動焦準ノブ10が粗動焦準操作部材を、微
動焦準ノブ11が微動焦準操作部材をそれぞれ構成す
る。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
以下の効果を奏する。 (1) 請求項1に記載の発明によれば、変倍操作部材
および焦準操作部材が共通の回転軸まわりに回転するよ
うに顕微鏡本体部に設けられることにより、変倍操作お
よび焦準操作を交互に行うような場合等に手の移動が減
じられるので、観察者の疲労を低減することができる。
また、接眼レンズから眼を離す必要がなく、接眼視野内
の微細な部位などから眼をそらすことがないので作業効
率が向上する。 (2) 請求項2に記載の発明によれば、焦準操作部材
の配置位置は、変倍操作部材の配置位置に対して共通の
回転軸の先端側に設けられることにより、操作頻度の比
較的高い焦準操作部材を操作する際に誤って変倍操作部
材に手を触れて観察倍率が変化してしまう不具合を抑制
できる。 (3) 請求項3に記載の発明によれば、粗動および微
動焦準操作部材のうち、すくなくともいずれかの回転中
心と変倍操作部材の回転中心とが同軸になるように設け
られることにより、変倍操作部材と微動焦準部材や粗動
焦準部材を適宜組み合わせ、それらの位置も操作し易い
位置に設定可能になり、したがって疲労の低減、操作性
の向上がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る顕
微鏡の外観を示す図であり、図1(a)はその上面を、
図1(b)は側面を示す図である。
【図2】 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る顕
微鏡の内部構造を説明する部分断面図である。
【図3】 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る顕
微鏡の内部構造を説明する部分断面図である。
【図4】 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る顕
微鏡の変倍駆動機構および焦準駆動機構を説明する断面
図である。
【図5】 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る顕
微鏡の内部構造を説明する図であり、側面のカバーを取
り除いた状態を示す図である。
【図6】 図6は、本発明の第2の実施の形態に係る顕
微鏡の外観を示す図であり、図1(a)はその上面を、
図1(b)は側面を示す図である。
【図7】 図7は、本発明の第2の実施の形態に係る顕
微鏡の変倍駆動機構および焦準駆動機構を説明する断面
図である。
【図8】 図8は、本発明の第2の実施の形態の変形例
を説明する図である。
【図9】 図9は、ターレット切り替え式の変倍光学系
を有する顕微鏡に本発明を適用する例を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 … 架台 2 … 被観察物 3 … 対物レンズ 6 … 接眼レンズ 7、58a、58b … 変倍ノブ 10 … 粗動焦準ノブ 11 … 微動焦準ノブ H … 本体部 B … ベースユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被観察物を拡大して観察する際の倍率を変
    化させるために回転操作される変倍操作部材と、 前記被観察物に焦点を合わせるために回転操作される焦
    準操作部材とを有し、 前記変倍操作部材および前記焦準操作部材は、共通の回
    転軸まわりに回転するように顕微鏡本体部に設けられる
    ことを特徴とする顕微鏡。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の顕微鏡において、 前記焦準操作部材の配置位置は、前記変倍操作部材の配
    置位置に対して前記共通の回転軸の先端側に設けられる
    ことを特徴とする顕微鏡。
  3. 【請求項3】被観察物を拡大して観察する際の倍率を変
    化させるために回転操作される変倍操作部材と、 前記被観察物に焦点を合わせるために回転操作され、単
    位操作量に対して第1の割合の焦点移動量が得られる粗
    動準操作部材と、 前記被観察物に焦点を合わせるために回転操作され、前
    記単位操作量に対して前記第1の割合よりも小さい第2
    の割合の焦点移動量が得られる微動焦準操作部材とを有
    し、 前記粗動および微動焦準操作部材のうち、すくなくとも
    いずれかの回転中心と前記変倍操作部材の回転中心とが
    同軸になるように設けられることを特徴とする顕微鏡。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004302404A (ja) * 2003-03-20 2004-10-28 Olympus Corp 可変倍率顕微鏡
US7245425B2 (en) 2002-11-28 2007-07-17 Nikon Corporation Microscope optical system and microscope objective lens

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