JP2001165403A - ボイラの濃縮ブロー制御装置 - Google Patents

ボイラの濃縮ブロー制御装置

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JP2001165403A JP2000328052A JP2000328052A JP2001165403A JP 2001165403 A JP2001165403 A JP 2001165403A JP 2000328052 A JP2000328052 A JP 2000328052A JP 2000328052 A JP2000328052 A JP 2000328052A JP 2001165403 A JP2001165403 A JP 2001165403A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給水の電気伝導度の変化に対応し、予め設定
した濃縮ブロー率を修正して缶水の濃縮度を自動制御す
るボイラの濃縮ブロー制御装置を提供する。 【構成】 ボイラ1への給水管2に電気伝導率測定セン
サ4を設け、前記ボイラ1のブロー配管9に濃縮ブロー
弁8を設け、前記電気伝導率測定センサ4によって検出
した電気伝導率に基づいて濃縮ブロー率を求め、この濃
縮ブロー率に基づいて前記濃縮ブロー弁8を開閉制御す
る制御器13を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボイラの濃縮ブロー
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ボイラにおいては、このボイラ
内の缶水を長時間に亘り高温で加熱し続けると、発生す
る蒸気量に比例して缶水の濃縮が進行し、結果的には発
生蒸気の高乾き度の維持が困難となる。
【0003】この状態を回避するために、従来、前記ボ
イラには自動濃縮ブロー装置を取り付けている。この自
動濃縮ブロー装置は、前記ボイラのセパレータの降水管
に、常時は弁を閉じ、開弁されると缶水をブロー配管か
ら外方へ排出する濃縮ブロー弁をストレーナを介して設
置し、この濃縮ブロー弁と前記降水管の下流側に設置し
た電気伝導率測定センサとを結ぶ回路に制御部を設けた
構成となっている。この自動濃縮ブロー装置によると、
前記電気伝導率測定センサにより前記降水管の下流側で
の缶水の濃縮度に比例する電気伝導率の変化を検出し、
電気伝導率が規定値を超えたとき、前記濃縮ブロー弁を
開弁させて高濃縮缶水を外部へ排出し、同時に高濃縮缶
水の排出に伴い、給水装置を介して缶内へ自動的に補給
される新規の給水により缶水が希釈され、缶水全体の濃
縮度が低下して缶水の電気伝導率が規定値以下に低下す
ると、前記濃縮ブロー弁が閉じる。このようにして、前
記自動濃縮ブロー装置によって、前記ボイラにおける発
生蒸気の高乾き度の維持を図っている。
【0004】しかしながら、前記自動濃縮ブロー装置で
は、給水の電気伝導率が、その温度によって大きく変化
するので、前記ボイラの使用状況やその圧力等によって
は、基準値をはずれたところで作動しているケースがあ
る。また、前記ボイラのメンテナンスを行うときには、
給水量に対するブロー量の比率を実測して、現在の電気
伝導率(センサ)の設定が正しいか否かを確認している
ため、電気伝導率(センサ)の設定に際しては、何回に
もわたって設定をし直して適正値を求めているのが現状
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、給水の電気伝導度の変化に対応し、予め
設定した濃縮ブロー率を修正して缶水の濃縮度を自動制
御するボイラの濃縮ブロー制御装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、ボイラへの給水管に電気伝導率測定センサを設け、
前記ボイラのブロー配管に濃縮ブロー弁を設け、前記電
気伝導率測定センサによって検出した電気伝導率に基づ
いて濃縮ブロー率を求め、この濃縮ブロー率に基づいて
前記濃縮ブロー弁を開閉制御する制御器を設けたことを
特徴としている。
【0007】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は、この発明に係る濃縮ブロ
ー制御装置を適用した多管式貫流ボイラの一例を示す説
明図である。
【0008】図1に示すように、ボイラ1の下部には、
逆止弁,瀘過器,薬注装置等を備えた給水装置(図示省
略)の給水管2が連通接続されている。この給水管2の
他端は、水道や井戸等の水源(図示省略)に連通接続さ
れている。前記給水管2の途中には給水ポンプ3を設け
てある。この給水ポンプ3は、前記濾過器によって瀘過
され、前記薬注装置によって薬液を注入された前記水源
からの水を前記ボイラ1の缶内へ供給する。また、前記
給水管2の途中には、給水の電気伝導率を測定する電気
伝導率測定センサ4を設けてある。
【0009】前記ボイラ1の一側には、図1に示すよう
に、発生した蒸気の気水分離を行うセパレータ5が蒸気
連絡管6および降水管7を介して前記ボイラ1の缶内上
下部に連通して接続されている。また、前記降水管7の
下部には、電磁開閉式の濃縮ブロー弁8を備えたブロー
配管9が連通接続されている。
【0010】前記ボイラ1の稼動と停止は、通常、負荷
の状況に基づき、前記ボイラ1の缶内圧を検出する圧力
検出器10の信号に基づいて、燃焼制御器(図示省略)
により制御する。すなわち、缶内圧が予め設定しておい
た圧力値以上になれば燃焼を停止し、それ以下になれば
燃焼を開始する。また、前記ボイラ1のバーナ11に
は、前記ボイラ1内での燃焼を検出する燃焼検出センサ
12が設けられていて、前記ボイラ1内の燃焼状況と燃
焼時間が計測されるようになっている。すなわち、前記
圧力検出器10および前記燃焼検出センサ12は、前記
ボイラ1の運転状況を制御する検出手段を構成してい
る。
【0011】前記濃縮ブロー弁8の開閉を制御する制御
器13は、たとえばマイコン内蔵の演算機能を有し、前
記圧力検出器10,前記燃焼検出センサ12等の検出手
段からの検出信号と、予め設定しているブロー率によ
り、前記濃縮ブロー弁8の開閉タイミングを演算し、前
記濃縮ブロー弁8の開閉を間歇的に行う時間を決定し、
前記濃縮ブロー弁8にその信号を出力するようになって
いる。したがって、この制御器13は、前記ボイラ1圧
力検出器10および前記燃焼検出センサ12とそれぞれ
通信線14,14を介してそれぞれ接続されており、ま
た前記電気伝導率測定センサ4および前記濃縮ブロー弁
8と前記通信線14を介してそれぞれ接続されている。
【0012】一般的に、ブロー率(ブロー量と給水量と
の比率)の設定は、事前に、供給する原水(井戸水、水
道水)の水質(pHほか)を分析し、必要な清缶剤の投
入量等から勘案して決定するが、概ね10%から15%
程度となる。ここで、給水量は、給水時間により算出す
ることも可能であるが、前記給水ポンプ3の能力変化や
前記ボイラ1の圧力変動等により単位時間当たりの給水
量が変動することがあるので、給水量を蒸発量×燃焼時
間により算出し、ブロー率をブロー量と蒸発量×燃焼時
間との比率とした。すなわち、前記圧力検出器10およ
び前記燃焼検出センサ12からの検出信号でブロー量を
算出する方がより正確である。これは、前記ボイラ1の
蒸発量が定格で決まっているからである。
【0013】前記構成の濃縮ブロー制御装置によれば、
前記ボイラ1の稼動中は、前記電気伝導率測定センサ
4,前記圧力検出器10および前記燃焼検出センサ12
の各検出手段が給水の電気伝導率,缶内圧力,バーナの
燃焼状態,燃焼時間等を常時検出しており、その検出信
号を制御器13へ出力している。これらの検出信号を受
けた前記制御器13は、それらの検出信号と予め設定し
てあるブロー率とにより前記濃縮ブロー弁8の開閉タイ
ミングを計算し、前記濃縮ブロー弁8の開閉を間歇的に
行う時間を決定して、前記濃縮ブロー弁8を自動的に開
閉する。また、前記濃縮ブロー制御方装置は、給水の電
気伝導率を測定し、この実測電気伝導率により修正ブロ
ー率を演算する。
【0014】ここで、缶水の濃縮度は、溶媒(水)中の
溶質(全蒸発残留物)の量であるが、水中の全蒸発残留
物と電気伝導率との間には、ほぼつぎの関係が成り立
つ。
【0015】全蒸発残留物〔mg/リットル〕=0.7×
電気伝導率〔μs/cm〕
【0016】したがって、全蒸発残留物の代わりに電気
伝導率にて缶水の濃縮度を計算することができる。たと
えば、缶水の電気伝導率をE〔μs/cm〕,燃焼時間をT
〔h〕,実際蒸発量をG〔kg/h〕,保有水量をL〔リッ
トル〕,給水電気伝導率をE 0〔μs/cm〕,濃縮ブロー
量をB〔kg/h〕および濃縮ブロー率をαとすると次式が
成り立つ。
【0017】E={E0×L+E0×(G+B)×T−E
×B×T}/L
【0018】この式を変形すると、E×{1+(B×
T)/L}=E0×{1+(G+B)/L×T}とな
る。
【0019】ここにおいて、濃縮倍数は、E/E0であ
るから、E/E0={1+(G+B)/L×T)}/
{1+(B×T)/L}となる。
【0020】また、α=B/(G+B)であるから、E
/E0={1+(B×T)/(α×L)}/{1+(B
×T)/L}となる。
【0021】したがって、この式において、Tが大きく
なると、E=E0/α(以下、「式」と云う。)とな
る。
【0022】前記電気伝導率測定センサ4は、給水の電
気伝導率を常時検出し、予め設定した所定の給水の電気
伝導率E1と検出した給水の電気伝導率E2とを比較し、
両者が異なっている場合は、前記制御器13の演算部
で、検出した給水の電気伝導率E2と予め設定してある
所定の缶水の電気伝導率E3を前記式に代入して適正
な濃縮ブロー率α1(=E2/E3)を演算し、この値に
前記濃縮ブロー率αを修正して缶水の濃縮度を自動制御
する。したがって、給水の電気伝導率の変化に自動的に
対応し、常に適正な濃縮ブロー率でボイラの缶水濃度を
制御することができる。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、給水の電気伝導率の
変化に対応して濃縮ブロー率を修正し、適正な濃縮ブロ
ーを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る濃縮ブロー制御装置を適用した
多管式貫流ボイラの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ボイラ 2 給水管 4 電気伝導率測定センサ 8 濃縮ブロー弁 13 制御器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラ1への給水管2に電気伝導率測定
    センサ4を設け、前記ボイラ1のブロー配管9に濃縮ブ
    ロー弁8を設け、前記電気伝導率測定センサ4によって
    検出した電気伝導率に基づいて濃縮ブロー率を求め、こ
    の濃縮ブロー率に基づいて前記濃縮ブロー弁8を開閉制
    御する制御器13を設けたことを特徴とするボイラの濃
    縮ブロー制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019178817A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 株式会社サムソン 濃縮ブローを行うボイラ

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