JP2001165208A - 電動ブレーキ装置 - Google Patents

電動ブレーキ装置

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JP2001165208A
JP2001165208A JP2000196628A JP2000196628A JP2001165208A JP 2001165208 A JP2001165208 A JP 2001165208A JP 2000196628 A JP2000196628 A JP 2000196628A JP 2000196628 A JP2000196628 A JP 2000196628A JP 2001165208 A JP2001165208 A JP 2001165208A
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brake
braking
electric
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friction plates
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JP2000196628A
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Inventor
Kenji Go
健二 郷
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DAIICHI GIKEN KK
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DAIICHI GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制動力の増大要請にも簡便且つ容易に対応で
きる電動ブレーキ装置を提供する。 【解決手段】 リフト昇降用モータ11の駆動軸13に
沿って二つの電磁ブレーキ14,15が互いに摩擦板2
2a,22bを対面させるようにして向かい合わせで装
着されている。両摩擦板22a,22b間の中間位置に
は手動レバー37の操作に基づき回動する回動軸36が
配置され、同回動軸36の内端部には一対の突片38a
(38b)が互いに反対方向へ突出して設けられてい
る。従って、手動レバー37を操作すると、回動軸36
の回動に伴い各突片38a(38b)が対応する摩擦板
22a,22bを押接し、各摩擦板22a,22bは対
応するブレーキライニング21a,21bから離間す
る。よって、前記ブレーキライニング21a,21bと
一体回転する構成の駆動軸13は制動状態が解放され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この本発明は、電磁ブレーキ
や電動油圧ブレーキ、ドラム式ブレーキ等の電動ブレー
キ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動ブレーキ装置の一種である
電磁ブレーキは、その制動に際しての電磁石の動作の仕
方によって、aブレーキとbブレーキの二種類に分類さ
れる。aブレーキは、例えばスプリング等の付勢部材に
より摩擦板がブレーキライニングから離間させられた状
態にあるとき、電磁石の励磁に基づき摩擦板をスプリン
グの付勢力に抗してブレーキライニングに接触させて制
動を行うようにしたブレーキである。一方、bブレーキ
は無電圧動作形の電磁ブレーキであり、aブレーキの場
合とは反対に、スプリングの付勢力で摩擦板がブレーキ
ライニングに接触させられた制動状態にあるとき、該制
動状態を電磁石の励磁に基づく吸引作用により解放する
ようにしたブレーキである。そして、従来より、このよ
うなbブレーキをモータハウジング内に組込み、そのb
ブレーキの制動作用に基づいてモータの減速、回転停止
等を図るようにしたものにブレーキモータがある。
【0003】すなわち、ブレーキモータ100は、図1
0に概略を示すように、電磁石101が消磁状態にある
ときはスプリング102の付勢力により摩擦板103が
ブレーキライニング104に接触させられた状態にあ
る。そのため、通常時は、前記摩擦板103とブレーキ
ライニング104との接触に基づく制動作用により、図
示しない駆動源に作動連結されたモータシャフト105
はその回転が制限される。そして、図10の状態におい
て、コイル106に通電がされて電磁石101が励磁さ
れると、前記スプリング102の付勢力に抗して摩擦板
103が電磁石101に吸引される。すると、この吸引
に伴いブレーキライニング104は摩擦板103との接
触による制動状態が解放されるため、モータシャフト1
05はブレーキライニング104と共に一体回転するこ
とが可能とされる。従って、例えば、立体駐車場のリフ
ト昇降用モータに上記ブレーキモータ100を適用した
場合には、自動車の格納搬出のため昇降リフトを昇降さ
せるとき、前記コイル106への通電により電磁石10
1が励磁作動させられる。
【0004】ところが、前述したように、bブレーキの
場合は電磁石101が励磁されない限り、スプリング1
02の付勢力により摩擦板103とブレーキライニング
104との接触状態が維持される。従って、停電時など
は前記コイル106に対する通電ができないために、前
記ブレーキモータ100の制動状態を電気的操作によっ
ては解放できず、メンテナンス等の必要からモータシャ
フト105を手動で回転させたいような場合に対処でき
ないという制約が存在していた。そのため従来より、ブ
レーキモータ100には停電時においても手動操作によ
り前記摩擦板103をブレーキライニング104から離
間させることができる手動解放レバー107が一般的に
装備されている。
【0005】即ち、図10に示すように、ブレーキモー
タ100におけるケース108の側面には回動軸109
が回動可能に貫通支持されており、この回動軸109の
外端部に対して前記手動解放レバー107の基端部が支
持固定される一方、前記回動軸109の内端部の周面に
は前記摩擦板103に当接可能な長さを有する突起11
0が形成されている。そして、手動解放レバー107が
揺動操作されて回動軸109が回動すると、その回動に
伴い前記突起110が摩擦板103に当接して同摩擦板
103をスプリング102の付勢力に抗してブレーキラ
イニング104から離間させ、これにより前記制動状態
を解放するようにしていた。従って、停電時においても
前記立体駐車場の上方階から自動車を搬出したいときに
は、前記手動解放レバー107を操作すれば、ブレーキ
モータ100は電磁ブレーキ(bブレーキ)の制動状態
が解放されるので、自動車の載置された昇降リフトを自
重により下降させることができるようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な電磁ブレーキ(bブレーキ)をブレーキモータ100
に装着する場合、従来は、当該モータ1基当たり電磁ブ
レーキは一つだけ装着されるのが通常であった。しか
し、近時においては制動力を増強したい等という要請を
考慮して、モータ1基について電磁ブレーキを複数装着
するということも行われている。そして、このように電
磁ブレーキをブレーキモータ100に複数装着した場合
には、各電磁ブレーキ毎に電磁石101を各々励磁作動
させてブレーキライニング104と摩擦板103との接
触・離間状態を切換制御するようにしていた。
【0007】しかしながら、前述したようにbブレーキ
が組込まれたブレーキモータ100の場合は停電時にお
ける制動状態を手動により解放できるようにするため、
手動解放レバー107が装着されている。従って、電磁
ブレーキ(bブレーキ)をモータ1基に2つ装着した場
合には、前記手動解放レバー107も2つ必要となり、
これでは部品点数が増えるためコストが高くなってしま
う。又、前記2つのbブレーキの制動状態を手動解放す
るためには、作業者が手動解放レバー107を1つでは
なく2つも操作しなければならず、これでは操作内容が
煩雑になり面倒である。
【0008】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものであって、その目的
は、制動力の増大要請にも簡便且つ容易に対応できる電
動ブレーキ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、駆動源に作動連結され
た回転部材と、同回転部材に対し接離可能に所定の付勢
力で圧接される制動部材とでブレーキ機構を構成し、同
ブレーキ機構を複数備えると共に、各ブレーキ機構の制
動状態を解放するための共通の制動解放手段を備えたこ
とを要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電動ブレーキ装置において、前記制動解放手段は、前
記ブレーキ機構の制動状態を解放するための電動解放部
材及び手動解放部材のうち少なくともいずれか一方であ
ることを要旨とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の電動ブレーキ装置において、前記複数のブレーキ機構
における各制動部材の近傍には、前記電動解放部材また
は手動解放部材の外部操作に基づき回動可能とした係合
部材を配設し、同係合部材が前記各制動部材を動作させ
ることで前記複数のブレーキ機構の制動状態を解放する
ことを要旨とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の電動ブレーキ装置において、前記係合部材は、前記電
動解放部材または手動解放部材の外部操作に基づき前記
複数のブレーキ機構における各制動部材を同時に動作さ
せるものであることを要旨とする。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項3又は請
求項4に記載の電動ブレーキ装置において、前記電動解
放部材または手動解放部材と前記係合部材との間には、
前記電動解放部材または手動解放部材の外部操作に連動
して、前記複数のブレーキ機構における各制動部材が動
作するように前記係合部材を変位させるための変位機構
が設けられていることを要旨とする。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項3〜請求
項5のうちいずれか一項に記載の電動ブレーキ装置にお
いて、複数のブレーキ機構は同一軸線上に配置されると
共に、少なくとも1箇所の隣接するブレーキ機構の間に
おいて前記係合部材の回動操作が行われるようなってい
ることを要旨とする。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、この発
明を立体駐車場のリフト昇降用モータに具体化した第1
の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。なお、本
実施形態において、前後方向は図1における左右方向の
ことをいい、図1における左方を前方とし、図1におけ
る右方を後方とする。
【0016】図1に示すように、本実施形態の昇降用モ
ータ11では、駆動源としての電動機(図示しない)を
内蔵したモータ本体12の前端面中央から前方へ延びる
ように駆動軸13が突出されている。同駆動軸13上に
はその軸線方向に沿って第1のブレーキ機構(以下、
「第1の電磁ブレーキ」という。)14と第2のブレー
キ機構(以下、「第2の電磁ブレーキ」という。)15
及びガバナブレーキ16が後方から前方へ順に装備され
ている。また、前記モータ本体12の前端部には略筒状
をなすガバナブレーキドラム17が嵌合固定され、同ド
ラム17により前記両電磁ブレーキ14,15及びガバ
ナブレーキ16は前記駆動軸13の軸線Lを中心とする
半径方向外側が覆われるようになっている。そして、前
記ガバナブレーキドラム17の前端側開口部18には板
状をなす閉塞板19がボルト20により固定されてい
る。
【0017】前記各電磁ブレーキ14,15は、いわゆ
る無電圧動作形の電磁ブレーキであり、図2に示すよう
に、回転部材としてのブレーキライニング21a,21
b、制動部材としての摩擦板22a,22b、電磁石2
3a,23b及びスプリング24a,24bをそれぞれ
備えている。前記各ブレーキライニング21a,21b
は、摩擦係数が大きく耐熱性に優れたレジンモールドや
セミメタリック等からなる厚さが1cm程度の円盤状の
部材であり、その中央部には四角形状をなす嵌合穴25
が形成されている。そして、その嵌合穴25には同じく
四角形状をなすハブ26が嵌合され、そのハブ26は図
示しないキー及びキー溝を介して前記駆動軸13に支持
固定されている。従って、前記各ブレーキライニング2
1a,21bはハブ26を介して前記駆動軸13と一体
回転するようになっている。そして、前記両ブレーキラ
イニング21a,21bの間には前記駆動軸13を遊挿
可能な貫通孔27が形成された厚さが5mm程度の仕切
板28が配置され、同仕切板28は前記貫通孔27に駆
動軸13を挿通した状態においてスタッドボルト等から
なる図示しない支持機構を介して前記モータ本体12に
固定支持されている。
【0018】一方、前記各摩擦板22a,22bは、前
記駆動軸13を遊挿可能な貫通孔29a,29bが形成
された厚さが5mm程度の円板であり、前記貫通孔29
a,29bに駆動軸13を挿通した状態において、同駆
動軸13の軸線方向に沿ってそれぞれ移動可能に支持さ
れている。即ち、第1の電磁ブレーキ14における摩擦
板22aは、当該第1の電磁ブレーキ14において対応
する前記ブレーキライニング21aの後方側で同ブレー
キライニング21aの後面に接触する制動位置と同ブレ
ーキライニング21aの後面から離間した非制動位置と
の間を前後移動可能な構成とされている。同様に、第2
の電磁ブレーキ15における摩擦板22bは、当該第2
の電磁ブレーキ15において対応する前記ブレーキライ
ニング21bの前方側で同ブレーキライニング21bの
前面に接触する制動位置と同ブレーキライニング21b
の前面から離間した非制動位置との間を前後移動可能な
構成とされている。
【0019】また、前記各電磁石23a,23bは、そ
のヨーク30a,30bに前記駆動軸13を遊挿可能な
貫通孔31a,31bが形成されており、前記貫通孔3
1a,31bに駆動軸13を挿通した状態において、ス
タッドボルト等からなる図示しない支持機構を介して前
記モータ本体12に固定支持されている。即ち、第1の
電磁ブレーキ14における電磁石23aは、当該第1の
電磁ブレーキ14における前記ブレーキライニング21
aに前記摩擦板22aが当接した状態のとき、同摩擦板
22aの後面との間に所定の隙間が形成される位置に設
けられている。同様に、第2の電磁ブレーキ15におけ
る電磁石23bは、当該第2の電磁ブレーキ15におけ
る前記ブレーキライニング21bに前記摩擦板22bが
当接した状態のとき、同摩擦板22bの前面との間に所
定の隙間が形成される位置に設けられている。
【0020】さらに、前記各電磁石23a,23bにお
けるヨーク30a,30bには収納溝32a,32bが
形成されており、同収納溝32a,32b内には前記ス
プリング24a,24bが配置されている。そして、図
1に示すように、前記各スプリング24a,24bは、
前記収納溝32a,32b内に配置された状態におい
て、前記各摩擦板22a,22bを対応するブレーキラ
イニング21a,21bに向けて常時押圧付勢するよう
に構成されている。なお、前記各スプリング24a,2
4bの付勢力は、各電磁石23a,23bのコイル33
a,33bに通電がなされたときには各電磁石23a,
23bによって各摩擦板22a,22bを前記非制動位
置へ吸引して移動できる大きさに設定されている。
【0021】前記ガバナブレーキ16は調速機として公
知のものであり、前記駆動軸13と一体回転する本体部
分に、フライウエイト(図示しない)が揺動自在に片持
支持されると共に、同フライウエイトの自由端に係合す
るようにしてガバナスプリング(図示しない)が設けら
れている。そして、前記駆動軸13の回転数が一定以上
になり、前記フライウエイトにかかる遠心力が前記ガバ
ナスプリングの力に打ち勝つと、フライウエイトの自由
端が外方へ揺動して前記ガバナブレーキドラム17の内
周面に摺動接触し、この摺接作用により前記駆動軸13
の回転を制動するようになっている。なお、第2電磁ブ
レーキ15の電磁石23bと前記ガバナブレーキ16と
の間にはスペーサ34が配設されている。
【0022】また、図1,図2に示すように、前記第1
の電磁ブレーキ14における電磁石23aのヨーク30
aと第2の電磁ブレーキ15における電磁石23bのヨ
ーク30bとの間には断面コ字状をなす支持ブラケット
35が架設されている。そして、この支持ブラケット3
5には前記ガバナブレーキドラム17の周壁を貫通する
変位機構としての回動軸36が回動自在に支持され、そ
の回動軸36の内端部は前記両摩擦板22a,22b間
の中間に位置するように配置されると共に、その回動軸
36の外端部には手動解放部材(制動解放手段)として
の手動レバー37の基端部が支持されている。
【0023】また、前記回動軸36の内端部の周面に
は、図1〜図3に示すように、一対の係合部材としての
突片38a,38bが回動軸36の軸心を中心にして1
80度反対位置に設けられている。前記両突片38a,
38bは、図3(a),(b)からも明らかなように、
前記両電磁ブレーキ14,15における各摩擦板22
a,22bに対して当接可能な長さを有しており、前記
手動レバー37の操作に伴い回動軸36が回動したと
き、各突片38a,38bの先端部が摩擦板22a,2
2bを押接するようになっている。なお、前記支持ブラ
ケット35とガバナブレーキドラム17の間には回動軸
36を挿通するスペーサ39が介在されると共に、前記
ガバナブレーキドラム17と手動レバー37の間には回
動軸36を挿通するスペーサ40が介在されている。ま
た、モータ本体12の後端面中央からは前記駆動軸13
の後端部が突出され、同駆動軸13の突出部分には図示
しない昇降リフトを吊下げ支持する吊下げ用チェーン4
1が巻掛けられている。
【0024】次に、前記のように構成したリフト昇降用
モータにつきその作用を説明する。まず、立体駐車場に
おいて自動車の搬入搬出が行われないときには前記リフ
ト昇降用モータ11が非駆動状態とされ、前記各電磁石
23a,23bにおける各コイル33a,33bは非通
電状態とされる。そして、この場合には、各スプリング
24a,24bの付勢力に基づき各摩擦板22a,22
bが各々対応するブレーキライニング21a,21bに
圧接した制動状態とされる。即ち、各摩擦板22a,2
2bは図1,図2に示す制動位置に位置する。そのた
め、摩擦板22a,22bとブレーキライニング21
a,21bとの間の摩擦力により、ブレーキライニング
21a,21bは回転不能とされ、その結果、駆動源に
作動連結された駆動軸13は回転駆動が制動される。従
って、この駆動軸13の後端部に巻掛けられた吊下げ用
チェーン41も昇降することがなく、同チェーン41に
支持された昇降リフトは静止状態で吊下げ支持される。
【0025】次に、前記立体駐車場において自動車の搬
入搬出が行われるときには、前記モータ11が駆動され
る。そして、この場合には、前記各電磁石23a,23
bにおける各コイル33a,33bは電圧が印加されて
通電状態とされる。すると、この各コイル33a,33
bへの通電に伴い各電磁石23a,23bが励磁され、
同電磁石23a,23bは前記各スプリング24a,2
4bの付勢力に抗して各摩擦板22a,22bを吸引す
る。そのため、前記各摩擦板22a,22bは各々対応
するブレーキライニング21a,21bから離間した非
制動位置へ移動し、前記ブレーキライニング21a,2
1bは回転可能状態とされる。その結果、このブレーキ
ライニング21a,21bと一体回転する駆動軸13も
回転駆動が可能とされる。従って、この駆動軸13の後
端部に巻掛けられた吊下げ用チェーン41は前記駆動軸
13の回転駆動に従い昇降し、同チェーン41に支持さ
れた昇降リフトは自動車の搬入排出のために昇降移動す
る。
【0026】そして、前記リフト昇降用モータ11の駆
動に基づき前記駆動軸13が回転駆動され、昇降リフト
が所望する位置まで移動すると、その位置で前記昇降リ
フトを静止させるべく、前記モータ11への通電がオフ
されると共に、前記各電磁石23a,23bのコイル3
3a,33bに対する通電もオフされる。すると、この
各コイル33a,33bへの通電オフに伴い各電磁石2
3a,23bが消磁されるため、同電磁石23a,23
bに吸着されて非制動位置にあった前記各摩擦板22
a,22bは前記各スプリング24a,24bに再び押
圧されて各々対応するブレーキライニング21a,21
bに圧接し、再び制動状態が形成される。そして、以下
同様にして、各コイル33a,33bに対する通電・非
通電を切換え制御することにより前記リフト昇降用モー
タ11は制動状態と非制動状態のいずれかとされる。
【0027】一方、停電時等において前記リフト昇降用
モータ11が駆動不能であり、かつ前記各コイル33
a,33bに対する通電も不能な場合には、手動レバー
37が操作される。即ち、上記停電時には、各電磁ブレ
ーキ14,15の各摩擦板22a,22bは各々対応す
るブレーキライニング21a,21bに圧接した図1,
図2の状態にあり、前記回動軸36の内端部に設けられ
た各突片38a,38bは図3(a)に示す状態にあ
る。そこで、この状態において、前記手動レバー37を
外部から手で所定方向へ回動操作すると、同手動レバー
37が揺動するのに連動して前記回動軸36が回動し、
前記各突片38a,38bはそれらの先端部が各々対応
する摩擦板22a,22bに当接する。なお、この時点
において前記各摩擦板22a,22bは、いまだ対応す
るブレーキライニング21a,21bに接触した状態
(図1,図2の状態)にある。
【0028】そして、その状態から更に前記手動レバー
37を回動操作すると、図3(b)に示すように、前記
各突片38a,38bに押圧されて各摩擦板22a,2
2bは対応するブレーキライニング21a,21bから
離間する。すると、前記各ブレーキライニング21a,
21bは回転可能状態とされ、その結果、このブレーキ
ライニング21a,21bと一体回転する駆動軸13も
回転可能状態(フリー回転可能状態)とされる。従っ
て、この駆動軸13の後端部に巻掛けられた吊下げ用チ
ェーン41は支持する昇降リフトの自重により昇降移動
を開始する。なお、その際において、フリー回転する駆
動軸13の回転速度が一定値(例えば、2000rp
m)以上になったときには、前記ガバナブレーキ16が
作用して駆動軸13の回転を制動する。
【0029】次に、前記のように構成した本実施形態の
効果を以下に列記する。 (1)前記実施形態では、リフト昇降用モータ11の駆
動軸13に沿って複数の電磁ブレーキ14,15を装備
し、各電磁ブレーキ14,15において各摩擦板22
a,22bが対応するブレーキライニング21a,21
bに圧接して制動状態を確保するため、電磁ブレーキが
1つしか装備されない場合に比して、制動機能を確実に
増大することができると共に、もしも片方の電磁ブレー
キが故障した場合などにも一定の制動力を確保すること
ができる。
【0030】(2)また、停電時等においては、一つの
手動レバー37を操作するだけで、各電磁ブレーキ1
4,15において摩擦板22a,22bをブレーキライ
ニング21a,21bから離間させることができるの
で、停電時等におけるメンテナンス、及び駆動軸13を
フリー回転させたい場合等には簡単に制動状態を手動解
放することができる。しかも、制動機能を増大するため
に電磁ブレーキ14,15を複数装着したにも関わら
ず、手動レバー37は一つだけで済むので、装置コスト
を低減することができる。
【0031】(3)また、前記各電磁ブレーキ14,1
5の各摩擦板22a,22b毎に、摩擦板22a,22
bを制動位置から非制動位置へ押圧するための突片38
a,38bが配設されているので、全ての摩擦板22
a,22bに対し小さな操作力で手動解放のための押接
作用を及ぼすことができる。即ち、例えば一つの押接部
材(突片等)により複数の摩擦板及びブレーキライニン
グをサンドイッチ状態にして同一方向へ押圧する場合に
は大きな操作力が必要とされるのに対し、本実施形態の
場合には、全ての摩擦板22a,22bを小さな操作力
でもって非制動位置へ移動させることができる。
【0032】(4)また、手動レバー37が回動操作さ
れたとき、前記各突片38a,38bは回動軸36の回
動につれて同時に各々対応する摩擦板22a,22bに
当接し、さらに同じように前記各摩擦板22a,22b
を押圧移動させるので、全ての電磁ブレーキ14,15
について一斉に制動状態を解放でき、迅速に手動解放作
業を行うことができる。
【0033】(5)また、前記突片38a,38bが設
けられた回動軸36は、手動レバー37の回動操作に連
動して同レバー37の操作量に応じて回動するため、作
業者は停電時等における制動状態の手動解放作業に際し
て、その解放タイミング及び制動力の調整を自分の手に
より適宜簡単に行うことができる。
【0034】(6)また、手動レバー37を支持する一
つの回動軸36の内端部に一対の突片38a,38bを
設けた構成とし、その回動軸36の内端部を駆動軸13
の軸線方向において互いに対面する両摩擦板22a,2
2b間の中間位置に配置したので、複数の回動軸を各摩
擦板毎に対応して複数箇所に設置する場合よりも、装置
構成のコンパクト化に寄与することができる。
【0035】(第2の実施形態)次に、この発明を立体
駐車場のリフト昇降用モータに具体化した第2の実施形
態を図4〜図9に基づき説明する。なお、本実施形態に
おいて、前記第1の実施形態と同一構成については同一
番号を付しその重複する説明は省略する。また、本実施
形態において、前後方向は図4における左右方向のこと
をいい、図4では、左方を前方とし右方を後方とする。
【0036】図4に示すように、昇降用モータ11の駆
動軸13上には、同軸13の軸線方向に沿って第1のブ
レーキ機構(以下、「第1のブレーキ」という。)5
0、第2のブレーキ機構(以下、「第2のブレーキ」と
いう。)51及びガバナブレーキ52が前方から後方へ
順に装備されている。
【0037】そして、前記各ブレーキ50,51は、円
筒状摩擦面の摩擦力によって制動する、所謂、ドラム式
ブレーキとなっている。即ち、図4及び図9に示すよう
に、各ブレーキ50,51は、有底円筒状であって、底
面中央に駆動軸13を挿通可能な貫通孔53が形成され
たブレーキドラム53a,53b、一対のブレーキシュ
ー54a,54b及び同ブレーキシュー54a,54b
の外周面に設けられるブレーキライニング55a,55
bを備えている。そして、一対のブレーキシュー54
a,54bの各基端側は、アンカ56a,56bにより
片持支持されると共に、前記ブレーキシュー54a,5
4bは一対のシューリターンスプリング57a,57b
により径方向に連結されている。
【0038】従って、前記アンカ56a,56bで片持
支持された前記ブレーキシュー54a,54bの自由端
間の距離を広げると、前記ブレーキシュー54a,54
bはアンカ56a,56bを基点としてブレーキドラム
53a,53bの内周面側に向かって広がる。すると、
前記ブレーキライニング55a,55bがブレーキドラ
ム53a,53bの内周面を押圧することで両者の間に
摩擦力が発生し制動状態が形成されるため、前記ブレー
キドラム53a、53bに対して制動力が働くようにな
っている。また、制動状態が解除されると、前記ブレー
キシュー54a,54bはシューリターンスプリング5
7a,57bの付勢力により、前記ブレーキライニング
55a,55bが前記ブレーキドラム53a,53bの
内周面から離間するように動作し、ブレーキドラム53
a,53bの回転が許容される非制動状態が形成され
る。なお、本実施形態では、前記ブレーキドラム53
a,53bにより回転部材が、前記ブレーキシュー54
a,54b及びブレーキライニング55a,55bによ
り制動部材が構成されている。
【0039】そして、前記第1のブレーキ50は、図4
及び図6に示されるように、モータ本体12に固定され
る取付台58と第1の固定板59との間に配置されてい
る。即ち、図8に示すように、前記取付台58は、開口
を有する有底円筒状をなし、その底面中央には前記駆動
軸13が挿通可能な貫通孔58aが形成されている。ま
た、前記貫通孔58aの周囲(本実施形態では4カ所)
には、前記取付台58をモータ本体12にボルト60で
取着するためのネジ孔61が形成されている。さらに、
前記取付台58の外周面には、同取付台58に前記第1
の固定板59を固定するための固定台62が設けられ
(本実施形態では4カ所)、前記各固定台62にはネジ
孔63が形成されている。
【0040】一方、前記第1の固定板59は、図4及び
図8に示すように、前記取付台58の径方向断面と略同
一形状の円形平板状をなし、その中央には軸受64を嵌
着固定するための開口部65が形成されている。そし
て、前記第1の固定板59の外周縁には、前記取付台5
8に設けられた各固定台62と対応する位置に突片66
が設けられ、各突片66には前記各固定台62のネジ孔
63と対応した位置にネジ孔67が形成されている。ま
た、前記第1の固定板59の前面側(モータ本体12と
対面する側)には、前記アンカ56aが前記駆動軸13
の鉛直方向であって、前記第1の固定板59から突出す
るように溶接固定されている。そのため、前記第1のブ
レーキ50を構成するブレーキシュー54aは、前記第
1の固定板59で片持支持できるようになっている。さ
らに、前記第1の固定板59には、後述するカム軸を挿
通するための貫通孔68が形成されており、同貫通孔6
8と前記アンカ56aは、第1の固定板59の中心に対
して径方向の対称位置に設けられている。
【0041】従って、前記第1のブレーキ50は、ブレ
ーキドラム53aが前記取付台58の底面近傍において
図示しないキー及びキー溝を介して前記駆動軸13に支
持固定されることで、前記駆動軸13と一体回転するよ
うになっている。また、前記ブレーキドラム53a内に
は、第1の固定板59に片持支持されたブレーキシュー
54aが配置されるようになっている。
【0042】そして、前記第1の固定板59の後方に
は、図4に示すように前記第2のブレーキ51を構成す
るブレーキシュー54bを片持支持する第2の固定板7
0が前記第1の固定板59に連結固定されている。
【0043】即ち、前記第2の固定板70は、図4及び
図6に示すように、基板70aの両端側に前方から後方
に延びる左右側板70b,70cが一体に設けられ、そ
の全体が断面略コ字状をなすように形成されている。そ
して、前記基板70aの中央には、軸受64を嵌着固定
するための開口部71が形成されており、同開口部71
と前記第1の固定板59に設けられた開口部65により
軸受64が支持固定されるようになっている。また、前
記開口部71の周囲には、前記第1の固定板59の各突
片66に形成されたネジ孔67と対応する位置に各々ネ
ジ孔72が設けられている(本実施形態では4つのネジ
孔72が形成される。)。従って、図6に示されるよう
に、両固定板59,70間にブッシュ73を介在させ、
第2の固定板70を構成する基板70aの後面側からボ
ルト74を螺合することで、前記取付台58に対して両
固定板59,70が連結固定されるようになっている。
【0044】また、前記基板70aの後面側には、前記
駆動軸13の鉛直方向であって、前記第2の固定板70
から突出するようにアンカ56bが溶接固定されてい
る。従って、前記第2のブレーキ51を構成するブレー
キシュー54bは、第2の固定板70で片持支持できる
ようになっている。なお、前記アンカ56bは、第1の
固定板59に溶接固定されたアンカ56aと同一軸線上
に配置されている。さらに、前記第2の固定板70に
は、後述するカム軸を挿通する貫通孔75が形成されて
おり、同貫通孔75と前記アンカ56bは、第2の固定
板70の中心に対して径方向の対称位置に設けられてい
る。なお、前記第1の固定板59の貫通孔68と前記第
2の固定板70の貫通孔75は、同一軸線上となるよう
に各固定板59,70に設けられている。
【0045】従って、前記第2のブレーキ51は、前記
第2の固定板70が前記ブレーキシュー54bを片持支
持した状態で前記第1の固定板59に連結固定されてい
る。また、前記ブレーキドラム53bは、前記ブレーキ
シュー54bの外周面を覆うように図示しないキー及び
キー溝を介して前記駆動軸13に支持固定されている。
そして、前記ブレーキドラム53bは、第1のブレーキ
50を構成するブレーキドラム53aと共に前記駆動軸
13と一体回転するようになっている。
【0046】また、前記ブレーキドラム53bの後方に
は、ガバナブレーキ52が連結固定されている。即ち、
前記ガバナブレーキ52は、ブレーキドラム53bの後
面側に係合ピン76a及びアンカ76bが、前記ブレー
キドラム53bに挿通される駆動軸13の軸心を中心と
して180度反対位置に各々溶接固定され、一対のフラ
イウエイト77が前記アンカ76bに片持支持されてい
る。そして、前記フライウエイト77は、図示しないガ
バナスプリングにより径方向に連結されており、前記駆
動軸13が回転すると前記フライウエイト77が回転す
るようになっている。また、前記フライウエイト77
は、有底円筒状のガバナブレーキドラム78内に配置さ
れるようになっており、同ガバナブレーキドラム78の
底面中央には、駆動軸13を遊挿可能な貫通孔79が形
成されている。
【0047】そして、前記ガバナブレーキドラム78
は、図5及び図6に示されるように、その開口側にフラ
ンジ部80a,80bが形成されており、略L字状のブ
ラケット81,82を介して前記第2の固定板70の左
右側板70b,70cにボルト83,84で固定されて
いる。従って、本実施形態のガバナブレーキ52は、前
記第1の実施形態のガバナブレーキ16と同様に公知の
調速機として機能するようになっている。
【0048】そして、前記両固定板59,70に形成さ
れた両貫通孔68,75には、第1,2のブレーキ5
0,51を構成するブレーキシュー54a,54bを動
作させるための係合部材としてのカム軸85が挿通され
ている。
【0049】即ち、前記カム軸85は、図7に示される
ように略円筒状なしており、同カム軸85の両端近傍に
は、第1及び第2係合部86,87が形成されている。
そして、前記両係合部86,87は、カム軸85の軸心
を挟んで平行となっている平坦面86a,86b;87
a,87bから形成されている。また、前記第1係合部
86の平坦面86aと前記第2係合部87の平坦面87
a、前記第1係合部86の平坦面86bと前記第2係合
部87の平坦面87bは、図6に示されるようにカム軸
85の軸線方向において同一直線状に位置するように形
成されている。そして、前記カム軸85の略中央には、
前記係合部86,87と同様に形成された係止部88が
設けられている。
【0050】従って、前記カム軸85は、前記両固定板
59,70の貫通孔68,75に挿通支持されると、前
記係合部86の平坦面86a,86bに第1のブレーキ
50を構成するブレーキシュー54aの両自由端が、前
記係合部87の平坦面87a,87bに第2のブレーキ
51を構成するブレーキシュー54bの両自由端が係合
されるようになっている。また、前記係止部88は、前
記両固定板59,70の間に位置しており、前記係止部
88には前記カム軸85を回動変位させるための変位機
構としての操作レバー89が配設されるようになってい
る。即ち、前記操作レバー89は、前記両固定板59,
70との間に配設され、カム軸85の軸線方向の略中央
において同カム軸85を回動変位させるようになってい
る。
【0051】そして、前記操作レバー89は、図5に示
されるように断面略正方形の直方体をなす本体部90を
備え、同本体部90には前記係止部88と係止される係
止凹部91が形成されている。また、前記本体部90の
一側面には、略く字状に屈折した後、先端側が前方から
後方に向かって水平方向に延設する第1の連結バー92
が一体形成されている。さらに、前記本体部90の他側
面には、略く字状に屈折した後、前方から後方に向かっ
て水平方向に延設し、先端側が垂下した第2の連結バー
93が一体形成されている。
【0052】そして、前記第1の連結バー92は、同バ
ー92の先端側に一端が取着され、他端が前記第2の固
定板70の右側板70cに設けられた固定部材94に取
着された付勢ばね95と連結されている。また、前記第
2の連結バー93は、同バー93の先端側に支軸96に
より回転可能に軸支され、前記第2の固定板70の左側
板70bに固定配置された電動解放部材としてのソレノ
イド97と連結されている。
【0053】従って、前記ソレノイド97が非通電状態
(消磁状態)である場合には、前記付勢ばね95の付勢
力により前記操作レバー89が操作されることで、前記
カム軸85が回動変位するようになっている。また、前
記ソレノイド97が通電状態である場合には、前記付勢
ばね95の付勢力に抗した前記ソレノイド97の吸引力
により前記操作レバー89が操作されることで、前記カ
ム軸85を回動変位するようになっている。即ち、前記
付勢ばね95及びソレノイド97の作用により操作レバ
ー89を介して前記カム軸85が回動変位することで、
各ブレーキ50,51を構成する各ブレーキシュー54
a,54bが同時に動作し、前記各ブレーキ50,51
の制動状態及び非制動状態を切り換えるようになってい
る。
【0054】なお、前記モータ本体12の後端部には、
図示しない略筒状をなすブレーキケースが嵌合固定さ
れ、同ケースにより前記各ブレーキ50,51及びガバ
ナブレーキ52は前記駆動軸の軸線を中心とする半径方
向が覆われるようになっている。また、第2の固定板7
0に設けられた付勢ばね95及びソレノイド97も前記
ブレーキケース内に収納されるようになっている。
【0055】次に、前記のように構成したリフト昇降用
モータ11における作用を説明する。まず、立体駐車場
において自動車の搬入搬出が行われないときには前記リ
フト昇降用モータ11が非駆動状態とされ、前記ソレノ
イド97は非通電状態とされる。そして、この場合に
は、図9(a)に示されるように、前記付勢ばね95の
付勢力に基づき操作レバー89を介して前記カム軸85
が回動変位することで、各係合部86,87により各ブ
レーキシュー54a,54bの自由端間の距離が同時に
押し広げられる。そのため、前記ブレーキライニング5
5a,55bがブレーキドラム53a,53bの内周面
に同時に接触し押圧することで各ブレーキ50,51に
は制動状態が形成される。即ち、制動状態においては、
前記各係合部86,87の平坦面86a,86b;87
a,87bが前記駆動軸13の軸中心に対して傾斜して
いる状態となっている。つまり、この場合、各ブレーキ
シュー54a,54bの自由端側の端面の一部のみが前
記カム軸の各平坦面86a,86b;87a,87bに
接触した状態となっている。
【0056】そして、ブレーキドラム53a,53bの
各内周面と各ブレーキライニング55a,55bとの間
の摩擦力により、前記ブレーキドラム53a,53bは
回転不能とされる。その結果、駆動源に作動連結された
駆動軸13は回転駆動が制動される。従って、この駆動
軸13に巻き掛けられた吊下げ用チェーン41(図1に
示す。)も昇降することがなく、同チェーン41に支持
された昇降リフトは静止状態で吊下げ支持される。
【0057】次に、前記立体駐車場において自動車の搬
入搬出が行われるときには、前記リフト昇降用モータ1
1が駆動されると共に、前記ソレノイド97に電圧が印
加されて通電状態とされる。そして、この場合には、図
9(b)に示されるように、操作レバー89は、前記付
勢ばね95の付勢力に抗した前記ソレノイド97の吸引
力により操作される。即ち、前記操作レバー89の動作
に連動してカム軸85が制動状態時と逆方向に回動変位
することになる。そして、各ブレーキシュー54a,5
4bは、前記シューリターンスプリング57a,57b
の付勢力で前記ブレーキドラム53a,53bの内周面
から離間する方向に移動することで非制動状態が形成さ
れる。また、非制動状態においては、前記各係合部8
6,87の平坦面86a,86b;87a,87bが前
記駆動軸13の軸心を通る平面と平行な状態となってい
る。つまり、この場合には各ブレーキシュー54a,5
4bの自由端側の端面全体が前記カム軸の各平坦面86
a,86b;87a,87bに接触した状態となってい
る。
【0058】そして、駆動軸13に固定された各ブレー
キドラム53a,53bの回転が許容されることで、リ
フト昇降用モータ11の駆動に伴い各ブレーキドラム5
3a,53bが回転するようになる。従って、この駆動
軸13に巻き掛けられた吊下げ用チェーン41(図1に
示す。)は前記駆動軸13の回転駆動で昇降し、同チェ
ーン41に支持された昇降リフトは自動車の搬入搬出の
ために昇降移動する。そして、前記リフト昇降用モータ
11の駆動に基づき前記駆動軸13が回転駆動され、昇
降リフトが所望する位置まで移動すると、その位置で前
記昇降リフトを静止させるべく、前記モータ11への通
電がオフされると共に、前記ソレノイド97に対する通
電もオフされる。
【0059】すると、前記ソレノイド97の吸引力で操
作されていた操作レバー89が前記付勢ばね95の付勢
力で操作されることになる。そのため、操作レバー89
の操作に連動して前記カム軸85が、図9(a)に示さ
れるように非制動状態時とは逆方向に回動変位する。そ
して、前記カム軸85の各係合部86,87により各ブ
レーキシュー54a,54bはシューリターンスプリン
グ57a,57bの付勢力に抗して押し広げられる。そ
の結果、ブレーキライニング55a,55bがブレーキ
ドラム53a,53bの内周面に押圧され再び制動状態
が形成される。そして、以下同様にして、前記ソレノイ
ド97に対する通電・非通電を切換え制御することによ
り前記リフト昇降用モータ11は制動状態と非制動状態
のいずれかとされる。
【0060】なお、前記リフト昇降用モータ11の駆動
中に停電した場合には、ソレノイド97への通電も強制
的に解除されるため、前記付勢ばね95の付勢力で前記
操作レバー89を介してカム軸85が制動位置に回動操
作される。そのため、昇降リフトが降下移動することが
ない。
【0061】従って、本実施形態では、以下に示す効果
を得ることができる。 (7)リフト昇降用モータ11の駆動軸13に沿って複
数のブレーキ、即ち、第1,2のブレーキ50,51を
装備したので、ブレーキが1つしか装備されない場合に
比して、制動機能を確実に増大することができると共
に、片方のブレーキが故障した場合などにも一定の制動
力を確保することができる。 (8)第1,2のブレーキ50,51を構成する各ブレ
ーキシュー54a,54bの制動状態及び非制動状態の
動作を共通のカム軸85、操作レバー89、付勢ばね9
5及びソレノイド97で行われるようになっているた
め、ブレーキ装置、あるいは、モータ11の構造の簡略
化及び小型化に貢献できる。 (9)操作レバー89がカム軸85の軸線方向の略中央
でカム軸85を回動変位させているため、均一な力でカ
ム軸85を回動変位させることができ、第1,2ブレー
キ50,51における制動状態と非制動状態を確実に切
り換えることができる。 (10)カム軸85の回動変位に基づきブレーキシュー
54a,54bを同時に動作させるようになっているた
め、各ブレーキ50,51の制動状態と非制動状態の切
り換えを迅速に行うことができる。 (11)第1,2のブレーキ50、51との間に第1,
2固定板59,70を配置し、前記両ブレーキ50,5
1が背中合わせとなるように配置しているため、両ブレ
ーキ50,51を構成するブレーキシュー54a,54
bの動作を共通のカム軸85で行うことができる。その
ため、ブレーキ装置、あるいは、モータ11の構造の簡
略化及び小型化に貢献できる。
【0062】なお、前記実施形態は次のように変更して
具体化することもできる。 ・ 前記第1の実施形態では、駆動軸13の軸線方向に
沿って2つの電磁ブレーキ14,15を装備したが、電
磁ブレーキの数は複数ならば2つに限らず、3つなど奇
数の数であってもよく、4つ以上あってもよい。そし
て、電磁ブレーキの数が増えれば増えるほど制動機能を
増大することができる。また、第2の実施形態において
も同様に第1,2のブレーキ50,51の数を変更する
ことができる。
【0063】・ 前記第1の実施形態では、互いに対を
なしてユニット単位を構成する第1の電磁ブレーキ14
と第2の電磁ブレーキ15が、それらの摩擦板22a,
22b同士を対面させるように向かい合わせの配置態様
とされていたが、一つのユニットにおける両電磁ブレー
キ14,15の配置態様としては、それらの摩擦板22
a,22bがそれぞれ外側に位置して電磁石23a,2
3bの裏面同士が対面する背中合わせの配置態様として
もよい。なお、この場合には前記実施形態における各突
片38a,38bの長さを各摩擦板22a,22bに届
くように延ばすと共に先端部を折曲げておけば、回動軸
36の回動に伴い各突片38a,38bの先端部が前記
実施形態の場合と同様に各摩擦板22a,22bに押接
して同摩擦板22a,22bを制動位置から非制動位置
へ押圧移動することができる。
【0064】・ また、前記第1の実施形態において各
電磁ブレーキ14,15は、互いに向かい合わせ又は背
中合わせになった対をなすユニット単位を構成する場合
だけでなく、全ての電磁ブレーキ14,15が同一方向
(例えば、前方)を向く配置態様であってもよい。な
お、この場合には、各電磁ブレーキ14,15の摩擦板
22a,22b毎に回動軸36を複数箇所に配置し、リ
ンク機構又は伝動歯車機構などを介して各回動軸36を
作動連結し、いずれか一つの回動軸36に前記手動レバ
ー37を支持固定すればよい。このようにしても一つの
手動レバー37で全ての摩擦板22a,22bを移動さ
せることができる。また、第2の実施形態においても全
てのブレーキ50,51が同一方向(例えば、前方)を
向く配置態様であっても良い。この場合には、別々のカ
ム軸を用意し各カム軸に対して共通の操作レバー89,
付勢ばね95及びソレノイド97を設けることで、ブレ
ーキ50,51を同時に動作させることができる。
【0065】・ また、前記第1の実施形態では、回動
軸36の内端部周面に各突片38a,38bを回動軸3
6の軸心を中心とする180度反対の位置に配置して両
摩擦板22a,22bが同時に押接される構成とした
が、各突片38a,38bの設置角度又は長さを変える
ことにより、各摩擦板22a,22bの押接タイミング
を異ならせてもよい。また、第2の実施形態において
も、カム軸85に形成される係合部86,87の設置角
度を変更することにより、ブレーキシュー54a,54
bを動作させるタイミングを異ならせても良い。このよ
うにすれば、制動力を任意に調整することができる。ま
た、常に同時に制動力を働かせた場合には、第1の実施
形態における前記摩擦板22a,22bや第2の実施形
態における55a,55bの消耗度合も同じであるが、
タイミングを異ならせることで消耗度合を変化させるこ
とができる。そのため、一方のブレーキ機構の制動力の
低下を片方のブレーキ機構で補うことができる。
【0066】・ 前記第2の実施形態において、前記第
1の実施形態のように第1,2のブレーキ50,51の
制動状態及び非制動状態を手動で切り換え可能とする手
動レバー37を前記カム軸85に配設しても良い。この
ように構成すれば、停電時においても各ブレーキ50,
51の制動状態を非制動状態に切り換えることができ
る。
【0067】・ 前記各実施形態では、同一構成のブレ
ーキを駆動軸13上に2つ装着しているが、装着するブ
レーキの構成は異なっていても良い。即ち、第1の実施
形態における電磁ブレーキ14,15と第2の実施形態
におけるドラム式ブレーキ50,51を一つずつ駆動軸
13上に装着しても良い。この場合には、それぞれに手
動レバー37やカム軸85を設けることにより、制動状
態と非制動状態の切り換えを行うことができる。
【0068】・ また、前記各実施形態では、ブレーキ
装置の一種である電磁ブレーキ、あるいは、ドラム式ブ
レーキに具体化したが、電動油圧ブレーキなどその他の
電動ブレーキ装置に適用することも可能である。さら
に、前記各実施形態では、立体駐車場のリフト昇降用モ
ータに具体化したが、自動倉庫の昇降駆動モータや各種
産業機械における駆動装置などブレーキ装置を備えた各
種ブレーキモータに適用することも可能である。
【0069】次に、上記実施形態及び別例から把握でき
る請求項に記載した発明以外の技術的思想について、そ
れらの効果と共に以下に記載する。 (イ)請求項3に記載の電動ブレーキ装置において、前
記係合部材が複数のブレーキ機構における各制動部材を
動作させるタイミングを異ならせたことを特徴とする電
動ブレーキ装置。このように構成すれば、ブレーキ機構
によって生じる制動力を調整することができる。
【0070】(ロ)請求項3〜請求項5及び前記技術的
思想(イ)のいずれか一項に記載の電動ブレーキ装置に
おいて、前記ブレーキ機構は、隣接配置される二つのブ
レーキ機構が互いに対をなすユニット単位の構成とさ
れ、当該ユニットにおける両ブレーキ機構では、各回転
部材が同一軸線上に配置されると共に、その回転部材の
軸線方向に沿って前記各回転部材毎に制動部材が配置さ
れ、この両制動部材の間に前記係合部材が配置されてい
ることを特徴とする電動ブレーキ装置。このように構成
すれば、装置構成全体をコンパクト化することができ
る。
【0071】
【発明の効果】各請求項に記載の発明によれば、制動力
の増大要請にも装置コストの低減及び作業の簡便性を確
保しつつ容易に対応することができる。
【0072】特に、請求項3に記載の発明によれば、制
動状態の解放を小さな操作力でもって簡単かつ確実に図
ることもできる。また、請求項4に記載の発明によれ
ば、制動状態の解放を全てのブレーキ機構について一斉
に行うことができ、解放作業を迅速に遂行することもで
きる。
【0073】さらに、請求項6に記載の発明によれば、
装置構成全体をコンパクト化することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るリフト昇降用
モータの一部破断片側断面図。
【図2】 図1における要部拡大図。
【図3】 (a)は摩擦板が制動位置にある状態を示す
説明図、(b)は摩擦板が非制動位置にある状態を示す
説明図。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係るリフト昇降用
モータの一部破断側断面図。
【図5】 図4におけるリフト昇降用モータの正面図。
【図6】 同じく、平面図。
【図7】 カム軸を示す斜視図。
【図8】 取付台と第1の固定板を示す斜視図。
【図9】 (a)はカム軸の回動により制動状態が形成
された状態を示す説明図、(b)はカム軸の回動により
非制動状態が形成された状態を示す説明図。
【図10】 従来のブレーキモータを示す一部破断面
図。
【符号の説明】
11…リフト昇降用モータ、13…駆動軸、14,15
…電磁ブレーキ(ブレーキ機構)、21a,21b…ブ
レーキライニング(回転部材)、22a,22b…摩擦
板(制動部材)、36…回動軸(変位機構)、37…手
動レバー(手動解放部材)、38a,38b…突片(係
合部材)、50,51…第1、2のブレーキ(ブレーキ
機構)、53a,53b…ブレーキドラム(回転部
材)、54a,54b…ブレーキシュー(制動部材)、
55a,55b…ブレーキライニング(制動部材)、8
5…カム軸(係合部材)、89…操作レバー(変位機
構)、97…ソレノイド(電動解放部材)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源に作動連結された回転部材と、同
    回転部材に対し接離可能に所定の付勢力で圧接される制
    動部材とでブレーキ機構を構成し、同ブレーキ機構を複
    数備えると共に、各ブレーキ機構の制動状態を解放する
    ための共通の制動解放手段を備えた電動ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記制動解放手段は、前記ブレーキ機構
    の制動状態を解放するための電動解放部材及び手動解放
    部材のうち少なくともいずれか一方である請求項1に記
    載の電動ブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のブレーキ機構における各制動
    部材の近傍には、前記電動解放部材または手動解放部材
    の外部操作に基づき回動可能とした係合部材を配設し、
    同係合部材が前記各制動部材を動作させることで前記複
    数のブレーキ機構の制動状態を解放する請求項2に記載
    の電動ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記係合部材は、前記電動解放部材また
    は手動解放部材の外部操作に基づき前記複数のブレーキ
    機構における各制動部材を同時に動作させるものである
    請求項3に記載の電動ブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 前記電動解放部材または手動解放部材と
    前記係合部材との間には、前記電動解放部材または手動
    解放部材の外部操作に連動して、前記複数のブレーキ機
    構における各制動部材が動作するように前記係合部材を
    変位させるための変位機構が設けられている請求項3又
    は請求項4に記載の電動ブレーキ装置。
  6. 【請求項6】複数のブレーキ機構は同一軸線上に配置さ
    れると共に、少なくとも1箇所の隣接するブレーキ機構
    の間において前記係合部材の回動操作が行われるような
    っている請求項3〜請求項5のうちいずれか一項に記載
    の電動ブレーキ装置。
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