JP2001164761A - 既設の鋼板製支柱の重防食根巻積層嵩上補修構造および既設の鋼板製支柱の重防食根巻積層嵩上補修方法 - Google Patents
既設の鋼板製支柱の重防食根巻積層嵩上補修構造および既設の鋼板製支柱の重防食根巻積層嵩上補修方法Info
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Abstract
の進行と、その根元部を囲んでそれを支持しているコン
クリ−トの地表基礎の中性化やエトリンガイト生成等に
よる劣化の進行を抑え、鋼板製支柱の耐用年数を延ば
す。 【解決手段】 鋼板製支柱の根元部の外周面に、ビニ−
ルエステル樹脂液を含浸したグラスファイバ−層および
サ−フェイスマット層を主体とする重防食根巻積層を締
着し、地表基礎の劣化部を削り取って地表基礎の上面に
凹部を形成し、この凹部の底面にアンカ−ピンを建て込
み、レジンコンクリ−トを前記凹部に充填し、アンカ−
ピンの連結機能によってレジンコンクリ−トと地表基礎
を強固に固着し、また前記レジンコンクリ−トを鋼板製
支柱の根元部に向かって山高に嵩上成形して重防食根巻
積層と接着させ、鋼板製支柱の根元部と地表基礎とレジ
ンコンクリ−トを一連に水密強固に一体化する。
Description
埋めて地上に立てた各種の鋼板製支柱において、支柱が
地中から地上へ露出する地表近傍に位置する支柱根元部
分に生じた腐食部を補修し腐食の進行を抑える補修構造
と、その構造を作り上げる補修方法に関するものであ
る。
柵や種々の構造物の支柱、あるいは橋脚等として、鋼板
製の支柱や橋脚(本願において、これらを総じて鋼板製
支柱という)が各地各所に極めて数多く建設されてい
る。これら既設の鋼板製支柱は、支柱の下端部を地中に
埋め込み更に支柱が地中から地上に出る地表部において
その支柱の周りをコンクリ−トの地表基礎で固めて地上
に立てられている。このような鋼板製支柱では、年月の
経過と共に、地表近傍に位置する鋼板製支柱の根元部が
酸化し腐食して強度が落ち、また鋼板製支柱の根元部に
接するコンクリ−トの地表基礎も中性化やエトリンガイ
トの生成によって劣化して強度が弱まり、これを放置す
れば支柱倒壊の危険に至ることは周知の通りである。
の酸化腐食や地表基礎の劣化は、支柱の根元部や地表基
礎が酸性電解質溶液に暴露されるため、すなわち犬の放
尿や鳩の糞あるいは酸性雨など、鋼板製支柱や地表基礎
に降り懸る環境因子の酸化過程で生ずる硫酸や硝酸が鋼
板製支柱の地表近傍に集中して溜まることに起因する
が、この種の鋼板製支柱の従来の補修においては、鋼板
製支柱の地上露出部の塗装を塗り替えるに止どまり、地
表面から若干地中に埋まった地表層すなわち上記の酸性
電解質溶液が浸透する地表層を含む地表近傍にある鋼板
製支柱の根元部の腐食を意識した補修にはなっていな
い。また鋼板製支柱の腐食部に単に従来のように塗装を
塗り重ねてもその塗装膜が支柱の表面から剥離し、その
間隙に侵入した水分が電解質溶液となって腐食を更に進
行させることにもなる。その結果、地表近傍に位置する
鋼板製支柱の根元部の腐食部に対する補修が十分施され
ないまま鋼板製支柱は早期に支持強度が低下し、短い耐
用年数で支柱全体を取り替えねばならぬことになる。そ
して鋼板製支柱の取り替え新設のコストが高額に上るこ
とは言うまでもない。そのため安価なコストで地表近傍
に位置する鋼板製支柱の根元部の腐食を補修し腐食の進
行を抑えて、この種の鋼板製支柱の耐用年数を延ばす鋼
板製支柱の補修構造とその補修方法が求められている。
溶液が耐薬品性、耐食性に優れ、その溶液の硬化時に大
きな収縮作用を伴うことに着目して、地表近傍にある鋼
板製支柱の根元部の補修構造として、鋼板製支柱の根元
部の腐食部跡にビニ−ルエステル樹脂溶液を含侵させた
グラスファイバ−層を締め付け圧着すると共に、劣化し
た地表基礎をレジンコンクリ−トで嵩上げし強化する重
防食根巻積層嵩上構造(登録実用新案第3060020
号)を先に提示したが、腐食の進行を更に極力抑えて鋼
板製支柱の耐用期間を更に延ばし得る重防食根巻積層嵩
上補修構造の改良と新たな重防食根巻積層嵩上補修方法
が望まれている。
に鑑み、上記登録実用新案第3060020号の重防食
根巻積層嵩上構造を更に改良して、鋼板製支柱と地表基
礎に降り懸る酸性電解質溶液が地表近傍に位置する鋼板
製支柱の根元部や、地表基礎の内部、とりわけ地表基礎
と鋼板製支柱の根元部の接合部に浸透しないようにし
て、鋼板製支柱の根元部の酸化腐食の進行と地表基礎の
劣化の進行を極力抑え、鋼板製支柱の耐用年数を更に延
ばし得る重防食根巻積層嵩上補修構造と、その鋼板製支
柱の重防食根巻積層嵩上補修方法を得ることを目的とす
る。
めに、この発明は、既設の鋼板製支柱の地表近傍の根元
部で生ずる腐食部を下地処理した後、その腐食部跡を含
む鋼板製支柱の根元部の外周面に、ビニ−ルエステル樹
脂溶液の下塗層と、ビニ−ルエステル樹脂溶液が含浸し
たグラスファイバ−層およびサ−フェイスマット層と、
ビニ−ルエステル樹脂溶液の上塗層を順次積層して重防
食根巻積層として鋼板製支柱の根元部に締着すると共
に、その根元部の外周面を囲んで鋼板製支柱を支えてい
る既設のコンクリ−トの地表基礎の上面に凹部を形成
し、この凹部の面を粗面に成形すると共に、その底面に
ピン穴を穿ち、そのピン穴にアンカ−ピンを建て込んで
ビニ−ルエステル・パテで堅固に固着し、ビニ−ルエス
テル樹脂溶液と珪砂を配合したレジンコンクリ−トをそ
の凹部に充填して、特に前記アンカ−ピンの連結機能に
よってレジンコンクリ−トと地表基礎の間が離れないよ
う水密強固に固着し、またレジンコンクリ−トを鋼板製
支柱の根元部に向かって山高に嵩上げ成形して前記の重
防食根巻積層と広い面で接着させ鋼板製支柱の根元部と
地表基礎とレジンコンクリ−トを一連に水密に強固に一
体化する。
巻積層嵩上補修構造の基本的な実施形態は、腐食しやす
い鋼板製支柱の根元部の外周面に、ビニ−ルエステル樹
脂溶液の下塗層と、ビニ−ルエステル樹脂溶液が含浸し
たグラスファイバ−層およびサ−フェイスマット層と、
ビニ−ルエステル樹脂溶液の上塗層が順次積層されてな
る重防食根巻積層が締着されると共に、この根元部の外
周面を囲んで鋼板製支柱を支えている既設のコンクリ−
トの地表基礎の上面に、上記根元部に向かって深く傾斜
する凹部が形成され、この凹部の面は粗面に成形され、
この凹部の底面に穿たれた複数のピン穴にビニ−ルエス
テル・パテを介してアンカ−ピンが建て込み接着され、
上記地表基礎の凹部に、ビニ−ルエステル樹脂溶液と珪
砂を配合したレジンコンクリ−トが充填され、またその
レジンコンクリ−トが上記の根元部に向かって山高に嵩
上げ成形され、鋼板製支柱の根元部と地表基礎とレジン
コンクリ−トが相互に水密に一体化したものである。
上補修方法の基本的な実施形態は、下端部を地中に埋設
して立てた既設の鋼板製支柱の地表近傍の根元部の外周
面を囲んでその鋼板製支柱を支えている既設のコンクリ
−トの地表基礎の上面を、鋼板製支柱の根元部に生じた
腐食部の地中方向への広がり深さや前記地表基礎の劣化
の広がりに応じて、鋼板製支柱の根元部に向かって深く
傾斜するように削り取って凹部を形成し、これによって
鋼板製支柱の根元部に生じた腐食部を掘り出すと共に凹
部の面を粗面に成形し、この凹部の底面に複数のピン穴
を穿ち、その各ピン穴にビニ−ルエステル・パテを介し
てアンカ−ピンを建て込んでそれらのアンカ−ピンを地
表基礎に接着固定し、上記根元部の表面の腐触部を研磨
し下地処理した後、腐触部跡を含む鋼板製支柱の根元部
にビニ−ルエステル樹脂溶液を塗布して下塗層を施し、
この下塗層の上に、ビニ−ルエステル樹脂溶液が含浸し
たガラスファイバ−フィルムを多層に巻きつけその層間
に残留する気泡を脱泡処理してをガラスファイバ−層を
形成し、このガラスファイバ−層の上に、ビニ−ルエス
テル樹脂溶液が含浸したサ−フェイスマットを巻きつけ
層間に残留する気泡を脱泡処理してサ−フェイスマット
層を形成し、このサ−フェイスマット層のビニ−ルエス
テル樹脂溶液が指触乾燥した後、サ−フェイスマット層
の上にビニ−ルエステル樹脂溶液を塗布して上塗層を施
し、上記の各ビニ−ルエステル樹脂溶液が硬化すること
により、前記鋼板製支柱の根元部の外周面に、上記の下
塗層、ガラスファイバ−層、サ−フェイスマット層、上
塗層からなる重防食根巻積層を締着させると共に、地表
基礎の凹部の面にビニ−ルエステル樹脂溶液を塗布浸透
させ指触乾燥後、ビニ−ルエステル樹脂溶液と珪砂を配
合したレジンコンクリ−トを上記の凹部に充填し鋼板製
支柱の根元部に向かって山高に嵩上げ成形し固化させ
て、鋼板製支柱の根元部と地表基礎とレジンコンクリ−
トを相互に水密に一体化し固着するものである。
防食根巻積層嵩上補修構造とその重防食根巻積層嵩上補
修方法の一実施例を、図面を参考に説明する。1は既設
の鋼板製支柱で、その下端1aを地中2に構築したコン
クリ−トの地中基礎3に堅固に固定し、鋼板製支柱1の
下端部1bを地中2に埋め込み、更に鋼板製支柱1が地
中から地上に出る地表部2aにおいて鋼板製支柱1の周
りをコンクリ−トの地表基礎4で固めて、鋼板製支柱1
が地上に立てられている。なおGは地表面を示す。この
ような既設の鋼板製支柱1では、年月の経過と共に、地
表近傍に位置する鋼板製支柱1の根元部1cが酸化し腐
食部1dが徐々に拡大して強度が低下し、また根元部1
cを取り囲んで根元部1cを固定する地表基礎4も中性
化やエトリンガイトの生成によって劣化して鋼板製支柱
1を支える強度が低下する。
基礎4を簡単に補修して鋼板製支柱1の耐用年数を延ば
す必要が生ずる。そこで、二酸化珪素、アルミナ、一酸
化マグネシウム等を主成分とする無機粉末にビニ−ルエ
ステル樹脂を配合したビニ−ルエステル樹脂溶液を用意
する一方、コンクリ−トの地表基礎4の上面を削り取
り、中性化やエトリンガイドの生成によって劣化した部
分を取り除いて地表基礎4の上面に凹部4aを形成す
る。凹部4aの深さや大きさは、鋼板製支柱1の根元部
1cに生じた腐食部1dの地中方向への広がり深さや地
表基礎4の劣化の広がり具合によって異なるが、根元部
1cに生じた腐食部1dが掘り出されるよう、鋼板製支
柱1の根元部1cに向かって深く傾斜するように削って
凹部4aが形成される。この実施例では、凹部4aの大
きさは、鋼板製支柱1の根元部1cを中心においた一辺
がほぼ40cmの正方形であり、通常その深さは地表面
Gから3cm〜5cm程度である。そして地表基礎4に
凹部4aを削り加工することにより、鋼板製支柱1の根
元部1cに生じた腐食部1dが掘り出されれて、その腐
食部1dを補修することができる。また、凹部4aの面
は粗面に成形し、凹部4aの底面4bに複数のピン穴6
を穿ち、その各ピン穴6にビニ−ルエステル・パテ8を
介してアンカ−ピン7を建て込んで、ビニ−ルエステル
・パテ8によってアンカ−ピン7を地表基礎4に堅固に
接着固定する。なおビニ−ルエステル・パテ8は前記の
ビニ−ルエステル樹脂溶液であっても良い。そしてビニ
−ルエステル樹脂溶液は耐食性、接着性が高く、また硬
化時に大きな収縮力を発する。
に対しては、腐食部1dを研磨し下地処理した後、腐食
部1dの跡を含む鋼板製支柱1の根元部1cの外周面
に、ビニ−ルエステル樹脂溶液を塗布して下塗層5aを
施し、この下塗層5aの上に、ビニ−ルエステル樹脂溶
液を含浸したガラスファイバ−・フィルムを多層に巻き
つけ、そのガラスファイバ−・フィルム層の上から脱泡
用ロ−ラ−を押しつけて転がすことにより、その層間に
残留する気泡を脱泡処理してガラスファイバ−層5bを
形成し、このガラスファイバ−層5bの上に、ビニ−ル
エステル樹脂溶液を含浸したサ−フェイスマットを巻き
つけ、上記と同様に層間に残留する気泡を脱泡処理して
サ−フェイスマット層5cを形成し、このサ−フェイス
マット層5cのビニ−ルエステル樹脂溶液が指触乾燥し
た時(指で触って見て指に樹脂溶液がくっつかない程度
に半乾燥した時)に、サ−フェイスマット層5cの上に
ビニ−ルエステル樹脂溶液を塗布して上塗層5dを施
し、更に必要に応じて上塗層5dの上に色調塗料5eを
塗布する。そして下塗層5a、ガラスファイバ−層5
b、サ−フェイスマット層5cおよび上塗層5dによっ
て重防食根巻積層5が形成され、この重防食根巻積層5
中のビニ−ルエステル樹脂溶液が乾燥硬化することによ
り、ビニ−ルエステル樹脂溶液の強い収縮力よって、重
防食根巻積層5が鋼板製支柱1の根元部1cの外周面に
水密に強固に締着する。なお、鋼板製支柱1の根元部1
cに締着される重防食根巻積層5の地表面Gからの高さ
は、この実施例では55cmで、重防食根巻積層5の積
層厚みは2mm程度である。
エステル樹脂溶液を塗布浸透させ指触乾燥後、ビニ−ル
エステル樹脂溶液と珪砂を配合してなるレジンコンクリ
−ト9を地表基礎4の凹部4aに充填し、このレジンコ
ンクリ−ト9を鋼板製支柱1の根元部1cに向かって山
高に嵩上げ成形して固化させることにより、鋼板製支柱
1の根元部1cと重防食根巻積層5と地表基礎4とレジ
ンコンクリ−ト9が相互に水密に固着し一体化される。
その際、地表基礎4に建て込まれビニ−ルエステル・パ
テ8によって地表基礎4に堅く固着されたアンカ−ピン
7の先端がレジンコンクリト9の層内に嵌入して、レジ
ンコンクリ−ト9がアンカ−ピン7に堅く接着し、地表
基礎4とレジンコンクリ−ト9の間は長期にわたってず
れ動くことなく固着される。この結果、重防食根巻積層
5と地表基礎4とレジンコンクリ−ト9の間が水密に一
体化され、この一体化構造によって鋼板製支柱1の根元
部1cを酸化腐食させる環境から鋼板製支柱1の根元部
1cを守る有効な重防食根巻積層嵩上補修構造が形成さ
れる。
発明の重防食根巻積層嵩上補修方法による既設の鋼板製
支柱の重防食根巻積層嵩上補修構造によれば、第一に既
設の鋼板製支柱で酸化腐食が生じ易い地表近傍に位置す
る鋼板製支柱の根元部の外周面に、耐触性、電気絶縁
性、接着性に優れた重防食根巻積層をビニ−ルエステル
樹脂溶液の硬化時の収縮力によって水密に締着させてい
るので、鋼板製支柱の根元部に侵入しようとする環境下
の酸化腐食要因を遮断することができ、第二に鋼板製支
柱の根元部を囲んでこれを支持する既設の地表基礎の劣
化部分を削り取ってその凹部に嵩上げ成形したレジンコ
ンクリ−トを充填し、特にその地表基礎の凹部にアンカ
−ピンを建て込んでそのアンカ−ピンの結合機能によっ
て地表基礎とレジンコンクリ−トが離れないように強固
かつ水密に一体化しているので、環境下の酸化腐食要因
が地表基礎とレジンコンクリ−トの分離間隙を通って、
補修した地表基礎の凹部に侵入し更に鋼板製支柱の根元
部に侵入しようとすることを阻止し、第三に重防食根巻
積層とレジンコンクリ−トとアンカ−ピン固着材(ビニ
−ルエステル・パテ)に共通する素材成分、ビニ−ルエ
ステル樹脂溶液を介して鋼板製支柱の根元部と地表基礎
と嵩上レジンコンクリ−トが一連に水密強固に結合する
ので、鋼板製支柱の根元部を環境下の酸化腐食要因から
幾重にも守ることができ、その結果、比較的容易な補修
工事によって既設の各種の鋼板製支柱の耐用年数を大き
く延ばすことができ、その経済的効果は大である。
した鋼板製支柱の重防食根巻積層嵩上補修構造の縦断面
図。
巻積層 1a:鋼板製支柱の下端 5a:下塗層 1b:鋼板製支柱の下端部 5b:ガラスフ
ァイバ−層 1c:鋼板製支柱の根元部 5c:サ−フェ
イスマット層 1d:腐食部 5d:上塗層 2 :地中 5e:色調塗料 2a:地表部 6 :ピン穴 3 :地中基礎 7 :アンカ−
ピン 4 :地表基礎 8 :ビニ−ル
エステル・パテ 4a:凹部 9 :レジンコ
ンクリ−ト 4b:底面 G :地表面
Claims (2)
- 【請求項 1】 下端部を地中に埋設して立てた既設の
鋼板製支柱の地表近傍の根元部において、腐食部跡を含
む鋼板製支柱の根元部の外周面に、ビニ−ルエステル樹
脂溶液の下塗層と、ビニ−ルエステル樹脂溶液が含浸し
たグラスファイバ−層およびサ−フェイスマット層と、
ビニ−ルエステル樹脂溶液の上塗層が順次積層されてな
る重防食根巻積層が締着されると共に、前記根元部の外
周面を囲んで前記鋼板製支柱を支えている既設のコンク
リ−トの地表基礎の上面に前記鋼板製支柱の根元部を囲
む凹部が形成され、この凹部の面は粗面に成形され、こ
の凹部の底面に穿たれた複数のピン穴にビニ−ルエステ
ル・パテを介してアンカ−ピンが建て込み接着され、前
記地表基礎の凹部に、ビニ−ルエステル樹脂溶液と珪砂
を配合してなるレジンコンクリ−トが充填され且つその
レジンコンクリ−トが前記根元部に向かって山高に嵩上
げ成形され、前記鋼板製支柱の根元部と地表基礎とレジ
ンコンクリ−トが相互に水密に一体化されたことを特徴
とする既設の鋼板製支柱の重防食根巻積層嵩上補修構
造。 - 【請求項 2】 下端部を地中に埋設して立てた既設の
鋼板製支柱の地表近傍の根元部の外周面を囲んでその鋼
板製支柱を支えている既設のコンクリ−トの地表基礎の
上面を、前記鋼板製支柱の根元部に生じた腐食部の地中
方向への広がり深さや前記地表基礎の劣化の広がりに応
じて削り取って、前記鋼板製支柱の根元部を囲む凹部を
形成し、これによって前記根元部に生じた腐食部を掘り
出し、前記凹部の面を粗面に成形し、この凹部の底面に
複数のピン穴を穿ち、その各ピン穴にビニ−ルエステル
・パテを介してアンカ−ピンを建て込んでそれらのアン
カ−ピンを前記地表基礎に接着固定し、前記根元部の表
面の腐触部を研磨し下地処理した後、前記腐触部跡にビ
ニ−ルエステル樹脂溶液を塗布して下塗層を施し、この
下塗層の上に、ビニ−ルエステル樹脂溶液が含浸したガ
ラスファイバ−フィルムを多層に巻きつけその層間に残
留する気泡を脱泡処理してガラスファイバ−層を形成
し、このガラスファイバ−層の上に、ビニ−ルエステル
樹脂溶液が含浸したサ−フェイスマットを巻きつけ層間
に残留する気泡を脱泡処理してサ−フェイスマット層を
形成し、このサ−フェイスマット層のビニ−ルエステル
樹脂溶液が指触乾燥した後、前記サ−フェイスマット層
の上にビニ−ルエステル樹脂溶液を塗布して上塗層を施
し、上記の各ビニ−ルエステル樹脂溶液が硬化すること
により、前記鋼板製支柱の根元部の外周面に、前記下塗
層、ガラスファイバ−層、サ−フェイスマット層、上塗
層からなる重防食根巻積層を締着させると共に、前記地
表基礎の凹部の面にビニ−ルエステル樹脂溶液を塗布浸
透させ指触乾燥後、ビニ−ルエステル樹脂溶液と珪砂を
配合したレジンコンクリ−トを前記凹部に充填し前記根
元部に向かって山高に嵩上げ成形し固化させて、前記鋼
板製支柱の根元部と地表基礎とレジンコンクリ−トを相
互に水密に一体に固着することを特徴とする既設の鋼板
製支柱の重防食根巻積層嵩上補修方法。
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