JP2001163881A - チオクロマン−6−カルボン酸誘導体またはジヒドロベンゾ〔b〕チオフェン−5−カルボン酸誘導体の製造法 - Google Patents

チオクロマン−6−カルボン酸誘導体またはジヒドロベンゾ〔b〕チオフェン−5−カルボン酸誘導体の製造法

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JP2001163881A
JP2001163881A JP34442799A JP34442799A JP2001163881A JP 2001163881 A JP2001163881 A JP 2001163881A JP 34442799 A JP34442799 A JP 34442799A JP 34442799 A JP34442799 A JP 34442799A JP 2001163881 A JP2001163881 A JP 2001163881A
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carbon atoms
thiochroman
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Masashi Sakamoto
雅司 坂本
Seiji Tomita
誠司 富田
Hidetoshi Koga
英俊 古賀
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除草剤の有効成分であるピラゾール誘導体
およびシクロヘキサンジオン誘導体の製造中間体として
有用性の高いチオクロマン−6−カルボン酸誘導体およ
びジヒドロベンゾ〔b〕チオフェン−5−カルボン酸誘
導体の環境負荷が小さく、しかも製造コストを低く抑え
ることのできる製造法を提供する。 【解決手段】下記の一般式〔1〕、 【化1】 〔式中、R1 2 はハロゲン原子またはアルキル基を示
し、R3 〜R8 は水素原子またはアルキル基を示し、n
は1または2を示す〕で表されるスルフィド化合物を、
相間移動触媒の存在下、水と有機溶媒の二層系におい
て、酸化剤により酸化することにより、チオクロマン−
6−カルボン酸誘導体またはジヒドロベンゾ〔b〕チオ
フェン−5−カルボン酸誘導体を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、除草剤の有効成分であ
るピラゾール誘導体およびシクロヘキサンジオン誘導体
の製造中間体として有用性の高いチオクロマン−6−カ
ルボン酸誘導体およびジヒドロベンゾ〔b〕チオフェン
−5−カルボン酸誘導体の、環境負荷が小さく、しかも
製造コストを低く抑えることのできる製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】雑草防除作業の省力化や農園芸作物の生
産性向上にとって、除草剤は極めて重要な薬剤であり、
そのため、長年にわたって除草剤の研究開発が積極的に
行われ、現在多種多様な薬剤が実用化されている。しか
しながら、今日においても、さらに卓越した除草特性を
有する新規薬剤、特に栽培作物に薬害を及ぼすことがな
く、対象雑草のみを選択的に、かつ低薬量で防除し得る
薬剤の開発が望まれている。
【0003】従来、トウモロコシなどの栽培時には、ト
リアジン系除草剤であるアトラジンや、酸アニリド系除
草剤であるアラクロールおよびメトラクロールが用いら
れてきた。ところで、アトラジンはイネ科雑草に対する
活性が低く、アラクロールやメトラクロールは逆に広葉
雑草に対する活性が低い。したがって、現在のところ、
単一の薬剤でイネ科および広葉の雑草を一度に防除する
ことは困難である。さらに、これらの除草剤は高薬量を
必要とし、環境への影響が大きくなることから好ましく
ない。
【0004】このような課題を解決するため、国際出願
WO96/25412号公報および国際出願WO97/
03064号公報においては、チオクロマン環およびジ
ヒドロベンゾ〔b〕チオフェン環を有する新規ピラゾー
ル誘導体および新規シクロヘキサンジオン誘導体を提案
している。
【0005】これら国際出願明細書に記載の新規ピラゾ
ール誘導体および新規シクロヘキサンジオン誘導体は、
一般式(A)、
【0006】
【化6】
【0007】で示されるチオクロマン−6−カルボン酸
誘導体およびジヒドロベンゾ〔b〕チオフェン−5−カ
ルボン酸誘導体を、脱水剤および塩基の存在下、一般式
(B)あるいは一般式(C)
【0008】
【化7】
【0009】で示されるピラゾール誘導体あるいはシク
ロヘキサンジオン誘導体と反応させることにより製造さ
れている。また、これら国際出願明細書中には、上記芳
香族カルボン酸誘導体(A)において、X6 が水素であ
り、pが1である化合物(a)の製造法として、下記の
反応工程が示されている。
【0010】
【化8】
【0011】そして、これら明細書中に示されているチ
オクロマン−6−カルボン酸誘導体の製造法において
は、そのハロホルム反応の溶媒として1,4−ジオキサ
ンが使用されている。ところで、この1,4−ジオキサ
ンは、回収して再使用することが困難であることから、
製造工程からの廃液が増大し、この廃液処理に要する経
費がかさむほか、環境負荷も増大するという問題があ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、除草剤の有
効成分であるピラゾール誘導体およびシクロヘキサンジ
オン誘導体の製造中間体として有用性の高いチオクロマ
ン−6−カルボン酸誘導体およびジヒドロベンゾ〔b〕
チオフェン−5−カルボン酸誘導体の環境負荷が小さ
く、しかも製造コストを低く抑えることのできる製造法
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため種々検討を重ねた結果、チオクロマン−
6−カルボン酸誘導体またはジヒドロベンゾ〔b〕チオ
フェン−5−カルボン酸誘導体の中間体を、水と有機溶
媒との二層系の反応溶媒の下に、酸化反応させてこれら
化合物を得る方法によれば、上記目的が達成できること
を見出し、これら知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
【0014】すなわち、本発明の要旨は、下記のとおり
である。 (1) 一般式〔1〕、
【0015】
【化9】
【0016】〔式中、R1 、R2 は、各々独立にハロゲ
ン原子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3
4 、R5 、R6 、R7 、R8 は、各々独立に水素原子
または炭素数1〜4のアルキル基を示す。また、R6
7 およびR7 とR8 とは、各々任意の炭素原子上で互
いに結合し、3ないし7員環構造の飽和炭化水素環を形
成していてもよい。nは、1または0を示す。〕で表さ
れるスルフィド化合物を、相間移動触媒の存在下、水と
有機溶媒の二層系において、酸化剤により酸化すること
を特徴とする一般式〔2〕、
【0017】
【化10】
【0018】〔式中、R1 、R2 は、各々独立にハロゲ
ン原子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3
4 、R5 、R6 、R7 、R8 は、各々独立に水素原子
または炭素数1〜4のアルキル基を示す。また、R6
7 およびR7 とR8 とは、各々任意の炭素原子上で互
いに結合し、3ないし7員環構造の飽和炭化水素環を形
成していてもよい。nは、1または0を示す。〕で表さ
れるチオクロマン−6−カルボン酸誘導体またはジヒド
ロベンゾ〔b〕チオフェン−5−カルボン酸誘導体の製
造法。 (2) 一般式〔1〕、
【0019】
【化11】
【0020】〔式中、R1 、R2 は、各々独立にハロゲ
ン原子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3
4 、R5 、R6 、R7 、R8 は、各々独立に水素原子
または炭素数1〜4のアルキル基を示す。また、R6
7 およびR7 とR8 とは、各々任意の炭素原子上で互
いに結合し、3ないし7員環構造の飽和炭化水素環を形
成していてもよい。nは、1または0を示す。〕で表さ
れるスルフィド化合物を、酸化剤により酸化して一般式
〔3〕、
【0021】
【化12】
【0022】〔式中、R1 、R2 は、各々独立にハロゲ
ン原子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3
4 、R5 、R6 、R7 、R8 は、各々独立に水素原子
または炭素数1〜4のアルキル基を示す。また、R6
7 およびR7 とR8 とは、各々任意の炭素原子上で互
いに結合し、3ないし7員環構造の飽和炭化水素環を形
成していてもよい。mは1または2を示し、nは1また
は0を示す。〕で表されるスルホキシド化合物またはス
ルホン化合物を製造し、ついで、これを水と有機溶媒の
二層系において、酸化剤により酸化することを特徴とす
る一般式〔2〕、
【0023】
【化13】
【0024】〔式中、R1 、R2 は、各々独立にハロゲ
ン原子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3
4 、R5 、R6 、R7 、R8 は、各々独立に水素原子
または炭素数1〜4のアルキル基を示す。また、R6
7 およびR7 とR8 とは、各々任意の炭素原子上で互
いに結合し、3ないし7員環構造の飽和炭化水素環を形
成していてもよい。nは、1または0を示す。〕で表さ
れるチオクロマン−6−カルボン酸誘導体またはジヒド
ロベンゾ〔b〕チオフェン−5−カルボン酸誘導体の製
造法。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明のチオクロマン−6−カル
ボン酸誘導体またはジヒドロベンゾ〔b〕チオフェン−
5−カルボン酸誘導体の製造法において、原料として用
いる6−アセチルチオクロマン誘導体または5−アセチ
ルジヒドロベンゾ〔b〕チオフェン誘導体は、前記一般
式〔1〕で表される化合物である。そして、この一般式
〔1〕において、R1 およびR2 が表わすハロゲン原子
としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ
素原子であるものが挙げられ、また、R1 〜R8 が表わ
す炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、i−プロピル基などのプロピル
基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、
t−ブチル基などのブチル基が挙げられる。
【0026】また、この化合物は、この一般式〔1〕中
のR6 とR7 およびR7 とR8 とが、各々任意の炭素原
子上で互いに結合して、3〜7員環構造の飽和炭化水素
環を形成した構造を有していてもよい。そして、このR
6 とR7 とが互いに結合した場合のシクロアルキル基と
しては、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基、シクロヘプチル基が挙げられる。また、ここ
で形成されるシクロアルキル基には、炭素数1〜3のア
ルキル基によって置換され、かつそのアルキル置換シク
ロアルキル基の全炭素数が10以内であるものであって
もよい。
【0027】また、上記のR7 とR8 とで形成される場
合のスピロ型シクロアルキル基としては、シクロプロピ
ル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基、シクロヘプチル基が挙げられる。そして、ここ
で形成されるシクロアルキル基には、炭素数1〜3のア
ルキル基によって置換され、かつそのアルキル置換シク
ロアルキル基の全炭素数が9以内であるものであっても
よい。
【0028】そして、この原料物質の一般式〔1〕で表
される6−アセチルチオクロマン誘導体または5−アセ
チルジヒドロベンゾ〔b〕チオフェン誘導体は、上記の
国際出願WO96/25412号公報に記載の製造方法
によって製造することができる。
【0029】本発明の第一の製造法においては、上記の
ようにして得られた原料の6−アセチルチオクロマン誘
導体または5−アセチルジヒドロベンゾ〔b〕チオフェ
ン誘導体を、相間移動触媒の存在下に、水と有機溶媒の
二層系において、酸化剤により酸化させることによっ
て、目的物のチオクロマン−6−カルボン酸誘導体、す
なわち、各種の置換基を有するチオクロマン−6−カル
ボン酸−1,1−ジオキシドおよび、ジヒドロベンゾ
〔b〕チオフェン−5−カルボン酸誘導体、すなわち、
各種の置換基を有するジヒドロベンゾ〔b〕チオフェン
−5−カルボン酸−1,1−ジオキシドを製造する。
【0030】この反応において用いる酸化剤としては、
ハロゲン、次亜ハロゲン酸塩などが挙げられるが、好ま
しくは塩素、臭素、次亜塩素酸ナトリウムである。この
酸化剤の使用割合は、原料のスルフィド化合物すなわち
上記6−アセチルチオクロマン誘導体または5−アセチ
ルジヒドロベンゾ〔b〕チオフェン誘導体に対して、5
〜8当量、好ましくは5.5〜6.5当量である。ここ
で、酸化剤としてハロゲンを用いる場合には、反応系に
予め、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの水酸化
アルカリ金属または、炭酸ナトリウムや炭酸カリウムな
どの炭酸アルカリ金属を加えて次亜ハロゲン酸塩を生成
させてから、これに原料のスルフィド化合物を加えて反
応させてもよく、また、原料のスルフィド化合物とアル
カリの存在下に、ハロゲンを導入して反応させてもよ
い。
【0031】そして、この酸化反応に際して用いる相間
移動触媒としては、塩化テトラn−ブチルアンモニウ
ム、臭化テトラn−ブチルアンモニウム、塩化ベンジル
トリエチルアンモニウム、臭化ベンジルトリエチルアン
モニウム、塩化フェニルトリメチルアンモニウム、臭化
フェニルトリメチルアンモニウム、塩化オクチルトリメ
チルアンモニウムなどの四級アンモニウム塩、塩化テト
ラn−ブチルホスホニウム、臭化テトラn−ブチルホス
ホニウムなどの四級ホスホニウム塩が挙げられる。これ
らの中でも、とくに臭化テトラn−ブチルアンモニウム
が好適に用いられる。この相間移動触媒の使用割合は、
原料のスルフィド化合物に対して0.02〜0.5当
量、好ましくは0.05〜0.1当量である。
【0032】また、この反応に際して用いられる非水溶
性の有機溶媒としては、塩化メチレン、1,2−ジクロ
ロエタン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素系溶
媒、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、クロロトル
エンなどの芳香族炭化水素系溶媒が挙げられる。これら
溶媒の中でも、1,2−ジクロロエタンやトルエンが特
に好適に用いられる。
【0033】さらに、この酸化反応を行う際の反応温度
は、0℃〜60℃、好ましくは20℃〜40℃である。
また、反応時間は、通常1〜36時間、好ましくは8〜
16時間である。
【0034】なお、この酸化反応においては、目的とす
る上記のチオクロマン−6−カルボン酸誘導体およびジ
ヒドロベンゾ〔b〕チオフェン−5−カルボン酸誘導体
のほかに、反応条件により種々の副生成物が生成する。
例えば、次式、
【0035】
【化14】
【0036】〔式中、R1 〜R8 およびnは、前記一般
式〔1〕におけるR1 〜R8 およびnと同一の意味を有
し、pは0または1を示す。〕で表されるカルボン酸化
合物が生成する。
【0037】上記一般式で表されるカルボン酸化合物と
しては、例えば、4,4,5,8−テトラメチルチオク
ロマン−6−カルボン酸、2,3−ジヒドロ−3,3,
4,7−テトラメチルベンゾ〔b〕チオフェン−5−カ
ルボン酸、4,4,5,8−テトラメチルチオクロマン
−6−カルボン酸−1−オキシド、2,3−ジヒドロ−
3,3,4,7−テトラメチルベンゾ〔b〕チオフェン
−5−カルボン酸−1−オキシドなどが挙げられる。
【0038】また、次式、
【0039】
【化15】
【0040】〔式中、R1 〜R8 およびnは、前記一般
式〔1〕におけるR1 〜R8 およびnと同一の意味を有
し、Xは塩素原子または臭素原子を示し、kは0,1ま
たは2を示し、qは1,2または3を示す。〕で表され
るハロゲン化物が生成する。
【0041】上記一般式で表されるハロゲン化物として
は、例えば、6−クロロアセチル−4,4,5,8−テ
トラメチルチオクロマン、6−ジクロロアセチル−4,
4,5,8−テトラメチルチオクロマン、4,4,5,
8−テトラメチル−6−トリクロロアセチルチオクロマ
ン、6−クロロアセチル−4,4,5,8−テトラメチ
ルチオクロマン−1−オキシド、6−ジクロロアセチル
−4,4,5,8−テトラメチルチオクロマン−1−オ
キシド、4,4,5,8−テトラメチル−6−トリクロ
ロアセチルチオクロマン−1−オキシド、6−クロロア
セチル−4,4,5,8−テトラメチルチオクロマン−
1,1−ジオキシド、6−ジクロロアセチル−4,4,
5,8−テトラメチルチオクロマン−1,1−ジオキシ
ド、4,4,5,8−テトラメチル−6−トリクロロア
セチルチオクロマン−1,1−ジオキシドなどが挙げら
れる。
【0042】ところで、上記副生成物のカルボン酸化合
物やハロゲン化物は、さらに酸化することにより、目的
とするチオクロマン−6−カルボン酸誘導体およびジヒ
ドロベンゾ〔b〕チオフェン−5−カルボン酸誘導体に
変換可能である。さらに、反応溶媒として1,2−ジク
ロロエタンを用いた場合には、次式、
【0043】
【化16】
【0044】〔式中、R1 〜R8 およびnは、前記一般
式〔1〕におけるR1 〜R8 およびnと同一の意味を有
し、kは0,1または2を示す。〕で表されるエステル
化合物が生成する。
【0045】上記一般式で表されるエステル化合物とし
ては、例えば、4,4,5,8−テトラメチルチオクロ
マン−6−カルボン酸 2−クロロエチルエステル、
2,3−ジヒドロ−3,3,4,7−テトラメチルベン
ゾ〔b〕チオフェン−5−カルボン酸 2−クロロエチ
ルエステル、4,4,5,8−テトラメチルチオクロマ
ン−6−カルボン酸−1−オキシド 2−クロロエチル
エステル、2,3−ジヒドロ−3,3,4,7−テトラ
メチルベンゾ〔b〕チオフェン−5−カルボン酸−1−
オキシド 2−クロロエチルエステル、4,4,5,8
−テトラメチルチオクロマン−6−カルボン酸−1,1
−ジオキシド 2−クロロエチルエステル、2,3−ジ
ヒドロ−3,3,4,7−テトラメチルベンゾ〔b〕チ
オフェン−5−カルボン酸−1,1−ジオキシド 2−
クロロエチルエステルなどが挙げられる。
【0046】これらエステル化合物は、加水分解および
必要に応じてさらに酸化することにより、目的とするチ
オクロマン−6−カルボン酸誘導体およびジヒドロベン
ゾ〔b〕チオフェン−5−カルボン酸誘導体に変換する
ことが可能である。
【0047】つぎに、上記原料物質の一般式〔1〕で表
される6−アセチルチオクロマン誘導体または5−アセ
チルジヒドロベンゾ〔b〕チオフェン誘導体より、目的
とするチオクロマン−6−カルボン酸誘導体およびジヒ
ドロベンゾ〔b〕チオフェン−5−カルボン酸誘導体を
製造する第二の製造法につき説明する。
【0048】この製造法においては、前段の工程で、原
料の一般式〔1〕で表されるスルフィド化合物、すなわ
ち、6−アセチルチオクロマン誘導体または5−アセチ
ルジヒドロベンゾ〔b〕チオフェン誘導体を、酸化剤に
より酸化して、前記一般式〔3〕で表されるスルホキシ
ド化合物またはスルホン化合物を得た後、後段の工程に
おいて、これら化合物を水と有機溶媒の二層系で第二の
酸化剤を用いて酸化し、目的とするチオクロマン−6−
カルボン酸誘導体およびジヒドロベンゾ〔b〕チオフェ
ン−5−カルボン酸誘導体を得る製造方法である。
【0049】この前段の工程で用いる酸化剤としては、
過酸化水素、過酢酸、過ヨウ素酸ナトリウムなどが挙げ
られる。これらの中では、過酸化水素が特に好ましい。
これら酸化剤の使用割合は、原料のスルフィド化合物に
対して1〜3当量である。ここで、スルホキシド化合物
を得る場合にはさらに1〜1.1当量とするのが好まし
く、また、スルホン化合物を得る場合にはさらに2〜
2.2当量とするのが好ましい。そして、過酸化水素を
用いる場合には、酢酸を添加するのが好ましく、この酢
酸は過酸化水素に対して0.2〜2当量用いるのが好ま
しい。
【0050】また、この前段の反応で用いる溶媒として
は、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、シクロヘ
キサンなどの脂肪族炭化水素系溶媒、トルエン、キシレ
ン、クロロベンゼン、クロロトルエンなどの芳香族炭化
水素系溶媒が挙げられる。これら溶媒の中では、1,2
−ジクロロエタン、トルエンが好ましい。
【0051】つぎに、この前段の反応における反応温度
は、0℃ないし溶媒の還流温度の範囲とすることができ
る。ここで、上記スルホキシド化合物を得る場合には、
さらに0℃〜20℃の範囲が好ましく、また、スルホン
化合物を得る場合には、さらに70℃〜90℃の範囲が
好ましい。そして、反応時間は、通常1〜5時間、好ま
しくは2〜3時間である。
【0052】つぎに、後段の工程においては、前記一般
式〔3〕で表されるスルホキシド化合物またはスルホン
化合物を、水と有機溶媒の二層系で第二の酸化剤を用い
て酸化し、目的とするチオクロマン−6−カルボン酸誘
導体またはジヒドロベンゾ〔b〕チオフェン−5−カル
ボン酸誘導体を製造する工程である。
【0053】この後段の反応において用いる酸化剤とし
ては、ハロゲン、次亜ハロゲン酸塩などが挙げられる
が、好ましくは塩素、臭素、次亜塩素酸ナトリウムであ
る。この酸化剤の使用割合は、原料の上記スルホキシド
化合物またはスルホン化合物に対して、3〜8当量であ
り、原料がスルホキシド化合物の場合には、好ましくは
4〜5当量、またスルホン化合物の場合には、好ましく
は3〜4当量である。ここで、酸化剤としてハロゲンを
用いる場合には、反応系に予め、水酸化ナトリウムや水
酸化カリウムなどの水酸化アルカリまたは、炭酸ナトリ
ウムや炭酸カリウムなどの炭酸アルカリを加えて次亜ハ
ロゲン酸塩を生成させてから、これに原料のスルホキシ
ド化合物またはスルホン化合物を加えて反応させてもよ
く、また、原料のスルホキシド化合物またはスルホン化
合物とアルカリの存在下に、ハロゲンを導入して反応さ
せてもよい。
【0054】そして、この酸化反応に際しては、必ずし
も必要ではないが、相間移動触媒を用いることで反応が
より円滑に進行する。ここで用いる相間移動触媒として
は、塩化テトラn−ブチルアンモニウム、臭化テトラn
−ブチルアンモニウム、塩化ベンジルトリエチルアンモ
ニウム、臭化ベンジルトリエチルアンモニウム、塩化フ
ェニルトリメチルアンモニウム、臭化フェニルトリメチ
ルアンモニウム、塩化オクチルトリメチルアンモニウム
などの四級アンモニウム塩、塩化テトラn−ブチルホス
ホニウム、臭化テトラn−ブチルホスホニウムなどの四
級ホスホニウム塩が挙げられる。これらの中でも、とく
に臭化テトラn−ブチルアンモニウムが好適に用いられ
る。この相間移動触媒の使用割合は、原料のスルホキシ
ド化合物またはスルホン化合物に対して0.02〜0.
5当量、好ましくは0.05〜0.1当量である。
【0055】また、この反応に際して用いられる非水溶
性の有機溶媒としては、塩化メチレン、1,2−ジクロ
ロエタン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素系溶
媒、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、クロロトル
エンなどの芳香族炭化水素系溶媒が挙げられる。これら
溶媒の中でも、1,2−ジクロロエタンやトルエンが特
に好適に用いられる。さらに、この製造法においては、
前段の工程で製造された前記一般式〔3〕で表されるス
ルホキシド化合物またはスルホン化合物を単離すること
なく、前段の工程で用いた溶媒をそのまま使用すること
ができる。
【0056】そして、この酸化反応を行う際の反応温度
は、0℃〜60℃、好ましくは20℃〜40℃である。
また、反応時間は、通常0.5〜36時間、好ましくは
1〜16時間である。
【0057】
【実施例】つぎに、実施例により本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0058】〔実施例1〕 4,4,5,8−テトラメ
チルチオクロマン−6−カルボン酸−1,1−ジオキシ
ドの製造 酸化剤として13.2%次亜塩素酸ナトリウム32.7
9g(58ミリモル、6.0当量)を用い、これを氷水
浴で冷却し、さらに、これに20重量%濃度の水酸化ナ
トリウム水溶液3.2ミリリットル(19ミリモル、
2.0当量)を、10℃以下に保ちながら滴下した。
【0059】ついで、氷水浴を取り除き、相間移動触媒
の臭化テトラn−ブチルアンモニウム0.31g(0.
97ミリモル、0.10当量)を加えた後、原料の6−
アセチル−4,4,5,8−テトラメチルチオクロマン
2.4g(9.7ミリモル)を1,2−ジクロロエタン
12ミリリットルに溶解させた溶液を5分間で滴下し
た。その後、35℃において、16時間攪拌下に反応さ
せた。
【0060】つぎに、得られた反応混合物に、亜硫酸ナ
トリウム水溶液を氷冷下に加えて、二層分離した。そし
て、得られた水層に濃塩酸5ミリリットルを加えてpH
1とし、酢酸エチルで2回抽出し、有機層を飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。さら
に、溶媒を減圧留去して、目的とする4,4,5,8−
テトラメチルチオクロマン−6−カルボン酸−1,1−
ジオキシド2.35g(収率85%;HPLC純度99
%)を得た。得られた化合物の構造式および 1H−NM
Rデータを第1表に示す。
【0061】〔実施例2〕 8−クロロ−4,4,5−
トリメチルチオクロマン−6−カルボン酸−1,1−ジ
オキシドの製造 水酸化ナトリウム25.0g(625ミリモル、16当
量)を水143ミリリットルに溶解して氷水浴で冷却
し、これに塩素18.9g(266ミリモル、6.8当
量)を10℃以下で導入して次亜塩素酸ナトリウムを生
成させた。
【0062】ついで、この酸化剤に、相間移動触媒の臭
化テトラn−ブチルアンモニウム1.3g(4.0ミリ
モル、0.10当量)を加え、さらに、原料の6−アセ
チル−8−クロロ−4,4,5−トリメチルチオクロマ
ン10.5g(39ミリモル)を1,2−ジクロロエタ
ン50ミリリットルに溶解させた溶液を、5℃以下に保
持しながら30分間で滴下した。その後、35℃におい
て、16時間攪拌下に反応させた。
【0063】つぎに、得られた反応混合物に、亜硫酸ナ
トリウム水溶液を氷冷下に加えて、二層分離した。そし
て、得られた水層に濃塩酸15ミリリットルを加えてp
H1とし、酢酸エチルで2回抽出し、有機層を飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。さら
に、溶媒を減圧留去して、目的とする8−クロロ−4,
4,5−トリメチルチオクロマン−6−カルボン酸−
1,1−ジオキシド10.96g(収率90%;HPL
C純度97%)を得た。得られた化合物の構造式および
1H−NMRデータを第1表に示す。
【0064】〔実施例3〕 5−クロロ−4,4,8−
トリメチルチオクロマン−6−カルボン酸−1,1−ジ
オキシドの製造 水酸化ナトリウム4.7g(118ミリモル、15当
量)を水45ミリリットルに溶解して氷水浴で冷却し、
これに臭素2.8ミリリツトル(54ミリモル、6.9
当量)を10℃以下で導入して次亜臭素酸ナトリウムを
生成させた。
【0065】ついで、氷水浴を取り除き、この酸化剤
に、相間移動触媒の臭化テトラn−ブチルアンモニウム
0.25g(0.78ミリモル、0.10当量)を加
え、さらに、原料の6−アセチル−5−クロロ−4,
4,8−トリメチルチオクロマン2.1g(7.8ミリ
モル)を1,2−ジクロロエタン10ミリリットルに溶
解させた溶液を、5分間で滴下した。その後、40℃に
おいて、16時間攪拌下に反応させた。
【0066】つぎに、得られた反応混合物に、亜硫酸ナ
トリウム水溶液を氷冷下に加えて、二層分離した。そし
て、得られた水層に濃塩酸5ミリリットルを加えてpH
1とし、酢酸エチルで2回抽出し、有機層を飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。さら
に、溶媒を減圧留去して、目的とする5−クロロ−4,
4,8−トリメチルチオクロマン−6−カルボン酸−
1,1−ジオキシド2.10g(収率83%;HPLC
純度93%)を得た。得られた化合物の構造式および 1
H−NMRデータを第1表に示す。
【0067】〔実施例4〕 2,3−ジヒドロ−3,
3,4,7−テトラメチルベンゾ〔b〕チオフェン−5
−カルボン酸−1,1−ジオキシドの製造 原料の5−アセチル−2,3−ジヒドロ−3,3,4,
7−テトラメチルベンゾ〔b〕チオフェン2.4g(1
0ミリモル)を1,2−ジクロロエタン12ミリリット
ルに溶解し、これに、25重量%濃度の水酸化ナトリウ
ム水溶液20ミリリットル(159ミリモル、16当
量)と、相間移動触媒の臭化テトラn−ブチルアンモニ
ウム0.16g(0.50ミリモル、0.05当量)を
順次加え、さらに、臭素3.6ミリリットル(70ミリ
モル、7.0当量)を、1時間15分で滴下した。その
後、35℃において、16時間攪拌下に反応させた。
【0068】つぎに、得られた反応混合物に、亜硫酸ナ
トリウム水溶液を氷冷下に加えて、二層分離した。そし
て、得られた水層に濃塩酸7ミリリットルを加えてpH
1とし、酢酸エチルで2回抽出し、有機層を飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。さら
に、溶媒を減圧留去して、目的とする2,3−ジヒドロ
−3,3,4,7−テトラメチルベンゾ〔b〕チオフェ
ン−5−カルボン酸−1,1−ジオキシド2.53g
(収率81%;HPLC純度88%)を得た。得られた
化合物の構造式および 1H−NMRデータを第1表に示
す。
【0069】〔実施例5〕 7−クロロ−2,3−ジヒ
ドロ−3,3,4−トリメチルベンゾ〔b〕チオフェン
−5−カルボン酸−1,1−ジオキシドの製造 第一工程において、原料の5−アセチル−7−クロロ−
2,3−ジヒドロ−3,3,4−トリメチルベンゾ
〔b〕チオフェン1.8g(7.1ミリモル)を1,2
−ジクロロエタン9ミリリットルに溶解し、これに、酢
酸1.4ミリリットル(24ミリモル、3.4当量)
と、30重量%濃度の過酸化水素水1.6ミリリットル
(16ミリモル、2.3当量)を順次加え、80℃にお
いて4時間攪拌した。ついで、得られた反応混合物に、
氷冷下に亜硫酸ナトリウム水溶液と40重量%濃度の水
酸化ナトリウム水溶液2.5ミリリットル(36ミリモ
ル、5.1当量)を順次加え、二層分離を行った。そし
て、得られた有機層を水で洗浄した後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。
【0070】つぎに、第二工程として、13.2%次亜
塩素酸ナトリウム13.21g(23ミリモル、3.2
当量)を氷水浴で冷却し、これに20重量%濃度の水酸
化ナトリウム水溶液2.3ミリリットル(14ミリモ
ル、2.0当量)を、10℃以下に保ちながら滴下し
た。ついで、氷水浴を取り除き、相間移動触媒の臭化テ
トラn−ブチルアンモニウム0.23g(0.71ミリ
モル、0.10当量)を加え、さらに、上記第一工程で
得られた反応生成物を5分間で滴下した。
【0071】その後、室温において4時間攪拌し、反応
混合物に亜硫酸ナトリウム水溶液を氷冷下に加え、二層
分離を行った。そして、得られた水層に濃塩酸5ミリリ
ットルを加えてpH1とし、酢酸エチルで2回抽出し、
有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。さらに、溶媒を減圧留去して、目的とする
7−クロロ−2,3−ジヒドロ−3,3,4−トリメチ
ルベンゾ〔b〕チオフェン−5−カルボン酸−1,1−
ジオキシド1.88g(収率91%;HPLC純度99
%)を得た。得られた化合物の構造式および 1H−NM
Rデータを第1表に示す。
【0072】〔実施例6〕 4−クロロ−2,3−ジヒ
ドロ−3,3,7−トリメチルベンゾ〔b〕チオフェン
−5−カルボン酸−1,1−ジオキシドの製造 実施例5において原料として用いた5−アセチル−7−
クロロ−2,3−ジヒドロ−3,3,4−トリメチルベ
ンゾ〔b〕チオフェンに代えて、5−アセチル−4−ク
ロロ−2,3−ジヒドロ−3,3,7−トリメチルベン
ゾ〔b〕チオフェンを用いた他は、実施例5と同様にし
て、4−クロロ−2,3−ジヒドロ−3,3,7−トリ
メチルベンゾ〔b〕チオフェン−5−カルボン酸−1,
1−ジオキシドを、収率89%において得た。
【0073】得られた化合物の構造式および 1H−NM
Rデータを第1表に示す。
【0074】
【表1】
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、除草剤の有効成分であ
るピラゾール誘導体およびシクロヘキサンジオン誘導体
の製造中間体として有用性の高い、チオクロマン−6−
カルボン酸誘導体およびジヒドロベンゾ〔b〕チオフェ
ン−5−カルボン酸誘導体の環境負荷が小さくしかも製
造コストを低く抑えることのできる製造法を提供するこ
とができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔1〕、 【化1】 〔式中、R1 、R2 は、各々独立にハロゲン原子または
    炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3 、R4 、R5
    6 、R7 、R8 は、各々独立に水素原子または炭素数
    1〜4のアルキル基を示す。また、R6 とR7 およびR
    7 とR8 とは、各々任意の炭素原子上で互いに結合し、
    3ないし7員環構造の飽和炭化水素環を形成していても
    よい。nは、1または0を示す。〕で表されるスルフィ
    ド化合物を、相間移動触媒の存在下、水と有機溶媒の二
    層系において、酸化剤により酸化することを特徴とする
    一般式〔2〕、 【化2】 〔式中、R1 、R2 は、各々独立にハロゲン原子または
    炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3 、R4 、R5
    6 、R7 、R8 は、各々独立に水素原子または炭素数
    1〜4のアルキル基を示す。また、R6 とR7 およびR
    7 とR8 とは、各々任意の炭素原子上で互いに結合し、
    3ないし7員環構造の飽和炭化水素環を形成していても
    よい。nは、1または0を示す。〕で表されるチオクロ
    マン−6−カルボン酸誘導体またはジヒドロベンゾ
    〔b〕チオフェン−5−カルボン酸誘導体の製造法。
  2. 【請求項2】 一般式〔1〕、 【化3】 〔式中、R1 、R2 は、各々独立にハロゲン原子または
    炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3 、R4 、R5
    6 、R7 、R8 は、各々独立に水素原子または炭素数
    1〜4のアルキル基を示す。また、R6 とR7 およびR
    7 とR8 とは、各々任意の炭素原子上で互いに結合し、
    3ないし7員環構造の飽和炭化水素環を形成していても
    よい。nは、1または0を示す。〕で表されるスルフィ
    ド化合物を、酸化剤により酸化して一般式〔3〕、 【化4】 〔式中、R1 、R2 は、各々独立にハロゲン原子または
    炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3 、R4 、R5
    6 、R7 、R8 は、各々独立に水素原子または炭素数
    1〜4のアルキル基を示す。また、R6 とR7 およびR
    7 とR8 とは、各々任意の炭素原子上で互いに結合し、
    3ないし7員環構造の飽和炭化水素環を形成していても
    よい。mは1または2を示し、nは1または0を示
    す。〕で表されるスルホキシド化合物またはスルホン化
    合物を製造し、ついで、これを水と有機溶媒の二層系に
    おいて、酸化剤により酸化することを特徴とする、一般
    式〔2〕、 【化5】 〔式中、R1 、R2 は、各々独立にハロゲン原子または
    炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3 、R4 、R5
    6 、R7 、R8 は、各々独立に水素原子または炭素数
    1〜4のアルキル基を示す。また、R6 とR7 およびR
    7 とR8 とは、各々任意の炭素原子上で互いに結合し、
    3ないし7員環構造の飽和炭化水素環を形成していても
    よい。nは、1または0を示す。〕で表されるチオクロ
    マン−6−カルボン酸誘導体またはジヒドロベンゾ
    〔b〕チオフェン−5−カルボン酸誘導体の製造法。
JP34442799A 1999-12-03 1999-12-03 チオクロマン−6−カルボン酸誘導体またはジヒドロベンゾ〔b〕チオフェン−5−カルボン酸誘導体の製造法 Pending JP2001163881A (ja)

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ARP000106293A AR032608A1 (es) 1999-12-03 2000-11-29 Compuestos de sulfuro y metodo de produccion de derivados tiocromano y derivados dihidrobenzo[b]tiofeno.
AU15564/01A AU1556401A (en) 1999-12-03 2000-12-01 Sulfide compound and processes for producing thiochroman derivative and dihydrobenz(B)thiophene derivative
PCT/JP2000/008504 WO2001040176A1 (fr) 1999-12-03 2000-12-01 Compose sulfure et procedes de fabrication de derives de thiochromane et de derives de dihydrobenzo-(b)-thiophene

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