JP2001163866A - 3−メチルテトラヒドロフランの製造方法 - Google Patents

3−メチルテトラヒドロフランの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入手容易な原料より、3−メチルテトラヒド
ロフランを、簡便に、高収率で工業的に有利に製造し得
る方法の提供。 【解決手段】 3−メチル−3−ブテン−1−オールを
ゼオライトの存在下に過酸化水素と反応させて3−ヒド
ロキシ−3−メチルテトラヒドロフランを得、得られた
3−ヒドロキシ−3−メチルテトラヒドロフランを酸性
物質および水素化触媒の存在下、水素と反応させること
を特徴とする3−メチルテトラヒドロフランの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3−メチルテトラ
ヒドロフランの製造方法に関する。本発明で得られる3
−メチルテトラヒドロフランは、例えば熱可塑性ポリウ
レタンの成分であるポリエーテルポリオールの原料とし
て、また溶剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、3−メチルテトラヒドロフランの
製造方法としては、2−メチル−1,4−ブタンジオ
ールを脱水環化させる方法[インダストリアル アンド
エンジニアリング ケミカル リサーチ(Ind.E
ng.Chem.Res.)、第33巻、444−44
7頁(1994年)参照]、メチルコハク酸を含水酸
化ジルコニウムの存在下でイソプロパノールを水素源と
して水素化する方法[ブリティン オブ ケミカル ソ
サエティー ジャパン(Bull.Chem.Soc.
Jpn.)、第65巻、262−266頁(1992
年)参照]、メタリルアルコールをヒドロホルミル化
し、得られるホルミル体を脱水水素化する方法[ジャー
ナル プラクティシェ ヘミー(J.Prakt.Ch
em.)、第314巻、840−850頁(1972
年)参照」、酸性水溶液中にて3−メチル−3,4−
エポキシブタン−1−オールを水素化する方法[米国特
許第3,956,318号明細書参照]が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法では原料
である2−メチル−1,4−ブタンジオールの安価かつ
安定的な入手は困難である。の方法では、触媒として
用いる含水酸化ジルコニウムの調製が煩雑である上、水
素源として用いるイソプロパノールからはアセトンが副
生する。の方法ではヒドロホルミル化反応の触媒とし
て用いるロジウム化合物が高価であり、かつ原料のメタ
リルアルコールは工業的に製造されておらず、容易かつ
安価に入手することは難しい。また、の方法では3−
メチル−3,4−エポキシブタン−1−オールが工業的
に製造されておらず、容易かつ安価に入手できない上、
酸性水溶液中で反応させる条件では、原料の加水分解が
避けられず、エポキシ環が開環したトリオール体が副生
するなどの問題を有する。しかして、本発明の目的は、
入手容易な原料より、3−メチルテトラヒドロフラン
を、簡便に、高収率で工業的に有利に製造し得る方法を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、(1)3−メチル−3−ブテン−1−オールを
ゼオライトの存在下に過酸化水素と反応させて3−ヒド
ロキシ−3−メチルテトラヒドロフランを得、得られた
3−ヒドロキシ−3−メチルテトラヒドロフランを酸性
物質および水素化触媒の存在下、水素と反応させること
を特徴とする3−メチルテトラヒドロフランの製造方
法、および(2)3−ヒドロキシ−3−メチルテトラヒ
ドロフランを酸性物質および水素化触媒の存在下、水素
と反応させることを特徴とする3−メチルテトラヒドロ
フランの製造方法、を提供することにより達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の方法を各工程ごとに説明
する。
【0006】(1)3−メチル−3−ブテン−1−オー
ルをゼオライトの存在下に過酸化水素と反応させて3−
ヒドロキシ−3−メチルテトラヒドロフランを得る工程
【0007】本工程で原料として用いる3−メチル−3
−ブテン−1−オールは、例えばホルマリンとイソブテ
ンを熱的に縮合させることにより容易に合成できる(ア
ンゲバンテ・へミー・インターナショナル・エディショ
ン・イン・イングリッシュ(Angew. Chem.
Int. Ed. Engl.)、第8巻、556頁
(1969年)参照)。
【0008】ゼオライトは、本工程の反応において触媒
としての役割を有する。ゼオライトとしては、メタロケ
イ酸塩であり、テトラアルキルオルトシリケート、テト
ラアルキルオルトチタネートおよび型剤としてのテトラ
アルキルアンモニウム塩より調製されるチタノシリケー
ト;テトラアルキルオルトシリケート、テトラアルキル
ジルコネートおよび型剤としてのテトラアルキルアンモ
ニウム塩より調製されるジルコノシリケートなどが挙げ
られる。これらの中でもチタノシリケートが好ましく、
TS−1(テトラエチルオルトシリケート(Si(OE
t)4):テトラエチルオルトチタネート(Ti(OE
t)4)=40:1(モル比)の混合物を、触媒量のテ
トラプロピルアンモニウムヒドロキシド(Pr4NO
H)の共存下に、175℃で水熱合成することにより得
られるチタノシリケート)がより好ましい。ゼオライト
の使用量は3−メチル−3−ブテン−1−オールに対し
て0.01〜100重量%の範囲であるのが好ましく、
0.1〜10重量%の範囲であるのがより好ましい。ゼ
オライトの使用量が0.01重量%よりも少ない場合に
は反応の進行が極めて遅くなる傾向にあり、100重量
%よりも多い場合には操作性、経済性の点で好ましくな
い。
【0009】使用する過酸化水素の濃度は特に限定され
ない。濃度が高ければ容積効率が向上し、生産性が向上
することはいうまでもないが、相反して安全性は低下す
る。操作性、安全性、経済性などを考慮して、一般に市
販されている10〜60%の範囲内の濃度の過酸化水素
水溶液を使用することが好ましい。また、過酸化水素の
使用量は、含有される過酸化水素に換算して、3−メチ
ル−3−ブテン−1−オールの1モルに対して0.5〜
2モル倍の範囲であるのが好ましい。
【0010】本工程の反応は、溶媒の存在下または不存
在下に実施することができる。使用できる溶媒としては
反応に悪影響を与えない限り特に制限はなく、例えばジ
クロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化
水素;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シク
ロヘキサン、シクロオクタンなどの脂肪族炭化水素;ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、メシチレンなどの芳香族
炭化水素などの過酸化水素と反応しない溶媒が挙げられ
る。溶媒を使用する場合、その使用量に特に制限はない
が、通常3−メチル−3−ブテン−1−オールに対して
0.01〜100重量倍の範囲であるのが好ましく、反
応の円滑な進行、操作性、容積効率などの観点からは
0.1〜10重量倍の範囲であるのがより好ましい。
【0011】反応温度は、40〜100℃の範囲が好ま
しい。40℃より低い反応温度ではゼオライト上での過
酸化水素の分解が遅く、反応の進行が極めて遅くなる傾
向にあり、一方100℃よりも高い反応温度では過酸化
水素の分解が著しく早くなり、反応の制御が困難になる
傾向にある。
【0012】反応は大気中でも実施することができる
が、安全性などの観点からは窒素、アルゴンなどの不活
性気体中で反応を行うことが好ましい。反応時の圧力に
ついては特に制限はなく、常圧、加圧または減圧下のい
ずれにおいても実施できる。
【0013】反応は、例えば、窒素、アルゴンなどの不
活性ガス雰囲気下で3−メチル−3−ブテン−1−オー
ル、ゼオライトおよび必要に応じて溶媒を混合して所定
温度とし、この混合液に過酸化水素を好ましくは水溶液
として滴下して攪拌して行うのが好ましい。
【0014】このようにして得られた3−ヒドロキシ−
3−メチルテトラヒドロフランは、通常の有機化学にお
ける単離・精製法により、単離・精製することができ
る。例えば、反応液を濾過してゼオライトを除去した
後、蒸留する。
【0015】(2)3−ヒドロキシ−3−メチルテトラ
ヒドロフランを酸性物質および水素化触媒の存在下、水
素と反応させて3−メチルテトラヒドロフランを製造す
る工程
【0016】本工程で用いる酸性物質は3−ヒドロキシ
−3−メチルテトラヒドロフランの脱水反応に寄与す
る。
【0017】酸性物質としては、例えば硫酸、リン酸、
ポリリン酸、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、
リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、亜硫
酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウムなどの無機酸ま
たはその塩:メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、
p−トルエンスルホン酸などのスルホン酸;酢酸、プロ
ピオン酸、安息香酸、テレフタル酸などのカルボン酸;
リンタングステン酸、リンモリブデン酸、ケイタングス
テン酸、ケイモリブデン酸などのヘテロポリ酸;シリ
カ、アルミナ、シリカ−アルミナ、チタニア、酸化ニオ
ブ、シリカ−チタニアなどの固体酸;スルホン酸系イオ
ン交換樹脂、カルボン酸系イオン交換樹脂などの酸性イ
オン交換樹脂などが挙げられる。また、前記した無機酸
またはその塩、スルホン酸、カルボン酸、ヘテロポリ酸
などの均一性酸は、活性炭、アルミナ、ジルコニア、チ
タニアなどに吸着担持させて固体酸と同様に用いること
も可能である。これらの酸性物質は1種類を単独で使用
しても、また2種類以上を混合して使用してもよい。酸
性物質の使用量は特に限定されないが、酸性物質として
無機酸またはその塩、スルホン酸、カルボン酸、ヘテロ
ポリ酸などの均一性酸を用いる場合には、通常3−ヒド
ロキシ−3−メチルテトラヒドロフラン1モルに対して
0.001〜50モル%の範囲であるのが好ましく、反
応効率、経済性の観点からは0.01〜10モル%の範
囲であるのがより好ましい。また、酸性物質として固体
酸、酸性イオン交換樹脂または均一性酸を単体に吸着担
持させたものを用いる場合には、これらの使用量は通常
3−ヒドロキシ−3−メチルテトラヒドロフランに対し
て0.01〜10重量%の範囲であるのが好ましい。
【0018】水素化触媒としては、例えば酸化パラジウ
ム、酸化白金などの貴金属酸化物;活性炭、アルミナ、
シリカ、シリカ−アルミナ、シリカ−チタニア、酸性イ
オン交換樹脂などに担持したパラジウム、ルテニウム、
ロジウム、白金などの貴金属触媒;安定化ニッケル、ラ
ネーニッケル、ニッケル珪藻土などのニッケル触媒など
が挙げられる。これらの水素化触媒は1種類を単独で使
用しても、また2種類以上を混合して使用してもよい。
水素化触媒の使用量に特に制限はないが、通常3−ヒド
ロキシ−3−メチルテトラヒドロフランに対して0.0
01〜100重量%の範囲であるのが好ましく、操作
性、反応性、経済性の観点からは0.01〜50重量%
であるのがより好ましく、0.05〜10重量%の範囲
であるのがさらに好ましい。
【0019】なお、アルミナ、シリカ、シリカ−アルミ
ナ、シリカ−チタニア、酸性イオン交換樹脂などの酸性
物質に担持された貴金属触媒を水素化触媒として用いる
場合には、前記した酸性物質を存在させることを省略す
ることができる。
【0020】水素の使用量に特に制限はないが、通常常
圧〜20MPaの範囲であるのが好ましく、操作性、安
全性、反応の円滑な進行などの観点からは、常圧〜5M
Paの範囲であるのがより好ましく、常圧〜2MPaの
範囲であるのがさらに好ましい。
【0021】反応は、溶媒の存在下または不存在下に実
施することができる。使用できる溶媒としては反応に悪
影響を与えない限り特に制限はなく、例えばペンタン、
ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、シク
ロオクタンなどの脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、メシチレンなどの芳香族炭化水素;メタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、オクタノールなどのアルコール;ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロ
フランなどのエーテルなどが挙げられる。溶媒を使用す
る場合、その使用量に特に制限はないが、通常3−ヒド
ロキシ−3−メチルテトラヒドロフランに対して0.0
1〜100重量倍の範囲であるのが好ましく、反応の円
滑な進行、操作性、容積効率などの観点からは0.1〜
10重量倍の範囲であるのがより好ましい。
【0022】反応温度は、0〜200℃の範囲が好まし
く、操作性、安全性、反応の円滑な進行などの観点から
は、20〜150℃の範囲がより好ましく、60〜15
0℃の範囲がさらに好ましい。
【0023】反応は、例えば3−ヒドロキシ−3−メチ
ルテトラヒドロフラン、酸性物質、水素化触媒および必
要に応じて溶媒を反応器に入れ、密封した後、系内を水
素で加圧し、所定の温度で攪拌して行うのが好ましい。
また、反応はバッチ式、連続式いずれの方法でも実施す
ることができる。
【0024】このようにして得られた3−メチルテトラ
ヒドロフランは、通常の有機化学における単離・精製法
により、単離・精製することができる。例えば、得られ
た反応液を濾過し、必要に応じて水洗後、蒸留する。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるも
のではない。
【0026】実施例1 メカニカルスターラ、還流管、温度計および滴下漏斗を
装着した容量100mlの3口フラスコに、3−メチル
−3−ブテン−1−オール30g(0.35モル)およ
び触媒であるTS−1を0.3g入れ、系内を窒素置換
した。TS−1が均一に分散するように混合液を攪拌し
ながら内温を60℃に昇温した後、ここに30%過酸化
水素水40g(0.35モル)を2時間かけて滴下し
た。滴下終了後、反応液を同温度で攪拌し、反応の進行
をガスクロマトグラフィー(使用カラム:CBP−1
0、50m(ジーエルサイエンス社製)、カラム温度:
70℃一定)で追跡した。2時間後、過酸化物検出紙で
過酸化水素の消失を確認した。TS−1を濾過して分離
し、濾液に酢酸コバルト0.1gを添加した後、蒸留
し、35.1gの生成物を回収した。回収液中の3−ヒ
ドロキシ−3−メチルテトラヒドロフランは32.0g
であった(3−メチル−3−ブテン−1−オールの転化
率97.3%、3−ヒドロキシ−3−メチルテトラヒド
ロフランの選択率92.2%)。
【0027】実施例2 実施例1においては溶媒を使用しなかったが、溶媒とし
て1,2−ジクロロエタンを30g添加し、さらに反応
液を攪拌するためにメカニカルスターラーの代わりに、
攪拌子を入れて攪拌をマグネチックスターラーを用いて
行った以外は実施例1と同様にして反応を行い、生成物
を33.7g回収した。回収液中の3−ヒドロキシ−3
−メチルテトラヒドロフランは31.5gであった(3
−メチル−3−ブテン−1−オールの転化率95.1
%、3−ヒドロキシ−3−メチルテトラヒドロフランの
選択率93.1%)。
【0028】実施例3 電磁撹拌装置、圧力ゲージ、ニードルバルブ、ガス導入
口およびサンプリング口を備えた容量100mlのオー
トクレーブ(材質:ハステロイC)に3−ヒドロキシ−
3−メチルテトラヒドロフラン20g、p−トルエンス
ルホン酸0.05g、トルエン20gおよび5%パラジ
ウム−炭素(デグッサ社製;E106NN)0.2gを
入れ、密閉した。オートクレーブ内を窒素置換した後、
水素で置換し、次いで水素で0.5MPaに加圧した。
100℃に昇温し、反応器内の圧力を0.5MPaに維
持し、反応で消費された水素を連続的に供給しながら5
時間攪拌した。反応終了後、室温まで冷却し、系内を窒
素置換し、反応液を取り出してその一部をガスクロマト
グラフィーで分析した(使用カラム:PEG−HT、カ
ラム長3m*カラム径4mm;分析条件:インジェクシ
ョン温度220℃、ディテクタ温度240℃、カラム温
度:70℃一定、キャリアガス:ヘリウム40ml/m
in、水素 50kPa、Air50kPa)ところ、
3−ヒドロキシ−3−メチルテトラヒドロフランの転化
率98.5%、3−メチルテトラヒドロフランの選択率
98%であった。得られた反応液を常圧下で蒸留し、沸
点112℃の留分を集め17.1gの3−メチルテトラ
ヒドロフラン(純度98.9%)を得た。
【0029】実施例4 実施例3において、p−トルエンスルホン酸を0.05
gの代わりに0.25g、また5%パラジウム−炭素
0.2gの代わりにラネーニッケル(デグッサ製;BK
111/w)0.1gを用い、反応温度を120℃とし
た以外は実施例3と同様に反応操作を行い、得られた反
応液をガスクロマトグラフィーで実施例3と同様の分析
条件で分析したところ、3−ヒドロキシ−3−メチルテ
トラヒドロフランの転化率98%、3−メチルテトラヒ
ドロフランの選択率97.5%であった。
【0030】実施例5 実施例3においてp−トルエンスルホン酸を0.05
g、5%Pd/C0.2gの代わりに1%パラジウム/
酸性イオン交換樹脂(エヌ・イー・ケムキャット製)
0.5gを用い、反応温度を80℃に変更し、反応時間
を12時間とした以外は、実施例3と同様に反応操作を
行い、得られた反応液をガスクロマトグラフィーで実施
例3と同様の分析条件で分析したところ、3−ヒドロキ
シ−3−メチルテトラヒドロフランの転化率96%、3
−メチルテトラヒドロフランの選択率95.5%であっ
た。
【0031】
【発明の効果】3−メチルテトラヒドロフランを、簡便
に、高収率で工業的に有利に製造することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3−メチル−3−ブテン−1−オールを
    ゼオライトの存在下に過酸化水素と反応させて3−ヒド
    ロキシ−3−メチルテトラヒドロフランを得、得られた
    3−ヒドロキシ−3−メチルテトラヒドロフランを酸性
    物質および水素化触媒の存在下、水素と反応させること
    を特徴とする3−メチルテトラヒドロフランの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 3−メチル−3−ヒドロキシテトラヒド
    ロフランを酸性物質および水素化触媒の存在下、水素と
    反応させることを特徴とする3−メチルテトラヒドロフ
    ランの製造方法。
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