JP2001163510A - 粘着テープ、マスキングテープ等の端末折り返し・折り込み補助機能付きテープカッター。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥がす時、容易に剥がせる、端末が両面共に
非粘着面の粘着テープ（セロテープ・マスキングテープ
・絆創膏等あらゆる種類のテープに対応）を手軽に作り
だせるハンディータイプのテープカッターの構造の発
明。 【解決手段】１．テープ巻体〜Ｃ から、テープの粘着
面〜Ｔａ を上にして引き出して、カッター刃〜Ｂ で
切断する際、 ２．カッター刃〜Ｂ の近くで、テープの非粘着面〜Ｔ
ｂ に粘着・付着して、テープを仮どめする、粘着・付
着力を持つ突起部分〜Ａ を、そのフレーム〜Ｆのテー
プ装填ドラム（筒）〜Ｄ とカッター刃〜Ｂ との間に
設け、 ３．この突起部分〜Ａ によるテープの仮どめ状態を利
用して、テープの端末〜Ｔｆ を指先で突起部分〜Ａ
方向に折り返し、粘着面同士を圧着して、テープ端末の
両面に非粘着部分を作る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、各種のテープの
端末両面に非粘着面を作るための、テープ端末の指先に
よる折り返し・折り込む作業を容易にする補助機能を備
えたテープカッターに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】テープの端末（フロント）を折り込み、
非粘着面を作る機能を持つものには、自動包装機械に、
エヤーを利用したフロント折り込み装置、また、セロテ
ープカッターの据え置き型のもの、あるいはハンディー
タイプのものにも折り返し装置付きのカッターがある
が、いずれも複雑な機構で、手軽に手作業、事務仕事、
日常生活の中で使用できるものがなく、さらに、あらゆ
る種類のテープに対応できる構造についての発明がな
い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】手軽に、何処でも、誰
でもが、各種のテープについて端末非粘着テープを作り
だせる簡単なテープカッターの構造の発明と提供。

【０００４】

【課題を解決するための手段】切り離されたテープのカ
ッター側に残るテープの端末を両面非粘着面にする指先
の作業を容易にするため、テープの非粘着面Ｔｂの端末
Ｔｆの近くを仮どめして、指先の作業を補助する粘着・
付着力を持つ突起部分Ａを、テープカッターの、フレー
ムＦのテープ装填ドラム（筒）Ｄとカッター刃Ｂの間に
設ける。その、カツター刃Ｂと突起部分Ａとの間隔は、
テープの端末折り込み長に応じて定め、また突起部分Ａ
とテープ装填ドラム（筒）Ｄの間隔は、その間に人さし
指が入るようにとる。又、カッター刃Ｂより高く突出さ
せ、テープ切り離しのとき引き出したテープと圧接させ
る。

【０００５】突起部分に粘着・付着力を持たせる方策と
して、下記の方法を発明した。 １．請求項２ 突起部分Ａの上部テープとの接触部分に
粘着物質Ｅを塗布する。その塗布する物質は、使用する
テープに応じて選ぶ。 ２．請求項３ そのカッターで使用するテープＴを突起
部分Ａの上部に粘着面を表面にして巻き付け・はめ込む
等の方法で付着させ、そのテープの粘着力を利用する。 ３．請求項４ 突起部分Ａに２〜３本の針山Ｈを構成し
て、針山Ｈがテープを突き刺し留める力を利用する。テ
ープの巾・強度によって針の数をきめる。

【０００６】

【作用】１．前二項によるテープカッターのテープ装填
ドラム（筒）Ｄに、テープ巻体Ｃを、引き出すテープの
非粘着面Ｔｂが、突起部分Ａと接触するように装填す
る。 ２．前項のテープ巻体Ｃからテープを引き出し、カッタ
ー刃Ｂによって切断し、先行テープを切り離したとき、
カッター側に残されたテープの非粘着面Ｔｂは、その端
末Ｔｆの近くで突起部分Ａによって仮どめされた状態
（ア）になる。 ３．この仮どめ状態（ア）を利用して、指先でテープ端
末Ｔｆを仮どめ方向に折り返し・折り込み（イ）、そし
て粘着面同士を圧着（ウ）して、テープ端末両面に非粘
着面を作りだす。 ４．しかるのちに、この仮どめ状態（ア）を指先で解き
（エ）、さらにテープを引き出して所望の長さの端末両
面非粘着テープを作る（オ）。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下 本発明による実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。本発明の基本的な構造
は図１に示す通りである。テープカッターの基本的構成
要素であるフレームＦ・カッター刃Ｂ・テープ装填ドラ
ム（筒）Ｄ・に加えて、本発明による、粘着・付着力を
持つ突起部分Ａを設けている構造である。その突起部分
Ａは、引き出されるテープの非粘着面を確実に捕らえ
（ア）、又指先による折り返し・折り込み（イ）・圧着
（ウ）・解放（エ）等の指先による作業が効率よくでき
る位置に設ける。 〜請求
項１

【０００８】粘着物質Ｅを突起部分Ａに塗布する実施例
ついて、テープの巾が狭くテープ巻体Ｃも小さいテープ
用のカッター（以下、文中で小テープ用カッターと言
う）は、図２に、テープの巾が広くテープ巻体Ｃも大き
いテープ用のカッター（以下、文中で大テープ用カッタ
ーと言う）については図３に示す。 〜請求項２

【０００９】該カッターに使用するテープの粘着力Ｔを
利用する小テープ用カッターの実施例を図４に、又その
突起部分ＡにテープＴを巻き付ける実施例（捩じ込んで
固定する例、及び粘着・付着部分が回転する例）を図５
に示す。いずれもテープの巻き付けを容易にするための
切り込みＩをつけている。同じくテープ利用の大テープ
用カッターの実施例を図６に、そのテープ巻き付け突起
部分Ａの実施例を図７に図示する。テープ巻き付け部分
Ａは、フレームＦの凹部に押し込まれ、その巻き付けた
テープＴの粘着力によってフレームＦに固定される例で
ある。切り込みＩを利用してテープを巻き付ける方法を
図８に示す。 〜請求項３

【００１０】針山Ｈを利用してテープを仮どめする実施
例を、小テープ用カッターについては図９に、大テープ
用カッターは図１０に図示する。いずれも指先の傷害防
止のためにガード板Ｇを突起部分Ａの側面に設ける。
〜請求項４

【００１１】

【発明の効果】いずれの粘着テープ（マスキングテープ
等）も、いずれ 剥ぐこと・剥がされることを予定して
使用されるが、包装・梱包作業、塗装作業で、事務所の
中で、又教育学習の場において、あるいは医療治療の現
場などで、本発明によるテープカッターを使用して、手
軽・簡単に各種の端末非粘着テープを作りだし使用する
ことは、その後の開封・開悃・テープ除去作業効率の向
上、そして剥がす相手面・素材の保護、テープの完全除
去ひいては、環境の美化、及びリサイクル・廃棄処理等
に非常に有効である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の基本的構造を示す正面図である。
〜請求項１

【図２】 突起部分に、粘着物質を塗布して、粘着・
付着力を持たせた小テープ用カッターの実施例の斜視図
である。

【図３】 前項の大テープ用カッターの実施例の斜視
図である。〜請求項２

【図４】 突起部分に、該カッターに装填するテープ
等を巻き付けて、粘着・付着力を持たせた小テープ用カ
ッターの実施例の斜視図である。

【図５】 前項のテープ巻き付け部分の実施例の斜視
図である。

【図６】 該カッター装填テープを利用した大テープ
用カッターの実施例の斜視図である。

【図７】 前項のテープ巻き付け部分の実施例の斜視
図である。

【図８】 テープの巻き付け方法についての説明図で
ある。〜以上請求項３

【図９】 突起部分に、針山を構成して、粘着・付着
力を持たせた小テープ等用カッターの実施例の斜視図で
ある。

【図１０】 前項の大テープ用カッターの実施例の斜視
図である。〜請求項４

【図１１】 作用についての説明図である。

【符号の説明】

Ａ〜粘着・付着力を持つ突起部分 Ｂ〜カッター刃 Ｃ〜テープ巻体 Ｄ〜テープ装填ド
ラム（筒） Ｅ〜粘着物質 Ｆ〜フレーム Ｇ〜ガード板 Ｈ〜針山 Ｉ〜切り込み Ｔ〜テープ Ｔａ〜テープ粘着
面 Ｔｂ〜テープ非粘着面 Ｔｆ〜テープ端末 （ア）〜テープの仮どめ （イ）〜テープ端
末の折り込み （ウ）〜圧着 （エ）〜仮どめの
解放 （オ）〜折り込みテープの切り離し

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各種テープカッターのフレームＦにおい
   て、テープ装填ドラム（筒）Ｄとカッター刃Ｂとの間
   に、切り離したテープのカッター側に残るテープの端末
   Ｔｆの近くの非粘着面Ｔｂを仮どめするために粘着・付
   着力を持たせた突起部分Ａを設けた構造のテープカッタ
   ー。
2. 【請求項２】 粘着物質Ｅを、突起部分Ａに塗布するこ
   とにより、粘着・付着力を持たせた 請求項１記載のテ
   ープカッター。
3. 【請求項３】 該テープカッターに装填するテープＴ
   を、突起部分Ａに巻き付けて、粘着・付着力を持たせた
   請求項１記載のテープカッター。
4. 【請求項４】 針山Ｈを、突起部分Ａに構成することに
   より、粘着・付着力を持たせた 請求項１記載のテープ
   カッター。