JP2001163285A - 自転車用ディレイラアッセンブリ - Google Patents
自転車用ディレイラアッセンブリInfo
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- Storing, Repeated Paying-Out, And Re-Storing Of Elongated Articles (AREA)
- Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ディレイラが自転車フレームに対して相対的
に揺動する際に、該ディレイラを操作する為に使用され
るコントロールケーブルの張力に悪影響を与えること無
く該コントロールケーブルの案内方向を十分に変更させ
ることができるリアディレイラを提供する。 【解決手段】 ベース部材と、該ベース部材に対し、揺
動軸線を囲繞する揺動領域回りに相対的に揺動し得るよ
うに該ベース部材に連結される中間部材と、チェーンガ
イドを支持し、前記中間部材に対して相対移動し得るよ
うに連結された可動部材と、前記揺動軸線の方向に沿っ
て視た際に前記揺動領域と交差するケーブルガイド面を
有するケーブルガイドとを備える。
に揺動する際に、該ディレイラを操作する為に使用され
るコントロールケーブルの張力に悪影響を与えること無
く該コントロールケーブルの案内方向を十分に変更させ
ることができるリアディレイラを提供する。 【解決手段】 ベース部材と、該ベース部材に対し、揺
動軸線を囲繞する揺動領域回りに相対的に揺動し得るよ
うに該ベース部材に連結される中間部材と、チェーンガ
イドを支持し、前記中間部材に対して相対移動し得るよ
うに連結された可動部材と、前記揺動軸線の方向に沿っ
て視た際に前記揺動領域と交差するケーブルガイド面を
有するケーブルガイドとを備える。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車変速機用コ
ントロール装置に関し、より詳しくは、コントロールケ
ーブルを案内するためのローラを備えた自転車用リアデ
ィレイラに関する。
ントロール装置に関し、より詳しくは、コントロールケ
ーブルを案内するためのローラを備えた自転車用リアデ
ィレイラに関する。
【０００２】
【従来の技術】自転車用リアディレイラは、一般的に、
自転車変速機の変速段を切り換えるべく、チェーンを一
の後輪スプロケットから他の後輪スプロケットに移動さ
せる為に使用される。一般的なリアディレイラは、自転
車フレームに装着されるベース部材と、リンク機構を介
して前記ベース部材に連結され、チェーンガイドを支持
する可動部材とを備えている。該可動部材は、ベース部
材に対して相対移動し、これにより、チェーンガイドが
チェーンを一のスプロケットから他のスプロケットへ案
内するようになっている。前記リアディレイラを操作す
る為に、アウターケーシング内を摺動するインナーワイ
ヤを備えたコントロールケーブルが、しばしば、用いら
れる。通常、前記アウターケーシングは前記ベース部材
に締結され、且つ、前記インナーワイヤは前記リンク機
構に締結されており、これにより、（ハンドルバーに取
り付けられたシフトコントロール装置を使用して）該イ
ンナーワイヤを引き込み又は解放することによって、前
記リンク機構に操作力が加わるようになっている。即
ち、斯かる操作によって、チェーンを選択されたスプロ
ケットに係合させるべく、前記可動部材及び前記チェー
ンガイドが自転車の前後方向に移動するようになってい
る。
自転車変速機の変速段を切り換えるべく、チェーンを一
の後輪スプロケットから他の後輪スプロケットに移動さ
せる為に使用される。一般的なリアディレイラは、自転
車フレームに装着されるベース部材と、リンク機構を介
して前記ベース部材に連結され、チェーンガイドを支持
する可動部材とを備えている。該可動部材は、ベース部
材に対して相対移動し、これにより、チェーンガイドが
チェーンを一のスプロケットから他のスプロケットへ案
内するようになっている。前記リアディレイラを操作す
る為に、アウターケーシング内を摺動するインナーワイ
ヤを備えたコントロールケーブルが、しばしば、用いら
れる。通常、前記アウターケーシングは前記ベース部材
に締結され、且つ、前記インナーワイヤは前記リンク機
構に締結されており、これにより、（ハンドルバーに取
り付けられたシフトコントロール装置を使用して）該イ
ンナーワイヤを引き込み又は解放することによって、前
記リンク機構に操作力が加わるようになっている。即
ち、斯かる操作によって、チェーンを選択されたスプロ
ケットに係合させるべく、前記可動部材及び前記チェー
ンガイドが自転車の前後方向に移動するようになってい
る。
【０００３】前記コントロールケーブルは、通常、イン
ナーワイヤが前方のリンク機構に向けて延びるように、
前記リアディレイラの後部に取り付けられる。この構成
によると、コントロールケーブルは、前記シフトコント
ロール装置が取り付けられるハンドルバーからリアディ
レイラへ案内される際に、著しく曲げられなければなら
なくなる。斯かる屈曲は、コントロールケーブルのイン
ナーワイヤとアウターケーシングとの間の大きな摩擦を
生じさせ、ディレイラの動作に悪影響が及ぼす。米国特
許第3,979,962号，第4,306,871号及び第4,470,823号明
細書に記載されているように、ある種のディレイラは、
該ディレイラにおいてインナーワイヤの向きを変更する
ために、ケーブルガイドピン又はローラを備えている。
これらの米国特許明細書に記載されている方法は、リア
ディレイラのベース部材が自転車フレームに堅固に固定
されている場合には効果的であるが、ベース部材が自転
車フレームに揺動自在に接続されている場合には効果を
生じない。即ち、斯かる揺動自在なリアディレイラは、
しばしば、チェーンをペダルに装着された多段前輪スプ
ロケット間において切り換えるフロントディレイラと共
に使用される。この構成において、フロントディレイラ
がチェーンを一のフロントスプロケットから他のフロン
トスプロケットへ切り換えると、チェーンに付加される
引張力に変化が生じ、該変化によって、リアディレイラ
のベース部材が揺動することになる。この際、ベース部
材の揺動軸線は、通常、ケーブル案内ピンまたはローラ
から離間されているから、ベース部材が揺動することに
よって、コントロールケーブルのインナーワイヤに加わ
る引張力が変化する。斯かるインナーワイヤにおける引
張力の変化は、可動部材のベース部材に対する横方向内
方又は横方向外方への相対移動を招き、その結果、チェ
ーンガイドと選択されたリアスプロケットとの適切な配
置関係に悪影響が及ぼされる。
ナーワイヤが前方のリンク機構に向けて延びるように、
前記リアディレイラの後部に取り付けられる。この構成
によると、コントロールケーブルは、前記シフトコント
ロール装置が取り付けられるハンドルバーからリアディ
レイラへ案内される際に、著しく曲げられなければなら
なくなる。斯かる屈曲は、コントロールケーブルのイン
ナーワイヤとアウターケーシングとの間の大きな摩擦を
生じさせ、ディレイラの動作に悪影響が及ぼす。米国特
許第3,979,962号，第4,306,871号及び第4,470,823号明
細書に記載されているように、ある種のディレイラは、
該ディレイラにおいてインナーワイヤの向きを変更する
ために、ケーブルガイドピン又はローラを備えている。
これらの米国特許明細書に記載されている方法は、リア
ディレイラのベース部材が自転車フレームに堅固に固定
されている場合には効果的であるが、ベース部材が自転
車フレームに揺動自在に接続されている場合には効果を
生じない。即ち、斯かる揺動自在なリアディレイラは、
しばしば、チェーンをペダルに装着された多段前輪スプ
ロケット間において切り換えるフロントディレイラと共
に使用される。この構成において、フロントディレイラ
がチェーンを一のフロントスプロケットから他のフロン
トスプロケットへ切り換えると、チェーンに付加される
引張力に変化が生じ、該変化によって、リアディレイラ
のベース部材が揺動することになる。この際、ベース部
材の揺動軸線は、通常、ケーブル案内ピンまたはローラ
から離間されているから、ベース部材が揺動することに
よって、コントロールケーブルのインナーワイヤに加わ
る引張力が変化する。斯かるインナーワイヤにおける引
張力の変化は、可動部材のベース部材に対する横方向内
方又は横方向外方への相対移動を招き、その結果、チェ
ーンガイドと選択されたリアスプロケットとの適切な配
置関係に悪影響が及ぼされる。
【０００４】
【課題を解決しようとする課題】本発明は、斯かる従来
技術の問題点に鑑みなされたものであり、ディレイラが
自転車フレームに対して相対的に揺動する際に、該ディ
レイラを操作する為に使用されるコントロールケーブル
の張力に悪影響を与えること無く該コントロールケーブ
ルの案内方向を十分に変更させることができるリアディ
レイラを提供することを目的とする。
技術の問題点に鑑みなされたものであり、ディレイラが
自転車フレームに対して相対的に揺動する際に、該ディ
レイラを操作する為に使用されるコントロールケーブル
の張力に悪影響を与えること無く該コントロールケーブ
ルの案内方向を十分に変更させることができるリアディ
レイラを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様におい
て、自転車用ディレイラアッセンブリは、ベース部材
と、中間部材と、チェーンガイドを支持する可動部材と
を備えている。前記中間部材は、前記ベース部材に対し
て、揺動軸線を画する揺動領域回りに相対的に揺動する
ように該ベース部材に連結されており、且つ、前記可動
部材は、前記中間部材に対して相対的に移動し得るよう
に連結されている。前記リアディレイラアッセンブリに
は、さらに、ケーブルガイド面を有するケーブルガイド
ローラが備えられている。該ケーブルガイドローラは、
前記揺動軸線の方向に沿って視た場合に、前記揺動領域
と交差するようになっている。従って、ディレイラが揺
動軸線回りに揺動する際、インナーワイヤは、該インナ
ーワイヤ上の張力が殆ど変化すること無く、前記ケーブ
ルガイドローラのケーブルガイド面に巻き取られ又は巻
き戻される。
て、自転車用ディレイラアッセンブリは、ベース部材
と、中間部材と、チェーンガイドを支持する可動部材と
を備えている。前記中間部材は、前記ベース部材に対し
て、揺動軸線を画する揺動領域回りに相対的に揺動する
ように該ベース部材に連結されており、且つ、前記可動
部材は、前記中間部材に対して相対的に移動し得るよう
に連結されている。前記リアディレイラアッセンブリに
は、さらに、ケーブルガイド面を有するケーブルガイド
ローラが備えられている。該ケーブルガイドローラは、
前記揺動軸線の方向に沿って視た場合に、前記揺動領域
と交差するようになっている。従って、ディレイラが揺
動軸線回りに揺動する際、インナーワイヤは、該インナ
ーワイヤ上の張力が殆ど変化すること無く、前記ケーブ
ルガイドローラのケーブルガイド面に巻き取られ又は巻
き戻される。
【０００６】前記ケーブルガイドローラは、揺動軸線の
方向に沿って視た場合に前記ケーブルガイド面が前記揺
動領域と交差する限り、前記ベース部材又は中間部材の
何れにも装着され得る。所望の場合には、前記ケーブル
をリンク機構へ案内し、且つ、厳しい操作条件下におけ
るケーブルガイドローラからのケーブルの離脱可能性を
防止すべく、ケーブル供給チャネルを前記中間部材に形
成することができる。
方向に沿って視た場合に前記ケーブルガイド面が前記揺
動領域と交差する限り、前記ベース部材又は中間部材の
何れにも装着され得る。所望の場合には、前記ケーブル
をリンク機構へ案内し、且つ、厳しい操作条件下におけ
るケーブルガイドローラからのケーブルの離脱可能性を
防止すべく、ケーブル供給チャネルを前記中間部材に形
成することができる。
【０００７】又、本発明は、前記目的を達成する為に、
自転車用ディレイラアッセンブリであって、ベース部材
と、該ベース部材に対し、揺動軸線を囲繞する揺動領域
回りに相対的に揺動し得るように該ベース部材に連結さ
れる中間部材と、チェーンガイドを支持し、前記中間部
材に対して相対移動し得るように連結された可動部材
と、前記揺動軸線の方向に沿って視た際に前記揺動領域
と交差するケーブルガイド面を有するケーブルガイドと
を備えた自転車用ディレイラアッセンブリを提供する。
自転車用ディレイラアッセンブリであって、ベース部材
と、該ベース部材に対し、揺動軸線を囲繞する揺動領域
回りに相対的に揺動し得るように該ベース部材に連結さ
れる中間部材と、チェーンガイドを支持し、前記中間部
材に対して相対移動し得るように連結された可動部材
と、前記揺動軸線の方向に沿って視た際に前記揺動領域
と交差するケーブルガイド面を有するケーブルガイドと
を備えた自転車用ディレイラアッセンブリを提供する。
【０００８】さらに、本発明は、前記目的を達成する為
に、自転車用ディレイラアッセンブリであって、ベース
部材と、該ベース部材の側方内側面に設けられ、前記ベ
ース部材に対して揺動軸線を画する揺動領域回りに相対
的に揺動するように該ベース部材に連結される中間部材
と、チェーンガイドを支持し、前記中間部材に対して相
対移動するように連結された可動部材と、ケーブル摺動
面を有し、前記ベース部材の側方外側面に設けられたケ
ーブルガイドローラとを備えた自転車用ディレイラアッ
センブリを提供する。
に、自転車用ディレイラアッセンブリであって、ベース
部材と、該ベース部材の側方内側面に設けられ、前記ベ
ース部材に対して揺動軸線を画する揺動領域回りに相対
的に揺動するように該ベース部材に連結される中間部材
と、チェーンガイドを支持し、前記中間部材に対して相
対移動するように連結された可動部材と、ケーブル摺動
面を有し、前記ベース部材の側方外側面に設けられたケ
ーブルガイドローラとを備えた自転車用ディレイラアッ
センブリを提供する。
【０００９】さらに、本発明は、自転車フレームに配設
されるベース部材に取り付けられる自転車用ディレイラ
アッセンブリであって、前記ベース部材に取り付けられ
る中間部材と、該中間部材が前記ベース部材に対して揺
動軸線を含む揺動領域回りに相対的に揺動し得るよう
に、前記中間部材を前記ベース部材に取り付ける連結部
と、チェーンガイドを支持する可動部材と、前記可動部
材が前記中間部材に対して相対移動し得るように、前記
中間部材と前記可動部材との間に配設される連結機構
と、ケーブルガイド面を有する回転自在なケーブルガイ
ドであって、前記揺動軸線と前記連結機構との間に位置
するケーブルガイド軸線回りに回転し得るように構成さ
れたケーブルガイド案内部とを備えた自転車用ディレイ
ラアッセンブリを提供する。
されるベース部材に取り付けられる自転車用ディレイラ
アッセンブリであって、前記ベース部材に取り付けられ
る中間部材と、該中間部材が前記ベース部材に対して揺
動軸線を含む揺動領域回りに相対的に揺動し得るよう
に、前記中間部材を前記ベース部材に取り付ける連結部
と、チェーンガイドを支持する可動部材と、前記可動部
材が前記中間部材に対して相対移動し得るように、前記
中間部材と前記可動部材との間に配設される連結機構
と、ケーブルガイド面を有する回転自在なケーブルガイ
ドであって、前記揺動軸線と前記連結機構との間に位置
するケーブルガイド軸線回りに回転し得るように構成さ
れたケーブルガイド案内部とを備えた自転車用ディレイ
ラアッセンブリを提供する。
【００１０】又、本発明は、自転車フレームに配設され
るベース部材に取り付けられる自転車用ディレイラアッ
センブリであって、前記ベース部材に取り付けられる中
間部材と、該中間部材が前記ベース部材に対して揺動軸
線を含む揺動領域回りに相対的に揺動するように、前記
中間部材を前記ベース部材に取り付ける連結部と、チェ
ーンガイドを支持する可動部材と、前記可動部材が前記
中間部材に対して相対移動するように、前記中間部材と
前記可動部材の間に配設される連結機構と、前記揺動軸
線の方向から視た場合に前記揺動領域と交差するケーブ
ルガイド面を有するケーブルガイドとを備えてた自転車
用ディレイラアッセンブリを提供する。
るベース部材に取り付けられる自転車用ディレイラアッ
センブリであって、前記ベース部材に取り付けられる中
間部材と、該中間部材が前記ベース部材に対して揺動軸
線を含む揺動領域回りに相対的に揺動するように、前記
中間部材を前記ベース部材に取り付ける連結部と、チェ
ーンガイドを支持する可動部材と、前記可動部材が前記
中間部材に対して相対移動するように、前記中間部材と
前記可動部材の間に配設される連結機構と、前記揺動軸
線の方向から視た場合に前記揺動領域と交差するケーブ
ルガイド面を有するケーブルガイドとを備えてた自転車
用ディレイラアッセンブリを提供する。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１は、本発明に係るリアディレ
イラの好ましい一実施の形態１０を側方外側から見た側
面図である。図２は、該リアディレイラ１０の背面図で
ある。なお、本明細書中における「内方」，「外方」，
「上方」，「下方」，「前方」及び「後方」なる用語
は、図１及び図２に基づいて解釈されるべきものであ
り、リアディレイラ１０の前方は図１の右側に相当し、
また、リアディレイラ１０の後方は図１の左側に相当す
る。さらに、リアディレイラ１０の外方及び内方は、そ
れぞれ、図２における右側及び左側に相当する。
イラの好ましい一実施の形態１０を側方外側から見た側
面図である。図２は、該リアディレイラ１０の背面図で
ある。なお、本明細書中における「内方」，「外方」，
「上方」，「下方」，「前方」及び「後方」なる用語
は、図１及び図２に基づいて解釈されるべきものであ
り、リアディレイラ１０の前方は図１の右側に相当し、
また、リアディレイラ１０の後方は図１の左側に相当す
る。さらに、リアディレイラ１０の外方及び内方は、そ
れぞれ、図２における右側及び左側に相当する。
【００１２】図１及び図２に示されるように、リアディ
レイラ１０は、取付ボルト１７を介して該ディレイラ１
０を自転車フレーム１６の後部に取り付けるための開口
１５が形成されたベース部材１４と、中間部材１８と、
リンク機構２４を介して前記中間部材１８に連結される
可動部材２２と、一般的な枢支軸（図示せず）及びスプ
リング（図示せず）を介して前記可動部材２２に揺動自
在に連結されたチェーンガイド２６とを備えている。前
記チェーンガイド２６は、一般的な方法に従って、チェ
ーン（図示せず）を支持する一般的なの案内プーリ３０
及びテンションプーリ３４を備えている。
レイラ１０は、取付ボルト１７を介して該ディレイラ１
０を自転車フレーム１６の後部に取り付けるための開口
１５が形成されたベース部材１４と、中間部材１８と、
リンク機構２４を介して前記中間部材１８に連結される
可動部材２２と、一般的な枢支軸（図示せず）及びスプ
リング（図示せず）を介して前記可動部材２２に揺動自
在に連結されたチェーンガイド２６とを備えている。前
記チェーンガイド２６は、一般的な方法に従って、チェ
ーン（図示せず）を支持する一般的なの案内プーリ３０
及びテンションプーリ３４を備えている。
【００１３】図３に示されるように、ベース部材１４
は、位置調節ネジ３６が螺入される位置決め突設部３５
を備えいる。前記位置調節ネジ３６の一端部は、フレー
ム１６に形成された位置決め突起３７に当接するように
構成されている。したがって、フレーム１６に対するベ
ース部材１４の相対回転位置は、前記位置調節ネジ３６
を回転させることによって調節される。
は、位置調節ネジ３６が螺入される位置決め突設部３５
を備えいる。前記位置調節ネジ３６の一端部は、フレー
ム１６に形成された位置決め突起３７に当接するように
構成されている。したがって、フレーム１６に対するベ
ース部材１４の相対回転位置は、前記位置調節ネジ３６
を回転させることによって調節される。
【００１４】図１〜図４により詳細に示されるように、
前記中間部材１８は、該中間部材１８が前記ベース部材
１４に対し揺動領域３９回りに揺動するように、枢支軸
３８を介して前記ベース部材１４に連結されている。前
記揺動領域３９は、揺動軸線Ｘ方向、即ち、枢支軸３８
の長手軸と同軸方向に沿って視た場合の該枢支軸３８の
断面領域によって画される。
前記中間部材１８は、該中間部材１８が前記ベース部材
１４に対し揺動領域３９回りに揺動するように、枢支軸
３８を介して前記ベース部材１４に連結されている。前
記揺動領域３９は、揺動軸線Ｘ方向、即ち、枢支軸３８
の長手軸と同軸方向に沿って視た場合の該枢支軸３８の
断面領域によって画される。
【００１５】前記中間部材１８は、環状のスプリング保
持孔４１が形成されたスプリング保持ハウジング４０を
有している。前記スプリング保持孔４１は、円筒状の軸
保持ハウジング４２の外面と前記スプリング保持ケーシ
ング４０の外方円筒部４３の内面とによって画される。
前記中間部材１８と前記ベース部材１４との間には、一
端部４５がベース部材１４に形成された開口部４６内に
保持され、且つ、他端部４７がスプリング保持ケーシン
グ４０に形成された開口部４８に保持されるコイルスプ
リング４４が配設されている。該スプリング４４は、中
間部材１８をベース部材１４に対して反時計回りに付勢
する付勢機構として機能する。ネジが形成された外周面
５０を有する軸保持ボルト４９が、前記外方円筒部４３
に形成されたネジ付き開口部５１に螺入され、該ボルト
の先端部は軸保持ハウジング４２に形成された開口部５
２（図４には１つの開口部のみが示されている）を貫通
して延び、枢支軸３８に形成された外周溝部５３に係合
しており、これにより、枢支軸３８及びベース部材１４
が中間部材１８に対し相対回転自在且つ軸方向移動不能
に保持される。前記スプリング保持ハウジング４０は、
ベース部材１４の内方に配設されており、自転車の後輪
に向かって横方向内方に延びている。斯かる構成によっ
て、自転車が転倒又は衝突した際に破損又は損傷し得る
横方向外方に突出した部材を殆ど有さないディレイラが
提供される。
持孔４１が形成されたスプリング保持ハウジング４０を
有している。前記スプリング保持孔４１は、円筒状の軸
保持ハウジング４２の外面と前記スプリング保持ケーシ
ング４０の外方円筒部４３の内面とによって画される。
前記中間部材１８と前記ベース部材１４との間には、一
端部４５がベース部材１４に形成された開口部４６内に
保持され、且つ、他端部４７がスプリング保持ケーシン
グ４０に形成された開口部４８に保持されるコイルスプ
リング４４が配設されている。該スプリング４４は、中
間部材１８をベース部材１４に対して反時計回りに付勢
する付勢機構として機能する。ネジが形成された外周面
５０を有する軸保持ボルト４９が、前記外方円筒部４３
に形成されたネジ付き開口部５１に螺入され、該ボルト
の先端部は軸保持ハウジング４２に形成された開口部５
２（図４には１つの開口部のみが示されている）を貫通
して延び、枢支軸３８に形成された外周溝部５３に係合
しており、これにより、枢支軸３８及びベース部材１４
が中間部材１８に対し相対回転自在且つ軸方向移動不能
に保持される。前記スプリング保持ハウジング４０は、
ベース部材１４の内方に配設されており、自転車の後輪
に向かって横方向内方に延びている。斯かる構成によっ
て、自転車が転倒又は衝突した際に破損又は損傷し得る
横方向外方に突出した部材を殆ど有さないディレイラが
提供される。
【００１６】さらに、ケーブルガイド面５５を有するケ
ーブルガイドローラ５４が、ベース部材１４に形成され
たネジ付き開口部５７に螺入されるボルト５６を介し
て、該ベース部材１４の外面に回転自在に装着されてい
る。前記ケーブルガイド面５５は、揺動領域３９、より
好ましくは、揺動軸線Ｘ方向に沿って視た場合の該揺動
軸線Ｘと交差している。
ーブルガイドローラ５４が、ベース部材１４に形成され
たネジ付き開口部５７に螺入されるボルト５６を介し
て、該ベース部材１４の外面に回転自在に装着されてい
る。前記ケーブルガイド面５５は、揺動領域３９、より
好ましくは、揺動軸線Ｘ方向に沿って視た場合の該揺動
軸線Ｘと交差している。
【００１７】前記リンク機構２４は、外方に位置する第
１リンク５８と、内方に位置する第２リンク６２とを有
している。前記第１リンク５８の一端部は枢支軸６６を
介して前記中間部材１８に揺動自在に連結され、且つ、
該第１リンク５８の他端部は枢支軸７０を介して前記可
動部材２２に揺動自在に連結されている。同様に、第２
リンク６２の一端部は枢支軸７４を介して前記中間部材
１８に揺動自在に連結され、且つ、第２リンク６２の他
端部は枢支軸７８を介して前記可動部材２２に揺動自在
に連結されている。このように構成することによって、
平行四辺形状のリンク機構が形成される。さらに、前記
可動部材２２を前記中間部材１８に対して横方向内方
（即ち、自転車の後輪方向）へ付勢すべく、戻しスプリ
ング８２が、リンク機構２４内において、該中間部材１
８と可動部材２２との間に連結されている。
１リンク５８と、内方に位置する第２リンク６２とを有
している。前記第１リンク５８の一端部は枢支軸６６を
介して前記中間部材１８に揺動自在に連結され、且つ、
該第１リンク５８の他端部は枢支軸７０を介して前記可
動部材２２に揺動自在に連結されている。同様に、第２
リンク６２の一端部は枢支軸７４を介して前記中間部材
１８に揺動自在に連結され、且つ、第２リンク６２の他
端部は枢支軸７８を介して前記可動部材２２に揺動自在
に連結されている。このように構成することによって、
平行四辺形状のリンク機構が形成される。さらに、前記
可動部材２２を前記中間部材１８に対して横方向内方
（即ち、自転車の後輪方向）へ付勢すべく、戻しスプリ
ング８２が、リンク機構２４内において、該中間部材１
８と可動部材２２との間に連結されている。
【００１８】自転車の前方部からコントロールケーブル
ワイヤ８６は、リアディレイラ１０の後方に向かって延
び、その後、ケーブルガイドローラ５４のケーブルガイ
ド面５５の周囲に巻回され、且つ、中間部材１８の上部
内方に形成された円筒状ケーブル供給チャネル９０を通
って前方に延びることによって、方向が変えられてい
る。該ワイヤ８６は、その後、（図６に示される形態の
ワイヤ固定部材９４’と同様の方法で）第２リンク６２
の内面から上方に向かって延在されたワイヤ固定部材９
４に締結される。
ワイヤ８６は、リアディレイラ１０の後方に向かって延
び、その後、ケーブルガイドローラ５４のケーブルガイ
ド面５５の周囲に巻回され、且つ、中間部材１８の上部
内方に形成された円筒状ケーブル供給チャネル９０を通
って前方に延びることによって、方向が変えられてい
る。該ワイヤ８６は、その後、（図６に示される形態の
ワイヤ固定部材９４’と同様の方法で）第２リンク６２
の内面から上方に向かって延在されたワイヤ固定部材９
４に締結される。
【００１９】図５A〜図５Cは、前記中間部材１８が前記
ベース部材１４に対し反時計回りに揺動する際の前記コ
ントロールケーブルワイヤ８６の状態を示している。一
般的に、前記ワイヤ８６の中心が前記揺動領域３８、即
ち、揺動軸線Ｘと交差する状態が理想的である。図５A
は、３段スプロケットクラスタのうち、最も小径の（最
も内側に位置する）フロントスプロケットにチェーンが
係合し、且つ、前記ワイヤ８６が揺動軸線Ｘと僅かに交
差している状態を示している。又、図５Bは、チェーン
が中間に位置するフロントスプロケットに係合し、且
つ、前記ワイヤ８６の中心が、該ワイヤ８６とケーブル
ガイド面５５との間の初期接触点において、揺動軸線Ｘ
と交差している状態を示す。さらに、図５Cは、チェー
ンが最大径の（最も外側に位置する）フロントスプロケ
ットと係合し、且つ、前記ワイヤ８６と揺動軸線Ｘとの
交差状態が継続されている状態を示している。前記中間
部材１８が前記ベース部材１４に対して相対的に揺動す
るに従って、前記ワイヤ８６はケーブルガイド面５５の
周囲に巻回され、これにより、該ワイヤ８６の有効長
さ、即ち、該ワイヤ８６に加わる引張力に著しい変化が
生じることが防止される。斯かる構成は、フロントディ
レイラがチェーンを異なるフロントスプロケットに移動
させる際に、チェーンガイド２６と選択されたリアスプ
ロケットとの配置関係が悪影響を受けないことを保証す
る。発明者による試験において、ワイヤ８６の有効長さ
は、図５Aに示す状態と図５Bに示す状態との間では0.06
mm変化しただけであり、また、図５Bに示す状態と図５C
に示す状態との間では0.118mm変化しただけであった。
ベース部材１４に対し反時計回りに揺動する際の前記コ
ントロールケーブルワイヤ８６の状態を示している。一
般的に、前記ワイヤ８６の中心が前記揺動領域３８、即
ち、揺動軸線Ｘと交差する状態が理想的である。図５A
は、３段スプロケットクラスタのうち、最も小径の（最
も内側に位置する）フロントスプロケットにチェーンが
係合し、且つ、前記ワイヤ８６が揺動軸線Ｘと僅かに交
差している状態を示している。又、図５Bは、チェーン
が中間に位置するフロントスプロケットに係合し、且
つ、前記ワイヤ８６の中心が、該ワイヤ８６とケーブル
ガイド面５５との間の初期接触点において、揺動軸線Ｘ
と交差している状態を示す。さらに、図５Cは、チェー
ンが最大径の（最も外側に位置する）フロントスプロケ
ットと係合し、且つ、前記ワイヤ８６と揺動軸線Ｘとの
交差状態が継続されている状態を示している。前記中間
部材１８が前記ベース部材１４に対して相対的に揺動す
るに従って、前記ワイヤ８６はケーブルガイド面５５の
周囲に巻回され、これにより、該ワイヤ８６の有効長
さ、即ち、該ワイヤ８６に加わる引張力に著しい変化が
生じることが防止される。斯かる構成は、フロントディ
レイラがチェーンを異なるフロントスプロケットに移動
させる際に、チェーンガイド２６と選択されたリアスプ
ロケットとの配置関係が悪影響を受けないことを保証す
る。発明者による試験において、ワイヤ８６の有効長さ
は、図５Aに示す状態と図５Bに示す状態との間では0.06
mm変化しただけであり、また、図５Bに示す状態と図５C
に示す状態との間では0.118mm変化しただけであった。
【００２０】図６は本発明に係るリアディレイラの他の
実施の形態１０’を横方向外方から視た側面図であり、
図７は該リアディレイラ１０’の背面図であり、また、
図８はベース部材及び中間部材を横方向内方から視たら
見た図である。なお、本実施の形態は、図１〜図４に示
される実施の形態におけると実質的に同一構成の部材を
有しており、該同一又は相当部材には同一符号を付して
いる。本実施の形態に係るリアディレイラ１０’は、ケ
ーブル案内ローラ５４がベース部材１４ではなく中間部
材１８に回転自在に装着されている点、円筒状ケーブル
供給チャネル９０’が中間部材１８の上方外方部に形成
されている点、ワイヤ８６が第２リンク体６２の下方外
面に配設されたワイヤ固定部材９４’に締結されている
点、及びスプリング保持ハウジング４０’がベース部材
１４の外面に配設され、且つ、該ハウジング４０’が自
転車の後輪から離間するように横方向外方へ延びている
点において、前記実施の形態１と構成を異にしている。
実施の形態１０’を横方向外方から視た側面図であり、
図７は該リアディレイラ１０’の背面図であり、また、
図８はベース部材及び中間部材を横方向内方から視たら
見た図である。なお、本実施の形態は、図１〜図４に示
される実施の形態におけると実質的に同一構成の部材を
有しており、該同一又は相当部材には同一符号を付して
いる。本実施の形態に係るリアディレイラ１０’は、ケ
ーブル案内ローラ５４がベース部材１４ではなく中間部
材１８に回転自在に装着されている点、円筒状ケーブル
供給チャネル９０’が中間部材１８の上方外方部に形成
されている点、ワイヤ８６が第２リンク体６２の下方外
面に配設されたワイヤ固定部材９４’に締結されている
点、及びスプリング保持ハウジング４０’がベース部材
１４の外面に配設され、且つ、該ハウジング４０’が自
転車の後輪から離間するように横方向外方へ延びている
点において、前記実施の形態１と構成を異にしている。
【００２１】図９A〜図９Cは、中間部材１８がベース部
材１４に対して反時計回りに揺動する際のコントロール
ケーブルワイヤ８６の状態を示している。図９Aは、３
段スプロケットクラスタのうち、最も小径の（最も内側
に位置する）フロントスプロケットにチェーンが係合
し、且つ、前記ワイヤ８６が揺動軸線Ｘと僅かに交差し
ている状態を示している。又、図９Bは、チェーンが中
間に位置するフロントスプロケットに係合し、且つ、前
記ワイヤ８６の中心が、該ワイヤ８６とケーブルガイド
面５５との初期接触点において、揺動軸線Ｘと交差して
いる状態を示している。さらに、図９Cは、チェーンが
最大径の（最も外側に位置する）フロントスプロケット
と係合し、且つ、前記ワイヤ８６と揺動軸線Ｘとの交差
状態が継続されている状態を示している。前記実施の形
態１と同様に、中間部材１８がベース部材１４に対して
相対的に揺動するに従って、前記ワイヤ８６はケーブル
ガイド面５５の周囲に巻回され、これにより、該ワイヤ
８６の有効長さ、即ち、該ワイヤ８６に加わる引張力に
著しい変化が生じることが防止される。斯かる構成は、
フロントディレイラがチェーンを異なるフロントスプロ
ケットに移動させる際に、チェーンガイド２６と選択さ
れたリアスプロケットとの配置関係が悪影響を受けない
ことを保証する。発明者による試験において、ワイヤ８
６の有効長さは、図９Aに示す状態と図９Bに示す状態と
の間では0.06mm変化しただけであり、また図９Bに示す
状態と図９Cに示す状態との間では0.118mm変化しただけ
であった。
材１４に対して反時計回りに揺動する際のコントロール
ケーブルワイヤ８６の状態を示している。図９Aは、３
段スプロケットクラスタのうち、最も小径の（最も内側
に位置する）フロントスプロケットにチェーンが係合
し、且つ、前記ワイヤ８６が揺動軸線Ｘと僅かに交差し
ている状態を示している。又、図９Bは、チェーンが中
間に位置するフロントスプロケットに係合し、且つ、前
記ワイヤ８６の中心が、該ワイヤ８６とケーブルガイド
面５５との初期接触点において、揺動軸線Ｘと交差して
いる状態を示している。さらに、図９Cは、チェーンが
最大径の（最も外側に位置する）フロントスプロケット
と係合し、且つ、前記ワイヤ８６と揺動軸線Ｘとの交差
状態が継続されている状態を示している。前記実施の形
態１と同様に、中間部材１８がベース部材１４に対して
相対的に揺動するに従って、前記ワイヤ８６はケーブル
ガイド面５５の周囲に巻回され、これにより、該ワイヤ
８６の有効長さ、即ち、該ワイヤ８６に加わる引張力に
著しい変化が生じることが防止される。斯かる構成は、
フロントディレイラがチェーンを異なるフロントスプロ
ケットに移動させる際に、チェーンガイド２６と選択さ
れたリアスプロケットとの配置関係が悪影響を受けない
ことを保証する。発明者による試験において、ワイヤ８
６の有効長さは、図９Aに示す状態と図９Bに示す状態と
の間では0.06mm変化しただけであり、また図９Bに示す
状態と図９Cに示す状態との間では0.118mm変化しただけ
であった。
【００２２】図１０は本発明に係るリアディレイラのさ
らに他の実施の形態１０''を横方向外方から視た側面図
であり、図１１は該リアディレイラ１０''の背面図であ
る。該リアディレイラ１０''は、下記点を除き、図１〜
図４に示されるリアディレイラ１０と実質的に同一の構
成を備えている。即ち、該リアディレイラ１０''は、枢
支軸３８及びケーブルガイドローラ５４が中間部材１
８’に対しさらに後方に配設されるように、ベース部材
１４’がフレーム１６から下方へ向かってＬ字状に延び
ている点、円筒状ケーブル供給チャネル９０’が、（図
６に示される形態におけると同様に）中間部材１８’の
上方外面に形成されている点、ワイヤ８６が、（図６に
示される形態におけると同様に）第２リンク６２の下方
外面に配設されたケーブル固定部材９４''に締結されて
いる点、フレーム１６がスプリング保持ハウジング４
０''の長手方向略中央部に配置されるように、該スプリ
ング保持ハウジング４０''がフレーム１６の下方に配設
されており、これにより、よりコンパクトな構成とされ
ている点、及び、ケーブルガイド面１０４を有する第２
ケーブルガイドローラ１００が、ベース部材１４’をフ
レーム１６に取り付けるボルト１０８と同軸上に配置さ
れた該ベース部材１４’に回転自在に取り付けられてい
る点、を除き、前記実施の形態１と同様の構成を備えて
いる。本実施の形態に係るリアディレイラ１０’’の各
動作は、図５A〜図5Cに示されたリアディレイラ１０の
動作と同様である。前記実施の形態１に係るリアディレ
イラ１０は、リアディレイラケーブルが自転車フレーム
における上方パイプに沿って設けられてなる自転車に適
しているのに対し、本実施の形態に係るリアディレイラ
１０''は、ディレイラケーブルが自転車フレームにおけ
る下方パイプに沿って設けられてなる自転車に適してい
る。
らに他の実施の形態１０''を横方向外方から視た側面図
であり、図１１は該リアディレイラ１０''の背面図であ
る。該リアディレイラ１０''は、下記点を除き、図１〜
図４に示されるリアディレイラ１０と実質的に同一の構
成を備えている。即ち、該リアディレイラ１０''は、枢
支軸３８及びケーブルガイドローラ５４が中間部材１
８’に対しさらに後方に配設されるように、ベース部材
１４’がフレーム１６から下方へ向かってＬ字状に延び
ている点、円筒状ケーブル供給チャネル９０’が、（図
６に示される形態におけると同様に）中間部材１８’の
上方外面に形成されている点、ワイヤ８６が、（図６に
示される形態におけると同様に）第２リンク６２の下方
外面に配設されたケーブル固定部材９４''に締結されて
いる点、フレーム１６がスプリング保持ハウジング４
０''の長手方向略中央部に配置されるように、該スプリ
ング保持ハウジング４０''がフレーム１６の下方に配設
されており、これにより、よりコンパクトな構成とされ
ている点、及び、ケーブルガイド面１０４を有する第２
ケーブルガイドローラ１００が、ベース部材１４’をフ
レーム１６に取り付けるボルト１０８と同軸上に配置さ
れた該ベース部材１４’に回転自在に取り付けられてい
る点、を除き、前記実施の形態１と同様の構成を備えて
いる。本実施の形態に係るリアディレイラ１０’’の各
動作は、図５A〜図5Cに示されたリアディレイラ１０の
動作と同様である。前記実施の形態１に係るリアディレ
イラ１０は、リアディレイラケーブルが自転車フレーム
における上方パイプに沿って設けられてなる自転車に適
しているのに対し、本実施の形態に係るリアディレイラ
１０''は、ディレイラケーブルが自転車フレームにおけ
る下方パイプに沿って設けられてなる自転車に適してい
る。
【００２３】前記記述は、本発明に係るリアディレイラ
の種々の実施の形態の説明であるが、本発明の要旨及び
範囲を逸脱しない範囲において、さらなる変形を行うこ
とも可能である。例えば、種々の構成部材のサイズ、形
状、取付け位置、取付け方向などは、所望により変更さ
れ得る。又、前記戻しバネ８２は、可動部材２２を、中
間部材１８に対して横方向外方（即ち、自転車の後輪か
ら離間する方向）に付勢するように接続され得る。さら
に、ケーブルガイドローラ５４は、円形状である必要は
なく、適当な円弧状とすることも可能である。例えば、
ケーブルガイドローラ５４は、円弧状又は他の形状のケ
ーブルガイド面を有する固定ケーブルガイド面と置換す
ることも可能である。さらに、ベース部材は、自転車フ
レーム１６と一体形成され得る。１つの構成部材によっ
て奏される機能を２つの構成部材によって奏されるよう
に構成することもできるし、又、その逆も可能である。
又、すべての効果が、特定の実施の形態において同時に
奏される必要はない。即ち、従来技術に対して新規な構
成は、それ単独又は他の構成と組み合わせた態様に包含
される構成的及び／又は作用的概念を含み、発明者によ
ってなされた個別の発明と解釈されるべきである。従っ
て、本発明の範囲は、開示した特定構成によって限定さ
れるものではない。
の種々の実施の形態の説明であるが、本発明の要旨及び
範囲を逸脱しない範囲において、さらなる変形を行うこ
とも可能である。例えば、種々の構成部材のサイズ、形
状、取付け位置、取付け方向などは、所望により変更さ
れ得る。又、前記戻しバネ８２は、可動部材２２を、中
間部材１８に対して横方向外方（即ち、自転車の後輪か
ら離間する方向）に付勢するように接続され得る。さら
に、ケーブルガイドローラ５４は、円形状である必要は
なく、適当な円弧状とすることも可能である。例えば、
ケーブルガイドローラ５４は、円弧状又は他の形状のケ
ーブルガイド面を有する固定ケーブルガイド面と置換す
ることも可能である。さらに、ベース部材は、自転車フ
レーム１６と一体形成され得る。１つの構成部材によっ
て奏される機能を２つの構成部材によって奏されるよう
に構成することもできるし、又、その逆も可能である。
又、すべての効果が、特定の実施の形態において同時に
奏される必要はない。即ち、従来技術に対して新規な構
成は、それ単独又は他の構成と組み合わせた態様に包含
される構成的及び／又は作用的概念を含み、発明者によ
ってなされた個別の発明と解釈されるべきである。従っ
て、本発明の範囲は、開示した特定構成によって限定さ
れるものではない。
【００２４】
【発明の効果】本発明に係るディレイラによれば、該デ
ィレイラが自転車フレームに対して相対的に揺動する際
に、該ディレイラを操作する為に使用されるコントロー
ルケーブルの張力に悪影響を与えること無く該コントロ
ールケーブルの案内方向を十分に変更させることができ
る。
ィレイラが自転車フレームに対して相対的に揺動する際
に、該ディレイラを操作する為に使用されるコントロー
ルケーブルの張力に悪影響を与えること無く該コントロ
ールケーブルの案内方向を十分に変更させることができ
る。
【図１】図１は、本発明に係るリアディレイラの一実施
の形態を横方向外方から視た側面図である。
の形態を横方向外方から視た側面図である。
【図２】図２は、図１に示されたディレイラの背面図で
ある。
ある。
【図３】図３は、図１に示されたディレイラのベース部
材と中間部材とを横方向内方から視た側面図であり、自
転車フレームに対するベース部材の回転位置を調節する
ための調節機構を示している。
材と中間部材とを横方向内方から視た側面図であり、自
転車フレームに対するベース部材の回転位置を調節する
ための調節機構を示している。
【図４】図４は、ベース部材、中間部材、ケーブルガイ
ドローラ、及び前記ベース部材に対して前記中間部材を
付勢するスプリングの分解斜視図である。
ドローラ、及び前記ベース部材に対して前記中間部材を
付勢するスプリングの分解斜視図である。
【図５】図５A〜図５Cは、前記中間部材を前記ベース部
材に対して相対的に揺動させたときの、コントロールケ
ーブルのインナーワイヤの各状態を示している。
材に対して相対的に揺動させたときの、コントロールケ
ーブルのインナーワイヤの各状態を示している。
【図６】本発明に係るリアディレイラの他の実施の形態
を横方向外方から視た側面図である。
を横方向外方から視た側面図である。
【図７】図７は、図６に示されたリアディレイラの背面
図である。
図である。
【図８】図８は、図６に示されたディレイラのベース部
材及び中間部材を横方向内方から視た側面図であり、自
転車フレームに対するベース部材の回転位置を調節する
ための調節機構を示している。
材及び中間部材を横方向内方から視た側面図であり、自
転車フレームに対するベース部材の回転位置を調節する
ための調節機構を示している。
【図９】図９A乃至図９Cは、図６に示されたリアディレ
イラにおいて、前記中間部材を前記ベース部材に対して
相対的に揺動させたときの、コントロールケーブルのイ
ンナーワイヤの各状態を示している。
イラにおいて、前記中間部材を前記ベース部材に対して
相対的に揺動させたときの、コントロールケーブルのイ
ンナーワイヤの各状態を示している。
【図１０】図１０は、本発明に係るリアディレイラのさ
らに他の実施の形態を横方向外方から視た側面図であ
る。
らに他の実施の形態を横方向外方から視た側面図であ
る。
【図１１】図１１は、図１０に示されたディレイラの背
面図である。
面図である。
１０ リアディレイラ １４ ベース部材 １６ 自転車フレーム １８ 中間部材 ２２ 可動部材 ２４ リンク機構 ２６ チェーンガイド ３６ 位置調節ネジ ３８ 揺動軸部 ３９ 揺動領域 ５４ ケーブルガイドローラ ５５ ケーブルガイド面 ５８ 第１リンク ６２ 第２リンク ６６ 枢支軸 ７０ 揺動軸 ８６ コントロールケーブル Ｘ 揺動軸線
Claims (21)
- 【請求項１】 自転車用ディレイラアッセンブリであっ
て、 ベース部材と、 該ベース部材に対し、揺動軸線を囲繞する揺動領域回り
に相対的に揺動し得るように該ベース部材に連結される
中間部材と、 チェーンガイドを支持し、前記中間部材に対して相対移
動し得るように連結された可動部材と、 前記揺動軸線の方向に沿って視た際に前記揺動領域と交
差するケーブルガイド面を有するケーブルガイドとを備
えたことを特徴とする自転車用ディレイラアッセンブ
リ。 - 【請求項２】 前記中間部材は枢支軸を介して前記ベー
ス部材に連結されており、 前記枢支軸は前記揺動軸線と同軸上に配設されているこ
とを特徴とする請求項１に記載の自転車用ディレイラア
ッセンブリ。 - 【請求項３】 前記ケーブルガイドは、前記ベース部材
に回転自在に連結されたケーブルガイドローラを備えて
いることを特徴とする請求項１又は２に記載の自転車用
ディレイラアッセンブリ。 - 【請求項４】 前記ケーブルガイドは、前記中間部材に
回転自在に連結されたケーブルガイドローラを備えてい
ることを特徴とする請求項１又は２に記載の自転車用デ
ィレイラアッセンブリ。 - 【請求項５】 前記中間部材を前記ベース部材に対して
付勢する付勢機構をさらに備えていることを特徴とする
請求項１から４の何れかに記載の自転車用ディレイラア
ッセンブリ。 - 【請求項６】 前記付勢機構は、一端部が前記ベース部
材に保持され且つ他端部が前記中間部材に保持されるス
プリングを備えていることを特徴とする請求項５に記載
の自転車用ディレイラアッセンブリ。 - 【請求項７】 前記可動部材を前記中間部材に連結させ
るリンク機構をさらに備えていることを特徴とする請求
項１から６の何れかに記載の自転車用ディレイラアッセ
ンブリ。 - 【請求項８】 前記リンク機構は、前記中間部材及び前
記可動部材に揺動自在に連結された第１リンクを備えて
いることを特徴とする請求項７に記載の自転車用ディレ
イラアッセンブリ。 - 【請求項９】 前記リンク機構は、前記中間部材及び前
記可動部材に揺動自在に連結された第２リンクを備えて
いることを特徴とする請求項８に記載の自転車用ディレ
イラアッセンブリ。 - 【請求項１０】 前記中間部材、可動部材、第１リンク
及び第２リンクは、平行四辺形状のリンク機構を形成し
ていることを特徴とする請求項９に記載の自転車用ディ
レイラアッセンブリ。 - 【請求項１１】 前記第１リンクは前記第２リンクの上
方に配設されており、 該ディレイラアッセンブリは、さらに、前記第２リンク
の内面に配設されたケーブル固定部材を備えていること
を特徴とする請求項９又は１０に記載の自転車用ディレ
イラアッセンブリ。 - 【請求項１２】 自転車フレーム部に対するベース部材
の相対回転位置を調節すべく、前記ベース部材に配設さ
れた調節機構をさらに備えていることを特徴とする請求
項１から１０の何れかに記載の自転車用ディレイラアッ
センブリ。 - 【請求項１３】 前記可動部材を付勢する戻しバネを、
さらに備えていることを特徴とする請求項１から１２の
何れかに記載の自転車用ディレイラアッセンブリ。 - 【請求項１４】 前記戻しバネは、前記可動部材を横方
向内方へ付勢することを特徴とする請求項１３に記載の
自転車用ディレイラアッセンブリ。 - 【請求項１５】 前記中間部材に設けられたケーブル供
給チャネルを、さらに備えていることを特徴とする請求
項１から１４の何れかに記載の自転車用ディレイラアッ
センブリ。 - 【請求項１６】 前記ケーブル供給チャネルは、前記中
間部材の上部に設けられていることを特徴とする請求項
１５に記載の自転車用ディレイラアッセンブリ。 - 【請求項１７】 前記ケーブル供給チャネルは、前記中
間部材の横方向内部に設けられていることを特徴とする
請求項１５に記載の自転車用ディレイラアッセンブリ。 - 【請求項１８】 前記ケーブル供給チャネルは、前記中
間部材の横方向外部に設けられていることを特徴とする
請求項１５に記載の自転車用ディレイラアッセンブリ。 - 【請求項１９】 自転車用ディレイラアッセンブリであ
って、 ベース部材と、 該ベース部材の側方内側面に設けられ、前記ベース部材
に対して揺動軸線を画する揺動領域回りに相対的に揺動
するように該ベース部材に連結される中間部材と、 チェーンガイドを支持し、前記中間部材に対して相対移
動するように連結された可動部材と、 ケーブル摺動面を有し、前記ベース部材の側方外側面に
設けられたケーブルガイドローラとを備えていることを
特徴とする自転車用ディレイラアッセンブリ。 - 【請求項２０】 自転車フレームに配設されるベース部
材に取り付けられる自転車用ディレイラアッセンブリで
あって、 前記ベース部材に取り付けられる中間部材と、 該中間部材が前記ベース部材に対して揺動軸線を含む揺
動領域回りに相対的に揺動し得るように、前記中間部材
を前記ベース部材に取り付ける連結部と、 チェーンガイドを支持する可動部材と、 前記可動部材が前記中間部材に対して相対移動し得るよ
うに、前記中間部材と前記可動部材との間に配設される
連結機構と、 ケーブルガイド面を有する回転自在なケーブルガイドで
あって、前記揺動軸線と前記連結機構との間に位置する
ケーブルガイド軸線回りに回転し得るように構成された
ケーブルガイド案内部とを備えていることを特徴とする
自転車用ディレイラアッセンブリ。 - 【請求項２１】 自転車フレームに配設されるベース部
材に取り付けられる自転車用ディレイラアッセンブリで
あって、 前記ベース部材に取り付けられる中間部材と、 該中間部材が前記ベース部材に対して揺動軸線を含む揺
動領域回りに相対的に揺動するように、前記中間部材を
前記ベース部材に取り付ける連結部と、 チェーンガイドを支持する可動部材と、 前記可動部材が前記中間部材に対して相対移動するよう
に、前記中間部材と前記可動部材の間に配設される連結
機構と、 前記揺動軸線の方向から視た場合に前記揺動領域と交差
するケーブルガイド面を有するケーブルガイドとを備え
ていることを特徴とする自転車用ディレイラアッセンブ
リ。
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