JP2001162870A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2001162870A
JP2001162870A JP34763699A JP34763699A JP2001162870A JP 2001162870 A JP2001162870 A JP 2001162870A JP 34763699 A JP34763699 A JP 34763699A JP 34763699 A JP34763699 A JP 34763699A JP 2001162870 A JP2001162870 A JP 2001162870A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙全体に作用する吸引力を増大させること
なく、種々のサイズの用紙に印字してもプラテンから用
紙が浮き上がらない記録装置を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 プラテン16の上面に、記録用紙の搬送
方向Uに沿って設けられ、溝部40を形成する複数のリ
ブ30と、印字領域ARの溝部40に形成された吸引口
34とを設ける。記録用紙で印字する際、吸引口34か
ら空気を吸引する。これにより、溝部40の印字領域A
Rに吸引力が発生する。従って、プラテン16とリブ3
0とによって形成された溝部40の上に記録用紙が搬送
されてきたとき、記録用紙はプラテン16側に吸引され
る。このため、印字の際、記録用紙がプラテン16から
浮き上がることが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字する際に記録
用紙が浮き上がることを防止した記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14に示すように、記録用紙(以下、
単に用紙という)に印字するインクジェット型等の従来
の記録装置100は、搬送されてきた用紙Yをプラテン
102の上面に載せ、記録ヘッド104により印字す
る。
【0003】ところで、この従来の記録装置100で
は、印字する際、搬送方向に直交する方向の用紙Y、特
に縁部(以下、幅方向両端部という)が、プラテン10
2の上面から浮き上がるという好ましくない事態が生じ
ていた。
【0004】この対策を施した記録装置として、特開平
8−192544号公報により開示された記録装置が知
られている。この記録装置は、図15、図16に示すよ
うに、用紙を載せるプラテン112に、空気を吸引する
吸引孔114を形成しており、吸引孔114の下方に設
けられた負圧室(図示せず)へ吸引孔114から空気吸
引することにより、用紙がプラテン112から浮き上が
ることを防止している。
【0005】しかし、特開平8−192544号公報に
より開示されたこの記録装置では、プラテン112の上
面が平面又は曲面であり、吸引孔114からの吸引によ
り用紙がプラテン112に過度に吸い付けられて搬送し
難くなる事態が生じる。しかも、吸引孔114の寸法や
位置が特に調整されていないので、この事態は頻繁に起
こり得ると考えられる。また、例えばA4サイズの用紙
A4に対応させて吸引孔114を配列した場合、B5サ
イズの用紙B5等、用紙A4に比べてサイズの小さい用
紙を搬送すると、搬送方向に直交する方向の端部に配置
された吸引孔114Aの上には用紙が搬送されてこず、
このため、負圧室への空気の吸引量が過大となって負圧
室の負圧が低下して、他の吸引孔114Bによる用紙の
吸引力が低減するという難点もある。
【0006】また、別の対策を施した記録装置として、
図17、図18に示すように、特開平9−220837
号公報により開示された記録装置120が知られてい
る。この記録装置120では、プラテン122の上面に
用紙Yの反搬送方向に流れる気流Vを発生させて用紙Y
とプラテン122との間を若干負圧にし、搬送ローラ1
24、126によって搬送される用紙Yがプラテン12
2から浮き上がることを防止している。この気流Vを発
生させるために、搬送方向Uの下流側に空気吸引用の吸
引口128を設け、更に、必要に応じて、搬送方向Uと
平行な複数本のリブ130をプラテン122の上面に設
けている。
【0007】しかし、この記録装置120では、搬送中
の用紙Yの先端位置及び後端位置に応じて吸引口128
の開閉操作を行う必要があり、しかも、この先端位置及
び後端位置は、用紙Yのサイズ毎に異なる。従って、こ
の機構の構造は、必然的に複雑な構造になる。また、用
紙の幅方向両端部が印字によってカール状に変形し易
い。これを防止する対策として、負圧力を増大させて、
幅方向両端部がプラテン122から浮き上がることを防
止する手段が考えられるが、用紙Yに作用させる搬送力
を増大させる必要があるため、搬送精度に悪影響を及ぼ
すという難点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮して、用紙全体に作用する吸引力を増大させること
なく、種々のサイズの用紙に印字してもプラテンから用
紙が浮き上がらない記録装置を提供することを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、プラテンの上面に記録用紙を供給して記録ヘッドに
より印字する記録装置において、前記プラテンの上面
に、前記記録用紙の搬送方向に沿って設けられ、溝部を
形成する複数のリブと、印字領域の前記溝部の底面に形
成された吸引口と、前記吸引口から空気を吸引して前記
溝部に吸引力を発生させる吸引手段と、を有することを
特徴とする。
【0010】記録用紙で印字する際、吸引手段により、
吸引口から空気を吸引する。
【0011】これにより、溝部の印字領域に吸引力が発
生し、印字領域の上に記録用紙が搬送されてきたとき、
記録用紙はプラテン側に吸引され、印字の際、記録用紙
がプラテンから浮き上がることが防止される。また、印
字領域に吸引力を集中させ、用紙全体に作用する吸引力
を増大させる必要がないので、用紙に過大な搬送力を加
える必要がなく、搬送精度が良い。
【0012】請求項2に記載の発明では、前記吸引口
が、前記溝部の底面の中央部付近に形成されていること
を特徴とする。
【0013】これにより、溝部の中央部で記録用紙に吸
引力を加えることが可能になり、吸引力が搬送方向の上
流側及び下流側にも作用するので、従来のように吸引口
の開閉操作を行う必要がなく、記録装置の構造が簡素で
ある。
【0014】請求項3に記載の発明では、ローラと、前
記ローラとの間に記録用紙をニップして排出する拍車と
を有する記録装置において、前記吸引口は、隣り合う前
記拍車の間となる位置に形成されていることを特徴とす
る。
【0015】印字により記録用紙に形成される凸部は、
拍車間で発生し易い。請求項3に記載の発明により、記
録用紙のこの凸部を吸引して記録用紙の浮き上がりを効
率良く防止することができる。また、記録ヘッドのヘッ
ド面と記録用紙との接触を防止することができるので、
ヘッド面が損傷したり記録用紙が汚れたりすることを防
止できる。
【0016】請求項4に記載の発明では、各溝部の吸引
口総面積を、すべてのサイズの記録用紙が通過する共通
エリアでは大とし、それ以外のエリアでは小としたこと
を特徴とする。
【0017】本明細書で吸引口総面積とは、各溝内での
吸引口の総和面積のことをいう。例えば、溝に3個の吸
引口が形成されている場合、この溝の吸引口総面積はこ
の3個の吸引口の面積を総和したものである。
【0018】請求項4に記載の発明により、吸引手段の
吸引量が一定のとき、共通エリアでの吸引力を他のエリ
アに比べて大きくすることができる。また、他のエリア
の上を記録用紙が通過しない場合でも、他のエリアでは
吸引口総面積が小さいので、共通エリアでの記録用紙に
及ぼす吸引力が低下することを防止することができる。
【0019】請求項5に記載の発明では、前記吸引口の
開口面積を調整することにより、吸引口総面積を調整す
ることを特徴とする。
【0020】これにより、吸引口1個あたりの開口面積
を調整することにより、吸引口の数を増減しなくても吸
引口総面積を調整することができる。
【0021】請求項6に記載の発明では、搬送方向に沿
って形成した前記吸引口の個数を調整することにより、
吸引口総面積を調整することを特徴とする。
【0022】これにより、記録用紙に広い範囲にわたり
吸引力を及ぼすことが可能になる。
【0023】請求項7に記載の発明では、前記共通エリ
アの大きさが、はがきサイズの記録用紙が通過するエリ
アであることを特徴とする。
【0024】これにより、はがきを走行させても、他の
エリアでの開口による圧力損失を小さくできる。また、
はがきに作用する吸引力が大きいので、厚手のはがきに
印字しても、はがきを浮き上がらせることなく搬送でき
る。
【0025】請求項8に記載の発明では、各サイズの記
録用紙の幅方向両端部がそれぞれ通過する前記溝部の吸
引口の吸引口総面積を、他の前記溝部の吸引口総面積よ
りも大とすることを特徴とする。
【0026】これにより、各記録用紙の幅方向両端部が
通過する溝部での吸引力のみを強くすることができ、従
って、記録用紙のサイズ毎に吸引力を変えなくても記録
用紙の浮き上がりを防止できる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1に示すように、第1形態に係
る記録装置10は、搬送ローラ12及びピンチローラ2
2で挟持されながら搬送される記録用紙S(以下、単に
用紙という)を受けるプラテン16と、プラテン16の
下側に設けられた負圧室18と、負圧室18を吸引する
排気ポンプ等の吸引装置20とを備えている。また、記
録装置10は、プラテン16の搬送方向下流側に、搬送
方向に直交する排紙ローラ24及び拍車26を備えてい
る。
【0028】このような構成により、搬送ローラ12及
びピンチローラ22でニップされてプラテン16の上に
搬送された用紙Sは、記録ヘッド28により印字された
後、排紙ローラ24及び拍車26でニップされてプラテ
ン16から排出される。
【0029】図2に示すように、プラテン16の上面に
は、用紙の搬送方向Uに沿ってリブ30が並列して所定
の間隔で配設されている。リブ30の配設されている位
置は、各拍車26が設けられている位置L1、及び、隣
り合う拍車26間の位置L2とされている。このリブ3
0と、プラテン16とによって形成された断面凹状の溝
部40の底面40Aに、空気を吸引する吸引口34が形
成されている。従って、吸引口34は、隣り合う拍車2
6の間に形成されている。
【0030】また、図3に示すように、各吸引口34
は、負圧室18と連通している。負圧室18は、吸引装
置20により負圧にされており、吸引口34から負圧室
18へ空気が吸引される。
【0031】図4に示すように、吸引口34は、P1位
置の溝部40P1、P2位置の溝部40P2、P3位置
の溝部40P3、P4位置の溝部40P4、PR位置の
溝部40PR、及び、P4位置よりも右側の溝部40P
Xでは、何れも3個、他の位置の溝部40Dでは何れも
2個、各溝部40の中央に搬送方向に沿って一列に形成
されている。ここで、P1位置、P2位置、P3位置、
及びP4位置は、それぞれ、A4サイズ、B5サイズ、
A5サイズ、及びはがきサイズの各用紙の幅方向片側端
部が通過する位置である。また、PR位置は、上記各用
紙の幅方向のもう一方の片側端部が通過して位置決めさ
れるところである。各吸引口34は径が同一の円状であ
り、各吸引口34の開口面積は同一である。従って、吸
引口34が3個形成されている溝部40P1、40P
2、40P3、40P4、40PXの吸引口総面積は、
吸引口34が2個形成されている溝部40Dの吸引口総
面積に比べて大きい。
【0032】また、全ての吸引口34は、溝部40のほ
ぼ中央部で、しかも記録ヘッド28(図1参照)が用紙
に印字する印字領域AR(ハッチングで示す)の中に位
置している。
【0033】記録装置10を用いて用紙に印字するに
は、吸引装置20(図3参照)により負圧室18を所定
の負圧にし、吸引口34から空気を吸引し、溝部40に
吸引力を発生させた状態で、搬送ローラ12(図1参
照)及びピンチローラ22でニップしてプラテン16の
上に用紙を搬送する。
【0034】図5に示すように、A4サイズの用紙A4
を搬送する際には、溝部40P1に形成された吸引口3
4P1、及び溝部40PRに形成された吸引口34PR
からの空気吸引により用紙A4の幅方向両端部がリブ3
0の上端に引き付けられ、摺動して搬送される。
【0035】これにより、用紙A4がプラテン16の上
面に密着して搬送し難くなることはなく、搬送精度が良
い。また、印字領域AR(図4参照)に吸引口34が形
成されているので、印字する際に用紙A4の幅方向両端
部が変形することが防止される。
【0036】図6に示すように、B5サイズの用紙B5
を搬送する際には、溝部40P2に形成された吸引口3
4P2、及び上述の吸引口34PRからの空気吸引によ
り、用紙B5の幅方向両端部がリブ30の上端に引き付
けられ、摺動して搬送される。
【0037】これにより、用紙A4を印字する場合と同
様、搬送精度が良く、印字する際に用紙B5の幅方向両
端部が変形することは防止される。
【0038】図7に示すように、A5サイズの用紙A5
を搬送する際には、溝部40P3に形成された吸引口3
4P3、及び上述の吸引口34PRからの空気吸引によ
り、用紙A5の幅方向両端部がリブ30の上端に引き付
けられ、摺動して搬送される。
【0039】図8に示すように、はがきサイズの用紙H
を搬送する際には、溝部40P4に形成された吸引口3
4P4、及び、溝部40PXに形成された吸引口34P
Xからの空気吸引により、用紙Hが前面にわたりリブ3
0の上端に引き付けられ、摺動して搬送される。
【0040】また、第1形態では、用紙A4、用紙B
5、用紙A5、及び、用紙H(はがきサイズの用紙)の
幅方向両端部が通過する溝部40P1〜40P4及び溝
部40PXには、吸引口34を3個設けており、用紙の
浮き上がりを充分に抑えることができる。そして、その
他の溝部40Dでは吸引口34の個数を2個に減らして
おり、用紙が吸引口34の上を通過しない場合(例え
ば、図8に示したように、用紙Hに印字するとき、この
用紙A5はP4位置よりも左側の溝部40に形成されて
いる吸引口34の上を通過しない)、この吸引口34
は、搬送時にいわゆる開放状態になるが、ほとんどのも
のが溝部40に2個形成されている吸引口34である。
従って、負圧室18(図3参照)に吸引される空気量は
過大にならないので、負圧室18の負圧が大きく変化す
ることはなく、吸引力が下がることは極力防止される。
【0041】なお、図9に示すように、溝部40に2個
形成した吸引口34Wの位置は、3個形成した吸引口3
4Tの搬送方向両端の吸引口34T1、34T2と同じ
直線S1、S2の上に位置してもよい。また、2個形成
した吸引口34Wの大きさは、3個形成した吸引口34
Tの大きさに比べて小さくてもよい。これにより、種々
のサイズの用紙を搬送する際に、負圧室18の負圧の変
化を更に抑えることができる。
【0042】次に、第2形態に係る記録装置を説明す
る。図10に示すように、第2形態に係る記録装置は、
第1形態の記録装置10に比べ、吸引口の寸法、個数、
位置等が異なり、それ以外の基本的な構成は同じであ
る。以下、第1形態と同様の構成要素、部材等について
は同一符号を付して説明を省略する。
【0043】図10に示すように、第2形態に係る記録
装置のプラテン50の上面には、第1形態で説明した溝
部40P1、40P2、40P3、40P4、40PR
では、径が比較的大きい円状の吸引口52が2個配列さ
れており、溝部40D及び溝部40PXでは、径が比較
的小さい円状の吸引口54が2個配列されている。ま
た、吸引口52、54は、全て印字領域ARの中に配設
され、負圧室18(図1、図3参照)に連通している。
【0044】第2形態に係る記録装置を用いて用紙に印
字するには、吸引装置20(図1、図3参照)により負
圧室18を所定の負圧にし、吸引口52、54から空気
を吸引している状態で、搬送ローラ12及びピンチロー
ラ22でニップしてプラテン50の上に用紙を搬送す
る。
【0045】これにより、何れのサイズの用紙を印字す
る場合であっても、用紙の幅方向両端部は、径が大きい
吸引口52からの空気吸引によりリブ30の上端に引き
付けられて、用紙はリブ30の上端を摺動して搬送さ
れ、搬送精度が良い。また、第1形態と同様、印字する
際に用紙の幅方向両端部が変形することは防止される。
【0046】以下、第3形態に係る記録装置を説明す
る。図11に示すように、第3形態に係る記録装置のプ
ラテン60では、溝部40P1〜40P4、及び、溝部
40PRでは、吸引口34が3個形成されており、他の
溝部40Dでは、吸引口34が2個形成されている。
【0047】第3形態に係る記録装置を用いて用紙に印
字するには、吸引装置20(図1、図3参照)により負
圧室18を所定の負圧にし、吸引口34から空気を吸引
している状態で、搬送ローラ12及びピンチローラ22
でニップしてプラテンの上に用紙を搬送する。
【0048】これにより、第2形態と同様の効果を奏す
ることができる。
【0049】以下、第4形態に係る記録装置を説明す
る。図12に示すように、第4形態に係る記録装置のプ
ラテン70では、溝部40PX及び溝部40PRには、
吸引口34が3個形成されており、他の溝部には、吸引
口34が2個形成されている。
【0050】第4形態に係る記録装置を用いて印字する
には、吸引装置20(図1、図3参照)により負圧室1
8を所定の負圧にし、吸引口34から空気を吸引してい
る状態で、搬送ローラ12及びピンチローラ22でニッ
プしてプラテン70の上に用紙を搬送する。
【0051】第4形態に係る記録装置で、はがきに印字
した場合、溝部40PX及び溝部40PRによる吸引力
が大きい。このため、はがきが厚手であって印字により
変形し易くても、この変形を充分に抑えることができ
る。
【0052】以下、第5形態に係る記録装置を説明す
る。図13に示すように、第5形態に係る記録装置のプ
ラテン80では、溝部40PX及び溝部40PRには吸
引口82が3個配列されており、他の溝部には吸引口8
4が2個配列されている。そして、吸引口84の径は、
吸引口82に比べて小さい。
【0053】第5形態に係る記録装置を用いて印字する
には、吸引装置20(図1、図3参照)により負圧室1
8を所定の負圧にし、吸引口82、84から空気を吸引
している状態で、搬送ローラ12及びピンチローラ22
でニップしてプラテン80の上に用紙を搬送する。
【0054】第5形態に係る記録装置ではがきに印字し
た場合、第4形態に比べ、はがきが通過しない吸引口8
4からの空気吸引量が更に小さい。従って、溝部40P
X及び溝部40PRでの吸引力の低下を更に抑えること
ができる。
【0055】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、以下の効
果を奏することができる。
【0056】請求項1に記載の発明によれば、溝部の上
に記録用紙が搬送されてきたとき、記録用紙はプラテン
側に吸引される。このため、印字の際、記録用紙がプラ
テンから浮き上がることが防止される。また、印字領域
に吸引力を集中させ、用紙全体に作用する吸引力を増大
させる必要がないので、用紙に過大な搬送力を加える必
要がなく、搬送精度が良い。
【0057】請求項2に記載の発明によれば、溝部の中
央部で記録用紙に吸引力を加えることが可能になり、吸
引力が搬送方向の上流側及び下流側にも作用するので、
従来のように吸引口の開閉操作を行う必要がなく、記録
装置の構造が簡素である。
【0058】請求項3に記載の発明によれば、印字の際
に記録用紙に形成される凸部を吸引して記録用紙の浮き
上がりを効率良く防止することができる。
【0059】請求項4に記載の発明によれば、吸引手段
の吸引量が一定のとき、共通エリアでの吸引力を他のエ
リアに比べて大きくすることができる。また、他のエリ
アの上を記録用紙が通過しない場合でも、他のエリアで
は吸引口総面積が小さいので、共通エリアでの記録用紙
に及ぼす吸引力が低下することを防止することができ
る。
【0060】請求項5に記載の発明によれば、吸引口1
個あたりの開口面積を調整することにより、吸引口の数
を増減しなくても吸引口総面積を調整することができ
る。
【0061】請求項6に記載の発明によれば、吸引口1
個あたりの開口面積を変更せずに済み、製造工程が煩雑
にならなくて済む。また、記録用紙に広い範囲にわたり
吸引力を及ぼすことができる。
【0062】請求項7に記載の発明によれば、はがきに
作用する吸引力が大きいので、厚手のはがきに印字して
も、はがきを浮き上がらせることなく搬送できる。
【0063】請求項8に記載の発明によれば、各記録用
紙の幅方向両端部が通過する溝部での吸引力のみを強く
することができ、従って、記録用紙のサイズ毎に吸引力
を変えなくても記録用紙の浮き上がりを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1形態に係る記録装置の構成を示す正面図で
ある。
【図2】第1形態に係る記録装置の平面図である。
【図3】第1形態に係る記録装置で吸引口から空気吸引
することを示す側面断面図である。
【図4】第1形態に係る記録装置のプラテンの平面図で
ある。
【図5】第1形態に係る記録装置でA4サイズの記録用
紙を搬送することを示す平面図である。
【図6】第1形態に係る記録装置でB5サイズの記録用
紙を搬送することを示す平面図である。
【図7】第1形態に係る記録装置でA5サイズの記録用
紙を搬送することを示す平面図である。
【図8】第1形態に係る記録装置ではがきサイズの記録
用紙を搬送することを示す平面図である。
【図9】第1形態に係る記録装置のプラテンの変形例を
示す平面図である。
【図10】第2形態に係る記録装置のプラテンの平面図
である。
【図11】第3形態に係る記録装置のプラテンの平面図
である。
【図12】第4形態に係る記録装置のプラテンの平面図
である。
【図13】第5形態に係る記録装置のプラテンの平面図
である。
【図14】従来の記録装置の構成を示す正面図である。
【図15】従来の記録装置のプラテンの斜視図である。
【図16】従来の記録装置のプラテンの側面断面図であ
り、矢視16−16から見た図である。
【図17】従来の記録装置の構成を示す側面断面図であ
り、矢視17−17から見た図である。
【図18】従来の記録装置の構成を示す平面図である。
【符号の説明】
10 記録装置 16 プラテン 18 負圧室(吸引手段) 20 吸引装置(吸引手段) 24 排紙ローラ(ローラ) 26 拍車 28 記録ヘッド 30 リブ 34 吸引口 34P1 吸引口 34P2 吸引口 34P3 吸引口 34P4 吸引口 34PR 吸引口 34W 吸引口 34T 吸引口 34T1 吸引口 34T2 吸引口 40 溝部 40A 底面 40D 溝部 40P1 溝部 40P2 溝部 40P3 溝部 40P4 溝部 40PR 溝部 40PX 溝部 50 プラテン 52 吸引口 54 吸引口 60 プラテン 70 プラテン 80 プラテン 82 吸引口 84 吸引口

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンの上面に記録用紙を供給して記
    録ヘッドにより印字する記録装置において、 前記プラテンの上面に、前記記録用紙の搬送方向に沿っ
    て設けられ、溝部を形成する複数のリブと、 印字領域の前記溝部の底面に形成された吸引口と、 前記吸引口から空気を吸引して前記溝部に吸引力を発生
    させる吸引手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記吸引口が、前記溝部の底面の中央部
    付近に形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の記録装置。
  3. 【請求項3】 ローラと、前記ローラとの間に記録用紙
    をニップして排出する拍車とを有する記録装置におい
    て、 前記吸引口は、隣り合う前記拍車の間となる位置に形成
    されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記溝部の吸引口総面積を、すべてのサ
    イズの記録用紙が通過する共通エリアでは大とし、それ
    以外のエリアでは小としたことを特徴とする請求項1か
    ら請求項3のうち何れか一項に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記吸引口の開口面積を調整することに
    より、前記溝部の吸引口総面積を調整することを特徴と
    する請求項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 搬送方向に沿って形成した前記吸引口の
    個数を調整することにより、前記溝部の吸引口総面積を
    調整することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記共通エリアの大きさが、はがきサイ
    ズの記録用紙が通過するエリアであることを特徴とする
    請求項4〜請求項6のうち何れか一項に記載の記録装
    置。
  8. 【請求項8】 各サイズの記録用紙の幅方向両端部がそ
    れぞれ通過する前記溝部の吸引口総面積を、他の前記溝
    部の吸引口総面積よりも大とすることを特徴とする請求
    項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の記録装置。
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