JP2001161811A - 人工透析装置用洗浄剤 - Google Patents

人工透析装置用洗浄剤

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JP2001161811A
JP2001161811A JP35333899A JP35333899A JP2001161811A JP 2001161811 A JP2001161811 A JP 2001161811A JP 35333899 A JP35333899 A JP 35333899A JP 35333899 A JP35333899 A JP 35333899A JP 2001161811 A JP2001161811 A JP 2001161811A
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detergent
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organic acid
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Mitsuo Ishida
光男 石田
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AISEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工透析装置用洗浄剤をアルカリ性に調整し
た場合に、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成
分、金属またはそのイオンを除去する能力を高め、ま
た、水溶性有機溶剤を配合した場合に、有機酸塩、殺菌
剤またはその他の添加された塩類に対する溶解性が高
く、沈殿を生じ難い人工透析装置用洗浄剤を提供するこ
とである。 【解決手段】 HLB値が7以上の水溶性界面活性剤、
殺菌剤およびその水溶性有機溶剤、キレート作用などの
金属イオン交換能を有する有機酸塩、および尿素、芳香
族スルホン酸ナトリウム、多価アルコールおよび炭素数
1〜5の低級アルコールなどの可溶化剤を含有し、pH
値8〜12に調整した人工透析装置用洗浄剤とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人工透析装置用
洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、人工透析装置は、腎障害の医療
処置に使用され、フィルター(半透膜)を介して血液と
透析液を接触させることにより、両液間の溶質の濃度差
で血液中から尿毒症原因物質を除去すると共に、血液中
の電解質や酸塩基平衡を是正するものである。
【0003】このような人工透析装置において、装置内
部の血液または透析液が接触する配管その他の部分に
は、蛋白質、脂肪、ミネラル成分(カルシウム、マグネ
シウム、ナトリウム等)などが沈着しやすく、衛生的な
管理が必要である。
【0004】したがって、人工透析装置を介した細菌な
どの感染を防止し、かつ装置の正常な動作を確保するた
めに、装置の使用後に沈着物質を除去する洗浄殺菌処理
を行なうようにしている。
【0005】人工透析装置用洗浄剤の洗浄成分として
は、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムのような強アル
カリや硫酸、硝酸のような強酸の他、一般的な陰イオン
界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性
剤、非イオン界面活性剤が用いられる。
【0006】このような洗浄剤に混合して用いられる殺
菌剤としては、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリ
ウム、二酸化塩素などの塩素系酸化物質、またはホルマ
リン、グルタルアルデヒドなどのアルデヒド類、または
亜硫酸塩、次亜硫酸塩、酢酸、塩酸、硫酸、有機酸など
の酸性物質、フェノール類またはアルコール類が知られ
ている。
【0007】また、このような殺菌剤や洗浄剤には、人
工透析装置内の要所を形成している金属部分を腐食しな
いという物性も求められる。
【0008】このような要望に対処することを目的とし
て、本願の発明者によって特開平9−75688号公報
に開示された人工透析装置用洗浄剤は、HLB値が7以
上の水溶性界面活性剤と、殺菌剤およびその親水性有機
溶剤を含有し、有機酸およびその塩をpH値が2〜5と
なるように配合したものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の人工透析装置用の洗浄剤は、有機酸を配合して酸性側
になるように調整されたものであり、タンパク質などの
洗浄効果をより安定させるようにアルカリ性側に調整す
ると、酸性側と同様な物性をもたせることは困難であっ
た。
【0010】すなわち、有機酸を必須成分とせずに水溶
性界面活性剤、有機酸塩、殺菌剤およびその水溶性有機
溶剤を配合してアルカリ性側に調整すると、カルシウム
やマグネシウムなどを含む化合物を分解洗浄する性能が
弱まる場合がある。
【0011】また、水溶性有機溶剤を配合した水溶液が
非電解質の傾向を示すようになり、殺菌剤などの溶解度
が極端に低下することがある。
【0012】そして、洗浄水溶液の安定性が低下する
と、沈殿物を生じやすくなって洗浄剤の製品化に有利な
成分濃度が高い水溶液を調製できなくなり、洗浄剤の実
用化の障害にもなる。
【0013】そこで、この発明の課題は、上記したよう
な問題点を解決し、人工透析装置用洗浄剤をアルカリ性
に調整した場合に、カルシウムやマグネシウムなどのミ
ネラル成分、金属またはそのイオンを除去する能力を高
め、洗浄性能に優れた人工透析装置用洗浄剤にすること
である。
【0014】また、この発明の他の課題としては、洗浄
剤に水溶性有機溶剤を配合した場合に、有機酸塩、殺菌
剤またはその他の添加された塩類に対する溶解性が高
く、沈澱を生じ難いものとし、品質の安定した人工透析
装置用洗浄剤を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、HLB値が7以上の水溶性界
面活性剤、殺菌剤および金属イオン交換能を有する有機
酸塩を含有し、pH値8〜12に調整してなる人工透析
装置用洗浄剤としたのである。
【0016】この発明の人工透析装置用洗浄剤は、アル
カリ性に調整されたことによって、強い洗浄作用のある
種々の水溶性界面活性剤を広い範囲から選択的に採用す
ることができるものである。
【0017】また、この洗浄剤は、キレート作用などの
金属イオン交換能を有する有機酸塩を含んでいるので、
カルシウム、マグネシウム、鉄その他の金属と結合しや
すく、これを除去する能力にも優れている。
【0018】また、前記の課題を解決するために、この
発明では、HLB値が7以上の水溶性界面活性剤、殺菌
剤およびその水溶性有機溶剤、金属イオン交換能を有す
る有機酸塩および可溶化剤を含有し、pH値8〜12に
調整してなる人工透析装置用洗浄剤としたのである。
【0019】上記の可溶化剤は、尿素、芳香族スルホン
酸ナトリウム、多価アルコールおよび炭素数1〜5の低
級アルコールから選ばれる可溶化剤を採用することが好
ましい。
【0020】上記したように構成される人工透析装置用
洗浄剤は、前記発明と同様にpH値が8〜12となるよ
うに配合されており、アルカリ側で安定して強い洗浄作
用のある水溶性界面活性剤を選択して採用することがで
きる。
【0021】また、この洗浄剤は、殺菌剤およびその水
溶性有機溶剤を含有しているので、水性ではあるが、有
機物を溶解することもできる。
【0022】しかしながら、この洗浄剤は、水溶性有機
溶剤の非電解質的な性質が付加されているので、溶液と
しての安定性が悪くなる傾向があったが、その問題につ
いては可溶化剤を配合したことによって解決された。
【0023】すなわち、この発明の人工透析装置用洗浄
剤には、可溶化剤が配合されているので、有機物の殺菌
剤および有機酸塩が充分に溶け、これらを所要の高濃度
に配合しても成分は沈澱しない。このようにして、この
発明の人工透析装置用洗浄剤は、経日的に品質が安定
し、長期間透明性を保つことができる。
【0024】また、上記の人工透析装置用洗浄剤は、所
定HLB値の水溶性界面活性剤、金属イオン交換能を有
する有機酸塩、水溶性有機溶剤が総合的に作用する結
果、蛋白質やミネラル成分に対して短時間で効率の良い
洗浄作用があり、また殺菌作用も確実であり、金属材料
を腐食しないものである。
【0025】
【発明の実施の形態】この発明に用いるHLB値が7以
上の水溶性界面活性剤は、陰イオン、非イオン、両性イ
オンに分類される周知の界面活性剤のうち、HLB値を
7以上に調整したものを使用でき、特に非イオン界面活
性剤または両性界面活性剤は、洗浄処理後に残留量が少
なく、pH依存性が少なく、イオン性物質や殺菌剤との
相溶性が優れているので好ましい。
【0026】この発明においてHLB値が7以上の水溶
性界面活性剤を採用する理由は、HLB値が7未満の非
水溶性の界面活性剤では、油性汚垢成分と相乗して却っ
て汚垢増成につながり洗浄力に寄与しないからである。
なお、水溶性界面活性剤のHLB値は、アルキル基、フ
ェニル基、ナフチル基等の炭化水素基、その他の疎水基
と、CO2 H、SO3 Hなどの官能基からなる親水基と
の組み合わせを採用することによって調整できる。
【0027】この発明に使用可能な水溶性界面活性剤の
具体例を以下に種類を分けて列挙する。
【0028】陰イオン界面活性剤としては、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アルキル
硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルエ
ーテル脂肪酸塩、アシルグルタミネート、アシルザルコ
シネート、アシルタウレイト、アシルイソチオネート、
アルキルジフェニルエーテルスルホネート、アルキルス
ルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルリ
ン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩な
どが挙げられる。
【0029】また、非イオン界面活性剤としては、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪
酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン、脂肪酸アルカノールアミド、硬化ヒマシ油(EO20
〜60付加物)、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレング
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリ
ルモノアルキレート、アルキル(C12〜C16)アミンオ
キサイド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブ
ロック型エーテル、エチレングリコールアルキレート、
アルキル(C12〜C16)グルコシドなどが挙げられる。
【0030】また、両性界面活性剤としては、イミダゾ
リニウムベタイン、アルキル(C12〜C16)アミノ酢酸
ベタイン、アミドプロピルベタイン、アルキルベタイ
ン、アルキルアミノプロピルベタイン、ポリアルキルア
ミノエチルグリシンなどが挙げられる。
【0031】このような水溶性界面活性剤の配合量は、
洗浄剤組成中、5〜40重量%、好ましくは12〜36
重量%を目安とすればよく、通常、他の薬品との安定
性、商品設計に応じた希釈濃度、価格バランスなどの条
件に応じて配合されるので、特にその配合量を厳密に限
定したものではない。
【0032】この発明に用いる殺菌剤は、例えばカチオ
ンや両性イオン系の殺菌剤として、アルキル(C12〜C
14)ジメチルアンモニウムクロライド、Nヤシ脂肪酸ア
シルL−アルギニンエチルDLピロリドン、カルボン酸
塩(味の素社製:登録商標CAE)、ジメチルベンジル
アンモニウムクロライド、アルキル(C12〜C14)ピリ
ジニウムクロライド、ドデシルアミノグリシン、ドデシ
ルアミノエチルグリシン、ドデシル−β−アラニン、塩
化ベンザルコニウムなどが挙げられる。また、水溶性の
ものまたはアルコールやグリコールエーテルに可溶なも
のとして、トリクロヒドロキシジフェニルエーテル(ス
イス国、チバガイギー社製:登録商標イルガサン DP
−300)、トリクロロカルバニリド(略称:TC
C)、クロルヘキシジングルコン酸塩、PCMX、ベン
ゾチアゾール、イソプロピルメチルフェノールなどが挙
げられる。
【0033】この発明に用いる水溶性有機溶剤は、親水
性有機溶剤とも称されるものであって、上述したような
殺菌剤が、単独で水に溶け難い場合に、水溶化剤として
作用すると共に人工透析装置に沈着した汚垢物質の分解
・解膠作用を促進し、水可溶性洗浄液全体の安定化剤と
しても作用するものである。
【0034】このような水溶性有機溶剤は、例えば、ア
ルコール系(化学構造中に−OHを有する)、エーテル
系(化学構造中に−O−を有する)またはエステル系
(化学構造中に−OR−を有する。Rはアルキル基また
はアリール基。)の物質であって、具体例としては、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレング
リコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチル
エーテル、1,4−ジオキサン、エチレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテート、N−メチル−2−ピロリ
ドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、フェ
ノキシエタノール、メチルエチルケトン、ベンジルアル
コール、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、
ジアセトンアルコール、酢酸エステル、メトキシメチル
ブタノールなどが挙げられ、このうち特に低級アルコー
ル、グリコールエーテル、ピロリドン系の化合物が安全
性、無臭性、環境保全性などの点で好ましい。
【0035】このような水溶性有機溶剤の配合量は、5
〜30重量%を標準配合量とし、これを目安にして適宜
に増減することができる。
【0036】この発明においては、洗浄剤をpH8〜1
2に調整するためにpH調整剤を適宜に添加してもよ
い。pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムまたはリン酸、炭酸、ホウ酸、ケイ酸のアルカリ
塩もしくはアンモニウム塩、水酸化マグネシウム、水酸
化リチウム、ヒドロキシアミン、モルホリン、アンモニ
ア水、アルキルアミン(炭素数2〜8)、アルカノール
アミン(例えばトリエタノールアミン、モノイソプロパ
ノールアミン等)などが挙げられる。
【0037】また、酸性塩からなるpH調整剤として、
リン酸水素ナトリウム、塩化アンモニウム、硫酸水素ナ
トリウム、硝酸水素ナトリウム、酸性フッ化アンモニウ
ムなどを適宜に含ませることもできる。このうち、ナト
リウム、カリウムまたはアンモニウムの塩類は、安全
性、特に人体に対する安全性、洗浄処理後の残留量が少
ない、保存性が良い点で優れている。
【0038】この発明で用いる金属イオン交換能を有す
る有機酸塩は、pH8〜12の水溶液中でキレート作用
などの金属イオン交換能を有する有機酸塩であり、例え
ばカルシウム、マグネシウム、鉄その他の金属と結合し
て錯塩等を形成可能な有機酸塩である。
【0039】このような有機酸塩の具体例としては、ク
エン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、ヒドロキシ
酢酸ナトリウム、ニトリル酢酸ナトリウム、EDTA−
4Na、EDTA−2Na、EDTA−K、アクリル酸
ナトリウム(Mw=2000〜20000)、安息香酸
ナトリウム、ロッシェル塩、コハク酸ナトリウム、スチ
レン−無水マレイン酸ナトリウム、ポリビニルメチルエ
ーテル−無水マレイン酸ナトリウム、アジピン酸カリウ
ムなどのカルボン酸塩が挙げられる。
【0040】このうち、特にpH8〜12のアルカリ条
件、より好ましくはpH8.5〜11.5の範囲で金属
イオン交換能に優れている有機酸塩としては、EDTA
であり、このものは、アルカリ土類金属(カルシウム、
マグネシウムの2価陽イオン)、鉄(2価または3価の
陽イオン)、その他に鉛、カドミウム、クロム、水銀、
マンガン等の重金属と結合して可溶性錯塩(キレート化
合物)を形成することができる。
【0041】なお、この発明では、上記した有機酸塩以
外の補助成分(補助ビルダー)として、ヘキサメタリン
酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリ
ウム、第三リン酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸
ナトリウム、炭酸カリウム、セスキ炭酸ナトリウムなど
を含ませることもできる。
【0042】このような有機酸塩および併用された補助
ビルダーは、有機溶剤などの非電解質を含んだ界面活性
剤水溶液中で塩析を起こし易くなり、塩類の溶解度が極
端に低下する。
【0043】このようにして洗浄剤水溶液に対して塩類
が溶け難くなると、濃厚な洗浄剤組成物を構成できなく
なり、可溶化剤(ハイドロトープまたはハイドロトロピ
ー剤とも称される。)が必要になる。
【0044】この発明に用いる可溶化剤は、殺菌剤およ
び有機酸塩を充分に溶かし、これらの成分を所要の高濃
度に配合した場合にも沈殿を防止するものである。この
ような可溶化剤は、単なる安定剤として作用するばかり
でなく、洗浄剤中に金属イオン交換能を有する有機酸塩
を安定して溶解させることを可能にするので、洗浄剤に
おけるカルシウムイオン等の陽イオンを含んだ汚垢成分
に対する浸透分解能力を高める作用も有する。
【0045】可溶化剤の具体例としては、尿素、ベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム、トルエンスルホン酸ナトリウ
ム、キシレンスルホン酸ナトリウム、クメンスルホン酸
ナトリウム、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、グリセリン、フェノキシエ
タノール、1,3-ブチレングリコール、低級(C1 〜C 5)
アルコールなどが挙げられ、これらの1種または2種以
上を併用して採用し、洗浄剤中に5〜30重量%の範囲
で配合することが好ましい。
【0046】
【実施例および比較例】〔実施例1〜4、比較例1〜
4〕表1に示した原料を同表に示した配合割合で均質に
混合し、人工透析装置用洗浄剤を製造した。なお、表中
の殺菌剤イルガサンとは、トリクロヒドロキシジフェニ
ルエーテル(スイス国、チバガイギー社製:登録商標
イルガサン DP−300)を示している。
【0047】
【表1】
【0048】実施例および比較例の人工透析装置用洗浄
剤の物性を確かめるために、以下のような(1)経日安
定性、(2)洗浄力評価、(3)金属腐食性、(4)殺
菌力評価の実験項目を設け、それぞれについて評価し
た。以下に、各実験方法と結果を説明する。
【0049】(1)経日安定性 (ア)人工透析装置用洗浄剤を40℃で90日間保存
(静置)した。 (イ)人工透析装置用洗浄剤を凍結し、これを解凍する
サイクルを30回行なった。 (ウ)人工透析装置用洗浄剤を−10℃で30日間保存
(静置)した。
【0050】上記ア、イ、ウの各実験の結果は、変化な
し(良好):○印、やや白濁:△印、分離(凝固):×
印の3段階評価とし、この結果を表2中に記号で示し
た。
【0051】
【表2】
【0052】表2の結果からも明らかなように、可溶化
剤を含有しない比較例2、3は、各保存条件において溶
液は白濁化し、保存安定性が悪かった。また、水溶性有
機溶剤を含まない比較例1および有機酸塩を含まない比
較例4は、高温または低温での保存条件で安定性が悪か
った。
【0053】これに対して、可溶化剤を含有すると共に
他の組成条件を満足している実施例1〜4は、高温、低
温および凍結・解凍の繰返しの保存条件のいずれにおい
ても変化がなく、安定性よく透明な状態を維持した。
【0054】(2)洗浄力評価 人工透析用配管(内径1.7mmのシリコーン樹脂製チ
ューブ)の内側に、予め脂肪分、タンパク質および石灰
分からなる所定の複合汚れを形成し、この汚れのうち、
タンパク質とカルシウムに対する洗浄力を調べた。
【0055】試験に用いた実施例および比較例の人工透
析装置用洗浄剤は、水で100倍に希釈し、すなわち原
液の1%水溶液を20℃または35℃の液温として、こ
れに長さ約85cmの人工透析用配管を約30分間浸漬
すると共に、洗浄剤水溶液をかき混ぜて人工透析用配管
内に液流を生じさせた。
【0056】また、参考(対象品)として(a)次亜塩
素酸ナトリウム(NaOCl)0.3%水溶液、(b)
酢酸の1/2Nとポリオキシエチレン(EO=9) ノニルフ
ェニルエーテル(200ppm)の混合液、(c)市販
の理化学用試験管洗浄剤(弱アルカリ性2.5%水溶
液)を同じ条件で洗浄処理に供した。
【0057】蛋白質とカルシウムに対する洗浄力評価
は、以下の通りに行ない、これらの結果は、表3にまと
めて示した。
【0058】(イ)蛋白質に対する洗浄力評価 上記した洗浄処理後の人工透析用配管の一部(長さ65
mm)を裁断し、これを5/2NのNaOH10ミリリ
ットルと共に100℃で3時間加熱し、残存蛋白質を加
水分解によって溶解し、これを30%酢酸10ミリリッ
トルで中和した後、ノルロイシンを用いたニンヒドリン
(NINHYDRIN)呈色を行なって570nmで比
色し、洗浄後に残存する蛋白質量(g/cm3 )を調べ
た。
【0059】(ロ)カルシウムに対する洗浄力評価 キレート滴定法によってカルシウムが検出されたものを
+印、検出されなかったものを−印で示した。
【0060】
【表3】
【0061】表3の結果からも明らかなように、pHが
所定範囲外(pH7未満)の比較例2および水溶性有機
溶剤を含まない比較例1、可溶化剤を含まない比較例
3、および有機酸塩を含まない比較例4は、タンパク質
およびカルシウム化合物に対する洗浄力が劣っていた
が、全ての条件を満足する実施例1〜4は、蛋白質およ
びカルシウム化合物に対する洗浄力に優れたものであっ
た。
【0062】次に、実施例1〜4と比較例1〜4の洗浄
剤に、ステンレス鋼(SUS304)試験片(50mm
×50mm×10mm)、アルミニウム試験片(50m
m×50mm×10mm)、または銅試験片(50mm
×50mm×20mm)をそれぞれ40±2℃で14日
間浸漬し、試験前後の試験片の重量変化(減量mg)を
調べ、結果を表4中に示した。
【0063】
【表4】
【0064】表4の結果からも明らかなように、比較例
2は、アルミニウムおよび銅を損傷する度合いが高かっ
た。また、有機酸塩を含まないという点でこの発明の条
件を満足していない比較例4は、銅を損傷する度合いが
高かった。なお、酢酸および次亜塩素酸ナトリウムは、
特に銅に対して損傷する度合いが高かった。
【0065】これに対して、全ての条件を満足する実施
例1〜4は、ステンレス鋼、アルミニウムおよび銅のい
ずれの金属に対しても比較例に比べ、損傷する度合いが
低いことがわかる。
【0066】次に、実施例1〜4と比較例1〜4の洗浄
剤の殺菌力を調べるため、下記の菌株の接種用菌液(6
0倍希釈または120倍希釈)を塗抹培養後、コロニー
形成の有無により発育が阻止されか否かを調べ、結果を
(−印:細菌のコロニーが検出されない)、(+印:細
菌のコロニーが検出される)と評価して表5中に示し
た。
【0067】(a)スタフィロコッカス・アウレウス
(黄色ぶどう球菌:Staphylococcus aureus 、209
P JC−1) (b)エシェリヒア・コリ(大腸菌:Echerichia coli,
NIHJ JC−2) (c)プロテウス・バルガリス(変形菌:Proteus vulg
aris, OX−19) (d)シウドモナス・エルギノサ(緑膿菌:Pseudomona
s aeruginosa, IO3451) (e)サルモネラ・パラティヒ(サルモネラ菌:Salmon
ella paratyphi, AP−5304) なお、表5中、対象品として示したTego−51(登
録商標)は、ドイツ国、ゴールドシュミット社製:Te
go−51「(ドデシル(アミノエチル)グリシン塩酸
塩60重量%とテトラデジル(アミノエチル)グリシン
塩酸塩40重量%の混合液」を示している。
【0068】
【表5】
【0069】表5の結果からも明らかなように、比較例
1〜4は、いずれかの菌株に対して60倍または120
倍の濃度で細菌が発育したが、実施例1〜4は、いずれ
の菌株に対しても同希釈濃度において細菌を発育させ
ず、良好な殺菌性を示した。
【0070】〔実施例5〜7、比較例5〜7〕表6に示
した原料を同表に示した配合割合で一括して均質に混合
し、人工透析装置用洗浄剤として実施例5〜7、比較例
5〜7を製造した。なお、表中のCAE(登録商標)
は、カルボン酸塩系殺菌剤である味の素社製:CAEを
示している。
【0071】
【表6】
【0072】実施例5〜7および比較例5〜7につい
て、前記した評価試験のうち、(1) 経日安定性を全く同
様にして行ない、その結果を表7に示した。
【0073】
【表7】
【0074】表7の結果からも明らかなように、可溶化
剤を含有しない比較例5は、各保存条件において溶液が
白濁化した。また、水溶性有機溶剤を含有していない比
較例6は、高温または低温で保存した場合に安定せずや
や白濁が見られた。
【0075】これに対して、可溶化剤を含有すると共に
他の組成条件を満足している実施例5〜7は、高温、低
温および凍結・解凍の繰返しの保存条件のいずれにおい
ても変化がなく、安定性よく透明な液状を維持した。
【0076】さらに、実施例5〜7および比較例5〜7
について、以下の方法で洗浄力を調べた。
【0077】洗浄力試験およびその評価は、以下の通り
である。
【0078】ポリカーボネート製のプレートの表面に、
コレステロール、オレイン酸グリセリンエステル(=モ
ノオレイン)およびカーボンブラックの混合物(カーボ
ンブラック濃度:200ppm)からなる人工汚垢を2
00±20mg/cm2 付着させ、これを常温で1週間
放置したものを洗浄対象物とした。
【0079】この洗浄対象物を実施例5〜7および比較
例5〜7のそれぞれの1%水溶液に浸漬し、20℃また
は40℃において、それぞれ10分、30分、60分後
にn−ヘキサンで抽出される有機物量(除去量/元の付
着量)(重量%)を測定し、この結果を表8に示した。
【0080】また、洗浄試験(20℃または40℃でそ
れぞれ60分後)で洗浄されたポリカーボネート製のプ
レートの外観を肉眼で見て評価し、その結果を表8中に
下記の記号で併記した。 ◎印:ブランク(人工汚垢が付着していないもの)とほ
ぼ同一である。 △印:表面に油分(黒色)が残留している。 ×印:黒色斑点が多数残る。
【0081】
【表8】
【0082】表8の結果からも明らかなように、水溶性
有機溶剤を含有していない比較例6は、20℃で60分
の洗浄によっては洗浄性が不充分であり、比較例5、7
についても洗浄性は不充分であった。
【0083】これに対して、実施例5〜7は、残留汚垢
がほとんどなく、優れた洗浄効果を示した。
【0084】因みに、以上の実施例および比較例の評価
から考察される利点を示すと以下の通りである。
【0085】(1)タンパク質、脂肪、カルシウムなど
の金属イオンおよびこれらのコンプレックス固形物を迅
速かつ的確に分離除去する。 (2)洗浄剤の成分は、装置、器具、人体その他の環境
に安全である。 (3)洗浄作用によって有害な副産物は発生しない。 (4)洗浄時の排水の処理が簡単である。 (5)他の薬剤との併用による有害成分の産生がなく、
利用時の調整範囲が広い。
【0086】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、所定
のHLB値の水溶性界面活性剤、殺菌剤および金属イオ
ン交換能を有する有機酸塩を含有し、所定pH値に調整
した人工透析装置用洗浄剤としたので、蛋白質やミネラ
ル成分に対して短時間で効率の良い洗浄作用があり、か
つ殺菌作用も確実にあり、また金属材料(ステンレス
鋼、アルミニウム、銅など)を腐食しない性質を具備す
るという利点がある。
【0087】また、所定のHLB値の水溶性界面活性
剤、殺菌剤および水溶性有機溶剤、金属イオン交換能を
有する有機酸塩および可溶化剤を含有し、所定pH値に
調整した人工透析装置用洗浄剤とした発明では、上記し
た利点に加えて、長期間保存しても成分の沈殿がなく、
安定した品質の人工透析装置用洗浄剤を提供できるとい
う利点もある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HLB値が7以上の水溶性界面活性剤、
    殺菌剤および金属イオン交換能を有する有機酸塩を含有
    し、pH値8〜12に調整してなる人工透析装置用洗浄
    剤。
  2. 【請求項2】 HLB値が7以上の水溶性界面活性剤、
    殺菌剤およびその水溶性有機溶剤、金属イオン交換能を
    有する有機酸塩および可溶化剤を含有し、pH値8〜1
    2に調整してなる人工透析装置用洗浄剤。
  3. 【請求項3】 可溶化剤が、尿素、芳香族スルホン酸ナ
    トリウム、多価アルコールおよび炭素数1〜5の低級ア
    ルコールから選ばれる可溶化剤である請求項2に記載の
    人工透析装置用洗浄剤。
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