JP2001161799A - 産業廃棄物用液体消臭剤 - Google Patents
産業廃棄物用液体消臭剤Info
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- JP2001161799A JP2001161799A JP37623799A JP37623799A JP2001161799A JP 2001161799 A JP2001161799 A JP 2001161799A JP 37623799 A JP37623799 A JP 37623799A JP 37623799 A JP37623799 A JP 37623799A JP 2001161799 A JP2001161799 A JP 2001161799A
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- JP
- Japan
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- industrial waste
- deodorant
- acid
- composition
- present
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 産業廃棄物の異臭、悪臭を効果的に、かつ経
済的に低減するための消臭剤の提供。 【解決手段】 炭素数3〜8の多価カルボン酸ないしオ
キシカルボン酸のうちから選ばれる少なくとも1種の有
機酸と非イオン界面活性剤と香料を含み、pH1〜5で
あることを特徴とする産業廃棄物用液体消臭剤組成物の
提供。
済的に低減するための消臭剤の提供。 【解決手段】 炭素数3〜8の多価カルボン酸ないしオ
キシカルボン酸のうちから選ばれる少なくとも1種の有
機酸と非イオン界面活性剤と香料を含み、pH1〜5で
あることを特徴とする産業廃棄物用液体消臭剤組成物の
提供。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業廃棄物である
農業、畜産、水産、各種工業用の原料、中間品、製品の
堆積物、あるいは、これらの堆積物が天日にさらされて
雨水などにより経日劣化、さらには腐敗をきたした産業
廃棄物の劣化物、ならびにこれらから排出される排水、
さらに下水道、し尿処理場等から発生する悪臭の消臭に
好適な消臭剤を提供するものである。
農業、畜産、水産、各種工業用の原料、中間品、製品の
堆積物、あるいは、これらの堆積物が天日にさらされて
雨水などにより経日劣化、さらには腐敗をきたした産業
廃棄物の劣化物、ならびにこれらから排出される排水、
さらに下水道、し尿処理場等から発生する悪臭の消臭に
好適な消臭剤を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、産業廃棄物である農業、畜産、水
産、各種工業用の原料、中間品、製品の堆積物、あるい
は、これらの堆積物が天日にさらされて雨水などにより
経日劣化、さらには腐敗をきたした産業廃棄物の劣化
物、ならびにこれらから排出される排水、さらに下水
道、し尿処理場等から発生する悪臭は、作業に従事する
作業員のみならず、付近の住民にとっても不快なもので
あり、作業効率の低下、付近の住環境の悪化を生じてい
た。これらの防止策としては、これらの産業廃棄物をシ
ートで覆う、排水、し尿にあっては貯蔵槽を密閉系とし
て外部に漏れないようにする、あるいは香料でマスキン
グする等の方法がとられてきたが、充分に満足できる方
法ではなかった。
産、各種工業用の原料、中間品、製品の堆積物、あるい
は、これらの堆積物が天日にさらされて雨水などにより
経日劣化、さらには腐敗をきたした産業廃棄物の劣化
物、ならびにこれらから排出される排水、さらに下水
道、し尿処理場等から発生する悪臭は、作業に従事する
作業員のみならず、付近の住民にとっても不快なもので
あり、作業効率の低下、付近の住環境の悪化を生じてい
た。これらの防止策としては、これらの産業廃棄物をシ
ートで覆う、排水、し尿にあっては貯蔵槽を密閉系とし
て外部に漏れないようにする、あるいは香料でマスキン
グする等の方法がとられてきたが、充分に満足できる方
法ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
鑑み、これらの異臭、悪臭を効果的にかつ経済的に低減
するための、特に、大型設備を伴う管理型産業廃棄物処
理場に適用するのに適した消臭剤を提供するものであ
る。
鑑み、これらの異臭、悪臭を効果的にかつ経済的に低減
するための、特に、大型設備を伴う管理型産業廃棄物処
理場に適用するのに適した消臭剤を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち炭素数3〜8の多価
カルボン酸ないしオキシカルボン酸のうちから選ばれる
少なくとも1種の有機酸と非イオン界面活性剤と香料を
含み、pH1〜5であることを特徴とする産業廃棄物用
液体消臭剤組成物を提供するものである。
カルボン酸ないしオキシカルボン酸のうちから選ばれる
少なくとも1種の有機酸と非イオン界面活性剤と香料を
含み、pH1〜5であることを特徴とする産業廃棄物用
液体消臭剤組成物を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる炭素数3〜8
の多価カルボン酸ないしオキシカルボン酸としては、リ
ンゴ酸、クエン酸、琥珀酸、マレイン酸、アジピン酸、
グルタル酸、乳酸、グリコール酸、グルコン酸等が挙げ
られるが、好ましくはリンゴ酸、クエン酸、乳酸、グル
コン酸である。これらの有機酸は、本発明の液体消臭剤
組成物中に好ましくは0.05〜20質量%(以下、質
量%は%と略記する。)、さらに好ましくは5〜10%
配合される。
の多価カルボン酸ないしオキシカルボン酸としては、リ
ンゴ酸、クエン酸、琥珀酸、マレイン酸、アジピン酸、
グルタル酸、乳酸、グリコール酸、グルコン酸等が挙げ
られるが、好ましくはリンゴ酸、クエン酸、乳酸、グル
コン酸である。これらの有機酸は、本発明の液体消臭剤
組成物中に好ましくは0.05〜20質量%(以下、質
量%は%と略記する。)、さらに好ましくは5〜10%
配合される。
【0006】非イオン界面活性剤は、香料の可溶化、及
び、特に産業廃棄物が固形物の場合に固形物に均一に該
消臭剤が付着浸透するために必要であり、好ましくはH
LB4〜20、さらに好ましくはHLB10〜20の非
イオン界面活性剤であり、中でも酸性系でそのもの自体
が安定であり、加水分解等の懸念の少ない、かつ、環境
負荷の少ない長鎖アルキルポリアルコキシレートが好ま
しい。これらの非イオン界面活性剤は、該組成物中に好
ましくは0.1%〜5.0%、さらに好ましくは0.5
%〜3.0%配合される。尚、ポリアルコキシレートと
しては、ポリエトキシレート、ポリエトキシプロポキシ
レート、ポリプロポキシレートが好ましい。香料として
は、酸性系で安定である香料でなくてはならない。具体
的には、リモネン、テトラハイドロゲラニオール、フェ
ニルエチルアルコール、β−ナフチルメチルアルコール
等が挙げられる。これらの香料は、該組成物中に好まし
くは0.01%〜0.5%、さらに好ましくは、0.0
5〜0.2%配合される。
び、特に産業廃棄物が固形物の場合に固形物に均一に該
消臭剤が付着浸透するために必要であり、好ましくはH
LB4〜20、さらに好ましくはHLB10〜20の非
イオン界面活性剤であり、中でも酸性系でそのもの自体
が安定であり、加水分解等の懸念の少ない、かつ、環境
負荷の少ない長鎖アルキルポリアルコキシレートが好ま
しい。これらの非イオン界面活性剤は、該組成物中に好
ましくは0.1%〜5.0%、さらに好ましくは0.5
%〜3.0%配合される。尚、ポリアルコキシレートと
しては、ポリエトキシレート、ポリエトキシプロポキシ
レート、ポリプロポキシレートが好ましい。香料として
は、酸性系で安定である香料でなくてはならない。具体
的には、リモネン、テトラハイドロゲラニオール、フェ
ニルエチルアルコール、β−ナフチルメチルアルコール
等が挙げられる。これらの香料は、該組成物中に好まし
くは0.01%〜0.5%、さらに好ましくは、0.0
5〜0.2%配合される。
【0007】本発明の液体消臭剤組成物は、上記の3成
分を少なくとも含む消臭剤であるが、これら以外に殺菌
剤、防腐剤、着色剤等を適宜配合する事ができる。又該
組成物を均一な液体とするため水、低級アルコール(エ
タノール、プロパノール等)、グリコールエーテル等で
希釈されるが、水が好ましい。又、該組成物のpHは、
1〜5でなくてはならない。この範囲以外では、人体の
安全性、排水への悪影響等が懸念され、又、良好な消臭
効果が期待できない。
分を少なくとも含む消臭剤であるが、これら以外に殺菌
剤、防腐剤、着色剤等を適宜配合する事ができる。又該
組成物を均一な液体とするため水、低級アルコール(エ
タノール、プロパノール等)、グリコールエーテル等で
希釈されるが、水が好ましい。又、該組成物のpHは、
1〜5でなくてはならない。この範囲以外では、人体の
安全性、排水への悪影響等が懸念され、又、良好な消臭
効果が期待できない。
【0008】次に、本発明の消臭剤の使用方法につい
て、以下に述べる。産業廃棄物が固形物の場合は、該消
臭剤を適宜水希釈して固形物にスプレー式に噴霧、散布
する。希釈方法は、配合層を利用したバッチ式、あるい
はプランジャーポンプ等を利用した連続式のいずれでも
良い。又、排水等の液体の場合は、水希釈しないで原液
を排水に添加してもよいし、適宜水希釈して添加しても
良い。以下に本発明の具体例を実施例として示すが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
て、以下に述べる。産業廃棄物が固形物の場合は、該消
臭剤を適宜水希釈して固形物にスプレー式に噴霧、散布
する。希釈方法は、配合層を利用したバッチ式、あるい
はプランジャーポンプ等を利用した連続式のいずれでも
良い。又、排水等の液体の場合は、水希釈しないで原液
を排水に添加してもよいし、適宜水希釈して添加しても
良い。以下に本発明の具体例を実施例として示すが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】〔実施1 〜モデル悪臭での評価〜〕 (1)各原料は、ビーカー等で所定量を撹拌しながら添
加した。撹拌は、マグネチックスターラーを用いて液が
均一透明になるまで行った。 (2)pHについては、JIS Z8802に準拠し、
組成物原液を25℃で測定した。 (3)高温安定性については、組成物原液を50℃の恒
温槽内に1ケ月間放置し、外観の様子を目視で判定し、
変化なしを○、ブルーイングを△、槽分離や白濁を×、
として評価した。 (4)悪臭ガス残存率については、し尿臭の代表として
アンモニア、腐敗臭の代表としてトリエチルアミンを選
定し、以下の手順に従って測定した。 500mLの密閉系のプラスチック製容器に0.1
%アンモニア水、あるいは0.075%トリエチルアミ
ン水溶液を1mL入れ、室温で約20分間静置した。 に、消臭剤サンプルを0.2mL加え、容器のヘ
ッドスペース内のガス濃度を経時で測定した。濃度は、
ガス検知管を用いて測定し、式1より残存率を算出し
た。 ガス残存率(%)=100×(経時でのガス濃度/添加
前のガス濃度) (5)結果を表1に示す。表1の通り、本発明における
消臭剤は、高温条件下でも分離等が起こらない安定性が
良好であり、かつ、アンモニアやトリエチルアミンのよ
うな悪臭に対しても短時間で除去できる優れた効果を示
すことが確認できた。
加した。撹拌は、マグネチックスターラーを用いて液が
均一透明になるまで行った。 (2)pHについては、JIS Z8802に準拠し、
組成物原液を25℃で測定した。 (3)高温安定性については、組成物原液を50℃の恒
温槽内に1ケ月間放置し、外観の様子を目視で判定し、
変化なしを○、ブルーイングを△、槽分離や白濁を×、
として評価した。 (4)悪臭ガス残存率については、し尿臭の代表として
アンモニア、腐敗臭の代表としてトリエチルアミンを選
定し、以下の手順に従って測定した。 500mLの密閉系のプラスチック製容器に0.1
%アンモニア水、あるいは0.075%トリエチルアミ
ン水溶液を1mL入れ、室温で約20分間静置した。 に、消臭剤サンプルを0.2mL加え、容器のヘ
ッドスペース内のガス濃度を経時で測定した。濃度は、
ガス検知管を用いて測定し、式1より残存率を算出し
た。 ガス残存率(%)=100×(経時でのガス濃度/添加
前のガス濃度) (5)結果を表1に示す。表1の通り、本発明における
消臭剤は、高温条件下でも分離等が起こらない安定性が
良好であり、かつ、アンモニアやトリエチルアミンのよ
うな悪臭に対しても短時間で除去できる優れた効果を示
すことが確認できた。
【0010】
【表1】
【0011】〔実施2 〜現場での評価〜〕実施1の表
に示した実施例1の組成を用い、管理型産業廃棄物最終
処理場における動物性有機残さ、あるいはこの残さに雨
水がしみ込んで貯まった廃水に対して、本発明で得た消
臭剤組成物を20倍に希釈し、有機残さ1m3あたり約
250mL、廃水1m3あたり約180mLを散布した
ところ、発生する複合悪臭に対して大変効果があった。
に示した実施例1の組成を用い、管理型産業廃棄物最終
処理場における動物性有機残さ、あるいはこの残さに雨
水がしみ込んで貯まった廃水に対して、本発明で得た消
臭剤組成物を20倍に希釈し、有機残さ1m3あたり約
250mL、廃水1m3あたり約180mLを散布した
ところ、発生する複合悪臭に対して大変効果があった。
【0012】
【発明の効果】本発明の液体消臭剤は、経日安定性良好
であり、かつ、優れた消臭効果を産業廃棄物に対して示
すものである。
であり、かつ、優れた消臭効果を産業廃棄物に対して示
すものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 炭素数3〜8の多価カルボン酸ないしオ
キシカルボン酸のうちから選ばれる少なくとも1種の有
機酸と非イオン界面活性剤と香料を含み、pH1〜5で
あることを特徴とする産業廃棄物用液体消臭剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37623799A JP2001161799A (ja) | 1999-12-06 | 1999-12-06 | 産業廃棄物用液体消臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37623799A JP2001161799A (ja) | 1999-12-06 | 1999-12-06 | 産業廃棄物用液体消臭剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001161799A true JP2001161799A (ja) | 2001-06-19 |
Family
ID=18506804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37623799A Pending JP2001161799A (ja) | 1999-12-06 | 1999-12-06 | 産業廃棄物用液体消臭剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001161799A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008093207A (ja) * | 2006-10-12 | 2008-04-24 | Kao Corp | 液体消臭剤組成物 |
JP2011056050A (ja) * | 2009-09-10 | 2011-03-24 | Kao Corp | 水性液体消臭剤組成物 |
-
1999
- 1999-12-06 JP JP37623799A patent/JP2001161799A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008093207A (ja) * | 2006-10-12 | 2008-04-24 | Kao Corp | 液体消臭剤組成物 |
JP2011056050A (ja) * | 2009-09-10 | 2011-03-24 | Kao Corp | 水性液体消臭剤組成物 |
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