JP2001161634A - 内視鏡のアングル操作装置 - Google Patents
内視鏡のアングル操作装置Info
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- JP2001161634A JP2001161634A JP34588499A JP34588499A JP2001161634A JP 2001161634 A JP2001161634 A JP 2001161634A JP 34588499 A JP34588499 A JP 34588499A JP 34588499 A JP34588499 A JP 34588499A JP 2001161634 A JP2001161634 A JP 2001161634A
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Abstract
ストロークの両端を規制する規制部材のねじ装着部の上
部を緩み防止部材で覆うことによって、規制部材に連動
レバーが繰り返し衝当しても、この規制部材を固定する
ねじが脱落しないよう保持する。 【解決手段】 操作ワイヤ11が巻回されるプーリ22
を収納したプーリ支持カバー23に通路32を設け、プ
ーリ22の駆動軸24に、この駆動軸24に追従回動す
る連動レバー29を装着し、この連動レバー29の回動
ストローク端を規制部材30,31により規制する。規
制部材30,31はそれぞれ一対のねじ34により固定
されるが、このねじ34のねじ頭34aに当接するよう
にばね性を有する部材からなり、概略C字形状となった
押えリング35で覆うようにしている。押えリング35
はプーリ支持カバー23に形成した係止溝36に着脱可
能に固定される。
Description
いられる内視鏡に設けられ、その挿入部に設けたアング
ル部を遠隔操作で湾曲させるためのアングル操作装置に
関するものであり、特にアングル部の最大湾曲角を調整
可能に規制するための機構に関するものである。
般に、体腔内等に挿入される挿入部と、この挿入部の基
端部が連設される本体操作部と、この本体操作部から引
き出され、少なくとも光源装置に着脱可能に接続される
ユニバーサルコードとから大略構成される。内視鏡は、
その挿入部を患者の体内等に挿入して、体腔内壁の検査
や診断を行い、また必要に応じて鉗子や高周波処置具等
を用いた治療等も行えるようになっている。
作部を片手で把持して操作できるようになっている。こ
のために、本体操作部内には各種の操作部材が設けられ
る。挿入部は先端硬質部及びアングル部を有し、内視鏡
の観察手段、つまり照明窓及び観察窓が先端硬質部に設
けられ、アングル部は内視鏡観察手段等を装着した先端
硬質部を所望の方向に向けるためのものであって、本体
操作部からの遠隔操作によりアングル部を上下の2方
向、または上下及び左右の4方向に湾曲させる、所謂ア
ングル操作を行える構成となっている。さらに、挿入部
におけるアングル部から本体操作部までの部位は所定の
長さを有する軟性部が介在している。
先端部(または先端硬質部の基端部)には操作ワイヤが
連結して設けられる。操作ワイヤはアングル部内におい
て、少なくとも上下一対設けられており、一方の操作ワ
イヤを引っ張り、他方を押し出すように操作すると、ア
ングル部は上下方向に湾曲する。また、上下及び左右に
各一対の操作ワイヤを設けた場合には、上下の対の操作
ワイヤの押し引きにより上下方向に湾曲し、また左右の
対の操作ワイヤを押し引きすると左右に湾曲する。これ
らの操作ワイヤは挿入部から本体操作部内にまで延在さ
れて、この本体操作部に設けたアングル操作装置により
それぞれ対となる2本の操作ワイヤが同時に押し引き操
作される。
部が巻回されるプーリを備え、このプーリを回動させる
ことにより操作ワイヤが押し引きされる。従って、プー
リには回動軸が連結して設けられ、この回動軸は本体操
作部のケーシングから外部にまで導出されて、ノブやレ
バー等からなるアングル操作手段が連結される。術者等
は、この本体操作部を把持する手の指等でアングル操作
手段を操作することができる。この操作ワイヤは挿入部
内ではワイヤ挿通部材に挿通させ、このワイヤ挿通部材
は本体操作部の内部にまで延在させて、この本体操作部
内において、所定の位置に固定的に装着した保持金具等
に接続・固定される。そして、ワイヤ挿通部材から導出
させた操作ワイヤは、この保持金具から所定の間隔だけ
離れた位置でプーリに巻回させる。
されることから、このプーリを一方向に回動させると、
アングル部は一方向、例えば上方向に湾曲し、プーリを
反対方向に回動させると、アングル部は反対方向、例え
ば下方向に湾曲する。アングル部は所定数のアングルリ
ングを順次連結することにより構成されるが、前後のア
ングルリングの間隔により湾曲可能な最大の角度、つま
りアングル部の最大湾曲角が規制される。従って、アン
グル操作装置におけるプーリの回動角は、ほぼこの最大
湾曲角に相当する角度まで操作可能となっていなければ
ならないのは当然として、この最大湾曲角状態で規制し
なければ、アングルリングに過大な力が加わり、変形を
生じる等の不都合がある。このために、プーリに連結し
た駆動軸には、その回動ストローク範囲を規制する規制
部材が設けられ、この規制部材によって、一方向及びそ
の反対方向におけるストローク端位置を規制するように
する必要がある。このために、駆動軸に連動レバーを連
結すると共に、この連動レバーが通る円環状の通路に一
対の規制部材を臨ませて設け、連動レバーが規制部材に
当接する位置までを駆動軸のストローク範囲とするよう
に規制するのが一般的である(特開昭63−13003
5)。
グル部と、この操作ワイヤの押し引き操作を行うプーリ
を設けた本体操作部との間には軟性部が介在しており、
この軟性部の内部では操作ワイヤは密着コイル内に挿通
されている。操作ワイヤの円滑な移動を可能にするため
に、この密着コイルの内径と操作ワイヤの外径とにはあ
る程度の径差を持たせている。このために、この密着コ
イル内で操作ワイヤは多少の余長が生じることになり、
しかも各々の操作ワイヤにおける余長にはある程度のば
らつきが存在する。この操作ワイヤの余長分はプーリを
回動させた時の遊びとなり、余長がなくなった状態から
アングル部が湾曲を開始する。従って、プーリの回動ス
トロークには無効ストローク分があり、プーリに巻回さ
れる2本の操作ワイヤ間でもこの無効ストロークに差が
生じることもある。しかも、この無効ストロークは、ア
ングル操作装置を実際に内視鏡に組み込んだ後に定まる
ものであり、また使用中に操作ワイヤが伸びて、無効ス
トロークが変化することもある。
角は個々の内視鏡により変化することになり、しかもこ
のプーリに巻回した2本の操作ワイヤ間でも無効ストロ
ークに差が生じることから、プーリの一方向への回動時
における最大回動角位置と、反対方向に回動させた時に
おける最大回動角位置とをそれぞれ独立して設定できる
ようになっていなければならない。このために、駆動軸
に連結した連動レバーの通路に沿って回動するストロー
ク端位置を規制する両規制部材の位置をそれぞれ独立に
調整できる構成とする。規制部材は連動レバーが移動す
る円環状の通路における所定の位置に固定することによ
り、プーリが最大回動角位置となった時に、駆動軸に連
結した連動レバーが当接するストッパとするが、この規
制部材を円弧状の板体から形成して、それに円周方向に
向けて長手となった溝を形成し、この溝内にねじを挿通
させて、通路の表面に締め付けることにより固定するよ
うに構成する。このように構成することによって、ねじ
を緩めて規制部材を回転方向に位置調整することがで
き、位置調整を行った後に、再びねじを締め付ければ、
規制部材はその位置で固定される。
部材をねじにより固定する構成とすると、アングル操作
装置を内視鏡の本体操作部に組み込んだ後でも、容易
に、しかも正確にプーリの回動ストローク端位置を調整
できるようになる。従って、アングル操作を行う際にお
いて、最大湾曲角まで操作する毎に駆動軸に連結した連
動レバーが規制部材と衝当することになる。この時の衝
撃によって、規制部材を固定しているねじが緩む可能性
がある。その結果、規制部材による回動ストローク端位
置の規制機能が失われてしまう。しかも、ねじが緩んで
いるにも拘らず、さらに繰り返しアングル操作が行われ
ると、やがてはねじが脱落してしまう。この状態で、ア
ングル部を最大湾曲角となるように操作されると、駆動
軸に連結した連動レバーが規制部材に強く押し付けられ
て、規制部材が変形する等の可能性があり、また連動レ
バーが規制部材とこの連動レバーの通路を区画形成する
ための壁面等との間にかみ込んでロックしてしまうおそ
れもある。
あって、その目的とするところは、ねじで固定される規
制部材に連動レバーが繰り返し衝当しても、この規制部
材を固定するねじが脱落しないようにすることにある。
ために、本発明によるアングル操作装置は、本体操作部
に内装され、操作ワイヤが巻回されているプーリを収納
したプーリ支持カバーと、一端がプーリに連結され、プ
ーリ支持カバーを貫通するように延在させ、他端にアン
グル操作手段を連結した駆動軸と、この駆動軸に連結し
た連動レバーと、プーリ支持カバーにねじにより固定さ
れ、連動レバーの回動ストロークの両端を位置調整可能
に規制するための一対の規制部材と、これら各規制部材
のねじ装着部の上部を覆うように装着されるねじの緩み
防止部材とを備える構成としたことをその特徴とするも
のである。
に覆う必要はなく、少なくともその一部分を覆っておれ
ば良い。また、緩み防止部材は、最低限、ねじの頭部を
覆うようになっておれば、ねじが完全に脱落するのを防
止できるが、さらにねじが緩まないようにするには、緩
み防止部材はねじの頭部に当接するようになし、さらに
望ましくはこの頭部に圧接するように構成する。また、
ねじの頭部に位置する緩み防止部材は、例えばプーリ支
持カバーや、本体操作部のケーシング等にねじその他の
手段で固定して設けることもできるが、この緩み防止部
材は容易に着脱できるようになっているのが望ましい。
このためには、C字状に形成したばね性を有する押えリ
ングで緩み防止部材を形成し、またプーリ支持カバーに
円周状の壁を設けて、この壁に押えリングの外周側が係
脱可能に係止される係止溝を形成する構成とすれば良
い。
施の一形態について説明する。まず、図1に内視鏡の概
略構成を示す。同図において、1は本体操作部、2はこ
の本体操作部1に連設した挿入部である。挿入部2は、
先端側から、先端硬質部2a,アングル部2b及び軟性
部2cを順次連設することにより構成されるものであ
る。先端硬質部2aの先端面(または先端側面)に照明
窓と観察窓とからなる内視鏡観察手段が設けられてい
る。また、これらに加えて、鉗子等の処置具を導出させ
る処置具出口等が設けられている。アングル部2bは先
端硬質部2aを所望の方向に向けるためのものであっ
て、本体操作部1からの遠隔操作で上下に湾曲可能とな
っている。軟性部2cは体腔内等の挿入経路に沿って任
意の方向に曲がる可撓構造のものから構成される。
イトガイドを挿通させたユニバーサルコード3が延在さ
れており、このユニバーサルコード3は光源装置に着脱
可能に接続される。また、内視鏡観察手段として固体撮
像素子を用いた場合には、ユニバーサルコード3内には
プロセッサに接続される信号ケーブルも挿通される。さ
らに、送気送水や吸引を行うために1または複数の流体
流路を内視鏡に組み込まれる。この流体流路はユニバー
サルコード3内に挿通させても良いが、図示したものに
あっては、ユニバーサルコード3とは独立の流体管路5
を本体操作部1から延在させる構成としている。
えば上下方向(または上下及び左右方向)に湾曲可能と
なっている。そこで、このアングル部2を湾曲操作する
ための機構について、図2乃至図9に基づいて説明す
る。なお、以下の説明においてはアングル部2bを上下
方向に湾曲させる構成としたものとして説明するが、上
下方向に加えて左右方向にも湾曲可能とすることもでき
る。この場合には、アングル部2b内においては上下2
本の操作ワイヤに加えて、さらに左右に2本の操作ワイ
ヤを設け、またプーリを上下2段に設け、一方のプーリ
には上下に湾曲させる2本の操作ワイヤを、他方のプー
リに左右に湾曲させる2本の操作ワイヤを巻回させるよ
うに構成すれば良い。
す。この図2においては、アングル部2の構造体として
のアングルリング10の連結構造と、アングル部2を湾
曲操作するための操作ワイヤ11とを示し、このアング
ルリング10を覆う外装体及びアングル部2内に挿通さ
れる各種の部材は省略している。アングル部2を構成す
るアングルリング10は、左右の両側部を順次枢着ピン
12により連結し、かつ上下の端部間には間隙13が形
成される。また、操作ワイヤ11は上下に2本設けられ
ており、これら2本の操作ワイヤ11,11はアングル
リング10に設けた切り絞り部14内に挿通されて、ア
ングル部2b内での円周方向の位置が規制され、軸線方
向には移動可能となっている。
分が示されている。アングル部2bは所定数のアングル
リング10,10,10,・・・を枢着ピン12により
順次連設した節輪構造となっている。なお、この節輪構
造の外周にはネット及び外皮層が被着されるが、これら
についての図示は省略する。アングルリング10のう
ち、先端に位置するアングルリングは端部リング10a
であり、この端部リング10aは他のアングルリング1
0の構成とは異なっている。図から明らかなように、こ
の端部リング10aにおける図中の右側にはそれに隣接
するアングルリング10との間に枢着ピン12を用いて
連結されているが、図中左側は軸線と直交する方向に向
けて真直ぐな形状となっている。また、この端部リング
10aの軸線方向における長さは他のアングルリング1
0より長くなっている。これは端部リング10aは先端
硬質部2aへの連結部を構成するからであり、また上下
2本の操作ワイヤ11の先端部は端部リング10aに設
けた切り絞り部15に固定される。
た操作ワイヤ11,11の一方を引っ張り、他方を押し
出すことによって、相隣接するアングルリング10,1
0が順次左右の両側部を連結する枢着ピン12を中心と
して、図2に仮想線で示したように、上下方向に相対回
動する。その結果、アングル部2b全体が湾曲すること
になる。ここで、アングル部2bの湾曲角度は前後に位
置するアングルリング10,10間の間隙13により規
制される。つまり、前後のアングルリング10,10の
端面が最接近する位置、あるいは端面同士が当接する位
置まで枢着ピン12を中心として回動した時に、アング
ル部2bが最大湾曲角になってそれ以上は湾曲しない。
る際等において、先端硬質部2aを所望の方向に向ける
ためのものであるから、実質的に最大湾曲角にまで湾曲
できるようにする必要がある。ただし、アングル部2b
の最大湾曲角を越えてもなお操作ワイヤに対して押し引
き方向の力が作用するようになっていると、操作ワイヤ
に過大な張力が作用して、操作ワイヤ11が断線した
り、アングルリング10が変形、損傷する等の不都合が
生じる。従って、アングル部2bが最大湾曲角に至るま
では確実に操作でき、しかも操作可能な範囲はこの最大
湾曲角を越えないようにしなければならない。
示は省略するが、密着コイル等の内部に挿通して、本体
操作部1の内部にまで延在される。そして、これら2本
の操作ワイヤ11の端部は、本体操作部1に設けたアン
グル操作装置20に連結され、このアングル操作装置2
0により押し引き操作されるようになっている。そこ
で、図3乃至図6にアングル操作装置20の具体的な構
成を示す。
また図1にも示したように、アングル操作装置20は、
本体操作部1の側面に設けたアングル操作手段21を備
えている。アングル操作手段21は、本実施の形態では
概略L字状となった操作レバーで構成している。ただ
し、アングル操作手段としては、これ以外にも、例えば
回動ノブ等で形成することもできる。本体操作部1の内
部には、プーリ22が設けられており、2本の操作ワイ
ヤ11,11はこのプーリ22に巻回されている。両操
作ワイヤ11,11のプーリ22への巻回方向は反対方
向となっている。これにより、プーリ22を左右いずれ
かの方向に回動させると、操作ワイヤ11,11の一方
が繰り出され、他方が巻き取られるようになり、もって
操作ワイヤ11,11が押し引きされる。
支持カバー23内に設けられており、このプーリ支持カ
バー23には操作ワイヤ11の引き出し部23aが延在
されている。このプーリ支持カバー23内では、プーリ
22が回転方向にのみ動き得る状態に収納されており、
このプーリ22には駆動軸24が連設されており、この
駆動軸24はプーリ支持カバー23に設けた導出用開口
23bに挿通されている。また、本体操作部1における
ケーシング5には開口5aが形成されており、駆動軸2
4はこの開口5aを介して本体操作部1の外部にまで導
出され、その先端面にはアングル操作手段21の端部が
ねじ25で連結・固定されている。従って、アングル操
作手段21を操作して、駆動軸24を軸回りに回動させ
ると、プーリ22がこれに追従回動する結果、このプー
リ22に巻回した操作ワイヤ11,11が押し引きされ
る。
このシールユニット26にはケーシング5の開口5aの
周囲と、駆動軸24の周囲との間をシールするシール部
材26a,26bが設けられている。そして、このシー
ルユニット26は、ケーシング5にねじ27で固定した
ねじリング28に螺合されるようになっている。また、
ねじ27はねじリング28だけでなく、ケーシング5を
貫通して、プーリ支持カバー23に螺挿されており、従
ってねじ27によりプーリ支持カバー23も本体操作部
1のケーシング5に固定される。
図9に示したように、アングル部2bの最大湾曲角を規
制する機構を備えている。しかも、このアングル部2b
の最大湾曲角は上下の両方向においてそれぞれ独立して
規制されるようになっている。この規制機構としては、
駆動軸24に嵌合・固定されて、この駆動軸24と一体
に回動する連動レバー29と、この連動レバー29が所
定の位置まで回動した時に、この連動レバー29と当接
して、それ以上の回動動作を規制する規制部材30,3
1とから構成される。連動レバー29は、駆動軸24の
軸線と直交する方向に延在させた上で、プーリ22に近
接する方向に概略90°曲成することにより作動部29
aを連設したもので構成される。また、プーリ支持カバ
ー23の上面に形成した円環状の溝からなる通路32に
沿って移動可能となっている。
成した板体からなり、これら両規制部材30,31には
その長手方向に向けて所定の長さ分を有する円弧状の透
孔30a,31aが形成されている。そして、プーリ支
持カバー23における通路32を形成した部位の内側の
位置には所定の間隔を置いてそれぞれ円周方向に複数の
ねじ孔33が設けられており、これら複数のねじ孔33
には、規制部材30,31を固定するためのねじ34が
螺挿される。ここで、各規制部材30,31に対してそ
れぞれ一対設けられる。ねじ34は透孔30a,31a
を介してねじ孔33に螺挿することによって、規制部材
30,31が固定される。また、ねじ34を緩めて、規
制部材30,31を回動方向に位置調整した上で、再び
ねじ34を締め付けることによって、両規制部材30,
31が固定される。従って、ねじ34のねじ孔33への
螺挿位置を変えることによって、規制部材30,31の
位置を大きく変化させることができる。また、ねじ34
を所定のねじ孔33に対して螺挿状態に保持して、各ね
じ34を緩めれば、規制部材30,31をそれらの透孔
30a,31aとねじ34との係合状態を保持した状態
でもこれら規制部材30,31を変位させることによっ
て、規制部材30,31の位置をそれぞれ独立して微調
整することもできる。
配置されており、この連動レバー29における作動部2
9aは規制部材30,31の端面に対面する状態となっ
ている。従って、連動レバー29は、図6に示したよう
に、その作動部29aが規制部材30の端面と当接する
位置から規制部材31の端面と当接する位置まで回動で
きる。そして、この連動レバー29の作動部29aが規
制部材30に当接する位置が、例えばアングル部2bの
上方向における最大湾曲角であり、また規制部材31に
当接する位置はアングル部の下方向への最大湾曲角とな
る。
に、両規制部材30,31を固定するために設けた各一
対からなるねじ34の頭部34aには、緩み防止部材と
しての押えリング35が当接している。この押えリング
35はばね性を有するC字状のリング部材から構成さ
れ、その外周側端部はプーリ支持カバー23において、
通路32から立ち上がる円形の壁面に設けられ、押えリ
ング35の厚みとほぼ一致する溝幅を持った係止溝36
に係止される。押えリング35の外径は少なくとも係止
溝36の溝底部の径より大きくなっており、従って押え
リング35を係止溝36に嵌合させると、この押えリン
グ35は拡開する方向にばね力が作用する結果、押えリ
ング35は係止溝36に係止された位置に安定的に保持
される。そして、この状態では、図9に示したように、
ねじ34の頭部34aを所定の圧接力をもって押し付け
るように作用するようになっている。また、押えリング
35の両開口端近傍位置には治具装着孔35a,35a
が穿設されており、これら両治具装着孔35a,35a
間に治具を挿入して相互に近接する方向に弾性変形させ
ると、押えリング35の外径寸法が小さくなって、係止
溝36への着脱が可能となる。
のであって、アングル操作装置20を構成するアングル
操作手段21を手指等の操作で、図1に矢印方向または
矢印とは反対方向に傾けるように操作することによっ
て、アングル部2bが上方または下方に湾曲することに
なる。つまり、アングル操作手段21を操作すると、こ
のアングル操作手段21に連結した駆動軸24が軸回り
に回動する。この駆動軸24にはプーリ22が連結され
ているので、プーリ22もこれに追従して回動する。そ
の結果、プーリ22に巻回されている一対の操作ワイヤ
11のうちの一方が繰り出され、他方がプーリ22に巻
き取られることになる。従って、プーリ22に巻き取ら
れた側の操作ワイヤ11には引っ張り力が作用する。こ
の操作ワイヤ11が上方に位置するものであれば、多数
連設したアングルリング10における枢着ピン12より
上方の部位の間隙13が狭くなる方向に回動する結果、
全体としてのアングル部2bが上方に湾曲する。また、
この時には、枢着ピン12の下部側では、間隙13が広
がるようになるが、下方に位置する操作ワイヤ11が繰
り出されることから、この操作ワイヤ11に張力が生じ
ることはない。
て設けられているから、駆動軸24の回動により連動レ
バー29も追従回動する。連動レバー29の作動部29
aは通路32に沿って移動して、アングル部2bの最大
湾曲角位置に至ると規制部材30または31の端部に当
接して、それ以上回動することはない。この位置が駆動
軸24の回動ストローク端位置であり、アングル操作手
段21はそれ以上操作することができなくなる。この回
動ストローク端位置をアングル部2bが最大湾曲角の位
置と一致させておくことによって、アングル部2bは最
大湾曲角まで円滑に湾曲操作でき、しかもこの最大湾曲
角位置で規制されることになる結果、操作ワイヤ11に
無理な張力が作用したり、アングルリング10に変形や
損傷を生じさせることはない。
するための規制部材30,31の位置は、初期的にまた
使用中において操作ワイヤ11が伸びた時等に適宜調整
できる。規制部材30,31の位置調整を行うには、ま
ずねじ25を取り外すことによって、アングル操作手段
21を駆動軸24から分離する。その後に、ねじリング
28に螺合されているシールユニット26を分離するこ
とによって、プーリ支持カバー23の上部を開放する。
ねじ33,34の上部は押えリング35で覆われている
が、治具装着孔35aに治具を挿入して、この押えリン
グ35の両側の開口端を近接する方向に変形させれば、
押えリング35を係止溝36から脱着して取り出すこと
ができる。これによって、規制部材30,31を固定し
ているねじ34の頭部34aが開放されるので、これら
のねじ34を緩めることによって、規制部材30,31
は回転方向に移動させることができる。そして、これら
規制部材30,31の位置調整が行われると、再びねじ
34を締め付けて規制部材30,31をその位置で固定
する。その後に、押えリング35を係止溝36に係止す
るように装着し、さらにシールユニット26をねじリン
グ28に装着すると共に、アングル操作手段21をねじ
25で駆動軸24に固定する。これによって、駆動軸2
4の回動ストローク端位置が調整される。
はねじ34により行われることから、4箇所設けられて
いるねじ34のいずれかが緩むと、規制部材30,31
の固定性が損なわれ、これら規制部材30,31による
駆動軸24の回動ストローク端位置での規制を行うこと
ができなくなる。連動レバー29は規制部材30,31
に繰り返し当接することになり、しかもアングル操作を
迅速に行う場合等、かなり大きな衝撃力で連動レバー2
9の作動部29aが規制部材30,31に衝当して、こ
の衝撃によってねじ34を緩める方向に作用することが
ある。しかしながら、ねじ34における頭部34aは押
えリング35により圧接されているから、ねじ34が軸
線方向に移動できない。従って、規制部材30,31に
繰り返し衝撃が加わっても、ねじ34が緩むことがなく
なり、規制部材30,31によるアングル操作時におけ
るアングル部2bの最大湾曲状態での規制が失われるこ
とはない。
制部材30,31を粗位置決めして、それぞれ一対のね
じ34をいずれかのねじ孔33に螺挿した上で、これら
規制部材30,31の位置を微調整させるようにしてい
るが、規制部材30,31を微調整するだけの場合に
は、ねじ孔33は4箇所のみ設けるようになし、これら
各ねじ孔33に螺挿されるねじ34の位置は常に一定と
することができる。この場合には、各ねじの頭部と対応
する位置に緩み防止部材を取り付ければ良い。この緩み
防止部材の固定は、例えばスナップアクション作用,ね
じ止め手段等によっても着脱可能に固定できる。また、
ねじ34が多少緩んで実質的に回動ストローク端位置の
規制機能が失われたとしても、最低限、連動レバー29
が規制部材30,31にかみ込む等によりアングル操作
装置20が完全にロックして、アングル部2bの湾曲状
態を解消できなくなるという最悪の事態が生じるのを防
止するには、緩み防止部材は、ねじ頭34aが脱落しな
いように保持すれば良い。従って、緩み防止部材は必ず
しもねじ頭に対して圧接状態とするのではなく、その間
に多少の隙間ができるようになっていても良い。
じで固定される規制部材に連動レバーが繰り返し衝当し
ても、この規制部材を固定するねじが脱落しないよう保
持できる等の効果を奏する。
る。
の縦断面図である。
図である。
を示す構成説明図である。
面図である。
段 22 プーリ 23 プーリ支持カバ
ー 24 駆動軸 29 連動レバー 29a 作動部 30,31 規制部材 32 通路 33 ねじ孔 35 押えリング 36 係止溝
Claims (3)
- 【請求項1】 先端硬質部にアングル部を連設した挿入
部と、この挿入部の基端部に連設した本体操作部とを備
えた内視鏡に設けられ、アングル部を湾曲操作するため
の操作ワイヤを本体操作部内延在させて、アングル操作
手段により操作されるプーリに巻回させて設けたアング
ル操作装置において、 前記本体操作部に内装され、前記プーリを収納したプー
リ支持カバーと、 一端がプーリに連結され、プーリ支持カバーを貫通する
ように延在させ、他端に前記アングル操作手段を連結し
た駆動軸と、 この駆動軸に連結した連動レバーと、 前記プーリ支持カバーにねじにより固定され、前記連動
レバーの回動ストロークの両端を位置調整可能に規制す
るための一対の規制部材と、 前記各規制部材のねじ装着部の上部を覆うように装着さ
れるねじの緩み防止部材とを備える構成としたことを特
徴とする内視鏡のアングル操作装置。 - 【請求項2】 前記緩み防止部材は、少なくとも前記ね
じの頭部の一部分に当接するようにして前記プーリ支持
カバーに着脱可能に装着される構成としたことを特徴と
する請求項1記載の内視鏡のアングル操作装置。 - 【請求項3】 前記緩み防止部材はC字状に形成したば
ね性を有する押えリングで形成し、前記プーリ支持カバ
ーに円周状の壁を設けて、この壁には押えリングの外周
側が係脱可能に係止される係止溝を形成する構成とした
ことを特徴とする請求項2記載の内視鏡のアングル操作
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34588499A JP4424451B2 (ja) | 1999-12-06 | 1999-12-06 | 内視鏡のアングル操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34588499A JP4424451B2 (ja) | 1999-12-06 | 1999-12-06 | 内視鏡のアングル操作装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001161634A true JP2001161634A (ja) | 2001-06-19 |
JP4424451B2 JP4424451B2 (ja) | 2010-03-03 |
Family
ID=18379650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34588499A Expired - Fee Related JP4424451B2 (ja) | 1999-12-06 | 1999-12-06 | 内視鏡のアングル操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4424451B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022163713A1 (ja) * | 2021-01-29 | 2022-08-04 | 朝日インテック株式会社 | 鉗子装置 |
-
1999
- 1999-12-06 JP JP34588499A patent/JP4424451B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022163713A1 (ja) * | 2021-01-29 | 2022-08-04 | 朝日インテック株式会社 | 鉗子装置 |
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