JP2001160675A - リフロー装置とその制御方法 - Google Patents

リフロー装置とその制御方法

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JP2001160675A
JP2001160675A JP2000186706A JP2000186706A JP2001160675A JP 2001160675 A JP2001160675 A JP 2001160675A JP 2000186706 A JP2000186706 A JP 2000186706A JP 2000186706 A JP2000186706 A JP 2000186706A JP 2001160675 A JP2001160675 A JP 2001160675A
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JP
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hot air
temperature
reflow
heating
air
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JP2000186706A
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English (en)
Inventor
Yuji Yamazaki
雄司 山崎
Masanobu Tanigami
昌伸 谷上
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温風を直接被加熱物(プリンと基板及び電子
部品)に吹き付ける単純な構成になるし、また、任意の
温度プロファイルを形成することができるリフロー装置
を提供する。 【解決手段】 リフロー炉1を、外乱が入らない密封さ
れた加熱空間を形成する加熱用シールド構成にし、この
リフロー炉1に温風吹出し口5を設けて、この温風吹出
し口5にダクト8を介して送風機3の空気吐出口3Bを
接続し、ダクト8内に温風発生器2を配置し、温風発生
器2に、この温風発生器2における温風の温度及び加熱
時間を制御する温度制御器11を接続すると共に、送風
機3に、この送風機3における風量及び送風時間を制御
する風量制御器12を接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板上の
はんだぺーストを加熱溶融し、電子部品をはんだ付けす
るリフロー装置とその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のリフロー装置では、はんだペース
トの温度をはんだ溶融温度にまで高める前に、はんだぺ
−スト中のフラックスを活性化するための予熱工程があ
り、この工程ではんだペーストの流動性が高まりランド
パターンから流れ出し、本来ならば隔離してはんだ溶着
されるべき隣接したはんだペース卜同士に連続するはん
だブリッジが発生する。また、過度の予熱は、はんだボ
ールの発生やはんだの母材に対する濡れを阻害する原因
となっている。
【0003】上記の不具合を解決するものとして、特許
第2576004号公報に開示された技術がある。この
開示技術は、はんだペースト中のフラックスを活性化す
るための予熱工程の前に、はんだペーストに含有する溶
剤の少なくとも30%を揮発させるはんだペースト乾燥
部をリフロー装置に配置するものであり、はんだペース
トがプリント基板上に供給された際の形状を保ったまま
含有溶剤を揮発することができ、はんだの流れ出しによ
るはんだブリッジの発生を抑制することができる。ま
た、過度の予熱を防ぐこともできる。
【0004】また、従来のリフロー装置としては、投入
したプリント基板に応じて、プリント基板が移動してい
く複数のリフロー炉の雰囲気設定温度の組み合わせとコ
ンベア速度の調整により、必要な基板温度プロフアイル
を形成しリフロー処理するようにしたものがある。
【0005】必要な温度プロフアイルが投入するプリン
ト基板ごとに異なっていると、その都度リフロー炉の雰
囲気温度調整が必要である。リフロー炉を構成する各炉
は、設定された雰囲気温度を保持するために熱容量が大
きくしてあり、そのため雰囲気温度調整には10分〜3
0分かかる。また温度調整している間はプリント基板を
投入することができず、リフロー装置の稼動時間の低下
の要因となっていた。
【0006】また、リフロー炉内雰囲気温度を常温から
立ち上げるには、上記のようなリフロー炉の大きな熱容
量のために、長い時間(約1時間)を要し、生産効率が
悪くなっていたし、また、プリント基板の寸法、厚み、
プリント基板上の電子部品の熱容量及び部品密度によ
り、基板型式毎にリフロー炉温度の設定を変更する必要
があった。特に、多品種少量生産では、リフロー炉温度
設定変更の回数が増加して著しく効率が低下している。
【0007】このような不具合を解決するものとして、
実開平7−9556号公報に開示された技術がある。こ
の開示技術は、固定されたプリント基板に対し温風を吹
き付けはんだ付けを行う温風式リフローはんだ付け装置
であり、温風を蓄熱部に蓄えておき、この温風と常温の
外気とを混ぜて、その混合比をバルブ開度で調整して、
プリント基板に応じた温度プロファイルを形成するもの
である。瞬時に加熱条件を変更できるため、リフロー炉
の雰囲気温度調整が不要で、リフロー装置の稼動効率向
上が図れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た前者の従来のリフロー装置にあっては、はんだペース
ト乾燥部が必要となり、この乾燥部用に加熱手段が必要
で装置構造が複雑になるという問題点があったし、ま
た、乾燥部用の加熱手段が増加した分、リフロー装置の
消費電力が増加するという問題点があった。
【0009】また、後者の従来のリフロー装置にあって
は、畜熱部やバルブを備える必要があり、構造が複雑に
なるし、また、蓄熱部に温風を蓄えるのに、立ち上げ時
間が20分必要で効率が悪いという問題点があった。
【0010】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その第1の目的とするところは、温風
を直接被加熱物(プリント基板及び電子部品)に吹き付
ける単純な構成になるし、また、装置立ち上げ時間が不
要になって、被加熱物の投入時のみ電力を消費するの
で、エネルギー消費効率がよいし、さらには、温風温度
を瞬時に変化させることが可能になって、任意の温度プ
ロフアイルを形成することができるリフロー装置を提供
することである。
【0011】また、本発明の第2の目的とするところ
は、プリント基板及び電子部品を加熱する温風の風量・
温度を容易に制御することができて、はんだペーストの
溶剤を適度に揮発させながらフラックスを活性化させる
温度プロフアイルを形成するリフロー装置の制御方法を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、本発明に係るリフロー装置は、実装面には
んだペーストを介して電子部品を搭載したプリント基板
を収容するリフロー炉と、リフロー炉に温風を供給する
温風発生手段と、温風発生手段に空気を供給する空気供
給手段と、温風発生手段における温風の温度及び加熱時
間を制御する温風温度制御手段と、空気供給手段におけ
る風量及び送風時間を制御する風量制御手段とを備えた
ものである。
【0013】かかる構成により、風量制御手段により空
気供給手段への風量及び送風時間を制御することができ
るし、また、温風温度制御手段により温風発生手段での
温風の温度及び加熱時間を制御することができる。
【0014】このように、空気供給手段への風量及び送
風時間を制御することができるために、空気供給手段へ
の供給エネルギー量の変化により、温風発生手段に送り
込む空気の量が調整でき、瞬時に温風風量を変化させる
ことができる。したがって、任意に且つ高速に温風風量
が制御でき、溶剤揮発度を調整しながらはんだ溶融工程
を進めることができる。
【0015】また、温風発生手段に与えるエネルギー量
をコントロールできるために、この温風発生手段への供
給エネルギー量の変化により、温風発生手段からプリン
ト基板及び電子部品に吹き付けられる温風温度が調整で
きる。したがって、任意に且つ高速に温風温度が制御で
きて、フラックス活性度を調整しながらはんだ溶融工程
を進めることができる。
【0016】また、空気供給手段と温風発生手段への供
給エネルギーは個別に変化させることが可能であり、温
風風量と温風温度を独立に制御できる。したがって、溶
剤揮発度、フラックス活性度を個別に調整しながらはん
だ溶融工程を進めることができる。
【0017】このように、温風による加熱エネルギーを
調整しながら加熱することができて、温風を直接被加熱
物に吹き付ける単純な構成の装置にできるし、また、装
置立ち上げ時間が不要になって、被加熱物の投入時のみ
電力を消費するので、エネルギー消費効率がよいし、ま
た、温風温度を瞬時に変化させることが可能になって、
任意の温度プロフアイルを形成することができるばかり
か、この温度プロフアイルの制御速度を向上させること
ができる。
【0018】そして、上記した本発明のリフロー装置に
おいて、リフロー炉を、外乱が入らない密封された加熱
空間を形成する加熱用シールド構成にし、このリフロー
炉に温風吹出し口を設けて、この温風吹出し口にダクト
を介して空気供給手段の空気吐出側を接続し、ダクト内
に温風発生手段を配置するようにしてもよい。
【0019】かかる構成により、温風風量及び温風温度
からなるプリント基板及び電子部品への加熱エネルギー
の変化にプリント基板及び電子部品の温度が追従し、任
意の温度プロファイルが形成できるように、プリント基
板及び電子部品を固定した状態で、外乱が入らない密封
された加熱空間(加熱用シールド)を形成するためのリ
フロー炉内で加熱することができる。したがって、温風
が繰り返しプリント基板及び電子部品にあたり乱流を形
成することにより、プリント基板及び電子部品への熱伝
達性が向上し、高速且つ均熱性が向上するし、また、エ
ネルギー効率も向上するものになる。
【0020】また、上記した本発明のリフロー装置にお
いて、温風温度を検出する検出手段と、目標温度設定値
を設定する温風温度設定手段と、検出手段が検出した温
風温度の検出値と温風温度設定手段が設定した目標温度
設定値とを比較して制御値を出力する比較手段とを有
し、温風温度の検出値を目標温度設定値と比較して得ら
れた制御値に基づいて、温風温度制御手段により温風発
生手段を制御するようにしてもよい。
【0021】かかる構成により、検出手段で検出した検
出値を、温風温度設定手段が設定した目標温度設定値に
対して制御することができて、温風温度を目標温度設定
値にすることができ、電子部品の熱損傷やはんだ未溶融
の不具合が発生しないようになる。
【0022】また、本発明に係るリフロー装置におい
て、温風温度を検出する検出手段と、予め既知の基板・
部品温度と加熱条件の関係から温風温度と加熱時間のそ
れぞれの目標温度設定値を設定する温風温度設定手段
と、検出手段が検出した温風温度の検出値と温風温度設
定手段が設定した目標温度設定値と比較して制御値を出
力する比較手段とを有し、温風温度の検出値を目標温度
設定値と比較して得られた制御値に基づいて温風温度制
御手段により温風発生手段を制御するようにしてもよ
い。
【0023】かかる構成により、検出手段で検出した温
風温度を、温風温度設定手段が設定した目標温度設定値
に対して制御することができて、温風温度と加熱時間を
それぞれの目標温度設定値にすることができ、電子部品
の熱損傷やはんだ未溶融の不具合が発生しないようにな
る。
【0024】また、本発明に係るリフロー装置におい
て、検出手段が温度センサであり、この温度センサの位
置を、必要に応じてリフロー炉の温風吹出し口又はリフ
ロー炉内に設置された電子部品・プリント基板に変更で
きるようにしてもよい。
【0025】かかる構成により、制御対象の選び方によ
り温度センサの位置を温風吹出し口またはプリント基板
(電子部品)のどちらかを選択することができるため
に、条件出しの際は、プリント基板(電子部品)に温度
センサを付けることが可能であり、部品・基板温度を変
化させることで加熱条件を直接変えることができる。
【0026】しかし、生産時は、プリント基板(電子部
品)に温度センサをつけることが不可能であるため、条
件出しの際に良好なはんだづけが可能な温風温度の条件
を把握しておいて、生産時はこの温風温度条件を再現す
ることで良好なはんだづけができる。
【0027】また、本発明に係るリフロー装置におい
て、電子部品・プリント基板の温度を検出する検出手段
と、部品・基板温度目標値を設定する部品・基板温度設
定手段と、検出手段が検出した電子部品・プリント基板
の検出値と部品・基板温度設定手段が設定した部品・基
板温度目標値とを比較して制御値を出力する比較手段と
を有し、電子部品・プリント基板の検出値を部品・基板
温度目標値と比較して得られた制御値に基づいて温風温
度制御手段により温風発生手段を制御するようにしても
よい。
【0028】かかる構成により、検出手段で検出した電
子部品・プリント基板の検出値(温度)を、部品・基板
温度設定手段が設定した部品・基板温度目標値に対して
制御することができて、電子部品の熱損傷やはんだ未溶
融の不具合が発生しないようになる。
【0029】また、本発明に係るリフロー装置は、リフ
ロー炉に電子部品を均一に加熱する電子部品均一加熱手
段を設けたものである。
【0030】かかる構成により、電子部品均一加熱手段
により、プリント基板に搭載される複数の電子部品の熱
容量のばらつきがあっても、異なる熱容量の電子部品を
均一に加熱することができて、それぞれの電子部品の熱
損傷やはんだ未溶融の不具合が発生しないようになる
し、また、局部加熱するための熱源が不用で簡単で低コ
ストのリフロー装置が提供できる。
【0031】また、本発明に係るリフロー装置におい
て、電子部品均一加熱手段が、プリント基板に搭載され
た熱容量の大きい電子部品を局所加熱する構成であるこ
とが好ましい。
【0032】かかる構成により、プリント基板の熱容量
の大きな電子部品の配置されている部分に温風を集中さ
せて、この部分を選択的に加熱することができるため
に、プリント基板に搭載される電子部品の熱容量のばら
つきがあっても、異なる熱容量の電子部品を均一に加熱
することができて、それぞれの電子部品の熱損傷やはん
だ未溶融の不具合が発生しないようになるし、また、局
部加熱するための熱源が不用で簡単で低コストのリフロ
ー装置が提供できる。
【0033】また、本発明に係るリフロー装置におい
て、電子部品均一加熱手段が、任意の方向に温風の風向
を調整する整流板で構成してあることが好ましく、ま
た、プリント基板を水平方向から傾斜させて配置し、温
風を垂直方向に吹き出してプリント基板を加熱するよう
にしてもよい。また、プリント基板と温風吹出し方向と
の間に形成される角度を0度以上90度未満に設定して
加熱するようにしてもよい。
【0034】かかる構成により、整流板で、プリント基
板の熱容量の大きな電子部品の配置されている部分に温
風を集中させて、この部分を選択的に加熱することがで
きるために、また、プリント基板と温風吹出し方向との
間に形成される角度を0度以上90度未満に設定して加
熱することで、プリント基板の熱容量の大きな電子部品
の配置されている部分に温風を集中させて、この部分を
選択的に加熱することができるために、プリント基板に
搭載される電子部品の熱容量のばらつきがあっても、異
なる熱容量の電子部品を均一に加熱することができて、
それぞれの電子部品の熱損傷やはんだ未溶融の不具合が
発生しないようになるし、また、局部加熱するための熱
源が不用で簡単で低コストのリフロー装置が提供でき
る。
【0035】また、本発明に係るリフロー装置におい
て、電子部品均一加熱手段が、温風吹き出し口の近傍に
熱容量の大きい電子部品が位置するようにプリント基板
を配置して加熱する構成であることが好ましい。
【0036】かかる構成により、プリント基板の熱容量
の大きな電子部品が配置されている部分に温風を集中さ
せて、この部分を選択的に加熱することができるため
に、プリント基板に搭載される電子部品の熱容量のばら
つきがあっても、異なる熱容量の電子部品を均一に加熱
することができて、それぞれの電子部品の熱損傷やはん
だ未溶融の不具合が発生しないようになるし、また、局
部加熱するための熱源が不用で簡単で低コストのリフロ
ー装置が提供できる。
【0037】また、上記の第1の目的を達成するため
に、本発明に係るリフロー装置は、実装面にはんだペー
ストを介して熱容量の異なる複数の電子部品を搭載した
プリント基板を収容するリフロー炉と、リフロー炉に温
風を供給する複数の温風発生手段と、温風発生手段に空
気を供給する空気供給手段と、温風発生手段における温
風の温度及び加熱時間を電子部品の熱容量に応じて制御
する温風温度制御手段と、空気供給手段における風量及
び送風時間を電子部品の熱容量に応じて制御する風量制
御手段と、温風温度制御手段と風量制御手段とをそれぞ
れに制御して熱容量の異なる複数の電子部品を均一に加
熱する電子部品均一加熱手段とを備えたものである。
【0038】そして、電子部品均一加熱手段が、熱容量
の異なる複数の前記電子部品のそれぞれの部品温度を検
出する複数の検出手段と、熱容量の異なる複数の電子部
品に対する部品温度目標値を設定する部品温度設定手段
と、複数の検出手段が検出した部品温度の検出値と複数
の部品温度設定手段が設定した部品温度目標値とを比較
して制御値を出力する比較手段とを有し、部品温度の検
出値を部品温度目標値に比較して得られた制御値に基づ
いて風量制御手段により空気供給手段を制御すると共
に、温風温度制御手段により温風発生手段を制御するよ
うにしてもよい。
【0039】かかる構成により、風量制御手段により空
気供給手段への風量(供給エネルギー量)と送風時間
(送風タイミング)とを制御し、また、温風温度制御手
段により温風発生手段での温風の温度(加熱エネルギ
ー)と加熱時間(加熱タイミング)とを制御して、熱容
量が小さい電子部品のはんだ付けに適した温度(加熱エ
ネルギー)と加熱時間(加熱タイミング)を得ることが
でき、また、風量制御手段により空気供給手段への風量
(供給エネルギー量)と送風時間(送風タイミング)と
を制御し、また、温風温度制御手段により温風発生手段
での温風の温度(加熱エネルギー)と加熱時間(加熱タ
イミング)とを制御して、熱容量が大きい電子部品のは
んだ付けに適した温度(加熱エネルギー)と加熱時間
(加熱タイミング)を得ることができる。
【0040】このように、プリント基板に搭載された電
子部品の熱容量に応じて、温風発生手段の出力(熱エネ
ルギー)を個別に制御(調整)することで、熱容量の異
なる電子部品がプリント基板に配置されていても、全て
の電子部品を均一に加熱できる。
【0041】また、上記の第2の目的を達成するため
に、本発明に係るリフロー制御方法は、実装面にはんだ
ペーストを介して電子部品を搭載するプリント基板を収
容したリフロー炉と、このリフロー炉に温風を供給する
温風発生手段と、この温風発生器に空気を供給する空気
供給手段とを備え、空気供給手段における風量及び送風
時間を風量制御手段により制御し、温度制御手段により
温風発生手段における温風の温度及び加熱時間を温風温
度制御手段により制御して、任意の温度プロファイルを
形成するようにしたものである。
【0042】したがって、被加熱物(プリント基板及び
電子部品)を加熱する温風の風量・温度を容易に制御す
ることができて、溶剤を適度に揮発させながらフラック
スを活性化することができる温度プロファイルを形成す
ることが可能になる。
【0043】また、本発明に係るリフロー制御方法は、
予め既知である温風風量とはんだペーストの溶剤の揮発
性の関係から、温風風量ではんだペーストの溶剤揮発度
を調整しながら加熱するようにしてもよい。
【0044】したがって、溶剤揮発度を調整しながらは
んだ溶融工程を進めることができる。
【0045】また、本発明に係るリフロー制御方法は、
予め既知である温風温度とはんだペーストのフラックス
の活性度の関係から、温風温度ではんだペーストのフラ
ックス活性度を調整しながら加熱するようにしてもよ
い。
【0046】したがって、フラックス活性度を調整しな
がらはんだ溶融工程を進めることができる。
【0047】また、本発明に係るリフロー制御方法は、
予め既知である温風風量とはんだペーストの溶剤の揮発
性の関係から、温風風量ではんだペーストの溶剤揮発度
を調整しながら加熱すると共に、予め既知である温風温
度とはんだペーストのフラックスの活性度の関係から、
温風温度ではんだペーストのフラックス活性度を調整し
ながら加熱するようにしたもよい。
【0048】したがって、溶剤揮発度を調整すると共
に、フラックス活性度を調整しながらはんだ溶融工程を
進めることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0050】(実施の形態1)本発明に係るリフロー装
置の実施の形態1を図1及び図2に示す。
【0051】本発明に係るリフロー装置は、外乱が入ら
ないように密封された加熱空間を形成する加熱用シール
ド構成のリフロー炉1と、このリフロー炉1に温風を供
給する温風発生手段としての温風発生器2と、この温風
発生器2に空気(風)を供給する空気供給手段としての
送風機(ファン)3とを備えている。
【0052】リフロー炉1内にはプリント基板10が固
定状態で設置される基板固定用治具4が設けてあり、ま
た、リフロー炉1には、プリント基板10を出し入れす
る出入口(図示せず)が設けてあり、この出入口には開
閉扉(図示せず)が設けてある。また、リフロー炉1の
上面側には温風吹出し口5が設けてあり、この温風吹出
し口5には温風を整流する温風整流部6が設けてある。
この温風整流部6は、複数の整流板7を互いに平行にし
て配置したものである。
【0053】そして、リフロー炉1の温風吹出し口5に
はダクト8の下端部が接続してあり、このダクト8内に
は温風発生器2が配置してあり、また、ダクト8の上端
部は送風機3の空気吐出口(空気吐出側)3Bが接続し
てある。
【0054】温風発生器2はヒータであり、この温風発
生器2は空気入口部2Aと温風出口部2Bとを有してい
て、その温風出口部2Bを温風吹出し口5に対向させて
おり、また、送風機3は空気吸込口3Aと空気吐出口3
Bとを有しており、その空気吐出口3Bを温風発生器2
の空気入口部2Aに対向させている。
【0055】そして、温風発生器2には、温風の温度
(加熱エネルギー)と加熱時間(加熱タイミング)とを
制御する温風温度制御手段としての温度制御器11が接
続してあり、また、送風機3には風量及び送風時間(送
風タイミング)を制御する風量制御手段としての風量制
御器12が接続してある。
【0056】このために、風量制御器12により送風機
3への風量(供給エネルギー量)と送風時間(送風タイ
ミング)とを制御することができるし、また、温度制御
器11により温風発生器2での温風の温度(加熱エネル
ギー)と加熱時間(加熱タイミング)とを制御すること
ができる。
【0057】次に、上記のように構成されたリフロー装
置の作動を説明する。まず、送風機3の駆動によりダク
ト8内に空気を取り込んで、この空気を温風発生器2に
供給し、この温風発生器2で空気を瞬時に加熱して温風
にし、この温風を、リフロー炉1の温風吹出し口5か
ら、このリフロー炉1内に吹き込み、このリフロー炉1
内に設置されたプリント基板10とこのプリント基板1
0に搭載された電子部品20とを加熱する。
【0058】このプリント基板10及び電子部品20の
加熱により、このプリント基板10に形成された導電パ
ターン(図示せず)と電子部品20との間に装填された
はんだペースト(クリームはんだ)(図示せず)を、こ
のはんだペーストに含有されるフラックスを活性化させ
る温度に加熱し、さらに、はんだ溶融温度以上に加熱
し、導電パターンに電子部品20をはんだ付けする。
【0059】そして、プリント基板10及び電子部品2
0を加熱し、はんだ溶融後、開閉扉を開けてリフロー炉
1の出入口を解放して外気をリフロー炉1内に取り込
み、また温風発生器2の稼働を止めて送風機3のみを稼
働させ、リフロー炉1内を冷却して、次のプリント基板
10の加熱準備のために常温に戻す。
【0060】一般に、温風加熱によるはんだペーストの
温度推移を説明する温度プロファイルは、図3に示すよ
うにはんだペースト乾燥ゾーンA、予熱昇温ゾーンB、
予熱保温ゾーンC、リフローゾーンD、冷却ゾーンEを
有している。
【0061】そして、はんだペースト乾燥ゾーンAで
は、揮発性の低い溶剤を用いたはんだペーストでも、少
なくとも表面の溶剤は揮発し、はんだペーストの表面は
スキン状になる。予熱昇温ゾーンB及び予熱保温ゾーン
Cの設定温度は、フラックス活性化温度、例えば150
℃程度である。リフローゾーンCでは、一気にはんだ溶
融温度である183℃を上回る最高温度に加熱される。
冷却ゾーンDでは、はんだペーストを、その溶融温度以
下に急速に冷却して固化する。
【0062】本発明に係るリフロー装置(実施の形態
1)にあっては、風量制御器12により送風機3への風
量(供給エネルギー量)及び送風時間(送風タイミン
グ)を制御することができるし、また、温度制御器11
により温風発生器2での温風の温度(加熱エネルギー)
及び加熱時間(加熱タイミング)を制御することができ
るために、図2の(1)、(2)に示す温度プロファイ
ルを形成することができる。
【0063】すなわち、図2の(1)に示す温度プロフ
ァイルでは、送風機3に所定の供給エネルギー(送風
量)を時間t1 から時間t4 まで供給し、温風発生器2
には所定の供給エネルギー(加熱エネルギー)を時間t
2 から時間t3 まで供給して、時間t1 から時間t2 ま
でをはんだペースト乾燥ゾーンAとし、時間t2 から時
間t3 までを予熱昇温ゾーンB、予熱保温ゾーンC及び
リフローゾーンDとし、時間t3 から時間t4 までを冷
却ゾーンEとして設定することができる。
【0064】この場合、時間t1 から時間t2 までは、
ずなわち、はんだペースト乾燥ゾーンAでは送風機3の
みが稼働されて、加熱シールド1内に所定量の送風が行
われて、はんだペーストの乾燥が行われる。また、時間
t2 から時間t3 までは、送風機3からの送風は温風発
生器2により加熱されて温風になり、この温風が所定量
加熱シールド1内に吹き込まれて、はんだペーストの予
熱保温がなされてフラックス活性化が行われ、続いて、
はんだペーストが一気にはんだ溶融温度を上回る最高温
度に加熱される。そして、時間t3 から時間t4 まで
は、送風機3のみが稼働されて、加熱シールド1内に所
定量の送風が行われて、はんだペーストを、その溶融温
度以下に急速に冷却して固化する。
【0065】また、図2の(2)に示す温度プロファイ
ルは、上記した温度プロファイル(図2の(1)に示
す)に加えて、時間t2 から時間t2 ´の間、温風温度
を瞬時に変化させて、すなわち、温風Fの温度を高くし
てはんだペーストの乾燥を瞬時に行い、また、時間t4
´から時間t4 の間、送風量を増加させて、急激に冷却
温度を下げるようにしたものである。
【0066】上記したように、本発明に係るリフロー装
置(実施の形態1)にあっては、風量制御器12により
送風機3への風量(供給エネルギー量)及び送風時間
(送風タイミング)を制御することができるし、また、
温度制御器11により温風発生器2での温風の温度(加
熱エネルギー)及び加熱時間(加熱タイミング)を制御
することができる。
【0067】このように、送風機12に与えるエネルギ
ー量と送風タイミングを制御できるために、送風機12
への供給エネルギー量の変化により、ダクト8に送り込
む空気の量が調整でき、瞬時に温風風量を変化させるこ
とができる。したがって、任意に且つ高速に温風風量が
制御でき、溶剤揮発度を調整しながらはんだ溶融工程を
進めることができる。
【0068】また、温風発生器2に与えるエネルギー量
をコントロールできるために、この温風発生器2への供
給エネルギー量の変化により、温風発生器2からプリン
ト基板10及び電子部品20に吹き付けられる温風温度
が調整できる。したがって、任意に且つ高速に温風温度
が制御できて、フラックス活性度を調整しながらはんだ
溶融工程を進めることができる。
【0069】また、送風機3と温風発生器2への供給エ
ネルギーは個別に変化させることが可能であり、温風風
量と温風温度を独立に制御できる。従って、溶剤揮発
度、フラックス活性度を個別に調整しながらはんだ溶融
工程を進めることができる。
【0070】また、温風風量及び温風温度からなるプリ
ント基板10及び電子部品20への加熱エネルギーの変
化にプリント基板10及び電子部品20の温度が追従
し、任意の温度プロファイルが形成できるように、プリ
ント基板10及び電子部品20を固定した状態で、外乱
が入らない密封された加熱空間(加熱用シールド)を形
成するためのリフロー炉1内で加熱する。したがって、
温風Fが繰り返しプリント基板10及び電子部品20に
あたり乱流を形成することにより、プリント基板10及
び電子部品20への熱伝達性が向上し、高速且つ均熱性
が向上する。また、エネルギー効率も向上する。
【0071】また、プリント基板10及び電子部品20
の加熱、はんだ溶融後、リフロー炉1のシールドを開放
して、外気をリフロー炉1内に取り込み、また、温風発
生器2の稼働を停止し、送風機3のみを稼働させ、リフ
ロー炉1内を冷却して、次のプリント基板10の加熱準
備のために常温に戻す。これにより適度な空冷が可能に
なり、はんだ継手の品質が安定する。なお、冷却が遅い
と合金が粗大化しやすく、はんだ継手が脆くなる。
【0072】上記のように温風風量及び温風温度による
基板加熱エネルギーを調整しながら加熱するため、温風
Fを直接プリント基板10に吹き付ける単純な構成の装
置にできるし、また、溶剤揮発用に特別の加熱手段が不
要であり、リフロー装置の構成が単純化できるととも
に、消費エネルギーの削減が図れる。
【0073】また、温風温度を瞬時に変化させることが
可能になり、基板・部品温度プロファイルの制御速度が
向上する。また、はんだ溶融後の空冷が容易で、はんだ
接合品質が向上するという効果が得られる。
【0074】なお、空気供給手段として送風機3を用い
たが、例えば、蓄圧部に空圧レギュレータ、電磁弁など
を接続したものを用いてもよい。
【0075】また、本発明に係るリフロー制御方法によ
れば、温風風量及び温風温度からなるプリント基板10
及び電子部品20への加熱エネルギーの変化にプリント
基板10及び電子部品20の温度が追従し、任意の温度
プロファイルが形成できる。
【0076】また、本発明に係るリフロー制御方法によ
れば、予め既知である温風風量とはんだペーストの溶剤
の揮発性の関係から、温風風量ではんだペーストの溶剤
揮発度を調整しながら加熱することも可能である。この
場合、溶剤揮発度を調整しながらはんだ溶融工程を進め
ることができる。
【0077】また、本発明に係るリフロー制御方法によ
れば、予め既知である温風温度とはんだペーストのフラ
ックスの活性度の関係から、温風温度ではんだペースト
のフラックス活性度を調整しながら加熱することも可能
である。この場合、フラックス活性度を調整しながらは
んだ溶融工程を進めることができる。
【0078】また、本発明に係るリフロー制御方法によ
れば、予め既知である温風風量とはんだペーストの溶剤
の揮発性の関係から、温風風量ではんだペーストの溶剤
揮発度を調整しながら加熱すると共に、予め既知である
温風温度とはんだペーストのフラックスの活性度の関係
から、温風温度ではんだペーストのフラックス活性度を
調整しながら加熱することも可能である。この場合、溶
剤揮発度を調整すると共に、フラックス活性度を調整し
ながらはんだ溶融工程を進めることができる。
【0079】(実施の形態2)本発明に係るリフロー装
置の実施の形態2を図4に示す。
【0080】本発明に係るリフロー装置の実施の形態2
が、上記した本発明に係るリフロー装置の実施の形態1
と異なる部分は、その制御装置であり、他の部分は同じ
構成であるために、この同じ構成の部分については同じ
符号を付して説明を省略する。
【0081】制御装置は、温風発生器2の温風の温度
(加熱エネルギー)と加熱時間(加熱タイミング)とを
制御する温度制御手段としての温度制御器11と、送風
機3の風量及び送風時間(送風タイミング)を制御する
風量制御手段としての風量制御器12とを備えている。
そして、リフロー炉1の温風吹出し口5には検出手段と
しての温度センサ(熱電対)13が装着してある。
【0082】そして、温度センサ(熱電対)13の出力
側が比較手段である比較器15の一方の入力側に接続し
てあり、この比較器15の他方の入力側に温風温度設定
手段である温風温度設定器14の出力側が接続してあ
る。比較器15の出力側は温度制御器11の制御部(図
示せず)に接続してある。
【0083】次に、上記のように構成されたリフロー装
置の作動を説明する。温度センサ(熱電対)13が検出
した温風温度値イと、温風温度設定器14が設定した目
標温度設定値ロとを比較器15により比較して制御値ハ
を算出し、この制御値ハを温度制御器11に入力する。
この場合、温度制御器11が制御値ハに基づいて温風発
生器2を制御し、温風Fの温度(加熱エネルギー)を目
標温度設定値ロに近付くようにする。
【0084】また、温風温度と部品・基板温度の関係が
既知である場合には、図4において、温度センサ(熱電
対)13をプリント基板10(もしくは電子部品20)
に装着して、この温度センサ(熱電対)13が検出した
部品・基板温度と加熱条件の関係から温風温度・加熱時
間の目標値を算出し、この目標値を温度制御器11に入
力して、この温度制御器11により温風発生器2を制御
する。
【0085】上記したように、制御対象の選び方により
熱電対13の位置を温風吹出し口5またはプリント基板
10(電子部品20)のどちらかを選択することができ
る構成にするために、条件出しの際は、プリント基板1
0(電子部品20)に温度センサ(熱電対)13を付け
ることが可能であり、部品・基板温度を変化させること
で加熱条件を直接変えることができる。
【0086】しかし、生産時は、プリント基板10(電
子部品20)に温度センサ(熱電対)13をつけること
が不可能であるため、条件出しの際に良好なはんだづけ
が可能な温風温度の条件を把握しておいて、生産時はこ
の温風温度条件を再現することで良好なはんだづけがで
きる。
【0087】(実施の形態3)本発明に係るリフロー装
置の実施の形態3を図5に示す。
【0088】本発明に係るリフロー装置の実施の形態3
が、上記した本発明に係るリフロー装置の実施の形態1
と異なる部分は、その制御装置であり、他の部分は同じ
構成であるために、この同じ構成の部分については同じ
符号を付して説明を省略する。
【0089】制御装置は、温風発生器2の温風の温度
(加熱エネルギー)と加熱時間(加熱タイミング)とを
制御する温度制御手段としての温度制御器11と、送風
機3の風量及び送風時間(送風タイミング)を制御する
風量制御手段としての風量制御器12とを備えている。
そして、リフロー炉1内に設置されたプリント基板10
に検出手段としての温度センサ(熱電対)13が装着し
てある。
【0090】そして、温度センサ(熱電対)13の出力
側が比較手段である比較器17の一方の入力側に接続し
てあり、この比較器17の他方の入力側に部品・基板温
度設定手段である部品・基板温度設定器16の出力側が
接続してある。比較器17の出力側は温度制御器11の
制御部(図示せず)に接続してある。
【0091】次に、上記のように構成されたリフロー装
置の作動を説明する。
【0092】リフロー炉1内に設置されたプリント基板
10に装着された温度センサ(熱電対)13が検出した
部品・基板温度ニと、部品・基板温度設定器16が設定
した部品・基板温度目標値ホとを比較器17により比較
して制御値ヘを算出して、この制御値ヘを温度制御器1
1に入力し、温度制御器11が制御値ヘに基づいて温風
発生器2を制御し、温風Fの温度(加熱エネルギー)を
部品・基板温度目標値ホに近付くようにする。
【0093】上記した本発明の実施の形態3によれば、
温風Fによる基板加熱エネルギーを調整しながら加熱す
るために、温風Fを直接プリント基板10(電子部品2
0)に吹き付ける単純な構成の装置にできる。また、装
置立ち上げ時間が不要で、プリント基板10の投入時の
み電力を消費するので、エネルギー消費効率がよい。ま
た、温風温度を瞬時に変化させることが可能で、基板・
部品温度プロフアイルの制御速度を向上させることがで
きる。
【0094】また、乱流によりプリント基板10(電子
部品20)を加熱できるため熱伝達性が向上し、均熱性
が向上するとともにエネルギー効率が向上する。また、
加熱条件出し時と生産時で、温度センサ(熱電対)13
の位置をプリント基板10(もしくは電子部品20)か
ら温風吹出し口5に変更することができるため、加熱条
件出しの際、基板温度・部品温度を直接変更することが
可能であり、生産時は良好なはんだづけが可能な温風条
件を再現できる。また、はんだ溶融後の空冷が容易で、
はんだ接合品質が向上する。
【0095】(実施の形態4)本発明に係るリフロー装
置の実施の形態4を図6乃至図14に示す。
【0096】本発明に係るリフロー装置の実施の形態4
は、熱容量の異なる複数の電子部品20、30を搭載し
たプリント基板10が固定されている場合における電子
部品の均一加熱を実現するものである。
【0097】近年、機器の小型化の伴い電子部品の表面
実装化が進み、プリント基板上に熱容量の大きな電子部
品と小さな電子部品とが搭載され、プリント基板上での
部品熱容量のばらつきが大きくなってきている。
【0098】このような熱容量の異なる電子部品が搭載
されたプリント基板をリフロー炉で加熱する場合、熱容
量の大きな電子部品をはんだ付けできるような条件で加
熱すると熱容量の小さな電子部品の温度が上昇しすぎて
熱損傷を生じる。逆に、熱容量の小さな電子部品をはん
だ付けできるような条件で加熱すると、熱容量の大きな
電子部品のはんだが未溶融となり、はんだ付けができな
い。
【0099】これらの熱容量の異なる電子部品を均一に
加熱するために、熱容量の大きな電子部品に対して選択
的に局部加熱する方法が特開平8−181427号公報
に開示されている。この方法では、従来のリフロー炉の
構造に加えて、局部加熱するための熱源が必要であり、
構造が複雑になり、高価になるという不具合があった。
【0100】そこで、加熱されにくい熱容量の大きな電
子部品をプリント基板上の一部分にまとめて配置し、こ
の部分に選択的に温風Fを当て加熱されやすくして、電
子部品の熱容量のばらつきがあっても均一に加熱できる
ようにした。
【0101】すなわち、本発明に係るリフロー装置の実
施の形態4は、上記した本発明に係るリフロー装置の実
施の形態1のリフロー装置に、電子部品均一加熱手段を
付加した構成であり、本発明に係るリフロー装置の実施
の形態1のリフロー装置と同じ構成には同じ符号を付し
て、その構成の説明を省略する。
【0102】そして、電子部品均一加熱手段としては、
図6に示すように、リフロー炉1の温風吹出し口5に、
複数の整流板7を互いに平行にして配置して成る風向調
整用の整流部6を設けた構成であり、これらの整流板7
によりプリント基板10に搭載された熱容量の大きな電
子部品20が配置されている部分Tに温風Fを集中さ
せ、この部分Tを選択的に加熱するものである。
【0103】また、プリント基板10が固定されている
場合における電子部品の均一加熱手段としては、図7に
示すようにリフロー炉1の基板固定用治具4に傾斜を与
えて、プリント基板10に搭載した熱容量の大きな電子
部品20が配置されている部分Tが温風吹出し口5の近
くに位置するような構成にしてあり、この部分Tを選択
的に加熱するものである。この場合、プリント基板10
と温風吹出し方向の間に形成される角度を0度以上90
度未満に設定する。
【0104】また、プリント基板10が固定されている
場合における電子部品の均一加熱手段としては、図8に
示すように、リフロー炉1の温風吹出し口5をリフロー
炉1内の基板固定用治具4の側方に設けて、プリント基
板10に搭載した熱容量の大きな電子部品20が配置さ
れている部分Tが温風吹出し口5の近くに位置するよう
な構成にし、この部分Tを選択的に加熱するものであ
る。
【0105】また、プリント基板10が移動する場合、
すなわち、リフロー炉1の内部で、プリント基板10が
基板搬送コンベヤ21により移動する場合における電子
部品均一加熱手段を図9及び図10に示す。この場合、
電子部品の均一加熱手段を、リフロー炉1に設けられた
複数の温風発生器2のそれぞれの温風吹出し口5に風向
調整用の整流板7を設けて構成し、これらの整流板7に
よりプリント基板基板10に搭載された熱容量の大きな
電子部品20が配置されている部分Tに温風Fを集中さ
せ、この部分Tを選択的に加熱するものである。
【0106】また、プリント基板10が移動する場合に
おける電子部品均一加熱手段としては、図11及び図1
2に示すように、リフロー炉1内の基板搬送コンベヤ2
1を、その幅方向で傾斜させ、プリント基板基板10に
搭載された熱容量の大きな電子部品20が配置されてい
る部分Tが温風吹出し口5の近くに位置するような構成
にし、この部分Tを選択的に加熱するようにしてもよ
い。
【0107】また、プリント基板10が移動する場合に
おける電子部品均一加熱手段としては、図13及び図1
4に示すように、リフロー炉1の温風吹出し口を基板搬
送コンベヤ21の側方に設けて、プリント基板基板10
に搭載された熱容量の大きな電子部品20の配置されて
いる部分Tが温風吹出し口5の近くに位置するような構
成にし、この部分Tを選択的に加熱するようにしてもよ
い。
【0108】したがって、プリント基板10上に搭載さ
れた電子部品20、30の熱容量にばらつきがあって
も、均一に加熱できるし、部品熱損傷や、はんだ未溶融
の不具合が発生しないようになる。また、局部加熱する
ための熱源が不用で簡単で低コストのリフロー装置が提
供できる。
【0109】(実施の形態5)本発明に係るリフロー装
置の実施の形態5を図15乃至図17に示す。
【0110】本発明に係るリフロー装置の実施の形態5
は、熱容量の異なる複数の電子部品20、30を搭載し
たプリント基板10が固定されている場合における電子
部品の均一加熱を実現するためのものである。
【0111】本発明に係るリフロー装置の実施の形態5
は、外乱が入らないように密封された加熱空間を形成す
る加熱用シールド構成のリフロー炉31を備えており、
このリフロー炉31内にはプリント基板10が固定状態
で設置される基板固定用治具34が設けてあり、また、
リフロー炉31には、プリント基板10を出し入れする
出入口(図示せず)が設けてあり、この出入口には開閉
扉(図示せず)が設けてある。また、リフロー炉31の
上面側には温風吹出し口35が設けてあり、この温風吹
出し口35には温風を整流する温風整流部(図示せず)
が設けてある。
【0112】そして、リフロー炉31の温風吹出し口3
5には、前後方向及び左右方向に所定の間隔で整列され
た複数のダクト38の下端部が接続してある。これらの
ダクト38内には、リフロー炉31に温風を供給する温
風発生手段としての温風発生器(ヒータ)32が配置し
てあり、また、ダクト38の上端部は温風発生器32に
空気(風)を供給する空気供給手段としての送風機33
の空気吐出口(空気吐出側)(図示せず)が接続してあ
る。
【0113】そして、温風発生器32には、温風の温度
(加熱エネルギー)と加熱時間(加熱タイミング)とを
制御する温風温度制御手段としての温風温度制御器(温
度調整器)41が接続してあり、また、送風機33には
風量及び送風時間(送風タイミング)を制御する風量制
御手段としての風量制御器(風量調整器)42が接続し
てある。
【0114】また、リフロー炉31内に設置されたプリ
ント基板10には、熱容量が異なる複数の電子部品の温
度を検出する温度センサ(熱電対)が装着してあるが、
図15では、電子部品のうち、熱容量が小さい電子部品
30の温度を検出する検出手段である温度センサ(熱電
対)43−1と、熱容量が大きい電子部品20の温度を
検出する検出手段である温度センサ(熱電対)43−2
とを開示する。
【0115】そして、温度センサ(熱電対)43−1の
出力側が比較手段である比較器47−1の一方の入力側
に接続してあり、この比較器47−1の他方の入力側に
部品温度設定手段である部品温度設定器46−1の出力
側が接続してある。比較器47−1の出力側は、熱容量
が小さい電子部品30に対応したダクト38−1内の温
度発生器32及び送風器33を制御する温風温度制御手
段である温度制御器41−1及び風量制御器42−1の
それぞれの制御部(図示せず)に接続してある。
【0116】また、温度センサ(熱電対)43−2の出
力側が比較手段である比較器47−2の一方の入力側に
接続してあり、この比較器47−2の他方の入力側に部
品温度設定手段である部品温度設定器46−2の出力側
が接続してある。比較器47−2の出力側は、熱容量が
大きい電子部品20に対応したダクト38−2内の温度
発生器32及び送風器33を制御する温風温度制御手段
である温度制御器41−2及び風量制御器42−2のそ
れぞれの制御部(図示せず)に接続してある。
【0117】次に、上記のように構成されたリフロー装
置の作動を説明する。
【0118】まず、送風機33の駆動によりダクト38
内に空気を取り込んで、この空気を温風発生器32に供
給し、この温風発生器32で空気を瞬時に加熱して温風
にし、この温風を、リフロー炉31の温風吹出し口35
から、このリフロー炉31内に吹き込み、このリフロー
炉31内に設置されたプリント基板10とこのプリント
基板10に搭載された電子部品20、30とを加熱す
る。
【0119】このプリント基板10及び電子部品20、
30の加熱により、このプリント基板10に形成された
導電パターン(図示せず)と電子部品20、30との間
に装填されたはんだペースト(クリームはんだ)(図示
せず)を、このはんだペーストに含有されるフラックス
を活性化させる温度に加熱し、さらに、はんだ溶融温度
以上に加熱し、導電パターンに電子部品20、30をは
んだ付けする。
【0120】そして、プリント基板10及び電子部品2
0、30を加熱し、はんだ溶融後、開閉扉を開けてリフ
ロー炉31の出入口を解放して外気をリフロー炉31内
に取り込み、また温風発生器32の稼働を止めて送風機
33のみを稼働させ、リフロー炉31内を冷却して、次
のプリント基板10の加熱準備のために常温に戻す。
【0121】この場合、温度センサ(熱電対)43−1
が検出した部品温度トと、部品温度設定器46−1が設
定した部品温度目標値チとを比較器47−1により比較
して制御値リを算出して、この制御値リを風量制御器4
2−1及び温度制御器41−1に入力して、風量制御器
42−1が制御値リに基づいて送風機33を制御し、ま
た、温度制御器41−1が制御値リに基づいて温風発生
器32−1を制御して、温風Fの温度(加熱エネルギ
ー)を部品温度目標値チに近付くようにする。
【0122】また、温度センサ(熱電対)43−2が検
出した部品温度ヌと、部品温度設定器46−2が設定し
た部品温度目標値ルとを比較器47−2により比較して
制御値ヲを算出して、この制御値ヲを風量制御器42−
2及び温度制御器41−2に入力して、風量制御器42
−2が制御値ヲに基づいて送風機33を制御し、この制
御値ヲを温度制御器41−2に入力して、温度制御器4
1−2が制御値ヲに基づいて温風発生器32−2を制御
し、温風Fの温度(加熱エネルギー)を部品温度目標値
ルに近付くようにする。
【0123】このために、風量制御器42−1により送
風機33への風量(供給エネルギー量)と送風時間(送
風タイミング)とを制御し、また、温度制御器41−1
により温風発生器32での温風の温度(加熱エネルギ
ー)と加熱時間(加熱タイミング)とを制御して、熱容
量が小さい電子部品30のはんだ付けに適した温度(加
熱エネルギー)と加熱時間(加熱タイミング)を得るこ
とができ、また、風量制御器42−2により送風機33
への風量(供給エネルギー量)と送風時間(送風タイミ
ング)とを制御し、また、温度制御器41−2により温
風発生器32での温風の温度(加熱エネルギー)と加熱
時間(加熱タイミング)とを制御して、熱容量が大きい
電子部品20のはんだ付けに適した温度(加熱エネルギ
ー)と加熱時間(加熱タイミング)を得ることができ
る。
【0124】このように、プリント基板10に搭載され
た電子部品20、30の熱容量に応じて、温風発生手段
の出力(熱エネルギーー)を個別に制御(調整)するこ
とで、熱容量の異なる電子部品20、30がプリント基
板10に配置されていても、全ての電子部品20、30
を均一に加熱できる。
【0125】なお、上記した本発明に係るリフロー装置
の実施の形態5では、プリント基板10が、熱容量が小
さい電子部品30と熱容量が大きい電子部品20との2
個の電子部品を有する場合について、その電子部品均一
加熱手段を説明したが、本発明に係るリフロー装置にあ
っては、プリント基板に熱容量が異なる2個以上の複数
の電子部品がある場合にも適用できるものである。
【0126】また、図17に示すように電子部品50を
基板51上に組み付けたモジュール部品52を、プリン
ト基板10上に実装する場合(モジュール実装)には、
このモジュール部品52の熱容量が他の電子部品20、
30に比較して大きくなるために、本発明に係るリフロ
ー装置(実施の形態5)が有効である。
【0127】また、電子部品ごとに異なる部品温度に設
定することにより、例えば、耐熱温度の低い電子部品は
低温に、耐熱温度の高い電子部品は高温にというよう
に、部品特性に応じた個別の加熱も可能である。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るリフ
ロー装置によれば、空気供給手段により温風発生手段に
空気を供給して温風にし、この温風をリフローに用いる
のであるが、風量制御手段により空気供給手段への風量
及び送風時間を制御することができるし、また、温風温
度制御手段により温風発生手段での温風の温度及び加熱
時間を制御することができる。
【0129】このように、空気供給手段への風量及び送
風時間を制御することができるために、空気供給手段へ
の供給エネルギー量の変化により、温度発生手段に送り
込む空気の量が調整でき、瞬時に温風風量を変化させる
ことができる。したがって、任意に且つ高速に温風風量
が制御でき、溶剤揮発度を調整しながらはんだ溶融工程
を進めることができる。
【0130】また、温風発生手段に与えるエネルギー量
をコントロールできるために、この温風発生手段への供
給エネルギー量の変化により、温風発生手段からプリン
ト基板及び電子部品に吹き付けられる温風温度が調整で
きる。したがって、任意に且つ高速に温風温度が制御で
きて、フラックス活性度を調整しながらはんだ溶融工程
を進めることができる。
【0131】また、空気供給手段と温風発生手段への供
給エネルギーは個別に変化させることが可能であり、温
風風量と温風温度を独立に制御できる。したがって、溶
剤揮発度、フラックス活性度を個別に調整しながらはん
だ溶融工程を進めることができる。
【0132】したがって、温風による加熱エネルギーを
調整しながら加熱することができて、温風を直接プリン
ト基板及び電子部品に吹き付ける単純な構成の装置にで
きるし、また、装置立ち上げ時間が不要になって、被加
熱物の投入時のみ電力を消費するので、エネルギー消費
効率がよいし、また、温風温度を瞬時に変化させること
が可能になって、任意の温度プロファイルを形成するこ
とができるし、この温度プロファイルの制御速度を向上
させることができる。
【0133】また、本発明に係るリフロー装置によれ
ば、リフロー炉に電子部品を均一に加熱する電子部品均
一加熱手段を設けたことにより、プリント基板に搭載さ
れる電子部品の熱容量のばらつきがあっても、異なる熱
容量の電子部品を均一に加熱することができて、それぞ
れの電子部品の熱損傷やはんだ未溶融の不具合が発生し
ないようになるし、また、局部加熱するための熱源が不
用で簡単で低コストのリフロー装置が提供できる。
【0134】また、本発明に係るリフロー制御方法によ
れば、空気供給手段における風量及び送風時間を風量制
御手段により制御し、温度制御手段により温風発生手段
における温風の温度及び加熱時間を温度制御手段により
制御して、任意の温度プロファイルを形成するように、
被加熱物を加熱する温風の風量・温度を容易に制御する
ことができて、溶剤を適度に揮発させながらフラックス
を活性化することができる温度プロファイルを形成する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリフロー装置(実施の形態1)の
構成説明図である。
【図2】(1)、(2)は同リフロー装置における温度
プロファイルの説明図である。
【図3】一般のリフロー装置における温度プロファイル
の説明図である。
【図4】本発明に係るリフロー装置(実施の形態2)の
構成説明図である。
【図5】本発明に係るリフロー装置(実施の形態3)の
構成説明図である。
【図6】本発明に係るリフロー装置(実施の形態4)の
構成説明図である。
【図7】同リフロー装置における電子部品均一加熱手段
の他の実施形態の構成説明図である。
【図8】同リフロー装置における電子部品均一加熱手段
の他の実施形態の構成説明図である。
【図9】同リフロー装置における電子部品均一加熱手段
の実施形態の構成説明図である。
【図10】図9のX−X線に沿う断面図である。
【図11】同リフロー装置における電子部品均一加熱手
段の他の実施形態の構成説明図である。
【図12】図11のY−Y線に沿う断面図である。
【図13】同リフロー装置における電子部品均一加熱手
段の他の実施形態の構成説明図である。
【図14】図13のZ−Z線に沿う断面図である。
【図15】本発明に係るリフロー装置(実施の形態5)
の構成説明図である。
【図16】図15のW方向からの矢視図である。
【図17】複数のチップ部品及びモジュール部品を搭載
したプリント基板の正面図である。
【符号の説明】
1 リフロー炉 2 温風発生器(温風発生手段) 2A 空気入口部 2B 温風出口部 3 送風機(空気供給手段) 3A 空気吸込口 3B 空気吐出口(空気吐出側) 4 基板固定用治具 5 温風吹出し口 6 温風整流部 7 整流板 8 ダクト 10 プリント基板 11 温度制御器(温風温度制御手段) 12 風量制御器(風量制御手段) 13 温度センサ(熱電対)(検出手段) 14 温風温度設定器(温風温度設定手段) 15 比較器(比較手段) 16 部品・基板温度設定器(部品・基板温度設
定手段) 17 比較器(比較手段) 20 電子部品 30 電子部品 31 リフロー炉 32 温風発生器(温風発生手段) 33 送風機(空気供給手段) 34 基板固定用治具 35 温風吹出し口 38 ダクト 38−1 ダクト 38−2 ダクト 41 温度制御器(温風温度制御手段) 41−1 温度制御器(温風温度制御手段) 41−2 温度制御器(温風温度制御手段) 42 風量制御器(風量制御手段) 42−1 風量制御器(風量制御手段) 42−2 風量制御器(風量制御手段) 43−1 温度センサ(熱電対)(検出手段) 43−2 温度センサ(熱電対)(検出手段) 46−1 部品温度設定器(部品温度設定手段) 46−2 部品温度設定器(部品温度設定手段) 47−1 比較器(比較手段) 47−2 比較器(比較手段) 50 電子部品 51 基板 52 モジュール部品 F 温風
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 101:42 B23K 101:42 Fターム(参考) 5E319 AA03 AC01 BB05 CC36 CC58 CD29 CD31 CD35 GG03 GG07 GG15

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実装面にはんだペーストを介して電子部
    品を搭載したプリント基板を収容するリフロー炉と、 前記リフロー炉に温風を供給する温風発生手段と、 前記温風発生手段に空気を供給する空気供給手段と、 前記温風発生手段における前記温風の温度及び加熱時間
    を制御する温風温度制御手段と、 前記空気供給手段における風量及び送風時間を制御する
    風量制御手段とを備えたことを特徴とするリフロー装
    置。
  2. 【請求項2】 前記リフロー炉を、外乱が入らない密封
    された加熱空間を形成する加熱用シールド構成にし、こ
    のリフロー炉に温風吹出し口を設けて、この温風吹出し
    口にダクトを介して前記空気供給手段の空気吐出側を接
    続し、前記ダクト内に前記温風発生手段を配置した請求
    項1に記載のリフロー装置。
  3. 【請求項3】 温風温度を検出する検出手段と、目標温
    度設定値を設定する温風温度設定手段と、前記検出手段
    が検出した前記温風温度の検出値と前記温風温度設定手
    段が設定した前記目標温度設定値とを比較して制御値を
    出力する比較手段とを有し、前記温風温度の前記検出値
    を前記目標温度設定値と比較して得られた前記制御値に
    基づいて、前記温風温度制御手段により前記温風発生手
    段を制御するようにした請求項1又は請求項2に記載の
    リフロー装置。
  4. 【請求項4】 温風温度を検出する検出手段と、予め既
    知の基板・部品温度と加熱条件の関係から温風温度と加
    熱時間のそれぞれの目標温度設定値を設定する温風温度
    設定手段と、前記検出手段が検出した前記温風温度の検
    出値と前記温風温度設定手段が設定した前記目標温度設
    定値と比較して制御値を出力する比較手段とを有し、前
    記温風温度の前記検出値を前記目標温度設定値と比較し
    て得られた前記制御値に基づいて前記温風温度制御手段
    により前記温風発生手段を制御するようにした請求項1
    又は請求項2に記載のリフロー装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段が温度センサであり、この
    温度センサの位置を、必要に応じて前記リフロー炉の温
    風吹出し口又は前記リフロー炉内に設置された前記電子
    部品・プリント基板に変更できるようにした請求項4に
    記載のリフロー装置。
  6. 【請求項6】 電子部品・プリント基板の温度を検出す
    る検出手段と、部品・基板温度目標値を設定する部品・
    基板温度設定手段と、前記検出手段が検出した前記電子
    部品・プリント基板の検出値と前記部品・基板温度設定
    手段が設定した前記部品・基板温度目標値とを比較して
    制御値を出力する比較手段とを有し、前記電子部品・プ
    リント基板の前記検出値を前記部品・基板温度目標値と
    比較して得られた前記制御値に基づいて前記温風温度制
    御手段により前記温風発生手段を制御するようにした請
    求項1又は請求項2に記載のリフロー装置。
  7. 【請求項7】 前記リフロー炉に前記電子部品を均一に
    加熱する電子部品均一加熱手段を設けた請求項2に記載
    のリフロー装置。
  8. 【請求項8】 前記電子部品均一加熱手段が、前記プリ
    ント基板に搭載された熱容量の大きい前記電子部品を局
    所加熱する構成である請求項7に記載のリフロー装置。
  9. 【請求項9】 前記電子部品均一加熱手段が、任意の方
    向に温風の風向を調整する整流板で構成してある請求項
    7に記載のリフロー装置。
  10. 【請求項10】 前記電子部品均一加熱手段が、前記温
    風吹き出し口の近傍に熱容量の大きい前記電子部品が位
    置するように前記プリント基板を配置して加熱する構成
    である請求項7に記載のリフロー装置。
  11. 【請求項11】 前記プリント基板を水平方向から傾斜
    させて配置し、前記温風を垂直方向に吹き出して前記プ
    リント基板を加熱するようにした請求項10に記載のリ
    フロー装置。
  12. 【請求項12】 前記プリント基板と温風吹出し方向と
    の間に形成される角度を0度以上90度未満に設定して
    加熱するようにした請求項10に記載のリフロー装置。
  13. 【請求項13】 実装面にはんだペーストを介して熱容
    量の異なる複数の電子部品を搭載したプリント基板を収
    容するリフロー炉と、 前記リフロー炉に温風を供給する複数の温風発生手段
    と、 前記温風発生手段に空気を供給する空気供給手段と、 前記温風発生手段における前記温風の温度及び加熱時間
    を前記電子部品の熱容量に応じて制御する温風温度制御
    手段と、 前記空気供給手段における風量及び送風時間を前記電子
    部品の熱容量に応じて制御する風量制御手段と、 前記温風温度制御手段と前記風量制御手段とをそれぞれ
    に制御して熱容量の異なる複数の前記電子部品を均一に
    加熱する電子部品均一加熱手段とを備えたことを特徴と
    するリフロー装置。
  14. 【請求項14】 前記電子部品均一加熱手段が、熱容量
    の異なる複数の前記電子部品のそれぞれの部品温度を検
    出する複数の検出手段と、熱容量の異なる複数の前記電
    子部品に対する部品温度目標値を設定する部品温度設定
    手段と、複数の前記検出手段が検出した前記部品温度の
    前記検出値と複数の前記部品温度設定手段が設定した前
    記部品温度目標値とを比較して制御値を出力する比較手
    段とを有し、前記部品温度の前記検出値を前記部品温度
    目標値に比較して得られた前記制御値に基づいて前記風
    量制御手段により前記空気供給手段を制御すると共に、
    前記温風温度制御手段により前記温風発生手段を制御す
    るようにした請求項13に記載のリフロー装置。
  15. 【請求項15】 実装面にはんだペーストを介して電子
    部品を搭載したプリント基板を収容するリフロー炉と、
    このリフロー炉に温風を供給する温風発生手段と、この
    温風発生器に空気を供給する空気供給手段とを備え、 前記空気供給手段における風量及び送風時間を風量制御
    手段により制御し、前記温風発生手段における温風の温
    度及び加熱時間を温風温度制御手段により制御して、任
    意の温度プロファイルを形成するようにしたことを特徴
    とするリフロー制御方法。
  16. 【請求項16】 予め既知である温風風量とはんだペー
    ストの溶剤の揮発性の関係から、前記温風風量で前記は
    んだペーストの溶剤揮発度を調整しながら加熱するよう
    にしたことを特徴とするリフロー制御方法。
  17. 【請求項17】 予め既知である温風温度とはんだペー
    ストのフラックスの活性度の関係から、前記温風温度で
    前記はんだペーストのフラックス活性度を調整しながら
    加熱するようにしたことを特徴とするリフロー制御方
    法。
  18. 【請求項18】 予め既知である温風風量とはんだペー
    ストの溶剤の揮発性の関係から、前記温風風量で前記は
    んだペーストの溶剤揮発度を調整しながら加熱すると共
    に、予め既知である前記温風温度と前記はんだペースト
    のフラックスの活性度の関係から、前記温風温度で前記
    はんだペーストのフラックス活性度を調整しながら加熱
    するようにしたことを特徴とするリフロー制御方法。
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WO2005043758A2 (de) * 2003-10-30 2005-05-12 Rehm Anlagenbau Gmbh Verfahren und vorrichtung zum aufschmelzlöten mit volumenstromsteuerung

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005043758A2 (de) * 2003-10-30 2005-05-12 Rehm Anlagenbau Gmbh Verfahren und vorrichtung zum aufschmelzlöten mit volumenstromsteuerung
WO2005043758A3 (de) * 2003-10-30 2005-08-11 Rehm Anlagenbau Gmbh Verfahren und vorrichtung zum aufschmelzlöten mit volumenstromsteuerung

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