JP2001160554A - 熱処理方法及び熱処理装置 - Google Patents

熱処理方法及び熱処理装置

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JP2001160554A
JP2001160554A JP34417399A JP34417399A JP2001160554A JP 2001160554 A JP2001160554 A JP 2001160554A JP 34417399 A JP34417399 A JP 34417399A JP 34417399 A JP34417399 A JP 34417399A JP 2001160554 A JP2001160554 A JP 2001160554A
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gas
chamber
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布液が塗布された基板を熱処理する際に、
ガスの供給に起因した処理のばらつきが生じるのを防止
する。 【解決手段】熱処理部10の載置台12上に基板Wを載
置し、処理空間11bへ窒素ガスを流下する。チャンバ
11内から排気する排気口31に連通して配管60aで
サンプリング配管系60が接続される。配管60aに
は、三方流路切換弁61を介して窒素ガス供給部63と
酸素濃度計62とが選択的に流路接続される。熱処理工
程の開始前に配管60b内へチャンバ11内のガスを導
入するように切り替え、酸素濃度を測定することで熱処
理に適したガス濃度雰囲気のもとに処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板等の
基板(以下「基板」という。)の表面に、塗布液を塗布
した後において、基板を加熱手段上に載置して熱処理す
る方法、並びに、その方法を実施するのに使用される熱
処理装置に関する。特に、低誘電体材料等の塗布液が塗
布された基板に熱処理を施すことによってその基板上に
層間絶縁膜等の所定の膜を形成する熱処理方法及び熱処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記基板上に形成される回路
パターンは多層配線とされており、それらの層間におけ
る層間絶縁膜の平坦性や絶縁性(低い誘電率)が重要で
ある。このような層間絶縁膜は、基板にSOD(Spin-o
n-Dielectronics)やポリイミド等の低誘電体材料を塗
布した後、その基板を熱処理によって焼成することによ
り形成される。
【0003】例えば、従来において、ポリイミド塗布に
よって形成される層間絶縁膜は、次のようにして形成さ
れる。まず、回転式塗布処理装置(スピンコータ)など
によって、基板上にSODの処理液を均一に塗布する。
SODが塗布された基板は、熱処理を行なうための熱処
理装置のチャンバに搬入される。このとき、その基板は
チャンバ内の所定温度に加熱されたホットプレート(加
熱手段)上に載置される。チャンバ内に基板が搬入され
ると、窒素ガス等の不活性ガスが導入され、チャンバ内
は低酸素濃度雰囲気になる。この低酸素濃度雰囲気にお
いて、その基板がSODの反応臨界温度以上に加熱され
ると、基板上のSODに化学反応を生じて、誘電率が比
較的低く平坦性の高い層間絶縁膜が形成される。
【0004】また、熱処理装置はその内部へパージ用不
活性ガス、例えば窒素ガスを排気量に見合った量で供給
し、処理室内に安定した気流を発生させ、その内部雰囲
気を常時置換することで基板から蒸発した溶剤等の基板
を汚染する物質を処理室外に排出している。即ち、基板
Wの表面に塗布された塗布液から蒸発した溶剤蒸気が周
囲へ拡散しないように、排気手段によりホットプレート
の周囲から下方へ排気しながら、ホットプレートにより
基板Wを加熱するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来技術による基板の熱処理には以下のような問題があ
った。
【0006】すなわち、層間絶縁膜を形成した場合には
層間絶縁膜の誘電率を下げるために、SOD等の処理液
が塗布された基板は、低酸素濃度の雰囲気で加熱する必
要があるが、従来においては、基板がチャンバ内に搬入
された直後に、チャンバ内に大気雰囲気が残った状態で
基板が所定温度に加熱されることとなり、層間絶縁膜の
誘電率が上がると言う問題があった。
【0007】より具体的に説明すると、SODが塗布さ
れた基板がチャンバ内に搬入されると、基板の搬入に伴
って外気がチャンバ内に流入し、チャンバ内の酸素濃度
が大気中の酸素濃度に近くなる。このため、チャンバ内
に不活性ガスを導入し、チャンバ内を低酸素濃度雰囲気
にするのであるが、基板がチャンバ内に搬入された直後
から低酸素濃度雰囲気になるまでの間に、その基板は、
塗布された処理液に化学反応が生じる反応臨界温度以上
に加熱されることとなる。その結果、酸素濃度の比較的
高い雰囲気で化学反応が起こり、層間絶縁膜内に酸素分
子が取り込まれ、誘電率の比較的高い層間絶縁膜が形成
されるという難点があった。
【0008】また、チャンバ内雰囲気は基板の搬入に伴
って流入する外気により処理毎に窒素ガス雰囲気がばら
ついていた。そのため、内部雰囲気を置換するのに充分
な時間を見越す必要があった。その上、初期のガス濃度
のばらつきのまま熱処理を行うと、基板表面に形成され
る塗布膜が基板毎に不均一な処理となっていた。
【0009】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、処理条件を一定にして膜を形成する
ことができ、しかも処理効率の高い基板の熱処理方法を
提供すること、並びに、その方法を実施するのに使用さ
れる基板の熱処理装置を提供することを目的とする。
【0010】また、この発明は低酸素濃度雰囲気の処理
条件で、誘電率の低い所定の膜を形成することができる
基板の熱処理方法及び装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すわな
ち、請求項1に係る発明は、基板の表面に塗布液を塗布
した後にその基板を熱処理する、基板へ被膜を形成する
熱処理方法において、表面に塗布液が塗布された基板を
処理空間に収納し、処理空間のガス濃度を測定し処理空
間に供給する処理ガスの供給を制御するガス供給工程
と、このガス供給工程の次に基板を熱処理する熱処理工
程と、を有することを特徴とする基板へ被膜を形成する
熱処理方法である。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
熱処理方法において、前記塗布液は、低誘電体材料であ
ることを特徴とする。
【0013】請求項3に係る発明は、基板を載置し加熱
する加熱手段を有し、表面に塗布液が塗布された基板を
熱処理する熱処理部と、前記熱処理部の加熱手段が配置
される処理空間へ処理ガスを供給する気体供給手段と、
処理空間のガス濃度を測定し、気体供給手段を制御する
調整手段を設けたことを特徴とする熱処理装置である。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
熱処理装置において、前記調整手段によるガス濃度測定
は、前記処理空間のガスを吸入するサンプリング用配管
と、前記サンプリング用配管に流路接続され、サンプリ
ング用配管を通して流入されたガスの酸素濃度を測定す
る酸素濃度測定手段と、不活性ガス供給源に流路接続さ
れた不活性ガス供給用配管と、前記不活性ガス供給用配
管を通し前記酸素濃度測定手段へ不活性ガスを導入する
状態と、前記サンプリング用配管を通し前記酸素濃度測
定手段へ前記処理空間のガスを導入する状態と、を切り
替える切替手段と、を設けたことを特徴とする。
【0015】請求項5に係る発明は、請求項4に記載の
熱処理装置において、前記切替手段は、前記処理空間の
ガスのサンプリング以外の時に、前記サンプリング用配
管と酸素濃度測定手段の両方に不活性ガスを供給するこ
とを特徴とする。
【0016】請求項6に係る発明は、請求項3乃至請求
項5に記載の熱処理装置において、前記塗布液は、低誘
電体材料であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る熱処理装置の
実施の形態を実施例に基づき説明する。
【0018】<1.基板処理装置の全体構成>まず、本
発明に係る熱処理装置を組み込んだ基板処理装置の全体
構成について説明する。図1は、基板処理装置の全体構
成の一例を示す平面図である。この基板処理装置は、基
板Wを払い出すためのインデクサIDと、SODやポリ
イミド等の低誘電体材料を塗布するための回転式塗布処
理装置(スピンコータ)SC1,SC2と、本発明に係
る熱処理装置LOH1,LOH2と、基板Wに加熱処理
を施すホットプレート部HP1,HP2と、基板Wに冷
却処理を施すクールプレート部CP1,CP2と、これ
らの間で基板Wの搬送を行なう搬送ロボットTRとを備
えている。
【0019】インデクサIDは、複数の基板Wを収納可
能なカセットを複数載置することができるとともに、そ
のカセットと搬送ロボットTRとの間で基板Wの移載を
行なう移載機構(図示省略)を備える。インデクサID
は、カセットに収納された未処理の基板Wを搬送ロボッ
トTRに払い出すとともに、処理が終了した基板Wを搬
送ロボットTRから受け取ってカセットに収納する機能
を有する。
【0020】回転式塗布処理装置SC1,SC2は、と
もに略水平姿勢にて保持した基板Wを回転させつつ、S
ODやポリイミド等の低誘電体材料の処理液をその基板
Wに吐出することにより低誘電体材料の塗布処理を行な
う。
【0021】熱処理装置LOH1,LOH2は、いずれ
もSODやポリイミド等の低誘電体材料の処理液が塗布
された基板Wに低酸素濃度雰囲気にて熱処理を施すこと
によって、その基板W上に層間絶縁膜を形成する機能を
有する。なお、熱処理装置LOH1,LOH2について
は、後に詳述する。
【0022】ホットプレート部HP1,HP2は、加熱
機構を有し、搬入された基板Wを所定温度まで加熱する
機能を有する。また、クールプレート部CP1,CP2
は、冷却機構を有し、搬入された基板Wを所定温度にま
で冷却するとともに、基板Wをその温度にて維持する機
能を有する。なお、ホットプレート部HP1,HP2お
よびクールプレート部CP1,CP2はこの順序で上か
ら順に積層されているものであるが、図1においては図
示の便宜上、平面的に配置されているように記載してい
る。
【0023】搬送ロボットTRは、回転式塗布処理装置
SC1,SC2からなる処理部列と熱処理装置LOH
1,LOH2、ホットプレート部HP1,HP2、クー
ルプレート部CP1,CP2からなる処理部列との間の
搬送路に沿って矢印AR1にて示すように水平方向に移
動可能に構成されている。また、搬送ロボットTRは、
図示を省略する駆動機構によって回転動作と鉛直方向の
昇降動作が可能に構成されている。これにより、搬送ロ
ボットTRは、インデクサIDおよび上記の各処理部間
で基板Wの搬送を行なうことができる。
【0024】また、基板処理装置の内部にはコンピュー
タを用いて構成される制御部CRが設けられている。制
御部CRは、上述した各処理部と電気的に接続されてお
り、所定の処理プログラムに従って各処理部の動作や搬
送ロボットTRによる基板搬送を制御する。
【0025】<2.熱処理装置LOH1,LOH2の構
成>次に、上記基板処理装置に組み込まれた熱処理装置
LOH1,LOH2の構成について説明する。ここで
は、熱処理装置LOH1について説明するが、熱処理装
置LOH2についても全く同様である。図2は熱処理装
置LOH1の平面図であり、図3は熱処理装置LOH1
を側面から見た断面図である。なお、各図においては、
それらの方向関係を明確にするため、水平面をXY面と
し、鉛直方向をZ方向とするXYZ直交座表系を付して
いる。
【0026】熱処理装置LOH1は、大別して熱処理部
10と搬出入部50とを備えている。熱処理部10は低
酸素濃度雰囲気にて加熱処理を行う機能を有し、搬出入
部50は基板Wを熱処理部10に搬入し、または熱処理
部10から搬出する機能を有する。
【0027】熱処理部10は、チャンバ11の内部に載
置台12を配置して構成されている。チャンバ11は略
直方体形状の筐体であり、その天井部分13は円柱形状
とされている。チャンバ11は、その内部に搬入された
基板Wに層間絶縁膜形成のための熱処理を行う処理室で
あり、後述する低酸素濃度雰囲気維持機構と調整機構に
よって常に低酸素濃度雰囲気に維持されている。
【0028】載置台12は、円盤状の部材であってその
内部に抵抗加熱等による加熱源(ヒータ)を有してお
り、予め設定された所定温度を維持している。また、載
置台12を鉛直方向(Z方向)に貫通して支持ピン14
が3本設けられている。3本の支持ピン14は基板Wの
裏面に当接してその基板Wを支持することが可能である
とともに、昇降部15によって昇降可能とされている。
【0029】そして、この支持ピン14から基板Wを受
取って載置台12上に支持する図示省略するプロキシミ
ティギャップ用ボールとを備える。プロキシミティギャ
ップ用ボールは、載置台12上に固設されており、支持
ピン14の下降に伴って下降してきた基板Wを載置台1
2上に載置台12表面と平行になるように支持する。な
お、載置台12上の基板Wには載置台12からの輻射熱
が供給されるが、このときの載置台12の温度は、処理
中の基板Wの中心直下に対応させて載置台12表面直下
に埋込まれている温度センサの出力をモニタすることに
よって制御される。
【0030】昇降部15は、例えば、エアシリンダ等を
用いて構成すれば良い。3本の支持ピン14が基板Wを
支持した状態にて昇降部15が支持ピン14を昇降させ
ることにより、支持ピン14に支持された基板Wが載置
台12直上の加熱位置とそれよりも上方の基板受け渡し
位置との間で鉛直方向に昇降する。
【0031】そして、基板Wが加熱位置に支持されてい
るときには、その基板Wが載置台12によって所定温度
に加熱されることとなり、換言すれば、載置台12はチ
ャンバ11に搬入された基板Wを載置して加熱する加熱
手段であると言える。
【0032】また、チャンバ11には基板Wを搬出入す
るための開口16が設けられている。開口16は、載置
台12に載置された基板W、すなわち加熱位置に支持さ
れた基板Wの一端側の側方に設けられている。さらに、
チャンバ11にはゲートバルブ17が設けられている。
ゲートバルブ17は図示を省略する駆動機構によって昇
降可能とされており、開口16はゲートバルブ17が上
昇することによって遮蔽され、ゲートバルブ17が下降
することによって開放される。ゲートバルブ17が下降
して開口16が開放されているときには、開口16を介
して搬出入部50がチャンバ11への基板Wの搬出入を
行う。ゲートバルブ17が上昇して開口16が遮蔽され
ているときには、チャンバ11の内部に閉空間が形成さ
れている。
【0033】上述の低酸素濃度雰囲気維持機構は、主と
してガス供給口20および排気口21によって構成され
ている。この低酸素濃度雰囲気維持機構は、ゲートバル
ブ17が下降して開口16が開放されているときに、チ
ャンバ11の内部を低酸素濃度雰囲気に維持する役割を
有する。
【0034】ガス供給口20は、載置台12に載置され
た基板Wから見て開口16とは反対側となる基板Wの他
端側の側方に設けられている。また、ガス供給口20
は、バルブ22を介して窒素ガス供給部23に接続され
ている。バルブ22が開放状態となると、窒素ガス供給
部23から供給された窒素ガスがガス供給口20からチ
ャンバ11内に上記他端側側方から流入する。チャンバ
11内のガス供給口20近傍には拡散フィルタ24が設
けられており、ガス供給口20からチャンバ11内に流
入した窒素ガスは拡散フィルタ24によって拡散され、
チャンバ11内を水平方向(Y方向)に流れる、すなわ
ち載置台12に載置された基板Wの主面と平行に流れる
均一な層流を形成する。
【0035】そして、開口16が開放されているときに
は、形成された層流は開口16からチャンバ11外に流
れ出る。チャンバ11内部に基板Wの主面と平行に流れ
る窒素ガスの均一な層流が形成されてそのまま開口16
から流れ出ることにより、開口16からの外気の流入が
防止されることとなり、チャンバ11内に酸素が流入す
ることもなくなり、その結果チャンバ11内部が低酸素
濃度雰囲気に維持されるのである。
【0036】また、排気口21は、チャンバ11内であ
ってゲートバルブ17の直前、すなわち開口16の下部
に直線状に設けられている。排気口21は、図示を省略
するバルブを介して図外の排気ラインに接続されてお
り、そのバルブを開放することによって排気口21から
排気を行うことができる。ゲートバルブ17が上昇して
開口16が遮蔽されているときんは、チャンバ11内に
形成された層流は排気口21から流れ出ることとなる。
また、ゲートバルブ17が下降して開口16が開放され
ているときには、開口16からわずかに流入する外気が
排気口21から排気されることとなるため、チャンバ1
1内への外気の流入が防止され、チャンバ11内部が低
酸素濃度雰囲気に維持されることとなる。
【0037】また、チャンバ11には、主にガス供給口
30および排気口31より構成される低酸素濃度雰囲気
調整機構が設けられている。ガス供給口30は、チャン
バ11の天井部分13の中心部に設けられている。そし
て、ガス供給口30は、バルブ32を介して上記と同じ
窒素ガス供給部23に接続されている。バルブ32が開
放状態にされると、窒素ガス供給部23から供給された
窒素ガスがガス供給口30からチャンバ11内に上方か
ら流入する。具体的には窒素ガス供給部23からの配管
20aには圧力レギュレータ26、流量計27及びフィ
ルタ28が介装されている。
【0038】以上のような構成となっているので、圧力
レギュレータ26及び流量計27によって窒素ガスの流
量および圧力を一定に保ちチャンバ11内に十分で安定
な気流を形成することができる。
【0039】排気口31は、チャンバ11内であって載
置台12の周囲に円環状に設けられている。排気口31
も後述する排気ラインに接続されており、そのバルブを
開放することによって排気口31から排気を行うことが
できる。排気口31には図2に示した配管系統図によ
り、真空排気配管系40及びサンプリング配管系60が
接続される。
【0040】真空排気配管系40は、真空排気装置41
が圧縮空気源に流路接続されたエアー配管42にエアー
操作弁43及びコンベム44を介挿し、コンベム44
に、チャンバ11内の排気口31に接続された配管40
aを連通接続することにより構成されている。符号46
は、排気口31から排気を行うときに開放するエアー操
作弁である。
【0041】サンプリング配管系60は、配管60aの
途中に符号61で示すものは流路切換弁であって、例え
ば三方流路切換弁で、この三方流路切換弁61には他端
が酸素濃度計62に接続した配管60bと、不活性ガ
ス、例えば窒素ガス供給部63に接続された配管60c
が接続されている。
【0042】酸素濃度計62は、そこを通過する気体中
の酸素濃度を検出するもので、例えば、燃料電池の反応
電流(還元電流)から酸素ガス濃度を検出する隔膜ガル
バニ電池式センサや、固体電解質に安定ジルコニアを用
いた酸素濃淡電池の酸素濃度差による起電力から酸素濃
度を測定するジルコニア固体電解質式センサ等が使用さ
れる。酸素濃度計62による酸素濃度の検出値は、電気
信号として制御部CRに送られる。また、制御部CRに
は、酸素濃度計62による酸素濃度の検出値を表示する
表示パネル81と、酸素濃度の検出値が一定値以上にな
った場合に注意報または警報を発生する警告灯82とが
接続されている。また、酸素濃度計62には図示しない
配管60aを介してチャンバ11内のガスを吸引する吸
引ポンプが内設される。
【0043】窒素ガス供給部62に接続する配管60c
には、圧力レギュレータ65、流量計66、フィルタ6
7がそれぞれ設けられている。そして、三方流路切換弁
61の切換を制御することにより、窒素ガス供給部63
から配管60cを通して配管60a内へ窒素ガスを供給
する状態と、窒素ガス供給部63と配管60aとの連通
を遮断して窒素ガス供給部63から配管60b内へ窒素
ガスを供給する状態とを切り替えることができるように
構成されている。即ち、三方流路切換弁61のによっ
て、これら配管60b,60cの一本が配管60aに接
続される。
【0044】これら低酸素濃度雰囲気調整機構のガス供
給口30および排気口31は、上記のガス供給口20お
よび排気口21とは異なり、主としてチャンバ11内に
おいて基板Wの加熱処理が行われているときに動作する
ものである。すなわち、基板Wの加熱処理中において
は、ガス供給口30からチャンバ11に供給し窒素ガス
を排気口31から排気することにより、加熱によって基
板Wから昇華した不純物を排除するとともに、チャンバ
11内に気体の対流が生じるのを防止しているのであ
る。
【0045】次に、上記のように構成された低酸素濃度
雰囲気調整機構を制御する制御部CRについて図4のブ
ロック図を用いて説明する。この制御部CRには、検出
手段として酸素濃度計62及び流量計27,66が接続
され、制御対象としてバルブ22,32と圧力レギュレ
ータ26,65とエアー操作弁43,46と三方流路切
換弁61、真空排気装置41及び表示パネル81が接続
されている。酸素濃度計62にて検出された検出値、又
はオペレータによって操作される図示しない操作入力手
段からの指示に基づいて、上述した制御対象が制御され
るようになっている。
【0046】また、配管20a,60cに介装された流
量計27,66と圧力レギュレータ26,65とフィル
タ28,67は以下のように機能する。流量計27,6
6からの流量信号は制御部CRに送られ、制御部CRは
その信号に基づいて圧力レギュレータ26,65を制御
し、配管20a,60cを流れる窒素の流量が所定量に
なるように窒素ガス供給部23,63からの供給圧力を
調節する。フィルタ28,67は窒素ガスに含まれた塵
埃等を除去して清浄に保つ。このようにして、配管20
a,60c を通じて清浄な窒素ガスが必要な流量およ
び圧力に調節され、安定して常時供給される。
【0047】図3に戻って、チャンバ11の天井部分1
3の内部には天板18が設けられている。天板18は、
ガス供給口30から流入した窒素ガスが通過するための
通気孔を多数有する円盤状の部材である。
【0048】搬出入部50は、主として搬送アーム51
と、搬送アーム51を駆動するモータ52とによって構
成されている。搬送アーム51には、複数の突起53
と、2つの切欠部54とが設けられている。複数の突起
53が基板Wの裏面に当接して支持することにより、搬
送アーム51は基板Wを保持することができる。また、
2つの切欠部54には加熱部10の支持ピン14が入り
込むことができるようにされている。これにより、搬送
アーム51のチャンバ11への進退移動と支持ピン14
の昇降動作とが相互に干渉することが防止され、支持ピ
ン14が上昇した状態にて搬送アーム51がチャンバ1
1に進入することができるとともに、搬送アーム51が
チャンバ11に進入した状態にて支持ピン14が上昇す
ることができる。
【0049】搬送アーム51は、モータ52、駆動プー
リ55a、従動プーリ55b、ベルト56からなる駆動
機構によってY方向に移動することができる。モータ5
2のモータ軸には駆動プーリ55aが固設されている。
従動プーリ55bは、回転自在に設けられている。駆動
プーリ55aと従動プーリ55bとにはベルト56が巻
き掛けられている。これにより、モータ52が正または
逆方向に回転すると、その回転に伴って駆動プーリ55
aも回転することとなり、ベルト56が駆動プーリ55
aと従動プーリ55bとの間で回走する。
【0050】一方、搬送アーム51の下部にはアーム支
持部57が垂設されている。アーム支持部57はガイド
部材58に対して摺動自在とされている。そして、アー
ム支持部57とベルト56とは連結部材59によって連
結されている。従って、モータ52が回転してベルト5
6が回走すると、アーム支持部57はY方向にスライド
移動し、それに伴って搬送アーム51がチャンバ11に
対して進退移動を行うこととなる。このような搬送アー
ム51のチャンバ11に対する進退移動により、搬送ア
ーム51はチャンバ11への基板Wの搬入およびチャン
バ11からの基板Wの搬出を行うことができる。
【0051】以上、熱処理装置LOH1の構成について
説明したが、例えば、搬送アーム51をY方向に駆動さ
せる機構は上述したベルト送り機構に限定されるもので
はなく、例えば、ボールねじと雌ねじとの組み合わせに
よる送りねじ機構等、搬送アーム51をY方向に直線的
に駆動できる機構であればよい。
【0052】なお、本実施形態においては、載置台12
が加熱手段に、三方流路切換弁61が切替手段に、配管
60bと酸素濃度計62が酸素濃度測定手段に、配管2
0aの構成が気体供給手段に、配管60cが不活性ガス
供給用配管に、配管60aがサンプリング用配管にそれ
ぞれ相当する。そして制御部CRが調整手段に相当する
機能を有することとなる。
【0053】<3.熱処理装置LOH1,LOH2にお
ける処理手順>次に、熱処理装置LOH1,LOH2に
おける処理手順について、図5及び図6を用いつつ説明
する。図5は、図1の基板処理装置における処理工程の
一例を示す図である。同図は、基板Wが搬送される処理
部をその搬送順に示したものであり、各処理部間の搬送
は全て制御部CRの指示に従って搬送ロボットTRによ
って行われる。また、各処理部における処理も制御部C
Rの指示に従って行われる。図6は、熱処理装置LOH
1における処理手順の一工程を示すフローチャートであ
る。ここでは、熱処理装置LOH1について説明する
が、熱処理装置LOH1と熱処理装置LOH2とは並列
処理を行う関係にあり、熱処理装置LOH2についても
全く同様である。また、熱処理装置LOH1における処
理は、全て制御部CRの指示に従って行われる。
【0054】インデクサIDに未処理基板を収納したカ
セットが載置されると、そのカセットから未処理の基板
Wが払い出され、搬送ロボットTRに渡される。搬送ロ
ボットTRは受け取った未処理の基板Wを回転式塗布処
理装置SC1またはSC2のいずれかに搬入する。回転
式塗布処理装置SC1またはSC2は、搬入された基板
Wを回転させつつSODの処理液を塗布する。なお、塗
布する処理液はSOD以外にもポリイミド等の他の低誘
電体材料の処理液であっても良い。また、基板Wを回転
式塗布処理装置SC1またはSC2のいずれに搬入する
かはその時点での空き状況に応じて決定すれば良く(い
わゆる並列処理)、このようにしているのは塗布処理が
他の処理に比較して長時間を要するからである。
【0055】次に、塗布処理が終了すると、搬送ロボッ
トTRが回転式塗布処理装置SC1またはSC2から基
板Wを搬出し、ホットプレート部HP1に搬入する。ホ
ットプレート部HP1は、SODの処理液が塗布された
基板Wを所定温度にまで加熱する。この熱処理は、熱処
理装置LOH1,LOH2における層間絶縁膜の焼成処
理のための予備熱処理であり、加熱温度も熱処理装置L
OH1,LOH2における加熱処理温度よりも相当に低
い温度(低誘電体材料の反応臨界温度以下の温度)であ
る。
【0056】その後、搬送ロボットTRは、ホットプレ
ート部HP1から基板Wを搬出し、ホットプレート部H
P2に搬入する。ホットプレート部HP2も基板Wを所
定温度にまで加熱する。この熱処理も熱処理装置LOH
1,LOH2における層間絶縁膜の焼成処理のための予
備熱処理であり、その加熱温度は熱処理装置LOH1,
LOH2における加熱処理温度とホットプレート部HP
1における加熱処理温度との間の温度である。但し、ホ
ットプレート部HP2による加熱温度も低誘電体材料の
反応臨界温度以下の温度である。
【0057】ホットプレート部HP2における加熱処理
が終了すると、搬送ロボットTRは、ホットプレート部
HP2から基板Wを搬出し、熱処理装置LOH1または
LOH2のいずれかに搬入する。熱処理装置LOH1ま
たはLOH2は、いずれも低酸素濃度雰囲気にて基板W
の層間絶縁膜の焼成処理を行う。この熱処理装置LOH
1またはLOH2による熱処理については後に詳述する
が低誘電体材料の反応臨界温度以上の温度にて加熱処理
を行い、層間絶縁膜を焼成する処理である。なお、図5
に示すように、熱処理装置LOH1またはLOH2によ
る熱処理もいわゆる並列処理とされており、それらのい
ずれかに基板Wを搬入するようにしても良い。
【0058】上述したように、ホットプレート部HP2
における予備加熱処理が終了した基板Wは搬送ロボット
TRによって熱処理装置LOH1に搬入される。具体的
には、搬送ロボットTRが予備加熱処理が終了した基板
Wを搬送アーム51に渡す。そして、搬送アーム51に
基板Wが渡されたときに、ガス供給口20のバルブ22
および排気口21が開放される。ガス供給口20からは
窒素ガスが流入し、その窒素ガスは拡散フィルタ24に
よって拡散され、チャンバ11内を水平方向(Y方向)
に流れる均一な層流を形成する。この時点ではゲートバ
ルブ17が上昇して開口16が遮蔽されており、チャン
バ11内に形成された窒素ガスの層流は排気口21から
流れ出る。なお、このときには、ガス供給口30からの
窒素ガス供給および排気口31からの排気は行っていな
い。
【0059】次に、ゲートバルブ17が下降して開口1
6が開放される。開口16が開放されることによって、
チャンバ11内に形成された窒素ガスの層流は、開口1
6からチャンバ11外に流れ出る。既述したように、窒
素ガスの均一な層流が開口16から流れ出ることによ
り、開口16からの外気の流入が防止されることとな
り、チャンバ11内に酸素が流入することもなくなり、
その結果チャンバ11内部が低酸素濃度雰囲気に維持さ
れる。
【0060】次に、基板Wを保持する搬送アーム51が
前進してチャンバ11内に進入する。搬送アーム51
は、チャンバ11内の所定位置(基板Wが載置台12の
直上となる位置)にて停止する。そして、支持ピン14
が上昇して基板Wの裏面に当接し、その基板Wを持ち上
げて搬送アーム51から離間させる。次に、基板Wを渡
した搬送アーム51が後退してチャンバ11から退出す
る。そして、ゲートバルブ17が上昇して開口16が遮
蔽された後、基板Wを支持する支持ピン14が下降し、
その基板Wを載置台12直上の加熱位置まで下降させ
る。
【0061】次に、この熱処理装置LOH1における熱
処理工程について図6を参照して説明する。基板Wの熱
処理を行うに先立ち、低酸素濃度雰囲気調整機構により
ガス供給工程が始まる(ステップS1)。即ち、窒素ガ
ス供給部23より供給された窒素ガスをガス供給口30
よりチャンバ11内に導入するとともに、チャンバ11
内の気体を排出口31から排出する。チャンバ11内へ
は圧力レギュレータ26により排気量に見合った量の窒
素ガスが窒素ガス供給部23から供給される。バルブ3
2の開放と同時に真空排気装置41が作動し、エアー操
作弁43が開くことでコンベム44を介して排気が行わ
れる。このときには、ガス供給口20からの窒素ガス供
給および排気口21からの排気が停止される。
【0062】ガス供給口30から導入された窒素ガス
は、天井部分13と天板18の間の導入室11a内に充
満し、天板18に穿設された複数個のガス吹出し孔を通
って下向きに吹き出すようになっている。窒素ガスは天
板18と載置台12上面との間の処理空間11bに供給
される。
【0063】熱処理装置LOH1では、基板Wの熱処理
時にチャンバ11の内部雰囲気を窒素などの処理ガスで
高純度に保つ必要があり、基板Wの熱処理は、チャンバ
11内へ基板Wを搬入した後、チャンバ11内部が窒素
ガスでほぼ完全に置換されたことを確認した上で開始さ
れることになる。そこで、チャンバ11内部が高純度の
窒素ガスで満たされたかどうかを監視するために、チャ
ンバ11内のガス或いはチャンバ11内から排気される
ガスをサンプリングして、そのガスの酸素濃度を測定す
る。
【0064】即ち、サンプリング工程(ステップS2)
は、基板W載置時から前もって実験で求められた時間を
制御部CRに設定し、その時間経過後に、配管60bを
通して酸素濃度計62へ導入されるガスの酸素濃度が所
定の低濃度に到達しているかを測定する。
【0065】初期に窒素ガスが導入されている状態の時
には、三方流路切換弁61により、窒素ガス供給部63
から配管60cを通して配管60b内へ窒素ガスが供給
される。即ち、三方流路切換弁61を介して配管60c
へ供給された窒素ガスは酸素濃度計62へ流れ込む。窒
素ガス供給部63から配管60b内へ供給する窒素ガス
の流量は、酸素濃度計62において測定のために必要と
するサンプルガス流量と同等もしくはそれより若干(0
〜30%)多い程度とする。このように、配管60b内
は窒素ガスによってパージされている。
【0066】また、三方流路切換弁61により通常は、
配管60aと配管60bは遮断されているので、チャン
バ11内へ開口16を通って大気が一部引き込まれ、配
管60a内を高濃度の酸素を含むガスが流れても、その
ガスが配管60aから酸素濃度計62内へ流れ込むこと
が防止される。
【0067】次に、所定時間が経過したことが確認され
ると、三方流路切換弁61が切換えられて窒素ガス供給
部63から配管60b内への窒素ガスの供給が停止され
る。そして、チャンバ11内から流出して配管60aを
流れるガスが配管60b内へ吸入され、酸素濃度計62
へ導入し、その酸素濃度が測定される(ステップS
3)。
【0068】この際、配管60bや酸素濃度計62のセ
ンサ部はチャンバ11の開口16の開放時にも高い酸素
濃度のガスに曝されていなかったため、低濃度の酸素を
含むガスの酸素濃度もただちに測定することが可能であ
る。そして、酸素濃度計62によって測定された酸素濃
度が一定値以下になった時点(ステップS4においてY
ESの時)で、基板Wの熱処理工程(ステップS5)へ
進み開始される。これによりチャンバ11内部は所望の
低酸素濃度雰囲気の状態とされる。
【0069】次に、前述した酸素濃度の監視は、酸素濃
度計62がサンプリングされる気体の酸素濃度を常時あ
るいは一定時間ごとに検出し、その値を制御部CRを介
して表示パネル81に表示している。オペレータが、こ
の表示パネル81により装置の稼働状態等をチェックし
て酸素濃度の減少を確認する。
【0070】熱処理工程(ステップS5)の開始ととも
に、三方流路切換弁61の切り換えにより窒素ガス供給
部63から配管60cを通して配管60b内へ窒素ガス
が供給され、配管60b内および酸素濃度計62のセン
サ部がパージされる。
【0071】熱処理工程中は、排気口31から真空排気
配管系40へ排気される。処理空間11b内の気体は、
基板Wの周辺へ流下し、載置台12の周囲から下方への
排気流に乗ってそのまま排気される。一方、基板Wの表
面へ流下した窒素ガスは、基板Wの表面に塗布されたS
OD材から蒸発した溶剤蒸気と共に基板Wの周辺へ緩や
かに流れ下方へ排気される。これにより、加熱によって
基板Wから昇華した不純物を排除するとともに、チャン
バ11内に気体の対流が生じるのを抑制して基板Wに不
純物が付着するのを防止できる。また、基板Wの加熱処
理中は、ゲートバルブ17が上昇して開口16が遮蔽さ
れているため、開口16から外気が流入することはあり
得ず、チャンバ11内部は低酸素濃度雰囲気に維持され
続けている。
【0072】基板Wの熱処理が終了し、基板Wがチャン
バ11内において所望の温度まで冷却されると、ゲート
バルブ17が移動して開口16が開放され、それと同時
に、ストップバルブ54が開かれ、基板Wの次工程への
搬出が行われる(ステップS6)。
【0073】チャンバ11の開口16の開放時やチャン
バ11内への基板Wの挿入時に、配管60a内へ排気口
31を通して一時的に高濃度の酸素を含むガス(大気)
が吸入される。仮にサンプリング用配管系60、特に酸
素濃度計62のセンサ部が高い酸素濃度のガスに曝され
ると、配管60bの内壁面や酸素濃度計62のセンサ部
などに酸素分子が付着するため、数十ppmから数pp
m以下といった測定の目的とする低濃度の酸素を含むガ
スの酸素濃度が測定可能となるまでに長時間を要するこ
とになる。このため、測定で目的としている数十ppm
から数ppm以下といった低濃度の酸素を含むガスの酸
素濃度が測定可能となるまでに長時間を要する。
【0074】ガス濃度測定で上記したように、測定で目
的としている低い酸素濃度を測定することが可能になる
までに長時間を要すると、チャンバ11内への基板Wの
搬入後において基板Wの熱処理を開始する時点の判断時
機が遅れ勝ちとなる。この結果として、基板1枚当たり
の処理時間が長くなって、スループットが低下する、と
いった問題点がある。この発明に係る装置を使用する
と、サンプリング配管系60内に残存する酸素濃度が低
減されるので配管60aを通して酸素濃度計62へ導入
されるガスの酸素濃度が低濃度に到達するまでの時間が
短くなる。また、ガスの酸素濃度が低くなるほど、到達
時間の開きが大きくなることが分かる。
【0075】図7は、低誘電体材料の加熱温度とその反
応度合との相関を示す図である。ホットプレート部HP
1およびホットプレート部HP2による加熱温度はいず
れも低誘電体材料の反応臨界温度以下の温度であり、こ
の温度域では低誘電体材料内に酸素分子が取り込まれる
ことはない。これに対して、熱処理装置LOH1におけ
る基板Wへの加熱温度は反応臨界温度以上の焼成温度で
ある。この焼成温度であれば低誘電体材料の反応が十分
に進行し、その結果層間絶縁膜が焼成されることとな
る。但し、既述したように、反応臨界温度以上の焼成温
度にまで基板Wを加熱すると、層間絶縁膜に酸素分子が
取り込まれるおそれがあるが、本実施形態のようにすれ
ば、チャンバ11内部が常に低酸素濃度雰囲気に維持さ
れ続けているため、層間絶縁膜に酸素分子が取り込まれ
るのを防止することができる。従って、形成される層間
絶縁膜の誘電率を低くすることができる。
【0076】基板Wの焼成処理が終了すると、支持ピン
36が上昇し、基板Wを載置台30直上の加熱位置から
基板受け渡し位置まで上昇させる。そして、ガス供給口
30からの窒素ガス供給および排気口31からの排気が
停止されるとともに、ガス供給口20のバルブ22およ
び排気口21のバルブが開放される。これにより、上記
と同様に、ガス供給口20から流入した窒素ガスはチャ
ンバ11内に均一な層流を形成し、排気口21から流れ
出る。
【0077】その後、ゲートバルブ17が下降して開口
16が開放される。このときには、ガス供給口20から
の窒素ガス供給によってチャンバ11内に層流が形成さ
れて開口16から流れ出るとともに、巻き込まれた外気
が排気口21から排気されるため、チャンバ11内部は
低酸素濃度雰囲気に維持され続けている。そして、搬送
アーム51が前進してチャンバ11内に進入し、その
後、基板Wを支持する支持ピン36が下降し、基板Wが
支持ピン14から搬送アーム51に渡される。その後、
基板Wを保持する搬送アーム51が後退してチャンバ1
1から退出する。そして、搬送ロボットTRが熱処理後
の基板Wを搬送アーム51から受け取り、熱処理装置L
OH1における一連の処理が終了する。
【0078】熱処理装置LOH1またはLOH2による
基板Wの層間絶縁膜の焼成処理が終了すると、搬送ロボ
ットTRがその基板Wを搬出し、インデクサIDに処理
済み基板として戻す。インデクサIDは、受け取った処
理済みの基板Wをカセットに収容する。やがて、所定の
枚数の処理済み基板を収納したカセットは、装置外部に
運び出される。なお、熱処理装置LOH1またはLOH
2による熱処理が終了した基板Wを一旦クールプレート
部CP1またはCP2に搬入した後に、インデクサID
に戻すようにしても良い。
【0079】以上のようにして、基板Wへの層間絶縁膜
形成の一連の処理が終了する。
【0080】本実施形態の熱処理装置LOH1において
は、少なくとも熱処理工程開始の時点では、チャンバ1
1内部は常に所望の低酸素濃度雰囲気に設定され維持さ
れている。そして、層間絶縁膜に酸素分子が取り込まれ
るのを防止することができ、その結果、形成される層間
絶縁膜の誘電率を低くすることができるのである。
【0081】更に、上記第1の実施形態においては、チ
ャンバ11の排気系に連通し酸素濃度計62を使用し、
チャンバ11内から排気されるガスの酸素濃度を測定す
るようにしていた。即ち、排出されるガスの酸素濃度を
監視しているため、チャンバ11内の酸素濃度が上昇し
て基板の処理が適正に行えなくなる前に熱処理装置の異
常を検知することが可能となる。また、基板の処理開始
時において、チャンバ11内の酸素濃度が基板の処理に
適した状態となったことを検出し、その後すぐに基板の
処理を開始することが可能となる。
【0082】なお、本実施形態におけるチャンバ15内
部の低酸素濃度とは、基板Wの温度が反応臨界温度以上
であっても層間絶縁膜に酸素分子が取り込まれない酸素
濃度のことであり、具体的には100ppm以下、より
好ましくは10ppm以下である。
【0083】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にお
いて実施することが可能である。
【0084】本発明に係る熱処理装置を組み込んだ基板
処理装置は図1に示すものに限定されず、処理全体の目
的や内容に応じて適宜図1とは異なる構成を採用するこ
とができる。さらに、基板処理装置における処理順序も
図5に示したものに限定されず、低誘電体材料の種類に
応じて適宜決定すれば良く、例えば、ホットプレート部
HP1およびホットプレート部HP2における予備熱処
理を省力しても良い。
【0085】更に、図2及び図3に示した構成の熱処理
部構成において、昇降駆動機構によりフードが上方へ移
動させられ、載置台12の上面が開放した状態にされる
構造にしてもよい。この状態において、基板Wが載置台
12の上面に載置されると、昇降駆動機構によってフー
ドが下方へ移動させられ、フードの下端が載置台12の
上面に密接することにより、基板の周囲の空間が気密に
閉塞される。
【0086】更に、酸素濃度計62により気体の酸素濃
度を熱処理工程の終了時にも検出することにより、チャ
ンバ11内に存在する気体の酸素濃度が、基板Wの処理
を行うに適した状態であったか否かをチェックするよう
にしても良い。処理終了時の酸素濃度を監視しているた
め、チャンバ11内の酸素濃度が上昇して基板の処理が
適正に行えなくなる前に異常を検知することが可能とな
る。
【0087】更に、図8に示すように切替手段を六方流
路切換弁91としてサンプリング配管系90を構成して
もよい。排気口31に連通される配管90aには六方流
路切換弁91を介して酸素濃度計92と窒素ガス供給部
93に接続され、サンプリング時点で六方流路切換弁9
1を実線で示す流路に切換えるよう制御部CRにプログ
ラムされている。
【0088】六方流路切換弁90は、実線で示すように
ポート「b」とポート「c」、ポート「d」とポート
「e」、ポート「f」とポート「a」を接続するサンプ
リング位置と、点線で示すようにポート「a」とポート
「b」、ポート「c」とポート「d」、ポート「e」と
ポート「f」を接続する非サンプリング位置とのいずれ
かに切り換えるものであって、六方流路切換弁91が、
サンプリング位置にある場合に、酸素濃度計92が配管
90aに接続され、一方、非サンプリング位置にある場
合に、窒素ガス供給部93が酸素濃度計92に通じるよ
うに接続されるようになっている。
【0089】また、サンプリング位置の時、実線で示す
ように窒素ガス供給部93からの配管93aはポート
「d」から「e」を経て配管93cに、配管93bはポ
ート「a」から「f」を経て配管93dに接続されてい
る。非サンプリング位置の時、点線で示すように窒素ガ
ス供給部93からの配管93aはポート「d」から
「c」を経て配管92aと酸素濃度計92に、配管93
bはポート「a」から「b」を経て配管60aに接続さ
れている。
【0090】以下、制御部CRが行う主な制御と作用に
ついて説明する。 通常は非サンプリング状態であり、
六方流路切換弁91は点線に示すように切り換わる。そ
の際、酸素濃度計92は窒素ガスによりパージされると
ともに、配管93bを介して配管90aもパージされ酸
素の付着が防止される。
【0091】サンプリング時は、ポート「b」とポート
「c」とが接続されるように(すなわち、実線で示すよ
うに)六方流路切換弁91を切り換える。そして、この
状態で酸素濃度が測定される。その際、窒素ガス供給部
93から窒素ガスを供給することによりポート「a」,
「f」,「e」,「d」をパージすることで六方流路切
換弁91内のゴミを排出する。
【0092】このように六方流路切換弁91を用いるこ
とにより、酸素濃度計92と配管90aを同時に清浄な
状態に維持することができる。
【0093】更に、図9に示す他の実施例のようにサン
プリング配管系60を排気口31に連通するのではな
く、真空排気配管系40の配管40aの途中に接続する
構成としてもよい。即ち、サンプリング配管系60は配
管60dを配管40aのエアー操作弁46が配置される
部位の上流側に接続する。こうすることにより、酸素濃
度測定のサンプリング時は真空排気配管系40により排
気されるガスを一部、導入する。そして、非サンプリン
グ時、例えば、基板W搬出工程後に三方流路切換弁61
を操作して、窒素ガス供給部63からの窒素ガスを配管
60aを介して配管40aに供給する。よって、サンプ
リング配管系60と真空排気配管系40の両方を窒素ガ
スにより清浄化することができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
請求項1に係る発明の方法により、基板を処理する処理
空間に供給されるガス濃度が測定されるので酸素濃度が
上昇して基板の処理が適正に行えなくなることが防止さ
れる。この結果、基板の熱処理品質の向上が図られる。
【0095】また、請求項2に係る発明の方法により、
熱処理に適したガス濃度の雰囲気のもとに熱処理を行う
ことができ、とりわけ、SODを用いた層間膜形成工程
に使用した場合に膜質均一性の良好な低誘電体塗布膜形
成が可能となる。
【0096】請求項3に係る発明の基板の熱処理装置を
使用すれば、請求項1に係る発明の方法を好適に実施し
て、上記効果を奏することができる。
【0097】請求項4に係る発明の装置では、基板の周
囲がガスで満たされた雰囲気内で基板の熱処理が行なわ
れる。また、切替手段が設けられているので流路を切り
換えることによって酸素濃度測定手段に不活性ガスを導
くことができ、これによって酸素濃度測定手段に目詰ま
りが発生して、分析ができなくなるというトラブルを未
然に防止することができる。また、酸素濃度測定手段に
より低濃度の酸素を含むガスの酸素濃度を測定すること
が可能になるまでの無駄な待ち時間を無くし、基板1枚
当たりの処理時間を短縮できる。
【0098】請求項5に係る発明の装置では、切替手段
により流路が切り替えられ、不活性ガスがサンプリング
用配管と酸素濃度測定手段へ導入される。これにより、
酸素濃度の高いガス(大気など)の残留や、配管内のゴ
ミが排出され、常に清浄な状態に維持される。
【0099】請求項6に係る発明により、 SODを用
いた層間膜形成工程に使用した場合に膜質均一性の良好
な低誘電体塗布膜形成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板処理装置の全体構成の一例を示す平面図で
ある。
【図2】図1の基板処理装置に組み込まれた熱処理装置
の概略構成の平面図である。
【図3】図1の基板処理装置に組み込まれた熱処理装置
を側面から見た断面図である。
【図4】熱処理装置の制御部を示すブロック図である。
【図5】図1の基板処理装置における処理工程の一例を
示す図である。
【図6】熱処理装置の処理工程を示すフローチャートで
ある。
【図7】低誘電体材料の加熱温度とその反応度合との相
関を示す図である。
【図8】切替手段の他の実施例を示す概略配管図であ
る。
【図9】更に他の実施例を示す熱処理装置の要部概略構
成の平面図である。
【符号の説明】
10 熱処理部 11 チャンバ 12 載置台 23、63 窒素ガス供給部 30 ガス供給口 31 排気口 41 開口 40 真空排気配管系 41 真空排気装置 50 搬出入部 60 サンプリング配管系 60a、60b、60c 配管 61 三方流路切換弁 62 酸素濃度計 LOH1、LOH2 熱処理装置 CR 制御部 91 六方流路切換弁 W 基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に塗布液を塗布した後にその
    基板を熱処理する、基板へ被膜を形成する熱処理方法に
    おいて、 表面に塗布液が塗布された基板を処理空間に収納し、処
    理空間のガス濃度を測定し処理空間に供給する処理ガス
    の供給を制御するガス供給工程と、 このガス供給工程の次に基板を熱処理する熱処理工程
    と、を有することを特徴とする基板へ被膜を形成する熱
    処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱処理方法において、 前記塗布液は、低誘電体材料であることを特徴とする熱
    処理方法。
  3. 【請求項3】 基板を載置し加熱する加熱手段を有し、
    表面に塗布液が塗布された基板を熱処理する熱処理部
    と、 前記熱処理部の加熱手段が配置される処理空間へ処理ガ
    スを供給する気体供給手段と、 処理空間のガス濃度を測定し、気体供給手段を制御する
    調整手段を設けたことを特徴とする熱処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の熱処理装置において、 前記調整手段によるガス濃度測定は、前記処理空間のガ
    スを吸入するサンプリング用配管と、 前記サンプリング用配管に流路接続され、サンプリング
    用配管を通して流入されたガスの酸素濃度を測定する酸
    素濃度測定手段と、 不活性ガス供給源に流路接続された不活性ガス供給用配
    管と、 前記不活性ガス供給用配管を通し前記酸素濃度測定手段
    へ不活性ガスを導入する状態と、前記サンプリング用配
    管を通し前記酸素濃度測定手段へ前記処理空間のガスを
    導入する状態と、を切り替える切替手段と、を設けたこ
    とを特徴とする熱処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の熱処理装置において、 前記切替手段は、前記処理空間のガスのサンプリング以
    外の時に、前記サンプリング用配管と酸素濃度測定手段
    の両方に不活性ガスを供給することを特徴とする熱処理
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至請求項5に記載の熱処理装
    置において、 前記塗布液は、低誘電体材料であることを特徴とする熱
    処理装置。
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