JP2001160284A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

Info

Publication number
JP2001160284A
JP2001160284A JP34098699A JP34098699A JP2001160284A JP 2001160284 A JP2001160284 A JP 2001160284A JP 34098699 A JP34098699 A JP 34098699A JP 34098699 A JP34098699 A JP 34098699A JP 2001160284 A JP2001160284 A JP 2001160284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
data
mode
information
electronic device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP34098699A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Fujisawa
寛 藤沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP34098699A priority Critical patent/JP2001160284A/ja
Publication of JP2001160284A publication Critical patent/JP2001160284A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電子機器部を備えた電子機器に備えら
れる表示部において、電子機器部対応表示の切換を行う
際に、どの電子機器部対応表示内容に切り替わるのかが
より容易に認識できるようにすると共に、視覚的な娯楽
性を高める。 【解決手段】 電子機器部に関する電子機器部関連表示
の切り換えを行う際には、時間経過に従って表示内容を
スクロールさせるという表示状態遷移が得られるように
する。これによって、電子機器部関連表示の切り換えは
瞬時には行われず、或る程度の時間幅を以て切り換えが
行われていくようにされる。また、スクロール方向は、
フロントパネルにおいて配置された各電子機器部のパネ
ル部位に対応して決定しておくようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複数の電子
機器部が備えられた電子機器に関するものであり、特に
各電子機器部に関連する表示制御に関する。
【0002】
【従来の技術】近年においては、例えばCD(Compact D
isc)に対応して再生が可能な再生装置であるCDプレー
ヤが広く普及している。また、ミニディスク(MD:Mi
ni Disc)などのように、オーディオデータを記録再生
可能なディスクメディア、及びこのようなディスクメデ
ィアに対応した記録再生装置が広く普及している。そし
て、例えば上記MDに対応した記録再生装置であるMD
レコーダ/プレーヤ部とCDプレーヤ部などを一体的に
組み合わせたオーディオ機器も普及してきている。この
ようなオーディオ機器では、例えばCDプレーヤ部にて
再生されたオーディオデータを、MDレコーダ/プレー
ヤ部によりMDにダビング記録させるといった動作も可
能となる。
【0003】このようなオーディオ機器にあっては、そ
の機器の動作状態に応じた表示を行うための表示部が設
けられる。通常、このような表示部は、1つの表示窓部
として設けられることがほとんどである。つまり、機器
のパネル面が効率的に利用されることなどを考慮して、
MDレコーダ/プレーヤ部とCDプレーヤ部とで1つの
表示部を共有するように構成されるものである。
【0004】そして、上記した表示部においては、少な
くとも、MDレコーダ/プレーヤ部に関連する表示とC
Dプレーヤ部に関連する表示とが行われるようになって
おり、例えばユーザが表示切換キーなどを操作すること
で、上記表示の切り換えを行うようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば上記表示切換キ
ーを操作した場合、これに応じた表示の切り換えは瞬時
に行われる。そして、例えば表示部内に設けられるLE
Dの点灯や、表示部内のセグメント表示により、現在の
表示がCDプレーヤ部とMDレコーダ/プレーヤ部との
何れに対応するものであるのかを示すようにしている。
【0006】このような表示形態の場合、表示の切り換
えが瞬時に行わることで、表示が切り換わったことの確
認をしずらいという問題をかかえている。また、上記し
たLEDや表示部内のセグメント表示は、表示の切り換
え状態を確認するために設けられてはいるのであるが、
実際にはこれらLED表示やセグメント表示は小さなも
のであるため、例えばユーザがオーディオ機器から離れ
ているようなときには特に確認が行いにくく、その認識
性は高いものとは言えない。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
課題を考慮して、複数の電子機器部と、表示手段と、こ
の表示手段に対して、1以上の上記電子機器部の何れか
に関連する所要の表示内容を有する電子機器部関連表示
を実行させると共に、或る1つの電子機器部関連表示と
或る他の電子機器部関連表示との間での表示切り換え
が、時間経過に従った所定の表示状態遷移を伴って行わ
れるように制御を実行する表示制御手段とを備えて電子
機器を構成することとした。。
【0008】上記構成によれば、電子機器部に関連する
電子機器部関連表示の切り換えが行われる際には、時間
経過に従って、或る所定の表示態様によって表示状態が
変化していくことになる。つまり本発明では、電子機器
部関連表示の切り換えを瞬時に行わずに、或る時間幅を
持って徐々に変化していくようにしているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以降、本発明の実施の形態につい
て説明する。本実施の形態の電子機器としては、CDに
対する再生が可能なCDプレーヤと、MDに対する記録
再生が可能とされるMDレコーダ/プレーヤとが一体化
された、CD/MD複合機器としての記録再生装置を例
に挙げることとする。また、以降の説明は次の順序で行
う。 1.記録再生装置の構成 2.MDトラックフォーマット 3.U−TOC 3−1.U−TOCセクター0 3−2.U−TOCセクター1 3−3.U−TOCセクター2 3−4.U−TOCセクター4 4.サブコード 5.テキストデータ 6.本実施の形態の表示動作 6−1.記録再生装置のフロントパネル 6−2.表示部における表示例 6−3.第1の表示切り換え動作 6−4.第2の表示切り換え動作 6−4−1.第2の表示切り換え動作のための構成 6−4−2.処理動作及び表示例 6−4−3.変形例1 6−4−4.変形例2
【0010】1.記録再生装置の構成 先ず、本実施の形態としての電子機器である、MD/C
D複合機器としての記録再生装置の構成について図1を
参照して説明する。図1において、MD90(光磁気デ
ィスク)は、MDに対する記録再生動作を行うMD部に
装填される。MD90は音声データを記録できるメディ
アとして用いられ、記録/再生時にはスピンドルモータ
2により回転駆動される。光学ヘッド3は光磁気ディス
クとしてのMD90に対して記録/再生時にレーザ光を
照射することで、記録/再生時のヘッドとしての動作を
行なう。即ち記録時には記録トラックをキュリー温度ま
で加熱するための高レベルのレーザ出力を行い、また再
生時には磁気カー効果により反射光からデータを検出す
るための比較的低レベルのレーザ出力を行う。
【0011】このため、光学ヘッド3はレーザダイオー
ドや、偏光ビームスプリッタや対物レンズ等からなる光
学系、及び反射光を検出するためのディテクタが搭載さ
れている。対物レンズ3aは2軸機構4によってディス
ク半径方向及びMD90に接離する方向に変位可能に保
持されており、また、光学ヘッド3全体はスレッド機構
5によりMD90の半径方向に移動可能とされている。
また、磁気ヘッド6aはMD90を挟んで光学ヘッド3
と対向する位置に配置されている。この磁気ヘッド6a
は供給されたデータによって変調された磁界をMD90
に印加する動作を行なう。磁気ヘッド6aは光学ヘッド
3とともにスレッド機構5によりディスク半径方向に移
動可能とされている。
【0012】再生動作時に光学ヘッド3によりMD90
から検出された情報はRFアンプ7に供給される。RF
アンプ7は供給された情報の演算処理により、再生RF
信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信
号、グルーブ情報等を抽出する。そして、抽出された再
生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8に供給される。
なお、上記グルーブ情報とは、MD90の記録トラック
であるグルーブに形成されたウォブル(蛇行)形状とし
て記録されている絶対位置情報、つまりアドレス情報と
される。また、トラッキングエラー信号、フォーカスエ
ラー信号はサーボ回路9に供給され、グルーブ情報はア
ドレスデコーダ10に供給されて復調される。グルーブ
情報からデコードされたアドレス情報、及びデータとし
て記録されエンコーダ/デコーダ部8でデコードされた
アドレス情報、サブコード情報などは、マイクロコンピ
ュータによって構成されるMDコントローラ11に供給
され、各種制御に用いられる。なお、MDコントローラ
11は、MD部における各種動作制御を実行する部位と
して機能する。
【0013】サーボ回路9は供給されたトラッキングエ
ラー信号、フォーカスエラー信号や、MDコントローラ
11からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、スピ
ンドルモータ2の回転速度検出情報等により各種サーボ
駆動信号を発生させ、2軸機構4及びスレッド機構5を
制御してフォーカス及びトラッキング制御を行ない、ま
たスピンドルモータ2を一定線速度(CLV)に制御す
る。
【0014】再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部8
でEFM復調、CIRC等のデコード処理された後、メ
モリコントローラ12によって一旦バッファメモリ13
に書き込まれる。なお、光学ヘッド3によるMD90か
らのデータの読み取り及び光学ヘッド3からバッファメ
モリ13までの系における再生データの転送は1.41Mbit
/secで、しかも間欠的に行なわれる。
【0015】バッファメモリ13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給され
る。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の再
生信号処理を施され、16ビット量子化、44.1KHz サン
プリングの音声データとされる。そしてD/A変換器1
5によってアナログ信号とされた後、切換回路50の端
子TMDに供給される。MD90の再生動作時には、装置
全体の動作を制御するシステムコントローラ21により
切換回路50が端子TMDに接続させるように制御されて
おり、従ってエンコーダ/デコーダ部14から出力され
D/A変換器15によってアナログ信号とされた再生音
声信号は、切換回路50を介して音量調節部51、パワ
ーアンプ52に供給されて、スピーカ53から再生音声
として出力される。
【0016】なお、バッファメモリ13へのデータの書
込/読出は、メモリコントローラ12によって書込ポイ
ンタと読出ポインタの制御によりアドレス指定されて行
なわれるが、上記のように書込と読出のビットレートに
差異がもたされることで、バッファメモリ13内には常
に或る程度データが蓄積された状態となる。このように
バッファメモリ13を介して再生音声信号を出力するこ
とにより、例えば外乱等でトラッキングが外れた場合な
どでも、再生音声出力が中断してしまうことはなく、バ
ッファメモリ13にデータ蓄積が残っているうちに例え
ば正しいトラッキング位置までにアクセスしてデータ読
出を再開することで、再生出力に影響を与えずに動作を
続行できる。即ち、耐振機能を著しく向上させることが
できる。
【0017】また、この記録再生装置ではデジタルイン
ターフェース54が設けられ、再生時にエンコーダ/デ
コーダ部14でデコードされた再生データはデジタルイ
ンターフェース54にも供給される。デジタルインター
フェース54では、再生データや、再生時に同時に抽出
されるサブコード情報などを用いて所定のデジタルイン
ターフェースフォーマットのデータストリームにエンコ
ードを行い、デジタル出力端子56から出力できる。例
えば光デジタル信号として出力する。即ち再生データ
を、デジタルデータのままで外部機器に出力できる。
【0018】MD90に対して記録動作が実行される際
には、アナログ入力端子17に供給された記録信号(ア
ナログオーディオ信号)は、A/D変換器18によって
16ビット量子化、44.1KHz サンプリングのデジタルデ
ータとされた後、エンコーダ/デコーダ部14に供給さ
れ、データ量を約1/5に圧縮する音声圧縮エンコード
処理が施される。また、MD90に対しては、デジタル
インターフェース54を介して取り込まれたデータを記
録することもできる。即ち外部機器からデジタル入力端
子55に供給された信号(デジタルインターフェースフ
ォーマットの信号)はデジタルインターフェース54で
デコードされ、音声データとサブコード等が抽出され
る。このときサブコード等の制御情報はシステムコント
ローラ21に供給され、記録データとしての音声データ
(16ビット量子化、44.1KHz サンプリングのデジタル
データ)はエンコーダ/デコーダ部14に供給され、デ
ータ量を約1/5に圧縮する音声圧縮エンコード処理が
施される。さらにMD90に対しては、後述するCD部
でCD91から再生された音声データを記録することも
できる。いわゆるダビング記録である。この場合、CD
91から再生され、EFM/CIRCデコーダ37から
出力されたオーディオデータ(16ビット量子化、44.1
KHz サンプリングのデジタルデータ)である、CD再生
データcdgが、エンコーダ/デコーダ部14に供給さ
れ、データ量を約1/5に圧縮する音声圧縮エンコード
処理が施される。
【0019】また、デジタル入力PLL回路58は、デ
ジタルインターフェイス54を介して入力されたデジタ
ルオーディオデータ、又は後述するCD部から出力され
るCD再生データcdgを入力することで、入力された
オーディオデータに挿入されている同期信号(同期パタ
ーン)に同期したクロックCLK・Mを生成する部位と
される。このクロックCLK・Mとしては、例えばfs
=44.1KHzを基底として逓倍した所定周波数を有
する。そして、このクロックCLK・Mは、分周又は逓
倍されて所要の周波数に変換されて、デジタル形態のま
まMD部に入力されたデータの記録時において、少なく
とも、エンコーダ/デコーダ部14内の信号処理及び、
その入出力のデータ転送のためのクロックとして利用す
ることができる。
【0020】エンコーダ/デコーダ部14によって圧縮
された記録データはメモリコントローラ12によって一
旦バッファメモリ13に書き込まれ、また所定タイミン
グで読み出されてエンコーダ/デコーダ部8に送られ
る。そしてエンコーダ/デコーダ部8でCIRCエンコ
ード、EFM変調等のエンコード処理された後、磁気ヘ
ッド駆動回路6に供給される。
【0021】磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理さ
れた記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、MD90に対して磁気ヘ
ッド6aによるN又はSの磁界印加を実行させる。ま
た、このときMDコントローラ11は光学ヘッドに対し
て、記録レベルのレーザ光を出力するように制御信号を
供給する。
【0022】ところで、MD90に対して記録/再生動
作を行なう際には、MD90に記録されている管理情
報、即ちP−TOC(プリマスタードTOC)、U−T
OC(ユーザーTOC)を読み出す必要がある。MDコ
ントローラ11はこれらの管理情報に応じてMD90上
の記録すべきエリアのアドレスや、再生すべきエリアの
アドレスを判別することとなる。この管理情報はバッフ
ァメモリ13に保持される。このためバッファメモリ1
3には、上記した記録データ/再生データのバッファエ
リアと、これら管理情報を保持するエリアが分割設定さ
れている。そして、MDコントローラ11はこれらの管
理情報を、MD90が装填された際に管理情報の記録さ
れたディスクの最内周側の再生動作を実行させることに
よって読み出し、バッファメモリ13に記憶しておき、
以後そのMD90に対する記録/再生動作の際に参照で
きるようにしている。
【0023】また、U−TOCはデータの記録や消去に
応じて編集されて書き換えられるものであるが、MDコ
ントローラ11は記録/消去動作のたびにこの編集処理
をバッファメモリ13に記憶されたU−TOC情報に対
して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミングで
MD90のU−TOCエリアについても書き換えるよう
にしている。
【0024】この記録再生装置では、さらにCDに対応
する再生系であるCD部を備える。再生専用の光ディス
クであるCD91はCD再生動作を行うCD部に装填さ
れる。
【0025】CD91はCD再生動作時においてスピン
ドルモータ31によって一定線速度(CLV)で回転駆
動される。そして光学ヘッド32によってCD91にピ
ット形態で記録されているデータを読み出され、RFア
ンプ35に供給される。光学ヘッド32において対物レ
ンズ32aは2軸機構33によって保持され、トラッキ
ング及びフォーカス方向に変位可能とされる。また光学
ヘッド32はスレッド機構34によってCD91の半径
方向に移動可能とされる。
【0026】RFアンプ35では再生RF信号のほか、
フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を生成
し、これらのエラー信号はサーボ回路36に供給され
る。サーボ回路36はフォーカスエラー信号、トラッキ
ングエラー信号から、フォーカス駆動信号、トラッキン
グ駆動信号、スレッド駆動信号、スピンドル駆動信号の
各種駆動信号を生成し、2軸機構33、スレッド機構3
4、及びスピンドルモータ31の動作を制御する。
【0027】再生RF信号はデコーダ37に供給され
る。デコーダ37では先ず入力された再生RF信号につ
いて二値化を行ってEFM信号を得る。そして、このE
FM信号についてEFM復調,CIRCデコード等を行
なってCD91から読み取られた情報を16ビット量子
化、44.1KHz サンプリングのデジタル音声データ形態に
デコードする。
【0028】またデコーダ37ではTOCやサブコード
等の制御データも抽出可能な構成を採っているが、これ
らTOC及びサブコードは、CDコントローラ40に供
給されることで例えばCD部に対する各種制御に用いら
れる。CDコントローラ40は、特にCD部側における
所要の各種動作が実行されるように各種制御処理を実行
する。またTOC及びサブコードをCDコントローラ4
0を介してシステムコントローラ21に供給すること
で、システムコントローラ21では、この記録再生装置
のシステム動作に関する各種制御も実行可能とされる。
【0029】また、デコーダ37における二値化処理に
より得られたEFM信号はPLL回路39に対しても供
給される。PLL回路39は、入力されたEFM信号の
チャンネルビットに同期したクロックPLCKを出力す
る。このクロックPLCKの周波数としては、定常の1
倍速では4.3218MHzとされる。そして、クロッ
クPLCKは、例えばデコーダ37以降の信号処理回路
系のクロックとして利用される。
【0030】デコーダ37から出力されるデジタル音声
データは、D/A変換器38によってアナログ信号とさ
れ、切換回路50に端子TCDに供給される。CD再生動
作時にはシステムコントローラ21は切換回路50に端
子TCDを選択させており、従ってCD91から再生され
D/A変換器38によってアナログ信号とされた再生音
声信号は、切換回路50を介して音量調節部51、パワ
ーアンプ52に供給されて、スピーカ53から再生音声
として出力される。
【0031】また本実施の形態では、CD再生データを
MD90にダビング記録することができるが、その場合
は、デコーダ37から出力されるデジタル音声データが
そのままエンコード/デコード部14に供給されること
になる。また、デコーダ37から出力されるデジタル音
声データについても、デジタルインターフェース54に
供給されることで、デジタル出力端子56から外部機器
に、デジタルデータ形態のCD再生データcdgを出力
することができる。
【0032】CD91の再生時には、CD91に記録さ
れている管理情報、即ちTOCを読み出す必要がある。
CDコントローラ40はこの管理情報に応じてCD91
に収録されたトラック数、各トラックのアドレスなどを
判別し、再生動作制御を行うことになる。このためCD
コントローラ40はCD91が装填された際にTOCが
記録されたディスクの最内周側の再生動作を実行させる
ことによって読み出し、例えば内部RAMに記憶してお
き、以後そのCD91に対する再生動作の際に参照でき
るようにしている。
【0033】システムコントローラ21は装置全体を制
御するマイクロコンピュータとされるが、MD部の動作
制御をMDコントローラ11に実行させるためにMDコ
ントローラ11に各種指示を与える。同様にして、CD
部の動作制御をCDコントローラ40に実行させるため
にCDコントローラ40に各種指示を与える。またMD
90の記録再生時には、MDコントローラ11からTO
C情報やサブコード等の管理情報を受け取り、CD91
の再生時には、CDコントローラ41からTOC情報や
サブコード等を受け取る。
【0034】なお、このような制御系の形態は一例であ
り、例えばシステムコントローラ21と、CDコントロ
ーラ40及びMDコントローラ11の少なくとも一方を
一体化するような構成を採ってもよい。
【0035】また、本実施の形態の記録再生装置は、C
Dのテキストデータに対応している。つまり、CDのサ
ブコード内のテキストデータに基づいての文字表示を行
うことができる。このため、表示部20に対する表示制
御を実行するシステムコントローラ21に対しては、テ
キストデコーダ41が備えられる。例えばデコーダ37
にて再生データから抽出されたサブコードデータは、C
Dコントローラ40を介してシステムコントローラ21
に転送される。システムコントローラ21では、この転
送されてきたサブコードデータに格納されているテキス
トデータを抽出して得ることが可能とされている。シス
テムコントローラ21は、テキストデコーダ41におい
て、サブコードデータに格納されるテキストデータ群の
うちから所要のテキストデータが得られるようにデコー
ド制御を行う。このようにして得られたテキストデータ
は、例えばここでは図示しない、システムコントローラ
21内のRAMに保持するようにされる。そして、シス
テムコントローラ21は、必要に応じて、このRAMに
保持されたテキストデータを利用して、表示部20にお
いて例えばCDのディスクネームやトラックネームな
ど、CDに関連するタイトル表示が行われるように制御
を実行することができる。
【0036】なお、本実施の形態としては、テキストデ
コーダ41をCDコントローラ40に対して設けるよう
に構成してもよい。この場合には、CDコントローラ4
0の制御によって、テキストデコーダ41おいてテキス
トデータを得るためのデコード処理が行われることにな
る。そして、このようにして得られたテキストデータを
システムコントローラ21に転送するようにされる。
【0037】操作部19には、録音キー、再生キー、停
止キー、AMSキー、サーチキー、ダビングキー等がユ
ーザー操作に供されるように設けられ、MD90及びC
D91に関する再生/記録操作を行なうことができるよ
うにされている。またトラックネームなどの付随データ
をMD90に記録するための文字列の入力や登録決定操
作、登録モード操作なども可能とされている。操作部1
9からの操作情報はシステムコントローラ21に供給さ
れ、システムコントローラ21はその操作情報と動作プ
ログラムに基づいて各部に対する所要の動作を実行させ
る。なお図示していないが、操作部19としては、例え
ば赤外線リモートコマンダーによる遠隔操作機能を付加
してもよい。
【0038】また表示部20ではMD90,CD91の
再生時、録音時などに所要の表示動作が行なわれる。例
えば総演奏時間、再生や録音時の進行時間などの時間情
報や、トラックナンバ、CD及びMDのディスクネーム
やトラックネームなどのネーム情報、動作状態、動作モ
ードなどの各種の表示がシステムコントローラ11の制
御に基づいて行なわれる。
【0039】このように構成される本例の記録再生装置
では、MD再生動作、MD記録動作、CD再生動作、ま
たCDからMDへのダビング動作が可能とされる。
【0040】そして、特に本実施の形態にあっては、C
DからMDへのダビング動作として、定常の1倍速によ
る定常速ダビング動作を実行することも可能ではある
が、より高速な所定倍速度による高速ダビング動作を実
行することも可能とされる。なお、本発明としては、高
速ダビング時の倍速度としては、任意に設定されて構わ
ないのであるが、以降の説明にあっては、2倍速による
高速ダビング(2倍速ダビング)を実行可能に構成され
ていることを前提とする。
【0041】上記図1に示した構成のもとでは、例えば
次のようにして2倍速ダビングの動作を得ることができ
る。まず、CD部のサーボ回路36においては、2倍速
のCLVに設定してスピンドルモータ31を駆動する。
そしてこの状態のもとで、CD91からのデータ再生を
行うようにされる。そして、PLL回路39では、例え
ば、2倍速に対応してロックさせるためのターゲット値
として、2×4.3218=8.6436MHz(即ち
定常速度時の2倍のクロック周波数)を設定する。な
お、このようなPLL回路39に対するターゲット値の
切り換えは、システムコントローラ21により制御され
る。これにより、PLL回路39がロックしている状態
では、CD91は2倍速CLVで安定的に回転制御が行
われると共に、デコーダ37(及びD/A変換器38)
においては2倍速の転送レートによって正常な信号処理
が実行される。そして、このようにして2倍速によって
処理されることで、定常1倍速時に対して2倍の転送レ
ートを有するCD再生データcdg(サンプリング周波
数88.2KHz(=44.1×2)、量子化ビット数
16)がMD部側のエンコーダ/デコーダ部14に対し
て伝送される。
【0042】また、2倍の転送レートによるCD再生デ
ータcdgはデジタル入力PLL回路58に対しても入
力される。デジタル入力PLL回路58では、定常速度
の2倍のチャンネルクロック周波数でロックするように
そのターゲット値を設定する。このターゲット値の切り
換えについては例えば、システムコントローラ21から
のコマンド(COMMAND)等に応じて、MDコントローラ
11が制御を行うようにされる。これにより、デジタル
入力PLL回路58がロックしている状態では、クロッ
クCLK・Mとして、定常速度時の2倍の周波数が得ら
れる。そして、このクロックCLK・Mのタイミング
で、例えばエンコーダ/デコーダ部14が信号圧縮処理
及びメモリコントローラ12への転送(バッファメモリ
13へのデータ書き込み)を行うことで、CD部から供
給される2倍の転送レートのCD再生データcdgに同
期した記録信号処理が実行される。
【0043】また、バッファメモリ13に対して蓄積さ
れたデータのエンコーダ/デコーダ部8への読み込み、
及び、エンコーダ/デコーダ部8における信号処理を経
てMD90へデータを記録するまでの動作タイミング
は、例えばMDコントローラ11側から供給するマスタ
ークロック、若しくはMDに形成されたウォブル周期を
利用した回転制御時に得られるクロック等を適宜利用し
て行われる。
【0044】ここで、MD部においては先にも述べた説
明からも分かるように、記録時においては、バッファメ
モリ13に対するデータの書き込み速度に対して、読み
出し速度が高速に設定されるために、MD90に対して
は間欠的に記録が行われる。つまり、バッファメモリ1
3に対して或る所定量以上のデータが蓄積されたのであ
れば、MD90に対してデータの書き込みを行い、この
データ書き込み動作によってバッファメモリ13におけ
るデータ蓄積量が所定以下、若しくは‘0’となったの
であれば、書き込みが可能となる所定量のデータが蓄積
されるまで待機する。このような動作を繰り返し実行す
るものである。
【0045】このため、2倍速ダビング時のMD91の
回転駆動速度、及びエンコーダ/デコーダ部8に対する
入出力データの転送レート及び信号処理速度としては、
必ずしも、CD部側が2倍速による再生を行っているの
に対応して2倍速を設定する必要はない。つまり、MD
90を1倍速により回転駆動して、エンコーダ/デコー
ダ部8に対するデータの入出力レート及びここでの信号
処理速度を1倍速に設定したとしても、MD90への書
き込み休止期間が定常1倍速時よりも短縮されるように
動作する(或いは間欠記録を行わずに連続記録動作とす
る)ことで、MD90へのデータ記録は適正に実行され
る。但し、例えばバッファメモリ13の容量等の条件に
よっては、MD91の回転駆動速度、及びエンコーダ/
デコーダ部8に対する入出力データの転送レート及び信
号処理速度を、2倍速に設定することも可能である。
【0046】2.MDトラックフォーマット ここで光磁気ディスク(MD)90の記録データトラッ
クのクラスタフォーマットについて説明する。ミニディ
スクシステムにおける記録動作はクラスタという単位で
行われるが、このクラスタのフォーマットは図2に示さ
れる。ミニディスクシステムでの記録トラックとしては
図2のようにクラスタCLが連続して形成されており、
1クラスタが記録時の最小単位とされる。1クラスタは
2〜3周回トラック分に相当する。
【0047】そして1クラスタCLは、セクターSFC〜
SFFとされる4セクターのサブデータ領域と、セクター
S00〜S1Fとして示す32セクターのメインデータ領域
から形成されている。メインデータとは、オーデイオ用
の場合は上記ATRAC処理により圧縮されたオーデイ
オデータとなる。1セクタは2352バイトで形成され
るデータ単位である。4セクターのサブデータ領域はサ
ブデータやリンキングエリアとしてなどに用いられ、T
OCデータ、オーディオデータ等の記録は32セクター
のメインデータ領域に行なわれる。リンキングエリアの
セクターは、エラー訂正処理を施す際にCD等で採用さ
れている1セクター長(13.3msec)と比較して今回採用し
たCIRCのインターリーブ長が長いので、そのつじつ
まをあわせる為に設けられている捨てセクタであり、基
本的にはリザーブエリアとされるが、これらのセクター
は何らかの処理や何らかの制御データの記録に用いるこ
とも可能である。なお、アドレスは1セクター毎に記録
される。
【0048】また、セクターはさらにサウンドグループ
という単位に細分化され、2セクターが11サウンドグ
ループに分けられている。つまり図示するように、セク
ターS00などの偶数セクターと、セクターS01などの奇
数セクターの連続する2つのセクターに、サウンドグル
ープSG00〜SG0Aが含まれる状態となっている。1つ
のサウンドグループは424バイトで形成されており、
11.61msec の時間に相当する音声データ量となる。1つ
のサウンドグループSG内にはデータがLチャンネルと
Rチャンネルに分けられて記録される。例えばサウンド
グループSG00はLチャンネルデータL0とRチャンネ
ルデータR0で構成され、またサウンドグループSG01
はLチャンネルデータL1とRチャンネルデータR1で
構成される。なお、Lチャンネル又はRチャンネルのデ
ータ領域となる212バイトをサウンドフレームとよん
でいる。
【0049】3.U−TOC 3−1.U−TOCセクター0 光磁気ディスク(MD)90には、上記図2に示したよ
うなクラスタフォーマットが全領域にわたって形成され
るが、半径方向に分割されるエリアとして最内周側が管
理領域とされ、その管理領域に続いてプログラム領域が
形成される。なお、ディスク最内周側は位相ピットによ
り再生専用データが記録される再生専用領域が設けら
れ、その再生専用領域に続いて光磁気記録再生可能な光
磁気領域が形成される。上記管理領域は、再生専用領域
と、光磁気領域の最内周部分となる。
【0050】光磁気領域の管理領域に続いて形成される
プログラム領域においては、メインデータ領域としての
各セクターにオーディオデータが記録されていく。一
方、管理領域として、再生専用領域にはディスク全体の
エリア管理等を行うP−TOC(プリマスタードTO
C)が設けられ、それに続く光磁気領域での管理領域
に、プログラム領域に記録された各プログラム(楽曲
等)を管理する目録情報(U−TOC:user table of
contents)が記録される。
【0051】ここで、MD90においてトラック(楽曲
等)の記録/再生動作などの管理を行なう管理情報とし
て、U−TOCセクターについて説明する。なお、U−
TOCセクターとしてはセクター0〜セクター31まで
設けることができ、その中で、セクター1,セクター4
は文字情報、セクター2は録音日時を記録するエリアと
されている。まず最初に、ディスク90の記録/再生動
作に必ず必要となるU−TOCセクター0について図3
を参照して説明する。
【0052】U−TOCセクター0は、主にユーザーが
録音を行なった楽曲等のプログラムや新たにプログラム
が録音可能なフリーエリアについての管理情報が記録さ
れているデータ領域とされる。例えばディスク90に或
る楽曲の録音を行なおうとする際には、システムコント
ローラ11は、U−TOCセクター0からディスク上の
フリーエリアを探し出し、ここに音声データを記録して
いくことになる。また、再生時には再生すべき楽曲が記
録されているエリアをU−TOCセクター0から判別
し、そのエリアにアクセスして再生動作を行なう。
【0053】U−TOCセクター0のデータ領域(4バ
イト×588 の2352バイト)は、先頭位置にオール0
又はオール1の1バイトデータが並んで形成される同期
パターンが記録される。続いてクラスタアドレス(Clust
er H) (Cluster L) 及びセクターアドレス(Sector)とな
るアドレスが3バイトにわたって記録され、さらにモー
ド情報(MODE)が1バイト付加され、以上でヘッダとされ
る。ここでの3バイトのアドレスは、そのセクター自体
のアドレスである。
【0054】同期パターンやアドレスが記録されるヘッ
ダ部分については、このU−TOCセクター0に限ら
ず、以降のU−TOCセクター、P−TOCセクターで
も同様であり、後述する図5以降の各セクターについて
はヘッダ部分の説明を省略するが、セクター単位にその
セクター自体のアドレス及び同期パターンが記録されて
いる。なおセクター自体のアドレスとして、クラスタア
ドレスは、上位アドレス(Cluster H) と下位アドレス(C
luster L) の2バイトで記され、セクターアドレス(Sec
tor)は1バイトで記される。つまりこのアドレスは短縮
形式ではない。
【0055】続いて所定バイト位置に、メーカーコー
ド、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ(F
irst TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last T
NO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリ
アルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。
【0056】さらに、ユーザーが録音を行なって記録さ
れているトラック(楽曲等)の領域やフリーエリア等を
後述するテーブル部に対応させることによって識別する
ため、ポインタ部として各種のポインタ(P-DFA,P-EMPT
Y ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) が記録される領域が用
意されている。
【0057】そしてポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応
させることになるテーブル部として(01h) 〜(FFh) まで
の255個のパーツテーブルが設けられ、それぞれのパ
ーツテーブルには、或るパーツについて起点となるスタ
ートアドレス、終端となるエンドアドレス、そのパーツ
のモード情報(トラックモード)が記録されている。さ
らに各パーツテーブルで示されるパーツが他のパーツへ
続いて連結される場合があるため、その連結されるパー
ツのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されて
いるパーツテーブルを示すリンク情報が記録できるよう
にされている。なおパーツとは1つのトラック内で時間
的に連続したデータが物理的に連続して記録されている
トラック部分のことをいう。そしてスタートアドレス、
エンドアドレスとして示されるアドレスは、1つの楽曲
(トラック)を構成する1又は複数の各パーツを示すア
ドレスとなる。これらのアドレスは短縮形で記録され、
クラスタ、セクター、サウンドグループを指定する。
【0058】例えば本実施の形態においてMD部として
示される種の記録再生装置では、1つの楽曲(プログラ
ム/トラック)のデータを物理的に不連続に、即ち複数
のパーツにわたって記録されていてもパーツ間でアクセ
スしながら再生していくことにより再生動作に支障はな
いため、ユーザーが録音する楽曲等については、録音可
能エリアの効率使用等の目的から、複数パーツにわけて
記録する場合もある。
【0059】そのため、リンク情報が設けられ、例えば
各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FFh) に
よって、連結すべきパーツテーブルを指定することによ
ってパーツテーブルが連結できるようにされている。つ
まりU−TOCセクター0における管理テーブル部にお
いては、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表現し
ており、例えば3つのパーツが連結されて構成される楽
曲についてはリンク情報によって連結される3つのパー
ツテーブルによって、そのパーツ位置の管理が行われ
る。なお、実際にはリンク情報は所定の演算処理により
U−TOCセクター0内のバイトポジションとされる数
値で示される。即ち、304+(リンク情報)×8(バ
イト目)としてパーツテーブルを指定する。
【0060】U−TOCセクター0のテーブル部におけ
る(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、ポインタ
部におけるポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1
〜P-TNO255) によって、以下のようにそのパーツの内容
が示される。
【0061】ポインタP-DFA は光磁気ディスク90上の
欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥領域と
なるトラック部分(=パーツ)が示された1つのパーツ
テーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテ
ーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存在する
場合はポインタP-DFA において(01h) 〜(FFh) のいづれ
かが記録されており、それに相当するパーツテーブルに
は、欠陥パーツがスタート及びエンドアドレスによって
示されている。また、他にも欠陥パーツが存在する場合
は、そのパーツテーブルにおけるリンク情報として他の
パーツテーブルが指定され、そのパーツテーブルにも欠
陥パーツが示されている。そして、さらに他の欠陥パー
ツがない場合はリンク情報は例えば『(00h) 』とされ、
以降リンクなしとされる。
【0062】ポインタP-EMPTY は管理テーブル部におけ
る1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭のパーツ
テーブルを示すものであり、未使用のパーツテーブルが
存在する場合は、ポインタP-EMPTY として、(01h) 〜(F
Fh) のうちのいづれかが記録される。未使用のパーツテ
ーブルが複数存在する場合は、ポインタP-EMPTY によっ
て指定されたパーツテーブルからリンク情報によって順
次パーツテーブルが指定されていき、全ての未使用のパ
ーツテーブルが管理テーブル部上で連結される。
【0063】ポインタP-FRA は光磁気ディスク90上の
データの書込可能なフリーエリア(消去領域を含む)に
ついて示しており、フリーエリアとなるトラック部分
(=パーツ)が示された1又は複数のパーツテーブル内
の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、フリ
ーエリアが存在する場合はポインタP-FRA において(01
h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当
するパーツテーブルには、フリーエリアであるパーツが
スタート及びエンドアドレスによって示されている。ま
た、このようなパーツが複数個有り、つまりパーツテー
ブルが複数個有る場合はリンク情報により、リンク情報
が『(00h) 』となるパーツテーブルまで順次指定されて
いる。
【0064】図4にパーツテーブルにより、フリーエリ
アとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパー
ツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリアとされて
いる時に、この状態がポインタP-FRA に引き続きパーツ
テーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) のリンクによって
表現されている状態を示している。なお上記した欠陥領
域や未使用パーツテーブルの管理形態もこれと同様とな
る。
【0065】ポインタP-TNO1〜P-TNO255は、光磁気ディ
スク90にユーザーが記録を行なった楽曲などのトラッ
クについて示しており、例えばポインタP-TNO1では第1
トラックのデータが記録された1又は複数のパーツのう
ちの時間的に先頭となるパーツが示されたパーツテーブ
ルを指定している。例えば第1トラック(第1プログラ
ム)とされた楽曲がディスク上でトラックが分断されず
に、つまり1つのパーツで記録されている場合は、その
第1トラックの記録領域はポインタP-TNO1で示されるパ
ーツテーブルにおけるスタート及びエンドアドレスとし
て記録されている。
【0066】また、例えば第2トラック(第2プログラ
ム)とされた楽曲がディスク上で複数のパーツに離散的
に記録されている場合は、その第2トラックの記録位置
を示すため各パーツが時間的な順序に従って指定され
る。つまり、ポインタP-TNO2に指定されたパーツテーブ
ルから、さらにリンク情報によって他のパーツテーブル
が順次時間的な順序に従って指定されて、リンク情報が
『(00h) 』となるパーツテーブルまで連結される(上
記、図4と同様の形態)。このように例えば2曲目を構
成するデータが記録された全パーツが順次指定されて記
録されていることにより、このU−TOCセクター0の
データを用いて、2曲目の再生時や、その2曲目の領域
への上書き記録を行なう際に、光学ヘッド3及び磁気ヘ
ッド6aをアクセスさせ離散的なパーツから連続的な音
楽情報を取り出したり、記録エリアを効率使用した記録
が可能になる。
【0067】以上のように、書換可能な光磁気ディスク
90については、ディスク上のエリア管理はP−TOC
によってなされ、またレコーダブルユーザーエリアにお
いて記録された楽曲やフリーエリア等はU−TOCによ
り行なわれる。
【0068】3−2.U−TOCセクター1 次に、図5にU−TOCセクター1のフォーマットを示
す。このU−TOCセクター1は録音された各トラック
にトラックネームをつけたり、ディスク自体の名称など
の情報となるディスクネームをつける場合に、入力され
た文字情報を記録するデータ領域とされる。
【0069】このU−TOCセクター1には、記録され
た各トラックに相当するポインタ部としてポインタP-TN
A1〜P-TNA255が用意され、またこのポインタP-TNA1〜P-
TNA255によって指定されるスロット部が1単位8バイト
で255単位のスロット(01h) 〜(FFh) 及び同じく8バ
イトの1つのスロット(00h) が用意されており、上述し
たU−TOCセクター0とほぼ同様の形態で文字データ
を管理する。
【0070】スロット(01h) 〜(FFh) にはディスクタイ
トルやトラックネームとしての文字情報がアスキーコー
ドで記録される。そして、例えばポインタP-TNA1によっ
て指定されるスロットには第1トラックに対応してユー
ザーが入力した文字が記録されることになる。また、ス
ロットがリンク情報によりリンクされることで、1つの
トラックに対応する文字入力は7バイト(7文字)より
大きくなっても対応できる。なお、スロット(00h) とし
ての8バイトはディスクネームの記録のための専用エリ
アとされており、ポインタP-TNA(x)によっては指定され
ないスロットとされている。このU−TOCセクター1
でもポインタP-EMPTY は使用していないスロットを管理
する。
【0071】3−3.U−TOCセクター2 次に、図6はU−TOCセクター2のフォーマットを示
しており、このセクター2は、主にユーザーが録音を行
なった楽曲の録音日時を記録するデータ領域とされる。
【0072】このU−TOCセクター2には、記録され
た各トラックに相当するポインタ部としてポインタP-TR
D1〜P-TRD255が用意され、またこのポインタP-TRD1〜P-
TRD255によって指定されるスロット部が用意される。ス
ロット部には1単位8バイトで255単位のスロット(0
1h) 〜(FFh) が形成されており、上述したU−TOCセ
クター0とほぼ同様の形態で日時データを管理する。
【0073】スロット(01h) 〜(FFh) には楽曲(トラッ
ク)の録音日時が6バイトで記録される。6バイトはそ
れぞれ1バイトづつ、年、月、日、時、分、秒に相当す
る数値が記録される。また、残りの2バイトはメーカー
コード及びモデルコードとされ、その楽曲を録音した記
録装置の製造者を示すコードデータ、及び録音した記録
装置の機種を示すコードデータが記録される。
【0074】例えばディスクに第1曲目としてがトラッ
クが録音されると、ポインタP-TRD1によって指定される
スロットにはその録音日時及び録音装置のメーカーコー
ド、モデルコードが記録される。録音日時データはシス
テムコントローラ11が内部時計を参照して自動的に記
録することになる。
【0075】またスロット(00h) としての8バイトはデ
ィスク単位の録音日時の記録のための専用エリアとされ
ており、ポインタP-TRD(x)によっては指定されないスロ
ットとされている。なお、このU−TOCセクター2で
もスロットポインタP-EMPTY は使用していないスロット
を管理するものである。使用されていないスロットにつ
いては、モデルコードに代えてリンク情報が記録されて
おり、スロットポインタP-EMPTY を先頭に各未使用のス
ロットがリンク情報でリンクされて管理されている。
【0076】3−4.U−TOCセクター4 図7はU−TOCセクター4を示し、このセクター4
は、上記したセクター1と同様に、ユーザーが録音を行
なったトラックに曲名(トラックネーム)をつけたり、
ディスクネームをつける場合に、入力された文字情報を
記録するデータ領域とされ、図5と図7を比較してわか
るようにフォーマットはセクター1とほぼ同様である。
ただし、このセクター4は漢字や欧州文字に対応するコ
ードデータ(2バイトコード)が記録できるようにされ
るものであり、図5のセクター1のデータに加えて、所
定バイト位置に文字コードの属性が記録される。このU
−TOCセクター4の文字情報の管理は、セクター1と
同様にポインタP-TNA1〜P-TNA255及びポインタP-TNA1〜
P-TNA255によって指定される255単位のスロット(01
h) 〜(FFh) によって行なわれる。
【0077】なお本例の記録再生装置1はU−TOCが
形成されない再生専用ディスクについても対応できる
が、再生専用ディスクの場合、P−TOCにおいてディ
スクネーム、トラックネームとしての文字情報を記録し
ておくことができる。即ちP−TOCセクターとしてU
−TOCセクター1、セクター4と概略同様のセクター
が用意されており、ディスクメーカーは予めディスクネ
ーム、トラックネームをそのP−TOCセクターに記録
しておくことができる。
【0078】4.サブコード 次に、CD91においてリードインエリアに記録される
TOC、及びサブコードについて説明する。CD−DA
において記録されるデータの最小単位は1フレームとな
る。98フレームで1ブロック(1サブコーディングフ
レーム)が構成される。
【0079】1フレームの構造は図8のようになる。1
フレームは588ビットで構成され、先頭24ビットが
同期データ、続く14ビットがサブコードデータエリア
とされる。そして、その後にデータ及びパリティが配さ
れる。
【0080】この構成のフレームが98フレームで1ブ
ロックが構成され、98個のフレームから取り出された
サブコードデータが集められて図9(a)のような1ブ
ロックのサブコードデータが形成される。98フレーム
の先頭の第1、第2のフレーム(フレーム98n+1,
フレーム98n+2)からのサブコードデータは同期パ
ターンとされている。そして、第3フレームから第98
フレーム(フレーム98n+3〜フレーム98n+9
8)までで、各96ビットのチャンネルデータ、即ち
P,Q,R,S,T,U,V,Wのサブコードデータが
形成される。
【0081】このうち、アクセス等の管理のためにはP
チャンネルとQチャンネルが用いられる。ただし、Pチ
ャンネルはトラックとトラックの間のポーズ部分を示し
ているのみで、より細かい制御はQチャンネル(Q1 〜
Q96)によって行なわれる。96ビットのQチャンネル
データは図9(b)のように構成される。Rチャンネル
〜Wチャンネルのデータは、テキストデータ群を形成す
るために設けられるが、これについては後述する。
【0082】まずQ1 〜Q4 の4ビットはコントロール
データとされ、オーディオのチャンネル数、エンファシ
ス、CD−ROMの識別などに用いられる。即ち、4ビ
ットのコントロールデータは次のように定義される。 『0***』・・・・2チャンネルオーディオ 『1***』・・・・4チャンネルオーディオ 『*0**』・・・・CD−DA 『*1**』・・・・CD−ROM 『**0*』・・・・デジタルコピー不可 『**1*』・・・・デジタルコピー可 『***0』・・・・プリエンファシスなし 『***1』・・・・プリエンファシスあり
【0083】次にQ5 〜Q8 の4ビットはアドレスとさ
れ、これはサブQデータのコントロールビットとされて
いる。このアドレス4ビットが『0001』である場合
は、続くQ9 〜Q80のサブQデータはオーディオQデー
タであることを示し、また『0100』である場合は、
続くQ9 〜Q80のサブQデータがビデオQデータである
ことを示している。そしてQ9 〜Q80で72ビットのサ
ブQデータとされ、残りのQ81〜Q96はCRCとされ
る。
【0084】リードインエリアにおいては、そこに記録
されているサブQデータが即ちTOC情報となる。つま
りリードインエリアから読み込まれたQチャンネルデー
タにおけるQ9 〜Q80の72ビットのサブQデータは、
図10(a)のような情報を有するものである。サブQ
データは各8ビットのデータを有している。
【0085】まずトラックナンバが記録される。リード
インエリアではトラックナンバは『00』に固定され
る。続いてPOINT(ポイント)が記され、さらにト
ラック内の経過時間としてMIN(分)、SEC
(秒)、FRAME(フレーム番号)が示される。さら
に、PMIN,PSEC,PFRAMEが記録される
が、このPMIN,PSEC,PFRAMEは、POI
NTの値によって、次に述べるように意味が決定されて
いる。
【0086】POINTの値が『01h』〜『99h』
(hは16進表現であることを示す)のときは、その値
はトラックナンバを意味し、この場合PMIN,PSE
C,PFRAMEにおいては、そのトラックナンバのト
ラックのスタートポイント(絶対時間アドレス)が分
(PMIN),秒(PSEC),フレーム番号(PFR
AME)として記録されている。
【0087】POINTの値が『A0h』のときは、P
MINに最初のトラックのトラックナンバが記録され
る。また、PSECの値によってCD−DA,CD−
I,CD−ROM(XA仕様)の区別がなされる。PO
INTの値が『A1h』のときは、PMINに最後のト
ラックのトラックナンバが記録される。POINTの値
が『A2h』のときは、PMIN,PSEC,PFRA
MEにリードアウトエリアのスタートポイントが絶対時
間アドレスとして示される。
【0088】例えば6トラックが記録されたディスクの
場合、このようなサブQデータによるTOCとしては図
11のようにデータが記録されていることになる。図1
1に示すようにトラックナンバTNOは全て『00h』
である。ブロックNO.とは上記のように98フレーム
によるブロックデータとして読み込まれた1単位のサブ
Qデータのナンバを示している。各TOCデータはそれ
ぞれ3ブロックにわたって同一内容が書かれている。図
示するようにPOINTが『01h』〜『06h』の場
合、PMIN,PSEC,PFRAMEとしてトラック
#1〜トラック#6のスタートポイントが示されてい
る。
【0089】そしてPOINTが『A0h』の場合、P
MINに最初のトラックナンバとして『01』が示され
る。またPSECの値によってディスクが識別され、こ
のディスクがCD−DAの場合は、図示するようにPS
EC=『00h』とされる。なお、CD−ROM(XA
仕様)の場合は、PSEC=『20h』、CD−Iの場
合は『10h』となる。
【0090】そしてPOINTの値が『A1h』の位置
にPMINに最後のトラックのトラックナンバが記録さ
れ、POINTの値が『A2h』の位置に、PMIN,
PSEC,PFRAMEにリードアウトエリアのスター
トポイントが示される。ブロックn+27以降は、ブロ
ックn〜n+26の内容が再び繰り返して記録されてい
る。
【0091】ディスク1上で実際に音楽等のデータが記
録されるトラック#1〜#n、及びリードアウトエリア
においては、そこに記録されているサブQデータは図1
0(b)の情報を有する。まずトラックナンバが記録さ
れる。即ち各トラック#1〜#nでは『01h』〜『9
9h』のいづれかの値となる。またリードアウトエリア
ではトラックナンバは『AAh』とされる。続いてイン
デックスとして各トラックをさらに細分化することがで
きる情報が記録される。
【0092】そして、トラック内の経過時間としてMI
N(分)、SEC(秒)、FRAME(フレーム番号)
が示される。さらに、AMIN,ASEC,AFRAM
Eとして、絶対時間アドレスが分(AMIN),秒(A
SEC),フレーム番号(AFRAME)として記録さ
れている。
【0093】このようにTOC及びサブコードが形成さ
れているわけであるが、ディスク上のアドレス、即ちA
MIN,ASEC,AFRAMEは、98フレーム単位
で記録されることが理解される。この98フレーム(1
ブロック)は1サブコーディングフレームと呼ばれ、音
声データとしての1秒間には75サブコーディングフレ
ームが含まれることになる。つまり、アドレスとしての
『AFRAME』がとりうる値は『0』〜『74』とな
る。なお、後述するフレームチェック処理でデータの連
続性がチェックされるのは、このサブコーディングフレ
ーム単位となる。
【0094】5.テキストデータ以降、図8及び図9に
示す構造のサブデータに含まれるテキストデータについ
て説明を行うこととし、先ず、図12によりテキストデ
ータの包括的な構造について説明する。サブコード内に
含まれるテキストデータのみを抽出して構造的に見た場
合、テキストデータは図12に示すようなものとなる。
テキストデータとしての最も大きなデータ単位は、図1
2(a)に示す『テキスト』とされる。図12(a)に
おいては複数のテキストが示されているが、各テキスト
のデータは同一内容とされており、従って、サブコード
内においては、同一データ内容の所定数の複数のテキス
トが繰り返し記録されていることになる。1テキスト
は、例えば最大2048パック(パックの定義について
は後述する)により形成するものとされるが、1テキス
トあたりのデータ読出しに要する時間等を考慮して、1
テキストを512パック以内により形成することが推奨
されている。この際、1テキストあたりのデータ総量と
しては6000文字程度となる。1テキストは、図12
(b)に示すようにブロック#0〜ブロック#nにより
形成され、例えば最大8ブロック(0≦n≦7となる)
であると規定されている。 各ブロックは、同一の内容
の情報をそれぞれ異なる言語により表記するためのテキ
ストデータが格納されているものとされる。例えば、ブ
ロック#0には、当該CDに対応する各種情報を英語に
より表記するためのテキストデータが格納されており、
ブロック#1には、ブロック#0と内容的には同一の情
報を日本語により表記するためのテキストデータが格納
されているものとされる。この場合、1テキストは最大
8ブロックにより形成可能であることから、本実施の形
態が対応するテキストデータのフォーマットとしては最
大8言語に対応することが可能とされる。1つのブロッ
クは、図12(c)に示すようにパック#0〜パック#
nのデータ単位により形成される。ここでは、1ブロッ
クは最大256パックで形成されるものとしている。な
お、パック内のデータ構造等については、次の図13、
図14及び図15により説明する。
【0095】図13(a)は、図9に示した1サブコー
ディングフレームをデータ領域別に示すものであり、前
述のように1サブコーディングフレームは98フレーム
により形成される。98フレームの先頭の第1、第2フ
レーム(フレーム98n+1,フレーム98n+2)
は、図9にて説明したように同期パターンS0,S1の
領域とされる。また、第3フレームから第98フレーム
(フレーム98n+3〜フレーム98n+98)におけ
るPチャンネルはサブコードPのデータ領域とされ、Q
チャンネルはサブコードQのデータ領域とされて、前述
したようにアクセス等の管理のためのデータが格納され
る。そして、第3フレームから第98フレームにおける
Rチャンネル〜Wチャンネルの領域は図のようにパック
0〜パック4とされる。各パックのデータサイズは固定
長とされて、図13(b)に示すようにシンボル0〜2
3の24シンボルにより形成される。1シンボルは図1
3(c)に示すように、1フレームにおけるR,S,
T,U,V,Wのチャンネルデータよりなる6ビットの
データ単位であり、この場合にはRチャンネルデータが
MSB、WチャンネルがLSBとして定義される。
【0096】図14は、上記図13(a)に示す構造の
1サブコーディングフレームから、4つのパック(パッ
ク0〜パック4)によるデータ構造を抜き出して示して
いる。1パックは、図13にて説明したように、24の
シンボル(6ビット)により形成されることから、 6ビット×24/8=18バイト で示されるように18バイトのデータサイズを有する。
そして、図のように1パックは、先頭のID領域と続く
テキストデータ領域により16バイトを占有し、残りの
2バイトはCRC領域となる。また、前述のように1サ
ブコーディングフレームにおいては4つのパックが設け
られるが、これら4つのパックの集合により形成される
データ単位はパケットとして定義されている。1パック
は24シンボルにより形成されることから、1パケット
は、 24(シンボル)×4(パック)=96(シンボル) で示されるように96のシンボルにより形成されるもの
とみることができる。
【0097】ところで、本実施の形態としてのテキスト
データのフォーマットにおいては、上記のようにCRC
による誤り検出符号を採用することで、テキストデータ
の読み出し時において誤り訂正は実行せずに誤りを検出
するのに留めており、誤りが検出された場合には再度デ
ータを検出するようにしている。このため、例えばデー
タはパックごとに4重書きされ、更にデータ列が開始さ
れて終了するまでのパケット周期で繰り返し書き込まれ
ている。これにより、例えば本実施の形態の記録再生装
置のように、テキストデータに対応する装置を構成する
場合には、テキストデータの誤り訂正に必要となる複雑
な構成の処理回路は省略することが可能となる。
【0098】図15及び図16は、図14により示した
1パック分のデータをシリアルに表現したものである。
図15(a)から分かるように、本実施の形態における
テキストデータのフォーマットにおいては、6ビットよ
りなるシンボルをシリアルに配列させたうえで、このデ
ータ列を8ビット(1バイト)ごとに区切るようにして
データを扱うように規定されている。本実施の形態のテ
キストデータのフォーマットでは、図15(b)及び図
16に示すようにID領域として、パックの先頭からI
D1、ID2、ID3、ID4の4つのIDデータが設
けられる。そして、本実施の形態のフォーマットとして
8ビット(1バイト)ごとに区切ってデータを扱うこと
により、これら各IDはそれぞれ8ビット(1バイト)
のデータ単位とされることになる。このため、図15
(b)に示すように、パックの先頭より16バイトまで
の領域においてID1〜ID4以降の残りの12バイト
がテキストデータ領域として確保され、残りの2バイト
がCRC領域となる。そして、上記12バイトのテキス
トデータ領域も、図16に示すパックの構造図に示すよ
うに、8ビットごとのtext1〜text12のデー
タ単位により扱われるものとされる。
【0099】本実施の形態のテキストデータのフォーマ
ットでは、このようにパック内のデータが8ビット単位
で管理されることになるが、これにより、詳しい説明は
省略するが、8ビット単位に基づいて処理されるQチャ
ンネルのデータの処理方法でテキストデータを処理する
ことが可能となる。このため、テキストデコーダ41の
回路構成としては、これまで知られている技術を利用し
た比較的簡略な信号処理回路を用いることができる。
【0100】ここで、本実施の形態のテキストデータの
フォーマットにおいては、図17に示すようにテキスト
データ対応以外のCDのフォーマットに準じて、パック
の先頭のID1の上位3ビットをモード(MODE)と
して扱い、続く3ビットをアイテム(ITEM)として
扱うことができるようにしている。そして、上位3ビッ
トのモードとしては、モード4を設定してこの3ビット
に対して値『100』を設定するようにしている。この
モード4は現状として未定義とされている。こうするこ
とで、例えばテキストデータに対応していないCDプレ
ーヤ等にテキストデータが格納されたCDを装填して
も、モードとして認識不可能とされることでその動作を
停止するだけであって、誤動作することはないようにさ
れる。なお、未定義のモードとしてはモード5及びモー
ド6が存在するので、モード4の代わりにこれらのモー
ドに対応する値を設定することも可能である。また、参
考までに、使用済みのモードとしては、CD−Gに対応
するモード1、CD−MIDIに対応するモード3等が
存在する。なお、ここではアイテム(ITEM)として
の値は特に設定されず、後述するように、ID1により
定義する識別内容に応じて下位3ビット以降の値は適宜
異なる(実際には下位4ビットのみが変更される)もの
となる。
【0101】次に、図18及び図19を参照して、本実
施の形態が対応するテキストデータフォーマットにおけ
るID1、ID2、ID3、及びID4の各定義内容に
ついて説明する。図18(a)〜(d)はそれぞれID
1〜ID4を示し、図19はID1の定義内容を示して
いる。図18(a)に示すID1(8ビット)は、当該
パックのテキストデータ領域におけるtext1以降に
格納される文字列の内容の種類を識別するためのデータ
が設定されるものであり、『80h』〜『8Fh』の値
をとるものとされる。ここで、ID1について設定され
る値として上位4ビットが16進法によりすべて『8』
が設定されているのは、図17にて説明したように、I
D1の上位3ビットをモード(MODE)として扱った
場合に『100』の値が得られるようにして、モード4
として識別できるようにするためである。
【0102】ID1に設定される値『80h』〜『8F
h』に対応する定義内容は、図19に示すように規定さ
れている。この図によると、ID1が『80h』の場合
には、text1以降に格納される文字列の内容が、ア
ルバムタイトル(ID2が『00h』の場合)又はトラ
ックに記録された楽曲等の曲名(ID2が『01h〜6
3h』の場合)であることを示すことになる。また、I
D1が『81h』の場合には演奏者、指揮者、又はオー
ケストラ名であることを示し、『82h』の場合には作
詞者名、『83h』の場合には作曲者名、『84h』の
場合には編曲者名であることを示す。ID1が『85
h』の場合には、当該CDを供給する者(例えばレコー
ド会社等)や演奏者などからのメッセージであることが
示される。
【0103】また、ID1が『86h』の場合には、例
えばカタログナンバやレコード会社の名前等により決め
られるディスクIDであることが示され、『87h』の
場合にはジャンルを示すテキストデータであることが示
され、『88h』の場合にはTOCデータであることが
示される。このTOCデータは、例えばQチャンネルの
サブコードデータに準ずる内容を示すものとなる。ま
た、『89h』の場合には、2ndTOCであることが
示される。ID1として『8Ah』『8Bh』『8C
h』は予約(RESERVED)とされている。
【0104】『8Dh』は、当該CDの製造管理に関す
る情報や当該パック内に記録されている内容に関するコ
メント等であることが示され、『8Eh』はアルバムの
POSコードやトラックのISRCコードであることが
示される。『8Fh』は、キャラクタコードや、最初の
トラックのトラックナンバ、最後のトラックのトラック
ナンバ、コピープロテクションフラグ、ブロック内のパ
ックナンバ等であることが示されている。
【0105】図18(b)に示すID2は、当該パック
のテキストデータ領域におけるtext1以降に格納さ
れる文字列がどのトラックに対応するのかをトラックナ
ンバにより示すものとされ、ID2を形成する8ビット
により、『00h』〜『63h』(10進法では0〜9
9)の値をとるものとされる。ただし、トラックナンバ
は「1」からインクリメントされるようにして付されて
いくものであるため、トラックナンバとしては『01
h』〜『63h』(10進法では1〜99)の値をとる
ことになる。値『00h』は、ディスク全体を代表する
ことを意味するものとされる。ID2のMSBは、拡張
用フラグとされているがここでは常に『0』を設定する
ものとされ、『1』が設定されると拡張用のフラグが立
てられたことになる。
【0106】図18(c)に示すID3は、当該パック
が属するブロック内において、当該パックが何番目のパ
ックであるのかを示すパックのブロック内連番を示すも
のとされ、ID3を形成する8ビットにより、『00
h』〜『FFh』(10進法では0〜255)の値をと
るものとされる。
【0107】図18(d)に示すID4は、現パックの
ブロック番号(文字コードの識別情報を含む)と、1ま
とまりの文字列の文字位置を示すものとされる。MSB
は当該パックにおけるテキストデータが1バイトコード
か2バイトコードであるかを示す2バイトコードフラグ
の領域とされ、値として「1」の場合には2バイトコー
ドであることが示され、「0」の場合には1バイトコー
ドであることが示される。MSBに続く上位第2ビット
から第4ビットまでの3ビットは、当該パックを含むブ
ロック(図12(b)参照)のブロック番号が示され、
2進法で『000』〜『111』(10進法では0〜
7)の値を取るものとされる。図12により説明したよ
うにブロックは最大8つ設けられて、ブロックナンバと
してはブロックナンバ0〜7の値を取り得ることになる
が、上記3ビットにより取り得る値はこれに対応したも
のとなる。ところで、現状として、少なくともブロック
#0においては、テキストデータとしてASCIIコー
ドを含む8859−1コードのみを使用することが規定
されている。つまり、ブロック#0においては、一般的
には言語として英語による表記を行うためのテキストデ
ータが格納されることになる。なお、以降の説明におい
ては、便宜上、ブロック0は言語として英語に対応し、
文字コードとしてはASCIIコードを用いるものす
る。ASCIIコード(及び8859−1コード)は1
バイトコードであることから、ブロック#0に含まれる
全パック内のID4においては、上位4ビットは『00
00』となる。ID4の下位4ビットは、現パックにお
ける文字位置の情報が格納される。つまり、現パックの
テキストデータ領域における最初のtext1に格納さ
れている文字データが、1まとまりの文字列における何
番目の文字であるのかを示すものとされ、図18(d)
に示すように、2進法で『0000』〜『1111』の
値をとる。なお、16番目以上の文字である場合にはす
べて『1111』となる。また、ここでいう「1まとま
りの文字列」とは、例えば、トラックの曲名データであ
れば、この1トラック分の曲名を形成する一連の文字列
を意味するものである。
【0108】図20には、トラックごとの曲名を示すテ
キストデータをテキストデータ領域に格納する場合の1
パックの構造例が示されている。この場合、図18
(a)及び図19により説明したように、ID1は『8
0h』とされ、ID2には、当該パックのテキストデー
タにより表記するタイトルのトラックに対応するトラッ
クナンバが『01h』〜『63h』(トラック1〜9
9)により適宜示される。ID3には、ブロック内にお
ける当該パックのブロック内連番が『00h』〜『FF
h』により示される。ID4は当該パックを含む現ブロ
ックのブロック番号(図6(b)参照)が第2ビット〜
第4ビットの3ビットにより示され、現ブロックが対応
する文字コードが2バイトコードか1バイトコードであ
るかがMSBにより示される。例えば、現パックのテキ
ストデータがASCIIコードに対応するものであれ
ば、前述のようにID4の上位4ビットは『0000』
となる。また、ID4の下位4ビットは、text1に
格納されている文字データが、1まとまりの文字列にお
ける何番目の文字であるのかを示す値が適宜示されるこ
とになる。トラックごとの曲名を示すテキストデータの
場合、上記「1まとまりの文字列」とは、トラックごと
の曲名に対応する文字列がこれに相当するものとされ、
例えば、あるトラックの曲名が『EMOTION』であ
るとして、このEMOTIONの文字列のうち、2番目
の『M』の文字データが当該パックのtext1に格納
されているとすれば、当該パックのID4における下位
4ビットは『0001(1h)』とされることになる。
この場合、『EMOTION』のうち最初の文字データ
『E』は、当該パックの直前のパックのテキストデータ
領域に格納されていることになる。つまり、本実施の形
態のテキストデータフォーマットでは、詳しい説明は省
略するが、1まとまりの文字列データが連続するパック
をまたがるようにしてテキストデータ領域に格納するこ
とが可能とされるフォーマットとされている。そして、
テキストデータ領域である各8ビットのtext1〜t
ext12には、本実施の形態のテキストデータフォー
マットに則った規則に従って、各トラックの曲名を示す
文字コードのデータが格納されることになる。
【0109】6.本実施の形態の表示動作 6−1.記録再生装置のフロントパネル これまでの説明を踏まえ、本実施の形態の記録再生装置
の表示部20において行われる表示動作について説明し
ていく。先ず、実際に表示部20が備えられる本実施の
形態の記録再生装置のフロントパネルについて説明す
る。
【0110】図21には、本実施の形態の記録再生装置
のフロントパネルが示されている。なお、この図におけ
るフロントパネルの様子は簡略的なものであり、以降説
明する本実施の形態の表示動作の説明に必要とされる部
位のみが示されている。従って、実際のフロントパネル
としては、その実用性に応じてより多くの部位が設けら
れて構わないものである。
【0111】この図に示すフロントパネル60には、そ
の左上側に、ユーザがCDを装填し、またイジェクトし
て取り出すためのCDトレー部61が設けられている。
また、左下側にはCD操作部19Aが設けられる。この
CD操作部19Aは、例えば図1に示した操作部19の
うち、CD部に対する各種操作を行うための操作部とさ
れ、CD部に対する操作のための各種操作子が集約的に
配されている操作部位とされる。ここでは、CD操作部
19Aとしては、例えば再生、一時停止、停止のための
3つの操作キーのみが示されているが、実際には、より
多くのキーや操作子が設けられても構わない。
【0112】また、フロントパネル60の右上側には、
MDを装填し、またイジェクトされたMDを取り出すた
めのMD挿入口62が設けられている。そして、右下側
にはMD操作部19Bが設けられる。このMD操作部1
9Bは、図1に示した操作部19のうち、MD部に対す
る各種操作を行うための操作部とされ、MD部に対する
操作のための各種操作子が集約的に配されている部位と
なる。なお、このMD操作部19Bとしても、実際には
より多くの操作子が配置されていて構わないものであ
る。
【0113】そして、フロントパネル60の下側中央部
に対して表示部20が設けられる。この表示部20は、
CD操作部19AとMD操作部19Bとの間に配置され
るようにして設けられている。また、表示部20におけ
る表示部位としては、フルドットタイプによる表示が可
能なフルドット表示部21と、その周囲に設けられて、
予め用意されたセグメントとしての画素を駆動すること
で、所定の限定された内容を表示するようにされたセグ
メント表示部22とに分けられる。
【0114】この図21から分かるように、本実施の形
態の記録再生装置のフロントパネル60の各パネル部位
の配置形態としては、先ず表示部20を中央におくよう
にされる。そして、フロントパネル中央に対して左側と
される領域に対しては、CD部に関連するパネル部位を
配置する。つまり、CD操作部19Aを表示部20の左
隣側に配置し、CDトレー部61についてもフロントパ
ネル全体から見れば左側と見なせる位置に対して配置す
るものである。これに対して、中央に対して右側とされ
る領域には、MD部に関連するパネル部位を配置する。
つまり、この場合であれば、MD操作部19Bを表示部
20の右隣側に配置すると共に、MD挿入口62もフロ
ントパネル全体から見て右側と見なせる位置に対して配
置するようにされる。
【0115】本実施の形態の場合、上記表示部20のフ
ルドット表示部21には、CD部、MD部の動作に対応
する表示として、トラックネームやディスクネームなど
のタイトル文字情報、再生/記録トラックのトラックナ
ンバ、及び再生時間に関する情報等を表示することがで
きる。また、表示部20のセグメント表示部22には、
フルドット表示部21における現在の表示がCD部とM
D部の何れに対応するものであるのかを示す表示のほ
か、例えば1曲リピート、全曲リピート、シャッフル再
生、及びプログラム再生などの各種特殊再生モードの設
定状況を示す表示が行われる。
【0116】6−2.表示部における表示例 次に、上記のようにしてフロントパネル60に配置され
る表示部20における表示例について、再度図21を参
照すると共に、図22及び図23を参照して説明する。
なお、図22及び図23において、図21と同一部分に
は同一符号を付しており、図22、図23の説明にあた
っては、この同一部分についての説明は省略する。
【0117】本実施の形態の記録再生装置をCD部とM
D部の動作モードという点で見た場合、MD部のみが動
作してCD部は動作していな「CDモード」と、逆にC
D部のみが動作してMD部は動作していない「MDモー
ド」があることになり、更に、例えばCD部にて再生し
たオーディオデータをMD部においてMD90にダビン
グ記録する場合などのように、CD部とMD部とが同時
に動作している「CD/MDモード」があることにな
る。つまり、3つの動作モードを有することになる。
【0118】本実施の形態においては、上記した3つの
動作モードに対応して、表示部20における表示として
も大きくは3つのモード表示が行われるものとされる。
つまり、原則として、CDモードのときにはCD部のみ
に関連する表示を行う「CDモード表示」となり、MD
モードのときにはMD部のみに関連する表示を行う「M
Dモード表示」となるようにされる。また、CD部とM
D部とが共に動作している場合には、CD部とMD部の
両者に関連する表示を行う「CD/MDモード表示」と
なるようにされるものである。以下、この3つの各モー
ド表示による表示部20の表示内容例について説明す
る。
【0119】先にフロントパネル60の各部位の配置形
態の説明に用いた図21の表示部20には、「CDモー
ド表示」が行われている状態が示されている。CDモー
ド表示の場合、先ず、表示部20のセグメント表示部2
2においては、例えば図示するように、フルドット表示
部21の左横上側の位置に在る表示内容指示エリアA3
に「CD」という文字が表示されることで、現在の表示
部20においてCDモード表示が実行されていることが
示される。
【0120】表示部20のフルドット表示部21は、基
本的には、上段エリアA1と下段エリアA2とによる上
下2段による表示を行うものとされる。そしてこのCD
モード表示時にあっては、上段エリアA1には、CDの
ディスクネームやトラックネームなどのタイトル情報が
表示される。この図では、便宜上「CD Text」と
表示しているが、実際には、ディスクネームやトラック
ネームとしての文字が表示されるものである。上記タイ
トル情報は、先に説明したCDのサブコードに挿入され
ているテキストデータに基づいて表示されるものであ
る。ここで、CDのサブコードにテキストデータが格納
されていない場合、つまりタイトル情報が無いとされる
場合、上段エリアA1には、例えば「No Name」
などのようにして、タイトル情報が存在しないことを示
す文字が表示されることになっている。また、下段エリ
アA2には、CDについての、現在再生中とされるトラ
ックのトラックナンバと、その再生時間を表示すること
が出来るようになっている。なお、一般のCDプレーヤ
などでは、再生時間としては、トラック単位、ディスク
単位での進行時間表示と、トラック単位及びディスク単
位での残り時間表示とが可能となっており、例えばユー
ザによる時間表示切換の操作などによって、これらの時
間表示を切り換えることが出来るようになっているが、
本実施の形態でも、このような時間表示に関する切り換
えが可能とされてよい。
【0121】図22に示されるフロントパネル60の表
示部20には、「MDモード表示」が行われている状態
が示される。MDモード表示時においては、セグメント
表示部22内における、フルドット表示部21の左横下
側に位置する表示内容指示エリアA3に対して「MD」
という文字が表示される。これにより、現在MDモード
表示が行われていることを示す。
【0122】そして、このときの表示部20のフルドッ
ト表示部21には、次のようにしてMD部のみに関連す
る内容が表示される。先ず、上段エリアA1に対しては
MDのディスクネームやトラックネームなどのタイトル
情報が表示される。ここでも、図においては便宜上「M
D Name」と表示してはいるが、実際には、ディス
クネームやトラックネームとしての文字が表示される。
また、ここでのタイトル情報は、先に図5又は図7に示
したU−TOCセクター1,U−TOCセクター4に記
録されたタイトルとしての文字情報に基づいて表示が行
われるものである。そして、MDの場合にも、これらU
−TOCセクター1,U−TOCセクター4に対して、
タイトル情報が記録されていない場合があるが、この場
合には、やはり、CDモード表示の場合と同様にして、
例えば「No Name」などのようにして、タイトル
情報が存在しないことを示す文字が表示される。そして
下段エリアA2には、現在装填されているMDに関して
の、記録再生トラックのトラックナンバと、記録再生時
間が表示される。つまり、再生動作中で在れば、現在再
生中とされるトラックのトラックナンバと、その再生時
間が表示される。また、現在記録動作中で在れば、現在
記録中とされるトラックのトラックナンバと、その記録
経過時間に対応した時間表示が行われる。なお、この場
合にも、ユーザによる表示切換操作などによって、時間
表示の内容を切り換えることが出来るようにしてよい。
また、MDに関しては、U−TOCセクター2に示した
ディスク録音日時及びトラック録音日時が、例えば上記
した表示切換操作などによって、時間表示に代えて、又
は時間表示と共に表示されるようにしてよいものであ
る。
【0123】図23には「CD/MDモード表示」とし
ての表示が行われた状態が示される。CD/MDモード
表示の場合には、セグメント表示部22の表示内容指示
エリアA3には、図のように、上段側に「CD」、下段
側に「MD」と表示されることで、CD/MDモード表
示が実行されていることが示される。そして、フルドッ
ト表示部21には、次に述べるようにして、CD部とM
D部とに関連する表示が同時に行われている。
【0124】この場合、上段エリアA1にはCD部に関
連する表示として、トラックナンバ、及び再生時間情報
が示される。これに対して、下段エリアA2にはMD部
に関連する表示として、現在記録中又は再生中とされる
トラックのトラックナンバ及びその時間経過情報が表示
される。
【0125】つまり、この場合には上段エリアA1に対
してCD部に関連する表示を行い、下段エリアA2に対
してMD部に関連する表示を行うようにされる。このと
き、セグメント表示部22の表示内容指示エリアA3の
表示として、上段エリアA1に対応する位置に「CD」
と表示し、下段エリアA2に対応する位置に「MD」と
表示することで、ユーザは、視覚的に、上段エリアA1
にCDモード表示が行われ、下段エリアA2にMDモー
ド表示が行われていることを認識することが出来る。
【0126】6−3.第1の表示切り換え動作 上述のようにして、本実施の形態では表示部20におい
て3つのモード表示による表示が行われる。ここで、上
記3つのモード表示間での表示切り換えを行う際に、例
えば従来として説明したようにその切り換えを瞬時に行
ったのでは、ユーザにとってはやはり、やはり表示の切
り換わったことの認識がしずらいままとなる。また、表
示の面白みにも欠ける。
【0127】そこで、本実施の形態としては、モード表
示切り換えに際しての表示態様について次のように提案
する。これが本実施の形態としての第1の表示切換動作
とされる。図35は、第1の表示切換動作として、CD
モード表示に切り換えを行う場合の表示態様例が示され
る。つまり、MDモード表示又はCD/MDモード表示
とされていた状態からCDモード表示に切り換えが行わ
れる場合の表示態様である。図35(a)〜(f)に
は、それぞれ表示部20のフルドット表示部21が示さ
れる。
【0128】MDモード表示又はCD/MDモード表示
とされていた状態からCDモード表示に切り換えが行わ
れる際には、先ず、それまでのMDモード表示又はCD
/MDモード表示としての表示内容を一旦消去される。
そして、時間経過に従って、図35(a)〜(f)に順
次示すようにしてCDモード表示としての表示を行って
いく。つまり、図35(a)〜(e)に示すようにし
て、上段エリアA1では、CDに関してのタイトル情報
(ここでは「CD Text」と表記)が、右方向を指
す方向指示カーソルK1に導かれるようにして、左から
右への横方向に沿ってスクロールされる状態で徐々に現
れるようにされる。また、下段エリアA2においても、
これと同時に、右方向を指す方向指示カーソルK2によ
って導かれるようにして、CDに関しての時間情報が、
左から右への横方向に沿ってスクロールされる状態で現
れてくるようにされる。
【0129】そして、図35(f)に示す状態となっ
て、上段エリアA1と下段エリアA2における各表示が
通常位置に在るようにされると、これまでのスクロール
状態は停止され、CDモード表示への遷移動作は完了す
る。また、この図35では図示していないが、上記図3
5(a)〜(f)に示すようにして表示が遷移する間の
所定タイミングにおいて、セグメント表示部22の表示
内容指示エリアA3には、図21に示したようにして
「CD」という表示に切り替わるようにされ、これ以降
はCDモード表示となることが示される。
【0130】上記したCDモード表示への切り換えで
は、上段エリアA1と下段エリアA2に表示される内容
を、左から右へのスクロールによって出現させるように
しているが、これは、例えば図21により説明したよう
に、フロントパネル60における各パネル部位の配置と
して、CD部に関する部位であるCD操作部19A等が
表示部20に対して向かって左側に在るようにされてい
ることに対応させているものである。即ち、ユーザから
の見た目として、フロントパネル60上でCD部に関す
る部位が配置されている方向、つまり図において「CD
側」と記されている方向から、フルドット表示部21に
表示される内容が引き出されるようなイメージでスクロ
ールをさせているものである。このようにしてスクロー
ル方向を決定しておくようにすると、ユーザは、フルド
ット表示部21の表示内容がスクロールしていく方向を
見ることで、現在、どの表示パターンに切り替わってい
る途中であるのかを感覚的に把握することが可能になる
ものである。つまり、図35に示す場合であれば、ユー
ザは、現在CDモード表示に切り替わっていく途中であ
ることが容易に把握できるものである。
【0131】図36は、例えば、CDモード表示又はC
D/MDモード表示が行われていた状態からMDモード
表示に切り換えを行う際の表示態様例が示されている。
この場合にも、例えばこれまで表示されていたCDモー
ド表示又はCD/MDモード表示は一旦消去され、この
後、図36(a)〜(e)に順次示すようにして、時間
経過に応じてMDモード表示としての表示内容をスクロ
ールによって徐々に出現させる。この場合、上段エリア
A1では、左方向を指す方向指示カーソルK1に導かれ
るようにしてタイトル情報としての表示内容がスクロー
ルされ、また、下段エリアA2でも、左方向を指す方向
指示カーソルK2に導かれるようにして時間情報として
の表示内容がスクロールされていく。
【0132】そして最終的には図36(f)に示すよう
にして、上段エリアA1と下段エリアA2の各表示内容
が通常位置にきたとされると、スクロールを停止させ
て、MDモード表示への切り換えを完了する。また、上
記図36(a)〜(f)に示す表示遷移が行われる間の
所定タイミングで、セグメント表示部22の表示内容指
示エリアA3には、図22に示したように「MD」の表
示に切り替わるようにされる。これにより、以降はMD
モード表示となることが示される。
【0133】フロントパネル60においては、MD操作
部19BなどのMD部に関する部位は表示部20に対し
て向かって右側に設けられている(図21〜図23参
照)。従って、このフロントパネル60の配置形態に対
応して、MDモード表示への切り換えを行う際には、上
記図36に示されるように、右から左の横方向に沿って
フルドット表示部21の表示内容をスクロールさせるよ
うにしている。つまり、CDモード表示への切り換え時
とは逆方向の、図において「MD側」と記される側から
引き出されるようなイメージで表示内容のスクロールを
行うものである。従って、例えばユーザが、この図36
に示す方向によりスクロールされてくる文字情報を見た
場合には、現在MDモード表示に切り替わっていること
を容易に把握できることになるものである。
【0134】図37は、CDモード表示又はMDモード
表示を行っていた状態からCD/MDモード表示に切り
換えを行う際の表示態様例を示している。この場合に
も、CD/MDモード表示に切り換えを行う際には、こ
れまで行っていたCDモード表示又はMDモード表示は
一旦消去され、次いで、図37(a)〜(e)に順次示
すようにして、時間経過に応じて上段エリアA1と下段
エリアA2の表示内容をスクロールによって徐々に出現
させる。そして、図37(f)に示すようにして、上段
エリアA1と下段エリアA2各表示内容が正規の位置に
きたときに、スクロールが終了されて、CD/MDモー
ド表示への切り換えも完了する。
【0135】そして、この場合にも図示は省略している
が、上記図37(a)〜(f)に示す表示遷移が行われ
る間の所定タイミングで、セグメント表示部22の表示
内容指示エリアA3には、図23に示したようにして
「CD」及び「MD」の両者の表示が行われて、これ以
降はCD/MDモード表示となることが示される。
【0136】ここで、図23において説明したように、
CD/MDモード表示の場合には、上段エリアA1に対
してはCDに関連する表示が行われ、下段エリアA2に
対してはMDに関連する表示が行われる。このため、図
37(a)〜(e)に示す表示変化は、上段エリアA1
のCDに関連する表示内容については、右方向を指す方
向指示カーソルK1によって導かれるようにして、CD
側である左から右方向に対してスクロールしていくよう
にされる。逆に、下段エリアA2のMDに関連する表示
内容については、左方向を指す方向指示カーソルK2に
よって導かれるようにして、MD側である右から左方向
に対してスクロールしていくようにされる。
【0137】つまり見かけ上は、上段エリアA1と下段
エリアA2の互いのスクロール方向が互いに逆方向とな
り、また、そのスクロール方向は、上段エリアA1はC
D部に対応する表示であることを示し、下段エリアA2
はMD部に対応する表示であることを示すようにされ
る。このような表示の状態遷移を見ることで、ユーザは
CD/MDモード表示へ切り替わっている状態にあるこ
とを認識することができるし、また、上段エリアA1と
下段エリアA2の各表示内容のスクロール方向によっ
て、上段エリアA1がCD部に対応する表示で、下段エ
リアA2がMD部に対応する表示であるということの区
別も容易に行える。
【0138】ここで、上記図35〜図37に示した第1
の表示切換動作としての表示態様の変形例を図38〜図
40に示しておく。なお、図38〜図40において図3
5〜図37と同一部分には同一符号を付し、同一の内容
については説明を省略する。図38の表示態様例は、図
35に示したCDモード表示へ切り換えに対応し、図3
9の表示態様例は、図36に示したMDモード表示への
切り換えに対応する。また、図40の表示態様例は、図
37に示したCD/MDモード表示への切り換えに対応
する。これら図38〜図40に示す表示態様例は、単
に、図35〜図37に示した表示態様例に示されていた
方向指示カーソルK1,K2の表示を省略したものであ
り、表示内容としての文字自体の遷移は、図35〜図3
7の各図と同様となる。
【0139】上記したような表示態様とすれば、表示内
容の切り換えに際しては、在る時間幅を持って表示内容
が変化していくようにされると共に、その表示内容の変
化は、フロントパネル60上のCD部位とMD部位との
配置位置に応じた方向からのスクロールとされているこ
とから、ユーザは、現在、表示部20がどのようなモー
ド表示に切り替わっていく状態にあるのかを容易に把握
することが可能になる。また、表示内容がスクロールさ
れることで、表示形態としての面白み、娯楽性も高めら
れることになる。
【0140】6−4.第2の表示切り換え動作 6−4−1.第2の表示切り換え動作のための構成 ここで本発明としては、上記図35〜図40により示し
た第1の表示切換例に基づく考えかたを更に推し進め、
モード表示の切り替わり状態がより容易に把握でき、ま
た、より視覚的に面白みのある表示態様が実現されるよ
うに構成するものである。そして、以降、このようなモ
ード表示切り換えのための表示態様を、第2の表示切り
換え動作として説明していくこととする。なお、この第
2の表示切り換え動作もまた、先に図21,図22,及
び図23により説明した「CDモード表示」「MDモー
ド表示」及び「CD/MDモード表示」の3つのモード
表示間での表示切り換えを行うものである。
【0141】先ず、この第2の表示切り換え動作を実現
するのに必要とされる回路構成について、図24及び図
25を参照して説明しておく。図24にはシステムコン
トローラ21の内部構成として、本実施の形態の表示切
換動作に関わる構成を機能ブロック的に示している。な
お、実際には、以降説明する機能ブロックとしての処理
は、ソフトウェアによって構成される。つまり、システ
ムコントローラ21としてのハードウェアであるマイク
ロコンピュータ(CPU,ROM,RAM等より成る)
がプログラムを実行することで、上記した各機能ブロッ
クの動作が実現される。
【0142】この図に示すシステムコントローラ21に
あっては、システムコントロールブロック71が備えら
れる。このシステムコントロールブロック71は、本実
施の形態の記録再生装置としてのシステム全体を制御す
るための機能ブロックである。この図に示すようにし
て、システムコントロールブロック71は、MDコント
ローラ11、及びCDコントローラ40と通信可能に接
続されている。そして、例えばMDコントローラ11及
びCDコントローラ40と通信を行うことで、CD部及
びMD部の動作状態を監視することが出来る。つまり、
例えば現在、CD部が再生状態にある一方でMD部は動
作を停止してるとされれば、システムコントロールブロ
ック71ではこのような動作状態を認識しているように
される。また、MDコントローラ11及びCDコントロ
ーラ40から送信されてくる情報を受信したのに応じ
て、所要の処理を実行する。また、CD部とMD部にお
いて所要の動作が実行されるように、システムコントロ
ールブロック71からMDコントローラ11又はCDコ
ントローラ40に対して指令を与えることも出来るよう
になっている。
【0143】また、システムコントロールブロック71
には、操作部19に対して行われた操作によって得られ
る操作コマンドが入力される。システムコントロールブ
ロック71では、この入力された操作コマンドに応じた
所要の制御処理を実行する。更に、システムコントロー
ルブロック71が実行すべき制御としては、表示部20
に対する表示制御も行うものとされている。
【0144】また、図1に示したテキストデコーダ41
もシステムコントロールブロック71と接続されている
ものとされ、従って、テキストデコーダ41の動作制御
はシステムコントロールブロック71により実行され
る。そして、テキストデコーダ41におけるデコード処
理によって得られたテキストデータは、システムコント
ロールブロック71に対して読み込まれて、ここでは図
示しないRAM等に格納して保持するようにされる。
【0145】そして、システムコントローラ21内にあ
っては表示切換処理部72が設けられる。表示切換処理
部72は、以降説明することとなる、表示部20におけ
るモード表示の切り換えを実現するための各種処理を実
行するための機能ブロックとされる。
【0146】この表示切換処理部72において実行され
る処理を機能ブロック的に示すと、例えば図25のブロ
ック図に示すものとなる。この図に示す表示切換処理部
72においては、操作情報入力部81、動作状態入力部
82、データ分析処理部83、表示データ生成部84、
及び表示データ出力部85が備えられる。なお、これら
の各機能ブロックもまた、実際にはシステムコントロー
ラ21上においてソフトウェアとして構成されるもので
ある。また、この図においてはシステムコントロールブ
ロック71も示されている。
【0147】操作部19に対して操作が行われること
で、その操作情報がシステムコントロールブロック71
に入力されてくることは前述したとおりであるが、操作
情報入力部81では、システムコントロールブロック7
1に入力された操作情報を取り込むようにされる。そし
て、取得した操作情報をデータ分析処理部83に対して
出力する。つまり、操作情報入力部81は、システムコ
ントロールブロック71にて得られた操作情報をデータ
分析処理部83にて処理可能な形式で出力するインター
フェイスとされる。
【0148】動作状態入力部82は、システムコントロ
ールブロック71にて得られるCD部とMD部について
の動作状態情報をデータ分析処理部83に出力するため
のインターフェイスとしての機能を有する。前述したよ
うに、システムコントロールブロック71では、CD部
とMD部との動作状態を認識している。そして、必要が
あれば動作状態情報として出力可能とされる。動作状態
入力部82では、システムコントロールブロック71か
ら上記動作状態情報を入力する。そして、この入力した
動作状態情報を、上記した操作情報と同じレベルで処理
可能な形式に変換してデータ分析処理部83に出力す
る。
【0149】データ分析処理部83は、上記のようにし
て入力されてくる操作情報及び動作状態情報に基づいて
分析処理を行う。本実施の形態の場合、「CDモード表
示」「MDモード表示」及び「CD/MDモード表示」
の3つのモード表示を有するが、これにより、[現在の
モード表示→次のモード表示]の遷移のしかた(以降、
「遷移パターン」という)としては、 [CDモード表示→MDモード表示] [CDモード表示→CD/MDモード表示] [MDモード表示→CDモード表示] [MDモード表示→CD/MDモード表示] [CD/MDモード表示→CDモード表示] [CD/MDモード表示→MDモード表示] の6通りのが存在することになる。データ分析処理部8
3は上記した分析処理結果に基づいて、表示切り換えが
必要とされた場合には、上記した〜のうちの何れの
遷移パターンが該当するのかを判定する。そして、この
判定結果を表示情報生成部84に対して出力する。但
し、分析処理結果として、これまでの表示内容を切り換
える必要がないと判定される場合もある。この場合に
は、これまでの表示内容を継続させるための指示を表示
情報生成部84に対して行うようにされる。
【0150】表示情報生成部84では、上記した6つの
遷移パターンに対応して、スクロール情報1〜6までの
6つのスクロール情報を発生可能とされている。そし
て、上記データ分析処理部83から出力された判定結果
に従って、必要があれば、後述するようにして、上記し
たスクロール情報1〜6のうちから1つのスクロール情
報を発生させ、このスクロール情報に基づいて表示情報
を生成する。また、データ分析処理部83から表示切り
換えの必要なしとの指示が行われていれば、これまでの
表示内容が継続されるように、表示情報を生成する。そ
してこのようにして生成した表示情報を表示データ出力
部85に対して出力する。
【0151】表示データ出力部85では、入力されてき
た表示情報に基づいて、表示部20を表示駆動するため
の表示データを生成して、システムコントロールブロッ
ク71に出力する。システムコントロールブロック71
では、この表示データに基づいて、表示部20の表示を
制御する。これにより、後に説明する表示態様によっ
て、表示部20のフルドット表示部21においては、
「CDモード表示」「MDモード表示」及び「CD/M
Dモード表示」間での表示の切り換えが行われる。
【0152】6−4−2.処理動作及び表示例 次に、図26のフローチャートを参照して、この第2の
表示切換動作を実現するための処理動作について説明を
行っていくこととする。また、図26に示すフローチャ
ートにあっては、システムコントローラ21の内部機能
ブロックの何れにおいて処理が実行されるのかが把握で
きるように、処理ステップと共に、上記図24及び図2
5に示した機能ブロックも併せて示している。
【0153】図26の最上段に示すシステムコントロー
ルブロック71からは、図25にて説明したように操作
情報を操作情報入力部81に出力し、CD部及びMD部
についての監視結果の情報を動作状態情報として動作状
態入力部82に対して出力する。そして、操作情報入力
部81及び動作状態入力部82では、それぞれ入力され
た操作情報及び動作状態情報をデータ分析処理部83に
対して出力する。
【0154】図26に示すデータ分析処理部83では、
ステップS101としての情報分析処理を実行する。こ
のステップS101の情報分析処理は、上記のようにし
て入力された操作情報及び動作状態情報を利用して、以
降、「CDモード表示」「MDモード表示」及び「CD
/MDモード表示」のうちの何れを表示させるべきかの
判定結果を下すものとされる。一例として、例えばこれ
までの動作状態として、MD部において再生が行われ、
かつCD部における再生動作が停止していたとする。そ
してこの状態から、例えばCDの再生を開始させるため
の操作が行われたとすれば、機器の動作としては、例え
ばこれまでのMD部における再生動作を停止して、CD
部における再生動作を開始させることになるが、この場
合には、以降表示すべき表示内容としては「CDモード
表示」であるとの判定が下される。
【0155】そして、上記ステップS101としての情
報分析処理結果に基づき、データ分析処理部83は、ス
テップS102の処理によって、以降の表示はCDモー
ド表示であるか否かを判別する。そして、肯定結果が得
られれば、ステップS103に進んで、現在はCD/M
Dモード表示を行っているか否かについて判別を行う。
【0156】上記ステップS103において肯定結果が
得られた場合には、ステップS110の処理において、
[CD/MDモード表示→CDモード表示]とされる遷
移パターンを実行すべきと判定する。これに対してス
テップS103において否定結果が得られた場合には、
ステップS104に進んで、現在はMDモード表示であ
るか否かが判別される。そして、現在はMDモード表示
であるとの肯定結果が得られれば、ステップS112に
おいて、[MDモード表示→CDモード表示]とされる
遷移パターンを実行すべきと判定する。また、現在は
MDモード表示ではないとの否定結果が得られれば、ス
テップS111において、これまでのCD表示を継続す
べきとの判定結果を下す。
【0157】また、データ分析処理部83の処理とし
て、ステップS102において否定結果が得られた場合
には、ステップS105に進む。ステップS105にお
いては、先のステップS101としての分析処理結果と
して、以降はMDモード表示を実行すべきとの判定結果
が得られていたか否かが判別される。ここで、肯定結果
が得られた場合にはステップS106に進んで、現在の
表示はCD/MDモード表示であるか否かが判別され
る。そして、ステップS106において肯定結果が得ら
れれば、ステップS113の処理により、[CD/MD
モード表示→MDモード表示]とされる遷移パターン
を実行すべきと判定する。また、ステップS106にて
否定結果が得られれば、ステップS107に進む。
【0158】ステップS107においては、現在はCD
モード表示であるか否か判別され、肯定結果が得られれ
ば、ステップS115において、[CDモード表示→M
Dモード表示]とされる遷移パターンを実行すべきと
判定する。また、否定結果が得られればステップS11
4において、これまでのMD表示を継続すべきであると
判定する。
【0159】また、ステップS105にて否定結果が得
られた場合にはステップS108に進む。上記ステップ
S105にて否定結果が得られた場合とは、以降はCD
/MDモード表示を実行すべき場合とされる。この場
合、ステップS108では現在の表示はCDモード表示
であるか否かが判別される。そしてCDモード表示であ
るとの肯定結果が得られれば、ステップS116におい
て、[CDモード表示→CD/MDモード表示]とされ
る遷移パターンを実行すべきと判定する。これに対し
て、ステップS108において否定結果が得られたので
あれば、ステップS109に進んで、現在はMDモード
表示であるか否かが判別される。
【0160】ステップS109にて肯定結果が得られれ
ば、ステップS118において[MDモード表示→CD
/MDモード表示]とされる遷移パターンを実行すべ
きと判定する。また、否定結果が得られた場合には、ス
テップS117において、これまでのCD/MDモード
表示を継続すべきと判定する。
【0161】このようにしてデータ分析処理部83とし
ての処理が実行されることで、最終的にはステップS1
10〜S118の各処理によって、遷移パターンについ
ての各判定結果が得られることになる。そして、この後
の処理は、同じ図26に示される表示情報生成部84に
引き継がれる。以降、表示情報生成部84として実行さ
れる処理動作について説明していく。
【0162】さきのステップS110にて、[CD/M
Dモード表示→CDモード表示]とされる遷移パターン
を実行すべきと判定された場合には、表示情報生成部
84におけるステップS201に進む。ステップS20
1では、この遷移パターンに対応するスクロール情報1
を生成する。そして次のステップS203において最終
CDモード表示情報を生成する。ここでいう最終CDモ
ード表示情報とは、例えば、CDモード表示としてフル
ドット表示部21に表示される表示内容の完全な表示情
報を指す。このCDモード表示にあっては、タイトル
と、トラックナンバ及び再生時間が表示されるものとし
て説明したが、タイトルの表示情報は、CDから再生し
たサブコードデータにテキストデータが格納されていた
場合に、テキストデコーダ41においてデコードして得
られたテキストデータに基づいて生成するようにされ
る。また、トラックナンバ及び再生時間の表示情報は、
動作状態情報としてCD部側から出力されてくる、サブ
コードから抽出したトラック情報と時間情報に基づいて
生成することができる。そして、表示情報生成部84で
は、このスクロール情報1と、最終CDモード表示情報
とを表示データ出力部85に対して出力するようにされ
る。
【0163】また、先のステップS112にて、[MD
モード表示→CDモード表示]とされる遷移パターン
を実行すべきとの判定結果が得られた場合には、ステッ
プS202に進むことになる。ステップS202では、
遷移パターンに対応するスクロール情報2を生成し、
続くステップS203において最終CDモード表示情報
を生成するようにされる。そして、これらのスクロール
情報2及び最終CDモード表示情報を表示データ出力部
85に対して出力する。
【0164】また、ステップS111にてこれまで実行
されていたCDモード表示を継続すべきと判定された場
合には、直接ステップS203に進む。これにより、表
示情報生成部84としては、ステップS203による最
終CDモード表示情報を生成する処理のみを実行する。
つまり、最終CDモード表示情報のみを生成/出力して
スクロール情報は出力しないようにされる。これによっ
て、結果的には、表示部20の表示としては変化がな
く、これまでのCDモード表示を継続的に行うようにさ
れる。
【0165】また、先のステップS113により、[C
D/MDモード表示→MDモード表示]とされる遷移パ
ターンを実行すべきとの判定結果が得られた場合に
は、ステップS204に進む。ステップS204では、
遷移パターンに対応したスクロール情報3を生成し、
次のステップS206にて最終MDモード表示情報を生
成する。このステップS206において最終MDモード
表示情報を生成するのにあたり、タイトルとしての表示
情報は、先に説明したU−TOCセクター1又はU−T
OCセクター4に記録された情報に基づいて生成され
る。また、トラックナンバ及び記録/再生時間は、MD
部に関する動作状態情報に含められて入力されてくる、
トラックナンバ情報、及び記録/再生時間情報に基づい
て生成することができる。そして、このようにして生成
されたスクロール情報3と最終MDモード表示情報とを
表示データ出力部85に対して出力する。
【0166】また、先のステップS115にて、[CD
モード表示→MDモード表示]とされる遷移パターン
を実行すべきという判定結果が得られた場合には、ステ
ップS205に進む。ステップS205では遷移パター
ンに対応するスクロール情報4を生成し、次のステッ
プS206において最終MDモード表示情報する。そし
てスクロール情報4と最終MDモード表示情報とを表示
データ出力部85に対して出力する。
【0167】また、ステップS114にて、このままM
D表示を継続すべきと判定された場合には、そのままス
テップS206に進み、最終MDモード表示情報のみを
生成して表示データ出力部85に対して出力する。この
結果、表示部20においてはMDモード表示が継続され
ることになる。
【0168】ステップS116において、遷移パターン
とされる[CDモード表示→CD/MDモード表示]
の遷移を実行すべきとの判定結果が得られた場合は、ス
テップS207に進む。ステップS207においては、
遷移パターンに対応したスクロール情報5を生成し、
次いで、ステップS209により最終CD/MDモード
表示情報を生成する。そして、これらスクロール情報5
と最終CD/MDモード表示情報を表示データ出力部8
5に対して出力する。
【0169】また、ステップS118にて、[MDモ
ード表示→CD/MDモード表示]の遷移を実行すべき
との判定結果が得られた場合には、ステップS208に
進む。ステップS208では、遷移パターンに対応す
るスクロール情報6を生成し、次のステップS209に
より最終CD/MDモード表示情報を生成する。そし
て、スクロール情報6と最終CD/MDモード表示情報
を表示データ出力部85に対して出力する。
【0170】また、ステップS117にてこれまでのC
D/MDモード表示を継続すべきとの判定結果が得られ
た場合には、最終CD/MDモード表示情報のみを生成
して表示データ出力部85に対して出力することにな
る。この結果、表示部20においては、CD/MDモー
ド表示が継続される。
【0171】上記したデータ分析処理部83の処理(ス
テップS101〜S118)と、表示情報生成部84の
処理(ステップS201〜S209)が実行される結
果、表示データ出力部85においては、表示切り換えの
必要がある場合には、スクロール情報1〜6のうちの何
れかのスクロール情報が入力される。そしてこれと共
に、スクロール情報1,2が入力された場合には最終C
Dモード表示情報が入力される。また、スクロール情報
3,4が入力された場合には共に最終MDモード表示情
報が入力され、スクロール情報5,6が入力された場合
には共に最終CD/MDモード表示情報が入力される。
【0172】表示データ出力部85では、入力されたス
クロール情報と最終モード表示情報(最終CDモード表
示情報、最終MDモード表示情報、最終CD/MDモー
ド表示情報)とのうち、例えば先ず最終モード表示情報
に基づいて、CDモード表示、MDモード表示、又はC
D/MDモード表示としての完全な表示内容を有する表
示データである「最終モード表示データ」を生成する。
つまり、CDモード表示としての最終モード表示データ
であれば、上段エリアA1にCDのタイトル情報を表示
し、下段エリアA2にCDのトラックナンバと再生時間
を表示するための表示データを生成する。同様に、MD
モード表示としての最終モード表示データであれば、上
段エリアA1にMDのタイトル情報を表示し、下段エリ
アA2にMDのトラックナンバと記録再生時間を表示す
るための表示データを生成する。また、CD/MDモー
ド表示としての最終モード表示データであれば、上段エ
リアA1にCDの再生時間を表示し、下段エリアA2に
MDの記録再生時間を表示するための表示データを生成
する。そして、スクロール情報に基づいて、上記最終モ
ード表示データがスクロール表示されるための表示デー
タを生成し、システムコントロールブロック71に対し
て出力する。
【0173】システムコントロールブロック71では、
入力された表示データに基づいて表示部20に対する表
示制御を実行する。これにより、本実施の形態では、次
のようにして表示部20においてモード表示の切り換え
が行われることになる。
【0174】先ず図27に、スクロール情報1に基づく
モード表示の切り換え態様を示す。つまり、表示情報生
成部84の処理として、ステップS201→ステップS
203の処理が実行された場合に対応する表示とされ、
CD/MDモード表示からCDモード表示への遷移(遷
移パターン)となる。この場合、スクロール情報1
は、 1.上段エリアA1から下段エリアA2に対して下方向
へのスクロールを行う 2.続いて、上段エリアA1において、左から右方向に
スクロールを行う という表示変化が得られるようにするための表示制御情
報とされる。
【0175】そして、このスクロール情報1に基づいて
の表示切り換えは次のようになる。先ず、図27(a)
には、フルドット表示部21において、これまでの表示
であるCD/MDモード表示が行われている状態が示さ
れる。この状態から、図27(b)→(c)に示すよう
にして、CD/MDモード表示全体の表示内容を下方向
にスクロールさせる。これにより、CD/MDモード表
示時において下段エリアA2に表示されていたCDのト
ラックナンバ及び記録再生時間の表示は表示範囲から外
れ、代わりに、上段エリアA1に表示されていたCDの
トラックナンバ及び再生時間の表示内容が下段エリアA
2に表示されることになる。また、これと共に、上段エ
リアA1はブランク状態となる。
【0176】そして、図27(d)〜図27(f)に示
すようにして、このブランク状態となった上段エリアA
1に対して、CD側である左側から右への横方向にスク
ロールされるようにして、CDのタイトル情報が出現し
てくるようにされる。そして、図27(g)に示すよう
にして、このCDのタイトル情報の表示が正規の位置に
きたところで、この横方向のスクロールが終了される。
この状態は、最終CDモード表示情報に対応した表示内
容を有している。つまり、この状態を以て、CDモード
表示への遷移が完了したことになる。
【0177】続いて図28に、スクロール情報2に基づ
くモード表示の切り換え態様を示す。これは、表示情報
生成部84の処理として、ステップS202→ステップ
S203の処理が実行された場合に対応しており、MD
モード表示からCDモード表示への遷移(遷移パターン
)となる。この場合のスクロール情報2は、 1.上段エリアA1において左から右方向にスクロール
を行い、これと共に下段エリアA2において左から右方
向にスクロールを行うという表示変化を得るための表示
制御情報とされる。
【0178】図28(a)には、フルドット表示部21
において、これまでのMDモード表示が行われている状
態が示されている。そしてこの後、図28(b)〜図2
8(f)に順次示すようにして、上段エリアA1と下段
エリアA2の両方のエリアにおいて、MD側である方向
にMDモード表示としての表示内容を追いやるようなイ
メージで、MDモード表示としての表示内容が右方向に
スクロールされていく。また、その一方で、CD側であ
る右側から左方向に沿って、これも上段エリアA1と下
段エリアA2の両エリアにおいて、CDモード表示とし
ての表示内容が出現するようにスクロールが行われる。
そして、図28(g)に示すようにして、MDモード表
示としての表示内容が全てMD側に隠れ、一方、CDモ
ード表示としての表示内容が正規の位置にて表示された
ところで最終CDモード表示情報としての表示が完了
し、これまでのスクロールが停止される。このようにし
てCDモード表示への切り換えが完了する。
【0179】図29には、スクロール情報3に基づくモ
ード表示の切り換え態様が示される。これは、表示情報
生成部84の処理として、ステップS204→ステップ
S206の処理が実行された場合に対応しており、CD
/MDモード表示からMDモード表示への遷移(遷移パ
ターン)となる。この場合のスクロール情報3は、 1.上段エリアA1において右から左方向にスクロール
を行うという表示変化を得るための表示制御情報とされ
る。
【0180】図29(a)には、フルドット表示部21
において、これまでのCD/MDモード表示が行われて
いる状態が示される。この後、図29(b)〜図29
(f)に順次示すようにして、上段エリアA1において
は、CDのトラックナンバ及び再生時間を表示した表示
内容がCD側である左方向に対して追いやられるイメー
ジでスクロールが行われ、これと共に、同じ上段エリア
A1においては、MD側である右側から左方向にかけ
て、MDのタイトル情報が出現してくるようにして表示
される。この場合、CD/MDモード表示が行われてい
た状態では、下段エリアA2に対しては、既にMDのト
ラックナンバと記録再生時間が表示されているため、下
段エリアA2におけるスクロールは行われず、それまで
の表示状態が維持される。
【0181】そして、図29(g)に示すようにして、
上段エリアA1においてMDのタイトルが正規の位置に
て表示されるに至ると、最終MDモード表示情報として
の表示内容が得られてスクロールも停止される。こうし
て、MDモード表示への切り換えが完了する。
【0182】図30には、スクロール情報4に基づくモ
ード表示の切り換え態様が示される。これは、表示情報
生成部84の処理として、ステップS205→ステップ
S206の処理が実行された場合に対応しており、CD
モード表示からMDモード表示への遷移(遷移パターン
)となる。この場合のスクロール情報4は、 1.上段エリアA1において右から左方向にスクロール
を行い、これと共に下段エリアA2において右から左方
向にスクロールを行うという表示変化を得るための表示
制御情報とされる。
【0183】図30(a)には、フルドット表示部21
において、これまでのCDモード表示が行われている状
態が示される。そしてこの場合には、図30(b)〜図
30(f)に順次示すようにして、上段エリアA1にお
いては、これまで表示されていたCDのタイトル情報が
CD側である左方向に対して追いやられるイメージでス
クロールが行われ、その一方で、同じ上段エリアA1に
おいては、MD側である右側から左方向にかけて、MD
のタイトル情報が出現してくるようにスクロール表示が
行われる。そして、これと同時に、下段エリアA2にお
いては、CDの再生時間がCD側である左方向に対して
追いやられるようにされ、かつ、MDのタイトル情報
が、MD側である右側から左方向に出現してくるように
スクロール表示が行われる。つまり、これまでのCDモ
ード表示としての表示内容全体が左方向に対して隠れて
いくように、かつ、右方向からはMDモード表示として
の表示内容全体が出現してくるようにしてスクロール表
示が行われるものである。
【0184】そして、図30(g)に示すようにして、
CDモード表示としての表示内容の全てが表示範囲外に
追いやられ、代わりにMDモード表示としての表示内容
が正規の位置にて表示されたところでスクロール表示は
停止される。このときにはやはり、最終MDモード表示
情報に対応する表示内容が得られており、MDモード表
示への切り換えが完了している。
【0185】また、図31には、スクロール情報5に基
づくモード表示の切り換え態様が示される。これは、表
示情報生成部84の処理として、ステップS207→ス
テップS209の処理が実行された場合に対応してお
り、CDモード表示からCD/MDモード表示への遷移
(遷移パターン)となる。この場合のスクロール情報
5は、 1.下段エリアA2から上段エリアA1に対して上方向
へのスクロールを行う 2.続いて、上段エリアA1において、右から左方向に
スクロールを行うという表示変化を得るための表示制御
情報とされる。
【0186】図31(a)には、フルドット表示部21
において、これまでのCDモード表示が行われている状
態が示される。そしてこの状態から、図31(b)→
(c)に示すようにして、CDモード表示全体の表示内
容を上方向にスクロールさせる。これにより、CD/M
Dモード表示時に上段エリアA1に表示されていたCD
のタイトル表示は表示範囲から外れ、代わりに、下段エ
リアA2に表示されていたCDのトラックナンバ及び再
生時間の表示内容が上段エリアA1に表示されることに
なる。また、これと共に、下段エリアA2はブランク状
態となる。
【0187】そして、図31(d)〜図31(f)に示
すようにして、このブランク状態となった下段エリアA
2に対して、MD側である左側から右方向にスクロール
されるようにして、MDのトラックナンバと記録再生時
間の表示が出現してくるようにされる。この後、図27
(g)に示すようにして、このMDのトラックナンバ及
び時間表示が正規の位置にきたところで、この横方向の
スクロールが終了される。このときには、上段エリアA
1に対してCDのトラックナンバ及び再生時間が表示さ
れ、下段エリアA2に対してはトラックナンバ及び記録
再生時間が表示される状態が得られる。つまり最終CD
/MDモード表示情報に対応する表示となっており、C
D/MDモード表示への遷移が完了したことになる。
【0188】そして図32に、スクロール情報6に基づ
くモード表示の切り換え態様を示す。これは、表示情報
生成部84の処理として、ステップS208→ステップ
S209の処理が実行された場合に対応しており、MD
モード表示からCD/MDモード表示への遷移(遷移パ
ターン)となる。このスクロール情報6は、 1.上段エリアA1において左から右方向にスクロール
を行うという表示変化を得るための表示制御情報とされ
る。
【0189】図32(a)には、フルドット表示部21
において、これまでのMDモード表示が行われている状
態が示される。この後、図32(b)〜図32(f)に
順次示すようにして、上段エリアA1においては、MD
のタイトル表示がMD側である右側方向に対して追いや
られるイメージでスクロールが行われると共に、CD側
である左側から右方向にかけて、CDのトラックナンバ
及び再生時間が出現してくるようにして表示される。こ
の場合、MDモード表示が行われていた状態では、下段
エリアA2に対しては、既にMDのトラックナンバと記
録再生時間が表示されているため、下段エリアA2にお
けるスクロールは行われず、それまでの表示状態が維持
される。
【0190】そして、図32(g)に示すようにして、
上段エリアA1においてCDのトラックナンバ及び再生
時間が正規の位置にて表示されるとスクロールが停止す
る。このときにも、上段エリアA1に対してはCDのト
ラックナンバ及び再生時間が表示され、下段エリアA2
に対してはMDのトラックナンバ及び記録再生時間が表
示される状態となり、CD/MDモード表示への遷移が
完了していることになる。
【0191】上記図27〜図32により説明した第2の
表示切り換え動作を、例えば、先に図35〜図40に示
した第1の表示切り換え動作と比較した場合、この第2
の表示切り換え動作では、以前のモード表示としての表
示内容のうち、次のモード表示では不要とされる表示内
容は、例えばあたかもフルドット表示部21の表示範囲
外から追いやられるようにされ、代わりに、次の表示に
必要な表示内容が出現して来るという表示態様が加わる
ようにされる。また、第1の表示切り換え動作では、モ
ード表示切換時の遷移パターンとしては、3パターンし
かないことになるが、この第2の表示切り換え動作では
6つの遷移パターンが得られ、各遷移パターンごとに異
なる表示変化となるようにされている。これにより、表
示としての面白み、娯楽性はより高められるものであ
る。また、例えば表示の切り替わりに際して、どの表示
に切り替わろうとしているのかということを、視覚的に
より容易に把握できることになる。
【0192】特に、本実施の形態の場合では、CD部と
MD部という、同じディスクメディアに対応した電子機
器部に関連した表示を行っているが、このように同種の
メディアに対応する表示は、ほぼ同じような内容となり
易い。具体的には、本実施の形態のようなディスクメデ
ィアであれば、共にトラックナンバや記録再生時間が表
示されたりするものである。このため、現在の表示内容
がどの電子機器部に対応しているのかの判断はより曖昧
なものとなる。しかし、上記のようにして表示の切り換
えが行われるようにされれば、例え、同種のメディアに
関する表示を行っているような場合でも、ユーザはどの
表示に切り替わろうとしているのかを的確に把握するこ
とが可能になる。
【0193】6−4−3.変形例1 続いて、本実施の形態における、モード表示切り換え時
の表示態様についての変形例を説明していく。先ず、変
形例1としての表示態様例を図33に示す。この図に
は、[CD/MDモード表示→CDモード表示]とされ
る遷移パターンに対応した場合が示されている。つま
り、ステップS201→ステップS203の処理を経た
ことで、スクロール情報1に基づく表示制御を実行した
場合に得られる表示態様が示される。但し、この変形例
にあっては、先の実施の形態とスクロール情報1の内容
が異なるものとされ、次のように、 1.下段エリアA2の表示を消去する 2.下段エリアA2に対して、上段エリアA1に表示さ
れる内容を1文字単位ずつ、右から左方向にかけて順次
移動させるようにして表示させていく 3.上段エリアA1に表示される内容の移動が終了した
ら、左方向から右方向にかけてスクロールを行うという
表示変化が得られるようにするための表示制御情報とな
る。
【0194】このようなスクロール情報1によっては、
例えば次のようにして表示の切り換えが行われる。先ず
図33(a)においては、CD/MDモード表示が行わ
れている状態が示されている。そして、この状態から図
33(b)に示すようにして、下段エリアA2に表示さ
れていた、MDに関してのトラックナンバと記録再生時
間の表示を消去し、上段エリアA1に表示されるCDに
関してのトラックナンバと再生時間を残すようにされ
る。続いては、図33(c)〜図33(i)に示すよう
にして、上段エリアA1に表示される文字列を、右側か
ら左にかけて順に1文字づつ、下段エリアA2に対し
て、そのまま落として移動させるようにして表示を変化
させていく。ここで、文字列を下側に移動させていくと
きに左右の何れの方向から行っていくのかということに
ついては、任意に設定されてよいし、或いは、例えばフ
ロントパネル60上でのCD側とMD側との方向に応じ
て在る規則性を与えてもよいものとされる。なお、本発
明としては、例えば上記のようにして1文字単位(表示
部分単位)で所定の横方向に沿って表示を下方向(又は
上方向)に移動させていく表示動作も「スクロール」と
しての表示態様に含まれるものとされる。
【0195】そして、図33(j)に示すようにして上
段エリアA1の表示内容の全てが下段エリアA2に対し
て移動されるという表示動作が完了すると、上段エリア
A1はブランク状態となる。そして、続いては図33
(k)〜(m)に示すようにして、このブランク状態と
なった上段エリアA1に対して、CD側である左から右
方向にかけてCDのタイトルが出現してくるように、横
方向のスクロールが行われる。そして、図33(n)に
示すようにして、このCDのタイトルが正規の位置にて
表示されると、これまでの横方向のスクロールが停止
し、CDモード表示への切り換えも完了したことにな
る。
【0196】このような表示切り換え態様は、例えば
[CDモード表示→CD/MDモード表示]とされる遷
移パターンに対応して表示切り換えを行う場合、つま
り図26のステップS207→S209を経た処理が実
行された場合にも準用することができる。表示状態の遷
移の図示は省略するが、この場合には、一旦、CDモー
ド表示から上段エリアA1におけるCDのタイトル表示
を消去する。そして、下段エリアA2において表示され
ているCDのトラックナンバ及び再生時間の表示内容
を、1文字づつ、左から右、若しくは右から左にかけ
て、上段エリアA1に移動させていく。そして、この上
方向への移動が完了したら、下段エリアA2において、
MD側である右側から左方向に対してスクロールさせる
ようにして、MDのトラックナンバと記録再生時間を表
示させていくものである。
【0197】6−4−4.変形例2 続いて、変形例2としてのモード表示切り換え時の表示
態様について説明する。図34は、この変形例2として
の表示態様例が示されている。なお、この図で例示する
モード表示切り換えも、[CD/MDモード表示→CD
モード表示]とされる遷移パターンに対応している。
つまり、ステップS201→ステップ203の処理を経
て、スクロール情報1に基づく表示制御を実行すること
で実現されるモード表示切り換えとなる。そして、この
変形例2としてのスクロール情報1は、 1.これまでのCD/MDモード表示を消去 2.最終CDモード表示情報としての表示内容を、上段
エリアA1において、左から右側に対してスクロールさ
せる(但し、トラックナンバ及び再生時間の表示内容は
逆順で配列させる。 2.上段エリアA1においてスクロールされた文字が、
右端まで至ったら、この文字を下段エリアA2の同じ右
端の位置に移動させる 3.下段エリアA2の右端に移動された文字について
は、その下段エリアA2において、右から左方向にスク
ロールさせるという表示変化が得られるようにするため
の表示制御情報となる。
【0198】図34(a)においては、先ず、CD/M
Dモード表示が行われている状態が示される。そしてこ
の状態から、図34(b)に示すようにして、一旦、C
D/MDモード表示の完全消去が行われる。続いては、
図34(c)〜(f)に示すように、上段エリアA1に
おいて、CD側である左から右方向にかけて、CDモー
ド表示としての表示文字列が順次スクロールして出現し
てくるようにされる。このとき、CDのトラックナンバ
及び再生時間の表示文字列が先ず、スクロールによって
出現してくるようにされるのであるが、このCDのトラ
ックナンバ及び再生時間を示す文字列に関しては逆順で
配列された状態となるようにされる。
【0199】そして、上段エリアA1においてスクロー
ルされた文字列が表示範囲の右端まで至ったとされる
と、この文字は、図34(g)に示すようにして、その
まま下方向に移動され、下段エリアA2の右端に位置す
るようにされる。そして、この下段エリアA2に移動し
てきた文字は、以降、図34(h)〜(m)に示すよう
にして、下段エリアA2において左方向に順次スクロー
ルして移動する。また、このときには、図34(j)〜
(m)に示すように、通常の文字配列順によるCDのタ
イトルが、上段エリアA1において、CD側である左か
ら出現し、そのまま右方向に移動していくようにされ
る。つまり、右方向へのスクロールが行われる。
【0200】そして、最終的には、図34(n)に示す
ようにして、最終CDモード表示情報に対応する表示内
容が得られたところで、これまでのスクロール動作を停
止させる。これにより、CDモード表示への表示切り換
えが完了したことになる。
【0201】これら変形例1,2のような表示切り換え
態様であれば、先に説明した第1及び第2の表示切り換
え動作とはまた異なった、面白みのある表示態様を得る
ことが可能になる。つまり、変形例1であれば、左から
右、若しくは右から左方向にかけて1文字ずつ、下方向
に落ちていったり、又は上方向に上がっていったりする
という、視覚的効果が得られているものである。また変
形例2では、逆順に配置されてスクロールしながら現れ
た文字が、途中で折り返して逆方向にスクロールされる
ことで、最後には正常な文字配列順となるという視覚的
効果が得られている。特に、変形例1は、表示内容の上
下移動に際して、1文字ごとを瞬時に移動するように表
示させてもスクロール状態を表現することができる。従
って、例えばモード表示が行われる表示部位がフルドッ
ト表示ではなく、セグメント表示により文字、記号を表
現するような構成を採るような場合であっても、認識の
容易さと視覚的効果を損なわずにモード表示の切り換え
を行うことが可能である。
【0202】なお、本発明は上記実施の形態としての構
成に限定されるものではなく、各種変更が可能とされ
る。1つには、表示切り換え時の表示態様はこれまで説
明した各図以外にも考えることができ、更には、カラー
表示が可能な表示部であれば、例えば電子機器部ごとに
対応させたり、スクロール動作に対応させるなどして、
表示色を変更させることも可能である。また、上記実施
の形態ではCDプレーヤとMDレコーダ/プレーヤが一
体化された記録再生装置を例に挙げているが、本発明と
しての電子機器を構成する電子機器部の組み合わせとし
ては、これに限定されない。例えば組み合わせが考えら
れる電子機器部としては、チューナや、テープカセット
プレーヤ、また、フラッシュメモリなどのメモリ素子を
媒体とする記録再生装置、更にはオーディオ機器だけで
はなく、所定のメディアに対応して画像の記録再生が可
能な記録再生装置などが挙げられる。そして、例えば3
以上の電子機器部を備えて本発明としての電子機器を構
成した場合には、例えば、これら3以上の電子機器部に
応じた表示内容パターンについて、本発明としての表示
切り換えを適用するように構成することは可能である。
【0203】更に本発明としては、特に電子機器部が一
体化された構成を採る必要もない。つまり、いわゆるシ
ステムコンポなどのように、オーディオ機器としての各
電子機器部が独立しているような構成であっても、本発
明としての表示部における表示切り換えが行われるよう
に構成することが可能である。
【0204】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、複数の電
子機器部を備えた電子機器において、電子機器部に関す
る電子機器部関連表示の切り換えを行う際には、時間経
過に従った表示状態遷移が得られるように構成される。
このような構成であれば、電子機器部関連表示の切り換
えは瞬時には行われず、或る程度の時間幅を以て切り換
えが行われていくようにされる。これによって、ユーザ
は、これからどの電子機器部関連表示に切り替わってい
くのかを視覚的に容易に把握することが可能となり、そ
れだけ、電子機器の利便性が向上されることになる。ま
た、ユーザとしては、或る程度の期間にわたって電子機
器部関連表示が変化していくのを見ることが出来るた
め、視覚的な面白みが得られることになる。つまり、視
覚的効果面での娯楽性も高めることができる。
【0205】また本発明では、上記した構成のもとで、
操作手段(操作部)に対して行われた操作に応じて次に
表示されるべき電子機器部関連表示を決定するようにさ
れる。また、電子機器部の動作状態に応じて、次に表示
されるべき電子機器部関連表示を決定するようにされ
る。これにより、電子機器部関連表示の切り換えについ
ては、ユーザが機器に所要の動作を与えるために行った
操作や、機器の動作状態に応じて、常に適切とされる内
容の電子機器部関連表示を選択して表示させることが可
能になる。このようにして、電子機器部関連表示の切り
換えが自動的に行われれば、特にユーザは表示切り換え
動作を行う必要はなくなるものであり、この点でも利便
性の向上が図られる。
【0206】また、電子機器部関連表示を切り換えてい
く際の表示態様としては、表示内容のスクロールを伴う
ようにすることで、視覚的効果はより高められることに
なる。また、スクロール方向を所定規則に従って決定す
るようにした場合には、そのスクロール方向によって、
或る特定の意味を持たせることができ、ユーザに、より
多くの情報を与えることが出来る。
【0207】一例として、上記スクロール方向について
は次のように決定することができる。つまり、本発明の
電子機器の筐体(フロントパネル等)に対して、或る電
子機器部に対応する操作部位やメディア挿入口などのパ
ネル部位を、或る程度決められた位置に集約的に配置
し、また他の或る電子機器部に対応するパネル部位を他
の異なる位置に集約的に配置する。そして、表示部にお
ける表示内容のスクロール方向は、上記したパネル部位
の配置位置に対応させるようにして決定しておくもので
ある。このようにすれば、ユーザは、表示内容のスクロ
ール方向とパネル部位との配置位置との関係を見ること
で、どの電子機器部関連表示に切り換わるのかを、より
容易に認識することが可能になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の記録再生装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】実施の形態のディスクのセクターフォーマット
の説明図である。
【図3】実施の形態のU−TOCセクター0の説明図で
ある。
【図4】実施の形態のU−TOCセクター0のリンク形
態の説明図である。
【図5】実施の形態のU−TOCセクター1の説明図で
ある。
【図6】実施の形態のU−TOCセクター2の説明図で
ある。
【図7】実施の形態のU−TOCセクター4の説明図で
ある。
【図8】CDのフレーム構造の説明図である。
【図9】CDのサブコーディングの説明図である。
【図10】CDのサブQデータの説明図である。
【図11】CDのTOCデータの説明図である。
【図12】テキストデータの構造を包括的に示す説明図
である。
【図13】サブコーディングフレームとテキストデータ
との構造的な関係を示す説明図である。
【図14】テキストデータとしてのパケットの構造を示
す説明図である。
【図15】テキストデータの構造として、シンボル単位
のデータからパックを形成する過程を説明するための説
明図である。
【図16】パックの構造を示す説明図である。
【図17】ID1の構造を示す説明図である。
【図18】ID1〜ID4の構造をそれぞれ示す説明図
である。
【図19】ID1の定義内容を示す説明図である
【図20】テキストデータとしてトラックの曲名を格納
する場合のパックの構造を示す説明図である。
【図21】本実施の形態の記録再生装置のフロントパネ
ル及びCDモード表示の表示内容例を示す正面図であ
る。
【図22】本実施の形態の記録再生装置のフロントパネ
ル及びMDモード表示の表示内容例を示す正面図であ
る。
【図23】本実施の形態の記録再生装置のフロントパネ
ル及びCD/MDモード表示の表示内容例を示す正面図
である。
【図24】システムコントローラの構成を示すブロック
図である。
【図25】システムコントローラ内の表示切換処理部の
構成を示すブロック図である。
【図26】本実施の形態の表示切り換え動作のための処
理動作を示すフローチャートである。
【図27】第2の表示切り換え動作としての表示態様
(CD/MDモード表示→CDモード表示)を示す説明
図である。
【図28】第2の表示切り換え動作としての表示態様
(MDモード表示→CDモード表示)を示す説明図であ
る。
【図29】第2の表示切り換え動作としての表示態様
(CD/MDモード表示→MDモード表示)を示す説明
図である。
【図30】第2の表示切り換え動作としての表示態様
(CDモード表示→MDモード表示)を示す説明図であ
る。
【図31】第2の表示切り換え動作としての表示態様
(CDモード表示→CD/MDモード表示)を示す説明
図である。
【図32】第2の表示切り換え動作としての表示態様
(MDモード表示→CD/MDモード表示)を示す説明
図である。
【図33】変形例1としての表示切り換え動作による表
示態様例を示す説明図である。
【図34】変形例2としての表示切り換え動作による表
示態様例を示す説明図である。
【図35】第1の表示切り換え動作としての表示態様
(CDモード表示への切換)を示す説明図である。
【図36】第2の表示切り換え動作としての表示態様
(MDモード表示への切換)を示す説明図である。
【図37】第1の表示切り換え動作としての表示態様
(CD/MDモード表示への切換)を示す説明図であ
る。
【図38】第1の表示切り換え動作の他の例としての表
示態様(CDモード表示への切換)を示す説明図であ
る。
【図39】第2の表示切り換え動作の他の例としての表
示態様(MDモード表示への切換)を示す説明図であ
る。
【図40】第1の表示切り換え動作の他の例としての表
示態様(CD/MDモード表示への切換)を示す説明図
である。
【符号の説明】
3,33 光学ヘッド、8 エンコード/デコード部、
11 MDコントローラ、12 メモリコントローラ、
13 バッファメモリ、14 エンコード/デコード
部、19 操作部、20 表示部、21 システムコン
トローラ、37デコーダ、40 CDコントローラ、4
1 テキストデコーダ、60 フロントパネル、61
CDトレー部、62 MD挿入口、19A CD操作
部、19BMD操作部、21 フルドット表示部、22
セグメント表示部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電子機器部と、 表示手段と、 上記表示手段に対して、1以上の上記電子機器部の何れ
    かに関連する所要の表示内容を有する電子機器部関連表
    示を実行させると共に、或る1つの電子機器部関連表示
    と或る他の電子機器部関連表示との間での表示切り換え
    が、時間経過に従った所定の表示状態遷移を伴って行わ
    れるように制御を実行する表示制御手段と、 を備えていることを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 上記電子機器部に対する操作が可能とさ
    れ、操作に応じた操作情報を出力する操作手段が備えら
    れると共に、 上記表示制御手段は、 上記操作情報に基づいて、上記表示切り換えによって次
    に表示されるべき上記電子機器部関連表示を決定するよ
    うにされていることを特徴とする請求項1に記載の電子
    機器。
  3. 【請求項3】 上記電子機器部の動作状態を認識するこ
    とのできる動作状態認識手段が備えられ、 上記表示制御手段は、 上記動作状態認識手段の認識結果に基づいて、上記表示
    切り換えによって次に表示されるべき上記電子機器部関
    連表示を決定するようにされていることを特徴とする請
    求項1に記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 上記表示制御手段は、 上記時間経過に従った表示状態遷移として、上記或る1
    つの電子機器部関連表示及び/又は上記或る他の電子機
    器部関連表示における所定の表示内容を所定方向にスク
    ロールさせる動作が得られるように、表示手段に対する
    制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の電子
    機器。
  5. 【請求項5】 当該電子機器の筐体には、特定の電子機
    器部に対応して所要の機能を有する1以上のパネル部位
    が配置されており、 上記表示制御手段は、スクロールさせるべき電子機器部
    関連表示が対応する電子機器部の上記パネル部位の配置
    位置に応じて決定されたスクロール方向によって、上記
    或る1つの電子機器部関連表示及び/又は上記或る他の
    電子機器部関連表示の表示内容をスクロールさせるよう
    に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の電
    子機器。
JP34098699A 1999-11-30 1999-11-30 電子機器 Withdrawn JP2001160284A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34098699A JP2001160284A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34098699A JP2001160284A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001160284A true JP2001160284A (ja) 2001-06-12

Family

ID=18342154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34098699A Withdrawn JP2001160284A (ja) 1999-11-30 1999-11-30 電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001160284A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002042425A (ja) 再生装置、記録装置、編集装置
JPH1116283A (ja) 再生装置
JPH07326175A (ja) 記録又は再生装置
JP4304802B2 (ja) ダビング装置
KR100665157B1 (ko) 더빙 장치 및 더빙 방법
US6295267B1 (en) Digital signal recording apparatus, recording method thereof, remote controlling apparatus for use therewith, remote controlling method thereof, and dubbing system for use therewith
WO2002058067A1 (fr) Appareil de reproduction
JPH11185459A (ja) 記録システム、記録装置
US6631100B2 (en) Recording apparatus, recording method, and dubbing apparatus for recording or dubbing programs and character data
JPH10320898A (ja) 記録装置、記録システム、及びダビング方法
JPH11242851A (ja) 再生方法および記録媒体
JPH11242875A (ja) 再生方法および記録媒体
JPH06259937A (ja) 記録媒体、記録又は再生装置
JP2001160284A (ja) 電子機器
JP2002269903A (ja) 記録装置、記録システム
JPH09146678A (ja) 文字入力装置
JP2002343062A (ja) 追加記録制御方法及び追加記録制御装置
JPH10247356A (ja) 再生装置
JPH10247357A (ja) 再生装置
JP3991474B2 (ja) 記録装置
JPH0982035A (ja) ディスク再生装置
JPH1079189A (ja) 文字入力システム
JPH1153872A (ja) 文字情報表示装置
JP3624900B2 (ja) 記録又は再生装置及び記録又は再生方法
JPH0757437A (ja) 記録装置及び再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070206