JP2001160217A - 円盤状記録媒体記録再生装置の制御補正方法および円盤状記録媒体記録再生装置 - Google Patents

円盤状記録媒体記録再生装置の制御補正方法および円盤状記録媒体記録再生装置

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JP2001160217A
JP2001160217A JP2000284363A JP2000284363A JP2001160217A JP 2001160217 A JP2001160217 A JP 2001160217A JP 2000284363 A JP2000284363 A JP 2000284363A JP 2000284363 A JP2000284363 A JP 2000284363A JP 2001160217 A JP2001160217 A JP 2001160217A
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JP2000284363A
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English (en)
Inventor
Yuji Takagi
裕司 高木
Keiichi Kawashima
啓一 川島
Hiroshi Sugimoto
博司 杉本
Hirobumi Ide
博文 井出
Kenzo Ishibashi
謙三 石橋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小容量のメモリを用いて、リアルタイムデータ
の記録再生を可能にする。 【解決手段】本発明による制御補正方法は、円盤状記録
媒体記録再生装置600の制御を、記録再生装置内部の
温度変化などの環境変化に応じて補正する制御補正方法
である。この方法は、制御補正の実行を要求する補正要
求ステップと、補正要求を受けて、制御補正の実行を禁
止するかまたは許可するかを判断する補正判断ステップ
と、補正判断ステップにより制御補正の実行が許可され
た場合に、制御補正を実行する補正実行ステップと、を
包含する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ放送等の音
声映像(AV)データをリアルタイムに記録再生する円
盤状記録媒体記録再生装置の制御補正方法、および円盤
状記録媒体記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクビデオレコーダー等の記録再
生装置は、円盤状の光ディスクを記録媒体として用い
る。光ディスクにおけるデータの記録再生は、その記録
面に半導体レーザからの出射光を1ミクロン以下の微小
スポットに集光することで行われる。このような光ディ
スクは、高密度大容量の記録メディアとして、従来のテ
ープメディアに比べてランダムアクセス性に優れてい
る。また、レーザ光を利用した非接触な記録再生が可能
なため繰り返し利用による劣化が少なく、ディスク製造
者によるマスタリングによって、安価に大量の複製が可
能である。
【0003】例えば光ディスクの1種であるCDは、高
音質のデジタルオーディオとして、従来のアナログ記録
のレコードに取り変わって一般的になっている。また、
近年、高品質の画像データがデジタル記録されたDVD
が商品化され、AVデータのデジタル記録媒体としての
光ディスクが今後さらに発展していくことが予想され
る。
【0004】CDやDVDなどの光ディスクは、ディス
ク製造業者によってデータがプリピットの形で予め記録
されており、再生専用のものである。これに対し近年、
ユーザーが家庭でAVデータを記録できる記録型の光デ
ィスク、例えば、DVD−RAM等が開発されている。
このような記録型の光ディスクを用いてテレビ放送の記
録再生を行う光ディスクビデオレコーダー等の製品は、
従来のVHSを始めとするビデオテープレコーダーに置
き換わる新規な商品として、その開発が現在進められつ
つある。
【0005】上記のような非接触な記録再生を行い高記
録密度が可能な光ディスクを利用する記録再生装置にお
いては、レーザー光を媒体に予め設けられたトラックあ
るいはランドに安定して追従させるためのトラッキング
制御技術や、微小スポット形成のためのフォーカス制御
技術、また一定した出力パワーを実現するレーザーパワ
ー制御技術が不可欠である。これらの制御技術は、光デ
ィスクの高記録密度化が進むにつれますます高精度な制
御が要求されている。
【0006】上記のような制御の精度を高めるために、
例えば、記録再生装置の制御を、記録再生装置内部の温
度変化などの環境変化に応じて補正する制御補正が行わ
れている。この制御補正において、装置内部の温度が変
化した場合、温度に依存する回路特性や半導体レーザー
の出力パワー等の変動に適応するように、たとえ記録あ
るいは再生の実行中であっても、その時の装置周囲温度
や内部温度に応じた制御補正の処理を実行するようにな
っている。こうすることで、より高精度な制御を実現し
ている。
【0007】以下に、図1〜3を参照しながら、上記の
温度変化に関する制御補正方法について具体的に説明す
る。
【0008】図1は円盤状記録媒体である光ディスク1
00の記録面の平面図である。光ディスク上には、デー
タ領域101およびリードイン領域102が設けられて
いる。データ領域101は音声映像(AV)データを記
録するための領域を含んでおり、リードイン領域102
はディスクの管理情報が記録されるコントロールトラッ
クや、制御補正を実行するためのテスト領域104を含
む。なお、図1には示されていないが、光ディスクの記
録面はデータを記録するための複数のトラックが円周方
向に沿って形成されており、さらに、1本のトラック
は、複数の、データの記録再生の単位となるセクタに分
けられている。
【0009】データ領域101に記録されるAVデータ
として、例えばTV放送等の番組情報がある。ランダム
アクセスを特徴とする光ディスクでは、記録や消去を繰
り返した結果、1つの番組が複数の領域に分散されて記
録される場合がある。図1では、例えば、領域103
a,103b,103cの3つの領域に1つの番組情報
が記録される場合を示している。
【0010】以下に、図1の光ディスクに対するデータ
記録について説明する。
【0011】記録データは始めに領域103aに記録さ
れ、記録データaとなる。次に記録データは領域103
bに記録されるが、この記録をするためには、記録に用
いられる記録再生装置内の光ヘッドを領域103aから
領域103bに移動させるためのシーク動作が必要とな
る。「シーク」は、記録あるいは再生の目的トラックへ
の光ヘッドの移動、および目的セクタまでのディスク回
転待ちを含む。さらに、「シーク時間」は、シーク動作
の所要時間に加え、記録再生のためにディスクの回転速
度を変更させるCLV方式やZCAV方式の場合には、
ディスクモータの回転速度が記録再生に適応した回転速
度になるまでの整定時間等を含んだ、次の記録再生を実
行できるまでに必要な時間を指す。
【0012】シーク動作の実行後、記録データは領域1
03bに記録され、記録データbとなる。その後、領域
103bから領域103cへのシーク動作が実行され、
領域103cに記録データが記録され、記録データcと
なる。このように、シークと記録を繰り返して1つの連
続なAVデータを複数領域に分散記録する。
【0013】シーク実行時の記録データは、一時的に、
記録再生装置内の半導体メモリに格納され、シーク完了
後に記録領域に記録される。図2は、上記した記録デー
タa,b,cを各領域103a,103b,103cに
記録する時の半導体メモリに一時的に格納される記録デ
ータの量を示すバッファモデルである。図2において、
横軸は時間であり、縦軸はそのときのデータ格納量であ
る。
【0014】まず、期間201において記録データaが
記録される。このとき、記録データの生成速度以上でデ
ータを記録するので、データ格納量は減少し、データが
生成されると直ちにディスクに記録される。
【0015】記録データaの記録後、期間202におい
て、記録データbの記録のためにシークを実行する。こ
の間、ディスクにデータ記録は不可能であるために、生
成された記録データはすべてメモリに一時的に格納さ
れ、格納データ格納量は増加する。シーク完了時、格納
量は図2における最大値Aに到達する。
【0016】光ヘッドが記録データbを記録する領域1
03bに到達後、期間203において、シーク期間20
2に貯まったデータを含めて記録データbを記録する。
このとき、記録データの生成速度以上でデータを記録す
るので、データ格納量は減少し、格納量が0近傍になっ
た以後はデータが生成されると直ちにディスクに記録さ
れる。
【0017】期間204は、期間202と同様に、記録
データcの記録のためにシークを実行する。この間、デ
ィスクにデータ記録は不可能であるために、生成された
記録データはすべてメモリに一時的に格納され、格納デ
ータ格納量は増加する。
【0018】期間205は、期間203と同様にシーク
期間204に貯まったデータを含めて記録データcを記
録する。このとき、記録データの生成速度以上でデータ
を記録するので、データ格納量は減少し、格納量が0近
傍になった以後はデータが生成されると直ちにディスク
に記録される。
【0019】以上のように、単にシークと記録を繰り返
す場合、記録再生装置がシークの最大時間に生成される
データ量以上の半導体メモリを備えれば、シークの間に
伝送してくる記録データはメモリに一時的に退避でき、
AVデータは途切れることなく、リアルタイムに記録で
き、見かけ上、実際はシークで中断された分割記録では
あるが、AVデータの連続記録が可能になる。図2にお
いて、メモリ内のデータ量の最大値はAとなる。例え
ば、最大シーク時間が1秒、データ生成速度が10Mb
psの場合、データ量Aは10Mbitになり、これ以
上の容量の半導体メモリを用いることでAVデータの連
続記録が可能になる。
【0020】以下に、従来技術による記録再生装置の制
御補正方法を説明する。従来の制御補正では、装置内部
の温度を計測し、一定量以上の温度変化を検出すると制
御補正要求が出され、制御補正要求が出されると、直ち
に制御補正が実行されていた。図3は、このような従来
の制御補正において、図2に示す記録の実行中に、シー
クの直後という最悪のタイミングで出された制御補正要
求に従って、制御補正が実行された場合のバッファモデ
ルである。図3において、横軸は時間であり、縦軸はそ
のときのデータ格納量である。
【0021】まず、期間301において、記録データa
が記録される。このとき、記録データの生成速度以上で
データを記録するので、データ格納量は減少し、データ
が生成されると直ちにディスクに記録される。
【0022】記録データaの記録後の期間302におい
て、記録データbの記録のためにシークを実行する。こ
の間、ディスクにデータ記録は不可能であるために、生
成された記録データはすべてメモリに一時的に格納さ
れ、格納データ格納量は増加する。シーク完了時、格納
量は図3における最大値Aに到達する。
【0023】期間302の終了時刻307、すなわち記
録データbを記録する直前に、制御補正要求が発生す
る。従来によれば、制御補正要求が発生すると直ちに制
御補正を実行するので、時刻307から制御補正が実行
される。
【0024】制御補正は次のように行なわれる。例えば
記録に用いるレーザーの記録パワーを調整する場合は、
光ヘッドを図1に示すデータを記録するデータ領域10
1から光ディスクの最内周(あるいは最外周)に設けら
れたテスト領域104に移動させ、記録パワーを少しづ
つ変化させながらテストデータを試し記録しさらにこれ
を再生することで、その時の温度に応じた最適記録パワ
ーを検出する。検出された最適記録パワーに基づいて回
路定数が調整され、それ以降の記録はこの最適記録パワ
ーにより行なわれるようにする。
【0025】制御補正の間、データ記録は不可能なため
に、生成された記録データはすべてメモリに一時的に格
納され、格納データ格納量は図3に示されるように増加
する。制御補正を実行し、光ヘッドを記録データbの記
録領域103bに戻すための再度のシーク(不図示)を
完了する時は、格納量は図3における最大値Bに到達す
る。
【0026】期間304において、光ヘッドがシークに
より領域103bに到達後、制御補正期間303に貯ま
ったデータを含めて記録データbを記録する。このと
き、記録データの生成速度以上でデータを記録するの
で、データ格納量は減少し、格納量が0近傍になった以
後はデータが生成されると直ちにディスクに記録され
る。
【0027】期間305には、期間302と同様に、記
録データcの記録のためにシークを実行する。この間、
ディスクにデータ記録は不可能であるために、生成され
た記録データはすべてメモリに一時的に格納され、格納
データ格納量は増加する。
【0028】その次の期間306には、期間304と同
様にシーク期間305に貯まったデータを含めて記録デ
ータcを記録する。このとき、記録データの生成速度以
上でデータを記録するので、データ格納量は減少し、格
納量が0近傍になった以後はデータが生成されると直ち
にディスクに記録される。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、シーク
と記録を繰り返す中に制御補正を実行する場合、従来の
制御補正方法によれば、AVデータが途切れることなく
リアルタイムで連続に読み取るためには、シークの最大
時間と制御補正の実行時間を加算した時間に生成される
データ量以上の容量をもつ半導体メモリが記録再生装置
に備えられることが必要になる。図3においては、最大
値はBとなり、例えば、最大シーク時間が1秒、制御補
正実行時間が1秒、データ生成速度が10Mbpsの場
合、Bは20Mbitになり、制御補正を実行するため
には、シーク時間だけのために必要なメモリ容量の2倍
程度の半導体メモリが必要となる。
【0030】すなわち、従来によれば、テレビ放送等の
リアルタイムデータを記録再生する際に制御補正処理を
行う場合に、制御補正の開始から終了までに必要な数秒
以上の時間の間AVデータの記録のための読み取りや再
生を中断させないためには、制御補正処理中の記録再生
データを一時格納するための大容量の半導体メモリが必
要とするという問題があった。
【0031】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、小容量の半導体メ
モリを用いて、リアルタイムデータの記録再生を行う場
合の制御補正を実行することができる、記録再生装置お
よびその制御補正方法を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明による制御補正方
法は、円盤状記録媒体記録再生装置の制御を、該記録再
生装置内部の温度変化などの環境変化に応じて補正する
制御補正方法であって、該制御補正の実行を要求する補
正要求ステップと、該補正要求を受けて、該制御補正の
実行を禁止するかまたは許可するかを判断する補正判断
ステップと、該補正判断ステップにより該制御補正の実
行が許可された場合に、該制御補正を実行する補正実行
ステップと、を包含しており、そのことにより上記目的
が達成される。
【0033】前記記録媒体上には複数の記録領域が設け
られており、音声映像データは光ヘッドにより該複数の
記録領域に記録され、該音声映像データの記録または再
生において該光ヘッドが該複数の領域間を移動するため
のシーク動作が行われ、前記補正判断ステップにおい
て、該シーク動作の実行から所定の期間内は、前記制御
補正の実行を禁止するようになっている。また、前記補
正判断ステップにおいて、現時点から所定の期間内に該
シーク動作が発生すると予測される場合は、前記制御補
正の実行を禁止するようになっている。
【0034】ある実施形態では、前記シーク動作の発生
の予測は、前記記録媒体上における前記音声映像データ
の記録位置に関するファイル管理情報、および現在の記
録再生の実行位置に基づいて行う。
【0035】ある実施形態では、前記記録再生装置は記
録あるいは再生する音声映像データを一時格納するメモ
リ部を備えており、前記補正判断ステップにおいて、前
記制御補正の実行の禁止または許可についての判断は、
記録再生時に該メモリ部に格納されているデータ量に応
じて行われる。
【0036】記録時には、前記メモリ部に格納されてい
るデータ量が所定の第1のデータ量以上の場合に、前記
制御補正の実行を禁止する。
【0037】再生時には、前記メモリ部に格納されてい
るデータ量が所定の第2のデータ量以下の場合に、前記
制御補正の実行を禁止する。
【0038】好ましくは、前記補正要求ステップは、前
記装置内部の温度が、前回の制御補正実行時の温度から
所定の温度差以上変化したことを検知したときに、前記
制御補正の実行を要求する。
【0039】ある実施形態では、前記補正実行ステップ
は、記録時のレーザーパワーの調整や再生時のフォーカ
ス位置調整等を包含する。
【0040】本発明による記録再生装置は、音声映像デ
ータを円盤状記録媒体上に記録またはそれより再生する
記録再生部と、記録または再生する音声映像データを一
時格納するメモリ部と、を有する記録再生装置であっ
て、該記録再生装置の制御を、該記録再生装置内部の温
度変化などの環境変化に応じて補正する、制御補正を実
行させるための補正要求を出力する補正要求部と、該補
正要求を受けて、該制御補正の実行を禁止するかまたは
許可するかを判断し、禁止または許可指令を出力する補
正判断部と、該許可指令を受けた場合に該制御補正を実
行する補正実行部と、を備えており、そのことにより上
記目的が達成される。
【0041】前記記録媒体上には複数の記録領域が設け
られており、音声映像データは光ヘッドにより該複数の
記録領域に記録され、該音声映像データの記録または再
生において該光ヘッドが該複数の領域間を移動するため
のシーク動作が行われ、前記補正判断部は、該シーク動
作の実行から所定の期間内において前記制御補正の実行
を禁止する、指令を前記補正実行部に出力するように構
成されている。また、前記補正判断部は、現時点から所
定の期間内に該シーク動作が発生すると予測される場合
に、前記制御補正の実行を禁止する指令を前記補正実行
部に出力するように構成されている。
【0042】ある実施形態では、前記シーク動作の発生
の予測は、前記記録媒体上における前記音声映像データ
の記録位置に関するファイル管理情報、および現在の記
録再生の実行位置に基づいて行うようになっている。
【0043】ある実施形態では、前記補正判断部は、記
録再生時に前記メモリ部に格納されているデータ量に応
じて、前記制御補正の実行を禁止するかまたは許可する
かを判断するように構成されている。
【0044】記録時には、前記メモリ部に格納されてい
るデータ量が所定の第1のデータ量以上の場合に、前記
制御補正の実行が禁止されるようになっている。
【0045】再生時には、前記メモリ部に格納されてい
るデータ量が所定の第2のデータ量以下の場合に、前記
制御補正の実行が禁止されるようになっている。
【0046】好ましくは、前記補正要求部は、前記装置
内部の温度が、前回の制御補正実行時の温度から所定量
以上変化したことを検知したときに、前記補正要求を出
力するように構成されている。
【0047】ある実施形態では、前記補正実行部は、記
録時のレーザーパワーの調整や再生時のフォーカス位置
調整等を行うように構成されている。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明において、円盤状記録媒体
記録再生装置の制御を、記録再生装置内部の温度変化な
どの環境変化に応じて補正する制御補正について、その
制御補正の要求を受けた場合は、まず制御補正の実行を
禁止するかまたは許可するかを判断する。この判断に基
づいて、制御補正の実行が許可されたときに制御補正を
実行するようになっている。なお、上記の環境変化は、
記録再生装置内部の温度変化など以外に、例えば、記録
再生装置の動作のために装置に供給される電圧の変化な
ども含む。
【0049】以下に、記録再生装置内部の温度変化に対
応する制御補正を例に、制御補正の実行の禁止または許
可の判断およびそれに関連する構成を中心に、本発明の
実施形態を説明する。
【0050】(第1の実施形態)第1の実施形態とし
て、本発明による円盤状記録媒体記録再生装置の制御補
正方法を説明する。
【0051】本実施形態において、制御補正の要求を受
けた場合に行なわれる制御補正の実行の禁止または許可
の判断は、記録再生時に、記録再生装置内の記録あるい
は再生する音声映像データを一時格納する半導体メモリ
(バッファメモリ)に格納されているデータ量に応じて
行われる。
【0052】より具体的に、記録時には、半導体メモリ
に格納されている記録データが所定の第1のデータ量以
上の場合には、制御補正要求が出されても制御補正の実
行を禁止するようになっている。第1のデータ量は、実
装している半導体メモリの総容量から、制御補正の実行
時間に生成されるデータ量を減算した値より少ない値で
ある。
【0053】また、再生時には、半導体メモリに格納さ
れている記録データが所定の第2のデータ量以下の場合
には、制御補正要求が出されても制御補正の実行を禁止
するようになっている。第2のデータ量は、制御補正の
実行時間に、記録再生装置よりその外部のTVモニタな
どに送出されるデータ量より大きい値である。
【0054】以下に、図4Aを参照しながら、本実施形
態による、記録時の制御補正の動作を説明する。図4A
は、記録および制御補正を実行するときのバッファモデ
ルを示す。横軸は時間を示し、縦軸は、記録および制御
補正を実行するときの、記録再生装置内の半導体メモリ
に格納されているデータ量(格納データ量)を示す。図
4Aの例は、図1および2に示すような、記録データ
a,b,cを光ディスク100に記録する場合に関し、
また、制御補正要求が図3の例と同様にシークの直後と
いうタイミングで出された場合に関する。なお、記録デ
ータa,b,cを光ディスク100に記録する基本的な
記録動作、ならびにシークおよびシーク時間に関する定
義は図1について説明したものと同様である。
【0055】まず、期間401において、記録データa
が記録される。このとき、記録データの生成速度以上で
データを記録するので、データ格納量は減少し、データ
が生成されると直ちにディスクに記録される。
【0056】その次の期間402において、記録データ
bの記録のためにシークを実行する。この間、ディスク
にデータ記録は不可能であるために、記録再生装置外部
のアンテナなどから受信したTV放送をデジタル化しさ
らに圧縮することで生成された記録データはすべてメモ
リに一時的に格納され、格納されるデータ量は増加す
る。シーク完了時、格納量は図4Aにおけるデータ量A
に到達する。
【0057】シークする期間402の直後、すなわち記
録データbを記録する直前のタイミング408に制御補
正要求が発生する。本実施形態において、記録時の制御
補正は、メモリ部に格納されているデータ量が所定の第
1のデータ量より少ない場合にのみ実行される。タイミ
ング408において、データ量Aが第1のデータ量D以
上となっているため、制御補正は実行されない(禁止さ
れる)。
【0058】期間403において、記録データbの記録
を実行する。記録データの生成速度以上でデータを記録
するので、データ格納量は徐々に減少する。
【0059】記録データbの記録が成されることによ
り、データ格納量が第1のデータ量Dより低くなると、
要求されていた制御補正を実行する(期間404)。制
御補正は次のように行なわれる。例えば記録に用いるレ
ーザーの記録パワーを調整する場合は、まず、記録再生
装置に備えられた光ヘッドを図1に示すデータを記録す
るデータ領域101から光ディスクの最内周(最外周で
もよい)に設けられたテスト領域104に移動させる。
それから、記録パワーを少しづつ変化させながらテスト
データを試し記録しさらにこれを再生することで、その
時の温度に応じた最適記録パワーを検出する。検出され
た最適記録パワーに基づいて回路定数が調整され、それ
以降の記録はこの最適記録パワーにより行なわれるよう
にする。
【0060】制御補正の間、データ記録は不可能なため
に、生成された記録データはすべてメモリに一時的に格
納され、データ格納量は図4Aに示されるように増加す
る。制御補正を実行し、光ヘッドを記録データbの記録
領域103bへ戻すための再度のシーク(不図示)を完
了する時は、格納量は図4Aにおけるデータ量Cに到達
する。
【0061】期間405において、光ヘッドがシークに
より領域103bに到達後、制御補正期間404で貯ま
ったデータを含めて記録データbを記録する。このと
き、記録データの生成速度以上でデータを記録するの
で、データ格納量は減少し、格納量が0近傍になった以
後はデータが生成されると直ちにディスクに記録され
る。
【0062】期間406には、期間402の場合と同様
に、記録データcの記録のためにシークを実行する。こ
の間、ディスクにデータ記録は不可能であるために、生
成された記録データはすべてメモリに一時的に格納さ
れ、格納データ格納量は増加する。
【0063】その次の期間407には、期間403の場
合と同様に、シーク期間406に貯まったデータを含め
て記録データcを記録する。このとき、記録データの生
成速度以上でデータを記録するので、データ格納量は減
少し、格納量が0近傍になった以後はデータが生成され
ると直ちにディスクに記録される。
【0064】以上のように、本実施形態では、制御補正
はバッファメモリ中に格納されているデータ量が第1の
データ量Dより低い場合のみ実行するために、格納デー
タ量が、シーク直後にバッファメモリに貯まった状態か
らさらに制御補正の実行のために増加することがない。
このため、シークと記録を繰り返す中に制御補正を実行
する場合でも、本発明は、上述した従来例に比べて、よ
り少ないデータ格納量の半導体メモリで、AVデータが
途切れることなく、リアルタイムにAVデータを連続的
に記録することが可能になる。
【0065】図4Aにおける最大値の格納データ量Cに
ついて、D=1Mbitとすれば、例えば、最大シーク
時間が1秒、制御補正実行時間が1秒、データ生成速度
が10Mbpsの場合、データ量Cは11Mbitにな
る。図3に示した従来の方法に比較し、より少ない半導
体メモリを用いてAVデータのリアルタイム記録が可能
になる。
【0066】逆に、実装している半導体メモリの容量を
Xとすると、制御補正の実行を許可するか禁止するかを
判断する所定の第1のデータ量Dは、 D < X−制御補正実行時間×データ生成速度 であれば良い。
【0067】以下に、図4Bを参照しながら、本実施形
態による、再生時の制御補正の動作を説明する。図4B
は、再生の実行中に制御補正をするときのバッファモデ
ルを示す。図4Bにおいて、横軸は時間を示し、縦軸
は、再生および制御補正を実行するときの、記録再生装
置内の半導体メモリに格納されているデータ量(格納デ
ータ量)を示す。図4Bの例は、図4Aの例に対応し、
光ディスク100に記録されている記録データa,b,
cを再生する場合に関し、さらに、制御補正要求がシー
クの直後というタイミングで出された場合に関する。
【0068】まず、期間401'において、記録データ
aが再生され再生データa'となる。このとき、記録再
生装置は光ディスク100からAVデータを読み出す速
度より低い速度で、AVデータをその外部のTVモニタ
などに送出するので、半導体メモリ内の格納データ量は
増加する。
【0069】記録データaの再生後の期間402'にお
いて、記録データbの再生のためにシークを実行する。
この間、ディスクからデータの読み出しが不可能である
ために、メモリに一時的に格納された再生データを記録
再生装置の外部のTVモニタなどに送出するのみの動作
が行なわれ、格納データ量はデータ量A'まで減少す
る。
【0070】シークするための期間402'の直後、す
なわち記録データbを再生する直前のタイミング408
に制御補正要求が発生する。本実施形態においては、制
御補正はバッファメモリ中に格納されているデータ量が
所定の第2のデータ量D'より多い場合のみ実行する。
タイミング408において、格納量A'が第2のデータ
量D'より少ないため、制御補正の実行は禁止され、そ
の代わり記録データbの再生を実行する(期間40
3')。記録再生装置が再生データを、光ディスクから
データを読み出す速度より低い速度でその外部のTVモ
ニタなどに送出するので、半導体メモリ中のデータ格納
量は徐々に増加する。
【0071】データ格納量が第2のデータ量D'より高
くなると、要求されていた制御補正を実行する(期間4
04')。制御補正は次のように行なわれる。例え再生
中であっても次に記録を実行する時に速やかに記録動作
を行うために、常に記録パワーをその時の温度に応じた
最適パワーになるように調整しておく必要がある。この
ために、例えば、記録に用いるレーザーの記録パワーを
調整する場合は、光ヘッドを図1に示すデータを再生す
るデータ領域101から光ディスクの最内周(あるいは
最外周)に設けられたテスト領域104に移動させ、記
録パワーを少しづつ変化させながらテストデータを試し
記録しさらにこれを再生することで、その時の温度に応
じた最適記録パワーを検出する。検出された最適記録パ
ワーに基づいて回路定数が調整され、それ以降の記録は
この最適記録パワーにより行なわれるようにする。ま
た、例えばその時の温度に最適なフォーカス位置の調整
や、再生回路のイコライズ補正量などの調整が行なわ
れ、最適な再生状態を維持するための制御補正が行われ
る。
【0072】制御補正の間、ディスクからデータの読み
出しが不可能であるために、メモリに一時的に格納され
た再生データを記録再生装置の外部のTVモニタなどに
送出するのみの動作が行なわれ、格納データ量は減少す
る。制御補正を実行し、光ヘッドを記録データbの記録
領域103bへ戻すための再度のシーク(不図示)を完
了する時は、格納量は図4Bにおけるデータ量C'に到
達する。
【0073】期間405'において、光ヘッドがシーク
により領域103bに到達後、続けて記録データbの再
生が行なわれる。このとき、記録再生装置が再生データ
を、光ディスクからデータを読み出す速度より低い速度
でその外部のTVモニタなどに送出するので、半導体メ
モリ中のデータ格納量は徐々に増加する。
【0074】期間406'には、期間402'と同様に、
記録データcの再生のためにシークを実行する。この
間、ディスクからデータの読み出しが不可能であるため
に、メモリに一時的に格納された再生データを記録再生
装置の外部のTVモニタなどに送出するのみの動作が行
なわれ、格納データ量は減少する。
【0075】その次の期間407'には、期間403'の
場合と同様な形で、記録データcの再生を行う。このと
き、記録再生装置が再生データを、光ディスクからデー
タを読み出す速度より低い速度でその外部のTVモニタ
などに送出するので、半導体メモリ中のデータ格納量は
徐々に増加する。
【0076】このように、再生時において、バッファメ
モリに格納された先読みデータが所定の第2のデータ量
D'より高い場合にのみ制御補正を実行する。これによ
り、従来例に比べてより少ない容量の半導体メモリを用
いても、再生においてシークおよび制御補正を行うこと
で半導体メモリ内の先読みデータがなくなり、リアルタ
イムのAVデータの再生が不可能になることを回避でき
る。
【0077】以上のように、本実施形態によれば、記録
または再生時にバッファメモリに格納されたデータ量に
基づいて制御補正実行の禁止または許可を判断し、実質
的に制御補正実行の禁止期間を設けることで、より少な
い容量の半導体メモリを用いて、リアルタイムのAVデ
ータの記録再生と制御補正の実行を両立させることがで
きる。
【0078】(第2の実施形態)以下に、第2の実施形
態として、本発明による他の、円盤状記録媒体記録再生
装置の制御補正方法を説明する。
【0079】上記の第1の実施形態では、制御補正の要
求を受けた場合に行なわれる制御補正の実行の禁止また
は許可の判断は、記録再生時に半導体メモリに格納され
ているデータ量に応じて行われる。これに対し、本実施
形態において、シークが発生する期間前後に所定の制御
補正禁止区間が設けられ、上記の判断は、現時点がこの
所定の制御補正禁止区間内にあるかどうかに基づいて行
なわれる。所定の制御補正禁止区間内において、制御補
正要求があっても、制御補正は実行されないようになっ
ている。なお、制御補正禁止区間は、記録に先立ち予め
決められた記録領域の割り当に基づいて設定することが
できる。
【0080】図5は、記録および制御補正を実行すると
きのバッファモデルを示す。横軸は時間を示し、縦軸
は、記録および制御補正を実行するときの、記録再生装
置内の半導体メモリに格納されているデータ量(格納デ
ータ量)を示す。図5の例は、図1および2に示すよう
な、記録データa,b,cを光ディスク100に記録す
る場合に関する。
【0081】図5に示されるように、各シーク期間50
2、504の前後の所定期間は、制御補正禁止区間50
8となっている。
【0082】まず、期間501において、記録データa
が記録される。このとき、記録データの生成速度以上で
データを記録するので、データ格納量は減少し、データ
が生成されると直ちにディスクに記録される。
【0083】その次の期間502において、記録データ
bの記録のためにシークを実行する。この間、ディスク
にデータ記録は不可能であるために、記録再生装置外部
のアンテナなどから受信したTV放送をデジタル化しさ
らに圧縮することで生成された記録データはすべてメモ
リに一時的に格納され、格納データ格納量は増加する。
シーク完了時、格納量は図5におけるデータ量Aに到達
する。
【0084】その次の期間503において、シーク期間
502に貯まったデータを含めて記録データbを記録す
る。このとき、記録データの生成速度以上でデータを記
録するので、データ格納量は減少し、格納量が0近傍に
なった以後はデータが生成されると直ちにディスクに記
録される。
【0085】記録データbの記録を完了する直前のタイ
ミング509に、制御補正要求が発生する。各シーク期
間の前後の所定期間は制御補正禁止区間508となって
いるため、タイミング509の時点で制御補正要求が発
生しても制御補正は禁止される。
【0086】そのため、制御補正を実行する代わりに、
期間503が終了したら記録データcの記録のためのシ
ークを実行する(期間504)。この間、ディスクにデ
ータ記録は不可能であるために、生成された記録データ
はすべてメモリに一時的に格納され、格納データ格納量
は増加する。
【0087】シーク期間504が終了したら、期間50
5において、シーク期間504に貯まったデータを含め
て記録データcを記録する。このとき、記録データの生
成速度以上でデータを記録するので、データ格納量は減
少し、格納量が0近傍になった以後はデータが生成され
ると直ちにディスクに記録される。
【0088】シーク期間504の終了時刻から所定の制
御補正禁止区間508を経過すると、要求されていた制
御補正が実行される(期間506)。例えば記録に用い
るレーザーの記録パワーを調整する場合は、光ヘッドを
図1に示すデータを記録するデータ領域101から光デ
ィスクの最内周(あるいは最外周)に設けられたテスト
領域104に移動させ、記録パワーを少しづつ変化させ
ながらテストデータを試し記録しさらにこれを再生する
ことで、その時の温度に応じた最適記録パワーを検出す
る。検出された最適記録パワーに基づいて回路定数が調
整され、それ以降の記録はこの最適記録パワーにより行
なわれるようにする。
【0089】制御補正の間、データ記録は不可能なため
に、生成された記録データはすべてメモリに一時的に格
納され、格納データ格納量は増加する。制御補正の実行
後、記録データcを記録するために、光ヘッドを記録領
域103cに戻すための再度のシーク(不図示)を完了
する時は、データ格納量は図5における最大値Fに到達
する。
【0090】光ヘッドが領域103cに到達後、制御補
正期間506で貯まったデータを含めて記録データcを
記録する。このとき、記録データの生成速度以上でデー
タを記録するので、データ格納量は減少し、格納量が0
近傍になった以後はデータが生成されると直ちにディス
クに記録される。
【0091】以上のように、本実施形態では、現時点が
シーク期間の前後に設けられている所定の制御補正禁止
区間内あれば、制御補正要求があっても制御補正を実行
しない。言い換えれば、ある時点において、この時点の
前後の所定期間(制御補正禁止区間)内にシークが実行
されることがないときにのみ、制御補正を実行する。こ
れにより、格納データが、シーク前後でバッファメモリ
に貯まった状態からさらに制御補正の実行のために増加
することがない。このことから、従来例に比べて、より
少ないデータ格納量の半導体メモリで、AVデータが途
切れることなく、リアルタイムにAVデータを連続的に
記録することが可能になる。
【0092】図5においては、格納データ量の最大値は
Fとなり、制御補正禁止区間を適当に広く設けること
で、例えば、最大シーク時間が1秒、制御補正実行時間
が1秒、データ生成速度が10Mbpsの場合でも、デ
ータ量Fはおよそ10Mbit近傍になり、図3に示し
た従来の方法に比較し、より少ない半導体メモリを用い
てリアルタイムデータの記録が可能になる。
【0093】なお、制御補正禁止区間508(Y)は、
シーク動作によりバッファに溜まったデータがその後の
記録動作により無くなる時間以上あればよく、 Y>データ生成速度×最大シーク時間/(記録速度―デ
ータ生成速度) となる。
【0094】なお、以上の説明では、記録時のみの説明
を行ったが、再生時も同様に、ある時点において、この
時点の前後の所定期間(制御補正禁止区間)内にシーク
が実行されないときにのみ、制御補正を実行するように
する。このことで、先読みデータが、シーク前後でバッ
ファメモリ内のデータ量が少なくなっている状態からさ
らに制御補正の実行のため減少することがない。このこ
とから、より少ないメモリの増加で、シークと再生を繰
り返す中に制御補正を実行する場合でも、AVデータが
途切れることなく、リアルタイムに連続再生が可能にな
ることは明らかである。
【0095】なお、制御補正の要求は、通常、比較的に
時定数のゆっくりとした温度変化を基に出される。この
ため、本発明の第1、第2の実施形態のように制御補正
要求が発生しても直ちにそれを実行せずに、制御補正禁
止区間後に制御補正を実行したとしても、例えばレーザ
の記録パワーの変動により記録または再生を失敗させる
ような実害は無い。例えば、ディスク挿入時、あるいは
電源投入時にレーザーパワー調整等の一連の制御補正を
行い、その後記録あるいは再生を実行した場合、これら
の動作実行による装置内部の温度上昇に基づく制御補正
要求は、数分から数十分後に発生する。このとき、数秒
から十数秒の制御補正禁止期間を設けたとしても上記の
ような実害は無い。また、逆に、数秒から十数秒の制御
補正禁止期間を見込んで、早めに制御補正要求を出すよ
うにしても良いことは明らかである。
【0096】(第3の実施形態)第3の実施形態とし
て、上記の第1、第2の実施形態で説明した制御補正方
法を実現する円盤状記録媒体記録再生装置(光ディスク
記録再生装置)を説明する。図6は本発明による光ディ
スク記録再生装置の一実施形態の構成図である。図6に
示す光ディスク記録再生装置600は、第1の実施形態
の制御補正方法を実現するための構成、および第2の実
施形態の制御補正方法を実現するための構成の両方を備
えている。
【0097】光ディスク記録再生装置600は、光ディ
スク601と、半導体レーザーおよび光学素子から構成
される光ヘッド602と、レーザ制御、再生信号の2値
化を行う記録再生制御回路603と、記録信号を記録に
適した形にデジタル変調および再生信号をデジタル復調
する変復調回路604と、媒体上の傷、埃等でで生起し
たエラーの誤り検出訂正処理を行う誤り検出訂正回路6
05と、誤り検出訂正回路605の作業用のWORK
RAM606と、記録データあるいは再生データのデー
タバッファとして用いるバッファRAM608(半導体
メモリ、バッファメモリ)と、バッファRAMの記録再
生制御を行うバッファ制御回路607と、デジタルAV
データの圧縮・伸張を行うMPEG符号/復号回路60
9と、TV放送を受信しデジタル化あるいは伸張された
AVデータをアナログ化してビデオやオーディオ信号を
生成するチューナー/AD/DA回路610と、光ヘッ
ド602の周囲温度を測定する温度センサー611と、
光ディスク記録再生装置全体を制御する制御CPU61
2とを備えている。
【0098】以上のように構成された光ディスク記録再
生装置において、データの再生の際には、光ディスク6
01に記録されたデータは、光ヘッド602に備えられ
た半導体レーザーのレーザービームの光ディスク601
からの反射光を記録再生制御回路603によりアナログ
信号化、増幅、2値化を行うことで、デジタル化された
再生信号618として変復調回路604に送出される。
変復調回路604では記録の際に8/10変調等のデジ
タル変調された信号をデジタル復調する。デジタル復調
された信号619は、誤り検出訂正回路605に送出さ
れ、WORKRAM606を用いて媒体の傷や埃とうに
起因する誤りの検出訂正処理が行われる。誤り検出訂正
処理は、例えば、既知のリードソロモン符号等の復号を
行うことで実行される。誤り検出訂正処理された再生デ
ータ620は、バッファ制御回路を経由してバッファR
AM608に格納される。再生時には、特殊再生やアク
セスの高速化を目的にバッファRAMには可能な限りの
再生データが先読みデータとして格納される。バッファ
RAM608に格納された再生データは、MPEG符号
/復号回路609に送出され、伸張処理が実行される。
伸張された再生データ622はチューナー/AD/DA
回路610に送出されアナログ化されてTVやオーディ
オ機器等の上位の機器へAV信号として送出される。
【0099】一方データの記録の際には、TV放送等の
アンテナ入力がチューナー/AD/DA回路610に入
力され、デジタル化されたAVデータとしてMPEG符
号/復号回路609に入力される。MPEG符号/復号
回路609は入力データをMPEG符号化し、バッファ
制御回路607を経由してバッファRAM608に格納
する。バッファRAM608は、記録時においては、記
録領域間のシークや制御補正期間等の実際に光ディスク
601に記録できない期間の記録データの一時退避用メ
モリとして用いられる。バッファRAM608に格納さ
れた記録データは誤り検出訂正回路605に送出され、
誤り検出訂正符号化されて符号化データ619として変
復調回路604に送出される。変復調回路604は8/
10変調等のデジタル変調を行い記録再生制御回路60
3に送出する。記録再生制御回路603は、変調データ
に基づいて、半導体レーザーのパワー変調を行い、光デ
ィスク601にデータを記録する。
【0100】以上の記録あるいは再生の全体制御は制御
CPU612によって制御される。また、上記の第1、
第2の実施形態について説明した制御補正も制御CPU
612によって制御される。
【0101】温度センサー611は光ヘッドあるいはレ
ーザーモジュール近傍に設置され、その時の温度を測定
している。温度測定値625は、常時制御CPU612
に送出され、制御補正要求部616によって、前回の制
御補正を実行した時点からの温度変化が常に検出され
る。制御補正要求部616では、温度変化が所定の温度
差以上となっていることを検出すると、制御補正要求を
制御補正判断部617に送出する。所定の温度差は、記
録再生装置の制御精度に対する要求を考慮して設定すれ
ばよい。制御精度の要求が高い場合は所定の温度差をよ
り小さい値に設定し、制御精度の要求が低い場合は所定
の温度差をより大きい値に設定することができる。制御
補正判断部617は、記録や再生実行状況やバッファR
AMに格納されているデータ量や、ファイル管理614
から送出される記録再生すべき領域情報から今後のシー
ク発生の予定を算出することで、制御補正を実行するか
どうかを判断する。
【0102】制御補正判断部617は、比較部704,
804と、シーク発生判別部705,805と、ゲート
回路628とを備えている。比較部704,804は、
バッファ制御回路607から送出されるバッファRAM
608のデータの格納量726と、記録時あるいは再生
時に応じて設定される所定の第1のデータ量Dあるいは
第2のデータ量D'とを比較して、制御補正を禁止する
かどうかを判別する(第1の実施形態関係)。シーク発
生判別部705,805は、ファイル管理614から送
出される現在実行中の記録再生位置623と今後の記録
再生を行う予定位置624を比較して、今後のシーク発
生の予定を算出し所定時間以内にシークが発生する場合
には制御補正を禁止するようになっている(第2の実施
形態関係)。ゲート回路628は、比較部704,80
4およびシーク発生判別部705,805のいずれから
も制御補正禁止であると判別されなかった場合にのみ制
御補正要求部616からの制御補正要求を実行するよう
に制御する。
【0103】制御補正判断部617によって、制御補正
を実行すると判断した場合には、制御補正を実行する指
令が制御補正実行部615および記録再生制御手段61
3に伝えられ、記録再生の実行が中断し、制御補正が実
行される。
【0104】ファイル管理部614は、AVデータの記
録あるいは再生に先立ち、光ディスク上において、記録
あるいは再生すべき領域を予め割り当てる。割り当てら
れた領域のアドレス情報に従って、記録再生制御手段6
13は記録再生を制御する。また、予め割当てられた領
域のアドレス情報と現在記録再生している領域のアドレ
ス情報を用いて、シーク発生判別部705,805は以
後のシーク発生の状況を判別する。なお、AVデータ記
録のためのファイル管理や領域割付に関しては、公知の
技術であり、例えば、国際公開公報第WO98/149
38号明細書の図3、図9、図13、および16ページ
11行目から17ページ10行目、19ページ14行目
から20ページ2行目に記載されている。
【0105】図7および8は、以上の制御CPU612
の制御補正判断部617の動作をより詳細に説明するフ
ローチャートである。図7はAVデータの記録の場合を
示し、図8はAVデータの再生の場合を示す。
【0106】以下に、図7を用いて記録の場合の制御補
正判断部617の動作を説明する。
【0107】まず、ステップS701において、記録す
べきAVデータが存在するかどうかを判断する。
【0108】記録すべきデータが存在しない場合、記録
を終了する(ステップS707)。
【0109】記録データが存在する場合、制御補正要求
が制御補正要求部616から、出されているかどうかを
判断する(ステップS702)。
【0110】制御補正要求が出されていない場合、ある
いは、現時点が制御補正禁止区間内にある場合には、引
き続きAVデータの記録を実行する(ステップS70
3)。
【0111】制御補正要求が出されている場合、バッフ
ァRAMに格納されている記録データの容量が所定の第
1のデータ量D以上であるかを判別する(ステップS7
04)。バッファRAMに格納されている記録データ量
が第1のデータ量D以上の場合、現在が制御補正禁止期
間内にあると判断し、制御補正を実行せずに、引き続き
AVデータの記録(ステップS703)を続行する。
【0112】バッファRAMに格納されている記録デー
タの量が第1のデータ量Dより少ない場合、ファイル管
理手段614から指示される記録領域と現在実行中の記
録領域から、今後所定時間(制御補正禁止区間の長さ)
以内にシークが発生するかどうかを判断する(ステップ
S705)。今後所定時間内にシークが発生する場合に
は、現在は制御補正禁止区間内にあると判断し、制御補
正を実行せずに、引き続きAVデータの記録(ステップ
S703)を続行する。
【0113】今後所定時間以内にシークが発生しないと
判断した場合、制御補正の実行を制御補正実行部615
に通知し制御補正を実行する(ステップS706)。制
御補正は、例えば前の実施形態で述べた方法と同様な方
法により、テスト領域104に光ヘッドを移動させ、テ
ストデータの記録再生を実行し、回路定数、最適なレー
ザーパワー設定等を行う。この間、MPEG符号/復号
回路609から送出される記録データは、バッファRA
M608に一旦格納され、制御補正実行後に記録領域に
記録される。
【0114】以下に、図8を用いて再生の場合の制御補
正判断部617の動作を説明する。
【0115】まず、ステップS801において、再生す
べきAVデータが存在するかどうかを判断する。
【0116】再生すべきデータが存在しない場合、再生
を終了する(ステップS807)。
【0117】再生データが存在する場合、制御補正要求
が制御補正要求部616から、出されているかどうかを
判断する(ステップS802)。
【0118】制御補正要求が出されていない場合、ある
いは、現時点が制御補正禁止区間内にある場合には、引
き続きAVデータの再生(ステップS803)を実行す
る。
【0119】制御補正要求が出されている場合、バッフ
ァRAMに格納されている先読みデータとしての再生デ
ータの量が所定の第2のデータ量D'以下であるかを判
別する(ステップS804)。再生データの量が第2の
データ量D' 以下の場合、現在が制御補正禁止期間内に
あると判断し、制御補正を実行せずに、データ再生を引
き続きAVデータの再生(ステップS803)を続行す
る。
【0120】再生データの量が第2のデータ量D' より
多い場合、ファイル管理614から指示される再生領域
と現在実行中の再生領域から、今後所定時間以内にシー
クが発生するかどうかを判断する(ステップS80
5)。所定時間以内にシークが発生する場合には、現在
が制御補正禁止期間内にあると判断し、判断制御補正を
実行せずに、引き続きAVデータの再生(ステップS8
03)を続行する。
【0121】今後所定時間以内にシークが発生しないと
判断した場合、制御補正の実行を制御補正実行部615
に通知し、制御補正を実行する(ステップS806)。
制御補正について、レーザーの記録パワーの設定は、例
えば前の実施形態で述べた方法と同様な方法により、テ
スト領域104に光ヘッドを移動させ、テストデータの
記録再生を実行し、回路定数、最適なレーザーパワー設
定等を行う。また、他の制御補正として、最適な再生特
性を得られるようにフォーカス位置の調整等を実行する
こともある。この間、MPEG符号/復号回路609に
は、バッファRAM608に格納されている先読みデー
タが再生データとして送出される。制御補正実行後、デ
ータの再生が再開される。
【0122】以上説明したように、本実施形態の光ディ
スク記録再生装置によれば、記録あるいは再生時に、バ
ッファRAMに格納されている記録再生データの格納量
または今後のシーク発生の予測の結果により、制御補正
の実行を直ちに行うか、あるいは現状の記録再生をしば
らく実行した後に行うかを判断するようになっている。
このことにより、記録再生共に、少ない半導体メモリを
追加するだけで、制御補正が必要とされる高精度の制御
を行う高密度記録媒体について、リアルタイムのデータ
の記録再生を行うことができる。
【0123】図6の光ディスク記録再生装置600に備
えられている制御補正判断部617は、制御補正の実行
を禁止または許可を判断する構成について、記録再生時
に半導体メモリ内に格納されているデータ量により判断
する構成(比較部704,804、第1の実施形態関
係)、および所定期間内にシークが発生するかどうかに
より判断する構成(シーク発生判別部705,805、
第2の実施形態関係)の両方を備えているが、本発明は
このことに限定されない。言い換えると、制御補正判断
部617は、上記の比較部およびシーク発生判別部の一
方を備え、第1の実施形態および第2の実施形態のいず
れか一方による上記判断を行ってもよい。
【0124】制御補正判断部617がシーク発生判別部
を有さずに比較部のみを備える場合の、記録時および再
生時における制御補正判断部617の動作は、それぞれ
図9Aおよび9Bに示す通りである。制御補正判断部6
17が比較部を有さずにシーク発生判別部のみを備える
場合の、記録時および再生時における制御補正判断部6
17の動作は、それぞれ図10Aおよび10Bに示す通
りである。なお、図10Aに示すステップS705'お
よび図10Bに示すステップS805'はそれぞれ、図
7に示すステップS705および図8に示すステップS
805と異なり、判断処理実行時以降の所定時間内にシ
ークが発生するかどうかだけでなく、判断処理実行時以
前の所定時間内にシークを行ったかどうかも併せて判断
する。図7に示すステップS705および図8に示すス
テップS805では、予めステップS704またはS8
04でバッファのデータ量の判断処理を行っているの
で、この判断処理実行時以前の所定時間内にシークを行
ったかどうかという判断処理は必ずしも必要ない。ただ
し、あったとしてもかまわないことは言うまでもない。
【0125】以上の実施形態において、光ディスク記録
再生装置を例に説明を行ったが、例えば磁気ディスク
(HDD)を用いてTV放送を録画するHDDレコーダ
等についても、本発明を適応可能なことは明らかであ
る。
【0126】
【発明の効果】本発明の制御補正方法によれば、従来例
に比べてより少ないデータ格納量の半導体メモリを用い
ても、リアルタイムデータの記録再生中に制御補正処理
の実行が可能になる。本発明によれば、記録再生の実行
中に制御補正をする高精度の制御を行う高記録密度の光
ディスク記録再生装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスクの平面図
【図2】記録時におけるバッファモデル
【図3】従来における、記録および制御補正が実行され
た場合のバッファモデル
【図4A】本発明の第1の実施形態の制御補正方法にお
ける記録時のバッファモデル
【図4B】本発明の第1の実施形態の制御補正方法にお
ける再生時のバッファモデル
【図5】本発明の第2の実施形態の制御補正方法におけ
る記録時のバッファモデル
【図6】本発明の第3の実施形態による光ディスク記録
再生装置の構成図
【図7】その記録時の動作のフローチャート
【図8】その再生時の動作のフローチャート
【図9A】第3の実施形態による他の光ディスク記録再
生装置の記録時の動作のフローチャート
【図9B】その再生時の動作のフローチャート
【図10A】第3の実施形態によるさらに他の光ディス
ク記録再生装置の記録時の動作のフローチャート
【図10B】その再生時の動作のフローチャート
【符号の説明】
100、601 光ディスク 402、406、502、504 シーク期間 404、506 制御補正期間 408、509 制御補正要求が発生するタイミング 409 制御補正禁止区間 508 制御補正禁止区間 600 光ディスク記録再生装置 608 バッファRAM 612 制御CPU 613 記録再生制御手段 614 ファイル管理部 615 制御補正実行部 616 制御補正要求部 617 制御補正判断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 博司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 井出 博文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石橋 謙三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D090 AA01 CC01 CC04 CC18 DD03 FF02 FF05 FF24 HH01 HH02 JJ07 KK03 5D117 AA02 CC06 EE07 FF24 5D118 AA20 AA27 BA01 BB02 BF02 BF03 BF12 CA11 CA14 CB01 CD02 CD03 CD07 CD08 5D119 AA09 AA21 AA29 BA01 DA01 DA05 DA11 EA02 EA03 FA05 HA30 HA36

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状記録媒体記録再生装置の制御を、
    該記録再生装置内部の温度変化などの環境変化に応じて
    補正する制御補正方法であって、 該制御補正の実行を要求する補正要求ステップと、 該補正要求を受けて、該制御補正の実行を禁止するかま
    たは許可するかを判断する補正判断ステップと、 該補正判断ステップにより該制御補正の実行が許可され
    た場合に、該制御補正を実行する補正実行ステップと、
    を包含する制御補正方法。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体上には複数の記録領域が設
    けられており、音声映像データは光ヘッドにより該複数
    の記録領域に記録され、該音声映像データの記録または
    再生において該光ヘッドが該複数の領域間を移動するた
    めのシーク動作が行われ、 前記補正判断ステップにおいて、該シーク動作の実行か
    ら所定の期間内は、前記制御補正の実行を禁止するよう
    になっている、請求項1に記載の制御補正方法。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体上には複数の記録領域が設
    けられており、音声映像データは光ヘッドにより該複数
    の記録領域に記録され、該音声映像データの記録または
    再生において該光ヘッドが該複数の領域間を移動するた
    めのシーク動作が行われ、 前記補正判断ステップにおいて、現時点から所定の期間
    内に該シーク動作が発生すると予測される場合は、前記
    制御補正の実行を禁止するようになっている、請求項1
    に記載の制御補正方法。
  4. 【請求項4】 前記シーク動作の発生の予測は、前記記
    録媒体上における前記音声映像データの記録位置に関す
    るファイル管理情報、および現在の記録再生の実行位置
    に基づいて行う、請求項3に記載の制御補正方法。
  5. 【請求項5】 前記記録再生装置は記録あるいは再生す
    る音声映像データを一時格納するメモリ部を備えてお
    り、前記補正判断ステップにおいて、前記制御補正の実
    行の禁止または許可についての判断は、記録再生時に該
    メモリ部に格納されているデータ量に応じて行われる、
    請求項1に記載の制御補正方法。
  6. 【請求項6】 記録時には、前記メモリ部に格納されて
    いるデータ量が所定の第1のデータ量以上の場合に、前
    記制御補正の実行を禁止する、請求項5に記載の制御補
    正方法。
  7. 【請求項7】 再生時には、前記メモリ部に格納されて
    いるデータ量が所定の第2のデータ量以下の場合に、前
    記制御補正の実行を禁止する、請求項5に記載の制御補
    正方法。
  8. 【請求項8】 前記補正要求ステップは、前記装置内部
    の温度が、前回の制御補正実行時の温度から所定の温度
    差以上変化したことを検知したときに、前記制御補正の
    実行を要求する、請求項1に記載の制御補正方法。
  9. 【請求項9】 前記補正実行ステップは、記録時のレー
    ザーパワーの調整や再生時のフォーカス位置調整等を包
    含する、請求項1に記載の制御補正方法。
  10. 【請求項10】 音声映像データを円盤状記録媒体上に
    記録またはそれより再生する記録再生部と、記録または
    再生する音声映像データを一時格納するメモリ部と、を
    有する記録再生装置であって、 該記録再生装置の制御を、該記録再生装置内部の温度変
    化などの環境変化に応じて補正する、制御補正を実行さ
    せるための補正要求を出力する補正要求部と、 該補正要求を受けて、該制御補正の実行を禁止するかま
    たは許可するかを判断し、禁止または許可指令を出力す
    る補正判断部と、 該許可指令を受けた場合に該制御補正を実行する補正実
    行部と、を備えた記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記記録媒体上には複数の記録領域が
    設けられており、音声映像データは光ヘッドにより該複
    数の記録領域に記録され、該音声映像データの記録また
    は再生において該光ヘッドが該複数の領域間を移動する
    ためのシーク動作が行われ、 前記補正判断部は、該シーク動作の実行から所定の期間
    内において前記制御補正の実行を禁止する、指令を前記
    補正実行部に出力するように構成されている、請求項1
    0に記載の記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記記録媒体上には複数の記録領域が
    設けられており、音声映像データは光ヘッドにより該複
    数の記録領域に記録され、該音声映像データの記録また
    は再生において該光ヘッドが該複数の領域間を移動する
    ためのシーク動作が行われ、 前記補正判断部は、現時点から所定の期間内に該シーク
    動作が発生すると予測される場合に、前記制御補正の実
    行を禁止する指令を前記補正実行部に出力するように構
    成されている、請求項10に記載の記録再生装置。
  13. 【請求項13】 前記シーク動作の発生の予測は、前記
    記録媒体上における前記音声映像データの記録位置に関
    するファイル管理情報、および現在の記録再生の実行位
    置に基づいて行うようになっている、請求項12に記載
    の記録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記補正判断部は、記録再生時に前記
    メモリ部に格納されているデータ量に応じて、前記制御
    補正の実行を禁止するかまたは許可するかを判断するよ
    うに構成されている、請求項10に記載の記録再生装
    置。
  15. 【請求項15】 記録時には、前記メモリ部に格納され
    ているデータ量が所定の第1のデータ量以上の場合に、
    前記制御補正の実行が禁止されるようになっている、請
    求項14に記載の記録再生装置。
  16. 【請求項16】 再生時には、前記メモリ部に格納され
    ているデータ量が所定の第2のデータ量以下の場合に、
    前記制御補正の実行が禁止されるようになっている、請
    求項14に記載の記録再生装置。
  17. 【請求項17】 前記補正要求部は、前記装置内部の温
    度が、前回の制御補正実行時の温度から所定量以上変化
    したことを検知したときに、前記補正要求を出力するよ
    うに構成されている、請求項10に記載の記録再生装
    置。
  18. 【請求項18】 前記補正実行部は、記録時のレーザー
    パワーの調整や再生時のフォーカス位置調整等を行うよ
    うに構成されている、請求項10に記載の記録再生装
    置。
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