JP5188200B2 - 光学的記録再生装置 - Google Patents

光学的記録再生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5188200B2
JP5188200B2 JP2008043068A JP2008043068A JP5188200B2 JP 5188200 B2 JP5188200 B2 JP 5188200B2 JP 2008043068 A JP2008043068 A JP 2008043068A JP 2008043068 A JP2008043068 A JP 2008043068A JP 5188200 B2 JP5188200 B2 JP 5188200B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
temperature
power
optical
laser beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008043068A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009199704A (ja
Inventor
卓 草薙
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008043068A priority Critical patent/JP5188200B2/ja
Priority to US12/390,754 priority patent/US8121003B2/en
Publication of JP2009199704A publication Critical patent/JP2009199704A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5188200B2 publication Critical patent/JP5188200B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/125Optical beam sources therefor, e.g. laser control circuitry specially adapted for optical storage devices; Modulators, e.g. means for controlling the size or intensity of optical spots or optical traces
    • G11B7/126Circuits, methods or arrangements for laser control or stabilisation
    • G11B7/1267Power calibration
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/125Optical beam sources therefor, e.g. laser control circuitry specially adapted for optical storage devices; Modulators, e.g. means for controlling the size or intensity of optical spots or optical traces
    • G11B7/126Circuits, methods or arrangements for laser control or stabilisation
    • G11B7/1263Power control during transducing, e.g. by monitoring

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Description

本発明は光ディスク等の情報記録媒体へ情報を記録し、或いは再生する光学的記録再生装置に関し、特に記録時のレーザパワーの調整に関するものである。
光学的記録再生装置は、主にパーソナルコンピュータ等の周辺機器として使用され、媒体の可搬容易性や低価格性などにより、大容量データストレージ機器として発展してきた。特に、連続したデータを間欠的に記録可能なこと、あるいは連続長データから任意部分データを高速かつランダムに情報再生可能なことなど、テープ状記録媒体では実現し得ないデータアクセシビリティ優位性を備えている。
そして今日では、光学的記録再生装置のさらなる高密度化や転送速度の高速化が進展しており、マルチメディア機器の主軸として、高精細画像情報のディジタル記録再生装置への用途が開かれている。
このように高速高密度を達成している光学的記録再生装置では、データの記録または再生におけるレーザビームの記録パワーの最適な調整が大変重要である。最適な記録パワーは、光ディスク(媒体)におけるトラック幅やピッチ、溝形状、色素膜の材料感度や半径方向の均一性などに影響される。
一般に、こうした固体差は光ディスク固有のものであり、光ディスクが異なると最適記録パワーも異なる。また、同一の光ディスクであっても、光ディスクの反り、光ディスク面上の汚れ、使用回数の増大や光ディスク保存状態によって経時変化が発生する。したがって、記録パワーの実効値が変化することから、記録パワー最適値が変動することになる。また、これら光ディスクに対する記録再生プロセスにおいては、使用環境次第では装置内の温度の変化により、最適な記録パワーあるいは再生パワーが変化する恐れがある。
そのため従来技術では、光ディスク半径方向の特性差や記録中の温度変化に応じて記録パワーを補正する方法として、間欠記録の休止期間中に直前に記録された領域を再生し、得られた再生信号に応じて記録パワーの補正を行なう手法が提案されている。
特開平7−244930号公報
しかしながら、DVDレコーダやビデオカムコーダなどの録画機器での使用の場合、ポーズ操作により記録待機時間が長くなってしまう場合がある。そして、その間に大きな温度変化が発生する可能性がある。上記特許文献に記載されら従来技術の方法では、記録パワーは前に記録した時の温度に対して最適な記録パワーが設定されるため、記録を再開するまでの間に大きな温度変化があると先に設定した最適な記録パワーとは異なったものになってしまう。
そこで、本発明の目的は、記録待機中に大きな温度変化があったときでも正しい記録パワーで記録の再開を行い、光ディスク全面において安定した品質の記録を実現することにある。
上記課題を解決するために、以下を提供する。
光ディスクに断続的に情報を記録する光学的記録再生装置において、
前記光ディスクにレーザビームを用いて情報を記録する記録手段と、前記断続的な記録の記録待機中に、既に記録が行なわれた記録部分より前記情報を再生して信号品質を評価する手段と、装置内温度を検出する手段と、前記評価の結果及び検出された装置内温度に基づいて、前記記録手段のレーザビームの記録パワーを補正する手段とを備え、
前記補正手段は、前記評価手段の評価結果に基づいて前記記録手段のレーザビームの記録パワーを補正すると共に、前記記録待機の複数のタイミングで装置内温度を検出し、前記補正されたレーザビームの記録パワーを前記複数の装置内温度の温度差に基づいて補正し、更に、前記装置内温度を検出する手段は、前記レーザビームが再生パワーにセットされた状態で、前回の記録終了の直後と記録再開直前に装置内温度を検出することを特徴とする光学的記録再生装置。
本発明によれば、断続的な記録において、直前に記録された領域を再生することにより得られた再生信号の信号品質と、検出された装置内温度に基づいて記録パワーの補正を行なっている。これにより、記録待機期間中に大きな温度変化が生じても常に最適な記録パワーを設定することが可能であり、その結果、光ディスク全面において一定の品質で記録を行なうことが可能となる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明による記録パワー調整は、例えば、図1に示すような光学的記録再生装置100に適用される。なお、本明細書で言う記録パワーとは、後述する光源から出射された光束(レーザビーム)の記録時における強度のことである。
<光学的記録再生装置100の構成要素及び一連の動作>
光学的記録再生装置100は、ディスク状の記録媒体である光ディスク(以下「ディスク」と記す)101、光ピックアップ(以下「OPU」と記す)120、スピンドルモータ(以下「SPM」と記す)110を備える。更に、スピンドルモータドライバ(以下「SPMドライバ」と記す)109、LDパワー制御回路111(なおLDとは、レーザダイオードの略称。すなわち光源のこと。以下同じ。)、アクチュエータドライバ113、送り機構112、サーボ記録再生プロセッサ114、ディスクコントローラ(CPU)115を備えている。
図1の全体構成ならびに基本動作を説明する。
ディスクコントローラ115は、CPU(中央演算処理ユニット)を備える。外部インタフェース116を介して、不図示の操作系からユーザー指示コマンド、あるいは所定のプログラムを実行することで、光学的記録再生装置100全体の動作を制御する。
ディスクへの記録あるいは再生動作は、メモリ117を介して、周知のショックプルーフ(間欠駆動)制御がなされる。
ディスク101は、例えば有機色素を記録層に備えたライトワンス(追記型)タイプのディスクである。ライトワンスタイプでは、記録時に照射された強い光ビームが色素膜で吸収され、熱変質することで、媒体の反射率が変化する。このタイプのディスクは、記録は1回しかできないが、プレーヤーの再生互換が高く比較的安価なため、需要が急拡大している。
次に、ディスクコントローラ115ならびにサーボ記録再生プロセッサ114によるサーボ・記録再生処理を説明する。
プロセッサ114は、SPMドライバ111によって、SPM110の回転駆動制御を行なう。ここで、スピンドルモータの回転制御は、所謂CLV(Constant Linear Velocity;線速度一定)である。ディスク101には、トラック溝にそってウォブルと呼ばれる蛇行側壁が形成されている。ディスク回転速度は、検出されたウォブル信号の周波数が目標値になるように制御される。
OPU120は、対物レンズ102、アクチュエータ103、光学系104、LD/ドライバ105、再生信号センサ106、LDパワーモニタセンサ107、温度センサ108によって構成されている。なお、装置内には光源近傍に温度センサ108が配置されている。温度センサ108によって、装置内の温度の検出が行われる。
OPU120はフレキシブルケーブル等によって、サーボ記録再生プロセッサ114、あるいはスピンドルモータ、アクチュエータドライバ113に接続されている。
LD/ドライバ105は、光源、すなわち半導体レーザ素子(以下「LD」と記す)ならびにレーザドライバである。光源(LD)より出射されたレーザ光(レーザビーム)は、光学系104、対物レンズ102を介して、ディスク101に照射される。また、LDパワーモニタセンサ107は、半導体受光センサと光電変換アンプによって構成される。LDより出射されたレーザ光の一部は、LDパワーモニタセンサ107で検出される。そして、LDパワーモニタセンサ107、サーボ記録再生プロセッサ114、LDパワー制御回路111によってAPC(Auto Power Control)ループが構成される。すなわち、LDパワーモニタセンサ出力とディスクコントローラ115で設定された目標パワーが一致するようLDからの出射パワーがフィードバック制御される。
再生信号センサ106は、半導体受光センサと光電変換アンプによって構成される。図2にディスク上の光スポットの配置、再生信号センサ構成、そしてサーボ記録再生プロセッサにおける演算処理部を示す。
同図において、メインビームMainは、トラック中心に位置制御される。サブビームSUB1、SUB2は、Mainに対して1/2トラックだけ半径方向にずらして位置制御される(差動プッシュプル法;Differential Push Pull)。
図2における再生信号センサ部は、3ビームにそれぞれに対応して、メインビームMainの反射光は4分割センサ(A〜D)、サブビームSUB1、SUB2の反射光は、夫々2分割センサ(E〜F、G〜H)に照射される。再生信号センサ出力は、フレキシブルケーブル等を介してOPU120からサーボ記録再生プロセッサ114の演算処理部に伝送される。演算処理部では、ゲイン制御(Auto Gain Control)、フィルタ処理(Pre Filter)、ディジタル化(Analog/Digital Converter)されて、A〜H各チャンネル信号が演算処理される。ここで、メインビームの反射光の総和であるSUM信号は、
SUM=A+B+C+D
として演算出力される。また、4分割センサの対角和の差信号は、メインビームのフォーカスエラー/FE信号として演算出力される(非点収差法)。
FE=(A+C)−(B+D)
また、メインビームのプッシュプル信号は、(A+D)−(B+C)として得られるが、ディスク半径方向の対物レンズシフトに起因するオフセットが含まれている。そこで、サブビームのプッシュプル成分(E−F)+(G−H)を所定係数k倍した後、差分演算し、当該オフセット成分をキャンセルしたトラックエラー/TE信号を生成する。
TE=(A+D)−(B+C)−k{(E−F)+(G−H)}
なお、所定係数kは、メインビームとサブビームの分割光量比に応じて決定される定数である。
以上より、フォーカスエラー/FE信号に基づいて、光ビームスポットの焦点位置制御(フォーカス制御)がなされる。また、トラッキングエラー/TE信号に基づいて、情報トラックに対して光ビームスポットを溝方向に追従制御させるトラッキング制御がなされる。なお、トラッキング制御は、アクチュエータ103における微調整と、送り機構112による粗調整で制御される。即ち、対物レンズ位置がアクチュエータの可動範囲端に位置されたことが検知されると、送り機構112が稼動して、OPU120全体をディスク半径方向に移送する。このように、アクチュエータ103による微調制御と、送り機構112によるOPU120の移送を組み合わせて、光ビームスポットはディスクの所定トラックに追従制御される。また、送り機構112は、OPU120をディスク半径方向に移送して(トラバース制御)、所定アドレスへのシーク動作を担う。
次に、ディジタル化された再生信号は、不図示のPLL(Phase Locked Loop)によって再生信号のエッジに同期したクロックが生成され、データ処理される。さらに、PRML(Partial−Response Maximum−Likelihood)によるデータ検出、ECC(誤り訂正;Error Correction Code)等、所定の復号処理がなされる。
一方、ディスク101への記録はサーボ記録再生プロセッサ114において、ディスクフォーマットに準拠した変調処理で記録パターンが生成される。LD/ドライバ105は、記録パターンに応じてレーザ発光パルスの波形整形・タイミング制御がなされ、所謂ライトストラテジ動作を担う。
ディスクコントローラ115は、ショックプルーフ動作で記録を行なう。具体的には、装置に入出力されるデータのレート(低速)とディスクに記録するレート(高速)の差を利用して、ディスクアクセスを間欠的(断続的)に動作させる。即ち、外部インタフェース116からの信号がメモリ117に蓄積される間、ディスクアクセスを休止状態(記録待機中)にしておく。休止状態とは、電力消費の多いLDを消灯して、関連する電気回路ブロックの動作を止めることである。メモリ117に所定量のデータが蓄積されたらディスクアクセスを開始して、メモリ117に蓄積されたデータをディスク101に記録する。ディスクへの記録が終了したら、ディスクアクセスを再び休止状態にする。このようにディスクアクセスを間欠的に行なうことで、休止時にLD消灯できるので、平均的な電力消費が削減できる。また、装置外部から振動や衝撃が加わっても、メモリ117がバッファ状態となり、サーボ復帰処理(リトライ処理)ができるので、耐震信頼性向上の効果が得られる。なお、このような通常の間欠動作のほかに、ユーザ操作によるポーズ動作中にも休止状態となる。本発明における断続的な記録動作とはポーズ動作も含んで意味する。
<光学的記録再生装置100の記録パワー調整フロー>
図3は、本発明による断続的な記録時における記録パワーの調整を示すフローチャートである。図3を用いて具体的な調整フローを説明する。
最初に、ディスク101への最適な記録パワーの初期値を求める。上位コマンドからの指示等により、ディスクコントローラ115は、記録パワーを決定するOPC(Optimum Power Control)を実施する。具体的には、OPU120をディスク101の所定領域PCA(Power Calibration Area)に移動し、試行記録と再生信号評価を実施する。
より詳述すると、まず、記録パワーを複数段階変更しながらテスト信号の記録を行なう。次に、試行記録したデータを再生し、記録パワー毎に再生データを取得して、信号品質を評価する。このような再生時に得られた信号品質の評価には、たとえば、再生信号の振幅の対象性を示すアシンメトリ(β値)、エッジのゆらぎを示すジッタ値、あるいは再生データの信頼性を示すエラー率などを指標とする。そして、最も記録品位が良好となる記録パワーの値、すなわち最適記録パワーを求める(S100)。
求められた最適記録パワー(Po)は、所定レジスタに格納する。同時に、Poを求めた時刻、温度などの条件も属性情報として保持しておく(S101)。
上位コマンドの指示によって、所定レジスタに格納された最適記録パワーを設定して、ディスク101への記録準備を行なう(S102)。
ディスクコントローラ115は上位コマンドの指示によりOPU120を所定の位置に移動して記録を開始する(S103)。
ディスクコントローラ115は、上位コマンドの指示する記録終了アドレスに到達したら記録を終了し、レーザビームを再生パワーにする(S104)。
同時にディスクコントローラ115は、OPU120内部の温度センサ108によりドライブ内の温度検出を行う。そして、検出された温度t1を記憶手段であるメモリ117に格納する。
ここでは記録終了直後に温度t1の測定を行なっているがS104で記録を終了させる直前に温度t1の測定を行なってもよい(S105)。ディスクコントローラ115は、OPU120をS104における記録終了アドレスが小さくなる方向に数トラックに移動して、直前に記録された記録部分(記録領域)を再生し、再生信号の検出、評価を行う。なお、本実施例ではアシンメトリ(もしくはβ値)の検出を行なう。検出した評価結果はメモリ117に格納する(S106)。
LDパワー制御回路111は、OPU120のLD/ドライバ105を消灯し、休止状態(記録待機中)にする(S107)。
データ記録が終了し、メモリ117にデータが蓄積されず、ディスクの排出、ファイナライズ等の要求きた時にはレーザパワー調整処理を終了する(S108)。
上位コマンドの指示によって記録要求がなされ、メモリ117に所定量のデータが蓄積されたら、ディスクコントローラ115は、LDパワー制御回路111により、OPU120のLD/ドライバ105に再生パワーをセットして点灯する。次に、記録再開直前に、サーボ記録再生プロセッサ114によりフォーカス、トラッキング制御を行う。同時に、ディスクコントローラ115は、OPU120内部の温度センサ108によりドライブ内の温度検出を行なう。そして、検出された温度t2をメモリ117に格納する(S109)。
なお、以上のようにt1とt2の検出を再生状態という同一の条件において行なうことにより、温度測定の信頼性を向上させることができる。
次に、本発明の特徴でもある記録パワーの補正を行なう。
ここでは有機色素タイプのライトワンスディスクに対してアシンメトリ値を指標にしたOPCを行なったときの例を用いて説明する。
記録パワーの補正はS110とS111の2つのステップの順で行なわれる。
最初のステップS110は、断続的な記録において、前回の記録状態に基づく記録パワーの補正である。つまり、休止状態に入る直前に記録した情報の再生信号品質に基づく記録パワーの補正である。
次のステップS111は、断続的な記録において、休止状態における装置内温度の変化(温度差)に基づく記録パワーの補正である。
まず、S110においては、S106においてメモリ117にて格納されたアシンメトリ値(もしくはβ値)に基づいて記録パワーの補正を行なう。
ここで例として、光ディスクのアシンメトリ値の記録パワー依存性を利用した記録パワー補正方法の説明を行なう。記録パワーとアシンメトリ値の関係を図4に例示する。横軸は記録パワー(mW)であり、縦軸はアシンメトリ値を表している。記録パワーが8mWから9mWに変化した時に、アシンメトリ値は0.00から0.10へと変化する。つまり12.5%のパワーの変動に対しアシンメトリ値が10%変化することになる。つまり1%のアシンメトリ値を変化させるためには現在の記録パワーを1.25%変化させればよいことになる。
ここで、S100でのOPCの目標のアシンメトリ値が0.00であったとする。そして、S106における再生信号のアシンメトリ値が0.01であったとする。そのとき、目標とするアシンメトリ値より1%値が大きいので記録パワーを1.25%減らすように記録パワーの補正を行なう。
この補正を行なうことで記録中に温度やディスクのラジアルチルトなど記録品質に関わるパラメータが変化したことによる記録パワーのズレ分の補正がなされる。
なお、ここでは記録パワーの補正をアシンメトリ値と記録パワーの関係によって行なっているが、これ以外にもジッタ値と記録パワー、変調度と記録パワーの関係など記録パワーに関して何らかの依存性をもつパラメータを基準にして補正を行なう構成でもよい。もしくは固定値を補正に用いている構成でもよい(S110)。
次に、S111では、S110で求めた記録パワーに対して休止状態(記録待機中)に発生した温度変化に対する温度補正を行なう。
ここで休止状態で発生した装置内の温度変化に対する記録パワーの調整方法について詳述する。
まず、温度センサ108の検出結果(t1、t2)より、装置内の温度変化(温度差)△T(=t1―t2)を算出する。次に、この算出値を用いて最適記録パワーの補正量△Pを求める。ここで、装置内の温度変化によりLDそのものが温度変化を引き起こし、発射されるレーザの波長が変わることが分かっている。そのため、レーザ波長とレーザ波長によって変化するディスク101(有機色素タイプのライトワンスディスク)の吸光度(Abs)の関係を図5に例示する。図5の横軸は、レーザ波長で単位はnmであり、縦軸は、吸光度をあらわしており、基準となる波長における吸光度からの割合を示している。660nmが基準の波長とした時に波長変化+1nmあたり、吸光度(記録感度相当)が5%低下する特性を示している。また、LDはこの波長域で一般に、約+0.2nm/℃の温度依存性を有している。つまり、レーザ波長変化6nmは、約30℃のレーザ温度変化に相当する。これはLDそのものの温度変化によって、LDから出射されるレーザの波長が変動し、ディスクの記録感度が変化することを示している。
ここで図6は、図5の吸光度特性を有するディスクにおいて、横軸に装置内の温度、縦軸に最適記録パワーの変化量(補正量)を示したものである。図6において、例えば装置内の温度が30℃変化することにより、最適記録パワーを約30%(△P)上げる必要があることが分る。この温度と最適記録パワーとの相関関係を示すデータはテーブルとしてメモリ117に予め記憶されている。
以上から、装置内の温度変化△Tによって及ぼされるレーザ波長シフトによるディスクの吸光度の変化に対しては、前記テーブルを参照してLDの記録パワーの補正が行なわれる。その結果、吸光度が変化してもディスクに吸収させる熱量を一定に保つことができ、所望の形状、長さのマークを形成することが可能となる。これにより、ディスク全面において一定の品質で記録をすることが可能となる(S111)。
なお、以上のように、S110、S111の順で記録パワーの調整を行う理由は、記録動作の再開直前に検出された温度に基づいて補正を行なったほうが、より温度変化の影響を反映させることができるためである。また、S110、S111では、アシンメトリ値及び温度の変化が小さい場合は記録パワーを補正しないように構成しても良い。
なお、温度と最適記録パワーの相関関係を示すデータは、光ディスクの種別毎に異なるので、種類毎に温度と最適記録パワーとの相関関係を示すテーブルを予めメモリ117に記憶しておくことが好ましい。
光学的記録再生装置の機能ブロック図である。 アクチュエータ制御信号を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に関わる動作を示すフローチャートである。 有機色素ディスクにおける記録パワーとアシンメトリの関係である。 有機色素ディスクにおけるレーザ波長と吸光度(記録感度)の関係を説明する図である。 有機色素ディスクにおけるレーザ温度と最適記録パワーの関係を説明する図である。
符号の説明
101 光ディスク
102 対物レンズ
103 アクチュエータ
104 光学系
105 LD/ドライバ
106 再生信号センサ
107 LDパワーモニタセンサ
108 温度センサ
109 SPMドライバ
110 SPM
111 LDパワー制御回路
112 送り機構
113 アクチュエータドライバ
114 サーボ記録再生プロセッサ
115 ディスクコントローラ
116 外部インタフェース
117 メモリ

Claims (3)

  1. 光ディスクに断続的に情報を記録する光学的記録再生装置において、
    前記光ディスクにレーザビームを用いて情報を記録する記録手段と、前記断続的な記録の記録待機中に、既に記録が行なわれた記録部分より前記情報を再生して信号品質を評価する手段と、装置内温度を検出する手段と、前記評価の結果及び検出された装置内温度に基づいて、前記記録手段のレーザビームの記録パワーを補正する手段とを備え
    前記補正手段は、前記評価手段の評価結果に基づいて前記記録手段のレーザビームの記録パワーを補正すると共に、前記記録待機の複数のタイミングで装置内温度を検出し、前記補正されたレーザビームの記録パワーを前記複数の装置内温度の温度差に基づいて補正し、更に、前記装置内温度を検出する手段は、前記レーザビームが再生パワーにセットされた状態で、前回の記録終了の直後と記録再開直前に装置内温度を検出することを特徴とする光学的記録再生装置。
  2. 前記評価手段は、再生された信号のアシンメトリ値、ジッタ値、エラー率のいずれか一つに基づいて前記再生信号の品質を評価することを特徴とする請求項1に記載の光学的記録再生装置。
  3. 更に、前記光ディスクの種類毎に、前記温度とレーザビームの記録パワーとの関係を示すテーブルを記憶しているメモリを備えることを特徴とする請求項1に記載の光学的記録再生装置。
JP2008043068A 2008-02-25 2008-02-25 光学的記録再生装置 Expired - Fee Related JP5188200B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008043068A JP5188200B2 (ja) 2008-02-25 2008-02-25 光学的記録再生装置
US12/390,754 US8121003B2 (en) 2008-02-25 2009-02-23 Optical recording/reproducing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008043068A JP5188200B2 (ja) 2008-02-25 2008-02-25 光学的記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009199704A JP2009199704A (ja) 2009-09-03
JP5188200B2 true JP5188200B2 (ja) 2013-04-24

Family

ID=40998172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008043068A Expired - Fee Related JP5188200B2 (ja) 2008-02-25 2008-02-25 光学的記録再生装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8121003B2 (ja)
JP (1) JP5188200B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4537430B2 (ja) * 2007-07-31 2010-09-01 太陽誘電株式会社 光ディスク記録方法、光ディスク記録再生装置及び光ディスク
JP2012238367A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 光学ヘッド、光学ドライブ装置
JP2014022017A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 情報記録方法、情報記録装置、情報記録媒体及び媒体評価方法
KR102180842B1 (ko) * 2014-01-06 2020-11-19 주식회사 히타치엘지 데이터 스토리지 코리아 광 디스크 장치에서 파워 제어 방법

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07244930A (ja) * 1994-03-03 1995-09-19 Sony Corp 光ディスク装置
JP2000222732A (ja) * 1999-02-03 2000-08-11 Nec Corp 光ディスク装置のパワーキャリブレーション方法
JP2001344794A (ja) * 2000-05-31 2001-12-14 Ricoh Co Ltd 光ディスク装置
JP3964282B2 (ja) * 2002-08-23 2007-08-22 株式会社リコー 記録条件設定方法、プログラム及び記録媒体、並びに情報記録装置
JP4145270B2 (ja) * 2004-06-23 2008-09-03 三洋電機株式会社 光ディスク装置および記録媒体
KR101142958B1 (ko) * 2005-06-13 2012-05-08 삼성전자주식회사 광기록기기 및 그 기록파워 탐색방법
JP2007080404A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Hitachi-Lg Data Storage Inc 光ディスク装置及び記録パワーの制御方法
JP3901204B2 (ja) 2005-10-31 2007-04-04 株式会社日立製作所 光ディスク記録方法及び光ディスク装置
JP2007149238A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Hitachi Ltd 光ディスク装置及び情報記録方法
JP2008041192A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Sony Corp 光ディスク記録装置および光ディスク記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009199704A (ja) 2009-09-03
US20090213708A1 (en) 2009-08-27
US8121003B2 (en) 2012-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4407623B2 (ja) 再生装置、球面収差補正値及びフォーカスバイアス調整方法
US7876655B2 (en) Optical recording medium and recording device for this optical recording medium and recording method
JP4154962B2 (ja) ディスクドライブ装置、フォーカスバイアス及び球面収差調整方法
JP4075185B2 (ja) 光学的情報記録再生方法及び光学的情報記録再生装置
JP5188200B2 (ja) 光学的記録再生装置
JP2004342271A (ja) レーザパワー制御装置と情報記録装置と光ディスク装置とレーザ光源駆動電流値決定方法と情報記録方法と光ディスク記録方法
JP2011034610A (ja) 記録装置、レーザパワー設定方法
JP2004086940A (ja) 記録条件補正方法、プログラム及び記録媒体、並びに情報記録装置
JP4048972B2 (ja) レーザパワー調整方法、ディスクドライブ装置
JP4460569B2 (ja) 光ディスク装置及びその記録パワー設定方法
US20070076551A1 (en) Data write method and optical disc apparatus
JP4264653B2 (ja) 光ディスク装置、フォーカスバイアス及び球面収差補正値調整方法
JP2007157196A (ja) 光ディスク装置および記録パワー設定方法
US20110305128A1 (en) Recording device, recording method, and program
JP5311881B2 (ja) 光学的記録再生装置
JP3867962B2 (ja) 記録条件決定プログラム及び記録媒体、記録条件決定方法並びに情報記録装置
JP2009289318A (ja) 光学的記録再生装置
US20070263507A1 (en) Optical disc apparatus and method of determining writing power of the same
JP2009193641A (ja) 光学的記録再生装置
JP2011003254A (ja) 記録再生装置、温度特性補償演算係数の計算方法、再生装置
JP2009199666A (ja) 光ディスク装置
JP4036061B2 (ja) ディスクドライブ装置、サーボゲイン調整方法
KR20070014055A (ko) 광디스크 구동장치 및 신호 기록 방법
US20110305129A1 (en) Recording device, recording method, and program
US20060158978A1 (en) Optical disk apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100201

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100630

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees