JP2001160006A - メッセージ中継システム - Google Patents

メッセージ中継システム

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JP2001160006A
JP2001160006A JP34418599A JP34418599A JP2001160006A JP 2001160006 A JP2001160006 A JP 2001160006A JP 34418599 A JP34418599 A JP 34418599A JP 34418599 A JP34418599 A JP 34418599A JP 2001160006 A JP2001160006 A JP 2001160006A
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message
definition
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adapter
server
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JP34418599A
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Makoto Kitagawa
誠 北川
Tatsuto Aoshima
達人 青島
Junichi Makiko
順一 牧子
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッセージ形式の変更やメッセージ送信先の
変更が発生した場合にもプログラムの変更が不要なメッ
セージ中継システムを提供する。 【解決手段】 アダプタ実行サーバ107は業務クライア
ント101又は業務サーバ102からのメッセージを共通メッ
セージに変換し、メッセージ管理サーバ104に格納し、
共通メッセージを業務クライアント101又は業務サーバ1
02のメッセージ形式に変換し、送出する。ルーティング
情報管理サーバ105は、クライアント101に接続されたサ
ーバ107またはフロー制御実行サーバ108からの要求によ
り共通メッセージに関する処理を行う業務サーバ102に
接続されたサーバ107又はフロー制御実行サーバ108をル
ーティング情報に従い指定し、該サーバ108は、メッセ
ージフロー定義に基づき共通メッセージに関する処理を
行う業務サーバ102に接続されたサーバ107をルーティン
グ情報管理サーバに問合せて順次指定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメッセージ中継シス
テムに係わり、特に、サービス要求端末とサービス提供
装置の間あるいは複数のシステム間に設け、メッセージ
の通信を行うためのメッセージ中継システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、様々な分野における規制緩和が進
み、新たな事業分野の開拓を求めて、企業間での提携や
合併を行うケースが増えている。これにより、これまで
は企業内部で閉じていたシステムを他社のシステムと簡
単に連携したり、市販のプログラムを組合せてサービス
を構築することのできるシステムへのニーズが高まって
いる。従来、互いに異なるメッセージ形式を扱っている
業務システム同士を互いに接続するためには、サービス
要求端末(以下、クライアントと呼ぶ)から受信したメ
ッセージ形式を理解し、メッセージの内容を解析し、さ
らにサービス提供装置(以下、サーバと呼ぶ)が提供す
るサービスが理解できるメッセージ形式に変換してサー
バへ送信するという処理をプログラムとして開発する必
要があった。また、異なるシステム間を接続する場合、
一般的に各システム毎にメッセージ形式が異なる場合が
多く、そのため、他のシステムとの接続を追加する度
に、システム毎のメッセージ形式に対応したメッセージ
解析、変換のための処理を記述したプログラムを作成す
る必要があった。なお、この種の装置として関連するも
のには例えば、特開平3−148739が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、異
なるメッセージ形式に対応してそれぞれ個別の処理プロ
グラムを開発する必要があり、新規に外部システムを接
続する場合や、既に接続されているシステムの少なくと
も一方のメッセージ形式に変更があった場合には、プロ
グラムを作成し直す必要があった。本発明の第一の目的
は、このようにメッセージ形式の変更やメッセージ送信
先の変更が発生した場合にもプログラムの変更が不要な
メッセージ通信っを可能にすることにある。本発明の第
二の目的は、効率的なメッセージ変換を可能にすること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、サービス要求端末とサービス提供装置に
接続され、サービス要求端末とサービス提供装置の間で
交換するメッセージを中継するメッセージ中継システム
であり、前記サービス要求端末または前記サービス提供
装置に接続される複数のアダプタ実行手段(以下、アダ
プタという)と、メッセージ管理手段と、ルーティング
情報管理手段と、フロー制御実行手段を備え、前記サー
ビス要求端末に接続されたアダプタは、前記サービス要
求端末から送信されたメッセージをメッセージ定義に基
づき共通メッセージに変換し、該共通メッセージを前記
メッセージ管理手段に送り、前記ルーティング情報管理
手段に該共通メッセージに関する処理を行う手段を問合
せ、問合せ結果の手段に該共通メッセージに関する処理
を指示し、前記サービス提供装置に接続されたアダプタ
により前記メッセージ管理手段に格納された処理結果の
共通メッセージを前記メッセージ定義に基づき前記サー
ビス要求端末のメッセージ形式に変換し、該サービス要
求端末に送信し、前記メッセージ管理手段は、前記アダ
プタから送られた共通メッセージを格納し、前記ルーテ
ィング情報管理手段は、前記サービス要求端末に接続さ
れたアダプタまたはフロー制御実行手段からの問合せに
対し、ルーティング情報に基づき前記メッセージ管理手
段に格納された共通メッセージに関する処理を行う手段
として前記サービス提供装置に接続されたアダプタまた
はフロー制御実行手段を指定し、前記フロー制御実行手
段は、メッセージフロー定義に基づき前記メッセージ管
理手段に格納された共通メッセージ内容に従い該共通メ
ッセージに関する処理を行う複数の前記サービス提供装
置に接続されたアダプタを前記ルーティング情報管理手
段に問合せて順次指定し、前記サービス提供装置に接続
されたアダプタは、前記メッセージ管理手段に格納され
た処理対象の共通メッセージをメッセージ定義に基づき
サービス提供装置のメッセージ形式に変換して該サービ
ス提供装置に送信し、該サービス提供装置から受信した
処理結果のメッセージを該メッセージ定義に基づき共通
メッセージに変換して前記メッセージ管理手段に送るよ
うにしている。
【0005】また、前記アダプタは、メッセージ定義を
格納するメッセージ定義格納手段と、メッセージ解析手
段と、メッセージ変換手段を有し、該メッセージ解析手
段はサービス要求端末またはサービス提供端末から受信
したメッセージを前記メッセージ定義に基づき解析し、
解析結果を用いてメッセージ変換手段は該メッセージを
共通メッセージに変換するようにしている。
【0006】また、前記ルーティング情報管理手段は、
前記フロー制御実行手段に対するルーティング情報と前
記アダプタに対するルーティング情報を同等に扱うよう
にしている。
【0007】また、メッセージ形式定義手段およびマッ
ピング情報定義手段を有し、該各定義手段は該各定義手
段により定義されたメッセージ形式定義およびマッピン
グ情報定義を前記アダプタのメッセージ定義として設定
するようにしている。
【0008】また、メッセージフロー定義手段を有し、
該定義手段は該定義手段により定義された前記アダプタ
を呼び出す手順を記述した定義情報を前記フロー制御実
行手段のメッセージフロー定義として設定するようにし
ている。
【0009】また、ルーティング情報定義手段を有し、
該ルーティング情報定義手段は該定義手段により定義さ
れたルーティング情報定義を前記ルーティング情報管理
手段のルーティング情報として設定するようにしてい
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施例
について説明する。図1は、本発明におけるメッセージ
通信システムの構成の一例を示している。本発明のメッ
セージ通信システムは、業務クライアント101、業務サ
ーバ102およびメッセージ中継システム103とで構成され
る。メッセージ中継システム103と業務クライアント10
1,業務サーバ102は通信ネットワーク130により接続さ
れている。本実施例において、業務クライアント101、
業務サーバ102をメッセージ中継システム103に接続する
ための、プロトコルおよびメッセージの処理を行うプロ
グラムをアダプタと呼ぶ。これらのプロトコルは、全て
が同一である必要は無く、業務クライアント101や業務
サーバ102のそれぞれが異なるプロトコルを利用して接
続してもかまわない。また、図1においては、説明を簡
単にするため、業務クライアント101を1台、業務サー
バ102を2台接続する構成を示しているが、これら業務
クライアント101、業務サーバ102の数に特別な制限は無
く、それらを複数台接続する構成とすることも可能であ
る。
【0011】図1において、業務クライアント101は、
クライアント業務プログラム127と、メッセージ通信手
段124と、業務データ格納手段128とを備え、メッセージ
中継システム103との間で業務固有のメッセージを送信
/受信することにより、所望のサービスをユーザに提供
する。また、業務サーバ102は、サーバ業務プログラム1
31とメッセージ通信手段124と業務データ格納手段128と
を備え、メッセージ中継システム103からの要求メッセ
ージを受信し、要求に応じた業務処理を行った後応答メ
ッセージを業務中継システムに送信することにより、要
求されたサービスを提供する。
【0012】図1において、メッセージ中継システム10
3は、アダプタ実行サーバ107、フロー制御実行サーバ10
8、メッセージ管理サーバ104、ルーティング情報管理サ
ーバ105、構成定義クライアント106の各計算機で構成さ
れる。各計算機は、互いに通信ネットワーク110で接続
され、互いに協調して動作することにより、業務クライ
アント101と業務サーバ102との間でのメッセージ通信を
支援し、メッセージを目的に沿った形式およびプロトコ
ルに変換して中継する。また、上記各計算機には、図示
は省略しているが、通信ネットワーク110に接続される
メッセージ通信手段が備えられている。図1において
は、アダプタ実行サーバ3台、フロー制御実行サーバ1
台の構成を示しているが、これらのサーバの数には特に
制限はなく、より多くのアダプタ実行サーバ107および
フロー制御実行サーバ108を備えて多数の業務クライア
ント101および業務サーバ102を接続することが可能であ
る。
【0013】アダプタ実行サーバ107は、アダプタ実行
制御プログラム123,メッセージ変換プログラム122,メ
ッセージ通信手段124,メッセージ定義格納手段120を備
え、業務クライアント101または業務サーバ102とメッセ
ージ通信手段124により通信を行い、各クライアントま
たはサーバ固有のメッセージ形式とメッセージ中継シス
テム103内で定義された共通メッセージ形式との間での
メッセージ変換を行う。メッセージ定義格納手段120に
は、構成定義クライアント106により定義されたメッセ
ージ定義を保存する。メッセージ定義は図10に示すよ
うに、メッセージ中継システム103から業務クライアン
ト101あるいは業務サーバ102に送信する送信メッセージ
に対する送信メッセージメタデータ定義10001と、業務
クライアント101あるいは業務サーバ102からメッセージ
中継システム103が受信する受信メッセージ対する受信
メッセージメタデータ定義10002と、メッセージ中継シ
ステム103内で交換する共通メッセージに対する共通メ
ッセージメタデータ定義10003と、送信メッセージある
いは受信メッセージと共通メッセージ間でのデータに関
するマッピングを定義したメッセージマッピング定義と
で構成される。
【0014】メタデータはメッセージの形式について記
述するデータであり、メッセージ中に現れるデータ項目
の名前や出現順序、回数、データ型などを定義するもの
である。また、メタデータによりデータ項目を階層構造
として表現するようにして、あるデータ項目を指定する
ことにより、そのデータ項目以下のデータ項目をひとか
たまりのオブジェクトとして扱うことも可能である。メ
タデータの実現手段として、例えば、Web技術の標準化
団体であるW3C(World Wide Web Consortium)で開発さ
れたXML(Extensible Markup Language)や、DTD(Docum
ent Type Definition)を用いてメッセージ形式を記述す
ることができる。
【0015】フロー制御実行サーバ108は、メッセージ
フロー実行制御プログラム126と、メッセージフロー定
義格納手段125とを備え、予め定義されたメッセージフ
ローに従って、目的の業務サーバ102を接続するアダプ
タ実行サーバ107上のアダプタ実行制御プログラム123を
呼出してメッセージの流れを制御する。
【0016】メッセージ管理サーバ104は、メッセージ
管理プログラム111と共通メッセージ格納手段112とを備
え、各アダプタ実行サーバ107およびフロー制御実行サ
ーバ108からの要求に従ってメッセージを共通メッセー
ジ形式で保存する。メッセージ格納手段としては、メモ
リ206(図2)上にツリー構造として保存したり、ファイ
ルやリレーショナルデータベースを利用して補助記憶装
置207(図2)に保存することも可能である。
【0017】ルーティング情報管理サーバ105は、ルー
ティング情報管理プログラム113とルーティング情報格
納手段114とを備え、アダプタ実行サーバ107およびフロ
ー制御実行サーバ108からの要求に従って、要求された
サービスを提供するアダプタを検索する。
【0018】構成定義クライアント106は、メッセージ
形式定義手段116と、マッピング情報定義手段118と、ル
ーティング情報定義手段117と、メッセージフロー定義
手段119とで構成される構成定義ツール115を備え、ユー
ザに対してメッセージ形式やルーティング情報やフロー
制御に関する定義を行うための種々のインタフェースを
提供する。
【0019】本実施例においては、アダプタ実行サーバ
107、フロー制御実行サーバ108、メッセージ管理サーバ
104、ルーティング情報管理サーバ105、構成定義クライ
アント106をそれぞれ異なる計算機上で実行する構成と
したが、同一の計算機上に複数のプロトコルに対応する
通信装置203(図2)を備え、前記プログラムの全てある
いは一部分を同じ計算機上で実行するような構成として
もよい。
【0020】図2に本実施例における計算機の一般的な
構成を示す。計算機は、表示装置201、CPU202、通信
装置203、キーボード、マウス205、メモリ206、補助記
憶装置207、記憶媒体入出力装置208を備えている。前記
各プログラムは、ソフトウェアプログラムとして実装さ
れ、補助記憶装置207に格納されている。これらのソフ
トウェアプログラムは、メモリ206に読み込まれ、CP
U202により実行される。また、表示装置201や、キーボ
ード、マウス205の入力装置を用いて、メッセージ通信
システムの利用者であるユーザとの対話を行ったり、通
信装置203を用いて他の計算機上で動作するソフトウェ
アプログラムと通信を行う事が出来る。また、記憶媒体
入出力装置208により、前記各プログラムや定義情報等
のファイルをインストールすることができる。アダプタ
実行サーバ107においては、業務クライアント101や業務
サーバ102と接続する通信ネットワーク130とメッセージ
中継システム103内部の通信ネットワーク110のプロトコ
ルが異なる場合がある。このような場合には、各プロト
コルに対応した通信装置203を複数備え、メッセージの
通信やプログラムの呼出し時に、適切なネットワークに
対応する通信装置203を選択しながら通信を行う。
【0021】以下、本実施例におけるメッセージ通信シ
ステムの動作について説明する。図3は、業務クライア
ント101におけるクライアント業務プログラム127の処理
を示している。クライアント業務プログラム127として
は、特に制限は無く、通信ネットワーク130上でメッセ
ージを通信することによりサービスを受けるようなクラ
イアントであれば、どんなクライアントでもメッセージ
中継システム103に接続することができる。このような
業務クライアント101の例として、例えば金融機関の口
座から現金引落しを行うATM(Auto Teller Machin
e)のプログラムなどが挙げられる。
【0022】クライアント業務プログラム127は、ユー
ザからの要求を受け付けて(3001)、入力データを業務
データ格納手段128により保存するなどの処理を行う(30
02)。さらに、ユーザから受け付けた要求内容に従っ
て、メッセージを作成しメッセージ中継システム103へ
送信する(3003)。次にメッセージ中継システム103から
の応答メッセージを受信し(3004)、業務内容に従って応
答メッセージを処理し、表示装置201に結果を表示する
などの処理を行う(3005)。
【0023】図4は、業務サーバ102におけるサーバ業
務プログラム131の処理を示している。クライアント業
務プログラム127同様、サーバ業務プログラム131として
は、特に制限は無く、通信ネットワーク130上でメッセ
ージを通信することによりサービスを受けるようなサー
バであれば、どんなサーバでもメッセージ中継システム
103に接続することができる。このような業務サーバ102
の例として、例えば金融機関の勘定系システムや、顧客
情報を管理して様々なサービスを提供するCRM(Cust
omer RelationshipManagement)のシステムなどが挙げ
られる。サーバ業務プログラム131は、メッセージ中継
システム103から要求メッセージを受信し(4001)、業
務データ格納手段128を利用してメッセージ中のデータ
を保存したり、業務固有のデータを読出しながら業務固
有の処理を行う(4002)。次に、業務固有のメッセージ形
式に従ってメッセージを作成し、メッセージ中継システ
ム103へ送信する(4003)。
【0024】次に、メッセージ中継システム103の動作
について説明する。図5は、業務クライアント101を接
続するアダプタ実行サーバ107上のアダプタ実行制御プ
ログラム123の動作を示している。アダプタ実行制御プ
ログラム123は、業務クライアント101からのメッセージ
を受信し(5001)、メッセージ変換プログラム122を呼出
して受信メッセージを共通メッセージ形式に変換する(5
003)。
【0025】メッセージ変換プログラム122は、図6に
示すように、メタデータ定義に従って受信メッセージを
解析し(6004)、変換元メッセージからデータ項目を取出
し(6001)、マッピング情報定義に従って変換先のメッセ
ージ形式に合わせてデータ項目の型を変換し(6002)、メ
ッセージ管理プログラム111を呼出して変換後のデータ
項目を共通メッセージとして共通メッセージ格納手段11
2に保存する(6003)。アダプタ実行制御プログラムは、
メッセージ変換プログラム122の呼び出しにおいて、受
信した変換元メッセージのポインタ(変換元メッセージ
を格納したメモリの格納先アドレス)を呼び出しの引数
に指定することにより、変換元メッセージを指定する。
また、メッセージ変換プログラム122は、変換後のメッ
セージのポインタ(変換後のメッセージを格納した格納
した格納先アドレス)を出力として呼び出し元に返す。
【0026】次に、アダプタ実行制御プログラム123
は、ルーティング情報管理プログラム113にメッセージ
処理のために次に呼出すべきアダプタを問い合わせる(5
004)。この問合わせは、例えば、分散オブジェクトの関
数呼出しとして実現され、アダプタ実行制御プログラム
123は、メッセージ中の特定の項目から、要求するサー
ビスに関する情報を記述したサービス情報を作成して関
数の引数に与える。ここで、サービス情報とは、図11
に示すルーティング情報における、サービス名11002と
サービス固有プロパティ11003とQoS(Quality of Servi
ce)とからなる情報である。ルーティング情報管理プロ
グラム113は、図7に示すように、サービス情報をもと
に図11のルーティング情報からアダプタ名11001を検
索し(7001)、条件に一致するアダプタ名を返す(700
2)。7001においてルーティング情報管理プログラム113
は、ルーティング情報格納手段114に保存されたルーテ
ィング情報から、引数で与えられたサービス情報に一致
するサービスを提供するアダプタを検索する。ルーティ
ング情報は、例えば、図11に示すように、アダプタ名
11001、サービス11002、サービス固有プロパティ1100
3、通信路の品質を示すQoS(Quality of Service)を示
すQoS11004から構造され、ルーティング情報格納手段11
4により例えばリレーショナルデータベースやファイル
などを用いて保存される。メッセージ中継システム103
のユーザは、図1の構成定義クライアント106の構成定
義ツール115におけるルーティング情報定義手段117を用
いてこれらのルーティング情報を定義することができ
る。ルーティング情報定義手段117については後で詳細
に説明する。
【0027】図11においては、サービス名“Accounti
ng”を提供するアダプタとして、“Tokyo”および“Kyo
to"があり、また、サービス名”CRM“を提供するアダプ
タとして、”Yokohama“および“Osaka”が存在するこ
とを示している。また、サービス名”Customer"は、メ
ッセージフロー実行制御プログラム126が提供するサー
ビスを示しており、そのアダプタ名が“Customer Servi
ce”であることを示している。メッセージフロー実行制
御プログラム126に対するルーティング情報が他のアダ
プタと同様に管理されることに注意されたい。すなわ
ち、フロー制御プログラムはアダプタの一種とみなすこ
とができ、メッセージ中継システム103内のアダプタ実
行制御プログラム123およびメッセージフロー実行制御
プログラム126は、ルーティング情報管理プログラム113
から返されたアダプタに対して、全て同一のインタフェ
ースにより呼び出しを行うことができる。これにより、
メッセージフロー実行制御プログラム126を経由して、
複数のサーバと通信して応答を受け取る場合と、単一の
サーバと通信して応答を受け取る場合について、要求元
アダプタ実行制御プログラム123の処理では特に意識す
る必要がなく、ルーティング情報を変更するだけで、こ
れらの動作を変更することが可能である。
【0028】アダプタ実行制御プログラム123は、サー
ビス名やサービス固有プロパティ、QoSをルーティング
情報管理プログラム113の呼出しの引数に指定すること
により、次に処理を要求すべきアダプタの名前を取得す
る。そして、前記メッセージ変換プログラム122から得
られた共通メッセージのポインタを指定して、前記ルー
ティング情報管理プログラム113から得られたアダプタ
の処理を呼び出す(5005)。呼び出されたアダプタの処
理が終了すると、処理結果は共通メッセージとしてメッ
セージ管理サーバ104に送られ、メッセージ管理プログ
ラム111により共通メッセージ格納手段に格納される。
アダプタ呼出し元のアダプタ実行サーバのアダプタ実行
制御プログラム123は、共通メッセージ格納手段に格納
された共通メッセージを応答メッセージに変換し(500
6)、応答メッセージを業務クライアント101へ送信する
(5007)。5006においては、5003と同様にメッセージ変換
プログラム122を呼び出す。但し、この場合は、変換元
が共通メッセージであり、変換先が応答メッセージであ
る。
【0029】ここで、構成定義クライアント106の構成
定義ツール115におけるルーティング情報定義手段117に
ついて図15を用いて説明する。ルーティング情報定義
手段117は、ルーティング情報管理サーバ105上のルーテ
ィング情報管理プログラム113と通信しながら、ルーテ
ィング情報の表示や定義の追加、変更、削除を行う構成
定義クライアント106上のソフトウェアとして実現され
ている。ルーティング情報定義手段117は、GUI(Graphi
cal User Interface)と呼ばれる手法で、ルーティング
情報を定義する手段をユーザに提供する。図15は、ル
ーティング情報定義手段117が図2の表示装置201の画面
上に表示するイメージを示している。ルーティング情報
定義手段117は、ルーティング情報表示ボックス1501
と、ルーティング情報定義ボックス1502とを備え、ユー
ザは、これらのボックス中にキーボード204により文字
や記号を入力したり、マウス205により画面上の一点を
示すマウスポインタ1503を操作しながらルーティング情
報を定義することができる。
【0030】図15において、ルーティング情報表示ボ
ックスには、図11で説明したルーティング情報が表示
されている。ルーティング情報表示ボックス内の行をマ
ウスポインタで選択することによりルーティング情報定
義ボックスが表示される。ユーザはルーティング情報定
義ボックスにおいて、アダプタ名、サービス名、サービ
ス固有プロパティ、QoSをキーボード204から入力するこ
とにより、ルーティング情報を定義することができる。
また、ルーティング情報に新たなアダプタを追加した
り、削除することもできる。
【0031】図8は、メッセージフロー実行制御プログ
ラム126の処理を示している。メッセージフロー実行制
御プログラム126は、他アダプタからの要求を受けつけ
(8001)、予め定義されたメッセージフローを読込み、定
義に従った処理を開始する(8002)。メッセージ中継シス
テム103のユーザは、構成定義クライアント106の構成定
義ツール115におけるメッセージフロー定義手段119によ
ってメッセージフローを定義することができる。メッセ
ージフロー定義手段119は、定義内容に従って、例え
ば、スクリプト言語やXMLで記述されたファイルを出力
し、このメッセージフロー定義ファイルをメッセージフ
ロー定義格納手段125によってフロー制御実行サーバ108
に登録する。 メッセージフロー定義手段119について
は後で詳細に説明する。
【0032】メッセージフロー実行制御プログラム126
は、メッセージフロー定義格納手段125に保存された定
義を読み出し、定義内容を解釈しながら処理を行う。た
とえば、図8の8003において、定義中で業務ノードに関
する定義を見つけると、共通メッセージからデータ項目
を取り出し(8004)、ルーティング情報管理プログラム11
3に次に呼び出すべきアダプタを問い合わせる(8005)。
この問い合わせは、図5における5004の問い合わせと同
様の手順で行われる。ルーティング情報管理プログラム
113から呼び出すべきアダプタ名を取得すると、そのア
ダプタに対して処理を要求する(8006)。目的のアダプタ
での処理が終了すると、8003に戻って処理を行う。8003
において、メッセージフロー実行制御プログラム126
は、次の定義内容を解析し、定義内容が業務ノードの場
合には同様の処理を繰り返す。定義内容がフローの終了
を示している場合(8007)には、処理を終了する。ま
た、他の制御ノードを示している場合には、定義に従っ
て制御ノードの処理を行い(8008)、8003に戻って処理を
行う。
【0033】ここで、メッセージフロー定義手段119に
ついて図14を用いて説明する。図14は、メッセージ
フロー定義手段119が提供するGUIイメージを示してい
る。メッセージフロー定義手段119は、大きくレイアウ
トボックス1401と、ツールボックス1402とで構成され
る。ユーザは、マウスポインタ1404によりツールボック
ス中の部品を選択して、レイアウトボックス中にドラッ
グ&ドロップすることにより、業務に従ったメッセージ
フローを定義することができる。図14においては、CR
M業務サーバ102に顧客情報を問合わせた後、分岐ノード
により結果を判定し、正常なら勘定系サーバに預金処理
を要求し、異常なら取り消し処理を行って終了する業務
の流れを定義している様子を示している。
【0034】ユーザはまた、各業務ステップをマウスポ
インタ1404で選択することにより業務ステップ定義ボッ
クス1403を表示し、各業務ステップにおけるルーティン
グ要求に関する定義を行うことができる。業務ステップ
定義ボックスにおいて、ユーザは、サービス情報とし
て、要求するサービス名、サービス固有プロパティ、Qo
Sを定義することができ、各業務ステップの実行時には
この定義に従って、ルーティング情報管理プログラム11
3へのルーティング要求が行われる。また、業務ステッ
プ定義ボックスでは、サービス名、サービス固有プロパ
ティ、QoSを直接定義する代わりに、メッセージ形式中
のデータ項目名を指定し、共通メッセージ中のそのデー
タ項目に保存された値でルーティング要求するように定
義することもできる。本実施例のメッセージフロー定義
手段119を用いれば、メッセージ中継システム103に接続
された業務サーバ102を互いに連携させ、簡単に新たな
サービスを提供することが可能である。
【0035】図9は、業務サーバ102を接続するアダプ
タ実行サーバ107上のアダプタ実行制御プログラム123の
動作を示している。アダプタ実行制御プログラム123
は、他のアダプタからの要求(要求の指示、すなわち、
実行対象の共通メッセージがメッセージ管理サーバ104
の共通メッセージ格納手段に格納されていることの指
示)を受けつけ(9001)、共通メッセージからデータ項目
を取り出し(9002)、業務サーバ102固有のメッセージ形
式に従ってデータ項目の型をメッセージ変換プログラム
122により変換し、送信メッセージを作成する(9003)。
アダプタ実行制御プログラム123は、要求メッセージを
作成した後、業務サーバ102へこのメッセージを送信し
(9004)、業務サーバ102からの応答メッセージを受信す
る(9005)。業務サーバ102での処理が終了し、応答メッ
セージを受信すると、受信メッセージメタデータ定義に
従って応答メッセージの内容を解析し(9006)、受信メッ
セージを共通メッセージ形式にメッセージ変換プログラ
ム122により変換する(9007)。得られた共通メッセージ
はメッセージ管理サーバ104のメッセージ管理プログラ
ム111により共通メッセージ格納手段112に格納する。90
03および9007におけるメッセージ変換は、5003や5006に
示した手順と同様に処理される。
【0036】以上で説明したように、本発明によれば、
アダプタ実行制御プログラム123、メッセージ変換プロ
グラム122、メッセージフロー実行制御プログラム126
は、メッセージの形式を記述したメタデータに従って、
メッセージの構文解析を行うことができるので、これら
プログラムの処理をメッセージの実装形態から分離する
ことができる。例えば、メッセージ形式に変更が生じた
場合には、メッセージ形式を記述するメタデータの定義
を変更するだけで接続することができる。また、新規の
メッセージ形式を持つ業務クライアント101や業務サー
バ102を接続する場合にも、メッセージ形式やデータ項
目に関するマッピング定義を行うだけで良く、容易に業
務クライアント101と業務サーバ102間を接続することが
可能である。従って、メッセージ中継システム103に接
続するためのアダプタ開発工数を大幅に削減することが
可能となる。また、メッセージ中継システム103内部の
アダプタ実行制御プログラム123、メッセージフロー実
行制御プログラム126は、メッセージ管理プログラム111
を利用して共通メッセージを共有しながら処理を進める
ので、単純にアダプタ間でメッセージを転送する場合に
比べて無駄なデータコピーやデータ型変換が発生する回
数を削減することができ、処理効率を高めることができ
る。
【0037】図16〜22は本実施例におけるメッセー
ジ形式の論理的な構成例を示している。これらのメッセ
ージは、XMLのようにタグ付けされたデータの集まり
として実現される場合や、バイナリ列として実現される
場合などがある。本実施例のメタデータは、図16〜2
2に示すような論理的な構成と、その中に含まれるデー
タ項目のデータ型を記述したものである。図16はATM
業務クライアント101から受信するメッセージ、図18
はCRM業務サーバ102へ送信するメッセージ、図19はCR
M業務サーバ102から受信するメッセージ、図20は勘定
系業務サーバ102へ送信するメッセージ、図21は、勘
定系業務サーバ102から受信するメッセージ、図17は
最後に業務クライアント101へ応答するメッセージ、図
22は共通メッセージの例を示している。図16〜22
において、メッセージ識別子は、各メッセージを識別す
るためのコードであり、各メッセージの作成時に設定さ
れる。
【0038】図16は、業務クライアント101から受信
するメッセージの一例を示している。受信メッセージ
は、メッセージの種類をあらわすメッセージ識別子1601
によってその形式を判断することができる。例えば、図
16においては、ATMクライアントからの口座預金引き
落としを要求するメッセージを示す識別子が設定され
る。
【0039】ATMクライアントからの要求メッセージ
は、例えば預金引落などの取引を示す取引コード1602
と、顧客情報1603と、口座情報1606と、取引情報1611と
で構成される。また、メッセージは階層構造を成してお
り、図16〜21において字下げしたデータ項目は、そ
れぞれ字下げ前のデータ項目の下位に属する構成要素で
あることを示している。例えば、図16において顧客情
報1603は、構成要素として氏名1604および暗証番号1605
を含む。
【0040】図22は共通メッセージ形式の一例を示し
ている。図22の例では、共通メッセージが、図16〜
21で示される業務固有のメッセージ形式に含まれる全
てのデータ項目を含んだものとして定義されている。各
アダプタ実行制御プログラム123は、業務クライアント1
01または業務サーバ102から受信したメッセージの各デ
ータ項目をマッピング情報定義10004に従って共通メッ
セージの対応するデータ項目に保存する。また、メッセ
ージを送信する場合には、送信メッセージへのマッピン
グ情報定義10004に従って、共通メッセージから必要な
データ項目を取り出し、送信メッセージ形式に変換して
送信する。
【0041】ATMクライアントを接続するアダプタ実
行サーバ107上のメッセージ変換プログラム122は、図1
6に示すメッセージを、図22に示す共通メッセージに
変換する。このとき、図22の共通メッセージにおいて
対応するデータ項目のない顧客コード2206、ポイント22
07、残高2215、手数料2216、割引率2217、勘定系結果コ
ード2218、CRM結果コード2219は空のままである。
【0042】次にフロー制御実行サーバ108を経由して
呼出されたCRMサーバを接続するアダプタ上のメッセ
ージ変換プログラムは、共通メッセージから、取引コー
ド2202、顧客情報2203(氏名2204、暗証番号2205、地区
2220)、口座情報2208(銀行コード2209、支店コード22
10、科目2211、口座番号2212)、取引情報2213(金額22
14)を取出し、図18に示すCRM要求メッセージを作
成する。図19に示すCRMからの応答メッセージを受
信すると、メッセージ変換プログラムは、CRM結果コ
ード1902、顧客情報1903(顧客コード1904、ポイント19
05)を共通メッセージの対応するデータ項目(CRM結
果コード2219、顧客情報2203(顧客コード2206、ポイン
ト2207))に変換して保存する。ここで、ポイントと
は、例えば、顧客の取引状況や所有する全口座の総残高
に応じて付けられた評価結果を示している。このポイン
トの値により、例えば、預金引落の際に手数料が割り引
かれるなどのサービスが受けられる。
【0043】次にフロー制御実行サーバ108から呼出さ
れた勘定系サーバを接続するアダプタ上のメッセージ変
換プログラムは、共通メッセージから、取引コード220
2、顧客情報2203(氏名2204、暗証番号2205、顧客コー
ド2206、ポイント2207)、口座情報2208(銀行コード22
09、支店コード2210、科目2211、口座番号2212)、取引
情報2213(金額2214)を取出し、図20に示す勘定系要
求メッセージを作成する。図21に示す勘定系からの応
答メッセージを受信すると、メッセージ変換プログラム
は、勘定系結果コード2102、取引情報2103(残高2104、
手数料2105、割引率2106)を取出し、共通メッセージの
対応するデータ項目(勘定系結果コード2218、取引情報
2213(残高2215、手数料2216、割引率2217))に変換し
て保存する。
【0044】以上のように受信メッセージを解析したり
送信メッセージを作成するために、アダプタ実行制御プ
ログラム123およびメッセージ変換プログラム122は、図
1のメッセージ形式定義手段116により定義されたメタ
データを利用する。
【0045】図12は、構成定義クライアント106の構
成定義ツール115におけるメッセージ形式定義手段116が
図2の表示装置201の画面上に表示するGUIイメージを示
している。メッセージ形式定義手段116は、メッセージ
形式定義ボックス1201とデータ項目定義ボックスを備
え、ユーザは、これらのボックス中にキーボード204に
より文字や記号を入力したり、マウス205により画面上
の一点を示すマウスポインタ1202を操作しながらメッセ
ージ形式を定義することができる。
【0046】図12において、メッセージ形式定義ボッ
クス中には、図16のメッセージを定義している途中の
状態を示している。また、データ項目定義ボックスに
は、データ項目“氏名”を定義しようとしている場面を
示している。全てのデータ項目に関する定義が終了しメ
ッセージ形式定義が完了した後で、メタデータが作成さ
れ、各アダプタ実行サーバ107上のメッセージ定義格納
手段120に保存される。また、構成定義ツール115の他の
機能として、予め他のシステムで定義されたメタデータ
を記憶媒体から読込んで、アダプタ実行サーバ107上の
メッセージ定義格納手段120に登録することも可能であ
る。
【0047】メッセージ変換プログラム122は、メッセ
ージ識別子を判別し、対応するメタデータを利用してメ
ッセージの解析を行う。メッセージの解析はパーサと呼
ばれる構文解析のためのプログラムを利用して実現する
ことができる。メッセージ変換プログラム122は、パー
サ121を利用して任意のデータ項目を取り出して、処理
を行うことができる。すなわち、メッセージ変換プログ
ラム122は、取り出したデータ項目を変換して、共通メ
ッセージ形式の対応する項目に保存する。
【0048】例えば、図1において、メッセージ変換プ
ログラム122は、変換要求受付時にメッセージ種別によ
り対応するメタデータを判別し、メタデータ定義中から
メッセージ識別子に対応するメタデータを取り込んでパ
ーサ121に設定し、受信メッセージの解析処理を行う。
【0049】各メッセージ形式のデータ項目間の対応
は、図1の構成定義クライアント106構成定義ツールに
おけるマッピング情報定義手段118により定義する。図
13はマッピング情報定義手段118が提供するGUIイメー
ジの一例を示している。マッピング情報定義手段118の
提供する画面は、マッピング情報定義ボックス1301と、
マッピング項目定義ボックス1302とで構成される。
【0050】図13においては、マッピング情報定義ボ
ックスの左半分に業務固有メッセージ形式を表示し、右
半分に共通メッセージを表示したところを示している。
これらのメッセージ形式の表示は、メッセージ形式定義
手段116を用いて作成したメタデータや、他のシステム
で作成され記憶媒体によって構成定義クライアント106
の計算機上に読み込んだメタデータを元に画面上に表示
したものである。図13において、ユーザがマウスポイ
ンタ1303により、業務固有メッセージ形式のデータ項目
“C”を共通メッセージ形式のデータ項目”C"にマッピ
ングするために、ドラッグ&ドロップすると、マッピン
グ項目定義ボックス1302が表示される。マッピング項目
定義ボックスでは、両メッセージのメッセージ識別子や
データ項目名やデータ型などが表示される。これによ
り、ユーザはデータ項目間の対応を確認することができ
る。この例の場合、同一のデータ項目名が同じでデータ
型の異なるデータ項目間のマッピングが定義されてい
る。マッピング情報定義手段は、与えられた定義を元に
メッセージ識別子およびデータ項目間の対応と型情報を
記述したマッピング情報定義ファイルを生成し、メッセ
ージ定義格納手段によりアダプタ実行サーバ上に登録す
る。
【0051】以上で説明したように、本実施例のメッセ
ージ形式定義手段116を用いれば、業務クライアント101
との間の通信メッセージ、業務サーバ102との間の通信
メッセージ、およびメッセージ中継システム103内で共
通に利用される共通メッセージのメッセージ形式をメタ
データによって記述することができる。さらに、本実施
例のマッピング情報定義手段118を用いれば、各業務メ
ッセージ形式と共通メッセージ形式との間での変換ルー
ルを定義することができるので、クライアント、サーバ
のメッセージ形式に変更が生じた場合にも、プログラム
の変更なしに変更後のメッセージを適切に変換して中継
することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、メタデータによってメ
ッセージ形式を記述することができ、定義によりメッセ
ージ送信先を容易に変更できるので、クライアント、サ
ーバのメッセージ形式に変更が生じた場合や、メッセー
ジ送信先を変更する場合にも、プログラムの変更なしに
変更後のメッセージを中継することができる。また、異
なるメッセージ形式を持つシステムを新規に接続する場
合にも、そのシステム特有のメッセージ形式をGUIに
よって登録するだけで良く、アダプタ開発工数を大幅に
削減することが可能となる。また、予め定義されたメッ
セージフローに従って、複数の外部サーバに対してメッ
セージを転送して一連の処理を行う場合に、アダプタ間
でメッセージを共有しながら処理を進めることができ、
単純にアダプタ間でメッセージを転送する場合に比べて
無駄なコピーを削減することができるので、処理効率を
高めることができ性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のメッセージ通信システムの構
成の一例を示す図である。
【図2】本発明における計算機の一般的な構成を示す図
である。
【図3】業務クライアントにおけるクライアント業務プ
ログラムの処理のフローチャートを示す図である。
【図4】業務サーバにおけるサーバ業務プログラムの処
理のフローチャートを示す図である。
【図5】アダプタ実行サーバ上のアダプタ実行制御プロ
グラムの処理のフローチャートを示す図である。
【図6】メッセージ変換プログラムの処理のフローチャ
ートを示す図である。
【図7】ルーティング情報管理プログラムの処理のフロ
ーチャートを示す図である。
【図8】メッセージフロー実行制御プログラムの処理の
フローチャートを示す図である。
【図9】業務サーバを接続するアダプタ実行サーバ上の
アダプタ実行制御プログラムの処理のフローチャートを
示す図である。
【図10】メッセージ定義の構成を示す図である。
【図11】ルーティング情報の一例を示す図である。
【図12】メッセージ形式定義手段が表示装置の画面上
に表示するGUIイメージを示す図である。
【図13】マッピング情報定義手段が提供するGUIイメ
ージの一例を示す図である。
【図14】メッセージフロー定義手段が提供するGUIイ
メージを示す図である。
【図15】ルーティング情報定義手段が表示装置の画面
上に表示するイメージを示している。
【図16】業務クライアントから受信するメッセージの
構成例を示す図である。
【図17】業務クライアントへ応答するメッセージの構
成例を示す図である。
【図18】業務サーバへ送信するメッセージの構成例を
示す図である。
【図19】業務サーバから受信するメッセージの構成例
を示す図である。
【図20】勘定系業務サーバへ送信するメッセージの構
成例を示す図である。
【図21】勘定系業務サーバから受信するメッセージの
構成例を示す図である。
【図22】各アダプタ実行制御プログラムおよびメッセ
ージフロー実行制御プログラムとの間で共有される共通
メッセージの構成例を示す図である。
【符号の説明】
101 業務クライアント 102 業務サーバ 103 メッセージ中継システム 104 メッセージ管理サーバ 105 ルーティング情報管理サーバ 106 構成定義クライアント 107 アダプタ実行サーバ 108 フロー制御実行サーバ 110 通信ネットワーク 111 メッセージ管理プログラム 112 共通メッセージ格納手段 113 ルーティング情報管理プログラム 114 ルーティング情報格納手段 115 構成定義ツール 116 メッセージ形式定義手段 117 ルーティング情報定義手段 118 マッピング情報定義手段 119 メッセージフロー定義手段 120 メッセージ定義格納手段 121 パーサ 122 メッセージ変換プログラム 123 アダプタ実行制御プログラム 124 メッセージ通信手段 125 メッセージフロー定義格納手段 126 メッセージフロー実行制御プログラム 127 クライアント業務プログラム 128 業務データ格納手段 130 通信ネットワーク 131 サーバ業務プログラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧子 順一 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア事業部内 Fターム(参考) 5B089 GA11 GA21 GA31 GB01 HA01 HA06 HB18 HB19 KA10 KB09 KF04 KG08 LB14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サービス要求端末とサービス提供装置に
    接続され、サービス要求端末とサービス提供装置の間で
    交換するメッセージを中継するメッセージ中継システム
    であって、 前記サービス要求端末または前記サービス提供装置に接
    続される複数のアダプタ実行手段(以下、アダプタとい
    う)と、メッセージ管理手段と、ルーティング情報管理
    手段と、フロー制御実行手段を備え、 前記サービス要求端末に接続されたアダプタは、前記サ
    ービス要求端末から送信されたメッセージをメッセージ
    定義に基づき共通メッセージに変換し、該共通メッセー
    ジを前記メッセージ管理手段に送り、前記ルーティング
    情報管理手段に該共通メッセージに関する処理を行う手
    段を問合せ、問合せ結果の手段に該共通メッセージに関
    する処理を指示し、前記サービス提供装置に接続された
    アダプタにより前記メッセージ管理手段に格納された処
    理結果の共通メッセージを前記メッセージ定義に基づき
    前記サービス要求端末のメッセージ形式に変換し、該サ
    ービス要求端末に送信し、 前記メッセージ管理手段は、前記アダプタから送られた
    共通メッセージを格納し、 前記ルーティング情報管理手段は、前記サービス要求端
    末に接続されたアダプタまたはフロー制御実行手段から
    の問合せに対し、ルーティング情報に基づき前記メッセ
    ージ管理手段に格納された共通メッセージに関する処理
    を行う手段として前記サービス提供装置に接続されたア
    ダプタまたはフロー制御実行手段を指定し、 前記フロー制御実行手段は、メッセージフロー定義に基
    づき前記メッセージ管理手段に格納された共通メッセー
    ジ内容に従い該共通メッセージに関する処理を行う複数
    の前記サービス提供装置に接続されたアダプタを前記ル
    ーティング情報管理手段に問合せて順次指定し、 前記サービス提供装置に接続されたアダプタは、前記メ
    ッセージ管理手段に格納された処理対象の共通メッセー
    ジをメッセージ定義に基づきサービス提供装置のメッセ
    ージ形式に変換して該サービス提供装置に送信し、該サ
    ービス提供装置から受信した処理結果のメッセージを該
    メッセージ定義に基づき共通メッセージに変換して前記
    メッセージ管理手段に送ることを特徴とするメッセージ
    中継システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のメッセージ中継システム
    において、 前記アダプタは、メッセージ定義を格納するメッセージ
    定義格納手段と、メッセージ解析手段と、メッセージ変
    換手段を有し、該メッセージ解析手段はサービス要求端
    末またはサービス提供端末から受信したメッセージを前
    記メッセージ定義に基づき解析し、解析結果を用いてメ
    ッセージ変換手段は該メッセージを共通メッセージに変
    換することを特徴とするメッセージ中継システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のメッセージ中継システム
    において、 前記ルーティング情報管理手段は、前記フロー制御実行
    手段に対するルーティング情報と前記アダプタに対する
    ルーティング情報を同等に扱うことを特徴とするメッセ
    ージ中継システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のメッセージ中継システム
    において、 メッセージ形式定義手段およびマッピング情報定義手段
    を有し、該各定義手段は該各定義手段により定義された
    メッセージ形式定義およびマッピング情報定義を前記ア
    ダプタのメッセージ定義として設定することを特徴とす
    るメッセージ中継システム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のメッセージ中継システム
    において、 メッセージフロー定義手段を有し、該定義手段は該定義
    手段により定義された前記アダプタを呼び出す手順を記
    述した定義情報を前記フロー制御実行手段のメッセージ
    フロー定義として設定することを特徴とするメッセージ
    中継システム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のメッセージ中継システム
    において、 ルーティング情報定義手段を有し、該ルーティング情報
    定義手段は該定義手段により定義されたルーティング情
    報定義を前記ルーティング情報管理手段のルーティング
    情報として設定することを特徴とするメッセージ中継シ
    ステム。
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