JP2001159875A - 表示部材および時計 - Google Patents

表示部材および時計

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JP2001159875A
JP2001159875A JP34389599A JP34389599A JP2001159875A JP 2001159875 A JP2001159875 A JP 2001159875A JP 34389599 A JP34389599 A JP 34389599A JP 34389599 A JP34389599 A JP 34389599A JP 2001159875 A JP2001159875 A JP 2001159875A
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luminous
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display
ultraviolet
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JP34389599A
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English (en)
Inventor
Yuichi Seki
祐一 関
Mitsuo Oyama
光雄 大山
Masami Shiobara
雅美 塩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nemoto and Co Ltd
Original Assignee
Nemoto and Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体的な形成が容易な表示部材を設けた時計
を提供する。 【解決手段】 計時手段3を裏面に取り付けた基板6の
表面略全面に発光性材料にて発光層6aを厚膜状に形成す
る。発光層6aの上面に、計時手段3の短針4および長針
5が指し示す発光性材料にて時間の表示となる文字を表
示する文字部7および時間の表示となる目盛りを表示す
る目盛部8を設ける。発光性材料は、蛍光顔料および蓄
光顔料の少なくといずれか一方と紫外線硬化型ウレタン
アクリレート樹脂とを、10:3〜15の質量比で混合
調製する。蛍光顔料および蓄光顔料は、粒径がD−10
で0.5〜5μm、D−50で2〜50μm、D−90
で4〜100μm以下である。発光層6a、文字部7およ
び目盛部8は、凹型または孔型にて立体形状に形成す
る。製造時に外力が掛かっても屈曲してひびや亀裂、角
の欠けなどを生じず光沢のある良好な立体形状に形成で
き、明確な表示を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光性機能を有す
る蛍光顔料および蓄光性機能を有する蓄光顔料の少なく
ともいずれか一方を含有する表示部材および時計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば時計としては、基板表面に
蓄光顔料を含有する蓄光性塗料を塗布して蓄光性塗膜を
形成し、この蓄光性塗膜の表面に時刻を表す所定の文字
で顔料を含有する塗料を塗布して形成した文字板、ある
いは、時刻を表す所定の文字で蓄光性塗料を塗布して蓄
光性塗膜を形成した文字板を備えた構成が知られてい
る。
【0003】ところで、蓄光性塗料としては、一般的
に、熱乾燥硬化型の合成樹脂基剤中に蓄光顔料を混合し
たもの、紫外線硬化型の合成樹脂基剤中に蓄光顔料を混
合したものの2種類が知られている。そして、紫外線硬
化型の蓄光性塗料は、塗布の際に粘度調整が不要で塗布
作業が容易であるとともに、塗膜の表面に光沢が得られ
高級感が得られるなどの外観性が良好な蓄光性塗膜が得
られる。また、熱乾燥硬化型の蓄光性塗料は、対象とな
る合成樹脂基剤の種類が多いので、塗膜に可撓性を付与
することが可能であるとともに金属との接合性が強い塗
膜が得られる。
【0004】そして、これら蓄光性塗料を用いて文字板
に形成する蓄光性塗膜を肉厚に形成して立体的な文字や
模様などの表示を形成し外観を向上させる場合、これら
蓄光性塗料では1回の印刷により形成できる最大肉厚寸
法が約130μm程度であり、立体的に文字や模様など
の表示を形成することができないことから、複数回塗布
して積層状に蓄光性塗膜を形成して厚さ寸法を厚くする
積層印刷方法を用いたり、蓄光性塗膜をシート状に形成
して積層させるラミネート方法、加熱発泡樹脂や吸水膨
張樹脂などの膨張樹脂を用いて印刷形成した後に膨張さ
せる印刷方法、あるいは例えばマスクを用いた電着画像
形成方法などの各種方法が知られている。
【0005】しかしながら、積層印刷方法では、複数回
の印刷工程により製造性の向上が図れないとともに、例
えば腕時計などの細かい文字や模様などの表示を形成す
る場合に印刷ずれなどの印刷不良が顕著に生じやすく、
良好な外観の文字や模様などの表示が得られない。ま
た、ラミネート方法では、一旦シート状に形成した後に
さらに積層させるため、同様に工程数が多く製造性の向
上が図れないとともに、細かい文字や模様などの表示を
形成することが困難である。さらに、膨張させる印刷方
法では、蓄光性塗膜中の蓄光顔料の量を多くすることが
できず良好な輝度が得られないとともに、精密かつ文字
や模様などの表示の角部分を形成することが困難であ
る。さらに、マスクを用いる電着画像形性方法では、マ
スクの閉鎖線図形の内部に蓄光性塗料を充填して塗膜を
形成するので、工程数が多く製造が煩雑で製造性の向上
が図れないとともに、マスクを取り外す際に文字や模様
などの表示の角部分が損傷しやすく、外観が良好な立体
の文字や模様などの表示の形成が困難である。
【0006】さらに、熱乾燥硬化型の蓄光性塗料は揮発
性溶媒を用いるため、塗布作業の環境性および揮発性溶
媒の漏洩による公害防止などの対策が必要となり、塗布
工程の装置が複雑大型化するとともに、粘度が変動しや
すく、粘度調整が煩雑で塗布作業性の向上が望めない。
また、熱乾燥硬化型の蓄光性塗料では、得られた塗膜の
表面の光沢が乏しく高級感のある装飾などの外観性の向
上が図りにくい。さらに、従来使用されているアクリル
系の紫外線硬化型の蓄光性塗料では、硬質で柔軟性に乏
しいことから立体的に形成する際に文字や模様などの表
示が損傷しやすい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、立体
的な文字や模様などの表示を形成する場合に、積層印刷
方法では、製造性の向上が図れないとともに、印刷ずれ
などの印刷不良により良好な外観の細かい文字や模様な
どの表示が得られない。また、ラミネート方法では、製
造性の向上が図れないとともに、細かい文字や模様など
の表示を形成することが困難である。さらに、膨張させ
る印刷方法では、蓄光性塗膜中の蓄光顔料の量を多くで
きず良好な輝度が得られないとともに、細かい文字や模
様などの表示を形成することが困難である。また、マス
クを用いる電着画像形性方法では、工程数が多く製造性
の向上が図れないとともに外観が良好な立体の文字や模
様などの表示の形成が困難である。さらに、熱乾燥硬化
型の蓄光性塗料は揮発性溶媒を用いるため、公害防止な
どの対策が必要で塗布工程の装置が複雑大型化し、粘度
が変動しやすく作業性の向上が図れないとともに、表面
の光沢に乏しく外観性の向上が図れない。また、アクリ
ル系の紫外線硬化型の蓄光性塗料では、硬質で柔軟性に
乏しいことから良好な外観の文字や模様などの表示が得
られない問題がある。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、立体的な形成が容易で立体形状でも良好な表示が得
られる表示部材および時計を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の表示部材
は、蛍光性機能を有する蛍光顔料および蓄光性機能を有
する蓄光顔料の少なくともいずれか一方とウレタンアク
リレートのオリゴマおよび紫外線が照射されることによ
り重合を開始する光重合開始剤を含有する紫外線硬化型
基剤とを含有する発光性材料が所定の形状に成型された
ものである。
【0010】そして、蛍光性機能を有する蛍光顔料およ
び蓄光性機能を有する蓄光顔料の少なくともいずれか一
方とウレタンアクリレートのオリゴマおよび紫外線が照
射されることにより重合を開始する光重合開始剤を含有
する紫外線硬化型基剤とを含有する蓄光性材料を所定の
形状に成型することにより、特に細かく立体的な文字や
模様などの表示でも、表面に光沢を有し、柔軟性が得ら
れて亀裂や角欠けなどを生じることがなく、容易に明確
な表示が形成される。
【0011】請求項2記載の表示部材は、請求項1記載
の表示部材において、凹型と孔型とのいずれか一方によ
り成型されたものである。
【0012】そして、凹型または孔型により形成するた
め、例えば印刷工程と同様に蓄光性材料を凹型または孔
型に充填して硬化させるのみで容易に明確な表示が形成
される。
【0013】請求項3記載の表示部材は、被表示体と、
この被表示体の表面に、蛍光性機能を有する蛍光顔料お
よび蓄光性機能を有する蓄光顔料の少なくともいずれか
一方とウレタンアクリレートのオリゴマおよび紫外線が
照射されることにより重合を開始する光重合開始剤を含
有する紫外線硬化型基剤とを含有する発光性材料が凹型
印刷と孔型印刷とのいずれか一方にて所定の形状に印刷
形成された発光部材とを具備したものである。
【0014】そして、被表示体の表面に、蛍光性機能を
有する蛍光顔料および蓄光性機能を有する蓄光顔料の少
なくともいずれか一方とウレタンアクリレートのオリゴ
マおよび紫外線が照射されることにより重合を開始する
光重合開始剤を含有する紫外線硬化型基剤とを含有する
蓄光性材料を、凹型印刷または孔型印刷のいずれかによ
り所定の形状に発光部材を印刷形成するため、特に細か
く立体的な文字や模様などの表示でも、表面に光沢を有
し、柔軟性が得られて亀裂や角欠けなどを生じることが
なく、容易に明確な表示が形成される。
【0015】請求項4記載の表示部材は、請求項1ない
し3いずれか一記載の表示部材において、蛍光顔料およ
び蓄光顔料の合計質量比10に対して紫外線硬化型基剤
の質量比が3以上15以下で配合されたものである。
【0016】そして、蛍光顔料および蓄光顔料の合計質
量比10に対して紫外線硬化型基剤の質量比を3以上1
5以下で配合することにより、良好な柔軟性が得られ、
立体形状に形成する際に負荷が掛かっても損傷すること
なく良好な表示が得られる。ここで、蛍光顔料および蓄
光顔料の合計質量比10に対して紫外線硬化型基剤の質
量比が3より少ない配合比では、紫外線硬化型基剤の量
が少なく柔軟性が得られなくなる。また、蛍光顔料およ
び蓄光顔料の合計質量比10に対して紫外線硬化型基剤
の質量比が15より多い配合比では、蛍光顔料および蓄
光顔料の割合が少なくなり、安定した高輝度や蓄光顔料
を用いた場合における長期の安定した残光輝度が得られ
なくなる。このため、蛍光顔料および蓄光顔料の合計質
量比10に対して紫外線硬化型基剤の質量比を3以上1
5以下で配合する。
【0017】請求項5記載の表示部材は、請求項1ない
し4いずれか一記載の表示部材において、蓄光顔料は、
MがSr,Ca,Baのうち少なくともいずれか一つの
アルカリ土類金属で、MAl24:Eu,Dy、M4
1425:Eu,Dy、MAl24:Eu,Ndで表さ
れる蓄光体の群のうち少なくともいずれか一つを含有す
るものである。
【0018】そして、MがSr,Ca,Baのうち少な
くともいずれか一つのアルカリ土類金属で、MAl
24:Eu,Dy、M4Al1425:Eu,Dy、MA
24:Eu,Ndで表される蓄光体の群のうち少なく
ともいずれか一つを含有する蓄光顔料を用いるため、長
期間安定した輝度の発光が得られるとともに、蛍光顔料
や着色顔料との組み合わせにより表現性あるいは装飾性
が向上する。
【0019】請求項6記載の表示部材は、請求項1ない
し5いずれか一記載の表示部材において、蛍光顔料は、
MがLa、Gd、Yのうち少なくともいずれか一つの元
素で、RがSr、Ca、Ba、Mg、Ceのうち少なく
ともいずれか1つの元素で、M22S:Eu、ZnS:
Mn、BaMg2Al1627:Eu,Mn、ZnS:C
u、SrAl24:Eu、ZnO:Zn、Sr4Al14
25:Eu、3(Ba,Ca,Mg)3(PO42(B
a,Ca,Mg)Cl2:Eu、Sr4Al142 5:E
u,Dy、R10(PO46Cl2:Eu、BaMg2Al
1627:Eu、BaMgAl1016:Eu、ZnS:A
gで表される蛍光体の群のうち少なくともいずれか一つ
を含有するものである。
【0020】そして、MがLa、Gd、Yのうち少なく
ともいずれか一つの元素で、RがSr、Ca、Ba、M
g、Ceのうち少なくともいずれか1つの元素で、M2
2S:Eu、ZnS:Mn、BaMg2Al1627:E
u,Mn、ZnS:Cu、SrAl24:Eu、Zn
O:Zn、Sr4Al1425:Eu、3(Ba,Ca,
Mg)3(PO42(Ba,Ca,Mg)Cl2:Eu、
Sr4Al1425:Eu,Dy、R10(PO46Cl2
Eu、BaMg2Al1627:Eu、BaMgAl10
16:Eu、ZnS:Agで表される蛍光体の群のうち少
なくともいずれか一つを含有する蛍光顔料を用いるた
め、350nm以上420nm以下に発光ピークを有す
る紫外線を含む光により輝度の大きい発光が得られ、小
型の発光ダイオードを利用可能で、小型化が容易に図れ
るとともに、蓄光顔料との組み合わせにより表現性ある
いは装飾性が向上する。
【0021】請求項7記載の表示部材は、請求項1ない
し6いずれか一記載の表示部材において、蛍光顔料およ
び蓄光顔料は、粒径がD−50で2μm以上50μm以
下であるものである。
【0022】そして、粒径がD−50で2μm以上50
μm以下の蛍光顔料および蓄光顔料を用いるため、紫外
線硬化型基剤への均一な分散混合状態が容易に得られ、
容易に立体形状に形成でき、明確な表示が得られ、厚さ
方向で蛍光顔料および蓄光顔料の粒子同士が光を遮蔽す
ることなく安定した高輝度の発光が得られる。ここで、
粒径がD−50で2μmより細かくなると、蛍光顔料お
よび蓄光顔料自体の輝度低下を招き高輝度が得られなく
なる。また、粒径がD−50で50μmより粗くなる
と、凝集が生じて紫外線硬化型基茎剤への均一な分散が
困難になり、柔軟性が低下するとともに、硬化時に内部
応力が生じやすくなり、明確な表示が得られなくなる。
このため、蛍光顔料および蓄光顔料の粒径をD−50で
2μm以上50μm以下とする。
【0023】請求項8記載の表示部材は、請求項1ない
し7いずれか一記載の表示部材において、紫外線硬化型
基剤は、粘度調整用の反応性モノマを含有し、ウレタン
アクリレートのオリゴマが質量で25%以上50%以
下、反応性モノマが質量で25%以上50%以下である
ものである。
【0024】そして、ウレタンアクリレートのオリゴマ
が質量で25%以上50%以下、粘度調整用の反応性モ
ノマが質量で25%以上50%以下を含有する紫外線硬
化型基剤を用いるため、柔軟性が向上し、立体形状への
形成が容易で、明確な表示が得られる。ここで、ウレタ
ンアクリレートのオリゴマが質量で25%より少なくな
ると、柔軟性が低下し、オリゴマが質量で50%より多
くなると、粘性が大きくなって取扱性が低下する。ま
た、反応性モノマが質量で25%より少なくなると、粘
性が増大して取扱性が低下し、質量で50%より多くな
ると、柔軟性が低下する。このため、ウレタンアクリレ
ートのオリゴマの含有量を質量で25%以上50%以
下、粘度調整用の反応性モノマの含有量を質量で25%
以上50%以下とする。
【0025】請求項9記載の時計は、請求項1ないし8
いずれか一記載の表示部材と、この表示部材により表示
する表示内容を指し示す指針を備えた計時手段とを具備
したものである。
【0026】そして、計時手段の指針により表示内容が
指し示される表示を請求項1ないし請求項8いずれか一
記載の表示部材にて形成するため、立体的な表示の形成
により外観が向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の時計の一実施の形
態を図面を参照して説明する。
【0028】図1は時計を示す断面図、図2は時計を示
す平面図である。
【0029】図1および図2に示すように、1は時計
で、この時計1は、図示しない硬質ガラスなどの透光性
部材が閉塞する窓を開口するケース体と、このケース体
内に表示面となる表面が窓に臨んで配設された表示部材
としての表示板2と、この表示板2の裏面側に配設され
た計時手段3とを備えている。この計時手段3は、表示
板2の表面側に位置して回動可能に配設された指針であ
る短針4および長針5を備えている。
【0030】そして、表示板2は、被表示体としての例
えば金属などの略円板状の基板6を備えている。また、
基板6の表示面となる表面には、発光性材料にて平板状
に厚膜形成され基板6の表面略全面を覆う表示部材であ
る発光部材としての発光層6aと、この発光層6aの表面に
設けられ時間の表示となる文字を表示する発光性材料に
て立体形状に形成された表示部材である発光部材として
の文字部7と、文字部7に対応して時間の表示となる目
盛りを表示する発光性材料にて略円柱状の立体形状に形
成された表示部材である発光部材としての目盛部8とが
設けられている。
【0031】なお、発光層6aと文字部7および目盛部8
とは可視光下および発光状態で区別可能に異なる色彩と
する。例えば、異なる種類の発光性材料を用いたり、異
なる色の着色顔料を混合した発光性材料を用いる。
【0032】また、短針4および長針5は、例えば黄銅
などの金属薄板から打ち抜き形成され、内側に蓄光性塗
料が充填されて指示蓄光層13が形成される開口部14を有
する略扁平楕円状の本体部15と、この本体部15の長手方
向の一端に一体的に設けられた環状平板部16とを設けた
短針枠部17a および長針枠部17b をそれぞれ有してい
る。そして、環状平板部16の略中央には、計時手段3の
時間に対応して回転するシャフト18の先端部が一体的に
嵌挿される貫通孔19が開口形成され、短針4および長針
5は、シャフト18の回転に伴って回動するように固定さ
れるている。
【0033】さらに、時計1には、表示板2の表面に、
紫外線を含む光を照射する紫外線ランプとしての発光ス
ペクトルとして350nm以上420nm以下に発光ピ
ークを有するUV−Aである近紫外線領域の光を照射す
る紫外線照射手段としての図示しない発光ダイオードが
設けられている。
【0034】ここで、発光性材料は、蛍光性機能を有す
る蛍光顔料および蓄光性機能を有する蓄光顔料の少なく
ともいずれか一方と、ウレタンアクリレートのオリゴ
マ、粘度調整用の反応性モノマおよび紫外線が照射され
ることにより重合を開始する光重合開始剤を含有する紫
外線硬化型基剤とを主成分とし、適宜消泡剤や調整剤な
どの補助剤が添加されたもので、蛍光顔料および蓄光顔
料の合計質量比10に対して紫外線硬化型基剤の質量比
が3以上15以下で配合されたものである。
【0035】そして、蓄光顔料は、例えばMがSr,C
a,Baのうち少なくともいずれか一つのアルカリ土類
金属で、MAl24:Eu,Dy、M4Al1425:E
u,Dy、MAl24:Eu,NdおよびZnS:Cu
で表される蓄光体の群のうち少なくともいずれか一つを
含有するものである。なお、他のいずれの蓄光体を用い
てもよいが、長期間安定して高輝度が得られるSrAl
24:Eu,Dy(緑色発光)、Sr4Al1425:E
u,Dy(青緑色発光)およびCaAl24:Eu,N
d(紫色発光)の少なくともいずれか一つが好ましく、
特に視認により最も明るく感じられるSrAl24:E
u,Dyを主成分とするN夜光 ルミノーバ(商品名
根本特殊化学株式会社販売)が好ましい。
【0036】また、蛍光顔料は、350nm以上420
nm以下に発光ピークを有する近以外線領域の紫外線を
含む光により発光する部材が好ましく、例えば表1およ
び図3に示すような蛍光顔料、すなわちMがLa、G
d、Yのうち少なくともいずれか一つの元素で、M22
S:EuであるLa22S:EuやGd22S:Euあ
るいはY22S:Eu、さらにZnS:Mn、BaMg
2Al1627:Eu,Mn、ZnS:Cu、SrAl2
4:Eu、ZnO:Zn、Sr4Al1425:Eu、3
(Ba,Ca,Mg)3(PO42(Ba,Ca,M
g)Cl2:Eu、Sr4Al1425:Eu,またRがS
r、Ca、Ba、Mg、Ceのうち少なくともいずれか
1つの元素で、R10(PO46Cl2:EuであるD
y、(Sr,Ca,Ba,Ce)10(PO46Cl2
Eu、や(Sr,Ca,Ba)10(PO46Cl2:E
u、そしてさらにBaMg2Al1627:Eu、BaM
gAl101 6:Eu、ZnS:Ag、Sr5(PO43
Cl:Euで表される蛍光体の群のうち少なくともいず
れか一つを含有するもので、特に赤色系では図4に示す
ような励起スペクトルにより発光するLa22S:E
u、オレンジ色系ではZnS:Mn、緑色系では図5に
示すような励起スペクトルにより発光するBaMg2
1 627:Eu,Mn、青緑色系ではSr4Al
1425:Eu、青色系では図6に示すような励起スペク
トルにより発光する(Sr,Ca,Ba,Ce)10(P
46Cl2:Euが高輝度であることから好ましい。
【0037】なお、表1に示す輝度は、同色系において
最も輝度が高いもの、すなわち赤系では図4に示す番号
1のLa22S:Eu、緑系では図5に示す番号9のB
aMg2Al1627:Eu,Mn、青緑系では番号16
のSr4Al1425:Eu、青系では図6に示す番号1
9の(Sr,Ca,Ba,Ce)10(PO46Cl2
Euの輝度を100%として、相対的に表示した。ま
た、図3は、色度座標として、実用上使用可能である相
対輝度50%の蛍光体の発光色を色度図にプロットした
ものである。
【0038】
【表1】 なお、これら蓄光体および蛍光体は、可視光下では、略
乳白色を示す。また、色度図からわかるように、紫外線
の照射にて発光させる色としては、上記各蛍光顔料およ
び蓄光顔料を適宜の割合で混合することにより、任意に
設定される。
【0039】また、蛍光顔料および蓄光顔料は、例えば
粒径がD−10で0.5μm以上5μm以下、D−50
で2μm以上50μm以下およびD−90で4μm以上
100μm以下のものである。ここで、D−10の値
は、レーザ回折散乱法による粒度分布の測定により、細
かい側からの延べ体積積算値が全体積積算値の10%に
達する粒径、すなわち、粒径が細かい側からの延べ体積
積算値が10%となる位置で粒径で0.5μm以上5μ
m以下の範囲となることを意味する。D−50の値も同
様で、延べ体積積算値が全体積積算値の50%に達する
粒径を表し、D−90は延べ体積積算値が全体積積算値
の90%に達する粒径を表す。
【0040】なお、粒径がD−10で0.5μm、D−
50で2μm、D−90で4μmより細かくなると、蛍
光顔料の発光体自体および蓄光顔料の蓄光体自体の輝度
が低下し高輝度が得られなくなる。また、粒径がD−1
0で5μm、D−50で50μm、D−90で100μ
mより粗くなると、基板6と発光層6aとの接着性、発光
層6aと文字部7あるいは目盛部8との接着性、成形体で
ある各発光層6a、文字部7および目盛部8の柔軟性が低
下するとともに、凝集が生じて紫外線硬化型基剤への均
一な分散混合が困難となり、成形体である各発光層6a、
文字部7および目盛部8の硬化時に内部応力が生じやす
くなり、亀裂や剥離などが生じて良好な形成体が得られ
なくなって安定した表示が得られなくなる。このため、
蛍光顔料および蓄光顔料の粒径をD−10で0.5μm
以上5μm以下、D−50で2μm以上50μm以下お
よびD−90で4μm以上100μm以下に調整するこ
とが好ましい。
【0041】一方、紫外線硬化型基剤としては、ビヒク
ルとしてウレタンアクリレートのオリゴマおよび粘度調
整用の反応性モノマと、紫外線が照射されることにより
重合を開始させる光重合開始剤とを主成分として、その
他、消泡剤や各種調整剤などの補助剤が適宜添加されて
いる。
【0042】そして、ビヒクルとしてのウレタンアクリ
レートのオリゴマおよび粘度調整用の反応性モノマの比
率は、例えばウレタンアクリレートのオリゴマが質量で
25%以上50%以下で、粘度調整用の反応性モノマが
質量で25%以上50%以下に調整されている。
【0043】ここで、ウレタンアクリレートのオリゴマ
が質量で25%より少なくなると、柔軟性が低下し、オ
リゴマが質量で50%より多くなると、粘性が大きくな
って取扱性が低下する。また、反応性モノマが質量で2
5%より少なくなると、粘性が増大して取扱性が低下
し、質量で50%より多くなると、成形体である各発光
層6a、文字部7および目盛部8の接着力および柔軟性が
低下する。このため、ウレタンアクリレートのオリゴマ
の含有量を質量で25%以上50%以下、粘度調整用の
反応性モノマの含有量を質量で25%以上50%以下に
調整したビヒクルを用いることが好ましい。
【0044】そして、発光性材料は、例えば蛍光顔料お
よび蓄光顔料の合計質量比10に対して紫外線硬化型基
剤の質量比が3以上15以下で配合され、略均一混合さ
れて調製される。ここで、蛍光顔料および蓄光顔料の合
計質量比10に対して紫外線硬化型基剤の質量比が3よ
り少ない配合比では、紫外線硬化型基剤の量が少なく、
十分な接着力および柔軟性が得られなくなる。また、蛍
光顔料および蓄光顔料の合計質量比10に対して紫外線
硬化型基剤の質量比が15より多い配合比では、蛍光顔
料および蓄光顔料の割合が少なくなり、長期間安定した
輝度が得られなくなる。このため、蛍光顔料および蓄光
顔料の合計質量比10に対して紫外線硬化型基剤の質量
比を3以上15以下で配合することが好ましい。
【0045】次に、上記実施の形態の動作を説明する。
【0046】まず、例えば黄銅などの金属板の表面に、
略円形に発光性材料を型抜位置毎に、テフロンボードな
どにて形成した凹型印刷もしくは孔型印刷して発光層6a
を印刷形成する。さらに、この発光層6aの表面の所定の
位置に、発光性材料を凹型印刷もしくは孔型印刷して文
字部7および目盛部8を印刷形成する。この後、打ち抜
きにより表示板2を形成する。
【0047】なお、発光層6a、文字部7あるいは目盛部
8は、あらかじめ形成しておいてから基板6に接着など
にて取り付けてもよい。すなわち、例えばテフロンボー
ドに発光層6a、文字部7あるいは目盛部8の形状に対応
して凹部を彫り込み形成して凹型を形成、あるいは、発
光層6aや文字部7、目盛部8の形状に対応して通孔を打
ち抜き形成して孔型を形成する。そして、凹部あるいは
通孔に発光性材料を充填し、表面をスキージなどにて払
って余分な発光性材料を除去し、所定の条件で紫外線を
照射して硬化した後に脱型して立体形状の発光層6a、文
字部7あるいは目盛部8を形成する。この得られた成形
体である発光層6a、文字部7あるいは目盛部8を基板6
の表面に固着し、表示板2を形成する。
【0048】一方、黄銅などの金属板を打ち抜いて短針
枠部17a および長針枠部17b を形成する。そして、それ
ぞれ短針枠部17a および長針枠部17b を表面が平滑で剥
離性の良好な図示しない台座上に載置し、基板6の蓄光
部8の表示蓄光層10と同じ発光性材料を短針枠部17a お
よび長針枠部17b の開口部14を埋めるように塗布して指
示蓄光層13を形成し、短針4および長針5を形成する。
【0049】そして、表示板2の裏面側である文字部7
および目盛部8が設けられた表面と反対側の面に計時手
段3を取り付け、表面側に突出する計時手段3のシャフ
ト18の先端部に短針4および長針5の環状平板部16を嵌
挿固定して取り付け、図示しないケース体内に組み付け
て時計1を形成する。
【0050】次に、上記実施の形態の作用を説明する。
【0051】(実験例1)まず、発光性材料の蛍光顔料
および蓄光顔料の少なくともいずれか一方を分散保持す
る基剤を選定する実験をした。
【0052】基剤としては、熱乾燥硬化型アクリレート
樹脂(根本特殊化学株式会社販売商品名:V-220 )、紫
外線硬化型アクリレート樹脂(日本ペイント株式会社製
商品名:ユーピコート)および紫外線硬化型ウレタンア
クリレート樹脂(株式会社セイコーアドバンス社製 商
品名:RIG)を用いた。また、蛍光顔料および蓄光顔
料の少なくともいずれか一方のものとしては、SrAl
24:Eu,Dy(根本特殊化学株式会社販売 商品
名:N夜光 ルミノーバ)で粒度D−50が16.94
μmの蓄光顔料を用い、質量比で蓄光顔料10に対して
基剤を6の割合で混合して発光性材料を調合した。
【0053】そして、厚さ寸法が5mmのテフロンボー
ドに文字サイズが2mmで深さ寸法が300μmのアラ
ビア数字を彫り込んで凹型を形成し、この凹型の彫り込
んだ凹部に上記各種発光性材料を充填し、硬化した後に
脱型して立体形状の表示部材である文字部7を形成し
た。なお、基剤に熱乾燥硬化型アクリレート樹脂を用い
たものにおいては、60℃で30分加熱乾燥して硬化し
た。また、紫外線硬化型アクリレート樹脂(日本ペイン
ト株式会社製 商品名:ユーピコート)および紫外線硬
化型ウレタンアクリレート樹脂(株式会社セイコーアド
バンス社製 商品名:RIG)を用いたものにおいて
は、所定条件で適宜紫外線を照射して硬化した。そし
て、上記各種発光性材料により得られる文字部7の離型
性および外観状態を観察した。その結果を表2に示す。
【0054】
【表2】 この表2に示す結果から、基剤に熱乾燥硬化型アクリレ
ート樹脂を用いた試料1は、凹型を湾曲するようにして
脱型する際に、応力が加わって細かく割れが生じて、立
体形状の文字部7が得られなかった。
【0055】また、基剤に紫外線硬化型のアクリレート
樹脂を用いた試料2は、凹型から立体形状に脱型できた
ものの、亀裂や割れが生じ、十分な平滑性も得られなか
った。
【0056】一方、本実施の形態の紫外線硬化型ウレタ
ンアクリレート樹脂を基剤に用いた試料3は、脱型の際
に良好な柔軟性が認められ、亀裂や割れ、角の欠けなど
を生じることなく凹型から脱型でき、光沢を有し外観が
良好な立体形状の文字部7を形成できた。
【0057】このように、実験例1における基剤の選定
では、立体形状の表示部材を形成するためにはウレタン
アクリレート系紫外線硬化型樹脂を用いる必要があるこ
とがわかる。
【0058】(実験例2)次に、蛍光顔料および蓄光顔
料の少なくともいずれか一方と紫外線硬化型ウレタンア
クリレート樹脂との配合についての実験をした。
【0059】なお、蛍光顔料および蓄光顔料の少なくと
もいずれか一方として、各種N夜光ルミノーバ(商品
名:根本特殊化学株式会社販売)のSrAl24:E
u,Dy、Sr4Al1425:Eu,DyおよびZn
S:Cu(緑色発光)の蓄光顔料を用いた。そして、蓄
光顔料と紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂との配
合比が10:3〜10:20(質量比)の範囲で適宜混
合して調製した発光性材料を用いて、上記実験例1と同
様にテフロン製の凹型を用いて文字部7を形成し、同様
に離型性および外観状態を観察した。その結果を表3に
示す。
【0060】
【表3】 この表3に示す結果から、3種類の蓄光顔料と紫外線硬
化型ウレタンアクリレート樹脂との配合割合が10:5
以上で紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂を多く配
合することにより離型性および外観性がほぼ良好な立体
形状の文字部7を形成でき、10:6以上で配合したも
のではほぼ同等の良好な文字部7を形成できた。
【0061】(実験例3)次に、蛍光顔料および蓄光顔
料の少なくともいずれか一方の粒度による表示部材の特
性について実験した。
【0062】蛍光顔料および蓄光顔料の少なくともいず
れか一方のものとして、粒度が細いものから粗のもの、
すなわち図7ないし図11に示す粒度分布を有する蓄光
顔料である各種N夜光 ルミノーバ(商品名:根本特殊
化学株式会社販売)のSrAl24:Eu,Dyを用
い、適宜紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂と混合
して発光性材料を調製し、上記各実験例と同様にテフロ
ン製の凹型を用いて立体形状の文字部7を形成し、離型
性および外観状態を観察した。蓄光顔料の粒度は、粒度
分布測定装置(SK LASER MICRON SIZER PRO-7000S 株式
会社セイシン企業製)によるレーザ回折散乱法にて測定
した粒度分布に基づく。その結果を表4に示す。なお、
蓄光顔料の粒度については、同時にブレーン法による粒
径も合わせて掲載する。
【0063】
【表4】 この表4に示す結果から、粒度が粗くなるに従って紫外
線硬化型ウレタンアクリレート樹脂の割合を多くしない
と良好な立体形状に形成できないことがわかる。また、
レーザ回折散乱法にて測定した粒度分布でD−50が約
50μmまでは質量比で蓄光顔料10に対して基剤を8
以上配合したものが離型性および外観性が良好であっ
た。なお、蓄光顔料としてN夜光 ルミノーバ(商品
名:根本特殊化学株式会社販売)のSr4Al1425
Eu,DyおよびZnS:Cuでも同様の結果が得られ
た。すなわち、材料の組成による差異は認められなかっ
た。
【0064】(実験例4)次に、蛍光顔料および蓄光顔
料の少なくともいずれか一方と紫外線硬化型ウレタンア
クリレート樹脂(株式会社セイコーアドバンス社製 商
品名:RIG)との配合比と得られた発光層6aの残光輝
度との関係について実験した。
【0065】なお、蛍光顔料および蓄光顔料の少なくと
もいずれか一方のものとしては、蓄光顔料の各種N夜光
ルミノーバ(商品名:根本特殊化学株式会社販売)の
SrAl24:Eu,Dy、Sr4Al1425:Eu,
DyおよびZnS:Cuを用いた。また、凹型として
は、アラビア数字の代わりに直径が23mmで深さ寸法
が300μmの円形凹部を彫り込んだものを用いた。そ
して、各種配合比で蓄光顔料と紫外線硬化型ウレタンア
クリレート樹脂と混合して調製した発光性材料を用い
て、表示板2の発光層6aに対応する円板状の表示部材を
形成し、白色塗装を施したアルミニウム板上に固着し
た。なお、比較試料として、現在腕時計の表示板の全面
塗布されて全面蓄光表示板として利用されている発光性
材料、すなわち上記各種蓄光顔料と透明樹脂(タナカケ
ミカル株式会社製 商品名:コーテックス メジュー
ム)とを10:6で配合したものを用い、同様に白色塗
装を施したアルミニウム板上に120μmの厚さ寸法で
シルク印刷により発光層を塗膜形成したものを用いた。
【0066】そして、アルミニウム板にD65常用光源を
用いて500lxの照度で10分照射し、輝度計(トプ
コン株式会社製 商品名BM−5A)を用いて残光輝度
を測定した。その結果を表5ないし表7および図12な
いし図14に示す。なお、表中の括弧内の数値は、比較
試料に対する相対値を表す。
【0067】
【表5】
【表6】
【表7】 これら表5ないし表7および図12ないし図14に示す
結果から、SrAl24:Eu,DyおよびSr4Al
1425:Eu,Dyでは、蓄光顔料10に対して基剤が
10以下の配合比、ZnS:Cuでは、蓄光顔料10に
対して基剤が15以下の配合比で比較試料に比して高輝
度および長残光性が得られ、紫外線硬化型ウレタンアク
リレート樹脂の配合割合が少なくなる従って、より高輝
度および長残光性が得られた。すなわち、本実施の形態
の紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂を用いること
により、肉厚の立体形状に形成でき、従来のように複数
回の印刷形成により肉厚に塗膜を形成する場合に比して
1回の成型で形成でき、製造性を向上できるとともに、
基板6上に担持できる蓄光顔料の量を多くすることがで
き、高輝度および長残光性が得られることがわかる。
【0068】また、SrAl24:Eu,DyおよびS
4Al1425:Eu,Dyは、ZnS:Cuより発光
時間が長いことから、特に良好であることがわかる。
【0069】そして、離型性および外観性から、蓄光顔
料10に対して紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂
が6以上10以下が好ましい。
【0070】(実験例5)次に、立体形状の文字部7と
従来の塗膜形性による表示との残光輝度の比較実験を行
った。
【0071】厚さ寸法が5mmのテフロン製のシートに
文字サイズが2mmで深さ寸法が300μmで1〜12
のアラビア数字を彫り込んで凹型を形成する。そして、
蓄光顔料SrAl24:Eu,Dyと紫外線硬化型ウレ
タンアクリレート樹脂とを10:8の割合で混合して調
合した発光性材料を凹型の彫り込んだ凹部に充填して硬
化し、脱型して1〜12の立体形状の文字部7を形成す
る。さらに、基板6の表面に白色塗装を施した腕時計用
の基板6の表面に文字部7を固着して実験用の表示板2
を作製した。なお、比較試料として、実験例4で使用し
た透明樹脂(タナカケミカル株式会社製 商品名:コー
テックス メジューム)を基剤に用いた発光性材料を、
表面に白色塗装を施した基板6の表面に同様の文字サイ
ズで120μmの厚さ寸法にアラビア数字を印刷したも
のを用いた。
【0072】そして、D65常用光源を用いて500lx
の照度で10分照射し、CCD画像処理システムMYM
−1000TYPE(根本特殊化学株式会社製)を用い
て相対残光輝度を測定した。その結果を表8、図15お
よび図16に示す。なお、図16は、光の照射終了から
10分経過後の相対輝度を模式的に示した鳥瞰図であ
る。
【0073】
【表8】 この表8、図15および図16に示す結果から、上記実
験例4と同様に、本実施の形態の紫外線硬化型ウレタン
アクリレート樹脂を用いることにより、肉厚の立体形状
に亀裂や欠けなどの損傷なく良好に形成でき製造性を向
上できるとともに、基板6上に担持できる蓄光顔料の量
を多くすることができるので、高輝度および長残光性が
得られることがわかる。
【0074】上述したように、蛍光性機能を有する蛍光
顔料および蓄光性機能を有する蓄光顔料の少なくともい
ずれか一方と、ウレタンアクリレートのオリゴマおよび
紫外線が照射されることにより重合を開始する光重合開
始剤を含有する紫外線硬化型基剤である紫外線硬化型ウ
レタンアクリレート樹脂とを混合して調合した発光性材
料を所定の形状である立体形状に形成するため、異形状
のものや表面に模様などの凹凸があるものでも、蛍光性
機能を有する蛍光顔料および蓄光性機能を有する蓄光顔
料を多く含有させて発光輝度を増大させた発光性材料が
型の隅々まで行き渡り、充填不良による成型不良を生じ
ず、表面に高級感のある光沢を有し、硬化や脱型、組み
付けなどの製造時、あるいは表示の使用時に応力が加わ
るなどしても、良好な柔軟性が得られることから亀裂や
割れ、角欠けなどの損傷もなく、良好な略均一組成の成
形体である発光層6a、文字部7あるいは目盛部8が得ら
れ、明確な表示が容易に得られる。
【0075】また、蛍光性機能を有する蛍光顔料および
蓄光性機能を有する蓄光顔料を多く含有させて発光輝度
を増大させた発光性材料でも、成型が容易な凹型および
孔型を利用した例えば印刷による成型ができ、製造作業
が容易で、歩留まりも向上でき、製造性を向上できる。
【0076】そして、凹型もしくは孔型を用いて立体形
状に成型するため、例えば腕時計の表示板2に設けられ
る文字部7などの特に細かく立体的な文字や模様などの
表示でも、良好に形成できる。
【0077】さらに、凹型もしくは孔型を用いて印刷に
より立体形状に形成するため、例えば射出成型や押出成
形など成型時に成形体に圧力や熱、摩擦などが加わらな
いことから、発光体や蓄光体の結晶構造が損傷すること
を防止でき、高輝度が得られるとともに、可視光下での
乳白色がくすんで、外観が損なわれるおそれもない良好
な成形体が得られ、明確な表示が容易に得られる。
【0078】そして、立体形状に形成できることから、
表示箇所に担持される蛍光顔料あるいは蓄光顔料の量を
増大できるので、高輝度や長残光性が得られるととも
に、装飾性を向上できる。
【0079】また、高輝度や残残光性が得られることか
ら、従来十分な輝度が得られなくなることから混合する
ことができなかった顔料を混合して着色することもで
き、表示性を向上できるとともに、さらなる装飾性を向
上できる。
【0080】さらに、揮発性の溶剤を用いないことか
ら、粘度調整も不要で、蓄光性材料を調整する作業や塗
布作業などが容易にできる。
【0081】そして、蛍光顔料および蓄光顔料の合計質
量比10に対して紫外線硬化型基剤の質量比を3以上1
5以下、好ましくは6以上10以下で配合するため、表
示部材の離型性および外観性を向上できる。
【0082】また、MがSr,Ca,Baのうち少なく
ともいずれか一つのアルカリ土類金属で、MAl24
Eu,Dy、M4Al1425:Eu,Dy、MAl2
4 :Eu,Ndで表される蓄光体の群のうち少なくとも
いずれか一つを含有する蓄光顔料を用いるため、長期間
安定した輝度で発光する立体形状の表示部材を容易に形
成でき、特にSrAl24:Eu,Dy、Sr4Al14
25:Eu,DyおよびCaAl24:Eu,Ndの少
なくともいずれか一つが長期間安定して高輝度が得られ
る。
【0083】さらに、MがLa、Gd、Yのうち少なく
ともいずれか一つの元素で、M22S:Eu、ZnS:
Mn、BaMg2Al1627:Eu,Mn、ZnS:C
u、SrAl24:Eu、ZnO:Zn、Sr4Al14
25:Eu、3(Ba,Ca,Mg)3(PO42(B
a,Ca,Mg)Cl2:Eu、Sr4Al1425:E
u,Dy、RがSr、Ca、Ba、Mg、Ceのうち少
なくともいずれか1つの元素で、R10(PO46
2:Eu、BaMg2Al1627:Eu、BaMgAl
1016:Eu、ZnS:Ag、Sr5(PO43Cl:
Euで表される蛍光体の群のうち少なくともいずれか一
つを含有する蛍光顔料を用いるため、350nm以上4
20nm以下に発光ピークを有する紫外線を含む光によ
り輝度の大きい発光が得られ、小型の発光ダイオードを
利用でき小型化が容易に図れるとともに、蓄光顔料との
組み合わせにより表現性あるいは装飾性を向上できる。
【0084】そして、粒径がD−10で0.5μm以上
5μm以下、D−50で2μm以上50μm以下および
D−90で4μm以上100μm以下の蛍光顔料および
蓄光顔料を用いるため、紫外線硬化型基剤への均一な分
散混合状態が容易に得られ、離型性および外観が良好な
立体形状の表示部材を容易に形成でき、厚さ方向で蓄光
顔料の粒子同士が光を遮蔽することなく長期間安定した
輝度の発光が得られる。
【0085】また、ウレタンアクリレートのオリゴマが
質量で25%以上50%以下、粘度調整用の反応性モノ
マが質量で25%以上50%以下を含有する紫外線硬化
型基剤である紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂を
用いるため、立体形状の表示部材の柔軟性を向上できる
ので、脱型の際の損傷を防止でき、歩留まりが向上して
コストも低減できる。
【0086】なお、上記実施の形態において、表示部材
として時計1を対象として説明したが、例えば自動車の
速度メータや圧力計などの計器の表示や指針、リモート
コントローラの各種スイッチ、照明器具のスイッチ、玩
具、安全帯、標識など、他のいずれの立体形状の部材に
用いることができ、発光ダイオードなどの紫外線照射装
置を備えないものでもできる。
【0087】そして、文字部7を凹型により立体形状に
形成した後に基板6に固着して説明したが、上述したよ
うに直接基板6上に凹型や孔型にて印刷した後に硬化さ
せてもよい。
【0088】また、発光性材料としては、1種類の蓄光
体を含有するものに限らず、複数種類の蓄光体を配合し
た蓄光顔料あるいは複数種類の蛍光顔料を適宜用いても
よく、実験例のような蓄光顔料のみ、あるいは蛍光顔料
のみでもできる。
【0089】そして、凹型あるいは孔型を用いて形成し
て説明したが、射出成形や押出成形などの他の成形方法
で表示部材を成型してもよい。なお、上述したように、
凹型あるいは孔型を用いて印刷により形成することによ
り、圧力や熱、摩擦などが成型物に加わらないので好ま
しい。
【0090】
【発明の効果】請求項1記載の表示部材によれば、蛍光
顔料および蓄光顔料の少なくともいずれか一方とウレタ
ンアクリレートのオリゴマおよび光重合開始剤を含有す
る紫外線硬化型基剤とを含有する発光性材料を所定の形
状に成型することにより、特に細かく立体的な文字や模
様などの表示でも、表面に光沢を有し、柔軟性が得られ
て亀裂や角欠けなどを生じることなく、容易に明確な表
示を形成できる。
【0091】請求項2記載の表示部材によれば、請求項
1記載の表示部材の硬化に加え、凹型または孔型により
形成するため、例えば印刷工程と同様に蓄光性材料を凹
型または孔型に充填して硬化させるのみで容易に明確な
表示を形成できる。
【0092】請求項3記載の表示部材によれば、被表示
体の表面に、蛍光顔料および蓄光顔料の少なくともいず
れか一方とウレタンアクリレートのオリゴマおよび光重
合開始剤を含有する紫外線硬化型基剤とを含有する蓄光
性材料を凹型印刷または孔型印刷のいずれかにより所定
の形状に発光部材を印刷形成するため、特に細かく立体
的な文字や模様などの表示でも、表面に光沢を有し、柔
軟性が得られて亀裂や角欠けなどを生じることなく、容
易に明確な表示を形成できる。
【0093】請求項4記載の表示部材によれば、請求項
1ないし3いずれか一記載の表示部材の効果に加え、蛍
光顔料および蓄光顔料の合計質量比10に対して紫外線
硬化型基剤の質量比を3以上15以下で配合するため、
良好な柔軟性が得られ、例えば立体形状に形成する際や
使用時などに負荷が掛かっても損傷することなく容易に
良好な立体形状の表示が得られる。
【0094】請求項5記載の表示部材によれば、請求項
1ないし4いずれか一記載の表示部材の効果に加え、M
がSr,Ca,Baのうち少なくともいずれか一つのア
ルカリ土類金属で、MAl24:Eu,Dy、M4Al
1425:Eu,Dy、MAl24:Eu,Ndで表され
る蓄光体の群のうち少なくともいずれか一つを含有する
蓄光顔料を用いるため、長期間安定した輝度で発光する
表示を得ることができる。
【0095】請求項6記載の表示部材によれば、請求項
1ないし5いずれか一記載の表示部材の効果に加え、M
がLa、Gd、Yのうち少なくともいずれか一つの元素
で、M22O:Eu、ZnS:Mn、BaMg2Al16
27:Eu,Mn、ZnS:Cu、SrAl2O4:E
u、ZnO:Zn、Sr4Al1425:Eu、3(B
a,Ca,Mg)3(PO42(Ba,Ca,Mg)C
2:Eu、Sr4Al1425:Eu,Dy、RがSr、
Ca、Ba、Mg、Ceのうち少なくともいずれか1つ
の元素で、R10(PO46Cl2:Eu、BaMg2Al
1627:Eu、BaMgAl1016:Eu、ZnS:A
gで表される蛍光体の群のうち少なくともいずれか一つ
を含有する蛍光顔料を用いるため、350nm以上42
0nm以下に発光ピークを有する紫外線を含む光により
輝度の大きい発光を得ることができるとともに、小型の
発光ダイオードを利用でき、容易に小型化できる。
【0096】請求項7記載の表示部材によれば、請求項
1ないし6いずれか一記載の表示部材の効果に加え、粒
径がD−50で2μm以上50μm以下の蛍光顔料およ
び蓄光顔料を用いるため、紫外線硬化型基剤に容易に均
一な分散混合ができ作業性を向上でき、容易に立体形状
に形成でき、明確な表示を得ることができるとともに、
厚さ方向で蓄光顔料の粒子同士が光を遮蔽することなく
安定した高輝度の発光を得ることができる。
【0097】請求項8記載の表示部材によれば、請求項
1ないし7いずれか一記載の表示部材の効果に加え、ウ
レタンアクリレートのオリゴマが質量で25%以上50
%以下、粘度調整用の反応性モノマが質量で25%以上
50%以下を含有する紫外線硬化型基剤を用いるため、
柔軟性を向上でき、容易に立体形状に形成でき、明確な
表示を得ることができる。
【0098】請求項9記載の時計によれば、計時手段の
指針により表示内容が指し示される表示を請求項1ない
し8いずれか一記載の表示部材にて形成するため、立体
的な表示の形成により外観を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における時計を示す断面
図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上蛍光顔料および蓄光顔料の発光する色を示
す色度座標のグラフである。
【図4】同上赤色系の蛍光顔料であるLa22S:Eu
の励起および発光の波長と強度との関係を示すグラフで
ある。
【図5】同上緑色系の発光部材であるBaMg2Al16
27:Eu,Mnの励起および発光の波長と強度との関
係を示すグラフである。
【図6】同上青色系の発光部材である(Sr,Ca,B
a,Ce)10(PO46Cl2:Euの励起および発光
の波長と強度との関係を示すグラフである。
【図7】同上SrAl24:Eu,Dy(D10:0.
640μm、D50:2.37μm、D90:4.96
μm)の粒度分布を示すグラフである。
【図8】同上SrAl24:Eu,Dy(D10:0.
99μm、D50:9.33μm、D90:27.58
μm)の粒度分布を示すグラフである。
【図9】同上SrAl24:Eu,Dy(D10:1.
94μm、D50:18.42μm、D90:48.2
4μm)の粒度分布を示すグラフである。
【図10】同上SrAl24:Eu,Dy(D10:
4.55μm、D50:41.98μm、D90:9
0.64μm)の粒度分布を示すグラフである。
【図11】同上SrAl24:Eu,Dy(D10:3
7.66μm、D50:75.06μm、D90:11
5.00μm)の粒度分布を示すグラフである。
【図12】同上SrAl24:Eu,Dyの配合割合と
相対輝度との関係を示すグラフである。
【図13】同上Sr4Al1425:Eu,Dyの配合割
合と相対輝度との関係を示すグラフである。
【図14】同上ZnS:Cuの配合割合と相対輝度との
関係を示すグラフである。
【図15】同上本実施の形態の表示板と比較例の表示板
との残光輝度を示すグラフである。
【図16】同上の本実施の形態の表示板と比較例の表示
板との残光輝度を説明する鳥瞰図である。
【符号の説明】
1 時計 2 表示部材としての表示板 6 被表示体である基板 6a 表示部材である発光部材としての発光層 7 表示部材である発光部材としての文字部 8 表示部材である発光部材としての目盛部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩原 雅美 東京都杉並区上荻1−15−1 丸三ビル 根本特殊化学株式会社内 Fターム(参考) 5C096 AA27 BA04 BC12 CA03 CA12 CA32 CC36 CC37 EA03 EB07 EB14 EB16 FA12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光性機能を有する蛍光顔料および蓄光
    性機能を有する蓄光顔料の少なくともいずれか一方とウ
    レタンアクリレートのオリゴマおよび紫外線が照射され
    ることにより重合を開始する光重合開始剤を含有する紫
    外線硬化型基剤とを含有する発光性材料が所定の形状に
    成型されたことを特徴とした表示部材。
  2. 【請求項2】 凹型と孔型とのいずれか一方により成型
    されたことを特徴とした請求項1記載の表示部材。
  3. 【請求項3】 被表示体と、 この被表示体の表面に、蛍光性機能を有する蛍光顔料お
    よび蓄光性機能を有する蓄光顔料の少なくともいずれか
    一方とウレタンアクリレートのオリゴマおよび紫外線が
    照射されることにより重合を開始する光重合開始剤を含
    有する紫外線硬化型基剤とを含有する発光性材料が凹型
    印刷と孔型印刷とのいずれか一方にて所定の形状に印刷
    形成された発光部材とを具備したことを特徴とする表示
    部材。
  4. 【請求項4】 蛍光顔料および蓄光顔料の合計質量比1
    0に対して紫外線硬化型基剤の質量比が3以上15以下
    で配合されたことを特徴とした請求項1ないし3いずれ
    か一記載の表示部材。
  5. 【請求項5】 蓄光顔料は、MがSr,Ca,Baのう
    ち少なくともいずれか一つのアルカリ土類金属で、MA
    24:Eu,Dy、M4Al1425:Eu,Dy、M
    Al24:Eu,NdおよびZnS:Cuで表される蓄
    光体の群のうち少なくともいずれか一つを含有すること
    を特徴とした請求項1ないし4いずれか一記載の表示部
    材。
  6. 【請求項6】 蛍光顔料は、MがLa、Gd、Yのうち
    少なくともいずれか一つの元素で、RがSr、Ca、B
    a、Mg、Ceのうち少なくともいずれか1つの元素
    で、M22S:Eu、ZnS:Mn、BaMg2Al16
    27:Eu,Mn、ZnS:Cu、SrAl24:E
    u、ZnO:Zn、Sr4Al1425:Eu、3(B
    a,Ca,Mg)3(PO42(Ba,Ca,Mg)C
    2:Eu、Sr4Al1425:Eu,Dy、R10(PO
    46Cl2:Eu、BaMg2Al162 7:Eu、BaM
    gAl1016:Eu、ZnS:Agで表される蛍光体の
    群のうち少なくともいずれか一つを含有することを特徴
    とする請求項1ないし5いずれか一記載の表示部材。
  7. 【請求項7】 蛍光顔料および蓄光顔料は、粒径がD−
    50で2μm以上50μm以下であることを特徴とした
    請求項1ないし6いずれか一記載の表示部材。
  8. 【請求項8】 紫外線硬化型基剤は、粘度調整用の反応
    性モノマを含有し、ウレタンアクリレートのオリゴマが
    質量で25%以上50%以下、反応性モノマが質量で2
    5%以上50%以下であることを特徴とした請求項1な
    いし7いずれか一記載の表示部材。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8いずれか一記載の表示
    部材と、 この表示部材により表示する表示内容を指し示す指針を
    備えた計時手段とを具備したことを特徴とする時計。
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