JP2001159449A - ハス歯歯付ベルト伝動装置 - Google Patents

ハス歯歯付ベルト伝動装置

Info

Publication number
JP2001159449A
JP2001159449A JP34182899A JP34182899A JP2001159449A JP 2001159449 A JP2001159449 A JP 2001159449A JP 34182899 A JP34182899 A JP 34182899A JP 34182899 A JP34182899 A JP 34182899A JP 2001159449 A JP2001159449 A JP 2001159449A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
pulley
helical toothed
toothed belt
teeth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34182899A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Sekiguchi
勇次 関口
Eijiro Nakajima
栄二郎 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP34182899A priority Critical patent/JP2001159449A/ja
Publication of JP2001159449A publication Critical patent/JP2001159449A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハス歯歯付ベルトの運転時におけるベルトの
片寄りを抑止し、ベルト側面がフランジに摺動して発す
る騒音やベルト側面の摩耗を防止する。 【解決手段】 ハス歯歯付ベルト1と、これが巻き掛け
られる駆動プーリ2及び従動プーリ3とで構成されるハ
ス歯歯付ベルト伝動装置において、駆動プーリ2及び従
動プーリ3の各々について、ハス歯歯付ベルト1との噛
合状態で噛合開始部から噛合終了部に行くに従ってベル
ト歯とプーリ溝との接触面積が順次大きくなる構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハス歯歯付ベルト
伝動装置の技術分野に関し、特にベルトの片寄り抑制技
術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般産業用機械、OA機器等の分野にお
いて、動力の同期伝達が要求される部分に歯付ベルト伝
動装置が用いられている。そして、この歯付ベルト伝動
装置の短所の一つとして、高速運転時における騒音が平
ベルトやVベルトの伝動装置に比べて大きいということ
があり、それは、ベルト歯がプーリに当接する際の打撃
等に起因するものである。
【0003】そこで、かかる騒音の低減を図るべく、図
14に示すように、ベルト歯の延びる方向がベルト幅方
向に対して角度をなすように形成されたハス歯歯付ベル
ト1aと、これが巻き掛けられる駆動プーリ2a及び従
動プーリ3aとからなるハス歯歯付ベルト伝動装置が用
いられている。このものは、ベルト歯の延びる方向をベ
ルト幅方向に対して角度をなすように形成することによ
り、ベルト歯のプーリへの当接を多段的又は連続的なも
のとし、プーリ当接時の衝撃を緩和しようとするもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかるハス
歯歯付ベルト伝動装置の動力伝達過程において、駆動プ
ーリでは、図15(a)に示す噛合終了部(以後「出
側」と称する)から図15(b)に示す噛合開始部(以
後「入側」と称する)までの全ての噛合するベルト歯1
1aは、プーリ溝21a側面からベルト長さ方向にf1
という外力を受けることとなる。また、従動プーリで
は、図16(a)に示す入側から図16(b)に示す出
側までの全ての噛合するベルト歯11aは、プーリ溝3
1a側面に対し、周方向にf2という外力を与え、ベル
ト歯11aはその抗力としてf3という力を受けること
となる。
【0005】ここで、ベルト歯11aの延びる方向はベ
ルト幅方向に対して角度をなしているため、ベルト歯1
1aが受ける上記f1及びf3の外力は、ベルト1aを幅
方向に変位させるように作用することとなる。すなわ
ち、図17(a)に示すように、f1はベルト歯11a
の延びる方向と垂直な方向にf'1、平行な方向にf"1
いう力が作用していることに等しく、同様に、図17
(b)に示すように、f3はベルト歯11aの延びる方
向と垂直な方向にf'3、平行な方向にf"3という力が作
用していることに等しい。そして、相反する方向に作用
するf1"とf3"との合力によって片寄り力がベルト1a
に作用し、ベルト1aがベルト幅方向のいずれか一方に
片寄りを生じることとなる。このようにベルト1aに片
寄りが生じると、ベルト側面がプーリのフランジに摺動
して騒音を発したり、その摺動によるベルト側面の摩耗
によりベルト寿命が損なわれるという不都合がある。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ハス歯歯付ベルトの
運転時におけるベルトの片寄りを抑止し、ベルト側面が
フランジに摺動して発する騒音やベルト側面の摩耗を防
止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記ハス
歯歯付ベルト伝動装置について鋭意検討した結果、駆動
プーリ及び従動プーリのいずれも、出側ではベルト歯と
プーリ溝との位置関係及び接触形態が一定であることを
見出した。すなわち、駆動プーリの出側では、図15
(a)に示すように、プーリ溝側面がベルト歯後面全体
を押し出すような形態となり、従動プーリの出側では、
図16(b)に示すように、ベルト歯前面全体がプーリ
溝側面を押すような形態となるのであるのである。そこ
で、本発明者らは、駆動プーリ及び従動プーリの各々に
ついて、出側以外におけるベルト歯とプーリ溝との位置
関係及び接触形態について創意工夫し、その結果、本発
明に至ったものである。
【0008】具体的には、本発明は、ベルト長さ方向に
等ピッチでベルト歯が設けられ、該ベルト歯の延びる方
向がベルト幅方向に対して所定角度をなすように形成さ
れたハス歯歯付ベルトと、各々、周縁に等ピッチで上記
ベルト歯に噛合するプーリ溝が設けられ、該各々のプー
リ溝の延びる方向が各々のプーリ軸方向に対して所定角
度をなすように形成された駆動プーリ及び従動プーリと
を備え、上記ハス歯歯付ベルトが上記駆動プーリ及び従
動プーリに巻き掛けられ、該駆動プーリが与える動力を
該ハス歯歯付ベルトによって該従動プーリに伝達するよ
うに構成されたハス歯歯付ベルト伝動装置において、上
記駆動プーリ及び従動プーリは、各々、上記ハス歯歯付
ベルトとの噛合状態において、入側から出側に行くに従
って、ベルト歯とプーリ溝との接触面積が順次大きくな
るように構成されていることを特徴とする。
【0009】上記の構成によれば、駆動プーリにおい
て、入側から出側に行くに従って、ベルト歯後面とプー
リ溝側面との接触面積が順次大きくなり、出側ではベル
ト歯後面全体がプーリ溝側面に接触するようになる。す
なわち、従来例のように噛合する全ベルト歯が後面全体
でプーリ溝側面に接触するのとは異なり、噛合するプー
リ溝の位置によってベルト歯の接触形態が異なる構成と
なっている。このため、従来例に比べて、ベルト歯後面
とプーリ溝側面との接触面積が全体として小さいものと
なり、ベルトが駆動プーリから受ける力が低減され、ベ
ルトをベルト幅方向に変位させようとする作用も小さい
ものとなる。
【0010】また、従動プーリにおいて、入側から出側
に行くに従って、ベルト歯前面とプーリ溝側面との接触
面積が順次大きくなり、出側ではベルト歯前面全体がプ
ーリ溝側面に接触するようになる。すなわち、従来例の
ように全ベルト歯が前面全体でプーリ溝側面に接触する
のとは異なり、噛合するプーリ溝の位置によってベルト
歯の接触形態が異なる構成となっている。このため、従
来例に比べて、ベルト歯前面とプーリ溝側面との接触面
積が全体として小さいものとなり、ベルトが従動プーリ
に与える力が低減され、すなわち、ベルトが受ける抗力
も小さくなり、ベルトをベルト幅方向に変位させようと
する作用も小さいものとなる。
【0011】このようにして、駆動プーリ、従動プーリ
の各々において、ベルトにかかる力が低減されることに
より、それらの和である片寄り力も小さく抑えられ、ベ
ルトの片寄りの抑止がなされることとなる。従って、ベ
ルトがフランジに摺動することによる騒音や摩耗が防止
されることとなる。
【0012】そして、かかる構成の具体的態様として、
駆動プーリのプーリ溝ピッチ(以後「P2」と称する)
をベルト歯のピッチ(以後「P1」と称する)よりも大
きく設定し、且つ従動プーリのプーリ溝ピッチ(以後
「P3」と称する)をP1よりも小さく設定した構成とし
てもよい。この構成によれば、駆動プーリでは、P2
1より大きく設定しており且つ出側ではベルト歯後面
全体がプーリ溝側面に接触しているので、入側ではベル
ト歯後面とプーリ溝側面とが一部接触又は非接触とな
り、出側に行くに従って、それらの接触面積が順次大き
くなることとなる。他方、従動プーリでは、P3をP1
り小さく設定しており且つ出側ではベルト歯前面全体が
プーリ溝側面に接触しているので、入側ではベルト歯前
面とプーリ溝側面とが一部接触又は非接触となり、出側
に行くに従って、それらの接触面積が順次大きくなるこ
ととなる。
【0013】また、他の態様として、駆動プーリのプー
リ溝の延びる方向が駆動プーリ軸方向に対してなす角度
(以後「β」と称する)をベルト歯の延びる方向がベル
ト幅方向に対してなす角度(以後「α」と称する)より
も大きく設定し、且つ従動プーリのプーリ溝の延びる方
向が従動プーリ軸方向に対してなす角度(以後「γ」と
称する)をαよりも小さく設定した構成としてもよい。
この構成によれば、駆動プーリでは、βをαよりも大き
く設定しており且つ出側ではベルト歯後面全体がプーリ
溝側面に接触しているので、入側ではベルト歯後面とプ
ーリ溝側面とは一部接触又は非接触となり、出側に行く
に従って、ベルト歯が弾性変形してそれらの接触面積が
順次大きくなることとなる。他方、従動プーリでは、γ
をαよりも小さく設定しており且つ出側ではベルト歯前
面全体がプーリ溝側面に接触しているので、入側ではベ
ルト歯前面とプーリ溝側面とが一部接触又は非接触とな
り、出側に行くに従って、ベルト歯が弾性変形してそれ
らの接触面積が順次大きくなることとなる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本出願の発明によ
れば、駆動プーリ及び従動プーリは、各々、ハス歯歯付
ベルトとの噛合状態において、入側から出側に行くに従
って、ベルト歯とプーリ溝との接触面積が順次大きくな
るように構成されているので、駆動プーリ及び従動プー
リの各々において、ベルトを幅方向に変位させようとす
る力が低減されることとなり、それらの和である片寄り
力も小さく抑えられ、ベルトの片寄りの抑止がなされる
こととなる。従って、ベルトがフランジに摺動すること
による騒音や摩耗が防止されることとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に基づい
て詳細に説明する。 (実施形態1)図1は本発明の実施形態1に係るハス歯
歯付ベルト伝動装置の側面を示す。図2はハス歯歯付ベ
ルトを示す。図3は駆動プーリを示す。図4は駆動プー
リの出側及び入側におけるベルト歯とプーリ溝との位置
関係を示す。図5は従動プーリの出側及び入側における
ベルト歯とプーリ溝との位置関係を示す。
【0016】図1に示すように、実施形態1に係るハス
歯歯付ベルト伝動装置は、ハス歯歯付ベルト1と、これ
が巻き掛けられる駆動プーリ2と従動プーリ3とからな
る。駆動プーリ2は駆動源に繋がっており(駆動源は図
示せず)、それによって駆動プーリ2が回転し、ハス歯
歯付ベルト1が走行して従動プーリ3に動力が伝達され
る構成となっている。
【0017】ハス歯歯付ベルト1は、図2に示すよう
に、ベルト長さ方向に所定ピッチ(P 1)でベルト歯1
1が設けられており、ベルト歯11の延びる方向はベル
ト幅方向に対して所定の角度(α)をなしている。ここ
で、ベルト本体は、ベルト歯11を形成する歯ゴム部と
ベルト背面部12を形成する背ゴム部とにより形成され
ており、ベルト本体を形成するゴムとしてはクロロプレ
ンゴム組成物等が用いられる。また、ベルト歯11とベ
ルト背面部12とにより挟まれるようにして抗張体とし
ての心線13が、略ベルト長さ方向に延び且つベルト幅
方向にピッチを形成して螺旋状に設けられており、心線
13としてはレゾルシン・ホルマリン・ラテックス溶液
等による接着処理が施されたガラス繊維やアラミド繊維
の撚り糸等が用いられる。さらに、ベルト歯11側の表
面は帆布14によって被覆されており、帆布14として
はゴム糊等による接着処理が施されたナイロン織布等が
用いられる。
【0018】駆動プーリ2は、図3に示すように、上記
ハス歯歯付ベルトのベルト歯11が噛合するプーリ溝2
1が周縁に所定ピッチ(P2)で設けられており、その
プーリ溝21の延びる方向はプーリ軸方向に対して所定
の角度(β)をなし、これはベルト歯11の延びる方向
がベルト幅方向に対してなす角度と同じとされている
(α=β)。そして、駆動プーリ2の外径は、ベルト歯
11のピッチとプーリ溝21のピッチとが同一となる場
合の外径よりも大きく設定されており、そのため、ベル
ト歯11のピッチ(P1)よりも駆動プーリ2のプーリ
溝21のピッチ(P2)の方が若干大きくなっている。
【0019】従動プーリ3は、外径が約2倍である点を
除いては駆動プーリ2と構成がほぼ同一である。そし
て、従動プーリ3の外径は、ベルト歯11のピッチ(P
1)とプーリ溝31のピッチ(P3)とが同一となる場合
の外径よりも小さく設定されており、そのため、従動プ
ーリ3のプーリ溝31のピッチ(P3)は、ベルト歯1
1のピッチ(P1)よりも若干小さくなっている。
【0020】次に、上記構成のハス歯歯付ベルト伝動装
置の運転時の駆動プーリ2及び従動プーリ3におけるベ
ルト歯11とプーリ溝21,31との位置関係及び接触
形態について説明する。
【0021】まず、駆動プーリ2において、入側は、図
4(b)に示すように、ベルト歯11後面(図の右端)
がプーリ溝21側面に非接触の形態でベルト歯11がプ
ーリ溝21に噛合する。次いで、出側に行くに従って、
両者の接触形態が点接触、線接触となっていく。そし
て、出側では、図4(a)に示すように、ベルト歯11
後面全体がプーリ溝21側面に接触し、噛合が解除され
ることとなる。
【0022】従動プーリ3において、入側は、図5
(a)に示すように、ベルト歯11前面(図の右側)が
プーリ溝31側面に非接触の形態でベルト歯11がプー
リ溝31に噛合する。次いで、出側に行くに従って、両
者の接触形態が点接触、線接触となっていく。そして、
出側では、図5(b)に示すように、ベルト歯11前面
全体がプーリ溝31側面に接触し、噛合が解除されるこ
ととなる。
【0023】上記のように構成されたハス歯歯付ベルト
伝動装置によれば、駆動プーリ2のプーリ溝ピッチ(P
2)がベルト歯ピッチ(P1)より大きく設定されており
且つ図4(a)に示すように、出側ではベルト歯11後
面全体がプーリ溝21側面に接触するので、図4(b)
に示すように、駆動プーリ2の入側ではベルト歯11後
面とプーリ溝側面とが非接触となっており、出側に行く
に従って両者の接触形態が点接触、線接触となり、順次
それらの接触面積が大きくなる構成となっている。すな
わち、従来例のように全ベルト歯が後面全体でプーリ溝
側面に接触するのとは異なり、噛合するプーリ溝21の
位置によってベルト歯11の接触形態が異なる構成とな
っている。このため、従来例に比べて、ベルト歯11後
面とプーリ溝21側面との接触面積が全体として小さい
ものとなり、ベルト1が駆動プーリ2から受ける力が低
減され、ベルト1をベルト幅方向に変位させようとする
作用も小さいものとなる。
【0024】また、従動プーリ3のプーリ溝ピッチ(P
3)がベルト歯ピッチ(P1)より小さく設定されており
且つ図5(b)に示すように、出側ではベルト歯11前
面全体がプーリ溝31側面に接触するので、図5(a)
に示すように、従動プーリ3の入側では、ベルト歯11
前面とプーリ溝31側面とが非接触となっており、出側
に行くに従って両者の接触形態が点接触、線接触とな
り、順次それらの接触面積が大きくなる構成となってい
る。すなわち、従来例のように全ベルト歯が前面全体で
プーリ溝側面に接触するのとは異なり、噛合するプーリ
溝31の位置によってベルト歯11の接触形態が異なる
構成となっている。このため、従来例に比べて、ベルト
歯11前面とプーリ溝31側面との接触面積が全体とし
て小さいものとなり、ベルト1が従動プーリ3に与える
力が低減され、すなわち、ベルト1が受ける抗力も小さ
くなり、ベルト1をベルト幅方向に変位させようとする
作用も小さいものとなる。
【0025】このようにして、駆動プーリ2、従動プー
リ3の各々において、ベルト1にかかる力が低減される
ことにより、それらの和である片寄り力も小さく抑えら
れ、ベルト1の片寄りの抑止がなされることとなる。従
って、ベルト1がフランジに摺動することによる騒音や
摩耗が防止されることとなる。 (実施形態2)図6は実施形態2に係るハス歯歯付ベル
ト伝動装置の駆動プーリの入側(a)、中間部(b)及
び出側(c)におけるプーリ溝とベルト歯との位置関係
を示す。図7は従動プーリの入側(a)、中間部(b)
及び出側(c)におけるプーリ溝とベルト歯との位置関
係を示す。なお、実施形態1と同一の部分については同
一の符号で示している。
【0026】実施形態2に係るハス歯歯付ベルト伝動装
置の構成及びその構成要素であるハス歯歯付ベルトは実
施形態1の場合と同一である。
【0027】駆動プーリ2は、ハス歯歯付ベルト1のベ
ルト歯11が噛合するプーリ溝21が周縁に所定ピッチ
(P2)で設けられており、このプーリ溝ピッチ(P2
はベルト歯ピッチ(P1)と同一とされている。そし
て、図6(a)に示すように、プーリ溝21の延びる方
向がプーリ軸方向に対して所定の角度(β)をなしてお
り、これはベルト歯11の延びる方向がベルト幅方向に
対してなす角度(α)より大きく設定されている。
【0028】従動プーリ3は、図7(a)に示すよう
に、プーリ溝31の延びる方向がプーリ軸方向に対して
所定の角度(γ)をなしており、これはベルト歯11の
延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度(α)より
小さく設定されている。その他の構成は、外径が約2倍
である点を除いては駆動プーリ2と同一構成を有する。
【0029】次に、上記構成のハス歯歯付ベルト伝動装
置の運転時の駆動プーリ2及び従動プーリ3におけるベ
ルト歯11とプーリ溝21,31との位置関係及び接触
形態について説明する。
【0030】まず、駆動プーリ2において、入側は、図
6(a)に示すように、ベルト歯11後端(図の右上
端)がプーリ溝21側面に線接触した形態でベルト歯1
1がプーリ溝21に噛合する。次いで、出側に行くに従
って、図6(b)に示すように、図の右側からベルト歯
11が弾性変形し、プーリ溝21側面との接触面積が徐
々に大きくなっていく。そして、出側では、図6(c)
に示すように、ベルト歯11後面全体がプーリ溝21側
面に接触するようにベルト歯11が弾性変形し、噛合が
解除されることとなる。
【0031】従動プーリにおいては、入側は、図7
(a)に示すように、ベルト歯11の前端(図の右下
端)がプーリ溝31側面に線接触した形態でベルト歯1
1がプーリ溝31に噛合する。次いで、出側に行くに従
って、図7(b)に示すように、図の右側からベルト歯
11が弾性変形し、プーリ溝31側面との接触面積が徐
々に大きくなっていく。そして、出側では、図7(c)
に示すように、ベルト歯11前面全体がプーリ溝31側
面に接触するようにベルト歯11が弾性変形し、噛合が
解除されることとなる。
【0032】以上のように構成されたハス歯歯付ベルト
伝動装置によれば、駆動プーリ2のプーリ溝21の延び
る方向がプーリ軸方向に対してなす角度(β)が、ベル
ト歯11の延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度
(α)よりも大きく設定されており且つ図6(c)に示
すように、出側ではベルト歯11後面全体がプーリ溝2
1側面に接触するので、図6(a)に示すように、入側
では、ベルト歯11後端とプーリ溝21側面とが線接触
となっており、図6(b)に示すように、出側に行くに
従って、ベルト歯11が弾性変形してそれらの接触面積
が順次に大きくなる構成となっている。すなわち、従来
例のように全ベルト歯が後面全体でプーリ溝側面に接触
するのとは異なり、噛合するプーリ溝21の位置によっ
てベルト歯11の接触形態が異なる構成となっている。
このため、従来例に比べて、ベルト歯11後面とプーリ
溝21側面との接触面積が全体として小さいものとな
り、ベルト1が駆動プーリ2から受ける力が低減され、
ベルト1をベルト幅方向に変位させようとする作用も小
さいものとなる。
【0033】また、従動プーリ3のプーリ溝31の延び
る方向がプーリ軸方向に対してなす角度(γ)がベルト
歯11の延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度
(α)よりも小さく設定されており且つ図7(c)に示
すように、出側ではベルト歯11前面全体がプーリ溝3
1側面に接触するので、図7(a)に示すように、入側
では、ベルト歯11前面とプーリ溝31側面とが線接触
となってろい、図7(b)に示すように、出側に行くに
従ってベルト歯11が弾性変形して、それらの接触面積
が順次大きくなる構成となっている。すなわち、従来例
のように全ベルト歯が前面全体でプーリ溝側面に接触す
るのとは異なり、噛合するプーリ溝31の位置によって
ベルト歯11の接触形態が異なる構成となっている。こ
のため、従来例に比べて、ベルト歯11前面とプーリ溝
31側面との接触面積が全体として小さいものとなり、
ベルト1が従動プーリ3に与える力が低減され、すなわ
ち、ベルト1が受ける抗力も小さくなり、ベルト1をベ
ルト幅方向に変位させようとする作用も小さいものとな
る。
【0034】このようにして、駆動プーリ2、従動プー
リ3の各々において、ベルト1にかかる力が低減される
ことにより、それらの和である片寄り力も小さく抑えら
れ、ベルト1の片寄りの抑止がなされることとなる。従
って、ベルト1がフランジに摺動することによる騒音や
摩耗が防止されることとなる。 (その他の実施形態)上記実施形態1及び2では、駆動
プーリ2及び従動プーリ3をそれぞれ1つずつ備えたハ
ス歯歯付ベルト伝動装置としたが、特にこれに限定され
るものではなく、従動プーリを複数備えたものであって
もよく、ベルト背面が巻き掛けられた平プーリを備えた
ものであってもよい。
【0035】
【実施例】(実験1) <評価したハス歯歯付ベルト伝動装置>以下のハス歯歯
付ベルト、駆動プーリ及び従動プーリを準備した。
【0036】ハス歯歯付ベルト:ベルト歯ピッチ
(P1)が8.1234mmであり、ベルト歯がベルト
幅方向に対してなす角度(α)が10°である。ベルト
は、本体がクロロプレンゴム組成物により構成され、心
線としてガラスコードが埋設されており、ベルト歯側表
面はゴム糊により接着処理されたナイロン帆布で被覆さ
れているものである。
【0037】駆動プーリ1:プーリ溝ピッチ(P2)が
8.1234mmであり、プーリ溝の延びる方向がプー
リ軸方向に対してなす角度が10°である。
【0038】駆動プーリ2:プーリ溝ピッチ(P2)が
8.1383mmであり、プーリ溝の延びる方向がプー
リ軸方向に対してなす角度が10°である。
【0039】駆動プーリ3:プーリ溝ピッチ(P2)が
8.1084mmであり、プーリ溝の延びる方向がプー
リ軸方向に対してなす角度が10°である。
【0040】従動プーリ1:プーリ溝ピッチ(P2)が
8.1234mmであり、プーリ溝の延びる方向がプー
リ軸方向に対してなす角度が10°である。
【0041】従動プーリ2:プーリ溝ピッチ(P2)が
8.1309mmであり、プーリ溝の延びる方向がプー
リ軸方向に対してなす角度が10°である。
【0042】従動プーリ3:プーリ溝ピッチ(P2)が
8.1159mmであり、プーリ溝の延びる方向がプー
リ軸方向に対してなす角度が10°である。
【0043】なお、いずれの駆動プーリもプーリ溝数は
21のものであり、従動プーリは42のものである。
【0044】そして、以下の各組み合わせにより、各例
に係るハス歯歯付ベルト伝動装置を構成した。 −例1− ハス歯歯付ベルトと、駆動プーリ1と、従動プーリ1と
の組み合わせからなるハス歯歯付ベルト伝動装置を例1
とした。すなわち、P1=P2=P3であり、従来例に係
るハス歯歯付ベルト伝動装置である。 −例2− ハス歯歯付ベルトと、駆動プーリ2と、従動プーリ2と
の組み合わせからなるハス歯歯付ベルト伝動装置を例2
とした。すなわち、P1<P2、P1<P3である。 −例3− ハス歯歯付ベルトと、駆動プーリ3と、従動プーリ3と
の組み合わせからなるハス歯歯付ベルト伝動装置を例3
とした。すなわち、P1>P2、P1>P3である。 −例4− ハス歯歯付ベルトと、駆動プーリ2と、従動プーリ3と
の組み合わせからなるハス歯歯付ベルト伝動装置を例4
とした。すなわち、P1<P2、P1>P3であり、本発明
例に係るものである。 −例5− ハス歯歯付ベルトと、駆動プーリ3と、従動プーリ2と
の組み合わせからなるハス歯歯付ベルト伝動装置を例5
とした。すなわち、P1>P2、P1<P3である。 <評価方法>上記各例に係るハス歯歯付ベルト伝動装置
について走行試験を実施した。すなわち、図8に示すよ
うに、選択された駆動プーリ72と従動プーリ73とを
所定の軸に装着し、それらにハス歯歯付ベルト71を巻
き掛け、さらに、従動プーリ73に定荷重がかかるよう
にした。そして、駆動プーリ72を駆動させることによ
りベルト71を走行させ、従動プーリ73の出側近傍に
セットしたロードセル付きベルト片寄り検知具74によ
りベルト71の片寄り力を測定した。測定は、定荷重を
ベルトの標準取付荷重である784Nとして従動プーリ
73の負荷トルクを変量した場合と、従動プーリ73の
負荷トルクを0N・m、10N・mとしてそれぞれにつ
いて定荷重を変量した場合とについて行った。 <評価結果>定荷重を784Nとした場合における負荷
トルクと片寄り力との関係を図9に示す。また、負荷ト
ルクを0N・m、10N・mとした場合における定荷重
と片寄り力との関係をそれぞれ図10(a)、(b)に
示す。なお、片寄り力が負の場合、ベルトには図8の紙
面手前側に変位させようとする力が作用していることを
意味し、他方、片寄り力が正の場合、ベルトには図8の
紙面奥側に変位させようとする力が作用していることを
意味する。
【0045】図9によると、ベルトの標準取付荷重であ
る784Nの定荷重がかかった状態において、本発明例
である例4は、負荷トルクの大きさに関わらず、片寄り
力が従来例に係る例1を含む他例に比べて低い水準で推
移していることが確認できる。例4では、各プーリにお
いて作用するベルトを幅方向に変位させようとする力を
小さく抑え、それらを相殺させることにより、合力とし
て発生する片寄り力も小さく抑えられたものであると考
えられる。
【0046】また、例5は、P1をP2より大きくし且つ
3より小さくして、各々のプーリでベルトを幅方向に
変位させようとする力が大きくなるようにし、それらを
相殺させようとするものであるが、本試験結果によると
従来例に係る例1と同じ挙動を示している。これによれ
ば、大きく作用する力同士の相殺によっては、必ずしも
片寄り力を小さく抑えることができないことが分かる。
【0047】さらに、例2及び例3のように、駆動プー
リまたは従動プーリのいずれか一方においてベルトを幅
方向に変位させようとする力を小さく抑えるようにし、
他方においてベルトを幅方向に変位させようとする力を
助長するようにした場合、負荷トルクの増大に伴って高
い片寄り力が発生することが分かる。
【0048】図10(a)及び(b)によると、負荷ト
ルクが0N・mの場合も10N・mの場合も定荷重が大
きくなると片寄り力の作用する向きが変化するように作
用することが確認できる。そして、その中で本発明例に
係る例4は、片寄り力が従来例に係る例1を含む他例に
比べて低い水準で推移していることが分かる。
【0049】すなわち、以上のことから、P1をP2より
小さくし、且つP3より大きくすることにより、ハス歯
歯付ベルトに作用する片寄り力を小さく抑えることがで
きるということが確認された。 (実験2) <評価したハス歯歯付ベルト伝動装置>以下のハス歯歯
付ベルト、駆動プーリ及び従動プーリを準備した。
【0050】ハス歯歯付ベルト:ベルト歯ピッチ
(P1)が8.1234mmであり、ベルト歯がベルト
幅方向に対してなす角度(α)が10°である。ベルト
は、本体がクロロプレンゴム組成物により構成され、心
線としてガラスコードが埋設されており、ベルト歯側表
面はゴム糊により接着処理されたナイロン帆布で被覆さ
れているものである。
【0051】駆動プーリ4:プーリ溝ピッチ(P2)が
8.1234mmであり、プーリ溝の延びる方向がプー
リ軸方向に対してなす角度(β)が9°である。
【0052】駆動プーリ5:プーリ溝ピッチ(P2)が
8.1234mmであり、プーリ溝の延びる方向がプー
リ軸方向に対してなす角度(β)が11°である。
【0053】従動プーリ4:プーリ溝ピッチ(P2)が
8.1234mmであり、プーリ溝の延びる方向がプー
リ軸方向に対してなす角度(γ)が9°である。
【0054】従動プーリ5:プーリ溝ピッチ(P2)が
8.1234mmであり、プーリ溝の延びる方向がプー
リ軸方向に対してなす角度(γ)が11°である。
【0055】なお、いずれの駆動プーリもプーリ溝数は
21のものであり、従動プーリは42のものである。
【0056】そして、以下の各組み合わせにより、各例
に係るハス歯歯付ベルト伝動装置を構成した。 −例6− ハス歯歯付ベルトと、駆動プーリ4と、従動プーリ4と
の組み合わせからなるハス歯歯付ベルト伝動装置を例6
とした。すなわち、α>β、α>γである。 −例7− ハス歯歯付ベルトと、駆動プーリ5と、従動プーリ5と
の組み合わせからなるハス歯歯付ベルト伝動装置を例7
とした。すなわち、α<β、α<γである。 −例8− ハス歯歯付ベルトと、駆動プーリ4と、従動プーリ5と
の組み合わせからなるハス歯歯付ベルト伝動装置を例8
とした。すなわち、α>β、α<γである。 −例9− ハス歯歯付ベルトと、駆動プーリ5と、従動プーリ4と
の組み合わせからなるハス歯歯付ベルト伝動装置を例9
とした。すなわち、α<β、α>γであり、本発明例に
係るものである。 <評価方法>実験1と同様のベルト走行試験評価を実施
した。 <評価結果>定荷重を784Nとした場合における負荷
トルクと片寄り力との関係を図11に示す。また、負荷
トルクを0N・m、10N・mとした場合における定荷
重と片寄り力との関係をそれぞれ図12(a)、(b)
に示す。
【0057】図11によると、全体的な傾向として、負
荷トルクが大きくなるに従って、ベルトには図8の紙面
奥側に変位させようとする片寄り力が作用する傾向が伺
われる。そして、その中で本発明例に係る例9は、片寄
り力が従来例に係る例1を含む他例に比べて低い水準で
推移していることが確認できる。
【0058】また、例8は、αをβより大きくし且つγ
より小さくした構成であるが、この場合、駆動プーリの
入側では、ベルト歯とプーリ溝との位置関係が図13
(a)に示すようになり、出側に行くに従って、プーリ
溝21b側面の図の右上部分がベルト歯11b後面に接
近しながら両者が接触することとなる。従って、例9の
ように、プーリ溝側面がベルト歯後面に徐々に接触する
という構成とはならない。また、ベルト歯11bの図の
左上部分は特に大きな圧縮変形を受けることとなるの
で、この構成ではベルト1bを幅方向に変位させようと
する作用が助長されることとなる。図13(b)に示す
ように、従動プーリ3bにおいても同様であり、出側に
行くに従って、ベルト歯11b前面の図の右下部分がプ
ーリ溝31b側面に接近しながら両者が接触することと
なる。そして、例8の試験評価の結果は、従来例に係る
例1と同様の挙動を示している。この点は実験1の例5
と同様である。
【0059】図12(a)及び(b)によると、負荷ト
ルクが0N・mの場合も10N・mの場合も定荷重が大
きくに従って片寄り力の作用する向きが変化することが
確認できる。そして、その中で本発明例に係る例9は、
片寄り力が従来例に係る例1を含む他例に比べて低い水
準で推移していることが分かる。
【0060】すなわち、以上のことから、αをβより小
さくし且つγより大きくすることにより、ハス歯歯付ベ
ルトに作用する片寄り力を小さく抑えることができると
いうことが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係るハス歯歯付ベルト伝動装置の
側面図である。
【図2】ハス歯歯付ベルトの斜視図である。
【図3】駆動プーリの斜視図である。
【図4】実施形態1に係るハス歯歯付ベルト伝動装置に
おける駆動プーリの出側及び入側のベルト歯とプーリ溝
との位置関係を示す説明図である。
【図5】実施形態1に係るハス歯歯付ベルト伝動装置に
おける従動プーリの出側及び入側のベルト歯とプーリ溝
との位置関係を示す説明図である。
【図6】実施形態2に係るハス歯歯付ベルト伝動装置の
駆動プーリにおける入側、中間部及び出側のベルト歯と
プーリ溝との位置関係を示す説明図である。
【図7】実施形態2に係るハス歯歯付ベルト伝動装置の
従動プーリにおける入側、中間部及び出側のベルト歯と
プーリ溝との位置関係を示す説明図である。
【図8】ベルト走行試験装置のレイアウト図である。
【図9】実験1における従動プーリにかかる負荷トルク
とベルトに作用する片寄り力との関係を示すグラフ図で
ある。
【図10】実験1における従動プーリにかかる定荷重と
片寄り力との関係を示すグラフ図である。
【図11】実験2における従動プーリにかかる負荷トル
クとベルトに作用する片寄り力との関係を示すグラフ図
である。
【図12】実験2における従動プーリにかかる定荷重と
片寄り力との関係を示すグラフ図である。
【図13】例8に係るハス歯歯付ベルト伝動装置の駆動
プーリ及び従動プーリにおける入側のベルト歯とプーリ
溝との位置関係を示す説明図である。
【図14】従来例に係るハス歯歯付ベルト伝動装置の上
面図である。
【図15】従来例に係るハス歯歯付ベルト伝動装置にお
ける駆動プーリの出側及び入側のベルト歯とプーリ溝と
の位置関係を示す説明図である。
【図16】従来例に係るハス歯歯付ベルト伝動装置にお
ける従動プーリ及び駆動プーリのベルト歯とプーリ溝と
の位置関係を示す説明図である。
【図17】従来例に係るハス歯歯付ベルト伝動装置にお
ける従動プーリの出側及び入側のベルト歯とプーリ溝と
の位置関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,71 ハス歯歯付ベルト 2,2a,2b,72 駆動プーリ 3,3a,3b,73 従動プーリ 11,11a,11b ベルト歯 12 ベルト背部 13 心線 14 帆布 21,21a,21b 駆動プーリのプーリ溝 31,31a,31b 従動プーリのプーリ溝 74 片寄り検知具 f1 駆動プーリのプーリ溝側面が
ベルト歯に及ぼす力 f'11のベルト歯に垂直な成分 f"11のベルト歯に平行な成分 f2 ベルト歯が従動プーリのプー
リ溝側面に及ぼす力 f32に対する抗力 f'3 3のベルト歯に垂直な成分 f"33のベルト歯に平行な成分 P1 ベルト歯ピッチ P2 駆動プーリのプーリ溝ピッチ P3 従動プーリのプーリ溝ピッチ α ベルト歯の延びる方向がベル
ト長さ方向となす角度 β 駆動プーリのプーリ溝の延び
る方向がプーリ軸方向となす角度 γ 従動プーリのプーリ溝の延び
る方向がプーリ軸方向となす角度

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト長さ方向に等ピッチでベルト歯が
    設けられ、該ベルト歯の延びる方向がベルト幅方向に対
    して所定角度をなすように形成されたハス歯歯付ベルト
    と、 各々、周縁に等ピッチで上記ベルト歯に噛合するプーリ
    溝が設けられ、該各々のプーリ溝の延びる方向が各々の
    プーリ軸方向に対して所定角度をなすように形成された
    駆動プーリ及び従動プーリとを備え、 上記ハス歯歯付ベルトが上記駆動プーリ及び従動プーリ
    に巻き掛けられ、該駆動プーリが与える動力を該ハス歯
    歯付ベルトによって該従動プーリに伝達するように構成
    されたハス歯歯付ベルト伝動装置において、 上記駆動プーリ及び従動プーリは、各々、上記ハス歯歯
    付ベルトとの噛合状態において、噛合開始部から噛合終
    了部に行くに従ってベルト歯とプーリ溝との接触面積が
    順次大きくなるように構成されていることを特徴とする
    ハス歯歯付ベルト伝動装置。
  2. 【請求項2】 ベルト長さ方向に等ピッチでベルト歯が
    設けられ、該ベルト歯の延びる方向がベルト幅方向に対
    して所定角度をなすように形成されたハス歯歯付ベルト
    と、 各々、周縁に等ピッチで上記ベルト歯に噛合するプーリ
    溝が設けられ、該各々のプーリ溝の延びる方向が各々の
    プーリ軸方向に対して所定角度をなすように形成された
    駆動プーリ及び従動プーリとを備え、 上記ハス歯歯付ベルトが上記駆動プーリ及び従動プーリ
    に巻き掛けられ、該駆動プーリが与える動力を該ハス歯
    歯付ベルトによって該従動プーリに伝達するように構成
    されたハス歯歯付ベルト伝動装置において、 上記駆動プーリのプーリ溝ピッチは、上記ベルト歯のピ
    ッチよりも大きく設定されていると共に、上記従動プー
    リのプーリ溝ピッチは、該ベルト歯のピッチよりも小さ
    く設定されていることを特徴とするハス歯歯付ベルト伝
    動装置。
  3. 【請求項3】 ベルト長さ方向に等ピッチでベルト歯が
    設けられ、該ベルト歯の延びる方向がベルト幅方向に対
    して所定角度をなすように形成されたハス歯歯付ベルト
    と、 各々、周縁に等ピッチで上記ベルト歯に噛合するプーリ
    溝が設けられ、該各々のプーリ溝の延びる方向が各々の
    プーリ軸方向に対して所定角度をなすように形成された
    駆動プーリ及び従動プーリとを備え、 上記ハス歯歯付ベルトが上記駆動プーリ及び従動プーリ
    に巻き掛けられ、該駆動プーリが与える動力を該ハス歯
    歯付ベルトによって該従動プーリに伝達するように構成
    されたハス歯歯付ベルト伝動装置において、 上記駆動プーリのプーリ溝の延びる方向が駆動プーリ軸
    方向に対してなす角度は、上記ベルト歯の延びる方向が
    ベルト幅方向に対してなす角度よりも大きく設定されて
    いると共に、上記従動プーリのプーリ溝の延びる方向が
    従動プーリ軸方向に対してなす角度は、該ベルト歯の延
    びる方向がベルト幅方向に対してなす角度よりも小さく
    設定されていることを特徴とするハス歯歯付ベルト伝動
    装置。
JP34182899A 1999-12-01 1999-12-01 ハス歯歯付ベルト伝動装置 Pending JP2001159449A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34182899A JP2001159449A (ja) 1999-12-01 1999-12-01 ハス歯歯付ベルト伝動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34182899A JP2001159449A (ja) 1999-12-01 1999-12-01 ハス歯歯付ベルト伝動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001159449A true JP2001159449A (ja) 2001-06-12

Family

ID=18349071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34182899A Pending JP2001159449A (ja) 1999-12-01 1999-12-01 ハス歯歯付ベルト伝動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001159449A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2853876A1 (fr) * 2003-04-15 2004-10-22 Koyo Seiko Co Dispositif de direction assistee electrique
WO2004098980A1 (ja) * 2003-05-06 2004-11-18 Nsk Ltd. 電動パワーステアリング装置用ベルト減速装置及び電動パワーステアリング装置
JP2006177546A (ja) * 2004-11-25 2006-07-06 Mitsuboshi Belting Ltd 歯付ベルト歯面の表面状態測定方法
EP1614933A4 (en) * 2003-04-03 2008-06-11 Gates Unitta Asia Co HELICOIDAL TOOTH BELT TRANSMISSION DEVICE
US7591204B2 (en) 2003-05-06 2009-09-22 Nsk Ltd. Belt speed reducing apparatus for electric power steering apparatus and electric power steering apparatus

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1614933A4 (en) * 2003-04-03 2008-06-11 Gates Unitta Asia Co HELICOIDAL TOOTH BELT TRANSMISSION DEVICE
FR2853876A1 (fr) * 2003-04-15 2004-10-22 Koyo Seiko Co Dispositif de direction assistee electrique
DE102004019313B4 (de) * 2003-04-15 2015-02-05 Gates Unitta Asia Co. Elektrische Servolenkvorrichtung
WO2004098980A1 (ja) * 2003-05-06 2004-11-18 Nsk Ltd. 電動パワーステアリング装置用ベルト減速装置及び電動パワーステアリング装置
EP1621444A1 (en) * 2003-05-06 2006-02-01 NSK Ltd. Belt speed reducer for electric power steering device and electric power steering device
EP1621444A4 (en) * 2003-05-06 2007-11-07 Nsk Ltd BELT SPEED REDUCER FOR ELECTRICAL SERVODIRECTION DEVICE, AND ELECTRICAL SERVODIRECTION DEVICE
US7591204B2 (en) 2003-05-06 2009-09-22 Nsk Ltd. Belt speed reducing apparatus for electric power steering apparatus and electric power steering apparatus
JP2006177546A (ja) * 2004-11-25 2006-07-06 Mitsuboshi Belting Ltd 歯付ベルト歯面の表面状態測定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4010551B2 (ja) ハス歯ベルト伝動装置
JP6321547B2 (ja) 歯付ベルト
US20050113200A1 (en) Power transmission belt, toothed belt and high duty power transmission V belt
WO2015121907A1 (ja) ダブルコグドvベルト
WO2000058644A1 (fr) Courroie crantee, dispositif de transmission a courroie crantee et machines de bureau
JP2001159449A (ja) ハス歯歯付ベルト伝動装置
WO2013069244A1 (ja) 両面伝達用ローエッジvベルト
KR20040073482A (ko) 마찰전동벨트
US20200109766A1 (en) Belt-type transmission
JP2001065648A (ja) 歯付ベルト駆動装置
JP2002098202A (ja) 歯付ベルト伝動装置及び事務用機器
JP6109148B2 (ja) 高負荷伝動用vベルト
WO2019131407A1 (ja) 両面歯付ベルト
WO2024185792A1 (ja) 歯付ベルト及び伝動システム
JP6122838B2 (ja) 高負荷伝動用vベルト
JPH07180747A (ja) 歯付ベルトの駆動装置
JP2005023947A (ja) ベルト伝動装置
WO2024185788A1 (ja) 歯付ベルト及び伝動システム
JP2002070992A (ja) ベルト伝動装置
JP6860726B2 (ja) 歯付ベルトドライブ
JPH10153243A (ja) 歯付ベルト駆動装置
JP2004239314A (ja) Vリブドベルト、vリブドプーリ及びそれらを用いたベルト伝動装置
WO2010004733A1 (ja) 平ベルト
JP2000018332A (ja) 伝動ベルト及び該伝動ベルトを用いた伝動装置
JP4252389B2 (ja) 歯付ベルト駆動装置