JP2001158984A - 洗浄機における洗浄液分離装置 - Google Patents

洗浄機における洗浄液分離装置

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JP2001158984A
JP2001158984A JP34122499A JP34122499A JP2001158984A JP 2001158984 A JP2001158984 A JP 2001158984A JP 34122499 A JP34122499 A JP 34122499A JP 34122499 A JP34122499 A JP 34122499A JP 2001158984 A JP2001158984 A JP 2001158984A
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Takehiko Kyuma
武彦 久馬
Ryuichi Fujiwara
隆一 藤原
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Nitto Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洗浄液の再使用が確実で且つ寿命の長い洗浄液
を得るための洗浄液分離装置の提供。 【解決手段】上方に回収された洗浄液を貯留する洗浄液
分離タンク42を配置し、これより下方に供給管53を
介して接続した液貯蔵タンク40を設け、更に、洗浄液
分離タンク42に排出管55を介して油脂回収タンク4
3を接続し、洗浄液分離タンク42の下方に廃液タンク
44を配置し、洗浄液を沈殿分離させて後、油脂成分を
油脂回収タンク43に、沈殿物を廃液タンク44に、洗
浄液を液貯蔵タンク40に夫々排出する洗浄液分離装置
であるので、洗浄液表面に浮遊している油脂を確実に回
収でき、洗浄液にかかる費用が低減される。また、洗浄
液に混ざっている油脂の分離が有効に行えるとともに回
収時間及び手間が減少する。更に、沈殿物は定期的にタ
ンクの底を開けて排出するだけで、簡単に排除できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ねじ、リベット、
ボルトあるいはワッシャ等の部品の製造時に付着した金
属粉及び油脂類等の付着物を洗浄除去する洗浄機におい
て、これに使用される洗浄液を所定時間が経過して作業
が終了すると、これを回収して再使用が可能なように油
脂類及び沈殿物等を洗浄液から分離する洗浄液分離装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からこれら小物部品の製造において
は、製造時に発生した金属粉、ゴミ及び油脂類等の付着
物を除去するのに各種の洗浄機が使用されている。この
ような洗浄機による部品の洗浄作業はこれら小物部品に
熱処理を施したり、鍍金等の表面処理を施す場合に前工
程として欠かすことができず、部品に金属粉、ゴミ及び
油脂等が付着していると、熱処理や鍍金等の表面処理に
おいて不良品が発生するので、製品としての仕上げにお
いては必須の工程となっている。
【0003】このため、現在一般的な洗浄機における洗
浄液は作業終了毎に一旦、液貯留タンクに回収し、この
液貯留タンクに回収されている洗浄液の表面に浮遊して
いる浮上油脂やゴミを吸引して除去するか、この液貯蔵
タンク内と外部との間でベルト状の循環吸着材を循環さ
せ、これに付着している油脂類やゴミを外部においてし
ごきとるようにした油脂除去装置がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな吸引による油脂の回収や油脂除去装置は通常、洗浄
液の表面に浮遊しているものしか回収することができ
ず、しかも、この浮遊油脂の回収に時間がかかるととも
に手間もかかっている。また、油脂が洗浄液に混ざって
いる状態では、このような装置では油脂の回収が不可能
であり、油脂と洗浄液が分離して浮上するまで待ってか
らでないと、確実な回収ができなかった。更に、洗浄中
に発生する金属粉等の沈殿物はタンクの底に沈殿するの
で、これを除去するために定期的にこのタンク内を空に
して洗浄する必要がある等の課題が生じている。
【0005】本発明の目的は、このような課題を解消す
るとともに洗浄液の再使用が確実に行え且つ寿命の長い
洗浄液を得るための洗浄液分離装置の提供である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、バスケ
ット2に所定量貯留された部品を洗浄する洗浄機におい
て、上方に回収された洗浄液を所定時間の間、貯留する
洗浄液分離タンク42を配置し、この洗浄液分離タンク
42より下方に第1開閉バルブ52を介在させた供給管
53を介して接続した液貯蔵タンク40を設け、更に、
前記洗浄液分離タンク42の上部に第2開閉バルブ54
を介在させた排出管55を接続するとともにこの排出管
55に油脂回収タンク43を接続し、一方、前記洗浄液
分離タンク42の露頭形状をなす底面に排出口56を形
成するとともに第3開閉バルブ57を介してその下方に
廃液タンク44を配置し、洗浄液分離タンク42に貯留
されている洗浄液を沈殿分離させて後、油脂成分を油脂
回収タンク43に、沈殿物を廃液タンク44に、洗浄液
を液貯蔵タンク40に夫々排出するようにした洗浄液分
離装置を提供することにより達成される。また、この目
的は、洗浄液分離タンク42の側面に透明でタンク42
内の洗浄液を目視するための液面検出窓45を形成した
洗浄液分離装置を提供することでも達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図4に基づき説明する。図2及び図3において、1
は部品洗浄ユニットラインを配置したフレームであり、
このフレーム1の上部にはフレーム1の長手方向に沿い
水平方向に作業サイクル毎に前後移動自在な送り竿10
が設けられている。この送り竿10は所定角度だけ正逆
回転するよう構成してあり、送り竿10には図4に示す
ようにL型形状のレバー11が所定間隔を設けて複数本
固定されている。この送り竿10はフレーム1の長手方
向に沿い配置された二本のガイドレール12に沿い移動
するようになっており、このガイドレール12で送り竿
10の回転及び逆転時に生じる送り竿10の振れが阻止
されている。この送り竿10のレバー11の間隔は部品
(図示せず)が投入貯留される有底円筒メッシュ形状の
バスケット2がはまる間隔になっており、図3に示すよ
うに、フレーム1の一方に設けられた搬入路4からのバ
スケット2を1ピッチ宛移送するようになっている。こ
のバスケット2は全ての作業が終了すると、フレーム1
の他方の端から排出路5に排出される構成になってい
る。
【0008】前記搬入路4の端部には図2に示すよう
に、待機部Aが設けてあり、洗浄作業開始前のバスケッ
ト2はここで待機するようになっている。この待機部A
の前方には第一洗浄エリアB1が配置してあり、第1洗
浄エリアB1に続いて、液切りエリアC、第2洗浄エリ
アB2、液切りエリアC、第3洗浄エリアB3、液切り
エリアC、すすぎエリアD、液切りエリアC及び乾燥エ
リアEの順に配置されて洗浄ユニットラインが構成され
ており、この後に排出路5が接続されている。この第1
洗浄エリアB1、第2洗浄エリアB2、第3洗浄エリア
B3は複数のバスケット2内の部品を順次繰り返し所定
時間の間、間欠移送しながら洗浄するようになってお
り、すすぎエリアDにおいては前工程としての第1、第
2、第3洗浄エリアB1、B2、B3で洗浄された部品
に付着している洗浄液を洗い落とすすすぎ液を吹き付け
るようになっている。また、これら第1洗浄、第2洗
浄、第3洗浄、すすぎ、乾燥の各エリアの間には各エリ
アにおいて付着した洗浄液及びすすぎ液を振り切る液切
りエリアCが夫々配置されている。
【0009】これら洗浄、すすぎ、乾燥の各エリアでの
作業は斜め下方に位置する作業位置において夫々行われ
る構成であり、図4に示すように、前記送り竿10の1
ピッチの移送位置に夫々設けられている昇降エレベータ
20で下方に供給されるようになっている。この昇降エ
レベータ20は所定移送1ピッチの位置における夫々の
作業位置において同時に昇降移動するように連結部材2
1で互いに連結してあり、これら昇降エレーベータ20
はフレーム1に固定された昇降駆動モータ22に伝達チ
ェーン23及び伝達スプロケット24を介して連結さ
れ、駆動チェーン25で昇降動可能となっている。ま
た、この昇降エレベータ20には前記バスケット2を支
える断面コ字形状のストッパ26が固定してあり、これ
によりバスケット2は昇降移動中支持されている。更
に、この昇降エレベータ20の下限の作業位置には、夫
々前記バスケット2の回転支持部3に接触してバスケッ
ト2に一定の回転を与える回転付与ユニットを構成する
複数の回転付与ローラ30が常時回転可能に支持されて
いる。
【0010】一方、前記第1、第2、第3洗浄エリアB
1、B2、B3の作業位置の上方には所定濃度及び所定
温度の洗浄液をバスケット2内の部品にバスケット2の
回転中に吹き付けるシャワーノズル6がこれらエリア内
におけるバスケット2の数に相当する本数だけ夫々のエ
リアの対応位置に取り付けてあり、すすぎエリアDの作
業位置の上方にはすすぎ液をバスケット2内の部品に吹
き付けるシャワーノズル(図示せず)がこのエリア内に
おけるバスケット2の数に相当する本数だけ夫々の対応
位置に取り付けられている。また、乾燥エリアEの作業
位置の上方にはバスケット2内の部品の表面に付着して
いる液を乾燥除去するための熱風をこのエリア内のバス
ケット2内に夫々吹き付ける熱風ノズル(図示せず)が
前記シャワーノズル6と同様に配置されている。
【0011】更に、図2に示すように、これら各エリア
の下方には夫々のエリアにおける使用済みの洗浄液及び
すすぎ液を夫々回収貯留する洗浄液の液貯蔵タンク40
及びすすぎ液の液貯蔵タンク41が設けてあり、これら
液貯蔵タンク40、41は前記夫々のシャワーノズル6
に供給可能に接続されて作業中は洗浄液及びすすぎ液が
循環するようになっている。一方、図3及び図4に示す
ように、フレーム1の後方上部には作業終了後、洗浄液
の液貯蔵タンク40内に回収された回収洗浄液の油脂、
ゴミ及び金属粉等の不純物を所定時間をかけて貯留して
分離除去し、再び洗浄液として再利用可能に供給する洗
浄液分離タンク42が載置されている。この洗浄液分離
タンク42の下方には図1に示すように、分離された油
脂を回収する油脂回収タンク43と洗浄液分離タンク4
2の底に沈殿する金属粉やゴミ等の不純物を含む沈殿物
を定期的に回収するための廃液タンク44が夫々配置さ
れている。
【0012】これら液貯蔵タンク40、洗浄液分離タン
ク42、油脂回収タンク43及び廃液タンク44は以下
のように配管接続されている。即ち、洗浄液分離タンク
42の上部には液貯蔵タンク40に貯蔵されている使用
済みの洗浄液を回収するように回収ポンプ50を介在さ
せた回収管51が接続してあり、所定作業終了後にこの
回収ポンプ50を駆動させることにより、使用済みの洗
浄液が洗浄液分離タンク42に回収されるようになって
いる。この洗浄液分離タンク42の円筒側面にはタンク
42内の洗浄液の貯留量を作業者が目視するための縦方
向に長い透明の液面検出窓45が形成してあり、一方、
この洗浄液分離タンク42の円筒側面下部には第1開閉
バルブ52が接続された供給管53が下方に設置された
液貯蔵タンク40に達するよう繋がっている。また、前
記洗浄液分離タンク42の側面中央付近には第2開閉バ
ルブ54を介在させて連通する排出管55を介して下方
に設置されている油脂回収タンク43にその一端が接続
してあり、この排出管55の他端は前記洗浄液分離タン
ク42内に入り、先端はこのタンク42のほぼ中央位置
において上方へ屈曲している。このようにすることで回
収された洗浄液に混入している油脂成分が所定時間経過
すると分離して浮遊するので、前記洗浄液分離タンク4
2内の排出管55の先端より上部に浮遊している油脂は
第2開閉バルブ54を開くことにより油脂回収タンク4
3に排出されることになる。
【0013】更に、前記洗浄液分離タンク42の底面は
中央部が低い露頭形状になっており、この露頭形状の先
端底面に形成されている排出口56には第3開閉バルブ
57が接続してあり、その下方に配置されている廃液タ
ンク44にこの第3バルブ57を開くことにより、沈殿
物を排出するようになっている。このように構成するこ
とで、洗浄液分離タンク42に貯留されている洗浄液を
沈殿分離させて後、油脂成分を油脂回収タンク43に、
沈殿物を廃液タンク44に、洗浄液を液貯蔵タンク40
に夫々排出するようになっている。
【0014】このように構成された洗浄機において、図
2及び図3に示すように、部品が貯留されたバスケット
2が待機部Aに搬入されると、送り竿10が回転し、レ
バー11がこのバスケット2を係止する。この後、送り
竿10が1ピッチだけ前進し、バスケット2は第1洗浄
エリアB1に移送され、送り竿10は逆転し元へ戻り、
待機状態になる。一方、移送されたバスケット2は続い
て図4に示すように、昇降エレベータ20に乗り移り、
昇降エレベータ20のストッパ26で支えられて斜め下
方の作業位置まで運ばれ、バスケット2は常時回転して
いる回転付与ローラ30にバスケット2の周囲に固定さ
れている回転支持部3が支持されて回転される。このバ
スケット2の回転があらかじめ設定された所定時間の間
行われ、同時に上方のシャワーノズル6から洗浄液がバ
スケット2内に吹き付けられるので、部品に付着した油
脂、ゴミ及び金属粉等の付着物は洗い落とされる。この
後、昇降エレベータ20が上昇し、バスケット2は上方
の移送位置で再び送り竿10が回転して係止され、送り
竿10が1ピッチだけ前進して前方へ移送される。この
時、待機部Aにある次のバスケット2が同時に送り竿1
0で待機部Aから第1洗浄エリアB1に移送され、再び
昇降エレベータ20で作業位置に供給される。この第1
洗浄エリアB1では1つのバスケット2に対して数回洗
浄作業が繰り返される。
【0015】このようにして第1洗浄エリアB1で洗浄
が繰り返された部品を貯留しているバスケット2は次に
送り竿10で最初の液切りエリアCに移り、その後、バ
スケット2は昇降エレベータ20で作業位置まで下降
し、作業位置で所定時間だけ回転して液が振り落とされ
る。そして、この液切りされたバスケット2は昇降エレ
ベータ20で上昇し、送り竿10が作動してバスケット
2の移送が行われ、液切りされたバスケット2は次の第
2洗浄エリアB2に移送される。このエリアB2内にお
いても同様にバスケット2は作業位置まで昇降エレベー
タ20で供給されて洗浄作業が数回繰り返される。この
第2洗浄エリアB2における洗浄液は第1洗浄エリアB
1での洗浄液より不純物の少ない洗浄液であり、所謂、
第1洗浄エリアB1での初期洗浄に対して中間洗浄とな
っている。この第2洗浄エリアB2での洗浄作業が終了
したバスケット2は次に液切りエリアCに移送され、昇
降エレベータ20で作業位置に達し、バスケット2が回
転して部品に付着している液は振り落とされる。
【0016】続いて、このバスケット2が昇降エレベー
タ20により上昇すると、再び全てのバスケット2は一
斉に送り竿10で前方に移送される。これにより、バス
ケット2は1ピッチ宛移動し、前記液切りされたバスケ
ット2は第3洗浄エリアB3において洗浄作業が繰り返
される。この第3エリアB3における洗浄液は第2洗浄
エリアB2での洗浄液より更に不純物の少ない洗浄液で
あり、所謂、第2洗浄エリアB2での中間洗浄に対して
仕上げ洗浄となっている。この第3洗浄エリアB3での
洗浄作業が終了したバスケット2は再度液切りエリアC
に移送され、昇降エレベータ20で作業位置に達し、バ
スケット2は回転されて部品に付着している液は振り落
とされる。
【0017】このようにして全ての洗浄作業が終了した
バスケット2は続いて、すすぎエリアDに移送され、洗
浄作業と同様に昇降エレベータ20で作業位置まで運ば
れてバスケット2は回転付与ローラ30に支持され回転
する。これと同時にシャワーノズルから液貯蔵タンク4
1のすすぎ液が噴き出して洗浄された部品にすすぎ作業
が行われる。これが終了すると、再度液切りエリアCに
このバスケット2が昇降エレベータ20で上昇され、送
り竿10で移送されて後、昇降エレベータ20で作業位
置まで下降してバスケット2は回転付与ローラ30で回
転されてすすぎ液が振り落とされる。そして、再び昇降
エレベータ20でバスケット2は上昇し、送り竿10で
1ピッチ移送されて乾燥エリアEへバスケット2が移送
される。この乾燥エリアEにおいてバスケット2は回転
及び昇降移動を繰り返して前方へ移送され、夫々の作業
位置で熱風が吹き付けられているので、バスケット2内
の部品は乾燥されて排出路5からバスケット2が排出さ
れる。
【0018】このような1日の洗浄作業が終了すると、
夫々の洗浄エリアB1、B2、B3で使用された洗浄液
は図1に示すように、液貯蔵タンク40から回収ポンプ
50と回収管51とを介して上方の洗浄液分離タンク4
2に吸い上げ回収される。この時、供給管53の第1開
閉バルブ52と排出管55の第2開閉バルブ54と第3
開閉バルブ57とは閉じられおり、洗浄液は洗浄液分離
タンク42に貯留されることになる。この後、所定時間
即ち、一昼夜経過してこのタンク42内で油脂及び不純
物が分離された洗浄液は作業者が作業開始前に液面検出
窓45を目視し、前記第2開閉バルブ54を開けて液面
表面の浮遊油脂を排出管55の先端から排出する。この
時、前記排出管55の先端より上方に油脂が浮遊してい
る場合は、あらかじめ第1開閉バルブ52を開き、洗浄
液を液貯蔵タンク40に供給して液面を下降させるよう
に調整し、続いて第1開閉バルブ52を閉じ、第2開閉
バルブ54を開いて浮遊油脂を排出するようにする。こ
の後、第1開閉バルブ52を開いて洗浄液を液貯蔵タン
ク40に供給し、これが終了すると、第1、第2開閉バ
ルブ52、54を閉じて洗浄作業を開始する。また、洗
浄液分離タンク42内に沈殿している沈殿物は定期的に
第3開閉バルブ57を開いて排出口56から廃液タンク
44に排出することで沈殿物の除去を行うようになって
いる。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上説明した実施の形態から明
らかなように、バスケット2に所定量貯留された部品を
洗浄する洗浄機において、上方に回収された洗浄液を所
定時間の間、貯留する洗浄液分離タンク42を配置し、
この洗浄液分離タンク42より下方に第1開閉バルブ5
2を介在させた供給管53を介して接続した液貯蔵タン
ク40を設け、更に、前記洗浄液分離タンク42の上部
に第2開閉バルブ54を介在させた排出管55を接続す
るとともに排出管55に油脂回収タンク43を接続し、
一方、前記洗浄液分離タンク42の底面に排出口56を
形成するとともにその下方に廃液タンク44を配置し、
洗浄液分離タンク42内の洗浄液を沈殿分離させて後、
油脂成分を油脂回収タンク43に、沈殿物を廃液タンク
44に、洗浄液を液貯蔵タンク40に夫々排出するよう
にした洗浄液分離装置である。
【0020】このように構成された洗浄液分離装置を使
用することにより、洗浄液表面に浮遊している油脂を確
実に回収することができ、しかも、洗浄液に混入してい
る油脂はこの洗浄液分離タンク内で所定時間放置される
ことで、分離が行われるので、洗浄液の再利用を繰り返
すことが可能になり、洗浄液にかかる費用が低減され
る。また、この分離作業は洗浄作業の休止中に行えるの
で、洗浄液に混ざっている油脂の分離が有効に行えると
ともに回収に要する時間及び手間が減少する。更に、洗
浄中に発生する金属粉、ゴミ等の不純物はタンクの底に
沈殿するので、これを除去するために定期的にこのタン
クの底を開けて沈殿物を排出するだけで、簡単に沈殿物
を排除してタンク内を洗浄することができる。その上、
洗浄液分離タンク42の側面に透明の液面検出窓45が
形成されているので、作業者が洗浄液と油脂との分離状
態を簡単に目視でき、この液面操作を行うことで浮上油
脂を容易に回収できる等の特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部を示す概略構成図である。
【図2】部品洗浄ユニットラインの概略を示す全体正面
図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】本発明を使用した洗浄機の要部拡大断側面図で
ある。
【符号の説明】
1 フレーム 2 バスケット 3 回転支持部 4 搬入路 5 排出路 6 シャワーノズル 10 送り竿 11 レバー 12 ガイドレール 20 昇降エレベータ 21 連結部材 22 昇降駆動モータ 23 伝達チェーン 24 伝達スプロケット 25 駆動チェーン 26 ストッパ 30 回転付与ローラ 40 洗浄液の液貯蔵タンク 41 すすぎ液の液貯蔵タンク 42 洗浄液分離タンク 43 油脂回収タンク 44 廃液タンク 45 液面検出窓 50 回収ポンプ 51 回収管 52 第1開閉バルブ 53 供給管 54 第2開閉バルブ 55 排出管 56 排出口 57 第3開閉バルブ A 待機部 B1 第1洗浄エリア B2 第2洗浄エリア B3 第3洗浄エリア C 液切りエリア D すすぎエリア E 乾燥エリア

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バスケット2に所定量貯留された部品を
    洗浄する洗浄機において、 上方に回収された洗浄液を所定時間の間、貯留する洗浄
    液分離タンク42を配置し、この洗浄液分離タンク42
    より下方に第1開閉バルブ52を介在させた供給管53
    を介して接続した液貯蔵タンク40を設け、更に、前記
    洗浄液分離タンク42の上部に第2開閉バルブ54を介
    在させた排出管55を接続するとともにこの排出管55
    に油脂回収タンク43を接続し、一方、前記洗浄液分離
    タンク42の露頭形状をなす底面に排出口56を形成す
    るとともに第3開閉バルブ57を介してその下方に廃液
    タンク44を配置し、洗浄液分離タンク42に貯留され
    ている洗浄液を沈殿分離させて後、油脂成分を油脂回収
    タンク43に、沈殿物を廃液タンク44に、洗浄液を液
    貯蔵タンク40に夫々排出するようにしたことを特徴と
    する洗浄液分離装置。
  2. 【請求項2】洗浄液分離タンクはその側面に透明でタン
    ク42内の洗浄液を目視するための液面検出窓45が形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の洗浄液
    分離装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009526906A (ja) * 2006-02-14 2009-07-23 ワサビ (ホールディングス) プロプライエタリー リミテッド パーツウォッシャー
CN111099189A (zh) * 2019-12-28 2020-05-05 江苏天氟隆防腐设备有限公司 一种安全型内衬聚四氟乙烯的废酸储槽

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