JP2001158476A - 除湿剤容器の連結体 - Google Patents

除湿剤容器の連結体

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JP2001158476A
JP2001158476A JP34190299A JP34190299A JP2001158476A JP 2001158476 A JP2001158476 A JP 2001158476A JP 34190299 A JP34190299 A JP 34190299A JP 34190299 A JP34190299 A JP 34190299A JP 2001158476 A JP2001158476 A JP 2001158476A
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Toshio Abe
敏夫 阿部
Shoichi Enomoto
正一 榎本
Toshimi Kamimura
聡美 上村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除湿剤容器の部材点数の低減化かつ作業工程
の省力化がなされ、廃棄物を減らすこと。 【解決手段】 吸湿剤を収容する容器の蓋体2又は容器
本体3が切断破線部分を介して並列に連結するように一
体成形して、蓋体2又は容器本体3の連結体を製造し、
該蓋体2又は容器本体3の連結体に、各蓋体2又は各容
器本体3に対応する容器本体3又は蓋体2を結合し、該
蓋体2には通気部9を設けた除湿剤容器の連結体であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の除湿剤容
器からなる除湿剤容器の連結体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、塩化カルシウム、塩化マグネシウ
ムなどの潮解性吸湿剤を用いて押入やタンスなどの収納
空間の湿気を取り湿度を低下させるタイプの簡易且つ安
価な除湿剤容器が市販され広く普及している。従来の代
表的な除湿剤容器としては、図8及び図9に示すものが
実用化されている。すなわち、半透明の合成樹脂から成
る蓋体2と容器本体3から構成され、蓋体2は通気部9
を設けている。図8の容器本体3は複数の小孔を有する
仕切部材(仕切板)7が収納配置されており、上方に吸
湿剤収容部と下方に吸湿剤の潮解水の貯留部とが隔成さ
れている。吸湿剤収容部には塩化カルシウム、塩化マグ
ネシウムなどの顆粒状の吸湿剤が収納されており、吸湿
剤収容部の上部には透湿非透水性シート6が熱溶着され
閉塞されている。そして、透湿非透水性シート6上に
は、アルミシート等の非透湿性シート5が剥離可能に熱
溶着等で密封されている。
【0003】図9の容器本体3は、上面通気の容器本体
に収納される吸湿剤を収納する内容器17から構成され
ている。内容器17は、吸湿剤4を収納する多孔状内袋
15と潮解水を収納する水溜外袋16との二重袋であ
る。内容器17の上部は透湿非透水性シート6が熱溶着
され閉塞されている。そして、透湿非透水性シート6上
には、アルミシート等の非透湿性シート5が剥離可能に
熱溶着等で密封されている。これらの除湿剤容器1は、
使用に際して、非透湿性シート5を取り除いた後、押
入、タンス等の目的箇所に設置することで、空間中の湿
気が透湿非透水性シート6を透過して収容された吸湿剤
4により吸収される。そして、容器本体3が潮解水で一
杯になるか、吸湿剤が無くなるのを目安に、図8では蓋
体2及び容器本体3が、図9では詰替用の内容器17が
そのまま廃棄される。
【0004】廃棄物としての除湿剤容器の構成部材
(品)は、使い捨てタイプにおいて、蓋体2、容器本体
3、仕切部材7、透湿非透水性シート6、非透湿性シー
ト5であり、詰替タイプにおいて、内容器17(透湿非
透水性シート6、非透湿シート5、多孔状内袋15、水
溜め外袋16)であり、いずれの除湿剤容器とも多く、
ゴミ問題としての大きな課題である。しかも、構造が煩
雑であり、作業にも手間がかかり、コスト的にも不利に
なる問題が生じる。
【0005】又、使用に際しては、これら除湿剤容器は
設置場所の広さに応じた吸湿容量の除湿剤容器を設置す
るか、もしくは所望の個数だけ除湿剤容器を設置する必
要がある。設置場所の広さに応じて必要な個数だけ除湿
剤容器を設置する場合、吸湿の進行状況の確認や交換に
手間がかかったり、忘れてしまうことがある。さらに、
出し入れ中に倒したりする等の問題がある。この問題に
対して、除湿剤容器を複数組み合わせて一体的に使用す
る専用の連結用具が提案されている。この連結用具は、
新たな廃棄物として追加され、そして、別部品点数の増
加及び作業手間を負うことになる。
【0006】又、これらの除湿剤容器は殆どが小型簡易
タイプなので設置場所に複数設置され利用されている。
最近、除湿剤容器を複数個購入される客が増えてきたた
め、除湿剤容器の3個を一パックにして市販されること
が多くなっている。現代、市販されている代表的な3個
パックとしては、図10及び図11に示すものが実用化
されている。図10に示された3個パックは、左右を開
放した角筒状に製箱した包装材18で除湿剤容器1を整
列した状態で包み込み、蓋体2及び容器本体3の周縁を
包装材18の側面開口部分で固定して包装している。図
11に示された3個パックは、プラスチックの発泡トレ
ー19の上に除湿剤容器を並立させてから全体をシュリ
ンク包装20している。これらの包装材18、発泡トレ
ー19等包装物は除湿剤容器を使用するときには不要物
として廃棄される。
【0007】この包装物は新たな廃棄物として追加され
る。又、部材(品)点数の増加及び作業手間が加わるこ
とで、さらにコスト負担が加わる問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の除湿
剤容器にあっては、使用後、容器ごと全部又は詰替用容
器が廃棄される。さらに、連結使用や販売用に使う連結
用具や包装物が余分に廃棄されるものである。又、該容
器の使用材料はプラスチックであり、しかも、多くの構
成部材点数から構成されており、その廃棄処理が社会問
題となっている今日、今後プラスチックの廃棄につい
て、益々その使用量の減量化や構成部材点数の低減化が
要求される。
【0009】又、廃棄物としての容器構造の構成部材点
数についても、非常に多く、構造が煩雑になっている。
さらに、それに伴う作業機械や手間が増えることでコス
ト的負担が高くなっていることからも容器構造の単純化
や作業回数の削減などの改良及び改善が要求される。
【0010】そこで、この発明は、廃棄物を減らすため
に、容器材料の使用量を減らし、容器構成部材点数を少
なくし、或いは容器連結を可能とし、廃棄物削減に対処
した除湿剤容器の連結体並びに安価に製作できる除湿剤
容器の連結体を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、吸湿剤を収容する容器の蓋体
又は容器本体が切断破線部分を介して並列に連結するよ
うに一体成形して、蓋体又は容器本体の連結体を製造
し、該蓋体又は容器本体の連結体に、各蓋体又は各容器
本体に対応する容器本体又は蓋体を結合し、該蓋体には
通気部を設けた除湿剤容器の連結体である。
【0012】上記目的を達成するために請求項2記載の
発明は、吸湿剤を収容する容器の蓋体が切断破線部分を
介して並列に連結するように一体成形し、かつ、吸湿剤
を収容する容器の容器本体が切断破線部分を介して並列
に連結するように一体成形して、蓋体の連結体及び容器
本体の連結体を製造し、該蓋体の連結体と該容器本体の
連結体とを結合し、該蓋体の連結体の各蓋体には通気部
を設けたことを特徴とする除湿剤容器の連結体である。
【0013】上記目的を達成するために請求項3記載の
発明は、吸湿剤を収容する容器の仕切部材の複数個が切
断破線部分を介して並列に連結するように一体成形し
て、仕切部材の連結体を製造し、該仕切部材の連結体
に、各仕切部材に対応する蓋体及び容器本体を結合し、
該蓋体には通気部を設けたことを特徴とする除湿剤容器
の連結体である。
【0014】上記目的を達成するために請求項4記載の
発明は、前記各蓋体の通気部の内面が透湿非透水性シー
トで閉塞され、該通気部の外面が非透湿性シートにより
易開封の状態にて密封された除湿剤容器の連結体であ
る。
【0015】上記目的を達成するために請求項5記載の
発明は、前記容器本体に仕切部材を介在して接合させた
除湿剤容器の連結体である。
【0016】上記目的を達成するために請求項6記載の
発明は、前記一体成形が真空成形又は圧空成形である除
湿剤容器の連結体である。
【0017】上記目的を達成するために請求項7記載の
発明は、前記仕切部材が薄厚シートである除湿剤容器の
連結体である。
【0018】
【作 用】請求項1記載の除湿剤容器の連結体によれ
ば、蓋体又は容器本体が切断破線部分を介して並列に連
結するように一体成形することで、部材点数の低減化か
つ作業工程の省力化がなされ、廃棄物を減らすことはも
ちろんであり、さらに、製造単価を下げ、安価な除湿剤
容器の提供につながる。又、2個以上の除湿剤容器の連
結体にすることで、複数容器の専用連結用具は必要な
く、そのままで使用できる。さらに、複数個販売用の集
積包装材は不要であり、余分の廃棄物が発生しない。
又、1個1個を切断することもでき、設置場所の広さに
応じて使用でき便利である。さらに、詰替用容器として
も利用でき、例えば吸湿剤を取り替えるだけで済み、よ
り廃棄物が少なくなり、環境に優しい除湿剤容器とな
る。
【0019】請求項2記載の除湿剤容器の連結体によれ
ば、吸湿剤を収容する容器の蓋体が切断破線部分を介し
て並列に連結するように一体成形し、かつ、吸湿剤を収
容する容器の容器本体が切断破線部分を介して並列に連
結するように一体成形して、蓋体の連結体及び容器本体
の連結体を製造し、該蓋体の連結体と該容器本体の連結
体とを結合することで、部材点数の低減化かつ作業工程
の省力化がなされ、廃棄物を減らすことはもちろんであ
り、さらに、製造単価を下げ、安価な除湿剤容器の提供
につながる。又、2個以上の除湿剤容器の連結体にする
ことで、複数容器の専用連結用具は必要なく、そのまま
で使用できる。さらに、複数個販売用の集積包装材は不
要であり、余分の廃棄物が発生しない。又、1個1個を
切断することもでき、設置場所の広さに応じて使用でき
便利である。さらに、詰替用容器としても利用でき、例
えば吸湿剤を取り替えるだけで済み、より廃棄物が少な
くなり、環境に優しい除湿剤容器となる。
【0020】請求項3記載の除湿剤容器の連結体によれ
ば、吸湿剤を収容する容器の仕切部材の複数個が切断破
線部分を介して並列に連結するように一体成形すること
で、部材点数の低減化かつ作業工程の省力化がなされ、
廃棄物を減らすことはもちろんであり、さらに、製造単
価を下げ、安価な除湿剤容器の提供につながる。又、2
個以上の除湿剤容器の連結体にすることで、複数容器の
専用連結用具は必要なく、そのままで使用できる。さら
に、複数個販売用の集積包装材は不要であり、余分の廃
棄物が発生しない。又、1個1個を切断することもで
き、設置場所の広さに応じて使用でき便利である。さら
に、詰替用容器としても利用でき、例えば吸湿剤を取り
替えるだけで済み、より廃棄物が少なくなり、環境に優
しい除湿剤容器となる。
【0021】請求項4記載の除湿剤容器の連結体によれ
ば、最初から蓋体に透湿非透水性シート及び非透湿性シ
ートが装着されており、従来の蓋を取り容器本体の非透
湿シートを剥離し、蓋を被せる使用手間が不要で簡便で
ある。又、透湿非透水性シートと非透湿シートの重複熱
溶着による透湿非透水シートの損傷ロスが皆無である。
【0022】請求項5記載の除湿剤容器の連結体によれ
ば、仕切部材が容器本体に接合又は溶着されることで、
流通時の落下や粗雑な扱いによる仕切部材のズレ、ハズ
レ等による吸湿剤の落下がない。
【0023】請求項6記載の除湿剤容器の連結体によれ
ば、一体成形に、真空成形法が使用でき、金型等投資費
用が少なくて済み、又、容器肉厚を薄くできる。さら
に、透明度が良くなり、成形前のシートへの印刷もより
可能となる。
【0024】請求項7記載の除湿剤容器の連結体によれ
ば、薄厚シートにすることにより、材料使用量の減量化
になり、又熱溶着も可能となり、製造方法の改善ができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面にし
たがって説明するが、この発明はこれらの実施の形態に
限定されるものではないことはいうまでもない。図1〜
図7に示す図面を参照して詳述する。図1は、この発明
の第1実施の形態である除湿剤容器の連結体の断面正面
図である。図2は、除湿剤容器の連結体の一部である容
器本体の連結体の平面図である。
【0026】図3は、この発明の第2実施の形態である
除湿剤容器の連結体の断面正面図である。図4は、除湿
剤容器の連結体の一部である蓋体の連結体の平面図であ
る。
【0027】図5は、この発明の第3実施の形態である
除湿剤容器の連結体の断面正面図である。
【0028】図6は、この発明の第4実施の形態である
除湿剤容器の連結体の断面正面図である。図7は、除湿
剤容器の連結体の一部である仕切部材の連結体の平面図
である。
【0029】図1及び2において、除湿剤容器1の容器
本体3が並列に連結するように一体成形され、該各容器
本体3に蓋体2をそれぞれ結合する。仕切部材7が容器
本体3の開口縁に配置し、接合又は溶着することで閉塞
されている。吸湿剤4は蓋体2の内部に収容されてい
る。該蓋体2に通気部9が形成され、該蓋体2内面に微
多孔性の透湿非透水性シート6が熱溶着で閉塞され、蓋
体表面にアルミニウム箔等のガスバリヤー性の非透湿性
シート5が易開封の状態で熱溶着等により密封されてい
る。
【0030】図3及び4において、除湿剤容器1の蓋体
2が並列に連結するように一体成形され、該各蓋体2に
各容器本体3をそれぞれ結合する。仕切部材7が容器本
体3に配置し、接合又は溶着することで閉塞されてい
る。吸湿剤4は仕切部材7上に収容されている。該蓋体
2に通気部9を形成し、該通気部9内面に微多孔性の透
湿非透水性シート6が熱溶着で閉塞され、該通気部9表
面にアルミニウム箔等のガスバリヤー性の非透湿性シー
ト5が易開封の状態で熱溶着等により密封されている。
【0031】図5において、吸湿剤を収容する容器の蓋
体が切断破線部分を介して並列に連結するように一体成
形し、かつ、吸湿剤を収容する容器の容器本体が切断破
線部分を介して並列に連結するように一体成形して、蓋
体の連結体及び容器本体の連結体を製造し、該蓋体の連
結体と該容器本体の連結体とを結合した除湿剤容器の連
結体である。
【0032】図6及び7において、除湿剤容器の連結体
の一部である仕切部材の複数個が切断破線部分を介して
並列に連結するように一体成形して、仕切部材の凹凸し
た連結体を製造し、該仕切部材の連結体に、各仕切部材
に対応する蓋体及び容器本体をそれぞれ結合し、該蓋体
には通気部を設けた除湿剤容器の連結体である。吸湿剤
4は仕切部材7上に収容され、該蓋体2に通気部9を形
成し、該通気部9内面に微多孔性の透湿非透水性シート
6が熱溶着で閉塞され、該通気部9表面にアルミニウム
箔等のガスバリヤー性の非透湿性シート5が易開封の状
態で熱溶着等により密封されている。
【0033】蓋体2の通気部9の形状は、湿気の出入口
として充分な開口形であれば特に限定されないが、透湿
非透水性シート6を保護する役割を果たす、格子状等の
開口形が好適である。
【0034】除湿剤容器1は商品目的により、内部が透
視可能な透明又は半透明の合成樹脂によって製造され、
その容器形状が保持できる程度の薄い厚さに設定すれば
よい。成形方法は射出成形法、中空成形法、真空成形法
等と自由に選択でき、特に限定されるものではないが、
容器の肉厚を薄くしたり、透明性をよくしたりする場合
は真空成形法等が好適であり、例えば、熱可塑性のプラ
スチックシートをプラグに挟み、シートの両面又は片面
から加熱軟化させたものを、多くの小孔のある凸型又は
凹型の金型の上にのせ、型の反対側から小孔を通して空
気を抜き、シートを金型に密着せしめた後、冷却して取
り出す方法の真空成形法や真空成形と中空成形との中間
的なもので、加熱軟化させたシートを真空成形するかわ
りに圧縮空気で吹き込み成形する圧空成形法等が挙げら
れる。
【0035】図1に示すものは、上半分の蓋体2と下半
分の並列し連結するように一体成形した除湿剤容器の連
結体の各容器本体3とを合わせて閉鎖されている。熱溶
着等による開封不能な状態、又は、嵌め込みや挟み止め
等による開封可能な状態で閉鎖して使用する。 例え
ば、使い捨てタイプは開封不能な状態に、詰め替えタイ
プは開封可能な状態で閉鎖するのが好適である。
【0036】蓋体2と容器本体3又は仕切部材7の上方
空間と下方空間の大きさ(体積)の違いについては、特
に限定するものではないが、吸湿速度を速めるには蓋体
2の体積(A)が容器本体3の体積(B)より小さい方
が好ましい。また、例えば、真空成形法等で成形する場
合、底の深い容器は隅の部分が肉薄となり、均肉性に乏
しくなる欠点があるので、できるだけ底浅の容器にする
ことが望ましく、この場合、仕切部材7の下方空間の大
きさを、収容された吸湿剤が潮解し溶解した液の飽和溶
液の液が仕切部材7上に露出する状態にすることで容器
底を浅くすることができる。さらに、除湿剤容器を小型
化することになる。すなわち、仕切部材7の上方空間の
体積(A´)が仕切部材7の下方空間の体積(B´)よ
り小さい方が好ましくA´/B´比では0.4〜0.9
が好適である。
【0037】また、成形前のシート板に商品名、説明
書、キャラクター等の文字、絵等表示を印刷することが
でき、従来のラベル使用は不要となり、より商品性を高
めることができる。さらに、内部を透視可能にすること
やラベルがないので、吸湿状況が見やすくなる。
【0038】吸湿剤4は、塩化カルシウム、塩化マグネ
シウム、酢酸カリウム等の潮解性の物質であり、特に塩
化カルシウムや塩化マグネシウムが吸湿能力及び価格等
の点から好ましい。また、吸湿剤4は、上記潮解性物質
の他に、例えば、液化しないシリカゲル、活性炭、ホワ
イトカーボン、吸水性ポリマー等を使用目的に応じて単
独又は潮解性物質と併用しても良い。さらに、除湿剤容
器を使用する場所は臭い、害虫、細菌、黴等でも問題を
抱えており、上記吸湿剤以外に、脱臭剤、消臭剤、芳香
剤、防虫剤、除菌剤、防黴剤等の機能を有する物質との
併用も有効である。
【0039】蓋体2の外表面は、非透湿性シート5にて
密封されている。非透湿性シート5としては、酸素バリ
ヤ性のプラスチックからなる酸素バリヤフィルムやアル
ミニウム箔等が挙げられる。そして、使用時に容易に剥
がされる易開封性を有するシートが好適である。
【0040】蓋体2の通気部内面は、透湿非透水性シー
ト6にて閉塞されている。透湿非透水性シート6として
は、湿気や空気は通過しても水を通過させない。例え
ば、ポリオレフィン樹脂やポリアミド樹脂、ポリ塩化ビ
ニル樹脂等を物理的或いは化学的に処理して微小な孔を
形成したものが挙げられる。また、閉塞は超音波溶着、
熱板溶着、高周波溶着等の溶着方法で固着される。
【0041】仕切部材7は多孔状のフィルム形状、シー
ト形状、ネット形状等のプラスチック、不織布、金属、
織物、合成紙等からなり、吸湿剤4を除湿剤容器内部に
配置保持を担い、吸湿剤4が容器本体3に落下すること
なく、潮解により発生する水を流出する機能を有する。
また、仕切部材7は、従来の肉厚の板形状でも良いが、
吸湿剤重量に耐えうる強度を有する薄厚の形状にするこ
とが廃棄物量の減量化からも好ましい。さらに、蓋体と
容器本体3を固着する場合、薄厚の仕切部材7は一緒に
溶着することも可能となり好適である。
【0042】仕切部材7を介在した実施例を記載してい
るが、使用目的によっては介在する必要はない。仕切部
材7は吸湿剤の吸湿能力を高めるため通気部分に近接配
置する目的で使用されるが、例えば、平たい容器形状、
側面通気容器、高吸湿剤使用及び高密閉小空間内使用等
では仕切部材が無くとも、収容吸湿剤4の機能は充分発
揮される。又、吸湿剤4を吊り下げる方法等もあり、必
ずしも仕切部材7を使用しなくても利用できる。
【0043】各除湿剤容器の並列間には切り目やミシン
目等の簡易切断破線部分11が施されている。吸湿剤4
は多孔状袋10に収納されて蓋体2の内部に収納されて
いる。該蓋体2は通気部9が形成され、通気部内面に微
多孔性の透湿非透水性シート6が熱溶着されて閉塞さ
れ、通気部外面にアルミニウム箔等ガスバリヤ性の非透
湿性シート5が易開封の状態に熱溶着等で密封されてい
る。又、除湿剤容器の側面等の表面に印刷を施すことも
できる。
【0044】3個の除湿剤容器1を連結した実施の形態
であるが、それ以上の個数の連結も勿論可能である。
又、異なった容器の除湿剤容器1の連結も可能であり、
いろいろな使い方ができ用途範囲が拡大できる。さら
に、除湿剤容器1の形状も四角形状に限定されず、丸形
状、三角形状、多角形状等自由であり、また、上下が異
なった形状の組み合わせも可能である。
【0045】切断破線部分(手段)としては、切り取り
線の表示、ミシン目、切り込み等が挙げられる。吸湿剤
4の収容形態は、図1及び図3のように袋10に収納す
ることもできる。袋材としては、紙、不織布、樹脂フィ
ルム、ネット等が挙げられる。さらに、水溶性樹脂、生
分解性樹脂の使用も有望である。
【0046】仕切部材7は、容器1個の大きさのシート
を各容器毎に嵌め込み全面を閉鎖する。また、仕切部材
7の固着は嵌め込み、溶着等と限定されないが流通過程
等で簡単にとれないように固定されていることが望まし
い。
【0047】図3及び図4に示された蓋体2と容器本体
3との閉鎖が凹凸部12により嵌め込みで行われる例示
である。一体成形された容器本体3又は蓋体2が仕切部
材7や吸湿剤4が配置、収容された後、各蓋体2又は容
器本体3と溶着や接合により閉鎖される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施の形態である除湿剤容器の
連結体の断面正面図である。
【図2】第1実施の形態である除湿剤容器の連結体の一
部である容器本体の連結体の平面図である。
【図3】この発明の第2実施の形態である除湿剤容器の
連結体の断面正面図である。
【図4】第2実施の形態である除湿剤容器の連結体の一
部である蓋体の連結体の底面図である。
【図5】この発明の第3実施の形態である除湿剤容器の
連結体の断面正面図である。
【図6】この発明の第4実施の形態である除湿剤容器の
連結体の断面正面図である。
【図7】第4実施の形態である除湿剤容器の連結体の一
部である仕切部材の連結体の平面図である。
【図8】従来の一例である除湿剤容器の断面正面図であ
る。
【図9】従来の他例である除湿剤容器の断面正面図であ
る。
【図10】従来の3個パックの一例を示す斜視図であ
る。
【図11】従来の3個パックの他例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…除湿剤容器 2…蓋体 3…容器本体 4…吸湿剤 5…非透湿性シート 6…透湿非透水性シート 7…仕切部材 9…通気部 10…多孔状袋 11…切断破線部分 12…凹凸部 15…多孔状内袋 16…水溜め外袋 17…内容器 18…集積包装材 19…発泡トレー 20…シュリンク包装
フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA05 AB97 AB99 AC04 BA02A BA34A BB12A BB14A BB15A BB16A BC07A CA05 CA06 CA24 EA06 EB02 EB03 EB07 EC36 FA07 GB02 GB03 3E084 AA05 AA14 AA24 AB10 BA02 CA03 CC03 DA03 DC03 FA09 FD13 KA09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸湿剤を収容する容器の蓋体又は容器本
    体が切断破線部分を介して並列に連結するように一体成
    形して、蓋体又は容器本体の連結体を製造し、該蓋体又
    は容器本体の連結体に、各蓋体又は各容器本体に対応す
    る容器本体又は蓋体を結合し、該蓋体には通気部を設け
    たことを特徴とする除湿剤容器の連結体。
  2. 【請求項2】 吸湿剤を収容する容器の蓋体が切断破線
    部分を介して並列に連結するように一体成形し、かつ、
    吸湿剤を収容する容器の容器本体が切断破線部分を介し
    て並列に連結するように一体成形して、蓋体の連結体及
    び容器本体の連結体を製造し、該蓋体の連結体と該容器
    本体の連結体とを結合し、該蓋体の連結体の各蓋体には
    通気部を設けたことを特徴とする除湿剤容器の連結体。
  3. 【請求項3】 吸湿剤を収容する容器の仕切部材の複数
    個が切断破線部分を介して並列に連結するように一体成
    形して、仕切部材の連結体を製造し、該仕切部材の連結
    体に、各仕切部材に対応する蓋体及び容器本体を結合
    し、該蓋体には通気部を設けたことを特徴とする除湿剤
    容器の連結体。
  4. 【請求項4】 前記各蓋体の通気部の内面が透湿非透水
    性シートで閉塞され、該通気部の外面が非透湿性シート
    により易開封の状態にて密封された請求項1〜3のいず
    れか1項記載の除湿剤容器の連結体。
  5. 【請求項5】 前記容器本体に仕切部材を介在して接合
    させた請求項1又は2又は4記載の除湿剤容器の連結
    体。
  6. 【請求項6】 前記一体成形が真空成形又は圧空成形で
    ある請求項1〜5のいずれか1項記載の除湿剤容器の連
    結体。
  7. 【請求項7】 前記仕切部材が薄厚シートである請求項
    3〜6のいずれか1項記載の除湿剤容器の連結体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009196717A (ja) * 2002-04-11 2009-09-03 Csp Technologies Inc 発泡性錠剤用の乾燥バイアル組立体
JP2014526424A (ja) * 2011-09-21 2014-10-06 ファン リム,キョン 発酵食品用包装容器の密閉蓋
WO2014200200A1 (ko) * 2013-06-11 2014-12-18 Lee Bo Rum 제습기

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