JP2001158322A - チャイルドシート検知装置 - Google Patents

チャイルドシート検知装置

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JP2001158322A
JP2001158322A JP34549599A JP34549599A JP2001158322A JP 2001158322 A JP2001158322 A JP 2001158322A JP 34549599 A JP34549599 A JP 34549599A JP 34549599 A JP34549599 A JP 34549599A JP 2001158322 A JP2001158322 A JP 2001158322A
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seat
vehicle seat
vehicle
crs
child seat
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Makoto Aki
真 安芸
Makoto Sekizuka
誠 関塚
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、チャイルドシート検知装置に関
し、車両シート上にチャイルドシートが装着されている
か否かの判定を簡素な構成で精度よく行うことを目的と
する。 【解決手段】 車両シート10のシートクッション26
内の表皮近傍に、シートクッション26の車幅方向中央
付近に上方から荷重が作用した際にその両側端部が中央
部に対して相対的に上方へ撓む加圧導電ケーブル30を
埋設する。加圧導電ケーブル30を、端部が鋭角に撓ん
だ場合に電流の流通が停止するように構成する。一般
に、車両シート10に接する乗員の尻部は丸みを帯びて
いる一方、CRSの底面端部は角張っている。このた
め、車両シート10上にCRSが装着されている場合
は、加圧導電ケーブル30に、CRSの底面端部の形状
に応じた曲率半径の小さい撓みが生ずる。従って、加圧
導電ケーブル30の、電流の流通が停止する撓み具合い
を適当に設定することで、車両シート10上にCRSが
装着されているか否かが判定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チャイルドシート
検知装置に係り、特に、車両シート上にチャイルドシー
トが装着されているか否かを検知するうえで好適なチャ
イルドシート検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平9−226516号に
開示される如く、車両衝突時におけるエアバック装置の
作動/不作動を制御すべく、車両シート上にチャイルド
シートが装着されているか否かを検知するチャイルドシ
ート検知装置が知られている。このチャイルドシート検
知装置は、チャイルドシートの底面に設けられた受動素
子と、車両シートの座面に設けられた検出素子と、を備
えている。上記のチャイルドシート検知装置は、検出素
子が受動素子を検知した場合に、車両シート上にチャイ
ルドシートが装着されていると検知する。この場合に
は、車両が衝突しても、エアバック装置の展開が禁止さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のチャイルドシート検知装置では、チャイルドシート
および車両シートに、それぞれ受動素子または検出素子
を設ける必要がある。このため、上記従来のチャイルド
シート検知装置は、複雑な構成を有するものとなってし
まう。
【0004】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、車両シート上にチャイルドシートが装着されて
いるか否かの判定を簡素な構成で精度よく行うことが可
能なチャイルドシート検知装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、車両シート上の物体の底面端部が角張
っている場合に、該車両シート上にチャイルドシートが
装着されていると判定することを特徴とするチャイルド
シート検知装置により達成される。本発明において、車
両シート上の物体の底面端部が角張っている場合に、そ
の物体がチャイルドシートであると判定される。一般
に、車両シートに接触する乗員の尻部は丸みを帯びてい
る一方、チャイルドシートの底面端部は角張っている。
従って、本発明によれば、簡素な構成で精度よく、車両
シート上にチャイルドシートが装着されているか否かを
判定することが可能となる。
【0006】この場合、請求項2に記載する如く、請求
項1記載のチャイルドシート検知装置において、前記車
両シートのシートクッション内に配設され、該車両シー
ト上の物体の荷重により変形可能な感圧素子と、前記感
圧素子に作用する圧力の状態に基づいて、前記車両シー
ト上の物体の底面端部が角張っているか否かを判別する
物体判別手段と、を備えることとしてもよい。
【0007】本発明において、車両シートに乗員が着座
した場合と、車両シート上にチャイルドシートが装着さ
れた場合とで、車両シートに接する形状の違いに起因し
て、車両シートのシートクッション内に配設された感圧
素子に作用する荷重が変化する。すなわち、感圧素子に
作用する圧力の分布状態に差が生じる。このため、感圧
素子に作用する圧力の状態に基づいて、車両シート上の
物体の底面端部が角張っているか否かを判別することが
可能となる。従って、本発明によれば、簡素な構成で精
度よく、車両シート上にチャイルドシートが装着されて
いるか否かを判定することができる。
【0008】請求項3に記載する如く、請求項2記載の
チャイルドシート検知装置において、前記感圧素子は、
所定量以上に撓むことにより電流が流通する、あるい
は、電流の流通が停止される加圧導電体であり、前記物
体判別手段は、前記加圧導電体に電流が流通しているか
否かに基づいて前記車両シート上の物体の底面端部が角
張っているか否かを判別することとしてもよい。
【0009】本発明において、車両シートに乗員が着座
した場合と、車両シート上にチャイルドシートが装着さ
れた場合とで、車両シートに接する形状の違いに起因し
て、加圧導電体の撓み具合いが異なる。本発明では、加
圧導電体の撓み具合いに応じて、加圧導電体に電流が流
通する状態と、電流の流通が停止する状態とが切り替わ
る。このため、加圧導電体に電流が流通しているか否か
に基づいて、車両シート上の物体の底面端部が角張って
いるか否かを判別することが可能となる。従って、本発
明によれば、簡素な構成で精度よく、車両シート上にチ
ャイルドシートが装着されているか否かを判定すること
が可能となる。
【0010】請求項4に記載する如く、請求項2記載の
チャイルドシート検知装置において、前記感圧素子は、
所定量以上に撓むことにより光が伝送される、あるい
は、光の伝送が停止される光伝送体であり、前記物体判
別手段は、前記光伝送体内において光が伝送されている
か否かに基づいて前記車両シート上の物体の底面端部が
角張っているか否かを判別することとしてもよい。
【0011】本発明において、車両シートに乗員が着座
した場合と、車両シート上にチャイルドシートが装着さ
れた場合とで、車両シートに接する形状の違いに起因し
て、光伝送体の撓み具合いが異なる。本発明では、光伝
送体の撓み具合いに応じて、光伝送体内において光が伝
送される状態と、光の伝送が停止される状態とが切り替
わる。このため、光伝送体内において光が伝送されてい
るか否かに基づいて、車両シート上の物体の底面端部が
角張っているか否かを判別することが可能となる。従っ
て、本発明によれば、簡素な構成で精度よく、車両シー
ト上にチャイルドシートが装着されているか否かを判定
することが可能となる。
【0012】また、請求項5に記載する如く、請求項1
乃至4の何れか一項記載のチャイルドシート検知装置に
おいて、前記シートクッションを保持するシートクッシ
ョンパンは、側壁の傾きが40度〜50度になるように
形成されていることを特徴とするチャイルドシート検知
装置は、車両シート上におけるチャイルドシートの装着
有無の判定精度を向上させるうえで有効である。
【0013】本発明において、シートクッションパン
は、側壁の傾きが40度〜50度になるように形成され
ている。かかる構成によれば、車両シート上にチャイル
ドシートが装着されている場合に、該チャイルドシート
の車両シートへの荷重により、チャイルドシートの底面
端部の直下近傍においてシートクッション内に配設され
た感圧素子が反応し易くなる。このため、本発明によれ
ば、車両シート上にチャイルドシートが装着されている
か否かの判定の精度を向上させることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施例であ
るチャイルドシート検知装置を搭載する車両を助手席側
の車両シート10の車幅方向中央を通る平面で切断した
際の断面図を示す。本実施例のシステムは、電子制御ユ
ニット(以下、ECUと称す)12を備えている。EC
U12には、エアバッグモジュール14およびインジケ
ータ16が接続されている。エアバッグモジュール14
は、車室内のインストルメントパネル18内に収納され
ており、ECU12から所定の駆動信号が供給されるこ
とにより作動する。また、インジケータ16は、インス
トルメントパネル18の表面に配設されており、ECU
12から所定の点灯信号が供給されることにより点灯す
る。ECU12は、エアバッグモジュール14の作動を
禁止する場合にインジケータ16を点灯させる。
【0015】車両シート10は、車幅方向両側に、車両
前後方向に互いに平行に延びる2本のアッパシートレー
ル(図示せず)を備えている。アッパシートレールは、
車室フロアに固定されたロアシートレール20により車
両前後方向に移動可能に案内されている。2本のアッパ
シートレールは、車幅方向に互いに平行に延びる2本の
ビーム(図示せず)により互いに連結されている。2本
のビームの下面には、それぞれ、歪センサ22,24が
配設されている。歪センサ22,24は、ECU12に
接続されており、それぞれ、ビームに生ずる歪に応じた
電気信号をECU12に向けて出力する。ECU12
は、歪センサ22,24の出力信号に基づいて2本のビ
ームの歪をそれぞれ検出する。
【0016】ECU12には、車両の始動・停止を切り
換えるためのイグニションスイッチ(以下、IGスイッ
チと称す)25が接続されている。IGスイッチ25
は、その状態がオフ、オン、およびスタータオンの3つ
の状態に順に切り替わるように構成されている。ECU
12は、IGスイッチ25の出力信号に基づいてIGス
イッチ25がオン状態にあるか否かを判別し、IGスイ
ッチ25がオン状態にあると判別する場合に車両を始動
させる。
【0017】図2は、本実施例のチャイルドシート検知
装置を備える車両シート10の上面図を示す。また、図
3は、車両シート10を図2に示す直線III-III で切断
した際の断面図を示す。図2および図3に示す如く、車
両シート10は、着座乗員の尻部を支えるシートクッシ
ョン26と、着座乗員の背部を支えるシートバック27
とを備えている。シートクッション26およびシートバ
ック27は、共に、クッション性のある部材により構成
されている。シートクッション26は、その下面におい
て、剛体により構成されるシートクッションパン28に
保持されている。シートクッションパン28は、上記し
たビームの上部に固定されている。シートクッションパ
ン28は、板状に構成された部材であり、車幅方向の両
側端部に、斜め上方に延びる側壁部28a,28bを備
えている。シートクッションパン28は、側壁部28
a,28bが水平方向から40度〜50度の傾きを有す
るように形成されている。
【0018】シートクッション26内の表皮近傍には、
車幅方向に延在する3本の加圧導電ケーブル30が互い
に平行に並んで埋設されている。加圧導電ケーブル30
は、シートクッション26の車幅方向中央付近に上方か
ら荷重が作用した際にその両側端部が中央部に対して相
対的に上方へ撓むことができるように、可撓性を有する
ゴム等の部材により構成されている。
【0019】図4は、加圧導電ケーブル30の構造を説
明するための図を示す。図4に示す如く、加圧導電ケー
ブル30は、所定の厚さを有するゴム部材30aと、該
ゴム部材30aの下面に塗布された導電インク30bと
により構成されている。導電インク32は、ゴム部材3
0aが撓んだ状態で塗布される。このため、加圧導電ケ
ーブル30は、端部が撓むことによりその曲率半径が所
定値を下回った場合、すなわち、端部が鋭角(例えば、
水平方向から40度以上)に撓んだ場合に、電流の流通
が停止するように、すなわち、曲率半径が所定値を下回
るまでは電流が流通するように構成される。3本の加圧
導電ケーブル30は、それぞれ、ECU12に電気的に
接続されている。ECU12は、3本の加圧導電ケーブ
ル30の何れかにおいて電流の流通が停止しているか否
か、あるいは、すべての加圧導電ケーブル30に電流が
流通しているか否かを判定する。
【0020】上記の構成において、乗員が車両シート1
0に着座すると、その荷重はシートクッション26およ
びシートクッションパン28を介してビームに伝達され
る。ビームには、シートクッションパン28から伝達さ
れる荷重に応じた、すなわち、車両シート10に着座す
る乗員の荷重に応じた撓みが生ずる。ビームには、上述
の如く、歪センサ22,24が配設されている。従っ
て、本実施例において、ECU12は、歪センサ22,
24の出力信号に基づいて、車両シート10に作用する
荷重Wを検知することができる。
【0021】本実施例において、ECU12は、加圧導
電ケーブル30に電流が流通しているか否かに基づいて
車両シート10上にチャイルドシート(以下、CRSと
称す)が装着されているか否かを判定する。そして、車
両シート10上にCRSが装着されている場合はエアバ
ッグモジュール14の作動を禁止すると共に、インジケ
ータ16を点灯させ、一方、車両シート10に乗員が着
座している場合はエアバッグモジュール14の作動を許
可する。
【0022】ところで、車両シート10上にCRSが装
着されているか否かを判定する手法としては、シートク
ッション26に作用する荷重が所定しきい値より小さい
場合に車両シート10上にCRSが装着されていると判
断することが考えられる。しかしながら、CRSは、走
行中に車両シート10に対して移動しないようにシート
ベルトにより車両シート10に確実に固定されるため、
シートクッション26に作用する荷重が大きくなる場合
がある。このため、上記の手法では、車両シート10上
にCRSが装着されているか否かを正確に判定すること
ができないおそれがある。
【0023】また、CRSに受動素子を設けると共に、
車両シート10に検出素子を設け、検出素子が受動素子
を検知した場合に車両シート10上にCRSが装着され
ていると判断することが考えられる。しかしながら、か
かる手法では、CRSおよび車両シート10に受動素子
または検出素子を設ける必要があり、CRSの装着の有
無を判定するうえで複雑な構成が必要となってしまう。
【0024】これに対して、本実施例のシステムは、C
RSに何ら処理を施すことなく、簡素な構成で精度よく
車両シート10上におけるCRSの装着の有無を判定し
得る点に特徴を有している。図5(A)は、車両シート
10に乗員が着座している場合の加圧導電ケーブル30
の撓み具合いを示した図である。また、図5(B)は、
車両シート10上にCRSが装着されている場合の加圧
導電ケーブル30の撓み具合いを示した図である。
【0025】車両シート10上にCRSが装着される場
合、CRSは、走行中に車両シート10に対して移動し
ないようにシートベルトにより車両シート10に確実に
固定されるため、上述の如く、シートクッション26に
作用する荷重は大きくなっている。この場合、シートク
ッション26は、下方に向けて大きく変形する。また、
車両シート10に乗員が着座する場合も、乗員の体重に
より、シートクッション26は、下方に向けて大きく変
形する。
【0026】シートクッション26に埋設された加圧導
電ケーブル30は、車両シート10上の物体からの荷重
に応じて撓み変形する。一般に、車両シート10に接す
る乗員の尻部は丸みを帯びている一方、CRSの底面端
部は角張っている。このため、図5(A)に示す如く、
車両シート10に乗員が着座している場合は、加圧導電
ケーブル30に、乗員の尻部の形状に応じた曲率半径の
大きい撓みが生ずる(図5(A)におけるA点)。一
方、図5(B)に示す如く、車両シート10上にCRS
が装着されている場合は、加圧導電ケーブル30に、C
RSの底面端部の形状に応じた曲率半径の小さい撓みが
生ずる(図5(B)におけるB点)。従って、加圧導電
ケーブル30の、電流の流通が停止する撓み具合いを適
当に設定することで、車両シート10上にCRSが装着
されているか否かを精度よく判定することが可能とな
る。
【0027】本実施例のシステムにおいては、上述の如
く、加圧導電ケーブル30が、端部が鋭角に撓んだ場合
に電流の流通が停止するように構成されており、加圧導
電ケーブル30に電流が流通するか否かに基づいて車両
シート10上におけるCRSの装着の有無が判定され
る。従って、本実施例のチャイルドシート検知装置によ
れば、車両シート10上にCRSが装着されているか否
かの判定を、CRSに何ら処理を施すことなく、簡素な
構成で精度よく行うことが可能となっている。
【0028】図6は、車両シート10上におけるCRS
の装着の有無に従ってエアバッグモジュール14を制御
すべく、本実施例においてECU12が実行する制御ル
ーチンの一例のフローチャートを示す。図6に示すルー
チンは、所定時間ごとに繰り返し起動される定時割り込
みルーチンである。図6に示すルーチンが起動される
と、まずステップ100の処理が実行される。
【0029】ステップ100では、IGスイッチ25が
オン状態にあるか否かが判別される。その結果、IGス
イッチ25がオン状態にない場合は、今回のルーチンは
終了される。一方、IGスイッチ25がオン状態にある
場合は、次にステップ102の処理が実行される。ステ
ップ102では、車両シート10に作用する荷重Wが所
定しきい値C0 (例えば35kgf=343N)以上で
あるか否かが判別される。尚、所定しきい値C0 は、大
人が車両シート10に着座した場合の荷重Wの下限値に
設定されている。W≧C0 が成立しない場合は、車両シ
ート10に大人が着座していない、すなわち、子供が着
座していると判断できる。かかる場合には、エアバッグ
モジュール14の作動を禁止することが適切である。従
って、かかる判別がなされた場合は、次にステップ10
8の処理が実行される。
【0030】一方、上記ステップ102においてW≧C
0 が成立する場合は、車両シート10に体重の大きい乗
員が着座している、あるいは、重い物体が置かれている
と判断できる。車両シート10上にCRSが装着されて
いる状況下でCRSに子供が着座すると、車両シート1
0に作用する荷重Wが、大人と子供とを区別する上記所
定しきい値C0 以上に大きくなることがある。このた
め、車両シート10上にCRSが装着されているか否か
を判別する必要がある。従って、W≧C0 が成立すると
判別された場合は、次にステップ104の処理が実行さ
れる。
【0031】ステップ104では、加圧導電ケーブル3
0に電流が流通しているか否かが判別される。加圧導電
ケーブル30に電流が流通している場合は、加圧導電ケ
ーブル30が鋭角に撓んでおらず、車両シート10上に
底面端部が角張っていない物体が存在していると判断で
きる。この場合は、車両シート10に乗員が着座してい
ると判断でき、車両シート10上にCRSが装着されて
いないと判断できる。従って、かかる判別がなされた場
合は、次にステップ106の処理が実行される。
【0032】ステップ106では、車両衝突時における
エアバッグモジュール14の展開を許可する処理が実行
される。本ステップ108の処理が終了すると、今回の
ルーチンが終了される。一方、上記ステップ104にお
いて、加圧導電ケーブル30に電流が流通していない場
合は、加圧導電ケーブル30が鋭角に撓んでおり、車両
シート10上に底面端部が角張ってい物体が存在してい
ると判断できる。この場合は、車両シート10上にCR
Sが装着されていると判断できる。従って、かかる判別
がなされた場合は、次にステップ108の処理が実行さ
れる。
【0033】ステップ108では、車両衝突時における
エアバッグモジュール14の展開を禁止する処理が実行
される。本ステップ108の処理が終了すると、今回の
ルーチンが終了される。上記の処理によれば、加圧導電
ケーブル30に電流が流通する場合に、車両シート10
に乗員が着座しているものとして、エアバッグモジュー
ル14の作動を許可する一方、加圧導電ケーブル30に
電流が流通しない場合に、車両シート10上にCRSが
装着されているものとして、エアバッグモジュール14
の作動を禁止することができる。
【0034】また、上記の処理によれば、車両シート1
0に作用する荷重Wが大きい状況下において、加圧導電
ケーブル30に電流が流通するか否かが判別される。す
なわち、荷重Wが小さい場合には、加圧導電ケーブル3
0に電流が流通するか否かの判定は行われない。このた
め、本実施例によれば、車両シート10に作用する荷重
が小さい状況下で、加圧導電ケーブル30における電流
の流通が継続することに起因してエアバッグモジュール
14の作動が許可されるのを防止することができる。
【0035】図7は、シートクッションパン28が水平
方向から所定の傾きを有する側壁部28a,28bを備
えている場合と、側壁部28a,28bを備えていない
場合とで、加圧導電ケーブル30の撓み具合いが異なる
ことを説明するための図を示す。尚、図7においては、
シートクッションパン28が側壁部28a,28bを備
えている場合を実線で、側壁部28a,28bを備えて
いない場合を点線で、それぞれ示している。
【0036】本実施例において、シートクッションパン
28は、上述の如く、側壁部28a,28bが水平方向
から40度〜50度の傾きを有するように形成されてい
る。かかる構成においては、シートクッションパン28
が図7に点線で示す如く側壁部28a,28bを備えて
いない構成に比して、車両シート10上にCRSが装着
されている場合に、CRSの底面端部から車両シート1
0に大きな荷重が作用することにより、加圧導電ケーブ
ル30がCRSの底面端部の直下において撓み易くな
る。このため、本実施例によれば、車両シート10上に
CRSが装着されているか否かの判定の精度を向上させ
ることが可能となっている。
【0037】尚、上記の実施例においては、加圧導電ケ
ーブル30が特許請求の範囲に記載された「感圧素子」
および「加圧導電体」に相当していると共に、ECU1
2が上記ステップ102の処理を実行することにより特
許請求の範囲に記載された「物体判別手段」が実現され
ている。ところで、上記の実施例においては、加圧導電
ケーブル30に電流の流通が停止する場合に車両シート
10上の物体が角張っており、車両シート上にCRSが
装着されていると判定することとしているが、逆に、加
圧導電ケーブル30において電流の流通が開始する場合
に車両シート10上の物体が角張っており、車両シート
10上にCRSが装着されていると判定することとして
もよい。この場合は、加圧導電ケーブル30は、ゴム部
材30aと、ゴム部材30aの上面に塗布された導電イ
ンク30bとを備えることとなる。
【0038】また、上記の実施例においては、車両シー
ト10のシートクッション26内に加圧導電ケーブル3
0を埋設し、加圧導電ケーブル30の撓み具合いに従っ
て、車両シート10上にCRSが装着されているか否か
を判定することとしているが、シートクッション26内
に、車両シート10の上面に作用する荷重の分布状況を
検出するためのセンサマットを埋設し、互いに隣り合う
地点における荷重の差が所定値以上であるか否かに基づ
いて、車両シート10上にCRSが装着されているか否
かを判定することとしてもよい。車両シート10に尻部
が丸みを帯びている乗員が着座する場合は、互いに隣り
合う地点における荷重の差は小さくなっている一方、車
両シート10上に底面端部が角張っているCRSが装着
される場合は、互いに隣り合う地点における荷重の差は
大きくなっている。従って、かかる手法においても、車
両シート10上にCRSが装着されているか否かを判定
することが可能となる。
【0039】次に、図8を参照して、本発明の第2実施
例について説明する。図8は、本実施例のチャイルドシ
ート検知装置の構成図を示す。本実施例のシステムは、
上記図図3に示す構成において、加圧導電ケーブル30
に代えて光ケーブル40を用いることにより実現され
る。尚、図8において、上記図3に示す構成部分と同一
の部分については、同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0040】本実施例において、光ケーブル40は、第
1実施例の加圧導電ケーブル30と同様に、車両シート
10のシートクッション26内の表皮近傍に、車幅方向
に延在する3本が互いに平行に並ぶように埋設されてい
る。光ケーブル40は、シートクッション26の車幅方
向中央付近に上方から荷重が作用した際にその両側端部
が中央部に対して相対的に上方へ撓むことができるよう
に、可撓性を有するゴム等の部材により構成されてい
る。光ケーブル40は、屈折率の高いコアと、該コアを
囲む屈折率の低いクラッドとにより構成されている。
【0041】光ケーブル40の一端には、光を発する光
源42が配設されている。また、光ケーブル40の他端
には、光源42が発した光を検知するためのホトダイオ
ード等の光検出素子44が配設されている。光ケーブル
40は、端部が撓むことによりその曲率半径が所定値を
下回った場合に光の伝送が停止するように、すなわち、
光源42が発した光が光検出素子44に到達しないよう
に構成されている。
【0042】3本の光ケーブル40の光検出素子44
は、それぞれ、ECU12に電気的に接続されている。
ECU12は、光検出素子44の出力信号に基づいて光
の強度を検出し、3本の光ケーブル40の何れかにおい
て光の伝送が停止しているか否か、あるいは、すべての
光ケーブル40に光が伝送されているか否かを判定す
る。
【0043】本実施例において、ECU12は、光ケー
ブル40に光が伝送されているか否かに基づいて車両シ
ート10上にCRSが装着されているか否かの判定を判
定する。車両シート10に乗員が着座している場合は、
光ケーブル40に、乗員の尻部の形状に応じた曲率半径
の大きい撓みが生ずる。一方、車両シート10上にCR
Sが装着されている場合は、光ケーブル40に、CRS
の底面端部の形状に応じた曲率半径の小さい撓みが生ず
る。このため、光ケーブル40の、光の伝送が停止する
撓み具合いを適当に設定することで、車両シート10上
にCRSが装着されているか否かを精度よく判定するこ
とができる。従って、本実施例のチャイルドシート検知
装置によれば、上記第1実施例の場合と同様の効果を得
ることが可能となる。
【0044】尚、上記第2実施例においては、光ケーブ
ルが特許請求の範囲に記載された「感圧素子」および
「光伝送体」に相当している。ところで、上記第1およ
び第2実施例においては、シートクッション26内の表
皮近傍に加圧導電ケーブル30または光ケーブルを3本
埋設し、加圧導電ケーブル30または光ケーブルの何れ
かにおいて電流の流通または光の伝送が停止されている
か否かに基づいて車両シート10上にCRSが装着され
ているか否かを判定することとしているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、1本でも埋設されていれ
ば、車両シート10上にCRSが装着されているか否か
を判定することは可能である。
【0045】また、上記第1および第2実施例において
は、加圧導電ケーブル30または光ケーブルにおいて電
流の流通または光の伝送が停止されているか否かに基づ
いて車両シート10上にCRSが装着されているか否か
を判定することとしているが、加圧導電ケーブル30内
に流通する電流量が所定値以下に低下しているか否か、
あるいは、光ケーブル内に伝送される光の強度が所定値
以下に低下しているか否かに基づいてCRSの装着の有
無を判定することとしてもよい。
【0046】
【発明の効果】上述の如く、請求項1乃至4記載の発明
によれば、車両シート上にチャイルドシートが装着され
ているか否かの判定を簡素な構成で精度よく行うことが
できる。また、請求項5記載の発明によれば、車両シー
ト上にチャイルドシートが装着されているか否かの判定
精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるチャイルドシート検
知装置を搭載する車両を助手席側の車両シートの車幅方
向中央を通る平面で切断した際の断面図である。
【図2】本実施例のチャイルドシート検知装置を備える
車両シートの上面図である。
【図3】車両シートを図2に示す直線III-III で切断し
た際の断面図である。
【図4】本実施例における加圧導電ケーブルの構造を説
明するための図である。
【図5】車両シートに乗員が着座している場合と、車両
シート上にCRSが装着されている場合とで、加圧導電
ケーブルの撓み具合いを比較した図である。
【図6】本実施例のシステムにおいて実行される制御ル
ーチンの一例のフローチャートである。
【図7】シートクッションパンが水平方向から所定の傾
きを有する側壁部を備えている場合と、側壁部を備えて
いない場合とで、加圧導電ケーブルの撓み具合いが異な
ることを説明するための図である。
【図8】本発明の第2実施例であるチャイルドシート検
知装置の構成図である。
【符号の説明】
10 車両シート 12 電子制御ユニット(ECU) 26 シートクッション 28 シートクッションパン 30 加圧導電ケーブル 40 光ケーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両シート上の物体の底面端部が角張っ
    ている場合に、該車両シート上にチャイルドシートが装
    着されていると判定することを特徴とするチャイルドシ
    ート検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のチャイルドシート検知装
    置において、 前記車両シートのシートクッション内に配設され、該車
    両シート上の物体の荷重により変形可能な感圧素子と、 前記感圧素子に作用する圧力の状態に基づいて、前記車
    両シート上の物体の底面端部が角張っているか否かを判
    別する物体判別手段と、 を備えることを特徴とするチャイルドシート検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のチャイルドシート検知装
    置において、 前記感圧素子は、所定量以上に撓むことにより電流が流
    通する、あるいは、電流の流通が停止される加圧導電体
    であり、 前記物体判別手段は、前記加圧導電体に電流が流通して
    いるか否かに基づいて前記車両シート上の物体の底面端
    部が角張っているか否かを判別することを特徴とするチ
    ャイルドシート検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のチャイルドシート検知装
    置において、 前記感圧素子は、所定量以上に撓むことにより光が伝送
    される、あるいは、光の伝送が停止される光伝送体であ
    り、 前記物体判別手段は、前記光伝送体内において光が伝送
    されているか否かに基づいて前記車両シート上の物体の
    底面端部が角張っているか否かを判別することを特徴と
    するチャイルドシート検知装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか一項記載のチャ
    イルドシート検知装置において、 前記シートクッションを保持するシートクッションパン
    は、側壁の傾きが40度〜50度になるように形成され
    ていることを特徴とするチャイルドシート検知装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008535719A (ja) * 2005-03-30 2008-09-04 ジーメンス ヴィディーオー オートモーティヴ アクチエンゲゼルシャフト 車両シート上の人と対象物とを識別するための装置および方法
JP2017144783A (ja) * 2016-02-15 2017-08-24 アイシン精機株式会社 乗員検知方法及び乗員検知装置

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JP2008535719A (ja) * 2005-03-30 2008-09-04 ジーメンス ヴィディーオー オートモーティヴ アクチエンゲゼルシャフト 車両シート上の人と対象物とを識別するための装置および方法
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