JP2001158184A - 配送用伝票 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字装置内で搬送不良を来すことなく印字処
理することができる配送用伝票を提供する。 【解決手段】 本発明に係る配送用伝票１００は、複数
枚からなる伝票１ａ〜１ｇと、伝票１ａの表面に所定の
幅を有して設けられるミシン線２ａ〜２ｆと、それぞれ
の伝票１ａ〜１ｇ毎に設けられる同一情報のバーコード
３ａ〜３ｇと、配送情報４と、を有して構成される。従
って、表紙面となる最上紙片（伝票１ａ）が同一紙片か
ら形成されているので、印字処理装置内での搬送時にお
いて、折れ曲がるあるいは捲れ上がるといった障害が発
生しにくいので、印字処理をスムーズに行うことがで
き、用紙詰まり等の搬送不良を来すことなく印字処理す
ることができ、安価で、各紙片を確実に分離することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、配送用伝票に関
し、特に配送用伝票を構成する各紙片表面にバーコード
が印字処理されている配送用伝票に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の配送用伝票は、例えば、「ご依頼
主控」、「引受局控」、「配達証」というような複数の
紙片から構成されている。このような配達用伝票は、通
常、ご依頼主の記入欄並びにお届け先の記入欄が設けら
れ、上述される「ご依頼主控」以外の用紙に対しても同
様の事項を同時に記入するため、用紙裏面の所定の領域
に複写層として裏カーボンが設けられ、あるいは伝票が
ノーカーボン紙で構成され、一度の記入処理（加圧記
入）により印字が完了するように構成されている。

【０００３】また、従来の配送用伝票において、複数の
用紙に対して同一のバーコードを印字形成する方法とし
ては、それぞれの用紙に対して別々に同一のバーコード
をあらかじめ印字形成し、マッチングさせながら丁合さ
せるものである。

【０００４】しかし、上述されるような方法では、バー
コードがあらかじめ印字形成されているため、バーコー
ドと加圧記入された情報とに関連性を持たせることがで
きないという不具合が生じる。

【０００５】また、配送情報と関連性を持たせた同一の
バーコードを複数の用紙に印字形成する方法として、配
送用伝票の１枚目に印字処理されたバーコードを２枚
目、３枚目というように、複数枚の用紙に同時に印字処
理するため、用紙裏面の所定位置に複写層として裏カー
ボンを設けるか、あるいは伝票をノーカーボン紙で構成
し、インパクトプリンタ等で印字形成することも行われ
ている。

【０００６】しかし、裏カーボンを設け、あるいは伝票
をノーカーボン紙で構成してバーコードをインパクトプ
リンタ等により印字形成する方法では、２〜３枚程度の
用紙への印字処理では読み取り可能に形成することがで
きるが、それ以上の枚数の印字処理となった場合、例え
ば、最終ページに印字処理されるバーコードは、非常に
淡い状態で複写再現されるため、光学的な読み取りに耐
えられない可能性があると共に、カーボン紙等を用いて
いるため、誤って何らかの形で加圧されるとバーコード
表示面に汚れが生じ、情報を読み取れなくなってしまう
という不具合が生じる。

【０００７】このような不具合を解消する従来例とし
て、実公平３−４４５４１号公報に開示される「配送用
連続伝票」がある。この従来例の配送用連続伝票を図４
を用いて説明する。

【０００８】図４に示される従来の配送用連続伝票は、
長さ方向の両側部に沿って送り用穿孔列を有する連続シ
ートを、上記送り用穿孔列を整合させて複数枚重ね合わ
せた後、一方の送り用穿孔列の内側に各連続シートを互
いに結合する接着部を設け、他方の送り用穿孔列の内側
に直線状の切り取り部を設けると共に、長さ方向に定間
隔をおいて横断ミシン目を設けて単位伝票を区画形成
し、上記各連続シートの各単位伝票に次層の連続シート
の単位伝票の一部が順次表面露出するように切欠部を設
け、上記切欠部越しに光学的読取りマーク表示域を形成
し、重ね合わせた状態において、上記各連続シートにお
ける単位伝票の光学的読み取りマーク表示域に光学的読
み取りマークをプリント印字可能とするものである。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、バーコードを印字処理する際の印字面
として、複数枚の用紙が階段状に積層された状態である
ため、印字処理装置内での搬送時において、折れ曲がっ
たり、または、捲れ上がってしまったり、というような
用紙詰まりの要因となる障害が発生する可能性があり、
印字処理が滞ってしまうという問題があった。

【００１０】また、各用紙に切欠部を形成することによ
り製造コストが高くなると共に、各用紙の形状が長方形
をなしていないため、用紙を分離する際に切欠部付近か
ら破れてしまうという問題もあった。

【００１１】本発明の目的は、印字処理装置内での搬送
不良を来すことなく印字処理を実現することができ、安
価で、各紙片を確実に分離することのできる配送用伝票
を提供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項１記載の発明は、複数枚の紙片からなる配送
用伝票であって、配送用伝票は、最上紙片の一方の端部
から所定の幅を設けて複数のミシン線を形成し、複数の
ミシン線間に必要な紙片数に応じた光学的読み取り情報
を印字し、最上紙片に形成される複数のミシン線間の裏
面に、該最上紙片以外の紙片の一方の端部が貼着されて
いることを特徴とする。

【００１３】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明において、複数枚の紙片は、各々の紙片の表面領域に
配送情報を示す記入欄を有し、最下紙片以外の紙片にお
いて、記入欄に相当する領域を覆うように複写層が設け
られていることを特徴とする。

【００１４】

【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
の実施形態である配送用伝票を詳細に説明する。図１か
ら図３を参照すると、本発明に係る配送用伝票の実施の
形態が示されている。

【００１５】図１は、本発明の実施形態である配送用伝
票の外観を示す斜視図である。図１において、本発明の
実施形態である配送用伝票１００は、複数枚からなる伝
票１ａ〜１ｇと、伝票１ａの表面に所定の幅を有して設
けられるミシン線２ａ〜２ｆと、それぞれの伝票１ａ〜
１ｇ毎に設けられる同一情報のバーコード３ａ〜３ｇ
と、を有して構成される。

【００１６】伝票１ａは、ミシン線２ａで切り離される
ことによりバーコード３ａが印字形成された伝票とな
り、伝票１ｂは、ミシン線２ｂで切り離されることによ
りバーコード３ｂが印字形成された伝票となり、伝票１
ｃは、ミシン線２ｃで切り離されることによりバーコー
ド３ｃが印字形成された伝票となる。伝票１ｇは、各伝
票１ａ〜１ｆが切り離されると、バーコード３ｇが印字
形成された伝票となる。

【００１７】図２は、本発明の実施形態である配送用伝
票１００における伝票１ａの概略構成を示す平面図であ
る。図２において、伝票１ａ表面には、切り取り部とな
るミシン線２ａ〜２ｆと、光学的読み取り情報であるバ
ーコード３ａ〜３ｇと、届け先情報４ａ及びご依頼主情
報４ｂからなる配送情報４と、が形成されている。

【００１８】ミシン線２ａ〜２ｆは、伝票１ａの一方の
端部（図２では、左側端部）から所定の間隔を有して形
成されるミシン目であり、当該ミシン線同士の隣り合う
間隔は、伝票の形状やその他の要件により適宜変更する
ことが可能である。

【００１９】また、例えば、ミシン線２ａのミシン目を
長く設定し、ミシン線２ｂ，２ｃ，・・・２ｆのミシン
目を徐々に短く設定することで、切り離す際の強度も調
整することが可能である。

【００２０】バーコード３ａ〜３ｇは、例えば届け先の
住所毎に共通の数値を含む、荷物を受け入れた支店毎に
共通の数値を含む、など後述される配送情報４に関連付
けて印字処理される光学的読み取り情報である。このバ
ーコード３ａ〜３ｇは、例えば、ドットプリンタ等によ
り、全てのバーコードが同一の情報（配送情報）を含む
ように印字形成される。

【００２１】配送情報４は、例えば、図示されるよう
に、ご依頼主４ａやお届け先４ｂといった情報により構
成され、当該配送情報４の記入が必要な全ての伝票の表
紙面に設けられている。

【００２２】なお、最終紙片として形成される伝票（図
１の場合、伝票１ｇ）以外の伝票１ａ〜１ｆの配送情報
４を形成する領域に相当する裏面部分には、加圧するこ
とにより印字可能な裏カーボンといった複写層が設けら
れている。また、用紙をノーカーボン用紙で形成しても
よい。このことにより、インパクトプリンタでの印字に
よって、あるいは利用者がボールペン等の筆記具を用い
て伝票１ａの配送情報４に必要な事項を加圧記入するこ
とで、伝票１ｇに形成される配送情報４にも同時に同じ
内容の事項が複写再現される。

【００２３】また、この配送情報４と当該配送情報４に
関連付けされたバーコード番号は、データベース等によ
り一括管理され、スキャナ等により読み取ったバーコー
ド番号に対応して管理されている配送情報（ご依頼主、
届け先）を瞬時に端末装置のモニタ上に表示して確認す
ることができる。

【００２４】図３は、本発明の実施形態である配送用伝
票の概略構成を示す断面図である。図３において、本発
明の実施形態である配送用伝票１００は、図示されるよ
うに、最上紙片となる伝票１ａの左側端部から、伝票１
ｂ〜１ｇのそれぞれの左側端部が不図示のミシン線間隔
毎にずらした状態で接着体５を介して接着するように構
成されている。

【００２５】図３に示されるように、最上紙片となる伝
票１ａの表面は、１つの平面から形成されるので凹凸が
生じることがないので、印字処理装置内での搬送時にお
いて、用紙詰まりの要因となる折れ曲がり、または、捲
れ上がり、というような状態を抑止することができる。
また、最下紙片の裏面には、貼り付け用の粘着層を形成
することもできる。

【００２６】なお、上述される実施形態は、本発明の好
適な実施形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変形実施することが可能である。

【００２７】

【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の配送用伝票によれば、最上紙片の一方の端部から所定
の幅を設けて複数のミシン線を形成し、複数のミシン線
間に必要な紙片数に応じた光学的読み取り情報を印字
し、最上紙片に形成される複数のミシン線間の裏面に、
該最上紙片以外の紙片の一方の端部がミシン線間に相当
する領域にて貼着されて形成されている。従って、表紙
面となる最上紙片面が同一紙片から形成されているの
で、印字処理装置内での搬送時において、折れ曲がるあ
るいは捲れ上がるといった障害が発生しにくいので、印
字処理をスムーズに行うことができ、用紙詰まり等の弊
害を大いに抑止する効果を奏する。

【００２８】また、本発明の配送用伝票によれば、配送
情報とバーコード情報とを関連付けて印字処理すること
ができ、当該配送情報をデータベース等で管理すること
により、配送データ管理を容易にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態である配送用伝票の外観を示
す斜視図である。

【図２】本発明の実施形態である配送用伝票における最
上紙片を示す平面図である。

【図３】本発明の実施形態である配送用伝票の概略構成
を示す断面図である。

【図４】従来の配送用連続伝票の概略構成を示す斜視図
である。

【符号の説明】

１ａ〜１ｇ 伝票 ２ａ〜２ｆ ミシン線 ３ａ〜３ｇ バーコード １００ 配送用伝票

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数枚の紙片からなる配送用伝票であっ
   て、 前記配送用伝票は、 最上紙片の一方の端部から所定の幅を設けて複数のミシ
   ン線を形成し、 前記複数のミシン線間に必要な紙片数に応じた光学的読
   み取り情報を印字し、 前記最上紙片に形成される前記複数のミシン線間の裏面
   に、該最上紙片以外の紙片の一方の端部が貼着されてい
   ることを特徴とする配送用伝票。
2. 【請求項２】 前記複数枚の紙片は、 各々の紙片の表面領域に配送情報を示す記入欄を有し、 最下紙片以外の紙片において、前記記入欄に相当する領
   域を覆うように複写層が設けられていることを特徴とす
   る請求項１記載の配送用伝票。