JP2010270821A - 配線・配管材支持具連結体 - Google Patents

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Abstract

【課題】
連結部を介して連結されている複数の配線・配管材支持具を、一端から順次一つずつ切り離し可能にすることである。
【解決手段】
建築物の構築面に固定される固定部1と、配線・配管材を支持するための結束支持紐(支持部)2を備えた複数の配線・配管材支持具S1 がそれぞれ連結部J1 〜J4 を介して連結された配線・配管材支持具連結体E1 であって、前記各連結部J1 〜J4 は、一端に配置された配線・配管材支持具S1 から順次切り離し可能とすべく、当該一端から連結方向に沿った中央部(特定位置)に向けて連結強度が徐々に大きくなるように形成された構成とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数の配線・配管材支持具を一つずつ切り離し可能なように連結部を介して連結された配線・配管材支持具連結体に関するものである。
複数の配線・配管材支持具、例えばスラブ床板の下面等に接着剤を介して吊り下げてケーブルを支持するケーブル支持具が特許文献1に開示されている。このようなケーブル支持具は、施工現場において同時に多数使用されることが多いため、これに対応して、複数個の各ケーブル支持具が連結部を介して切り離し可能に連結されている。
この場合において、作業者の便宜からすると、必ず一つずつ順次取り外せるようにすることが望ましいが、切り離し時の力の加え具合によって、同時に二つ又は二つ以上が一緒に切り離されたりすることがある。この場合には、再度、二つ又は二つ以上が連なったものを一つに切り離す必要があると共に、次に使用する残りの一つ又は一つ以上の配線・配管材支持具を周辺に保管するか、或いは自身で保持しながら本来の作業を行う必要があって、不便であった。
特開2004−289960号公報
本発明は、連結部を介して連結されている複数の配線・配管材支持具を、一端から順次一つずつ切り離し可能にすることを課題としている。
上記の課題を解決するための請求項1の発明は、建築物の構築面に固定される固定部と、配線・配管材を支持するための支持部を備えた複数の配線・配管材支持具がそれぞれ連結部を介して連結された配線・配管材支持具連結体であって、前記各連結部は、一端に配置された配線・配管材支持具から順次切り離し可能とすべく、当該一端から連結方向に沿った特定位置に向けて連結強度が徐々に大きくなるように形成されていることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、複数の配線・配管材支持具を連結している各連結部の連結強度は、一端に配置された配線・配管材支持具から順次取り離し可能なように、当該一端から連結方向に沿った特定位置に向けて徐々に大きくなっているので、複数の配線・配管材支持具が連結された状態で、無造作に一つの配線・配管材支持具を切り離そうとした場合でも、連結部の連結強度が最も小さい一端に配置された配線・配管材支持具から前記特定位置に向けて順次切り離される。よって、不用意に2つ以上の配線・配管材支持具がまとめて切り離されることがなくなって、作業性が高められる。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記特定位置は、配線・配管材支持具連結体の連結方向の中央部であって、前記各連結部は、両端から前記中央部に向けて連結強度が徐々に大きく形成されていることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、各連結部の連結強度は、両端から連結方向の中央部に向けて徐々に大きくなっているので、不用意に2つ以上の配線・配管材支持具がまとめて切り離されることがなくなって、両端から中央部に向けて配線・配管材支持具を一つずつ確実に切り離すことができる。
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記特定位置は、連結方向に沿った他端であって、各連結部は、配線・配管材支持具連結体の一端から他端に向けて連結強度が徐々に大きく形成されていることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、連結強度の最も小さい一端から、当該連結強度が最も大きな他端に向けて配線・配管材支持具を一つずつ確実に切り離すことができる。
請求項4の発明は、請求項2又は3の発明において、前記特定位置には吊下部が設けられていることを特徴としている。
請求項4の発明は、配線・配管材支持具連結体における連結強度が最も大きな特定位置には吊下部が設けられていて、当該吊下部を介して、作業者がベルトに通した吊下保持具に天秤状となって吊り下げられて使用される。よって、作業者は、一方の手で作業具を持っているために、他方の手で、吊下部を介して吊下保持具に吊り下げられた配線・配管材支持具連結体の両端の配線・配管材支持具のいずれか一方に引き離し力を加えざるを得ず、このような制約された姿勢で、一つの配線・配管材支持具を引き離さざるを得ないことが多い。このような制約姿勢の下においても、配線・配管材支持具の各連結部の連結強度は、一端から特定位置である吊下部に向けて徐々に大きくなっているため、一端から特定位置である吊下部に向けて配線・配管材支持具を一つずつ確実に引き離すことができる。
本発明によれば、複数の配線・配管材支持具を連結している各連結部の連結強度は、一端に配置された配線・配管材支持具から連結方向に沿った特定位置に向けて順次取り離し可能なように、当該一端から当該特定位置に向けて徐々に大きくなっているので、複数の配線・配管材支持具が連結された状態で、無造作に一つの配線・配管材支持具を切り離そうとした場合でも、連結部の連結強度が最も小さい一端に配置された配線・配管材支持具から順次前記特定位置に向けて一つずつ切り離されるため、不用意に二つ以上の配線・配管材支持具がまとめて切り離されることがなくなって、作業性が高められる。
釘Nの側から見た配線・配管材支持具連結体E1 の斜視図である。 配線・配管材支持具連結体E1 の正面図である。 配線・配管材支持具連結体E1 の各配線・配管材支持具S1 を連結する各連結部J1 〜J4 の連結強度が異なることを示す部分正面図である。 図3のX−X線断面図である。 作業者Mのベルト41に吊り下げた吊下保持具Dに配線・配管材支持具連結体E1 が天秤状に吊り下げられた状態の斜視図である。 作業者Mが片方の手により配線・配管材支持具連結体E1 の一端の配線・配管材支持具S1 を引き離している状態の斜視図である。 配線・配管材支持具連結体E2 の各配線・配管材支持具S1 を連結する各連結部J1'〜J4'の連結強度が異なることを示す部分正面図である。 配線・配管材支持具連結体E2 の連結部J3'の模式的斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ配線・配管材支持具連結体E2 の平面図、及び正面図である。
以下、複数の実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
実施例1は、釘Nにより固定部1が建築物の側壁面(構築面)に固定される形式の配線・配管材支持具連結体E1 に対して本発明を実施したものである。図1は、釘Nの側から見た配線・配管材支持具連結体E1 の斜視図であり、図2は、配線・配管材支持具連結体E1 の正面図であり、図3は、配線・配管材支持具連結体E1 の各配線・配管材支持具S1 を連結する各連結部J1 〜J4 の連結強度が異なることを示す部分正面図であり、図4は、図3のX−X線断面図であり、図5は、作業者Mのベルト41に吊り下げた吊下保持具Dに配線・配管材支持具連結体E1 が天秤状に吊り下げられた状態の斜視図であり、図6は、作業者Mが片方の手により配線・配管材支持具連結体E1 の一端の配線・配管材支持具S1 を引き離している状態の斜視図である。
配線・配管材支持具連結体E1 は、図1〜図4に示されるように、偶数本(実施例では10本)の配線・配管材支持具S1 が連結部J1 〜J4 を介して互いに連結されたものである。配線・配管材支持具S1 は、釘Nにより側壁面(構築面)に固定される固定部1と、当該固定部1の外周部に形成された後述の挿通孔部1e(図3参照)に挿通されて、配線・配管材(図示せず)を結束して支持する狭幅帯状の結束支持紐2が挿通されて、当該結束支持紐2が二枚重ね状となって垂れ下げられている。結束支持紐2は、幅方向の中央部に金属線2aが全長に亘って埋設されることにより、結束支持紐2は塑性変形して配線・配管材を結束可能にしてある。固定部1は、図4に示されるように、内外の大小の各円筒体部1a,1bが同心に配置されて、一方の各開口が閉塞板部1cで閉塞されることにより、当該閉塞板部1cを介して内外の各円筒体部1a,1bが一体化され、前記閉塞板部1cの中心部に釘Nの先端部が仮固定状態で挿通されて、内側の円筒体部1a内に配置されて、釘Nの残り部分は、前記閉塞板部1cの側に露出されている。釘Nの先端部は、内側の円筒体部1a内に配置・保護されていて、当該円筒体部1aの開口から突出していないので、取扱い時、及び使用時における双方の安全が図られている。外側の円筒体部1bの外周部の一部は、円筒体部1aの全長に亘って半径方向に膨出していて、この膨出部1dに前記結束支持紐2を挿通させる挿通孔部1eが円筒体部1aの軸方向に沿って貫通されている。挿通孔部1eは、狭幅帯状の結束支持紐2に対応して横長の方形状となっている。
各配線・配管材支持具S1 の連結方向に沿った中央の2本を除く残りの全ての配線・配管材支持具S1 は、結束支持紐2の挿通孔部1eが形成された膨出部1dに対して位相が90°異なる部分において断面方形の連結部J1 〜J4 を介して互いに連結されている。中央の2本の配線・配管材支持具S1 は、固定部1における膨出部1dとほぼ対向する部分であって、しかも当該固定部1の開口に近い部分が吊下部3を介して連結されている。当該吊下部3は、作業者Mのベルト41に挿通支持された後述の吊下保持具Dに配線・配管材支持具連結体E1 の全体を吊り下げて保持する部分である。吊下部3の上端部には、リング状の吊下環部3aが形成されている。このため、偶数本の配線・配管材支持具S1 で構成されて、中央の2本を除く残りの配線・配管材支持具S1 は連結部J1 〜J4 を介して互いに連結されると共に、中央の2本の配線・配管材支持具S1 は吊下部3を介して連結されているため、配線・配管材支持具連結体E1 は、当該吊下部3を介して作業者Mのベルト41に挿通した後述の吊下保持具に吊り下げることにより、当該吊下部3の両側がバランスすることにより天秤状に吊り下げられる。
各配線・配管材支持具S1 を連結する断面方形の連結部J1 〜J4 は、図3及び図4に示されるように、両端から中央部に向けた連結方向Pに沿って断面積を徐々に大きくすることにより、同方向に沿って連結強度を徐々に大きくしてある。断面方形の各連結部J1 〜J4 は、配線・配管材支持具S1 の固定部1に連結される一端部の断面積のみを、残りの部分の断面積よりも小さくすることにより、断面積の小さな切断部J1a〜J4aで切断されて切り離されるようになっている。なお、図3において、ハッチングで示される部分は、それぞれ各連結部J1 〜J4 の前記切断部J1a〜J4a以外の部分の断面である。
各連結部J1 〜J4 の連結方向Pに沿った長さ(a)は全て同一であるが、断面を構成する各辺の長さb1(b2,b3,b4), c1(c2,c3,c4)は、連結方向Pに沿って両端から中央部に向けて徐々に大きくなっている。即ち、各連結部J1 〜J4 の断面を構成する各辺の長さb1(b2,b3,b4), c1(c2,c3,c4)の間には、以下の関係が成立している。
1 <b2 <b3 <b4
1 <c2 <c3 <c4
各連結部J1 〜J4 の断面積は、それぞれ(b1 ×c1), (b2 ×c2), (b3 ×c3), (b4 ×c4)で表されるため、当該断面積は、連結方向Pに沿って両端から連結方向Pに沿った中央部に向けて徐々に大きくなっている。そして、各連結部J1 〜J4 の切断部J1a〜J4aの断面積も同様の状態で変化しているので、複数の配線・配管材支持具S1 を連結する各連結部J1 〜J4 の連結強度は、両端から連結方向Pに沿った中央部に向けて徐々に大きくなる。
上記した配線・配管材支持具連結体E1 は、作業者Mのベルト41に挿通した吊下保持具Dに吊り下げることにより、天秤状に吊り下げられる。吊下保持具Dは、図5及び図6に示されるように、ベルト挿通孔31を備えた厚板状の金具取付体32と、当該金具取付体32の下端部であって、作業者Mのベルト41に挿通した状態で内側(作業者Mの側)となる部分に一体に設けられた吊下フック33と、前記金具取付体32の外側に配置されて、当該金具取付体32の下端部に回動可能に連結されたわん曲状の保持金具34とで構成される。保持金具34は、線材をわん曲させて形成され、保持金具34の外側の上端部に設けられた係止爪35に解除可能に係止されて、複数の結束バンド等を水平方向に沿って重ねた状態で吊り下げて保持するのに使用される。
このため、図5及び図6に示されるように、作業者Mのベルト41を吊下保持具Dのベルト挿通孔31に挿通して、当該吊下保持具Dを作業者Mのベルト41に保持させ、当該吊下保持具Dの吊下フック33に配線・配管材支持具連結体E1 の吊下環部3aを引っ掛けることにより、前記吊下保持具Dに配線・配管材支持具連結体E1 を天秤状に吊り下げておく。なお、配線・配管材支持具S1 の釘Nは、作業者Mの身体と反対側の空間部に配置可能なため、吊下保持具Dに吊り下げられた配線・配管材支持具連結体E1 の複数本の釘Nは、作業者Mの作業姿勢に対して障害とならない。
そして、一方の手でハンマー42を持った作業者Mは、他方の手を自身の腰の付近に廻して、配線・配管材支持具連結体E1 の両端の配線・配管材支持具S1 のいずれか一方を掴んで曲げたり、捩じったりすると、配線・配管材支持具連結体E1 を構成している複数本の配線・配管材支持具S1 の各連結部J1 〜J4 の連結強度は、両端から中央に向けて徐々に大きくなっているため、両端から中央部に向けて配線・配管材支持具S1 を一つずつ引き離すことができる。このため、二つ或いは二つ以上の配線・配管材支持具S1 が同時に引き離される不具合がなくなって、配線・配管材支持具S1 を使用した配管作業を支障なく行える。また、配線・配管材支持具連結体E1 は、中央部の吊下部3を介して作業者Mのベルト41に吊り下げられた吊下保持具Dに天秤状に吊り下げられているため、配線・配管材支持具連結体E1 から配線・配管材支持具S1 を一つずつ切り離す際には、両端に配置された配線・配管材支持具S1 を交互に切り離すことが望ましい。なお、切り離された配線・配管材支持具S1 は、固定部1に仮支持されている釘Nを側壁面(構築面)の配管経路に打ち付けて固定した後に、結束支持紐2により配線・配管材(図示せず)を結束支持して、配線・配管が行われる。
次に、実施例2の配線・配管材支持具連結体E2 について説明する。実施例2の配線・配管材支持具連結体E2 は、実施例1の配線・配管材支持具連結体E1 において、各連結部J1 〜J4 の連結強度が変化する構造が異なるのみであるので、実施例1と異なる連結部J1'〜J4'の部分についてのみ説明する。図7は、配線・配管材支持具連結体E2 の各配線・配管材支持具S1 を連結する各連結部J1'〜J4'の連結強度が異なることを示す部分正面図であり、図8は、連結部J3'の模式的斜視図である。
各連結部J1'〜J4'の連結方向に沿った長さ(a)及び方形の断面を構成する各辺の長さ(b,c)は、全て同一である。また、各連結部J1'〜J4'の連結方向Pの一端部に形成された切断部J1a' 〜J4a' の断面に関しては、固定部1を構成する各円筒体部1a,1bの軸方向に沿った長さ(b)は、全て同一であるが、各円筒体部1a,1bの軸方向、及び前記連結方向Pの双方に対して直交する方向に沿った長さc1 〜c4 は、配線・配管材支持具連結体E2 の両端から中央部に向けて徐々に大きくなっている。その結果、各連結部J1'〜J4'の連結強度は、両端から連結方向Pの中央部に向けて徐々に大きくなっている。
よって、実施例2の配線・配管材支持具連結体E2 においても、両端から連結方向Pに沿った中央部に向けて、一つ(一本)ずつ配線・配管材支持具S1 を順次引き離すことができる。
断面積が同一の各連結部J1'〜J4'の連結強度を順次変化させる構造は、上記以外に種々考えられる。例えば、断面方形の各連結部J1'〜J4'の上面にV溝を設けて、当該V溝の部分で折り取る構成にして、各連結部J1'〜J4'の上面に設けられる各V溝の深さを両端から中央部に向けて徐々に浅くする構成が挙げられる。
実施例3の配線・配管材支持具連結体E3 は、天井壁に固定して使用されるものであって、複数の配線・配管材支持具S3 が連結部J11〜J15を介して連結された構成である。配線・配管材支持具S3 は、天井壁に固定される方形板状の固定部21と、当該固定部21の下面の中央部に設けられた紐挿通支持部21aに挿通されて、素抜けないように前記紐挿通支持部21aに近い部分が捩じられた結束支持紐22とで構成される。当該結束支持紐22は、実施例1の結束支持紐2と同様に内部に細い金属線が埋設されて、塑性変形可能になっている。複数の配線・配管材支持具S3 の各固定部21の対向辺の部分が連結部J11〜J15を介して連続板状に連結されて、各配線・配管材支持具S3 の固定部21の部分は、細長比の大きな長方形状となっている。配線・配管材支持具S3 の固定部21は、表面に多数の小孔21bが明けられていて、当該多数の小孔21bは、接着剤を介して当該固定部21を天井壁に固定する際に、接着剤が入り込む部分となっている。
複数の配線・配管材支持具S3 の各固定部21を連結している連結部J11〜J15は、連結方向Pに沿って幅Wを有していて、折り取りを容易にするために上面にV溝が形成されている。そして、最後に残る二つの配線・配管材支持具S3 の各固定部21を連結する連結部J15を除いて、残りの各連結部J11〜J14の中央部には、連結方向Pと直交する方向Qに沿って空隙部V11〜V14が形成され、当該各空隙部V11〜V14の前記方向Qに沿った長さは、一端から他端に向けで徐々に短くなっている。この構成により、連結部J11〜J15を介して連結されている各固定部21を切り離すための折取り力、即ち、各固定部21の連結力は、配線・配管材支持具S3 の一端から他端に向けて徐々に大きくなる。また、他端に配置された配線・配管材支持具S3 の固定部21の前記方向Qに沿った辺には、吊下環23が設けられており、配線・配管材支持具連結体E3 は、当該吊下環23が前記吊下保持具Dの吊下フック33に引っ掛けられることにより、吊り下げられて、配線・配管材支持具S3 は、最下端に配置されたものから最上端に配置されたものに向けて、一つずつ切り離される。
また、配線・配管材支持具連結体E3 において、連結部J11〜J15の上面に設けられるV溝の深さを変化させることにより、連結強度を変化させることも可能である。
また、上記説明では、配線・配管材支持具連結体E1 〜E3 から配線・配管材支持具S1 (S3 )を一つずつ切り離す例を示したが、例えば二本の配線・配管材を並列させて配線・配管する場合には、二つの配線・配管材支持具が一体となった状態で建築物の構築面に固定する方が便利である。この場合には、意識して二つの配線・配管材支持具を一体にしたままで、残りの配線・配管材支持具連結体から引き離すことも可能である。
また、実施例1,2においては、配線・配管材支持具S1 の連結方向Pに沿った中央部に吊下部3が形成され、実施例3においては、配線・配管材支持具S3 の連結方向Pに沿った他端に吊下環23が形成されているため、当該吊下部3、或いは吊下環23の存在そのものが、各連結部J1 〜J4 ,J1'〜J4',J11〜J15の連結強度の変化があって、しかも当該連結強度の最も大きな部分であろうとの予測を作業者に対して与え得る。しかし、吊下部3或いは吊下環23が形成されていない場合には、配線・配管材支持具の連結方向に沿って連結強度が変化している旨を表示する表示部、例えば「強度大」と「強度小」の表示を連結方向に沿った両端部に付すことにより、当該連結強度の変化を作業者に知らしめることができる。また、各連結部の連結強度が規則的に変化していることは、当該各連結部の外観から視覚的に認識できることが多いので、即ち、同一の配線・配管材支持具連結体を使用する作業者は、各連結部の外観の変化から経験的に、当該連結部の連結強度の規則的変化を知り得ることが多いので、連結部の外観の変化が顕著な場合には、敢えて前記表示部を付さなくてもよい場合もある。例えば、実施例1では、各連結部J1 〜J4 の断面の外径寸法の変化を、実施例2では、各連結部J1'〜J4'の切断部J1a' 〜J4a' の高さの変化を、更に実施例3では、各連結部J11〜J15に形成された空隙部V11〜V14の長さの変化を、いずれも視覚的に明瞭に認識できる。
なお、上記実施例1〜3では、配線・配管材を支持する支持部として、いずれも細い金属線が埋設されることにより塑性変形可能な結束支持紐が挙げられているが、当該支持部の他の例としては、配線・配管材を結束することなく単に支持するフック状のものもあり得る。
D:吊下保持具
1 〜E3 :配線・配管材支持具連結体
1 〜J4,J1'〜J4', J11〜J15:連結部
1a〜J4a, J1a' 〜J4a' :切断部
P:連結方向
1 ,S3 :配線・配管材支持具
11〜V14:連結部内に設けられた空隙部
1,11,21:固定部
2,12,22:結束支持紐(支持部)

Claims (4)

  1. 建築物の構築面に固定される固定部と、配線・配管材を支持するための支持部を備えた複数の配線・配管材支持具がそれぞれ連結部を介して連結された配線・配管材支持具連結体であって、
    前記各連結部は、一端に配置された配線・配管材支持具から順次切り離し可能とすべく、当該一端から連結方向に沿った特定位置に向けて連結強度が徐々に大きくなるように形成されていることを特徴とする配線・配管材支持具連結体。
  2. 前記特定位置は、配線・配管材支持具連結体の連結方向の中央部であって、前記各連結部は、両端から前記中央部に向けて連結強度が徐々に大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配線・配管材支持具連結体。
  3. 前記特定位置は、連結方向に沿った他端であって、各連結部は、配線・配管材支持具連結体の一端から他端に向けて連結強度が徐々に大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配線・配管材支持具連結体。
  4. 前記特定位置には吊下部が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の配線・配管材支持具連結体。
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