JP2001157032A - 画像加工方法、画像加工装置、記録媒体、及び伝送媒体 - Google Patents

画像加工方法、画像加工装置、記録媒体、及び伝送媒体

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JP2001157032A
JP2001157032A JP33883499A JP33883499A JP2001157032A JP 2001157032 A JP2001157032 A JP 2001157032A JP 33883499 A JP33883499 A JP 33883499A JP 33883499 A JP33883499 A JP 33883499A JP 2001157032 A JP2001157032 A JP 2001157032A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 識別情報を電子透かしとして合成している画
像情報に対し、並行移動及び回転等のアフィン変換並び
に部分的な切り取り等の加工処理による識別情報の復元
精度の低下を抑制し、画像情報の美観を損ねることなく
透かし情報の強度を上げることを可能とする画像加工方
法、画像加工装置、記録媒体、及び伝送媒体を提供す
る。 【解決手段】 二次元離散フーリエ変換を用いて画像情
報の周波数領域に識別情報に基づく透かし情報を合成す
ることで並行移動に対する耐性を高め、回転対称の識別
情報に基づく透かし情報を合成することで回転に対する
耐性を高め、様々に並行移動した複数の識別情報に基づ
く透かし情報を一つの画像情報に合成することで画像情
報の美観を損ねず透かし情報の強度を上げることを可能
とし、元の画像情報を複数の領域に分割し夫々の領域に
透かし情報を合成することで切り取りに対する耐性を高
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報、及び該
画像情報の電子透かしとなる透かし情報を合成する画像
加工方法、その画像加工方法を実施する画像加工装置、
その画像加工装置を実現するためのプログラムが記録さ
れた記録媒体、及びそのプログラムの伝送に使用する伝
送媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の情報化社会の進展により、様々な
種類の商品及びサービスが、国内外を問わずインターネ
ット等のネットワーク上で取り引きされるようになり、
これに伴って画像情報及び音楽情報等の著作権により保
護されるべき多種多様なマルチメディアコンテンツがネ
ットワーク上で流通するようになってきている。
【0003】ところがネットワーク上で、マルチメディ
アコンテンツを流通させる場合、著作者及び著作権者に
とっては、作品に対する不正複写等の不正利用により、
盗用、改変、芸術性を歪める様な編集、及び当然得られ
るべき報酬の損失等の不安要素が多いという問題があ
る。
【0004】この問題を解決する方法として、特定の識
別情報を電子透かしとしてマルチメディアコンテンツに
合成しておき、不正利用されたマルチメディアコンテン
ツから識別情報を分離することにより情報の流出源を確
認する方法が普及しつつある。マルチメディアコンテン
ツの大部分を占めると考えられる画像情報には、冗長成
分が多く含まれており、この冗長成分に電子透かしが埋
め込まれるのが一般的である。
【0005】なお電子透かしとして埋め込まれる情報と
しては、前述の著作権情報の他に、コピー制限情報及び
デジタル署名情報等の各種の情報が挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら画像情報
に対して、JPEG(Joint Photographic coding Exper
ts Group) 等の非可逆圧縮、並行移動及び回転等のアフ
ィン変換、並びにクリッピングと呼ばれる部分的な切り
取り等のごく一般的な加工処理が行われた場合でも、電
子透かしとして埋め込まれた識別情報が変換及び/又は
欠落するため、識別情報の復元精度が低くなるという問
題がある。
【0007】画像情報に対する識別情報の埋め込みとし
ては、空間領域に対する埋め込みと、周波数領域に対す
る埋め込みとに大別することができ、空間領域に対する
埋め込みを行った場合では、特にアフィン変換及び切り
取り等の画像加工により、識別情報の変換及び/又は欠
落が発生しやすいという問題がある。
【0008】また識別情報の分離を容易にすべく、識別
情報の強度を上げて画像情報に埋め込むと、画像情報が
本来備える美観を損ねるという問題がある。
【0009】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、円環状のバーコードデータ等の回転対称の識別
情報を電子透かしとして埋め込むことにより、回転に耐
性を有する画像加工方法等の提供を主たる目的とする。
【0010】また離散フーリエ変換を用いて周波数領域
に、識別情報を埋め込むことにより、並行移動及び切り
取り等の画像加工に耐性を有する画像加工方法等の提供
を他の目的とする。
【0011】そして識別情報を並行移動した変位識別情
報を複数個生成した上で、並行移動の量が異なる複数個
の変位識別情報を、一つの画像情報に埋め込むことによ
り、美観に対する影響を小さくし、識別情報の強度を上
げることが可能な画像加工方法等の提供を更に他の目的
とする。
【0012】しかも画像情報を複数の領域に分割し、夫
々の領域に識別情報を埋め込むことにより切り取り等の
画像加工に耐性を有する画像加工方法等の提供を更に他
の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る画像加工
方法は、画像情報、及び該画像情報の電子透かしとなる
透かし情報を合成する画像加工方法において、前記透か
し情報は、回転対称のパターンである二次元の識別情報
に基づくことを特徴とする。
【0014】第2発明に係る画像加工方法は、第1発明
において、前記識別情報を、所定の変換関数で逆変換し
た変換識別情報を生成し、該変換識別情報に、強度変数
を乗じて透かし情報を生成し、該透かし情報を電子透か
しとして、前記画像情報と合成して透かし入り画像情報
を生成することを特徴とする。
【0015】第3発明に係る画像加工方法は、第1発明
において、前記画像情報を、所定の変換関数で変換した
変換画像情報を生成し、前記識別情報に、強度変数を乗
じて透かし情報を生成し、該透かし情報を、電子透かし
として、変換画像情報と合成し、透かし情報を合成した
変換画像情報を、前記変換関数で逆変換して、透かし入
り画像情報を生成することを特徴とする。
【0016】第4発明に係る画像加工方法は、第1発明
において、前記画像情報を、所定の変換関数で変換した
変換画像情報を生成し、前記識別情報を、並行移動して
変位識別情報を生成し、該変位識別情報に、強度変数を
乗じて透かし情報を生成し、該透かし情報を、電子透か
しとして、変換画像情報と合成し、透かし情報を合成し
た変換画像情報を、前記変換関数で逆変換して透かし入
り画像情報を生成することを特徴とする。
【0017】第5発明に係る画像加工方法は、第1発明
において、前記画像情報を、所定の変換関数で変換した
変換画像情報を生成し、前記識別情報を、前記変換関数
で逆変換して変換識別情報を生成し、該変換識別情報を
並行移動し、並行移動した変換識別情報を、前記変換関
数で変換して変位識別情報を生成し、該変位識別情報
に、強度変数を乗じて透かし情報を生成し、該透かし情
報を、電子透かしとして、変換画像情報と合成し、透か
し情報を合成した変換画像情報を、前記変換関数で逆変
換して透かし入り画像情報を生成することを特徴とす
る。
【0018】第6発明に係る画像加工方法は、第4発明
又は第5発明において、前記並行移動の量が異なる変位
識別情報に基づく透かし情報を複数個生成し、複数個の
透かし情報を、電子透かしとして、一つの変換画像情報
と合成することを特徴とする。
【0019】第7発明に係る画像加工方法は、第2発明
乃至第6発明のいずれかにおいて、前記画像情報は、原
画像情報を複数個に分割した情報であり、複数の画像情
報の夫々に基づいて、透かし入り画像情報を生成するこ
とを特徴とする。
【0020】第8発明に係る画像加工方法は、第2発明
乃至第7発明のいずれかにおいて、前記識別情報は、円
環状であり、前記変換関数は、離散フーリエ変換を行う
関数であることを特徴とする。
【0021】第9発明に係る画像加工装置は、画像情
報、及び該画像情報の電子透かしとなる透かし情報を合
成する画像加工装置において、前記透かし情報の元にな
る情報として、回転対称のパターンである二次元の識別
情報を記録する手段を備えることを特徴とする。
【0022】第10発明に係る画像加工装置は、第9発
明において、前記識別情報を、所定の変換関数で逆変換
した変換識別情報を生成する手段と、該変換識別情報
に、強度変数を乗じた透かし情報を生成する手段と、該
透かし情報を、電子透かしとして、前記画像情報と合成
した透かし入り画像情報を生成する手段とを備えること
を特徴とする。
【0023】第11発明に係る画像加工装置は、第9発
明において、前記画像情報を、所定の変換関数で変換し
た変換画像情報を生成する手段と、前記識別情報に、強
度変数を乗じた透かし情報を生成する手段と、該透かし
情報を、電子透かしとして、変換画像情報と合成する手
段と、透かし情報を合成した変換画像情報を、前記変換
関数で逆変換した透かし入り画像情報を生成する手段と
を備えることを特徴とする。
【0024】第12発明に係る画像加工装置は、第9発
明において、前記画像情報を、所定の変換関数で変換し
た画像情報を生成する手段と、前記識別情報を、並行移
動した変位識別情報を生成する手段と、該変位識別情報
に、強度変数を乗じた透かし情報を生成する手段と、該
透かし情報を、電子透かしとして、変換画像情報と合成
する手段と、透かし情報を合成した変換画像情報を、前
記変換関数で逆変換した透かし入り画像情報を生成する
手段とを備えることを特徴とする。
【0025】第13発明に係る画像加工装置は、第9発
明において、前記画像情報を、所定の変換関数で変換し
た変換画像情報を生成する手段と、前記識別情報を、前
記変換関数で逆変換した変換識別情報を生成する手段
と、該識別情報を並行移動する手段と、並行移動した変
換識別情報を、前記変換関数で変換した変位識別情報を
生成する手段と、該変位識別情報に、強度変数を乗じた
透かし情報を生成する手段と、該透かし情報を、電子透
かしとして、変換画像情報と合成する手段と、透かし情
報を合成した変換画像情報を、前記変換関数で逆変換し
た透かし入り画像情報を生成する手段とを備えることを
特徴とする。
【0026】第14発明に係る画像加工装置は、第12
発明又は第13発明において、前記変位識別情報を生成
する手段は、並行移動の量が異なる複数の変位識別情報
を生成すべくなしてあり、前記変換画像情報と合成する
手段は、複数の変位識別情報を、電子透かしとして、一
つの変換画像情報と合成すべくなしてあることを特徴と
する。
【0027】第15発明に係るコンピュータでの読み取
りが可能な記録媒体は、コンピュータに、画像情報、及
び該画像情報の電子透かしとなる透かし情報を合成させ
るプログラムを記録してある、コンピュータでの読み取
りが可能な記録媒体において、コンピュータに、前記画
像情報を、所定の変換関数で変換した変換画像情報を生
成させるプログラムコード手段と、コンピュータに、前
記識別情報を、前記変換関数で逆変換した変換識別情報
を生成させるプログラムコード手段と、コンピュータ
に、前記変換識別情報を並行移動させるプログラムコー
ド手段と、コンピュータに、並行移動した変換識別情報
を、前記変換関数で変換した変位識別情報を生成させる
プログラムコード手段と、コンピュータに、生成した変
位識別情報に、強度変数を乗じた透かし情報を生成させ
るプログラムコード手段と、コンピュータに、生成した
透かし情報を電子透かしとして、変換画像情報と合成さ
せるプログラムコード手段と、コンピュータに、透かし
情報を合成した変換画像情報を、前記変換関数で逆変換
した透かし入り画像情報を生成させるプログラムコード
手段とを含むコンピュータプログラムを記録してあるこ
とを特徴とする。
【0028】第16発明に係るコンピュータプログラム
の伝送に使用するものである伝送媒体は、コンピュータ
に、画像情報、及び該画像情報の電子透かしとなる透か
し情報を合成させるプログラムの伝送に使用する伝送媒
体において、コンピュータに、前記画像情報を、所定の
変換関数で変換した変換画像情報を生成させるプログラ
ムコード手段と、コンピュータに、前記識別情報を、前
記変換関数で逆変換した変換識別情報を生成させるプロ
グラムコード手段と、コンピュータに、前記変換識別情
報を並行移動させるプログラムコード手段と、コンピュ
ータに、並行移動した変換識別情報を、前記変換関数で
変換した変位識別情報を生成させるプログラムコード手
段と、コンピュータに、生成した変位識別情報に、強度
変数を乗じた透かし情報を生成させるプログラムコード
手段と、コンピュータに、生成した透かし情報を電子透
かしとして、変換画像情報と合成させるプログラムコー
ド手段と、コンピュータに、透かし情報を合成した変換
画像情報を、前記変換関数で逆変換した透かし入り画像
情報を生成させるプログラムコード手段とを含むコンピ
ュータプログラムの伝送に使用するものであることを特
徴とする。
【0029】第1発明、第8発明、及び第9発明では、
円環状のバーコードデータ等の回転対称のパターンであ
る識別情報に基づく透かし情報を、電子透かしとするこ
とにより、回転等のアフィン変換が施されても、電子透
かしの変換及び/又は欠落が少なく、分離時の識別情報
の復元精度を高めることが可能である。
【0030】第2発明及び第10発明では、変換関数と
して、例えば空間領域を周波数領域へ変換する離散フー
リエ変換関数を用い、該離散フーリエ変換関数にて識別
情報を逆変換し、画像情報の周波数領域における振幅成
分に逆変換した識別情報に基づく透かし情報を合成する
ことにより、合成した透かし情報の位置が移動した状態
でも、位置ズレにより影響を受けるのは周波数領域にお
ける位相成分だけであり、振幅成分に合成されている透
かし情報には影響が少なく、透かし入り画像情報から分
離することができるので、並行移動等のアフィン変換及
び切り取り等の画像加工に耐性を有し、分離時の識別情
報の復元精度を高めることが可能である。
【0031】第3発明及び第11発明では、画像情報を
周波数領域へ変換した上で、透かし情報を合成すること
により、識別情報を逆変換して合成するときに必要な、
画像情報の階調に合わせた量子化が不要となるので、量
子化の際に発生するエラーを抑制し、分離時の識別情報
の復元精度を高めることが可能である。
【0032】第4発明、第5発明、第6発明、第12発
明、第13発明、第14発明、第15発明、及び第16
発明では、並行移動させた識別情報に基づく透かし情報
を生成し、特に並行移動の量が異なる複数の識別情報に
基づいて生成した複数の透かし情報を一つの変換した画
像情報に合成することで、透かし入り画像情報に発生す
る透かし情報に基づく特定の模様を目立たなくし、これ
により画像情報が本来備える美観を損ねること無く透か
し情報の強度を上げることが可能である。
【0033】第7発明では、原画像情報を分割した各領
域の夫々に透かし情報を合成することにより、切り取り
等の画像加工に耐性を有し、分離時の識別情報の復元精
度を高めることが可能である。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明の画像加工
装置を示すブロック図である。図中10は汎用型コンピ
ュータを用いた本発明の画像加工装置であり、画像加工
装置10は、本発明の画像加工装置用のプログラム及び
データ等の情報を記録したCD−ROM等の記録媒体2
0から、プログラム及びデータ等の情報を読み取るCD
−ROMドライブ等の補助記憶手段12、並びに補助記
憶手段12により読み取られたプログラム及びデータ等
の情報を記録するハードディスク等の記録手段13を備
えている。
【0035】そして記録手段13からプログラム及びデ
ータ等の情報を読み取り、一時的に情報を記憶するRA
M14に記憶して、CPU11により実行することで、
汎用型コンピュータは、本発明の画像加工装置10とし
て動作する。さらに画像加工装置10は、キーボード及
びマウス等の入力手段15、モニタ及びプリンタ等の出
力手段16、並びに通信手段17を備えている。
【0036】なお通信手段17を用いることにより、イ
ンターネット等の通信ネットワークを介してサーバコン
ピュータ40に接続することが可能であり、サーバコン
ピュータ40が備える本発明のプログラム及びデータ等
の情報を記録している記録媒体41から、各種中継装置
及び通信線等の伝送媒体30を介して、本発明のプログ
ラム及びデータ等の情報を伝送させて記録手段13に記
録し、実行するようにしてもよい。
【0037】また記録手段13には、画像の加工に用い
られる所定の変換関数、及び画像情報と合成すべき透か
し情報の元となる識別情報が記録されている。変換関数
としては(二次元)離散フーリエ変換用の関数が記録さ
れており、また識別情報としては回転対称の二値パター
ンである円環状バーコードが記録されている。離散フー
リエ変換を用いて、画像情報の周波数領域に識別情報に
基づく透かし情報の合成を行うことができ、これにより
空間領域に合成する場合と比較して、並行移動及び回転
等のアフィン変換に対して耐性の強い透かし情報の合成
を行うことが可能となる。
【0038】なお周波数領域へ変換する変換関数として
は、離散フーリエ変換以外に離散コサイン変換がある
が、離散コサイン変換では、変換結果に位相情報を含ま
ないため、並行移動に対する耐性が弱くなる。
【0039】次に二次元離散フーリエ変換における並行
移動及び回転による耐性を説明する。画像情報I(x,
y)の二次元離散フーリエ変換は、式1のように定義さ
れている。
【0040】
【数1】
【0041】式1において、画像情報I(x,y)が巡
回的に並行移動して、I′(x,y)=I(x−a,y
−b)となる場合、I′(x,y)の二次元離散フーリ
エ変換は、式2のように示される。なおここでいう巡回
的な並行移動とは、限られた範囲内を並行移動する点
が、一方の範囲限界を超えた場合、一方の範囲限界の反
対側である他方の範囲限界から出現するように移動する
ことを示し、例えば(x0 ,y0 )、(x1 ,y0 )、
(x1 ,y0 )、(x1 ,y1 )、但し(x0 <x1
0 <y1 )で示される範囲内の点(x,y)が、(x
−a,y−b)の並行移動を行う場合で、x−a<
0 、y−b<y0 であるときに、点(x,y)は{x
1 −(x−a),y 1 −(y−b)}に移動することを
いう。
【0042】
【数2】
【0043】式2に示されるように平行移動された画像
情報I′(x,y)の二次元離散フーリエ変換F′
(u,v)は、画像情報I(x,y)の二次元離散フー
リエ変換F(u,v)に対して位相回転因子(式2中の
波線部)が乗ぜられた形になることがわかる。従って式
3に示すように、二次元離散フーリエ変換の振幅情報は
平行移動による影響を受けないことがわかる。
【0044】 |F′(u,v)|=|F(u,v)|………………式3
【0045】また画像情報I(x,y)を角度φだけ回
転したI″ (x,y)を、極座標表示してP(r,θ
−φ)として示す場合、I″(x,y)の二次元離散フ
ーリエ変換を式2のようにI(x,y)を用いて示すの
は困難である。しかしながらP(r,θ)=R(r)と
表せるとき、即ち回転対称図形であるとき、I″(x,
y)の二次元離散フーリエ変換はF(x,y)に等しく
なる。
【0046】このように回転対称の識別情報を、二次元
離散フーリエ変換を用いて、画像情報に合成し電子透か
しとする場合、並行移動及び回転等のアフィン変換に対
して耐性の強い透かし情報の合成を行うことができる。
【0047】また線対称の識別情報を用いた場合には、
反転等の変換に対して耐性が強くなることは言うまでも
なく、従って、回転対称であり、しかも線対称である円
環状の識別情報を用いることにより、様々なアフィン変
換に対する耐性を強化することが可能となる。
【0048】なお二次元離散フーリエ変換を直接定義式
に従って行った場合、CPU11に対する処理負荷が増
大するという問題がある。このため二次元離散フーリエ
変換の基本となる周期の項を2のべき乗になるように選
択し、これを高速に求める高速フーリエ変換を二次元離
散フーリエ変換に代替して行うようにしてもよい。
【0049】図2は本発明の画像加工方法において識別
情報として用いられる円環状バーコードを示す説明図で
ある。図2に示すように円環状バーコードは、回転対称
の図形であり、半径方向に識別情報となるバーコード情
報の二値パターンが含まれている。
【0050】周波数領域に合成される円環状バーコード
においては、周辺部分は高周波成分となり、中心方向へ
いくにつれて、中周波成分、そして低周波成分となる。
このため半径を大きくして中周波成分から高周波成分に
かけて合成を行うことにより、画像情報が本来備える美
観を損ねず電子透かしを埋め込むことが可能となり、半
径を小さくして低周波成分から中周波成分にかけて合成
をおこなうことにより、JPEG等の高周波成分の情報
を取り除く非可逆圧縮及びローパスフィルタ等の画像加
工方法に対する耐性を強化することが可能となる。
【0051】次に画像情報に識別情報に基づく透かし情
報を合成する場合の配置について説明する。図3は本発
明の画像加工方法において画像情報に合成される透かし
情報の配置を示す説明図である。図3に示す例では、2
56ドット×256ドットの原画像情報が、夫々128
ドット×128ドットの4つの領域の画像情報に区分さ
れており、区分された画像情報の夫々に透かし情報が合
成される。
【0052】このように原画像情報を複数の画像情報に
区分し、夫々の画像情報に透かし情報を合成することに
より、原画像情報から点線で示す部分を切り取る画像加
工(クリッピング)を行っても、切り取った部分が12
8ドット×128ドット、即ち各画像情報の領域より大
きい場合、切り取られた部分に合成されている透かし情
報は、本来合成されている透かし情報を巡回的に並行移
動したものと同様であるため、切り取られた部分から透
かし情報を分離し、復元することが可能である。
【0053】図3では原画像情報を4つの領域に区分す
る例を示したが、更に多くの小さい領域に区分すること
により、クリッピングに対する耐性を強化することがで
き、また格子状に区分する以外に、例えば二次元離散フ
ーリエ変換用の関数を適切な形式に定義した上で、六角
形のハニカム状に区分してもよく、予想されるクリッピ
ングに対応した形状に区分することで、更にクリッピン
グに対する耐性を強化することができる。
【0054】次に本発明の画像加工方法における透かし
情報の合成処理を説明する。 実施の形態1.図4は本発明の実施の形態1における画
像加工方法での透かし情報の合成処理を示す説明図であ
る。先ず円環状バーコードにて示される識別情報を、二
次元離散フーリエ変換用の関数にて逆変換することによ
り(IDFT)、変換識別情報を生成し(S101)、
生成した変換識別情報に強度変数wを乗じ(S10
2)、更に画像情報の階調数に応じて量子化した透かし
情報を生成し(S103)、生成した透かし情報を電子
透かしとして画像情報に合成し、透かし入り画像情報を
生成する(S104)。なおステップ103において、
例えば256階調の画像情報に透かし情報を合成する場
合には、256段階の量子化が行われる。
【0055】実施の形態2.実施の形態2は、実施の形
態1において識別情報ではなく、画像情報を変換して透
かし情報を合成する方法である。図5は本発明の実施の
形態2における画像加工方法での透かし情報の合成処理
を示す説明図である。先ず画像情報を、二次元離散フー
リエ変換用の関数にて変換することにより(DFT)、
変換画像情報を生成する(S201)。
【0056】また円環状バーコードにて示される識別情
報に強度変数wを乗じて透かし情報を生成し(S20
2)、生成した透かし情報を変換画像情報と合成し(S
203)、そして透かし情報を合成した変換画像情報
を、二次元離散フーリエ変換用の関数にて逆変換するこ
とにより(IDFT)、透かし入り画像情報を生成する
(S204)。
【0057】実施の形態2における画像合成方法を、数
式を用いて下記に示す。
【0058】
【数3】
【0059】このように実施の形態2では、識別情報の
量子化が不要であるため、量子化時に発生し易いエラー
を抑制し、分離時における識別情報の復元精度を高める
ことが可能である。
【0060】実施の形態3.実施の形態3は、実施の形
態2において、識別情報を巡回的に並行移動させた上で
透かし情報を生成する方法である。図6は本発明の実施
の形態3における画像加工方法での透かし情報の合成処
理を示す説明図である。先ず画像情報を、二次元離散フ
ーリエ変換用の関数にて変換することにより(DF
T)、変換画像情報を生成する(S301)。
【0061】また円環状バーコードにて示される識別情
報を、二次元離散フーリエ変換用の関数にて逆変換する
ことにより(IDFT)、変換識別情報を生成し(S3
02)、生成した変換識別情報を巡回的に並行移動し
(S303)、並行移動した変換識別情報を、二次元離
散フーリエ変換用の関数にて変換することにより(DF
T)、変位識別情報を生成し(S304)、さらに変位
識別情報に強度変数wを乗じて透かし情報を生成し(S
305)、生成した透かし情報を変換画像情報と合成す
る(S306)。さらにステップS302〜S306の
処理を繰り返し、並行移動の量が異なる変換識別情報に
基づく複数の透かし情報を生成し、生成した複数の透か
し情報を一つの変換画像情報に合成する。そして透かし
情報を合成した変換画像情報を、二次元離散フーリエ変
換用の関数にて逆変換することにより(IDFT)、透
かし入り画像情報を生成する(S307)。
【0062】実施の形態3における画像合成方法を、数
式を用いて下記に示す。
【0063】
【数4】
【0064】但し(ai,bi)(1<i<M)は、適
当な乱数の系列であり、式4に示すステップS306中
の成分Si(u,v)は、E(u,v)の逆フーリエ変
換像を(ai,bi)だけ、巡回的に並行移動した像の
フーリエ変換になっており、Mをある程度大きくすれ
ば、画像情報のほぼ全域に渡って、並行移動の量が異な
る複数の透かし情報の合成が行われることになる。
【0065】
【数5】
【0066】なお実施の形態3において、識別情報を変
換することなく式4の波線部で示される成分を乗じても
よい。図7は本発明の実施の形態3における画像加工方
法での透かし情報の合成処理を示す説明図である。図7
に示すように円環状バーコードにて示される識別情報に
式4の波線部で示される成分を乗じて、変位識別情報を
生成し(S401)、生成した変位識別情報に強度変数
wを乗じて透かし情報を生成する(S305)。なお図
6に示す画像加工方法と同様の処理については、同一の
ステップ番号を付し、その説明を省略する。
【0067】このように実施の形態3では、巡回的に並
行移動させた識別情報に基づく透かし情報を、変換した
画像情報のほぼ全域に渡って合成することで、円環状バ
ーコードを合成することにより発生し易くなる環状の縞
模様を目立たなくし、これにより画像情報が本来備える
美観を損ねることなく強度変数wの強度を上げることが
可能となる。
【0068】次に本発明の画像加工方法における識別情
報の分離処理を説明する。図8は本発明の画像加工方法
にて合成した識別情報の分離処理を示す説明図である。
透かし入り画像情報を、二次元離散フーリエ変換用の関
数にて変換することにより(DFT)、変換透かし入り
画像情報を生成し(S501)、生成した変換透かし入
り画像情報における透かし情報の合成位置を円周状に積
分して、積分情報を生成する(S502)。
【0069】そして積分情報と、元の画像情報の平均輝
度変数との差を計算し(S503)、計算された差を二
値化することにより、識別情報を分離する(S50
4)。なお透かし入り画像情報に合成されている透かし
情報の強度が十分に強い場合、ステップS503の処理
は不要となる。
【0070】識別情報の分離処理を、数式を用いて下記
に示す。
【0071】
【数6】
【0072】なおCi は透かし情報が合成されている領
域に含まれる円周の一つを表し、|Ci |は、その円周
上に含まれる画素数である。このように実施の形態1又
は2の合成方法により合成を行った場合、円周領域Ci
上の画像情報に基づく成分が、識別情報に基づく成分に
比べて十分に小さければ、識別情報を分離できることが
示される。
【0073】また実施の形態3の合成方法により合成を
行った場合、ステップS502における積分の中で、識
別情報に基づく成分は式5のように示すことができる。
【0074】
【数7】
【0075】式5はE(u,v)のCi 上の輝度値をp
とすると、以下の様に変形することができる。
【0076】
【数8】
【0077】このように波線部の並行移動による影響分
は、“1”となるので、実施の形態1又は2の合成方法
により合成を行った場合と同様に、識別情報を分離する
ことができる。
【0078】次に本発明の画像加工方法により画像情報
及び識別情報を合成及び分離した結果について説明す
る。図9乃至図12は本発明の画像加工方法により画像
情報及び識別情報を合成及び分離した状態を示す説明図
である。
【0079】図9(a)及び図10(a)は透かし入り
画像情報を示し、図9(b)及び図10(b)は透かし
入り画像情報から分離した識別情報を示している。ただ
し図10は原画像情報を4つの画像情報に区分して、夫
々に識別情報を合成し、中央部を切り取り、切り取った
部分から識別情報を分離した状況を示している。なお原
画像情報の大きさは256ドット×256ドットであ
り、切り取った部分の大きさは128ドット×128ド
ットである。
【0080】図10(b)に示すように、切り取られた
部分から分離した識別情報は、図9(b)に示す識別情
報とほぼ同様であり、原画像情報を複数の画像情報に区
分して、夫々に識別情報を合成することにより、部分的
な切り取りが行われた場合でも、分離時の識別情報を復
元することができる。
【0081】図11(a)及び図12(a)は透かし入
り画像情報を示し、図11(b)及び図12(b)は透
かし入り画像情報から分離した識別情報を示している。
図11(a)は、図9(a)を90度左回転させた透か
し入り画像情報であり、図12(a)は、図9(b)を
2度左回転させた透かし入り画像情報である。
【0082】図11(b)及び図12(b)に示すよう
に、回転させた透かし入り画像情報から分離した識別情
報は、図9(b)に示す識別情報とほぼ同様であり、回
転対称の識別情報を用いることにより回転等の画像加工
が行われた場合でも、分離時の識別情報を復元すること
ができる。
【0083】次にアフィン変換及び切り取り以外の処理
に対する識別情報の復元精度を実験した結果について説
明する。表1は本発明の画像加工法により合成した透か
し入り画像情報に各種の処理を行った結果を示す比較表
である。
【0084】
【表1】
【0085】表1には、強度変数wを夫々200、40
0、及び600とした場合での夫々の透かし入り画像情
報の画質(SNR)、並びに夫々の透かし入り画像情報
にJPEG圧縮、エッジ強調、走査線抜き取り(1
本)、及びプリンタ印刷→スキャナ再読取を行った結果
を示している。
【0086】JPEG圧縮に関する項目には、識別情報
を分離し読み取ることができた圧縮率を示しており、そ
の他の処理に関する項目には、識別情報を分離し読み取
ることができたか否かを定性的に○又は×で示してい
る。
【0087】表1に示すように、本発明の画像加工方法
は、JPEG圧縮、エッジ強調、走査線抜取、及び印刷
→再読取等の画像加工に対しても耐性を有する。
【0088】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明では、円環状の
バーコードデータ等の回転対称のパターンである識別情
報に基づく透かし情報を、電子透かしとすることによ
り、回転等の画像加工が施されても、電子透かしの変換
及び/又は欠落が少ない等、優れた効果を奏する。
【0089】また本発明では、離散フーリエ変換関数を
用い、該離散フーリエ変換関数にて識別情報を逆変換
し、画像情報の周波数領域における振幅成分に逆変換し
た識別情報に基づく透かし情報を合成することにより、
合成した透かし情報の位置が並行移動された場合でも、
位置ズレにより影響を受けるのは位相成分だけであり、
振幅成分に合成されている透かし情報には影響が少な
く、透かし入り画像情報から分離することができるの
で、並行移動等の画像加工に耐性を有し、分離時の識別
情報の復元精度を高めることが可能である等、優れた効
果を奏する。
【0090】さらに本発明では、画像情報を周波数領域
へ変換した上で、透かし情報を合成することにより、識
別情報を逆変換して合成するときに必要な、画像情報の
階調に合わせた量子化が不要となるので、量子化の際に
発生するエラーを抑制し、分離時の識別情報の復元精度
を高めることが可能である等、優れた効果を奏する。
【0091】そして本発明では、並行移動させた識別情
報に基づく透かし情報を生成し、特に並行移動の量が異
なる複数の識別情報に基づいて生成した複数の透かし情
報を一つの変換した画像情報に合成することで、透かし
入り画像情報に発生する透かし情報に基づく特定の模様
を目立たなくし、これにより画像情報が本来備える美観
を損ねること無く透かし情報の強度を上げることが可能
である等、優れた効果を奏する。
【0092】しかも本発明では、原画像情報を分割した
各領域の夫々に透かし情報を合成することにより、切り
取り等の画像加工に耐性を有し、分離時の識別情報の復
元精度を高めることが可能である等、優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像加工装置を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の画像加工方法において識別情報として
用いられる円環状バーコードを示す説明図である。
【図3】本発明の画像加工方法において画像情報に合成
される透かし情報の配置を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1における画像加工方法で
の透かし情報の合成処理を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態2における画像加工方法で
の透かし情報の合成処理を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態3における画像加工方法で
の透かし情報の合成処理を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態3における画像加工方法で
の透かし情報の合成処理を示す説明図である。
【図8】本発明の画像加工方法にて合成した識別情報の
分離処理を示す説明図である。
【図9】本発明の画像加工方法により画像情報及び識別
情報を合成及び分離した状態を示す説明図である。
【図10】本発明の画像加工方法により画像情報及び識
別情報を合成及び分離した状態を示す説明図である。
【図11】本発明の画像加工方法により画像情報及び識
別情報を合成及び分離した状態を示す説明図である。
【図12】本発明の画像加工方法により画像情報及び識
別情報を合成及び分離した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 画像加工装置 11 CPU 12 補助記憶手段 14 RAM 15 入力手段 16 出力手段 17 通信手段 20 記録媒体 30 伝送媒体 40 サーバコンピュータ 41 記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B017 AA06 BA09 BB09 5B057 AA20 CA12 CA16 CB12 CB16 CB19 CE08 CG09 5C076 AA14 5J104 AA14 9A001 GG03 HH28 LL03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報、及び該画像情報の電子透かし
    となる透かし情報を合成する画像加工方法において、 前記透かし情報は、回転対称のパターンである二次元の
    識別情報に基づくことを特徴とする画像加工方法。
  2. 【請求項2】 前記識別情報を、所定の変換関数で逆変
    換した変換識別情報を生成し、 該変換識別情報に、強度変数を乗じて透かし情報を生成
    し、 該透かし情報を電子透かしとして、前記画像情報と合成
    して透かし入り画像情報を生成することを特徴とする請
    求項1に記載の画像加工方法。
  3. 【請求項3】 前記画像情報を、所定の変換関数で変換
    した変換画像情報を生成し、 前記識別情報に、強度変数を乗じて透かし情報を生成
    し、 該透かし情報を、電子透かしとして、変換画像情報と合
    成し、 透かし情報を合成した変換画像情報を、前記変換関数で
    逆変換して、透かし入り画像情報を生成することを特徴
    とする請求項1に記載の画像加工方法。
  4. 【請求項4】 前記画像情報を、所定の変換関数で変換
    した変換画像情報を生成し、 前記識別情報を、並行移動して変位識別情報を生成し、 該変位識別情報に、強度変数を乗じて透かし情報を生成
    し、 該透かし情報を、電子透かしとして、変換画像情報と合
    成し、 透かし情報を合成した変換画像情報を、前記変換関数で
    逆変換して透かし入り画像情報を生成することを特徴と
    する請求項1に記載の画像加工方法。
  5. 【請求項5】 前記画像情報を、所定の変換関数で変換
    した変換画像情報を生成し、 前記識別情報を、前記変換関数で逆変換して変換識別情
    報を生成し、 該変換識別情報を並行移動し、 並行移動した変換識別情報を、前記変換関数で変換して
    変位識別情報を生成し、 該変位識別情報に、強度変数を乗じて透かし情報を生成
    し、 該透かし情報を、電子透かしとして、変換画像情報と合
    成し、 透かし情報を合成した変換画像情報を、前記変換関数で
    逆変換して透かし入り画像情報を生成することを特徴と
    する請求項1に記載の画像加工方法。
  6. 【請求項6】 前記並行移動の量が異なる変位識別情報
    に基づく透かし情報を複数個生成し、 複数個の透かし情報を、電子透かしとして、一つの変換
    画像情報と合成することを特徴とする請求項4又は請求
    項5に記載の画像加工方法。
  7. 【請求項7】 前記画像情報は、原画像情報を複数個に
    分割した情報であり、 複数の画像情報の夫々に基づいて、透かし入り画像情報
    を生成することを特徴とする請求項2乃至請求項6のい
    ずれかに記載の画像加工方法。
  8. 【請求項8】 前記識別情報は、円環状であり、 前記変換関数は、離散フーリエ変換を行う関数であるこ
    とを特徴とする請求項2乃至請求項7にいずれかに記載
    の画像加工方法。
  9. 【請求項9】 画像情報、及び該画像情報の電子透かし
    となる透かし情報を合成する画像加工装置において、 前記透かし情報の元になる情報として、回転対称のパタ
    ーンである二次元の識別情報を記録する手段を備えるこ
    とを特徴とする画像加工装置。
  10. 【請求項10】 前記識別情報を、所定の変換関数で逆
    変換した変換識別情報を生成する手段と、 該変換識別情報に、強度変数を乗じた透かし情報を生成
    する手段と、 該透かし情報を、電子透かしとして、前記画像情報と合
    成した透かし入り画像情報を生成する手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の画像加工装置。
  11. 【請求項11】 前記画像情報を、所定の変換関数で変
    換した変換画像情報を生成する手段と、 前記識別情報に、強度変数を乗じた透かし情報を生成す
    る手段と、 該透かし情報を、電子透かしとして、変換画像情報と合
    成する手段と、 透かし情報を合成した変換画像情報を、前記変換関数で
    逆変換した透かし入り画像情報を生成する手段とを備え
    ることを特徴とする請求項9に記載の画像加工装置。
  12. 【請求項12】 前記画像情報を、所定の変換関数で変
    換した画像情報を生成する手段と、 前記識別情報を、並行移動した変位識別情報を生成する
    手段と、 該変位識別情報に、強度変数を乗じた透かし情報を生成
    する手段と、 該透かし情報を、電子透かしとして、変換画像情報と合
    成する手段と、 透かし情報を合成した変換画像情報を、前記変換関数で
    逆変換した透かし入り画像情報を生成する手段とを備え
    ることを特徴とする請求項9に記載の画像加工装置。
  13. 【請求項13】 前記画像情報を、所定の変換関数で変
    換した変換画像情報を生成する手段と、 前記識別情報を、前記変換関数で逆変換した変換識別情
    報を生成する手段と、 該識別情報を並行移動する手段と、 並行移動した変換識別情報を、前記変換関数で変換した
    変位識別情報を生成する手段と、 該変位識別情報に、強度変数を乗じた透かし情報を生成
    する手段と、 該透かし情報を、電子透かしとして、変換画像情報と合
    成する手段と、 透かし情報を合成した変換画像情報を、前記変換関数で
    逆変換した透かし入り画像情報を生成する手段とを備え
    ることを特徴とする請求項9に記載の画像加工装置。
  14. 【請求項14】 前記変位識別情報を生成する手段は、
    並行移動の量が異なる複数の変位識別情報を生成すべく
    なしてあり、 前記変換画像情報と合成する手段は、複数の変位識別情
    報を、電子透かしとして、一つの変換画像情報と合成す
    べくなしてあることを特徴とする請求項12又は請求項
    13に記載の画像加工装置。
  15. 【請求項15】 コンピュータに、画像情報、及び該画
    像情報の電子透かしとなる透かし情報を合成させるプロ
    グラムを記録してある、コンピュータでの読み取りが可
    能な記録媒体において、 コンピュータに、前記画像情報を、所定の変換関数で変
    換した変換画像情報を生成させるプログラムコード手段
    と、 コンピュータに、前記識別情報を、前記変換関数で逆変
    換した変換識別情報を生成させるプログラムコード手段
    と、 コンピュータに、前記変換識別情報を並行移動させるプ
    ログラムコード手段と、 コンピュータに、並行移動した変換識別情報を、前記変
    換関数で変換した変位識別情報を生成させるプログラム
    コード手段と、 コンピュータに、生成した変位識別情報に、強度変数を
    乗じた透かし情報を生成させるプログラムコード手段
    と、 コンピュータに、生成した透かし情報を電子透かしとし
    て、変換画像情報と合成させるプログラムコード手段
    と、 コンピュータに、透かし情報を合成した変換画像情報
    を、前記変換関数で逆変換した透かし入り画像情報を生
    成させるプログラムコード手段とを含むコンピュータプ
    ログラムを記録してあることを特徴とするコンピュータ
    での読み取りが可能な記録媒体。
  16. 【請求項16】 コンピュータに、画像情報、及び該画
    像情報の電子透かしとなる透かし情報を合成させるプロ
    グラムの伝送に使用する伝送媒体において、 コンピュータに、前記画像情報を、所定の変換関数で変
    換した変換画像情報を生成させるプログラムコード手段
    と、 コンピュータに、前記識別情報を、前記変換関数で逆変
    換した変換識別情報を生成させるプログラムコード手段
    と、 コンピュータに、前記変換識別情報を並行移動させるプ
    ログラムコード手段と、 コンピュータに、並行移動した変換識別情報を、前記変
    換関数で変換した変位識別情報を生成させるプログラム
    コード手段と、 コンピュータに、生成した変位識別情報に、強度変数を
    乗じた透かし情報を生成させるプログラムコード手段
    と、 コンピュータに、生成した透かし情報を電子透かしとし
    て、変換画像情報と合成させるプログラムコード手段
    と、 コンピュータに、透かし情報を合成した変換画像情報
    を、前記変換関数で逆変換した透かし入り画像情報を生
    成させるプログラムコード手段とを含むコンピュータプ
    ログラムの伝送に使用するものであることを特徴とする
    伝送媒体。
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