JP2001156558A - カスコード・カレントミラー回路 - Google Patents

カスコード・カレントミラー回路

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JP2001156558A
JP2001156558A JP33343999A JP33343999A JP2001156558A JP 2001156558 A JP2001156558 A JP 2001156558A JP 33343999 A JP33343999 A JP 33343999A JP 33343999 A JP33343999 A JP 33343999A JP 2001156558 A JP2001156558 A JP 2001156558A
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JP
Japan
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current mirror
current
cascode
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mos transistor
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English (en)
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Kazuaki Kurooka
一晃 黒岡
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
    • G05F3/00Non-retroactive systems for regulating electric variables by using an uncontrolled element, or an uncontrolled combination of elements, such element or such combination having self-regulating properties
    • G05F3/02Regulating voltage or current
    • G05F3/08Regulating voltage or current wherein the variable is dc
    • G05F3/10Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics
    • G05F3/16Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices
    • G05F3/20Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices using diode- transistor combinations
    • G05F3/26Current mirrors
    • G05F3/262Current mirrors using field-effect transistors only

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  • Automation & Control Theory (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧マージンに有利でかつ低消費電力で動作
することが可能なカスコード・カレントミラー回路を得
ること。 【解決手段】 MOSトランジスタP30〜P33によ
り構成される第1のカスコード・カレントミラー対に流
れる電流の1/m倍(mは整数)の電流を流す電流路
(PASS32)を形成する複数のMOSトランジスタ
P34、N32およびN33と、上記第1のカスコード
・カレントミラー対に流れる電流の1/(m*3)倍の
電流を流す電流路(PASS33)を形成する複数のM
OSトランジスタP35、N34、N35およびN36
と、上記第1のカスコード・カレントミラー対に流れる
電流の2/(m*3)倍の電流を流す電流路(PASS
34)を形成する複数のMOSトランジスタP36およ
びN37と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電圧マージンに
有利なカスコード・カレントミラー回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の通常のカスコード・カレ
ントミラー回路を示す図である。図2に示すカスコード
・カレントミラー回路は、カレントミラー対をなすpチ
ャネルMOSトランジスタP10およびP12と、カレ
ントミラー対をなすpチャネルMOSトランジスタP1
1およびP13と、がカスコード接続された構成を備え
ており、このカスコード接続された構成(カスコード・
カレントミラー対)のうち上段のカレントミラー対(第
1のカレントミラー対)のソースはともに電源電圧に接
続され、下段のカレントミラー対(第2のカレントミラ
ー対)のドレインの一方、すなわちpチャネルMOSト
ランジスタP11のドレインは定電流iを供給する定電
流源9に接続されている。
【0003】また、このカスコード・カレントミラー回
路は、カレントミラー対をなすnチャネルMOSトラン
ジスタN10およびN12と、カレントミラー対をなす
nチャネルMOSトランジスタN11およびN13と、
がカスコード接続された構成(カスコード・カレントミ
ラー対)を備え、このカスコード接続された構成のうち
上段のカレントミラー対(第3のカレントミラー対)の
ドレインの一方、すなわちnチャネルMOSトランジス
タN10のドレインは上記した第2のカレントミラー対
の他方のドレインであるpチャネルMOSトランジスタ
P13のドレインに接続され、下段のカレントミラー対
(第4のカレントミラー対)のソースはともに接地され
ている。さらに、上記した第3のカレントミラー対のド
レインの他方、すなわちnチャネルMOSトランジスタ
N12のドレインは、ソースを電源電圧に接続しかつカ
スコード接続されたpチャネルMOSトランジスタP1
4およびP15に接続されている。
【0004】そして、上記構成において、pチャネルM
OSトランジスタP14およびP15とnチャネルMO
SトランジスタN12およびN13とにより電流路(P
ASS12)が形成され、pチャネルMOSトランジス
タP10およびP11により電流路(PASS10)が
形成され、pチャネルMOSトランジスタP12および
P13とnチャネルMOSトランジスタN10およびN
11とにより電流路(PASS11)が形成されてい
る。なお、図中の下段において示す記号は、各MOSト
ランジスタのチャネル長(以下、Lサイズと称する)と
チャネル幅(以下、Wサイズと称する)を示したもので
あり、かっこ内は順に(Lサイズ,Wサイズ)を示して
いる。ここで、PL12>PL13およびNL11>N
L10の関係が成り立っているものとする。
【0005】以下に、上記した構成を有するカスコード
・カレントミラー回路の動作について説明する。まず、
図2において、上記した第3および第4のカレントミラ
ー対により、nチャネルMOSトランジスタN10に対
してnチャネルMOSトランジスタN12のWサイズが
n倍であり、かつnチャネルMOSトランジスタN11
に対してnチャネルMOSトランジスタN13のWサイ
ズがn倍であることから、電流路(PASS12)に流
れる電流は、電流路(PASS11)からの電流iのカ
レントミラー転写により、i*nと表される。
【0006】図示するように、カレントミラー転写元の
nチャネルMOSトランジスタN10では、ゲート−ソ
ース間電位(VGS10)とドレイン−ソース間電位(V
DS10)とは等しく、同様にnチャネルMOSトランジス
タN11においても、ゲート−ソース間電位(VGS11
とドレイン−ソース間電位(VDS11)とは等しい。
【0007】したがって、カレントミラー転写先のnチ
ャネルMOSトランジスタN13では、ゲート−ソース
間電位(VGS13)において、VGS13=VGS11=VDS11
成り立ち、nチャネルMOSトランジスタN12では、
ゲート−ソース間電位(VGS 12)において、VGS12=V
G12−VS12=VGS11+VGS10−VDS13が成立する。な
お、VG12、VS12は、それぞれnチャネルMOSトラン
ジスタN12のゲート電位、nチャネルMOSトランジ
スタN12のソース電位を表す。
【0008】ここで、MOSトランジスタの飽和領域で
は、一般に VGS=SQRT(αIL/W)+VTH が成立する。なお、VGS、I、L、Wおよびαは、順に
ゲート−ソース間電圧、ドレイン電流(IDS)、Lサイ
ズ、Wサイズおよび定数を表している。
【0009】ここで、SQRT(αIL/W)=Δと置
換すると、 VGS12=Δ11+VTH11+Δ10+VTH10−VDS13 =Δ13+VTH13+Δ12+VTH12−VDS13 と表すことができる。なお、Δ10、Δ11、Δ12およびΔ
13は、順にnチャネルMOSトランジスタN10、N1
1、N12およびN13における上記Δを示し、
TH10、VTH11、VTH12およびVTH13は、順にnチャネ
ルMOSトランジスタN10、N11、N12およびN
13における上記VTHを示している。
【0010】上記した第3および第4のカレントミラー
対が正常に動作するには、各MOSトランジスタが常に
飽和領域で動作している必要があり、MOSトランジス
タが飽和領域で動作するには、VDS≧VGS−VTHの関係
式が成り立つ必要がある。また、上記したように、飽和
領域では、VGS=VTH+Δの関係式が成り立つため、V
DS≧Δという関係が成立する必要がある。
【0011】一方、nチャネルMOSトランジスタN1
2において、VDS12≧VGS12−VTH 12が成立する必要が
ある。この式を変形すると、 VD12−VDS13≧VG12−VDS13−VTH12 =VG10−VDS13−VTH12D12≧VGS11+VGS10−VTH12 =VTH11+Δ11+VTH10+Δ10−VTH12 =VTH13+Δ13+VTH12+Δ12−VTH12 =VTH13+Δ12+Δ13 となる。なお、上式において、VDS12、VD12、VG12
DS13、およびVG10は、順にnチャネルMOSトラン
ジスタN12のドレイン−ソース間電圧、同MOSトラ
ンジスタのドレイン電位、同MOSトランジスタのゲー
ト電位、nチャネルMOSトランジスタN13のドレイ
ン−ソース間電圧およびnチャネルMOSトランジスタ
N10のゲート電位を示す。
【0012】ここで、本来、nチャネルMOSトランジ
スタN12およびN13が常に飽和領域であるために
は、VDS12≧Δ12、VDS13≧Δ13、すなわちVD12(=
DS12+VDS13)≧Δ12+Δ13であればよい。ところ
が、上記したように、VD12≧VT H13+Δ12+Δ13とな
る必要があるので、このカスコード・カレントミラー回
路は、VTH13分余計に電圧を必要とすることになる。そ
こで、このVTH13分余計に使用している電圧を削減した
「電圧マージンに有利なカスコード・カレントミラー回
路」が知られている。
【0013】図3は、従来の電圧マージンに有利なカス
コード・カレントミラー回路を示す図である。なお、図
3において、電流路(PASS25)、(PASS2
0)および(PASS21)と、MOSトランジスタP
20〜P23、P27、P28、N20、N21、N2
8およびN29とは、順に、図2に示した(PASS1
2)、(PASS10)および(PASS11)と、M
OSトランジスタP10〜P13、P14、P15、N
10、N11、N12およびN13に相当する。
【0014】図3に示すカスコード・カレントミラー回
路では、図2に示した回路構成に加えて、pチャネルM
OSトランジスタP20とカレントミラー対をなすpチ
ャネルMOSトランジスタP24と、カレントミラー対
をなすpチャネルMOSトランジスタP25およびP2
6と、カレントミラー対をなすnチャネルMOSトラン
ジスタN22およびN24と、カレントミラー対をなす
nチャネルMOSトランジスタN23およびN26と、
負荷素子として機能するnチャネルMOSトランジスタ
N25およびN27と、を備えている。
【0015】そして、上記構成において、pチャネルM
OSトランジスタP24とnチャネルMOSトランジス
タN22およびN23とにより電流路(PASS22)
が形成され、pチャネルMOSトランジスタP25とn
チャネルMOSトランジスタN24、N25およびN2
6とにより電流路(PASS23)が形成され、pチャ
ネルMOSトランジスタP26とnチャネルMOSトラ
ンジスタN27とにより電流路(PASS24)が形成
されている。
【0016】以下に、上記した構成を有する電圧マージ
ンに有利なカスコード・カレントミラー回路の動作につ
いて説明する。図3において、nチャネルMOSトラン
ジスタN20に対してnチャネルMOSトランジスタN
28のWサイズがn倍であり、かつnチャネルMOSト
ランジスタN21に対してnチャネルMOSトランジス
タN29のWサイズがn倍であることから、電流路(P
ASS25)に流れる電流は、電流路(PASS21)
からの電流iのカレントミラー転写により、i*nと表
される。また、pチャネルMOSトランジスタP20お
よびP21は同サイズなので、電流路(PASS21)
に流れる電流は、電流路(PASS20)と同じiとな
る。
【0017】つぎに、pチャネルMOSトランジスタP
24およびP22も同サイズなので、電流路(PASS
22)に流れる電流もまたiとなる。また、nチャネル
MOSトランジスタN23およびN26も同サイズなの
で、nチャネルMOSトランジスタN26に流れる電流
もまたiとなる。そして、pチャネルMOSトランジス
タP25およびP26のサイズ比は、1:2であるた
め、電流路(PASS23)はi/3、電流路(PAS
S24)はi*2/3の電流が流れることになる。
【0018】つぎに、図中のノード「Y」の電位を求め
る。まず、nチャネルMOSトランジスタN22のドレ
イン電位VD22が、 VD22=VDS22+VDS23=VGS22+VGS23 =VTH22+Δ22+VTH23+Δ23=VTH20+Δ20+VTH21
+Δ21 と表すことができる。ここで、VTH20およびΔ20は、順
にnチャネルMOSトランジスタN20におけるスレッ
ショルド・レベルおよび上記Δを示し、VTH21およびΔ
21は、順にnチャネルMOSトランジスタN21におけ
るスレッショルド・レベルおよび上記Δを示す。
【0019】また、このドレイン電位VD22は、nチャ
ネルMOSトランジスタN24のゲート電位VG24と一
致し、nチャネルMOSトランジスタN26のドレイン
電位VD26は、VG24−VGS24−VDS25と表すことができ
るので、 VD26=(VTH20+Δ20+VTH21+Δ21)−(VTH24
Δ24)−(VTH25+Δ25) =(VTH20+Δ20+VTH21+Δ21)−(VTH21+Δ21
√3)−(VTH21+Δ21/√3) が成り立つ。ここで、VGS24、VDS25はそれぞれnチャ
ネルMOSトランジスタN24のゲート−ソース間電
圧、nチャネルMOSトランジスタN25のドレイン−
ソース間電圧を示す。
【0020】ノード「Y」の電位はVD26+VGS27と表す
ことができるので、結局は、 VY=(VTH20+Δ20+VTH21+Δ21)−2(VTH21
Δ21/√3)+(VTH21+2Δ21/√3)=VTH20+Δ
20+Δ21 が成り立つ。ここで、VDS22、VGS22、VTH22およびΔ
22は、順にnチャネルMOSトランジスタN22におけ
るドレイン−ソース間電圧、ゲート−ソース間電圧、ス
レッショルド・レベルおよび上記Δを示し、VDS23、V
GS23、VTH23およびΔ23は、順にnチャネルMOSトラ
ンジスタN23におけるドレイン−ソース間電圧、ゲー
ト−ソース間電圧、スレッショルド・レベルおよび上記
Δを示す。
【0021】一方、nチャネルMOSトランジスタN2
8が飽和領域で動作するには、VDS 28≧VGS28−VTH28
を満たす必要があるので、 VD28−VDS29≧VG28−VDS29−VTH28 =VY−VDS29−VTH28 =VTH20+Δ20+Δ21−VDS29−VTH20 すなわち、VD28≧Δ20+Δ21となり、これは、通常の
カスコード・カレントミラー回路の動作説明において求
めた理論上の式VD12≧Δ12+Δ13に相当する。
【0022】よって、このカスコード・カレントミラー
回路は、上述した通常のカスコード・カレントミラー回
路に対して、上記した電圧Yを得るために3つの電流路
(PASS22)、(PASS23)および(PASS
24)を加えることにより、図2に示したVTH13に相当
する電圧分だけ大きな信号の入力に対しての動作が可能
となる。
【0023】なお、上式において、VDS28、VGS28、V
TH28、VG28、VD28は、順にnチャネルMOSトランジ
スタN28におけるドレイン−ソース間電圧、ゲート−
ソース間電圧、スレッショルド・レベル、ゲート電位お
よびドレイン電位を示し、V DS29はnチャネルMOSト
ランジスタN29のドレイン−ソース間電圧を示す。
【0024】また、nチャネルMOSトランジスタN2
9は、 VDS29=VY−VGS28=VY−VTH28−Δ28=VY−VTH20−Δ20 =VTH20+Δ20+Δ21−VTH20−Δ20=Δ21=Δ29 となり、VDS29≧Δ29であればよいので、飽和領域であ
ることがわかる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示す電圧マージンに有利なカスコード・カレントミラー
回路は、3つの電流路(PASS22)、(PASS2
3)および(PASS24)に順に流れる電流を、i、
i/3およびi*2/3としているが、回路の目的は、
上記した電圧Yを得ることであり、各電流路において必
ずしもこれら電流値i、i/3およびi*2/3を要す
るものではなかった。特に、他の回路が、このカスコー
ド・カレントミラー回路を用いて大電流を得る必要がな
い場合には、上記した3つの電流路(PASS22)、
(PASS23)および(PASS24)に順に流れる
電流値は、最適なものではなく、回路の省電力化を妨げ
る要因となっていた。
【0026】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、電圧マージンに有利でかつ低消
費電力で動作することが可能なカスコード・カレントミ
ラー回路を得ることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明にかかるカスコード・カ
レントミラー回路にあっては、双方のソースを電源電圧
に接続し、一方のドレインを定電流源に接続した第1の
カスコード・カレントミラー対と、一方のドレインを前
記第1のカスコード・カレントミラー対の他方のドレイ
ンに接続し、双方のソースを接地した第2のカスコード
・カレントミラー対と、を備えたカスコード・カレント
ミラー回路において、前記第1のカスコード・カレント
ミラー対に流れる電流の1/m倍(mは整数)の電流を
流す第1の電流路を形成する複数の第1のMOSトラン
ジスタと、前記第1のカスコード・カレントミラー対に
流れる電流の1/(m*3)倍の電流を流す第2の電流
路を形成する複数の第2のMOSトランジスタと、前記
第1のカスコード・カレントミラー対に流れる電流の2
/(m*3)倍の電流を流す第3の電流路を形成する複
数の第3のMOSトランジスタと、を具備することで、
前記第2のカスコード・カレントミラー対を構成する所
定のMOSトランジスタのスレッショルド・レベル分だ
け出力電圧の変動範囲を高めたことを特徴とする。
【0028】この発明によれば、出力電圧の変動範囲を
高めるために追加された3つの電流路に流れる電流を、
第1のカスコード・カレントミラー対に流れる電流より
も小さくしているので、所望の出力電圧を得るために必
要な電流が小さくなる。
【0029】つぎの発明にかかるカスコード・カレント
ミラー回路にあっては、上記発明において、前記第1の
MOSトランジスタの少なくとも一つは、前記第1のカ
スコード・カレントミラー対を構成するMOSトランジ
スタのサイズの1/m倍のサイズであり、前記第2のM
OSトランジスタの少なくとも一つは、前記第1のカス
コード・カレントミラー対を構成するMOSトランジス
タのサイズの2/m倍のサイズであり、前記第3のMO
Sトランジスタの少なくとも一つは、前記第1のカスコ
ード・カレントミラー対を構成するMOSトランジスタ
のサイズの4/m倍のサイズであることを特徴とする。
【0030】この発明によれば、出力電圧の変動範囲を
高めるために追加された3つの電流路に流れる電流を、
第1のカスコード・カレントミラー対に流れる電流より
も小さくするために、第1〜3のMOSトランジスタの
サイズを第1のカスコード・カレントミラー対を構成す
るMOSトランジスタよりも小さくしているので、所望
の出力電圧を得るために必要な電流とともに、回路のレ
イアウト面積が小さくなる。
【0031】つぎの発明にかかるカスコード・カレント
ミラー回路にあっては、上記発明において、前記第1の
MOSトランジスタの少なくとも一つは、前記第2のカ
スコード・カレントミラー対を構成するMOSトランジ
スタのサイズの1/m倍のサイズであり、前記第2のM
OSトランジスタの少なくとも一つは、前記第2のカス
コード・カレントミラー対を構成するMOSトランジス
タのサイズの1/m倍のサイズであり、前記第3のMO
Sトランジスタの少なくとも一つは、前記第1のカスコ
ード・カレントミラー対を構成するMOSトランジスタ
のサイズの1/(m*2)倍のサイズであることを特徴
とする。
【0032】この発明によれば、出力電圧の変動範囲を
高めるために追加された3つの電流路に流れる電流を、
第1のカスコード・カレントミラー対に流れる電流より
も小さくするために、第1〜3のMOSトランジスタの
サイズを第2のカスコード・カレントミラー対を構成す
るMOSトランジスタよりも小さくしているので、所望
の出力電圧を得るために必要な電流とともに、回路のレ
イアウト面積が小さくなる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、この発明にかかるカスコ
ード・カレントミラー回路の実施の形態を図面に基づい
て詳細に説明する。
【0034】この実施の形態にかかるカスコード・カレ
ントミラー回路は、図3に示した従来の電圧マージンに
有利なカスコード・カレントミラー回路において、3つ
の電流路(PASS22)、(PASS23)および
(PASS24)に流れる電流を削減することで、回路
全体の消費電力を低減させることを特徴としている。
【0035】図1は、この実施の形態にかかるカスコー
ド・カレントミラー回路を示す図である。なお、図1に
示すカスコード・カレントミラー回路は、図3に示した
カスコード・カレントミラー回路と同一構成であり、符
号のみが異なる。このカスコード・カレントミラー回路
においては、電流路(PASS32)、(PASS3
3)および(PASS34)上の各MOSトランジスタ
のWサイズをすべて1/mにすることで、電流を1/m
に削減し、レイアウト面積をも縮小した点が、従来のカ
スコード・カレントミラー回路と異なる。
【0036】特に、上記したMOSトランジスタのWサ
イズの変更にもかかわらず、図中の電位Y’が、図3に
示した電位Yと同じになる点を特徴としている。以下
に、この電位Y’について説明する。まず、nチャネル
MOSトランジスタN32のドレイン電位VD32が、 VD32=VDS32+VDS33=VGS32+VGS33 =VTH32+Δ32+VTH33+Δ33=VG34 と表すことができるため、nチャネルMOSトランジス
タN36のドレイン電位VD36は、 VD36=VG34−VGS34−VGS35 =VTH32+Δ32+VTH33+Δ33−VTH34−Δ34−VTH35
−Δ35=VTH32+Δ32+VTH33+Δ33−VTH33−Δ33
√3−VTH33−Δ33/√3 と表すことができる。
【0037】これにより、電位Y’は、 VY' =VD36+VGS37=VD36+VTH33+2Δ33/√3 =VTH32+Δ32+VTH33+Δ33−VTH33− Δ33/√3−VTH33−Δ33/√3+VTH33+2Δ33/√
3 =VTH30+Δ30+Δ31 となる。この結果は、上記した電位YであるVY=V
TH20+Δ20+Δ21に相当し、双方においてその値に変わ
りない。
【0038】また、電位Z’については、図1おいて、
Z' =VGS31=VTH31+Δ31と表され、図3に示した
電位Zが、VZ=VGS21=VTH21+Δ21と表されるた
め、nチャネルMOSトランジスタN21とN31が同
サイズであれば、これら電位も一致する。
【0039】このように、3つの電流路(PASS3
2)、(PASS33)および(PASS34)上のM
OSトランジスタを、図3に示した従来の3つの電流路
(PASS22)、(PASS23)および(PASS
24)上のMOSトランジスタに対して、そのサイズを
1/mにすることで、回路全体の消費電流もまた1/m
となり、出力される電位Y’およびZ’の変化もなく、
レイアウト面積を縮小することもできる。
【0040】図3に示した従来のカスコード・カレント
ミラー回路では、電流路(PASS22)および(PA
SS21)の電流を同じにするために、pチャネルMO
SトランジスタP22とP24とを同サイズとし、nチ
ャネルMOSトランジスタN21のスレッショルド・レ
ベルVTHとnチャネルMOSトランジスタN24、N2
5およびN27のスレッショルド・レベルVTHとを等し
くするために、これらnチャネルMOSトランジスタの
LサイズNL21、NL24、NL26およびNL27
を互いに等しくしていた。
【0041】また、上記したΔ(=SQRT(αIL/
W))を打ち消すために、pチャネルMOSトランジス
タP25とP26のWサイズの比を、PW25:PW2
6=1:2とし、かつnチャネルMOSトランジスタN
21とN27のWサイズが、NW27=NW21/2の
関係を示すように設計されていた。
【0042】一方、図1に示すカスコード・カレントミ
ラー回路では、電流路(PASS32)に流れる電流を
減らすために、pチャネルMOSトランジスタP32と
P34のWサイズが、PW34=PW32/mの関係を
示すように設計され、nチャネルMOSトランジスタN
36に流れる電流をnチャネルMOSトランジスタN3
3と等しくするために、これらMOSトランジスタを同
サイズとしている。
【0043】また、nチャネルMOSトランジスタN3
1のスレッショルド・レベルVTHとnチャネルMOSト
ランジスタN34、N35およびN37のスレッショル
ド・レベルVTHとを等しくするために、これらnチャネ
ルMOSトランジスタのLサイズNL31、NL34、
NL35およびNL37を互いに等しくしている。さら
に、上記したΔ(=SQRT(αIL/W))を打ち消
すために、pチャネルMOSトランジスタP35とP3
6のWサイズの比を、PW35:PW36=1:2と
し、かつpチャネルMOSトランジスタN31とN37
のWサイズが、NW37=NW31/2の関係を示すよ
うに設計する。
【0044】図3に示した従来のカスコード・カレント
ミラー回路においては、電流iが数μA程度の小さい電
流値であれば、追加された3つの電流路(PASS2
2)、(PASS23)および(PASS24)に流れ
る電流も合計で2iとなるだけであるので、大きな問題
とならないが、この電流iが数10〜数100μAと大
きい場合は、上記した2iの電流は無視できなくなる。
【0045】一方、以上に説明したとおり、この実施の
形態にかかるカスコード・カレントミラー回路によれ
ば、回路上重要な電位Y’およびZ’を変化させること
なく、上記した電流iを1/mにすることは、省電力化
を図る上で有効なものとなり、特にトランジスタサイズ
が小さくなるので、レイアウト面積も小さくてすみ、ウ
ェハ上の理論収率を向上させることが可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したとおり、この発明によれ
ば、出力電圧の変動範囲を高めるために追加された3つ
の電流路に流れる電流を、第1のカスコード・カレント
ミラー対に流れる電流よりも小さくしているので、所望
の出力電圧を得るために必要な電流が小さくなり、回路
全体の消費電力を低減することができるという効果を奏
する。
【0047】つぎの発明によれば、出力電圧の変動範囲
を高めるために追加された3つの電流路に流れる電流
を、第1のカスコード・カレントミラー対に流れる電流
よりも小さくするために、第1〜3のMOSトランジス
タのサイズを第1のカスコード・カレントミラー対を構
成するMOSトランジスタよりも小さくしているので、
所望の出力電圧を得るために必要な電流が小さくなり、
回路全体の消費電力を低減することができるとともに、
回路のレイアウト面積を小さくすることができるという
効果を奏する。
【0048】つぎの発明によれば、出力電圧の変動範囲
を高めるために追加された3つの電流路に流れる電流
を、第1のカスコード・カレントミラー対に流れる電流
よりも小さくするために、第1〜3のMOSトランジス
タのサイズを第2のカスコード・カレントミラー対を構
成するMOSトランジスタよりも小さくしているので、
所望の出力電圧を得るために必要な電流が小さくなり、
回路全体の消費電力を低減することができるとともに、
回路のレイアウト面積を小さくすることができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態にかかるカスコード・カ
レントミラー回路を示す図である。
【図2】 従来における通常のカスコード・カレントミ
ラー回路を示す図である。
【図3】 従来の電圧マージンに有利なカスコード・カ
レントミラー回路を示す図である。
【符号の説明】
9 定電流源、N10〜N13,N20〜N29,N3
1〜N36 nチャネルMOSトランジスタ、P10〜
P14,P20,P22,P24〜P26,P20,P
32,P34〜P36 pチャネルMOSトランジス
タ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H420 NA17 NB02 NB25 NC02 NE26 5J091 AA03 AA13 AA44 AA59 CA33 CA84 CA92 FA04 HA10 HA17 KA10 KA12 MA04 MA17 TA01 5J092 AA03 AA13 AA44 AA59 CA33 CA84 CA92 FA04 HA10 HA17 KA10 KA12 MA04 MA17 TA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双方のソースを電源電圧に接続し、一方
    のドレインを定電流源に接続した第1のカスコード・カ
    レントミラー対と、一方のドレインを前記第1のカスコ
    ード・カレントミラー対の他方のドレインに接続し、双
    方のソースを接地した第2のカスコード・カレントミラ
    ー対と、を備えたカスコード・カレントミラー回路にお
    いて、 前記第1のカスコード・カレントミラー対に流れる電流
    の1/m倍(mは整数)の電流を流す第1の電流路を形
    成する複数の第1のMOSトランジスタと、 前記第1のカスコード・カレントミラー対に流れる電流
    の1/(m*3)倍の電流を流す第2の電流路を形成す
    る複数の第2のMOSトランジスタと、 前記第1のカスコード・カレントミラー対に流れる電流
    の2/(m*3)倍の電流を流す第3の電流路を形成す
    る複数の第3のMOSトランジスタと、 を具備することで、 前記第2のカスコード・カレントミラー対を構成する所
    定のMOSトランジスタのスレッショルド・レベル分だ
    け出力電圧の変動範囲を高めたことを特徴とするカスコ
    ード・カレントミラー回路。
  2. 【請求項2】 前記第1のMOSトランジスタの少なく
    とも一つは、前記第1のカスコード・カレントミラー対
    を構成するMOSトランジスタのサイズの1/m倍のサ
    イズであり、前記第2のMOSトランジスタの少なくと
    も一つは、前記第1のカスコード・カレントミラー対を
    構成するMOSトランジスタのサイズの2/m倍のサイ
    ズであり、前記第3のMOSトランジスタの少なくとも
    一つは、前記第1のカスコード・カレントミラー対を構
    成するMOSトランジスタのサイズの4/m倍のサイズ
    であることを特徴とする請求項1に記載のカスコード・
    カレントミラー回路。
  3. 【請求項3】 前記第1のMOSトランジスタの少なく
    とも一つは、前記第2のカスコード・カレントミラー対
    を構成するMOSトランジスタのサイズの1/m倍のサ
    イズであり、前記第2のMOSトランジスタの少なくと
    も一つは、前記第2のカスコード・カレントミラー対を
    構成するMOSトランジスタのサイズの1/m倍のサイ
    ズであり、前記第3のMOSトランジスタの少なくとも
    一つは、前記第1のカスコード・カレントミラー対を構
    成するMOSトランジスタのサイズの1/(m*2)倍
    のサイズであることを特徴とする請求項1または2に記
    載のカスコード・カレントミラー回路。
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