JP2001156407A - 折曲型3次元構造回路装置 - Google Patents

折曲型3次元構造回路装置

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JP2001156407A
JP2001156407A JP33357099A JP33357099A JP2001156407A JP 2001156407 A JP2001156407 A JP 2001156407A JP 33357099 A JP33357099 A JP 33357099A JP 33357099 A JP33357099 A JP 33357099A JP 2001156407 A JP2001156407 A JP 2001156407A
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Hitoshi Maekawa
仁 前川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元構造の回路を形成する手段として、シ
リコン素材のエッチングによるものは彫りの深い3次元
構造とすることは困難であり、脆性が高く大きく変形す
ることはできない。また、樹脂の光造形法によるもの
は、硬化時間待ちのために時間がかかり、材質が限定さ
れる。 【解決手段】 金属板1をエッチングにより箱の展開形
状に切り抜き、折り曲げ用の浅い溝3を形成する。その
上に絶縁層4を形成し、更にその上に導体箔5を貼り、
平板体6とする。導体箔5をエッチングすることにより
所定の回路パターン7を形成し、その上に電子部品8を
リフローはんだ付けして電子部品実装平板体10とす
る。これを溝3に沿って折り曲げて箱形構造体11と
し、折曲型3次元回路装置とする。このような方式によ
り、各種形状の3次元形状の回路装置を製造することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め回路を形成し
た平板素材を折り曲げることにより、3次元構造体に回
路を形成する、折曲型3次元構造回路装置及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、3次元構造の回路を形成する
には、シリコン素材を用いてエッチングを行い立体構造
化し、その表面に回路を形成することが提案されてい
る。この方法は大量生産に適し、電子回路をその素材に
形成することが容易であるという利点を有している。
【0003】また、3次元構造体を形成するには、レー
ザ光線を使って樹脂を固める光造形法も用いられてい
る。この方法はオーバーハング構造や空洞を形成するこ
とが容易であり、複雑な3次元構造に形成することがで
きる利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、3次元構造体を
形成するための従来の技術において、シリコン素材を用
いるものについては、シリコン素材に対する加工は従来
から2次元構造の成形技術は発達しているものの、3次
元構造の加工技術は未だ十分に確立されておらず、特に
彫りの深い3次元構造の形成は極めて困難である。
【0005】また、シリコン素材を用いて3次元加工を
行うには、その素材は酸化シリコンにほぼ限定され、素
材の材質の選択が制限される。更に、シリコン素材は脆
性が高いので、これを物理的に大きく変形することはで
きない。
【0006】一方、上記レーザ光線を用いる光造形法に
おいては、レーザ光線を照射することにより硬化する樹
脂を用いる必要があるため、樹脂の材質が限定される欠
点を有し、かつレーザ光線照射による樹脂の硬化を待っ
てその上に次の樹脂層を形成し、その層へのレーザ光線
照射を行うという工程を繰り返す必要があるため、特に
樹脂の硬化時間待ちにより時間がかかり、大量生産に不
向きであるという問題点がある。
【0007】更に、素材が樹脂であるため、この3次元
構造体に回路を形成するためには、上記のようにして3
次元構造体を成形した後に、この構造体の各表面に回路
を実装・配線して3次元構造の回路を形成する必要があ
り、工程が複雑化し、かつ複雑な構造体に対してその表
面に回路を実装・配線することは困難であるという欠点
を有する。
【0008】したがって、本発明は、複雑な3次元構造
の回路を種々の材質を用いて容易に製作できるようにし
た3次元構造回路装置、及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、請求項1に係る発明は、表面に絶縁層を介
して回路を形成した所定形状の1枚の回路付き金属板体
を、折り曲げ成形により3次元構造としたことを特徴と
する折曲型3次元構造回路装置としたものである。
【0010】また、請求項2に係る発明は、回路付き金
属板体を角柱状に折曲成型してなる角柱体の対向する面
の片方に被検出部、他方に検出部を設け、各面を相対的
に可動な2部材に固定してなる請求項1記載の折曲型3
次元構造回路装置としたものである。
【0011】また、請求項3に係る発明は、被検出部が
磁石であり、検出部がホール素子である請求項2記載の
折曲型3次元構造回路装置としたものである。
【0012】また、請求項4に係る発明は、各軸線方向
が直角となる角柱体を複数配置した3次元構造をなすよ
うに、1枚の回路付き金属板体を折り曲げ成型した請求
項2記載の折曲型3次元構造回路装置としたものであ
る。
【0013】また、請求項5に係る発明は、2個の角柱
体の軸線方向がX、Y軸方向となるように配置した請求
項4記載の折曲型3次元構造回路装置としたものであ
る。
【0014】また、請求項6に係る発明は、3個の角柱
体の軸線方向がX、Y、Z軸方向となるように配置した
請求項4記載の折曲型3次元構造回路装置としたもので
ある。
【0015】また、請求項7に係る発明は、部材への取
付部も一体形成した請求項2記載の折曲型3次元構造回
路装置としたものである。
【0016】また、請求項8に係る発明は、金属板材を
所定形状に切り抜き、その表面に絶縁層を形成し、その
表面に導体層を形成し、該導体層をエッチング加工して
回路パターンを形成したことを特徴とする折曲型3次元
構造回路装置の製造方法としたものである。
【0017】また、請求項9に係る発明は、金属板材の
切り抜き時に折曲用溝を形成してなる請求項8記載の折
曲型3次元構造回路装置の製造方法としたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に沿って説
明する。図1は本発明による折曲型3次元構造回路装置
を製造する最初の工程を示し、本発明においては最初
(a)の斜視図に示すように、製造する3次元構造体の
大きさ、用途等に適合した厚さの金属板1を、エッチン
グ等の手段により製造する3次元構造体の形状に切り抜
き、金属平板体2を成形する。図中の実施例において
は、最終的に直方体の箱形とするため、その一つの展開
形状に切り抜かれている。
【0019】この切り抜きに際して、同時に、後に折曲
加工を行う際に容易に所定の位置で折曲を行うことがで
きるように、折曲部分に浅い溝3をエッチング加工によ
り形成する。この溝3は、折曲部における山折り側ある
いは谷折り側のいずれにも形成することもできるが、図
示実施例においては山折り側に形成している。図1
(b)はこのようにして形成された金属平板体2の断面
図を示す。
【0020】上記のようにして形成された金属平板体2
に対して、その表面側に図1(c)に示すように絶縁層
4をコーティングにより形成する。次いで、この絶縁層
4の表面に図1(d)に示すように銅等の導体箔5を貼
り付ける。このような3層構造となった平板体6は図2
(a)に示される。
【0021】次いで上記導体箔5の部分を予め定められ
た形状にエッチング加工し、導線部及びランド部等の回
路パターンを形成する。その後、図2(b)に示すよう
に、この回路パターン7上の予め定められた位置に抵
抗、コンデンサ、IC,LSI等の所定の電子部品8を
実装し、リフロー半田付けを行う。なお、上記のような
回路パターンの生成、電子部品等の実装は、金属平板体
2の表面側のみならず、必要に応じて裏面側に対しても
同様の形成方法により行うことができる。
【0022】このように形成された2次元の電子部品実
装平板体10を、前記折曲部に沿って折曲加工を行う。
前記のように金属平板体2に対して折曲部分に浅い溝3
を形成しているので、容易に所定形状に折り曲げること
ができ、本実施例においては図2(c)に示すように外
壁に電子部品が実装された直方体の箱形構造体11が成
形される。なお、同様の手法により、内壁に電子部品が
実装された直方体の箱形構造体を成形することもでき
る。上記のような折り曲げは手による操作のほか、機械
により自動的に行うことができ、この3次元構造回路装
置をマイクロマシンに適用する際には、電流により生じ
る力を利用するロレンツ力によって無接触で折り曲げる
こともできる。したがって薄い金属板を用いて例えば折
り紙として典型的な形状である折り鶴形状等、種々の形
状の構造体を形成することができる。
【0023】上記のような折曲型3次元回路装置を、特
に箱形の3次元構造体を形成しつつその構造体の変位検
出を行うことができるようにした変位センサ付き構造体
の例を、図3及び図4に基づいて説明する。この実施例
においては図3(a)に示すような形状に切り抜いた金
属板を用いている。この金属板は、後に図3(b)に示
すような四角柱の形状となる3次元構造体の展開形状で
あり、接合代29を備え、側方に突出片22が形成され
ている。
【0024】このような形状の金属板に対して、前記図
1に示す方法と同様にして絶縁層のコーティング、導体
箔の貼り付け、導体箔のエッチングによる回路パターン
18の生成、回路パターン18上への電子部品31の実
装を順に行い、電子部品実装平板体20を得る。この電
子部品実装平板体20を、予め形成された折り目用の溝
21に沿って折り曲げ、図3(b)に示すような四角柱
状の折曲型3次元構造回路装置となし、後述するような
変位センサ付構造体24を形成することができる。な
お、上記折曲線は、実線が山折り部、破線部が谷折り部
を示し、以下同様とする。
【0025】この変位センサ付構造体24においては、
上面27から下面28に向けて延びる突出片22の先端
に設けた折曲片23が、下面28に近接して配置され、
下面28における前記近接部にホール素子30が配置さ
れており、下面28にはこのホール素子30に隣接して
ホール素子30からの信号を処理する信号処理IC31
を設けている。また、信号処理IC31の信号を制御装
置に出力する接続端子を下面28の側部に配置してい
る。また、突出片22の先端に形成した折曲部23の裏
面には小型の永久磁石33を固定している。なお、この
信号処理IC31及び接続端子32は上面27等、任意
の位置に設けることができる。
【0026】上記のようにして成形された変位センサ付
構造体24は、例えば図4(a)に示すように第1部材
25と第2部材26間に配置され、変位センサ付構造体
24の上面27は第1部材25に、下面28は第2部材
26に各々接着固定される。このとき、上面27から延
びる突出片22の先端の折曲片23は下面28に近接
し、それにより折曲片23の裏面に設けた永久磁石33
は、下面28において上記折曲片23に対向する位置に
設けた電子部品としてのホール素子30に近接して配置
される。
【0027】このように構成した変位センサ付構造体2
4において、例えば図4(b)に示すように、第2部材
26が図中右方向に移動するとき、変位センサ付構造体
24は薄い金属板で成形され、弾性を有しているので、
ばねのように変位量と共に増大する反力を発生しつつ第
2部材26と共に変位する。その際、ホール素子30は
永久磁石33の検出磁力が変化するため、第2部材26
の変位に応じた出力信号を発生する。この出力信号は信
号処理IC31で処理され、接続端子32から外部に出
力される。
【0028】このような構造の変位センサ付構造体24
は種々の分野に用いることができるが、例えば図5に示
すような、組立用ロボット等の搬送アーム先端に設けた
部品把持部における位置誤差吸収用弾性部材に適用する
こともできる。即ち、組立用ロボット等においては、物
品を搬送アームの先端に把持し、例えばこれを組立箇所
の上部の所定の位置まで水平に移動させ、次いで垂直に
降下させて搬送した物品を所定の位置に降ろして組立を
行っている。このような操作は上記のような物品の水平
と垂直搬送に限らず、種々の姿勢での組立のために種々
の形態での搬送が行われており、更に、上記のような組
立用ロボットに限らず、各種の物品の搬送装置において
同様の操作が行われている。
【0029】このような搬送アームを用いた搬送装置に
おいては、図5の模式図に示すように、搬送アーム41
先端に設けた部品把持部に部品を把持し、部品挿入口3
6に部品を挿入するとき、位置誤差を生じ正確に移動す
ることができずに、水平方向にずれた位置で垂直方向に
部品を降下させたとすると、部品の下端が部品挿入口3
6の開口縁に当接し、それ以上降下することができない
ので、この部品の組立を行うことができなくなる。この
とき、部品挿入口を十分に大きくとることも考えられる
が、部品組立製品の精度悪化を生じる等により、あまり
大きくとることができない場合が多い。
【0030】したがって、部品挿入口の周縁に面取り部
37を施し、前記のように部品挿入口36に近接した位
置で部品挿入口周縁に当接するときには、部品の先端が
面取り部37に当接し、搬送アーム41の降下により部
品49が部品挿入口36の中心側に案内されるようにし
ている。その際、搬送アーム41に部品が強固に固定さ
れているときには、部品49が降下しても面取り部37
による案内を行うことができないので、搬送アームと部
品把持部間に弾性可動部材40を設けている。
【0031】それにより、部品49の下端が面取り部3
7に当接した状態で部品49が降下するとき、弾性可動
部材40により部品把持部が概略水平に移動し、部品4
9が部品挿入口36の中心に案内されるようにしてい
る。その後、最終的に部品49の外周が部品挿入口36
の内周に案内されつつ挿入される。このような作動を行
うための弾性可動部材40はRCC(Remote Center Co
mpliance)と呼ばれ、組立作業用ロボット等に広く用い
られている。
【0032】上記のような搬送アームの位置誤差を吸収
するための弾性可動部材40としては、例えば図5の模
式図に示すようなものが提案されている。即ち、この弾
性可動部材40においては、搬送アーム41に固定され
る突起42を備えた上板43と、部品49を把持し、離
脱させることができる把持部45を設けた下板44とを
備え、上板43に例えば3個等の複数個の固定ピン46
を設け、同様に下板44に上記上板43の固定ピン46
に対向して固定ピン47を設け、対向する両固定ピン4
6,47間にゴム等からなる弾性円柱体48を配置し、
両固定ピン46,47を弾性円柱体48内に軸線方向に
挿入して固定している。
【0033】上記弾性可動部材40により、前記のよう
な部品49の組立時に部品49の下端が押圧されつつ、
挿入口の面取り部37で案内されて挿入口の中心側に水
平移動する時、弾性可動部材40における下板44が水
平移動する。その際弾性円柱体48の両端部において
は、内部の固定ピン46,47によって水平方向に移動
することができない状態に保持されているので、弾性円
柱体48における両固定ピン46,47間の弾性変形に
よって水平に移動し、且つ押圧方向への移動を吸収して
いる。
【0034】この時の搬送アーム41が部品49を押し
つける力、即ち部品が挿入口に円滑に挿入されずに弾性
可動部材40により部品が押しつけられる力Fが大きい
と、部品は損傷し、また、部品が挿入される部材も損傷
する。そのため、この押圧力を検出し、その力が大きい
ときには搬送アーム41を移動し、部品の中心線と挿入
口の中心線がより一致するように操作する必要がある。
【0035】このような搬送アームが部品を押しつける
力を検出するに際して、従来は、例えば弾性可動部材の
弾性円柱体48の側部に歪ゲージを貼って固定し、搬送
アーム41による部品の押圧力Fに応じて変形した弾性
円柱体48の変形量を、歪ゲージで測定することが試み
られている。しかしながら、このような歪ゲージは高価
であり、装置のコストアップの要因となる。更に、歪ゲ
ージは少量の変形の測定には適しているものの、上記R
CCのように変形量の大きなものに用いるには必ずしも
適してはいない。一方、上記のような歪ゲージを設ける
ことなく、搬送アームが部品を押しつける力を力センサ
により直接検出することも考えられる。しかしながら、
装置全体に剛性が必要とされ、上記RCCのように柔軟
に変形するものに適用することは困難である。
【0036】その対策として、本出願人は、先に、搬送
アームに固定される上板43と、部品把持部45を設け
た下板44とを弾性可動部材で連結した搬送位置誤差吸
収装置において、上板43または下板44に永久磁石を
固定し、前記永久磁石を固定した側と反対側の下板44
または上板43にホール素子を前記永久磁石に近接して
固定し、ホール素子の出力により搬送アームの位置誤差
による搬送アーム41の部品に対する押圧力Fを検出す
るようにしたものを提案している。それにより、搬送ア
ーム41が部品に対して加える力を、搬送位置誤差吸収
装置の移動量に変換し、この移動量をホール素子により
検出することができ、正確、且つ安価に計測することが
できるようにしている。
【0037】本発明による3次元構造回路装置は、前記
のような搬送アーム位置誤差吸収装置用及びその位置誤
差を吸収する際に生ずる変位を検出するセンサを一体化
した変位センサ付き構造体として用いることができる。
図6には本発明による変位センサ付構造体24を固定部
39により搬送アーム41に固定したものを示してい
る。図6に示す装置における変位センサ付構造体24
は、前記図4に示す装置と同様に作動する。即ち、部品
49が部品挿入口に挿入される際、挿入口の周縁の面取
り部37に当接すると、搬送アーム41が部品を押し下
げる力Fに応じ、変位センサ付き構造体の弾性力に抗し
て部品49及び下板44が図示するように図中右側に移
動する。それにより下板44に固定した変位センサ付構
造体24の下面部28が移動し、ホール素子30も同様
に移動する。図6はこの状態を示しており、その結果水
平面方向への移動がなされない突出片22の先端に設け
た磁石33に対して、ホール素子30の位置がずれるこ
ととなる。この位置のずれによりホール素子30が検出
する磁石33の磁力が変化するので、この磁力の検出信
号により部品49の図中左右方向の移動量、即ち、搬送
アーム41が部品49を押圧する力Fを検出することが
できる。
【0038】搬送アーム位置誤差吸収装置に変位センサ
付構造体24を取り付けた場合には、上記のような原理
に基づいて搬送アームによる部品に対する力を検出する
ことができるものであるが、実際の装置において部品4
9は部品挿入口36の周縁における円錐形状の面取り部
37のいかなる位置に当接するかは不定であり、図6に
示した部品49の移動方向をX軸方向とすると、これと
は直角方向にずれたY方向に移動することもあり、この
ようにX−Y平面の全方向に対する移動が考えられ、上
記のようなX方向のみの移動を検出する変位センサ付構
造体24のみでは十分ではない。
【0039】その対策として、例えば図7(b)に示す
ように、前記図3(b)に示した変位センサ付構造体と
同様の構成のY軸方向変位センサ付構造体51を、前記
変位センサ付構造体24と組み合わせて用いることが好
ましい。このY軸方向変位センサ付構造体51を単独の
センサとして用いる場合には、その上面部52が第1部
材に固定され、下面部53が第2部材に固定されるとき
第2部材がY軸方向に相対的に移動すると前記と同様の
作用によって第2部材のY軸方向の移動量を検出するこ
とができる。このY軸方向変位センサ付構造体51は前
記図3(a)に示す形の板を折り曲げることにより製作
することができるが、図7(a)に示すように切抜か
れ、折り目を付けられた板により製作することもでき
る。
【0040】上記のようなY軸方向変位センサ付構造体
51を前記X軸方向の変位を検出する変位センサ付構造
体24と組み合わせるに際しては、図3(a)に示され
た形状の板における下面部28と、図7(a)に示され
た形状の板における上面部52とを共通の第1共通面部
54として、図8(a)に示すような形状の板を成形
し、折り目を付け、これを折り紙状に折り曲げることに
よって、図8(b)に示すようなX−Y軸方向変位セン
サ付構造体55を製作することができる。このX−Y軸
方向変位センサ付構造体55においては、図中上方の上
方に位置するX軸方向変位センサ付構造体部56と、下
方に位置するY軸方向変位センサ付構造体部57とが第
1共通面部54で連続した状態で成形される。
【0041】このX−Y軸方向変位センサ付構造体55
を前記図6に示すような搬送アーム41に取り付ける際
には、最上端面部58を搬送アーム41に、最下端面部
59を下板44に固定する。それにより、部品49と共
に下板44が移動するとき、X軸方向の移動量は図中上
方のX軸方向変位センサ付構造体部56により検出さ
れ、Y軸方向の移動量はY軸方向変位センサ付構造体部
57により検出されるので、両検出信号を処理すること
により、部品49の水平面内の移動を検出することがで
き、搬送アームが部品に作用している力を正確に検出す
ることができる。
【0042】一方、前記搬送アーム位置誤差吸収装置に
おいては、部品49は搬送アーム41に対して、X−Y
軸方向のほかZ方向にも変位する。このZ方向の変位
は、搬送アーム41が部品49を押圧する力と直接関連
しており、この変位を測定することにより搬送アーム4
1が部品を押圧する力を検出することができる。特に、
部品が部品挿入口36からかなり離れたところに降下
し、面取り部37にもその端部が達しないときには、下
板のZ軸方向への移動は搬送アーム41が部品49を押
圧する力そのものとなる。
【0043】このようなZ方向の変位を測定するには、
例えば図9(b)に示すようなZ方向変位センサ付構造
体60を用いることができる。このZ方向変位センサ付
構造体60においては、第1側面部61から第2側面部
62方向に突出する突出片63を備え、第2側面部62
は第1側面部61より上方に延び、その先端から水平方
向に延びる上部固定面部64を備えている。また、図9
(a)の展開状態の図から明らかなように、第1側面部
61における突出片63が延びている辺の逆側の辺から
はロッド固定片65が突出しており、このロッド固定片
65には4本の折り目が形成され、この折り目で折り曲
げ、先端折曲部分69を第1側面部61に固定すること
により、図9(b)に示されるようなロッド把持部66
を形成する。このロッド把持部66にはこの下方に設け
たZ軸方向への移動部材から突出したロッド67を把持
し固定している。なお、このような構造のZ軸方向変位
センサ付構造体は、図9(a)に示すような形状で、折
り目を設けた板により成形することができる。
【0044】このZ軸方向変位センサ付構造体60を単
独で使用する際には、上部固定面部64を前記搬送アー
ム41に固定し、ロッド把持部66に下板に固定したロ
ッド67を把持して固定する。このように構成すること
により、前記のように搬送アーム41が部品を押圧する
とき、固定されている上部固定面部64及び第2側面部
62に対して、下板44とともに第1側面部61が上方
に移動するので、前記各変位センサ付構造体と同様にそ
の移動量を検出することができる。
【0045】このZ方向変位センサ付構造体60は、前
記X−Y軸方向変位センサ付構造体55と共に使用する
ことができ、その際には図10(b)に示すように、前
記X−Y軸方向変位センサ付構造体55の下方にこれを
設ける。それによりこの変位センサ付構造体は、X−Y
−Z方向の全方位センサ70とすることができる。これ
のような全方位センサ70の製造に際しては、前記図9
(a)に示した形状の板における上部固定面部64とな
る部分を、図8(a)に示したX−Y軸方向変位センサ
付構造体の板における最下面部59とを共通化し、図1
0(a)に示すように全てが一体化した板とし、これに
折り目を付けることにより、図10(b)に示すような
全方位変位センサ付構造体70を折曲げ成形により容易
に製作することができる。なお、このセンサを構成する
各部には、各部の検出信号を外部に送るための回路、配
線が、図10(a)に示される板に対して前記図2
(b)に示すものと同様に形成されているので、前記の
ように板を折り曲げた状態で3次元構造の回路が構成さ
れている。
【0046】上記構造の全方位センサ70に対して、更
に必要であるならばこのセンサを搬送アーム等に固定す
る、図6に示すような固定部39等、種々の部分を更に
追加した構成の3次元構造の回路とすることもできる。
また、本発明は上記実施例に限らず、折り紙式に折り曲
げることができるものならば、種々の形状に成形するこ
とができ、各種の装置に使用することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、請
求項1に係る発明は、折り曲げ成型により3次元構造と
しているので各種用途に適合した複雑な3次元構造の回
路を容易に製造することができ、金属板を用いているの
でその構造が安定し、また、種々の材質の金属板を用い
ることができるので、用途に応じた適切な素材の選択が
可能となる。
【0048】請求項2に係る発明は、回路付き金属板体
を角柱状に折曲成型してなる角柱体の対向する面の片方
に被検出部を設け、他方に検出部を形成し、各面を相対
的に可動な2部材に固定したので、2部材の相対的な移
動を検出する変位センサ付構造体を容易に形成すること
ができる。
【0049】請求項3に係る発明は、被検出部が磁石と
し、検出部をホール素子としたので、2部材の相対移動
により磁石とホール素子が相対移動することにより変位
を検出する変位センサ付構造体を容易に形成することが
できる。
【0050】請求項4に係る発明は、各軸線方向が直角
となる角柱体を複数配置した3次元構造をなすように、
1枚の回路付き金属板体を折り曲げ成型したので、異な
る軸線方向の移動を検出する変位センサ付構造体を容易
に形成することができる。
【0051】請求項5に係る発明は、2個の角柱体の軸
線方向がX、Y軸方向となるように配置したので、平面
方向に移動する部材の変位を正確に、且つ容易に検出す
ることができる。
【0052】請求項6に係る発明は、3個の角柱体の軸
線方向がX、Y、Z軸方向となるように配置したので、
空間内で移動する部材の変位を正確に、且つ容易に検出
することができる。
【0053】請求項7に係る発明は、部材への取付部も
一体形成したので、簡単な構造により変位センサ付構造
体を部材に取り付けることができる。
【0054】請求項8に係る発明は、前記請求項1に係
る発明と同様に、各種用途に適合した複雑な3次元構造
の回路を容易に製造することができ、また、構造の安定
している種々の材質の金属板を用いることができるの
で、用途に応じた適切な素材の選択が可能となる。
【0055】請求項9に係る発明は、金属板材の切り抜
き時に、折曲部に予め溝を形成しているので、金属板を
確実に且つ容易に所定の形状に折り曲げることができ、
且つその溝の形成は金属板材の切り抜き時に行うことが
できるので、容易に折り曲げ溝を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による折曲型3次元構造回路装置を形成
する、折り曲げ前の金属平板体を示し、(a)はその斜
視図、(b)乃至(d)は製造過程を示す断面図であ
る。
【図2】本発明により箱形の折曲型3次元構造回路装置
を形成する過程を示す斜視図である。
【図3】本発明によりX軸方向の変位を検出する変位セ
ンサ付構造体を形成する例を示し、(a)は所定形状に
切り抜いた板材の平面図であり、(b)は折曲げ成形し
た状態を示す斜視図である。
【図4】同変位センサ付構造体の使用状態を示し、
(a)は上下の2部材の相対変位を生じる前の状態の側
面図であり、(b)は相対変位を生じた状態の側面図で
ある。
【図5】従来のRCCの断面図である。
【図6】上記図4に示す変位センサ付き構造体をRCC
に用いた断面図である。
【図7】本発明によりY軸方向の変位を検出する変位セ
ンサ付構造体を形成する例を示し、(a)は所定形状に
切り抜いた板材の平面図であり、(b)は折曲げ成形し
た状態を示す斜視図である。
【図8】本発明によりX−Y軸方向の変位を検出する変
位センサ付構造体を形成する例を示し、(a)は所定形
状に切り抜いた板材の平面図であり、(b)は折曲げ成
形した状態を示す斜視図である。
【図9】本発明によりZ軸方向の変位を検出する変位セ
ンサ付構造体を形成する例を示し、(a)は所定形状に
切り抜いた板材の平面図であり、(b)は折曲げ成形し
た状態を示す斜視図である。
【図10】本発明によりX−Y−Z軸方向の変位を検出
する変位センサ付構造体を形成する例を示し、(a)は
所定形状に切り抜いた板材の平面図であり、(b)は折
曲げ成形した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 金属板 2 金属平板体 3 溝 4 絶縁層 5 導体箔 6 平板体 7 回路パターン 8 電子部品 10 電子部品実装平板体 11 箱形構造体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月8日(2000.6.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 折曲型3次元構造回路装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め回路を形成し
た平板素材を折り曲げることにより、3次元構造体に回
路を形成する、折曲型3次元構造回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、3次元構造の回路を形成する
には、シリコン素材を用いてエッチングを行い立体構造
化し、その表面に回路を形成することが提案されてい
る。この方法は大量生産に適し、電子回路をその素材に
形成することが容易であるという利点を有している。
【0003】また、3次元構造体を形成するには、レー
ザ光線を使って樹脂を固める光造形法も用いられてい
る。この方法はオーバーハング構造や空洞を形成するこ
とが容易であり、複雑な3次元構造に形成することがで
きる利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、3次元構造体を
形成するための従来の技術において、シリコン素材を用
いるものについては、シリコン素材に対する加工は従来
から2次元構造の成形技術は発達しているものの、3次
元構造の加工技術は未だ十分に確立されておらず、特に
彫りの深い3次元構造の形成は極めて困難である。
【0005】また、シリコン素材を用いて3次元加工を
行うには、その素材は酸化シリコンにほぼ限定され、素
材の材質の選択が制限される。更に、シリコン素材は脆
性が高いので、これを物理的に大きく変形することはで
きない。
【0006】一方、上記レーザ光線を用いる光造形法に
おいては、レーザ光線を照射することにより硬化する樹
脂を用いる必要があるため、樹脂の材質が限定される欠
点を有し、かつレーザ光線照射による樹脂の硬化を待っ
てその上に次の樹脂層を形成し、その層へのレーザ光線
照射を行うという工程を繰り返す必要があるため、特に
樹脂の硬化時間待ちにより時間がかかり、大量生産に不
向きであるという問題点がある。
【0007】更に、素材が樹脂であるため、この3次元
構造体に回路を形成するためには、上記のようにして3
次元構造体を成形した後に、この構造体の各表面に回路
を実装・配線して3次元構造の回路を形成する必要があ
り、工程が複雑化し、かつ複雑な構造体に対してその表
面に回路を実装・配線することは困難であるという欠点
を有する。
【0008】したがって、本発明は、複雑な3次元構造
の回路を種々の材質を用いて容易に製作できるようにし
た3次元構造回路装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、請求項1に係る発明は、表面に絶縁層を介
して回路を形成した所定形状の1枚の回路付き金属板体
を、折り曲げ成形により3次元構造とした折曲型3次元
構造回路装置において、回路付き金属板体を角柱状に折
曲成型してなる角柱体の対向する面の片方に被検出部、
他方に検出部を設け、各面を相対的に可動な2部材に固
定したことを特徴とする折曲型3次元構造回路装置とし
たものである。
【0010】また、請求項2に係る発明は、被検出部が
磁石であり、検出部がホール素子である請求項1記載の
折曲型3次元構造回路装置としたものである。
【0011】また、請求項3に係る発明は、各軸線方向
が直角となる角柱体を複数配置した3次元構造をなすよ
うに、1枚の回路付き金属板体を折り曲げ成型した請求
項1記載の折曲型3次元構造回路装置としたものであ
る。
【0012】また、請求項4に係る発明は、2個の角柱
体の軸線方向がX、Y軸方向となるように配置した請求
項3記載の折曲型3次元構造回路装置としたものであ
る。
【0013】また、請求項5に係る発明は、3個の角柱
体の軸線方向がX、Y、Z軸方向となるように配置した
請求項3記載の折曲型3次元構造回路装置としたもので
ある。
【0014】また、請求項6に係る発明は、部材への取
付部も一体形成した請求項1記載の折曲型3次元構造回
路装置としたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に沿って説
明する。図1は本発明による折曲型3次元構造回路装置
の基本構造体を製造する最初の工程を示し、本発明にお
いては最初(a)の斜視図に示すように、製造する3次
元構造体の大きさ、用途等に適合した厚さの金属板1
を、エッチング等の手段により製造する3次元構造体の
形状に切り抜き、金属平板体2を成形する。図中の実施
例においては、最終的に直方体の箱形とするため、その
一つの展開形状に切り抜かれている。
【0016】この切り抜きに際して、同時に、後に折曲
加工を行う際に容易に所定の位置で折曲を行うことがで
きるように、折曲部分に浅い溝3をエッチング加工によ
り形成する。この溝3は、折曲部における山折り側ある
いは谷折り側のいずれにも形成することもできるが、図
示実施例においては山折り側に形成している。図1
(b)はこのようにして形成された金属平板体2の断面
図を示す。
【0017】上記のようにして形成された金属平板体2
に対して、その表面側に図1(c)に示すように絶縁層
4をコーティングにより形成する。次いで、この絶縁層
4の表面に図1(d)に示すように銅等の導体箔5を貼
り付ける。このような3層構造となった平板体6は図2
(a)に示される。
【0018】次いで上記導体箔5の部分を予め定められ
た形状にエッチング加工し、導線部及びランド部等の回
路パターンを形成する。その後、図2(b)に示すよう
に、この回路パターン7上の予め定められた位置に抵
抗、コンデンサ、IC,LSI等の所定の電子部品8を
実装し、リフロー半田付けを行う。なお、上記のような
回路パターンの生成、電子部品等の実装は、金属平板体
2の表面側のみならず、必要に応じて裏面側に対しても
同様の形成方法により行うことができる。
【0019】このように形成された2次元の電子部品実
装平板体10を、前記折曲部に沿って折曲加工を行う。
前記のように金属平板体2に対して折曲部分に浅い溝3
を形成しているので、容易に所定形状に折り曲げること
ができ、本実施例においては図2(c)に示すように外
壁に電子部品が実装された直方体の箱形構造体11が成
形される。なお、同様の手法により、内壁に電子部品が
実装された直方体の箱形構造体を成形することもでき
る。上記のような折り曲げは手による操作のほか、機械
により自動的に行うことができ、この3次元構造回路装
置をマイクロマシンに適用する際には、電流により生じ
る力を利用するロレンツ力によって無接触で折り曲げる
こともできる。したがって薄い金属板を用いて例えば折
り紙として典型的な形状である折り鶴形状等、種々の形
状の構造体を形成することができる。
【0020】上記のような折曲型3次元回路装置の基本
構造体を元にして、特に箱形の3次元構造体を形成しつ
つその構造体の変位検出を行うことができるようにした
変位センサ付き構造体の例を、図3及び図4に基づいて
説明する。この実施例においては図3(a)に示すよう
な形状に切り抜いた金属板を用いている。この金属板
は、後に図3(b)に示すような四角柱の形状となる3
次元構造体の展開形状であり、接合代29を備え、側方
に突出片22が形成されている。
【0021】このような形状の金属板に対して、前記図
1に示す方法と同様にして絶縁層のコーティング、導体
箔の貼り付け、導体箔のエッチングによる回路パターン
18の生成、回路パターン18上への電子部品31の実
装を順に行い、電子部品実装平板体20を得る。この電
子部品実装平板体20を、予め形成された折り目用の溝
21に沿って折り曲げ、図3(b)に示すような四角柱
状の折曲型3次元構造回路装置となし、後述するような
変位センサ付構造体24を形成することができる。な
お、上記折曲線は、実線が山折り部、破線部が谷折り部
を示し、以下同様とする。
【0022】この変位センサ付構造体24においては、
上面27から下面28に向けて延びる突出片22の先端
に設けた折曲片23が、下面28に近接して配置され、
下面28における前記近接部にホール素子30が配置さ
れており、下面28にはこのホール素子30に隣接して
ホール素子30からの信号を処理する信号処理IC31
を設けている。また、信号処理IC31の信号を制御装
置に出力する接続端子を下面28の側部に配置してい
る。また、突出片22の先端に形成した折曲部23の裏
面には小型の永久磁石33を固定している。なお、この
信号処理IC31及び接続端子32は上面27等、任意
の位置に設けることができる。
【0023】上記のようにして成形された変位センサ付
構造体24は、例えば図4(a)に示すように第1部材
25と第2部材26間に配置され、変位センサ付構造体
24の上面27は第1部材25に、下面28は第2部材
26に各々接着固定される。このとき、上面27から延
びる突出片22の先端の折曲片23は下面28に近接
し、それにより折曲片23の裏面に設けた永久磁石33
は、下面28において上記折曲片23に対向する位置に
設けた電子部品としてのホール素子30に近接して配置
される。
【0024】このように構成した変位センサ付構造体2
4において、例えば図4(b)に示すように、第2部材
26が図中右方向に移動するとき、変位センサ付構造体
24は薄い金属板で成形され、弾性を有しているので、
ばねのように変位量と共に増大する反力を発生しつつ第
2部材26と共に変位する。その際、ホール素子30は
永久磁石33の検出磁力が変化するため、第2部材26
の変位に応じた出力信号を発生する。この出力信号は信
号処理IC31で処理され、接続端子32から外部に出
力される。
【0025】このような構造の変位センサ付構造体24
は種々の分野に用いることができるが、例えば図5に示
すような、組立用ロボット等の搬送アーム先端に設けた
部品把持部における位置誤差吸収用弾性部材に適用する
こともできる。即ち、組立用ロボット等においては、物
品を搬送アームの先端に把持し、例えばこれを組立箇所
の上部の所定の位置まで水平に移動させ、次いで垂直に
降下させて搬送した物品を所定の位置に降ろして組立を
行っている。このような操作は上記のような物品の水平
と垂直搬送に限らず、種々の姿勢での組立のために種々
の形態での搬送が行われており、更に、上記のような組
立用ロボットに限らず、各種の物品の搬送装置において
同様の操作が行われている。
【0026】このような搬送アームを用いた搬送装置に
おいては、図5の模式図に示すように、搬送アーム41
先端に設けた部品把持部に部品を把持し、部品挿入口3
6に部品を挿入するとき、位置誤差を生じ正確に移動す
ることができずに、水平方向にずれた位置で垂直方向に
部品を降下させたとすると、部品の下端が部品挿入口3
6の開口縁に当接し、それ以上降下することができない
ので、この部品の組立を行うことができなくなる。この
とき、部品挿入口を十分に大きくとることも考えられる
が、部品組立製品の精度悪化を生じる等により、あまり
大きくとることができない場合が多い。
【0027】したがって、部品挿入口の周縁に面取り部
37を施し、前記のように部品挿入口36に近接した位
置で部品挿入口周縁に当接するときには、部品の先端が
面取り部37に当接し、搬送アーム41の降下により部
品49が部品挿入口36の中心側に案内されるようにし
ている。その際、搬送アーム41に部品が強固に固定さ
れているときには、部品49が降下しても面取り部37
による案内を行うことができないので、搬送アームと部
品把持部間に弾性可動部材40を設けている。
【0028】それにより、部品49の下端が面取り部3
7に当接した状態で部品49が降下するとき、弾性可動
部材40により部品把持部が概略水平に移動し、部品4
9が部品挿入口36の中心に案内されるようにしてい
る。その後、最終的に部品49の外周が部品挿入口36
の内周に案内されつつ挿入される。このような作動を行
うための弾性可動部材40はRCC(Remote Center Co
mpliance)と呼ばれ、組立作業用ロボット等に広く用い
られている。
【0029】上記のような搬送アームの位置誤差を吸収
するための弾性可動部材40としては、例えば図5の模
式図に示すようなものが提案されている。即ち、この弾
性可動部材40においては、搬送アーム41に固定され
る突起42を備えた上板43と、部品49を把持し、離
脱させることができる把持部45を設けた下板44とを
備え、上板43に例えば3個等の複数個の固定ピン46
を設け、同様に下板44に上記上板43の固定ピン46
に対向して固定ピン47を設け、対向する両固定ピン4
6,47間にゴム等からなる弾性円柱体48を配置し、
両固定ピン46,47を弾性円柱体48内に軸線方向に
挿入して固定している。
【0030】上記弾性可動部材40により、前記のよう
な部品49の組立時に部品49の下端が押圧されつつ、
挿入口の面取り部37で案内されて挿入口の中心側に水
平移動する時、弾性可動部材40における下板44が水
平移動する。その際弾性円柱体48の両端部において
は、内部の固定ピン46,47によって水平方向に移動
することができない状態に保持されているので、弾性円
柱体48における両固定ピン46,47間の弾性変形に
よって水平に移動し、且つ押圧方向への移動を吸収して
いる。
【0031】この時の搬送アーム41が部品49を押し
つける力、即ち部品が挿入口に円滑に挿入されずに弾性
可動部材40により部品が押しつけられる力Fが大きい
と、部品は損傷し、また、部品が挿入される部材も損傷
する。そのため、この押圧力を検出し、その力が大きい
ときには搬送アーム41を移動し、部品の中心線と挿入
口の中心線がより一致するように操作する必要がある。
【0032】このような搬送アームが部品を押しつける
力を検出するに際して、従来は、例えば弾性可動部材の
弾性円柱体48の側部に歪ゲージを貼って固定し、搬送
アーム41による部品の押圧力Fに応じて変形した弾性
円柱体48の変形量を、歪ゲージで測定することが試み
られている。しかしながら、このような歪ゲージは高価
であり、装置のコストアップの要因となる。更に、歪ゲ
ージは少量の変形の測定には適しているものの、上記R
CCのように変形量の大きなものに用いるには必ずしも
適してはいない。一方、上記のような歪ゲージを設ける
ことなく、搬送アームが部品を押しつける力を力センサ
により直接検出することも考えられる。しかしながら、
装置全体に剛性が必要とされ、上記RCCのように柔軟
に変形するものに適用することは困難である。
【0033】その対策として、本出願人は、先に、搬送
アームに固定される上板43と、部品把持部45を設け
た下板44とを弾性可動部材で連結した搬送位置誤差吸
収装置において、上板43または下板44に永久磁石を
固定し、前記永久磁石を固定した側と反対側の下板44
または上板43にホール素子を前記永久磁石に近接して
固定し、ホール素子の出力により搬送アームの位置誤差
による搬送アーム41の部品に対する押圧力Fを検出す
るようにしたものを提案している。それにより、搬送ア
ーム41が部品に対して加える力を、搬送位置誤差吸収
装置の移動量に変換し、この移動量をホール素子により
検出することができ、正確、且つ安価に計測することが
できるようにしている。
【0034】本発明による3次元構造回路装置は、前記
のような搬送アーム位置誤差吸収装置用及びその位置誤
差を吸収する際に生ずる変位を検出するセンサを一体化
した変位センサ付き構造体として用いることができる。
図6には本発明による変位センサ付構造体24を固定部
39により搬送アーム41に固定したものを示してい
る。図6に示す装置における変位センサ付構造体24
は、前記図4に示す装置と同様に作動する。即ち、部品
49が部品挿入口に挿入される際、挿入口の周縁の面取
り部37に当接すると、搬送アーム41が部品を押し下
げる力Fに応じ、変位センサ付き構造体の弾性力に抗し
て部品49及び下板44が図示するように図中右側に移
動する。それにより下板44に固定した変位センサ付構
造体24の下面部28が移動し、ホール素子30も同様
に移動する。図6はこの状態を示しており、その結果水
平面方向への移動がなされない突出片22の先端に設け
た磁石33に対して、ホール素子30の位置がずれるこ
ととなる。この位置のずれによりホール素子30が検出
する磁石33の磁力が変化するので、この磁力の検出信
号により部品49の図中左右方向の移動量、即ち、搬送
アーム41が部品49を押圧する力Fを検出することが
できる。
【0035】搬送アーム位置誤差吸収装置に変位センサ
付構造体24を取り付けた場合には、上記のような原理
に基づいて搬送アームによる部品に対する力を検出する
ことができるものであるが、実際の装置において部品4
9は部品挿入口36の周縁における円錐形状の面取り部
37のいかなる位置に当接するかは不定であり、図6に
示した部品49の移動方向をX軸方向とすると、これと
は直角方向にずれたY方向に移動することもあり、この
ようにX−Y平面の全方向に対する移動が考えられ、上
記のようなX方向のみの移動を検出する変位センサ付構
造体24のみでは十分ではない。
【0036】その対策として、例えば図7(b)に示す
ように、前記図3(b)に示した変位センサ付構造体と
同様の構成のY軸方向変位センサ付構造体51を、前記
変位センサ付構造体24と組み合わせて用いることが好
ましい。このY軸方向変位センサ付構造体51を単独の
センサとして用いる場合には、その上面部52が第1部
材に固定され、下面部53が第2部材に固定されるとき
第2部材がY軸方向に相対的に移動すると前記と同様の
作用によって第2部材のY軸方向の移動量を検出するこ
とができる。このY軸方向変位センサ付構造体51は前
記図3(a)に示す形の板を折り曲げることにより製作
することができるが、図7(a)に示すように切抜か
れ、折り目を付けられた板により製作することもでき
る。
【0037】上記のようなY軸方向変位センサ付構造体
51を前記X軸方向の変位を検出する変位センサ付構造
体24と組み合わせるに際しては、図3(a)に示され
た形状の板における下面部28と、図7(a)に示され
た形状の板における上面部52とを共通の第1共通面部
54として、図8(a)に示すような形状の板を成形
し、折り目を付け、これを折り紙状に折り曲げることに
よって、図8(b)に示すようなX−Y軸方向変位セン
サ付構造体55を製作することができる。このX−Y軸
方向変位センサ付構造体55においては、図中上方の上
方に位置するX軸方向変位センサ付構造体部56と、下
方に位置するY軸方向変位センサ付構造体部57とが第
1共通面部54で連続した状態で成形される。
【0038】このX−Y軸方向変位センサ付構造体55
を前記図6に示すような搬送アーム41に取り付ける際
には、最上端面部58を搬送アーム41に、最下端面部
59を下板44に固定する。それにより、部品49と共
に下板44が移動するとき、X軸方向の移動量は図中上
方のX軸方向変位センサ付構造体部56により検出さ
れ、Y軸方向の移動量はY軸方向変位センサ付構造体部
57により検出されるので、両検出信号を処理すること
により、部品49の水平面内の移動を検出することがで
き、搬送アームが部品に作用している力を正確に検出す
ることができる。
【0039】一方、前記搬送アーム位置誤差吸収装置に
おいては、部品49は搬送アーム41に対して、X−Y
軸方向のほかZ方向にも変位する。このZ方向の変位
は、搬送アーム41が部品49を押圧する力と直接関連
しており、この変位を測定することにより搬送アーム4
1が部品を押圧する力を検出することができる。特に、
部品が部品挿入口36からかなり離れたところに降下
し、面取り部37にもその端部が達しないときには、下
板のZ軸方向への移動は搬送アーム41が部品49を押
圧する力そのものとなる。
【0040】このようなZ方向の変位を測定するには、
例えば図9(b)に示すようなZ方向変位センサ付構造
体60を用いることができる。このZ方向変位センサ付
構造体60においては、第1側面部61から第2側面部
62方向に突出する突出片63を備え、第2側面部62
は第1側面部61より上方に延び、その先端から水平方
向に延びる上部固定面部64を備えている。また、図9
(a)の展開状態の図から明らかなように、第1側面部
61における突出片63が延びている辺の逆側の辺から
はロッド固定片65が突出しており、このロッド固定片
65には4本の折り目が形成され、この折り目で折り曲
げ、先端折曲部分69を第1側面部61に固定すること
により、図9(b)に示されるようなロッド把持部66
を形成する。このロッド把持部66にはこの下方に設け
たZ軸方向への移動部材から突出したロッド67を把持
し固定している。なお、このような構造のZ軸方向変位
センサ付構造体は、図9(a)に示すような形状で、折
り目を設けた板により成形することができる。
【0041】このZ軸方向変位センサ付構造体60を単
独で使用する際には、上部固定面部64を前記搬送アー
ム41に固定し、ロッド把持部66に下板に固定したロ
ッド67を把持して固定する。このように構成すること
により、前記のように搬送アーム41が部品を押圧する
とき、固定されている上部固定面部64及び第2側面部
62に対して、下板44とともに第1側面部61が上方
に移動するので、前記各変位センサ付構造体と同様にそ
の移動量を検出することができる。
【0042】このZ方向変位センサ付構造体60は、前
記X−Y軸方向変位センサ付構造体55と共に使用する
ことができ、その際には図10(b)に示すように、前
記X−Y軸方向変位センサ付構造体55の下方にこれを
設ける。それによりこの変位センサ付構造体は、X−Y
−Z方向の全方位センサ70とすることができる。これ
のような全方位センサ70の製造に際しては、前記図9
(a)に示した形状の板における上部固定面部64とな
る部分を、図8(a)に示したX−Y軸方向変位センサ
付構造体の板における最下面部59とを共通化し、図1
0(a)に示すように全てが一体化した板とし、これに
折り目を付けることにより、図10(b)に示すような
全方位変位センサ付構造体70を折曲げ成形により容易
に製作することができる。なお、このセンサを構成する
各部には、各部の検出信号を外部に送るための回路、配
線が、図10(a)に示される板に対して前記図2
(b)に示すものと同様に形成されているので、前記の
ように板を折り曲げた状態で3次元構造の回路が構成さ
れている。
【0043】上記構造の全方位センサ70に対して、更
に必要であるならばこのセンサを搬送アーム等に固定す
る、図6に示すような固定部39等、種々の部分を更に
追加した構成の3次元構造の回路とすることもできる。
また、本発明は上記実施例に限らず、折り紙式に折り曲
げることができるものならば、種々の形状に成形するこ
とができ、各種の装置に使用することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、請
求項1に係る発明は、折り曲げ成型により3次元構造と
しているので各種用途に適合した複雑な3次元構造の回
路を容易に製造することができ、金属板を用いているの
でその構造が安定し、また、種々の材質の金属板を用い
ることができるので、用途に応じた適切な素材の選択が
可能となると共に、回路付き金属板体を角柱状に折曲成
型してなる角柱体の対向する面の片方に被検出部を設
け、他方に検出部を形成し、各面を相対的に可動な2部
材に固定したので、2部材の相対的な移動を検出する変
位センサ付構造体を容易に形成することができる。
【0045】請求項2に係る発明は、被検出部が磁石と
し、検出部をホール素子としたので、2部材の相対移動
により磁石とホール素子が相対移動することにより変位
を検出する変位センサ付構造体を容易に形成することが
できる。
【0046】請求項3に係る発明は、各軸線方向が直角
となる角柱体を複数配置した3次元構造をなすように、
1枚の回路付き金属板体を折り曲げ成型したので、異な
る軸線方向の移動を検出する変位センサ付構造体を容易
に形成することができる。
【0047】請求項4に係る発明は、2個の角柱体の軸
線方向がX、Y軸方向となるように配置したので、平面
方向に移動する部材の変位を正確に、且つ容易に検出す
ることができる。
【0048】請求項5に係る発明は、3個の角柱体の軸
線方向がX、Y、Z軸方向となるように配置したので、
空間内で移動する部材の変位を正確に、且つ容易に検出
することができる。
【0049】請求項6に係る発明は、部材への取付部も
一体形成したので、簡単な構造により変位センサ付構造
体を部材に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による折曲型3次元構造回路装置の基本
構造体を形成する、折り曲げ前の金属平板体を示し、
(a)はその斜視図、(b)乃至(d)は製造過程を示
す断面図である。
【図2】本発明により箱形の折曲型3次元構造回路装置
の基本構造体を形成する過程を示す斜視図である。
【図3】本発明によりX軸方向の変位を検出する変位セ
ンサ付構造体を形成する例を示し、(a)は所定形状に
切り抜いた板材の平面図であり、(b)は折曲げ成形し
た状態を示す斜視図である。
【図4】同変位センサ付構造体の使用状態を示し、
(a)は上下の2部材の相対変位を生じる前の状態の側
面図であり、(b)は相対変位を生じた状態の側面図で
ある。
【図5】従来のRCCの断面図である。
【図6】上記図4に示す変位センサ付き構造体をRCC
に用いた断面図である。
【図7】本発明によりY軸方向の変位を検出する変位セ
ンサ付構造体を形成する例を示し、(a)は所定形状に
切り抜いた板材の平面図であり、(b)は折曲げ成形し
た状態を示す斜視図である。
【図8】本発明によりX−Y軸方向の変位を検出する変
位センサ付構造体を形成する例を示し、(a)は所定形
状に切り抜いた板材の平面図であり、(b)は折曲げ成
形した状態を示す斜視図である。
【図9】本発明によりZ軸方向の変位を検出する変位セ
ンサ付構造体を形成する例を示し、(a)は所定形状に
切り抜いた板材の平面図であり、(b)は折曲げ成形し
た状態を示す斜視図である。
【図10】本発明によりX−Y−Z軸方向の変位を検出
する変位センサ付構造体を形成する例を示し、(a)は
所定形状に切り抜いた板材の平面図であり、(b)は折
曲げ成形した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 金属板 2 金属平板体 3 溝 4 絶縁層 5 導体箔 6 平板体 7 回路パターン 8 電子部品 10 電子部品実装平板体 11 箱形構造体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に絶縁層を介して回路を形成した所
    定形状の1枚の回路付き金属板体を、折り曲げ成形によ
    り3次元構造としたことを特徴とする折曲型3次元構造
    回路装置。
  2. 【請求項2】 回路付き金属板体を角柱状に折曲成型し
    てなる角柱体の対向する面の片方に被検出部、他方に検
    出部を設け、各面を相対的に可動な2部材に固定してな
    る請求項1記載の折曲型3次元構造回路装置。
  3. 【請求項3】 被検出部が磁石であり、検出部がホール
    素子である請求項2記載の折曲型3次元構造回路装置。
  4. 【請求項4】 各軸線方向が直角となる角柱体を複数配
    置した3次元構造をなすように、1枚の回路付き金属板
    体を折り曲げ成型した請求項2記載の折曲型3次元構造
    回路装置。
  5. 【請求項5】 2個の角柱体の軸線方向がX、Y軸方向
    となるように配置した請求項4記載の折曲型3次元構造
    回路装置。
  6. 【請求項6】 3個の角柱体の軸線方向がX、Y、Z軸
    方向となるように配置した請求項4記載の折曲型3次元
    構造回路装置。
  7. 【請求項7】 部材への取付部も一体形成した請求項2
    記載の折曲型3次元構造回路装置。
  8. 【請求項8】 金属板材を所定形状に切り抜き、その表
    面に絶縁層を形成し、その表面に導体層を形成し、該導
    体層をエッチング加工して回路パターンを形成したこと
    を特徴とする折曲型3次元構造回路装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 金属板材の切り抜き時に折曲用溝を形成
    してなる請求項8記載の折曲型3次元構造回路装置の製
    造方法。
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