JP2001156146A - 液晶パネル等の搬送装置 - Google Patents

液晶パネル等の搬送装置

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JP2001156146A
JP2001156146A JP33782299A JP33782299A JP2001156146A JP 2001156146 A JP2001156146 A JP 2001156146A JP 33782299 A JP33782299 A JP 33782299A JP 33782299 A JP33782299 A JP 33782299A JP 2001156146 A JP2001156146 A JP 2001156146A
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crystal panel
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JP33782299A
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English (en)
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Yasuaki Murakami
泰昭 村上
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送中に液晶パネルがカセットに接触しても
損傷を受けるのを防止でき、構成が簡単な過負荷保護機
構を備えた搬送装置を提供する。 【解決手段】 支持ブラケット7の上部にパネル9を保
持する保持手段10が過負荷保護機構11を介して支持され
ている。過負荷保護機構11は支持ブラケット7に固定さ
れたガイド部材12と、ガイド部材12に対して相対移動可
能に支持された支持部材13との間に設けられている。ハ
ンド24は先端に多数の吸引孔27を有し、支持部材13の上
面に固定された取付部材28に基端が固定されている。ハ
ンド24に所定以上の力が加わると、支持部材13がガイド
部材12に対して相対移動可能になり、ハンド24に保持さ
れているパネル9に過負荷が作用するのが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶パネル等の搬送
装置に係り、詳しくは液晶パネル用ガラス基板や半導体
ウエハ等の破損し易い被搬送物を、それらを収納するた
めのカセットに対して搬入、搬出するための液晶パネル
等の搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶パネル製造ラインや半導体装
置製造ラインでは、液晶パネル用ガラス基板や半導体ウ
エハ等(以下、液晶パネル等と称す。)が複数枚収容可
能なカセットに収容されて各工程間を搬送される。液晶
パネル等のカセットに対する搬入、搬出を行う搬送装置
は、例えば特開平10−338346号公報に開示され
たロボットのように、液晶パネル等を吸入保持する保持
部を備えたハンドが往復直線運動することにより前記搬
入、搬出を行う。
【0003】液晶パネル等は破損し易く、搬入、搬出の
際に液晶パネル等がカセットの壁に接触した状態でハン
ドがさらに移動を続けると、液晶パネル等が破損する。
液晶パネル等がカセットの壁に接触すると直ちにハンド
の移動を停止させる機構は、構成が複雑になる。また、
従来の搬送装置で高い直進精度を確保が難しい。そこ
で、従来は、カセットの側壁と液晶パネル等とのクリア
ランスを大きく設定していた。
【0004】特開昭63−294000号公報には、プ
リント基板を往復動体の移動により送り部材を介して移
動可能にするとともに、過負荷状態になったときに保持
部材がバネの力に抗して回動され、光センサが遮光板に
より遮光されて過負荷状態を検出し、その検出信号によ
って駆動モータを停止させる搬送装置が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記クリアラ
ンスが大きいと、液晶パネル等をカセットに収容した状
態での搬送中に、カセット内で液晶パネル等が大きくが
たつき、液晶パネル等が破損する虞がある。また、カセ
ット内で液晶パネル等のがたつきが大きいと、液晶パネ
ル等をカセット内で一括処理する工程で、相応のパネル
等の位置決め機構が必要になり、設備費が高くなる。
【0006】また、液晶パネル等の搬送装置に特開昭6
3−294000号公報に開示された構成を応用するこ
とも考えられる。即ち、搬送装置のハンドをばねの力で
所定位置に保持可能にし、液晶パネル等がカセットの壁
に接触するとばねの力に抗してハンドが移動され、その
移動を検出して駆動モータを停止させる。ところが、こ
の場合、ハンドがばねの力に抗して移動している間にも
液晶パネル等にはばねの付勢力が作用し、モータが停止
するまでその力は徐々に大きくなる。また、モータが停
止しても液晶パネル等はカセットの壁に押圧され続ける
ため、損傷する虞がある。
【0007】本発明は前記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであって、その目的は搬送装置で液晶パネル用ガ
ラス基板や半導体ウエハ等の被搬送物を搬送中に、被搬
送物がカセットに接触しても、カセットからの反力で被
搬送物が損傷を受けるのを防止でき、構成が簡単な過負
荷保護機構を備えたパネル等の搬送装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、液晶パネル用ガラス基板
や半導体ウエハ等の破損し易い被搬送物を、それらを収
納するためのカセットに対して搬入、搬出するための搬
送装置であって、前記被搬送物を保持する保持手段と、
前記保持手段を搬送装置本体に対して往復移動させる駆
動手段と、前記保持手段と駆動手段との間に配設され、
前記駆動手段の駆動力を前記保持手段に伝達するととも
に、前記保持手段に所定以上の力が加わると、前記駆動
手段から前記保持手段への駆動力の伝達を絶ち、保持手
段に作用する移動方向への負荷を無くす過負荷保護機構
とを備えた。
【0009】従って、この発明では、被搬送物を保持し
た状態で駆動手段の作用により保持手段が搬送装置本体
に対して往復移動される。保持手段の移動中に保持手段
に保持されている被搬送物がカセットの壁等に接触し、
その状態で保持手段がさらに移動を続けようとすると、
壁からの反力が被搬送物を介して保持手段に伝達され
る。反力が所定の値以上になると過負荷保護機構の作用
により、駆動手段から保持手段への駆動力の伝達が絶た
れるとともに、保持手段に作用する移動方向への負荷が
無くなり、被搬送物に過負荷が加わるのが防止される。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記保持手段は往復直線運動可能に設
けられている。従って、被搬送物とカセットの壁とのク
リアランスをより小さくできる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記過負荷保護機構は、
前記駆動手段に一体移動可能に固定されたガイド部材
と、ガイド部材に対して相対移動可能に支持されるとと
もに前記保持手段が一体移動可能に取り付けられる支持
部材との間に設けられ、前記ガイド部材に形成された凹
部と、該凹部に一部が係合可能な形状の係合部材と、前
記支持部材に設けられ前記係合部材を収容可能な収容部
と、前記支持部材に設けられ前記係合部材と常に係合す
る状態で付勢手段の作用により前記係合部材を前記凹部
側へ付勢する押圧部材とを備え、前記係合部材が前記凹
部と係合する状態において、ガイド部材と支持部材とが
一体移動可能な状態に保持され、前記係合部材が前記凹
部から離脱した状態ではガイド部材と支持部材とが相対
移動可能となるように構成されている。
【0012】過負荷保護機構は、ガイド部材と支持部材
との間に設けられた係合部材及び押圧部材を介して駆動
手段の駆動力を保持手段に伝達し、係合部材がガイド部
材の凹部と係合した状態で、駆動手段と保持手段とが一
体に移動される。保持手段に所定の値以上の力が作用す
ると、係合部材が凹部から離脱し、保持手段が駆動手段
に対して相対移動可能となる。従って、被搬送物がカセ
ットの壁等に接触して、係合部材が凹部から離脱した後
は、被搬送物に移動方向への負荷が作用せず損傷が防止
される。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記支持部材には前記押圧部材を被検
出部とするセンサが設けられ、該センサは前記係合部材
が凹部から離脱する状態において押圧部材を検出可能に
構成されている。
【0014】係合部材が凹部から離脱、即ち被搬送物の
搬送途中で保持手段が移動不能になると、センサから検
出信号が出力される。従って、この検出信号を利用して
作業者に対する報知手段を駆動させたり、駆動手段の駆
動を停止させたりする処理を自動的に行うことが可能に
なる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を液晶パネル用のガ
ラス基板(以下、単にパネルと称す)の搬送装置に具体
化した一実施の形態を図1〜図5に従って説明する。
【0016】図2及び図3に示すように、搬送装置1の
装置本体としてのフレーム2には、送り軸3が水平に配
設されるとともに、送り軸3の下方にサーボモータ4が
配設されている。送り軸3はサーボモータ4の駆動軸に
ベルト伝動機構5を介して連結されている。
【0017】フレーム2にはガイドレール6が送り軸3
と平行に設けられ、支持ブラケット7がガイドレール6
に沿って移動可能に支持されている。支持ブラケット7
はボールナット8を介して送り軸3に連結され、送り軸
3の正逆回転に伴いガイドレール6に沿って往復直線移
動する。送り軸3、サーボモータ4、ベルト伝動機構5
及び支持ブラケット7が後記する保持手段を往復移動さ
せる駆動手段を構成する。
【0018】支持ブラケット7の上部には被搬送物とし
てのパネル9を保持する保持手段10が過負荷保護機構
11を介して支持されている。過負荷保護機構11は、
支持ブラケット7に一体移動可能に固定されたガイド部
材12と、ガイド部材12に対して相対移動可能に支持
された支持部材13との間に設けられている。
【0019】図4(a),(b)に示すように、支持部
材13は公知のリニアガイドと同様な構成でガイド部材
12に対して往復直線移動可能に支持されている。ガイ
ド部材12の上面には凹部14が形成され、支持部材1
3には一部が凹部14に係合可能な形状の係合部材15
を収容可能な収容部16が形成されている。係合部材1
5にはボールが使用され、収容部16はボールの直径と
ほぼ同じ直径の円柱部を備えている。
【0020】支持部材13上には収容部16を覆う位置
にスプリングケース17が固定され、スプリングケース
17内には押圧部材18及び付勢手段としてのスプリン
グ19が収容されている。押圧部材18はシャフト18
aの下端にフランジ18bが形成された形状に形成さ
れ、シャフトの先端がスプリングケース17に形成され
た孔から突出し、底面が係合部材15と係合するように
配置されている。フランジ18bの上面にはスラストベ
アリング20が配設され、スラストベアリング20とス
プリングケース17の上壁内面との間にスプリング19
が介装されている。なお、スプリングケース17は本体
17aと、本体17aの上部に螺合された袋ナット部1
7bと、セットねじ21とで構成され、袋ナット部17
bの螺合量を調整することにより押圧部材18に対する
スプリング19の付勢力を調整可能となっている。
【0021】そして、過負荷保護機構11は、図4
(a)に示すように、係合部材15が凹部14と係合す
る状態において、ガイド部材12と支持部材13とが一
体移動可能な状態に保持され、図4(b)に示すよう
に、係合部材15が凹部14から離脱した状態ではガイ
ド部材12と支持部材13とが相対移動可能となるよう
に構成されている。
【0022】図1(a),(b)に示すように、支持部
材13上には押圧部材18を被検出部とするセンサ22
が設けられている。センサ22は支持ロッド23を介し
て取り付けられ、係合部材15が凹部14から離脱する
状態において押圧部材18のスプリングケース17から
の突出部を検出可能な位置に配設されている。この実施
の形態ではセンサ22にフォトセンサが使用されてい
る。この実施の形態ではセンサ22の検出信号が図示し
ない制御装置に入力され、その検出信号に基づいて図示
しない報知手段が駆動されるとともに、サーボモータ4
が停止されるようになっている。報知手段には例えばラ
ンプやブザーが使用される。
【0023】図1(a),(b)に示すように、保持手
段10を構成するハンド24は、2枚の板25a,25
bの間に連通路26が形成されるとともに、先端に多数
の吸引孔27が連通路26に連通するように形成されて
いる。板25aはパネル9の載置面が若干高く形成さ
れ、載置面が他の部分より滑らかに仕上げられている。
ハンド24は支持部材13の上面に固定された取付部材
28に基端が固定されている。取付部材28には連通路
26に連通する通路29が形成され、通路29にはニッ
プル30を介して連結されたパイプ(図示せず)を介し
て負圧が作用するようになっている。
【0024】図2に示すように、パネル9を収容するカ
セット31は、ハンド24が最前進位置まで移動した状
態で、ハンド24に保持されたパネル9を受け取り可能
な位置に配設されている。図5に示すように、カセット
31はパネル9を支承する支承部32が上下対称な形状
に形成されている。
【0025】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。保持手段10は図2に鎖線で示す待機位置に
おいて、前工程からパネル9を搬送する搬送手段(図示
せず)からパネル9を受け取る。パネル9は吸引孔27
に作用する負圧によってハンド24の先端の所定位置に
吸引保持される。その状態でサーボモータ4が正転駆動
され、支持ブラケット7及び過負荷保護機構11と共に
ハンド24がカセット31に向かって移動(前進)を開
始する。
【0026】この状態では図4(a)に示すように、係
合部材15が凹部14と係合する位置に保持され、駆動
手段の駆動力が係合部材15を介して支持部材13に伝
達され、ハンド24は支持ブラケット7と共に移動され
る。パネル9がハンド24の所定位置に正確に配置され
た状態であれば、ハンド24が最前進位置まで移動し
て、パネル9がカセット31内の所定位置に配置される
まで支障なく搬送が行われる。そして、ハンド24が最
前進位置まで移動した状態で、吸引孔27への負圧の作
用が停止される。次にカセット31が図示しない昇降機
構の作用により所定量上昇される。カセット31の上昇
途中でパネル9が支承部32と係合され、上昇完了時に
パネル9はハンド24から離れた状態で支承部32に支
承された状態に保持される。次にサーボモータ4が逆転
駆動されて、支持ブラケット7及び過負荷保護機構11
と共にハンド24が待機位置へ復帰される。
【0027】何らかの原因でパネル9がハンド24の所
定位置に正確に配置されずに搬送された場合、パネル9
がカセット31の入口まで搬送された時点で、パネル9
がカセット31の側壁と係合する状態となる。この状態
でハンド24の前進移動が継続されると、カセット31
の側壁からパネル9に反力が作用する。この反力はハン
ド24を介して係合部材15にも作用する。反力の値が
所定の値以上になると、係合部材15が押圧部材18を
押し上げながら移動して凹部14から離脱する。そし
て、図4(b)に示すように、係合部材15が凹部14
から離脱した状態に保持される。この状態ではガイド部
材12と支持部材13とが自由に相対移動可能となり、
パネル9がカセット31と係合した状態でガイド部材1
2がカセット31側に移動しても、支持部材13をカセ
ット31側へ移動させる駆動力の伝達が遮断された状態
に保持される。その結果、ハンド24に吸引保持されて
いるパネル9に過負荷が作用することが回避される。
【0028】また、押圧部材18の突出端がセンサ22
に検出される状態となり、センサ22の検出信号に基づ
いてサーボモータ4が停止されるとともに、図示しない
報知手段が駆動されて異常が発生したことが報知され
る。作業者は報知手段により異常発生を確認すると、パ
ネル9の位置を適正な位置に修正した後、搬送装置1を
再起動させる。
【0029】この実施の形態では次の効果を有する。 (1) パネル9(被搬送物)を保持する保持手段10
と、保持手段10を装置本体に対して往復移動させる駆
動手段との間に過負荷保護機構11が配設され、保持手
段10に所定以上の力が加わると駆動手段から保持手段
10への駆動力の伝達が絶たれる。従って、パネル9の
搬送中にパネル9がカセット31に係合した状態で駆動
手段が所定量駆動されても、パネル9に過負荷が加わる
ことが確実に回避され、パネル9の損傷が防止される。
その結果、カセット31とパネル9とのクリアランスを
従来より小さくでき、パネル9のカセット31内でのが
たつきが防止され、パネル9の破損を防止することがで
きる。
【0030】(2) 保持手段10が往復直線運動可能
に設けられているため、往復回動可能に設けられた場合
に比較して、カセット31とパネル9とのクリアランス
を狭くできる。
【0031】(3) 過負荷保護機構11は、ガイド部
材12の凹部14に係合部材15が係合する状態におい
て、ガイド部材12と支持部材13とが一体移動可能な
状態に保持され、係合部材15が凹部14から離脱した
状態ではガイド部材12と支持部材13とが相対移動可
能となる。そして、保持手段10にスプリング19の付
勢力で決まる所定の値より大きな負荷が加わると、係合
部材15が凹部14から離脱する。従って、スプリング
19の付勢力を、パネル9に加わっても支障の無い負荷
の最大値が保持手段10に加わったときに係合部材15
が凹部14から離脱可能な値に設定することにより、簡
単な構成でパネル9に過負荷が作用しないようにでき
る。
【0032】(4) スプリングケース17が本体17
aと袋ナット部17bを備え、袋ナット部17bの螺合
状態を調整することによりスプリング19の付勢力を調
整できるため、搬送すべきパネル9に対応した適正な値
に付勢力を調整するのが簡単になる。
【0033】(5) 支持部材13には押圧部材18を
被検出部とするセンサ22が設けられ、センサ22は係
合部材15が凹部14から離脱する状態において押圧部
材18を検出可能に構成されている。従って、センサ2
2の検出信号に基づいて、異常に対応する処置、例えば
報知手段の駆動、サーボモータ4の停止等を自動的に実
施することが可能になる。
【0034】(6) センサ22から出力される押圧部
材18の検出信号に基づいて報知手段を駆動するように
したので、異常発生に作業者が早期に気付くことがで
き、搬送装置1の無駄な停止時間が短くなる。
【0035】(7) センサ22の検出信号に基づいて
サーボモータ4を停止させるように構成したので、異常
発生時に支持ブラケット7が所定位置まで移動する前に
停止される。従って、作業者がパネル9を適正な位置に
配置し、搬送装置1を再起動させる作業を行う際に支持
ブラケット7を移動させる量が少なくなり、作業時間を
短縮できる。
【0036】(8) ハンド24はパネル9の載置面の
みが他の部分より滑らかに仕上げられている。従って、
パネル9が傷つかないように滑らかに仕上げる面積が小
さくてすみ、製造コストを低減できる。
【0037】(9) パネル9を負圧で吸着して所定位
置に保持する構成のため、パネル9を把持して保持する
構成に比較してハンド24の構成が簡単でパネル9に傷
が付き難い。
【0038】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ 過負荷保護機構11の係合部材15としてボールに
代えて円柱を使用し、凹部14として溝を形成してもよ
い。
【0039】○ 付勢手段としてスプリング19に代え
て、ゴムやエアダンパーを使用してもよい。 ○ 押圧部材18の形状はシャフト18aがスプリング
ケース17から突出するものに限らず、シャフト18a
を短くして被検出部の役割を持たない形状にしたり、あ
るいは有底の筒状として筒の底面が係合部材15と係合
し、筒の内部にスプリング19が配置される構成として
もよい。
【0040】○ 過負荷保護機構11として係合部材1
5を付勢手段により押圧部材18を介して凹部14側に
付勢する構成に代えて、磁石の吸引力により支持部材1
3をガイド部材12に対して一体移動可能に保持する構
成を採用してもよい。例えば、図6(a),(b)に示
すように、ガイド部材12の上面及び支持部材13の下
面の所定位置に磁石33,34を異なる磁極が対向する
ように固定する。両磁石の吸引力は、パネル9に加わっ
ても支障の無い負荷の最大値が保持手段10に加わった
ときにガイド部材12と支持部材13とが相対移動可能
な大きさに設定されている。また、取付部材28の後端
にセンサ35が取り付けられ、ガイド部材12の上面に
被検出部36が固定される。センサ35は支持部材13
がガイド部材12の所定位置に配置された状態において
常に検出信号を出力し、支持部材13がガイド部材12
に対して相対移動すると検出信号の出力を停止する。
【0041】この実施の形態ではパネル9の搬送中にパ
ネル9の移動方向に所定の値以上の負荷が作用すると、
磁石33,34の吸引力に抗して支持部材13がガイド
部材12に対して相対移動して、センサ35からの検出
信号が停止される。センサ35の検出信号の出力停止に
基づいて、サーボモータ4が停止されるとともに、報知
手段が駆動される。従って、この実施の形態ではパネル
9に過負荷が作用するのが防止されるとともに、係合部
材15やスプリング19を使用する前記の構成に比較し
て構造が簡単になる。また、正常状態においてはセンサ
35から常に検出信号が出力されているため、センサの
故障の場合も報知手段が駆動されて異常を作業者が確認
できる。
【0042】○ 磁石33,34に代えて、ガイド部材
12と支持部材13との間の所定位置に所定の静止摩擦
係数を有する摩擦部を設けてもよい。静止摩擦係数の値
は、パネル9に加わっても支障の無い負荷の最大値が保
持手段10に加わったときにガイド部材12と支持部材
13とが相対移動可能となる大きさに設定されている。
【0043】○ センサ22,35から異常発生信号を
入力した際に、サーボモータ4を途中停止させずに、所
定量駆動させた後、停止させてもよい。この場合もパネ
ル9に過負荷が加わることはない。センサに近接スイッ
チや他のセンサを使用してもよい。
【0044】○ ハンド24が往復直線運動を行う構成
に代えて往復旋回運動を行う搬送装置に適用してもよ
い。 ○ 被搬送物を吸引保持する構成に代えて把持により保
持する構成としてもよい。
【0045】○ 被搬送物として液晶パネル用のガラス
基板に代えて半導体ウエハの搬送用に適用してもよい。 ○ 駆動手段として送り軸3をモータで回転させる構成
に代えて、リニアモータを使用し、リニアモータの可動
子にガイド部材12を固定してもよい。
【0046】○ カセット31側が昇降する構成に代え
て、ハンド24側が昇降可能な構成としてもよい。例え
ば、ガイド部材12を支持ブラケット7に固定されたア
クチュエータで昇降移動される構成とする。
【0047】前記実施の形態から把握できる請求項記載
以外の技術的思想について、以下にその効果とともに記
載する。 (1) 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発
明において、前記保持手段は被搬送物をハンド先端上面
で吸引保持する。この場合、把持により保持する構成に
比較して構成が簡単で被搬送物を傷つけ難い。
【0048】(2) (1)の発明において、被搬送物
が載置されるハンドの載置面はハンドの他の上面より高
く形成されている。この場合、載置面のみを他の部分よ
り滑らかに仕上げることが簡単になる。
【0049】(3) 請求項1〜請求項4のいずれか一
項に記載の発明において、搬送装置には保持手段への駆
動力の伝達が遮断された状態となったことを検出する検
出手段が設けられ、該検出手段の検出信号に基づいて駆
動手段の駆動が停止される。この場合、作業者が被搬送
物を適正な位置に配置し、搬送装置を再起動させる準備
作業として、保持手段を相対移動させる量が少なくな
り、作業時間を短縮できる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項4
に記載の発明によれば、液晶パネル用ガラス基板や半導
体ウエハ等の被搬送物を搬送中に、被搬送物がカセット
に接触しても、カセットからの反力で被搬送物が損傷を
受けるのを防止できるとともに構成が簡単になる。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、保持手段
が往復旋回可能に設けられた場合に比較して、カセット
と被搬送物とのクリアランスを狭くできる。請求項4に
記載の発明によれば、センサの検出信号に基づいて、保
持手段に異常が発生状態ことを確認でき、異常に対応す
る処置を実施することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は一実施の形態の搬送装置の保持手段
の平面図、(b)はその部分破断側面図。
【図2】 搬送装置の概略側面図。
【図3】 (a)は搬送装置の概略平面図、(b)はハ
ンドの支持状態を示すセンサを省略した部分背面図。
【図4】 (a)は過負荷防止機構の移動力伝達状態を
示す断面図、(b)は過負荷遮断時の断面図。
【図5】 カセット及び液晶パネルの模式斜視図。
【図6】 (a)は別の実施の形態の過負荷遮断機構の
部分側面図、(b)は(a)の断面図。
【符号の説明】
1…搬送装置、2…装置本体としてのフレーム、3…駆
動手段を構成する送り軸、4…同じくサーボモータ、5
…同じくベルト伝動機構、7…同じく支持ブラケット、
10…保持手段、11…過負荷保護機構、12…ガイド
部材、13…支持部材、14…凹部、15…係合部材、
16…収容部、18…押圧部材、19…付勢手段として
のスプリング、22…センサ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶パネル用ガラス基板や半導体ウエハ
    等の破損し易い被搬送物を、それらを収納するためのカ
    セットに対して搬入、搬出するための搬送装置であっ
    て、 前記被搬送物を保持する保持手段と、 前記保持手段を搬送装置本体に対して往復移動させる駆
    動手段と、 前記保持手段と駆動手段との間に配設され、前記駆動手
    段の駆動力を前記保持手段に伝達するとともに、前記保
    持手段に所定以上の力が加わると、前記駆動手段から前
    記保持手段への駆動力の伝達を絶ち、保持手段に作用す
    る移動方向への負荷を無くす過負荷保護機構とを備えた
    液晶パネル等の搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記保持手段は往復直線運動可能に設け
    られている請求項1に記載の液晶パネル等の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記過負荷保護機構は、前記駆動手段に
    一体移動可能に固定されたガイド部材と、ガイド部材に
    対して相対移動可能に支持されるとともに前記保持手段
    が一体移動可能に取り付けられる支持部材との間に設け
    られ、前記ガイド部材に形成された凹部と、該凹部に一
    部が係合可能な形状の係合部材と、前記支持部材に設け
    られ前記係合部材を収容可能な収容部と、前記支持部材
    に設けられ前記係合部材と常に係合する状態で付勢手段
    の作用により前記係合部材を前記凹部側へ付勢する押圧
    部材とを備え、前記係合部材が前記凹部と係合する状態
    において、ガイド部材と支持部材とが一体移動可能な状
    態に保持され、前記係合部材が前記凹部から離脱した状
    態ではガイド部材と支持部材とが相対移動可能となるよ
    うに構成されている請求項1又は請求項2に記載の液晶
    パネル等の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部材には前記押圧部材を被検出
    部とするセンサが設けられ、該センサは前記係合部材が
    凹部から離脱する状態において押圧部材を検出可能に構
    成されている請求項3に記載の液晶パネル等の搬送装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110155722A (zh) * 2019-06-17 2019-08-23 深圳市赛弥康电子科技有限公司 一种卡扣对接装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110155722A (zh) * 2019-06-17 2019-08-23 深圳市赛弥康电子科技有限公司 一种卡扣对接装置
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