JP2001155362A - 光ディスクドライブ用ピックアップ、及び光ディスクドライブ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】反射率の異なる光ディスクに対して、ピックア
ップからの出力を概略一定レベルにし、光ディスクドラ
イブ装置側での動作の互換性を保証するピックアップを
提供する。 【解決手段】 ピックアップ１の構成としてレーザダイ
オード２と光ディスク１０からの反射光を電気信号に変
換するフォトディテクタ（信号変換器）３と変換後の電
気信号を増幅する増幅器４とを備え、この増幅器４は光
ディスクドライブ装置側の回路で発生する制御信号５で
増幅率を可変することができる。反射率が小さい光ディ
スクの場合、フォーカスサーチ時にフォーカスエラー信
号を元にディスクの反射率を検出し、光ディスクドライ
ブ装置がピックアップに制御信号５を送る。ピックアッ
プが内蔵する増幅器４は光ディスクドライブ装置からの
制御信号５で増幅率を変更し、ピックアップからの出力
を一定に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクドライ
ブ用ピックアップ、及び光ディスクドライブ装置に関す
るものであり、特に反射率の異なる光ディスクを扱う為
の再生用ピックアップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、光ディスクの代表例として、記録
されたデータの読み出しのみが可能なＣＤ−ＲＯＭ（コ
ンパクトディスク−リードオンリーメモリ）が挙げられ
る。しかしながら、近年はＣＤ−Ｒ（コンパクトディス
クレコーダブル）、ＣＤ−ＲＷ（コンパクトディスクリ
ライタブル）、及びＤＶＤなどの光ディスクが開発され
ている。これらのディスクの反射率はそれぞれ異なって
おり、反射率の小さいディスクの場合、ピックアップか
らの出力信号が小さくなるために、ピックアップ以降の
回路でデータの読み取り能力が落ちるために、ドライブ
装置側のレーザパワーを上げる（特開平９−３３０５２
８号公報に記載）などの対策を実施していた。

【０００３】一般的なコンパクトディスクドライブのピ
ックアップは、レーザダイオード、光学系、光検出部、
及び増幅器を備えている。これにより、レーザダイオー
ドから発射されるレーザ光は光学系を通してコンパクト
ディスクの記録面に照射される。その後、その反射光を
光検出部で感知して電気的信号に変換し、さらにそれを
増幅器で増幅して出力する。該出力された電気的信号に
よりＲＦ信号（無線周波信号）、トラッキングエラー信
号、及びフォーカスエラー信号などが生成される。上記
ＲＦ信号は、ディジタル信号処理器、デコーダ、及びイ
ンタフェースを介して、ＰＣ（パーソナルコンピュー
タ）に伝送される。

【０００４】図２は、従来のピックアップ系の概略回路
図である。図２において、レーザダイオード２から光デ
ィスク１０にレーザ光を照射し、フォトディテクタ３で
光ディスク１０からの反射光を電気信号に変換する。そ
して増幅器４でフォトディテクタ３からの信号を増幅す
る。

【０００５】このように、従来の光ディスクドライブ装
置では、ピックアップで発生される各種の信号を用いて
全ての動作が行われるので、ピックアップからの出力信
号を適宜に制御することは光ディスクドライブ装置の性
能を決める重要な要素となっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光ディスクドライブ装置では、ピックアップの出力
は、レーザ出力と光ディスクの反射率によって決定され
ていた為、ＣＤ、ＣＤ−Ｒ、及びＣＤ−ＲＷ等の反射率
の異なる光ディスクによって、ピックアップからの出力
信号が変動せざるを得なかった。その結果、従来の光デ
ィスク装置を使った場合、各種のコンパクトディスクを
互換性のあるように駆動することができないという問題
点を有していた。

【０００７】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、反射率の異なる光ディスクに対
しても、ピックアップからの出力を概略一定レベルに
し、光ディスクドライブ装置側における動作の互換性を
保証するピックアップを提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項１に記載のピックアップは、複数の反
射率を有する光ディスクからの情報の読み出し、及び光
ディスクへの情報の記録をするための光ディスクドライ
ブ用ピックアップであって、光ディスクにレーザ光を照
射するレーザダイオードと、光ディスクからの反射光を
電気信号に変換する変換素子と、上記変換素子からの電
気信号を増幅する増幅率制御入力端子を備えた増幅器
と、該入力端子から入力される制御信号に応じて増幅率
を可変する増幅率可変手段とを備えたことを特徴とす
る。

【０００９】また、本発明の請求項２に記載の光ディス
クドライブ装置は、複数の反射率を有する光ディスクか
らの情報の読み出し、及び光ディスクへの情報の記録を
するための光ディスクドライブ装置であって、光ディス
クにレーザ光を照射するレーザダイオードと、光ディス
クからの反射光を電気信号に変換する変換素子と、上記
変換素子からの電気信号を増幅する増幅器とを備えたピ
ックアップと、上記ピックアップからの出力信号より光
ディスクの反射率を検出し、上記増幅器の増幅率を、該
検出した反射率に対応した値に制御する増幅器制御信号
を発生する制御信号発生手段とを備え、上記ピックアッ
プは、上記制御信号発生手段から出力された増幅器制御
信号により、上記増幅器の増幅率を制御することを特徴
とする。

【００１０】

【発明の実施の形態】（実施の形態１）以下に、本発明
の実施の形態１にかかる光ディスクドライブ用ピックア
ップ、及び光ディスクドライブ装置について図を用いて
説明する。

【００１１】図１は、本発明の実施の形態１によるピッ
クアップを説明するための概略回路図である。図におい
て、本発明のピックアップ１は、励起光源となるレーザ
ダイオード２と、レーザダイオード２の光出力を電気的
信号に変換させるフォトディテクタ３と、フォトディテ
クタ３の出力を増幅する増幅器４とで構成される。増幅
器４は制御信号入力端子を持ち、外部からの、例えば、
光ディスクドライブ装置内部の信号処理ＩＣ、またはＣ
ＰＵからの制御信号５に応じて、増幅率を可変すること
ができる。

【００１２】レーザダイオードから発射されるレーザ光
は、光学系を介して光ディスクの記録面に照射される。
その後、その反射光を光検出部で感知して電気信号に変
換し、さらにそれを増幅器で増幅して出力する。上記出
力された電気信号によりＲＦ信号（無線周波信号）、ト
ラッキングエラー信号、及びフォーカスエラー信号など
が生成される。該生成された信号は、ディジタル信号処
理器、デコーダ、及びインタフェースを介してＰＣ（パ
ーソナルコンピュータ）に伝送される。

【００１３】図１を参照して本発明によるピックアップ
の動作を説明する。レーザダイオード２からのレーザ光
は光学系を通って光ディスク１０に照射され、その反射
光が再び光学系を通って、フォトディテクタ３に入力さ
れる。フォトディテクタ３は光信号を電気信号に変換
し、その電気信号は増幅器４に入力される。そして、こ
の増幅器４には光ディスクドライブ装置１１の制御信号
５に応じて増幅率を可変出来る増幅率可変回路を内蔵し
ている。即ち、光ディスクドライブ装置１１は、フォー
カスサーチなどのディスク検出時に反射光の出力レベル
を判断し、その出力レベルに対応した制御電圧を発生す
ることができる。そして、その制御信号５をピックアッ
プ１の増幅器４に入力すれば、増幅器４はその制御信号
５に対応した増幅率を持つようになり、フォトディテク
タ３からの入力電圧を増幅する。この結果として、ピッ
クアップ出力６は一定レベルとなる。該ピックアップ出
力された出力信号は、光学アンプ７を介してＲＦ信号
（無線周波信号）、トラッキングエラー信号、及びフォ
ーカスエラー信号８などを生成し、信号処理、及びデジ
タルサーボ制御ＩＣ９に制御され、ＰＣ（パーソナルコ
ンピュータ）に伝送される。

【００１４】このように本発明の実施の形態１によれ
ば、ピックアップ内の増幅器で光ディスクドライブ装置
の制御信号からの増幅率を可変出来るようにしたので、
光ディスクのレーザ光に対する反射率が変化してもピッ
クアップからの出力は概略一定レベルとなり、ピックア
ップからの出力信号を適宜に制御する光学アンプ以後の
回路制御を簡単にでき、その結果、作業性を向上するこ
とができる。また、互換性のあるものとしてＣＤ、ＣＤ
−Ｒ、ＣＤ−ＲＷ等の反射率の異なる各種の光ディスク
を駆動することができる。

【００１５】

【発明の効果】以上のように本発明の請求項１に記載の
光ディスクドライブ用ピックアップによれば、複数の反
射率を有する光ディスクからの情報の読み出し、及び光
ディスクへの情報の記録をするための光ディスクドライ
ブ用ピックアップであって、光ディスクにレーザ光を照
射するレーザダイオードと、光ディスクからの反射光を
電気信号に変換する変換素子と、上記変換素子からの電
気信号を増幅する、増幅率制御入力端子を備えた増幅器
と、該入力端子から入力される制御信号に応じて増幅率
を可変する増幅率可変手段とを備えるようにしたので、
ピックアップからの出力は光ディスクの反射率が異なっ
ても一定となり、ピックアップからの出力信号を適宜に
制御する回路制御が簡単になり、作業性を向上すること
ができる効果がある。

【００１６】また、本発明の請求項２に記載の光ディス
クドライブ装置によれば、複数の反射率を有する光ディ
スクからの情報の読み出し、及び光ディスクへの情報の
記録をするための光ディスクドライブ装置であって、光
ディスクにレーザ光を照射するレーザダイオードと、光
ディスクからの反射光を電気信号に変換する変換素子
と、上記変換素子からの電気信号を増幅する増幅器とを
備えたピックアップと、上記ピックアップからの出力信
号より光ディスクの反射率を検出し、上記増幅器の増幅
率を、該検出した反射率に対応した値に制御する増幅器
制御信号を発生する制御信号発生手段とを備え、上記ピ
ックアップは、上記制御信号発生手段から出力された増
幅器制御信号により、上記増幅器の増幅率を制御するよ
うにしたので、光ディスクのレーザ光に対する反射率が
変化してもピックアップからの出力は概略一定レベルと
なり、反射率の異なる各種の光ディスクを互換性のある
ように駆動することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１によるピックアップを説
明するための概略回路図である。

【図２】従来のピックアップ系の概略回路図である。

【符号の説明】

１ ピックアップ ２ レーザーダイオード ３ フォトディテクタ ４ 増幅器 ５ 制御信号 ６ ピックアップ出力 ７ 光学アンプ ８ ＲＦ信号（無線周波信号）、トラッキングエラー信
号、及びフォーカスエラー信号 ９ 信号処理、及びデジタルサーボ制御ＩＣ １０ 光ディスク １１ 光ディスクドライブ装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の反射率を有する光ディスクからの
   情報の読み出し、及び光ディスクへの情報の記録をする
   ための光ディスクドライブ用ピックアップであって、 光ディスクにレーザ光を照射するレーザダイオードと、 光ディスクからの反射光を電気信号に変換する変換素子
   と、 上記変換素子からの電気信号を増幅する、増幅率制御入
   力端子を備えた増幅器と、 該入力端子から入力される制御信号に応じて増幅率を可
   変する増幅率可変手段とを備えたことを特徴とする、 光ディスクドライブ用ピックアップ。
2. 【請求項２】 複数の反射率を有する光ディスクからの
   情報の読み出し、及び光ディスクへの情報の記録をする
   ための光ディスクドライブ装置であって、 光ディスクにレーザ光を照射するレーザダイオードと、
   光ディスクからの反射光を電気信号に変換する変換素子
   と、上記変換素子からの電気信号を増幅する増幅器とを
   備えたピックアップと、 上記ピックアップからの出力信号より光ディスクの反射
   率を検出し、上記増幅器の増幅率を、該検出した反射率
   に対応した値に制御する増幅器制御信号を発生する制御
   信号発生手段とを備え、 上記ピックアップは、上記制御信号発生手段から出力さ
   れた増幅器制御信号により、上記増幅器の増幅率を制御
   することを特徴とする、 光ディスクドライブ装置。