JP2001154379A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001154379A
JP2001154379A JP2000253876A JP2000253876A JP2001154379A JP 2001154379 A JP2001154379 A JP 2001154379A JP 2000253876 A JP2000253876 A JP 2000253876A JP 2000253876 A JP2000253876 A JP 2000253876A JP 2001154379 A JP2001154379 A JP 2001154379A
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forming apparatus
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Masahiko Akafuji
昌彦 赤藤
So Kai
創 甲斐
Hidetoshi Yano
英俊 矢野
Takahiko Tokumasu
貴彦 徳増
Hiroshi Ikuno
弘 生野
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オゾンや窒素酸化物の発生が少なく低電力で
あり、感光体の感光層を薄膜化しても地肌汚れがなく長
期的に安定した画像が得られるようにする。 【解決手段】 導電性支持体1A上に電荷注入層となる
電荷保持層1Bと表面保護層1Cとを順次積層してなる
感光体1と、所定電圧が印加可能な導電性部材18を表
面保護層1Cに接触させて電荷保持層1Bへ電荷を注入
して感光体面を帯電させる帯電装置Aを設け、その感光
体1の電荷保持層1Bの膜厚をDマイクロメートルと
し、導電性部材18が接触した状態で帯電された感光体
1の感光体面の帯電電位の絶対値をVボルトとしたと
き、V/Dの値で示される電界強度を、異常画像となる
地汚れが生じない12〜40(ボルト/マイクロメート
ル)の所定の範囲の値にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式の
複写プロセスを行う画像形成装置に関し、特に感光体面
を帯電する帯電プロセス及び現像プロセスを繰返し行な
っても、優れた感光体の耐摩耗性と画質再現性と画像品
質等が得られる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に画像形成装置に使用される電子
写真感光体は、繰返し使用することによる帯電性能の低
下や画像特性の劣化等の様々な問題を抱えている。この
種の感光体が持つ問題の一つである画像特性劣化として
は、反転現像方式における地肌汚れが挙げられる。
【0003】この地肌汚れは、一般的に現像剤中のトナ
ーの帯電極性が正規の帯電極性と逆極性になる、いわゆ
る逆帯電トナーとなったときに、この逆帯電トナーが露
光されていない感光体面(ポジ画像でいう白画像部)に
付着することにより発生するものである。また、感光体
側の原因により生じる地肌汚れは、現像時に上記白画像
部で局所的に生じた帯電不良部分にトナーが付着するこ
とにより微少な黒ポチとして発生する。これは特に、画
像信号が光スポットのON/OFFによるデジタルな書
き込み時などの、感光体上にドット潜像を形成する画像
形成方法において顕著となる。
【0004】そして、この感光体に起因する地肌汚れの
多くは、感光体の長期的な繰り返し使用によって生じる
感光体の帯電能力低下によるものであることが知られて
いる。この帯電能力の低下は、コロナ放電器や帯電ロー
ラ等の帯電部材を使用した各種の帯電システムから帯電
動作時にそれぞれ発生するオゾンや窒素酸化物(NO
x)、及びその他の生成物等により感光体の感光層が劣
化したり、実機内での機械的ハザードによる感光層膜厚
が減少したりすることにより起こるものであるとされて
いる。
【0005】一方、近年においては電子写真プロセスに
おいて形成する画像の高画質化の手段として、感光体の
感光層の薄膜化が望まれている。これは感光層を薄膜化
することによって感光層中での静電潜像の拡がりを防止
することにより、細線や微細ドットの再現性の向上を図
るものである。しかしながら、このように感光層を薄膜
化すると、感光体の帯電能力は低下する。そのため、こ
の場合には上記地肌汚れに対しては余裕度が小さいもの
になってしまう。
【0006】従来、上述した感光層の薄層化と共に感光
体の帯電能力の低下を含めた劣化対策性として、有機系
感光体における感光層の劣化を改善する技術として、電
荷保持層を含む最表面層に種々の酸化防止効果を有する
添加剤を含有させる方法が提案されている(例えば、特
公昭50−33857号公報、特公昭51−34736
号公報、特開昭56−130759号公報、特開昭57
−122444号公報、特開昭62−105151号公
報、特開平3−278061号公報等を参照)。
【0007】また、オゾン発生等による感光層劣化を防
止するための帯電方式として、例えば特開平6−003
921号公報には、感光体へ直接電荷注入を行う帯電方
式が開示されている。この帯電方式は、電荷注入層を感
光体の表面に設け、その感光体に接触させた帯電ロー
ラ,帯電ブラシ,帯電磁気ブラシ等の接触導電部材に電
圧を印加し、電荷注入層へ接触導電部材を接触させた状
態で電荷を注入する帯電方式である。
【0008】この帯電方式では、ほとんど放電現象を伴
わずに印加電圧に対してほぼ1対1の帯電が可能であ
る。そのため、電荷注入方式以外の従来よりある接触帯
電方式と比べるとオゾンやNOxの発生量が非常に少な
くなる。また、感光体の感光層の劣化が抑えられるた
め、その感光層を薄膜化しても地肌汚れが生じにくくな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電荷注入方式の場合には、電荷注入のために感光体
の電荷注入層は、樹脂中に酸化スズ等の金属酸化物を分
散させたものを使用する必要があるので、その電荷注入
層が金属酸化物の分散ムラなどにより感光体表面に帯電
ムラができやすいという問題点があった。また、感光体
の薄層化された感光層には、そこに接する帯電部材やト
ナー現像部材や転写部材により高いストレスが加えられ
るので、それによる感光層の劣化により依然として感光
体の耐久性には問題が残ってしまうということがあっ
た。
【0010】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、オゾンや窒素酸化物の発生量が少なく低
電力で感光体を帯電することができ、感光体の感光層を
薄膜化しても地肌汚れが生じることなしに長期的に安定
した画像形成が可能な画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、回転自在に支持された導電性支持体上に
電荷注入層と表面保護層とを順次積層してなる感光体
と、所定電圧が印加可能な導電性部材を上記感光体の表
面保護層に接触させて上記電荷注入層へ電荷を注入して
感光体面を帯電させる帯電装置と、その帯電した感光体
面を露光して感光体電位を部分的に変化させて静電画像
を形成する書込装置と、上記静電画像をトナー像に現像
する現像装置とを少なくとも有し、上記感光体上のトナ
ー像を転写材に転写可能な画像形成装置において、上記
感光体の電荷注入層の膜厚をDマイクロメートルとし、
上記導電性部材が接触した状態で帯電された上記感光体
の感光体面の帯電電位の絶対値をVボルトとしたとき、
V/Dの値を異常画像となる地汚れが生じない所定の範
囲の値としたものである。
【0012】上記異常画像となる地汚れが生じない所定
の範囲のV/Dの値は、12乃至40ボルト/マイクロ
メートルにするとよい。また、上記感光体の表面保護層
は、水素を含有するダイヤモンド状カーボン又は非晶質
カーボンを含んでいるようにするとよい。さらに、上記
感光体の電荷注入層の膜厚は、15乃至40マイクロメ
ートルにするとよい。
【0013】また、上記帯電装置の導電性部材は、磁気
ブラシにしたり、ファーブラシにしたりするとよい。さ
らに、上記感光体上に付着した転写残トナーを上記帯電
装置により感光体とほぼ同電位に帯電させると共に、上
記現像装置は感光体上で上記書込装置により露光されな
かった上記感光体とほぼ同電位の転写残トナーを現像バ
イアスによって回収するクリーニング手段を兼ねるよう
にするとよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明の一実施形態例
である画像形成装置の概略構成図である。この画像形成
装置は、図示しない装置本体内に後述する導電性支持体
1A(図2参照)の部分が同図で時計回り方向に回転自
在に支持されて回転駆動されるドラム状の感光体1を設
けており、その感光体1の導電性支持体1A上には、図
2に示すように、この実施の形態では電荷注入層として
機能する電荷保持層1Bと表面保護層1Cとを、下引き
層1Fと電荷発生層1Dを介して順次積層している。
【0015】その感光体1の周辺には、所定電圧が印加
可能な導電性部材18を感光体1の表面保護層1Cに接
触させて電荷保持層1Bへ電荷を注入して感光体面を帯
電させる帯電装置Aと、その帯電した感光体面を露光し
て感光体電位を部分的に変化させて静電画像を形成する
図1に示した書込装置3と、感光体1上の静電画像をト
ナー像に現像する現像装置Bと、感光体1上のトナー像
を転写材に転写する転写装置として機能する転写ローラ
2とを備えている。
【0016】この画像形成装置は、画像形成動作を開始
すると、感光体1の表面(感光体面)を帯電装置Aが一
様に帯電し、その帯電された面に対して書込装置3から
書き込もうとする画像情報に応じた露光が、レーザビー
ムによる走査露光、あるいは原稿画像のスリット露光等
により行なわれる。
【0017】その書込装置3による光書き込みにより、
感光体面に上記画像情報に応じた静電潜像が形成され
る。そして、現像装置Bの現像剤担持体7に電源5から
電圧が印加されることにより、感光体面上の静電潜像の
うち露光された部分にトナーが選択的に供給され、静電
潜像がトナーにより現像されて可視像となる。
【0018】一方、転写材Pが給紙部から所定のタイミ
ングで給紙され、それを図示しないレジストローラがタ
イミング調整して、感光体1上のトナー像と一致する正
確なタイミングで、その感光体1と転写ローラ2との間
に搬送し、その転写材P上にトナー像が転写ローラ2に
より転写される。
【0019】そして、そのトナー像が転写された転写材
Pは、感光体面から分離されて定着装置4へ搬送され、
そこでトナー像が定着される。その後、その転写材P
は、装置本体外部に排出されるか、あるいはオペレータ
により裏面にも画像を形成するモードが選択されている
ときには、図示しない再搬送手段により表裏が反転され
て再搬送され、今度は裏面にもトナー像が形成された後
に装置本体外部の排紙トレイ等に排出される。
【0020】次に、現像装置Bについて詳しく説明す
る。現像装置Bは、現像ケーシング6内に、現像剤担持
体7を感光体1の表面に対向させて設けると共に、その
現像剤担持体7の後方領域に前スクリュ8と後スクリュ
9とを、それぞれ回転可能に設けている。また、現像ケ
ーシング6の後端部に、新規トナーを蓄えたトナーカー
トリッジ10を着脱自在に装着している。
【0021】前スクリュ8と後スクリュ9は、現像ケー
シング6内の長手方向の図中奥側一端に開口部を持つ仕
切り板を境にして両側に配置されている。その後スクリ
ュ9には、トナーカートリッジ10から新規トナーが供
給され、その供給された新規トナーは後スクリュ9の回
転により図1で奥側に搬送されていく過程で、現像剤と
混合撹拌される。その混合撹拌された現像剤は、仕切り
板の図1で奥側に形成されている開口部を通して前スク
リュ8に供給される。その前スクリュ8に供給された現
像剤は、前スクリュ8の回転により図1で手前側に搬送
され、その現像剤が現像剤担持体7に汲み上げられる。
【0022】その現像剤担持体7は、静電潜像担持体と
しての働きをする感光体1に近接して配置されており、
両者の対向する部分には現像領域が形成されるようにな
っている。その現像剤担持体7の非磁性スリーブ13
は、例えばアルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹
脂などの非磁性体により円筒状に形成する。そして、そ
の現像剤担持体7が、図示しない回転駆動機構により、
図1に矢印で示す方向に回転されるようになっている。
【0023】この実施の形態では、感光体1のドラム径
を30mmに、感光体線速度を125mm/secに設
定している。また、現像剤担持体7の外径を16mm
に、線速度を312.5mm/secに設定している。
したがって、感光体1に対する現像剤担持体7の非磁性
スリーブ13の線速度比は2.5となる。
【0024】なお、この非磁性スリーブ13の線速比
は、1.1以上であれば十分な画像濃度が得られる。ま
た、感光体1と現像剤担持体7との間隔である現像ギャ
ップを0.6mmに設定している。この現像ギャップ
は、現像剤粒径の30倍以下に設定することが好まし
く、それよりも現像ギャップを広くすると十分な画像濃
度が得られにくくなる。
【0025】回転自在な現像剤担持体7内には、磁石ロ
ーラ体11が固定状態で設けられており、その磁石ロー
ラ体11の働きにより現像剤担持体7の表面上に磁界が
形成される。そして、その磁界により現像剤中のキャリ
アが、磁石ローラ体11から発せられる磁力線に沿うよ
うにして現像剤担持体7上にチェーン状に穂立ちされる
と共に、そのチェーン状に穂立ちされたキャリアに対し
て帯電トナーが付着して磁気ブラシが形成される。
【0026】この磁気ブラシを形成した状態で、現像剤
担持体7が図1の矢印方向に回転し、現像剤担持体7上
の現像剤が現像領域へ移送される。また、この移送方向
で現像領域の手前には、現像剤チェーン穂の高さ、すな
わち現像剤の量を規制するドクタブレード12が設置さ
れている。そして、そのドクタブレード12との現像剤
担持体7の表面との間隔であるドクタギャップを、例え
ば0.55mmに設定している。
【0027】なお、磁石ローラ体11には、1つの主磁
極及び5つの副磁極をそれぞれ配置している。具体的に
は、現像領域に現像剤を穂立ちさせる主磁極と、現像剤
担持体7上に現像剤を汲み上げる副磁極と、汲み上げた
現像剤を現像領域まで搬送する副磁極と、現像後の領域
を搬送する2つの副磁極とを、それぞれ設けている。
【0028】このように、磁石ローラ体11は合計で6
極の磁石を備えているが、実際に現像に寄与する磁極は
主磁力であり、主磁力によって感光体1上の静電潜像が
現像される。この実施の形態による磁石ローラ体11
は、現像剤担持体7上で85mT以上の磁力を有する磁
石を用いている。このように60mT以上の磁力の磁石
を使用すれば、キャリア付着などの異常画像が発生しな
いことが実験により確認されている。
【0029】なお、磁石ローラ体11は、この実施の形
態で説明した6極の構成に限るものではなく、現像剤の
汲み上げ性や、黒ベタ画像追従性を向上させるために、
上記副磁極郡とドクタブレード12との間にさらに磁極
を増やして8極以上にしてもよい。
【0030】次に、この実施の形態で使用する感光体1
について、詳しく説明する。この実施の形態による画像
形成装置では、感光体1に機能分離型感光体を使用して
いる。その感光体1は、図2に示すようにドラム状の導
電性支持体1A上に下引き層1Fを介して積層された電
荷発生層(CGL)1Dと、その上に積層された電荷保
持層(CTL)1Bと、さらにこの上に積層された表面
保護層1Cを形成している。そして、この感光体1は、
その電荷発生層1Dと電荷保持層1Bとで感光層を構成
する積層タイプである。
【0031】なお、この発明でいう電荷注入層は、感光
体電位に寄与する電荷を保持あるいは輸送可能な層であ
って、この実施の形態のように積層タイプのものにおい
ては、主として膜厚Dで示される電荷保持層1Bをいう
ものとする。但し、この発明に使用可能な感光体は積層
タイプに限るものではなく、単層タイプの感光体を使用
することもできるので、その場合には電荷発生層も電荷
注入層の概念に含めることになる。いずれにしても、電
荷発生層1Dは電荷保持層1Bと比較してかなり薄い層
であり、感光体電位に大きな影響を及ぼさない限度にお
いて特別な差異をもたらすものではない。
【0032】この実施の形態による感光体1の表面保護
層1Cは、水素を含有するダイヤモンド状カーボン又は
非晶質カーボン構造の物質を含んでいる。詳しくは、s
混成軌道を有するダイヤモンドと類似のC−C結合
を有する方が望ましく、また、sp混成軌道によるグ
ラファイト類似の膜構造でもよい。但し、このような結
晶質の構造は表面保護層1Cに機械的強度及び摩擦耐性
を与えるためのものであるため、これと同等の強度及び
摩擦耐性を得るものであれば、必ずしも結晶質構造に限
るものではなく、非晶質性のものであっても構わない。
【0033】また、上記表面保護層1Cは添加物元素を
含有した層である。その添加物元素としては、例えば、
窒素、フッ素、硼素、リン、塩素、臭素、沃素から選ば
れる少なくとも1種が挙げられる。また、表面保護層1
Cの体積抵抗は、電荷保持層1Bと比較して小さく、1
〜1012Ω・cmであり、その膜厚は0.5〜
5μmである。
【0034】また、表面保護層1Cのヌープ硬度は40
0kg/mm 以上である。このような強固な分子構
造をもった滑面状の表面保護層1Cによれば、感光体1
の表面の摩耗耐性が向上し、そこに接触する各種のプロ
セス手段、すなわち帯電装置A、現像装置B、転写ロー
ラ2、その他当接ブレード手段等の接触があっても感光
体1の寿命を延ばすことができる。また、感光体1の劣
化を遅らせることで、その帯電能力を長期的に維持する
ことができると共に、高画質性を維持することができ
る。
【0035】このように、対劣化性に優れ、且つ体積抵
抗率の小さい表面保護層1Cを有する感光体1に対し
て、その表面に電圧が印加された帯電装置Aの導電性部
材18が接触していると、その導電性部材18への印加
電圧が低くても、感光体1の表面となる感光体面を静電
潜像の形成に必要とされる電位にまで帯電させることが
できる。
【0036】その際、感光体1の帯電は、主として電荷
注入により行なわれる。この電荷注入による帯電方法に
よれば、帯電装置Aの導電性部材18への印加電圧は低
くて済むため、導電性部材18と感光体1との間にほと
んど放電が発生しないので、オゾンの発生を効果的に抑
えることができる。それにより、実質的にオゾンの発生
を阻止することが可能となる。
【0037】ところで、この画像形成装置では、感光体
1の電荷注入層となる電荷保持層1Bの膜厚をDマイク
ロメートルとし、帯電装置Aの導電性部材18が接触し
た状態で帯電された感光体1の感光体面の帯電電位の絶
対値をVボルトとしたとき、V/Dの値を異常画像とな
る地汚れが生じない所定の範囲の値になるようにしてい
るが、その詳しい説明については後述する。
【0038】次に、感光体1に電荷注入を行なう帯電装
置Aの具体的な構成例について、以下説明する。図3
は、帯電装置Aの感光体1の表面保護層1Cに接触させ
る導電性部材を磁気ブラシとした実施の形態を示す構成
図である。この磁気ブラシを使用した帯電装置Aは、回
転自在な非磁性スリーブ13と、その非磁性スリーブ1
3に内包されて固定支持されたマグネットロール15
と、導電性部材として機能する帯電キャリア14とによ
って構成されている。
【0039】帯電キャリア14は、非磁性スリーブ13
上に磁気拘束され、感光体1に接触する磁気ブラシを構
成する。この磁気ブラシを使用する帯電装置Aの磁力の
強さは、非磁性スリーブ13の表面において好ましくは
400〜1500ガウス、より好ましくは600〜13
00ガウスである。
【0040】また、マグネットロール15の磁極は2極
以上であるとよい。特に磁極の位置は、帯電装置Aの中
心と感光体1の中心とを結ぶ線から、感光体1の回転方
向20°までの範囲にあることが好ましく、さらに磁極
のピークは上記中心間線から感光体1の回転方向10°
までの範囲を向くように設定するとよい。
【0041】この帯電装置Aでは、帯電キャリア14で
形成される磁気ブラシは、非磁性スリーブ13と感光体
1のドラム表面との間の距離が0.6mmになるよう
に、長手方向の端部に設けた図示しない面板部材により
感光体1との表面間距離を出すようにしている。
【0042】この状態で、帯電キャリア14は感光体面
に接触幅Wで接触し、マグネットロール15を固定した
状態のまま非磁性スリーブ13を感光体1の回転方向と
同一の図3で時計回り方向に回転させる。そして、帯電
時には、印加手段17により非磁性スリーブ13に所望
の電圧を印加することで感光体1の表面保護層1C(図
2)に電荷が注入され、感光体1の表面が最終的に磁気
ブラシと同電位に帯電(充電)される。
【0043】磁気ブラシを形成する帯電キャリア14
は、フェライト、マグネタイトの如き導電性金属の単
一、あるいは混晶の種々の材料が使用可能である。一度
焼結した帯電キャリアを還元又は酸化処理し後述の抵抗
値に調節したものである。その帯電キャリア14の構成
としては、例えば導電性及び磁性を有する微粒子をバイ
ンダーポリマーと混練し、粒状に成型すればよい。こう
して得られた導電性及び磁性を有する微粒子がバインダ
ーポリマー中に分散された粒子を用いても、あるいは上
記の導電性磁性粒子をさらに樹脂でコートする構成をと
ることもできる。この時は、コートした樹脂層の抵抗を
カーボンの如き導電剤の含有量を調整することで、帯電
キャリア14全体の抵抗調整を行うことができる。
【0044】この実施の形態の帯電装置Aでは、帯電キ
ャリア14の平均粒径は、1〜100μmのものが使用
可能であり、好ましくは5〜50μmのものが帯電性と
粒子の保持の両立という点で優れている。また、上記平
均粒径の決定にあたっては、帯電キャリア14の平均粒
径を光学顕微鏡または走査型電子顕微鏡により、ランダ
ムに100個以上抽出して水平方向最大弦長をもって体
積粒度分布を算出し、その50%の平均粒径をもって決
定した。
【0045】また、上記帯電キャリア14の体積抵抗値
は、好ましくは、1010Ω・cm以下、より好ましく
は10〜10Ω・cmである。この帯電キャリア1
4の体積抵抗値が1010Ω・cmを超える場合には、
帯電に必要な電流を流すことができなくなるため帯電不
良による画質劣化を生じる。なお、この体積抵抗値は、
底面積288mmの筒状の容器に帯電キャリア14を
2g充填して加圧し、上下から100ボルトの電圧を印
加して、この系に流れる電流から算出し正規化すること
により定義している。
【0046】また、この帯電キャリア14の磁気特性
は、飽和磁化が好ましくは30Am/kg以上、より
好ましくは40〜300Am/kgがよく、保持力と
残留磁化については特に制限されるものではない。な
お、この発明における磁化測定は、振動磁力計VSM−
3S−15(東英工業社製)により、5Kエルステッド
下において行い、その磁化量を飽和磁化とした。また、
以上の磁気ブラシ帯電装置Aの構成においては、非磁性
スリーブ13を用いずに直接マグネットロール15に帯
電キャリア14を担持して帯電を行うことも可能であ
る。
【0047】次に、ファーブラシ16を用いた帯電装置
A′について図4を参照して説明する。このファーブラ
シを用いた帯電装置A′においても、感光体1に接触す
る導電性部材としてのファーブラシ16は、非磁性スリ
ーブ13とドラム表面の距離が0.6mmになるよう
に、長手方向の端部に設けた図示しない面板部材を介し
て感光体1との表面間距離を出す。
【0048】この状態でファーブラシ16が感光体面に
接触幅Wで接触し、非磁性スリーブ13を感光体1と同
一方向の図4で時計回り方向に回転させる。そして、帯
電時には印加手段17により非磁性スリーブ13に所望
の電圧を印加することで感光体1の表面保護層1Cに電
荷が注入され、感光体表面は最終的にファーブラシ16
と同電位に帯電(充電)される。ファーブラシ16は、
毛長が2〜5mm、ブラシ密度が5万〜20万本/in
ch で、その体積抵抗値が1010Ω・cm以下の
ものを使用するが、その体積抵抗値は、好ましくは10
〜10 Ω・cmにするとよい。
【0049】次に、帯電装置の導電性部材に比較的低い
電圧を印加しても感光体を必要とする帯電電位にまで帯
電させることができる感光体の表面保護層の体積抵抗率
を求めるために行なった実験結果について説明する。図
5は、この帯電プロセスにおける等価回路を示したもの
である。ここでは感光体1の線速度や上記導電性部材の
接触幅Wなどの諸元は次のように設定されているものと
し、感光体1の感光体面の帯電電位Vは、下記に示す数
1,数2により求めた電荷保持層1Bの電圧V及び電
荷量Qを使用して、数3により計算で求める。
【0050】X:感光体1の表面の線速度 W:感光体1に対する導電性部材の接触幅 V:導電性部材への印加電圧 T:表面保護層1Cの厚さ T:電荷保持層1Bの厚さ C:表面保護層1Cの静電容量(比誘電率ε) C:電荷保持層1Bの静電容量 R:表面保護層1Cの体積抵抗率 G:表面保護層1Cの導電率(=W/(R・T)) V:電荷保持層1Bの電圧 t:導電性部材18の接触時間(最大W/X)
【0051】導電性部材が接触している感光体1の部分
においては、電荷注入層としての電荷保持層1Bの帯電
電位をVとすると、Vは次の数1のように表わされ
る。
【0052】
【数1】
【0053】ここで、上記導電性部材から離れた感光体
1の部分においては、図5に示す等価回路における抵抗
、すなわち表面保護層1Cを通過した電荷のみが電
荷保持層1Bの電位Vに寄与するものと考えられるの
で、その電荷量をQとすると、数2となる。このとき、
感光体電位Vは、数3により求まる。
【0054】
【数2】Q=C・V−C(V−V)=(C
+C)V−C・V
【0055】
【数3】V=Q/C=(1+C/C)V−(C
/C)V
【0056】一般的に、感光体1の実用的な電位は−3
00ボルト〜−1000ボルト程度であるが、目的とす
る感光体電位Vを、そのような電位にするためには、各
諸元数値を次のような例に従って定めればよい。
【0057】
【表1】
【0058】例えば、表1に示した例1のように、感光
体1の表面保護層1Cの体積抵抗率Rを1010(Ω・
cm)に設定すれば、導電性部材を介した電荷注入だけ
で、感光体1を導電性部材への印加電圧−1000ボル
トとほぼ同等の−960ボルトに帯電させることができ
る。それにより、所定の静電潜像を確実に形成可能なレ
ベルに達する。
【0059】このようにすることで、次のような相乗効
果が生まれる。すなわち、従来のコロナ放電を使用した
帯電装置では、高圧電源を必要としたため大量のオゾン
が発生した。あるいは、高抵抗の感光体1を用いて行う
接触式の帯電装置の場合にも少量のオゾンが発生した。
そして、この帯電装置の場合には、帯電ムラを無くすた
めに導電性部材に交流電圧を印加したりする必要もあっ
た。
【0060】これに対し、この発明を実施した画像形成
装置の帯電装置によれば、表1に示したように導電性部
材に印加する電圧の値が低いので、ほとんど又は全く放
電は発生しない。それにより、オゾンの発生を一層効果
的に抑えることができるだけでなく、導電性部材に交流
電圧の印加を行なう必要もない。
【0061】次に、上述した構成の画像形成装置におい
て、感光体1の薄膜化の対象となる電荷保持層1Bの膜
厚と、感光体1の感光体面の帯電電位をパラメータにと
り、画像への影響を実験により確認した結果について説
明する。この実験では、積層タイプの感光体1を使用
し、電荷保持層1Bの膜厚をDとして、感光体1の感光
体面の帯電電位の絶対値Vボルトを電荷保持層1Bの膜
厚Dで割った数値(ボルト/マイクロメートル)を電界
強度とした。そして、その電界強度と地肌汚れ及び細線
再現性の相関関係を評価した結果を表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】この実験では、各パラメータの中でも特に
電荷保持層1Bの膜厚Dと電界強度(V/D)に注目し
た。その結果、電荷保持層1Bの薄層化の副作用である
感光体1の帯電能力の低下による地肌汚れと、細線再現
性の評価は表2に示すようになった。なお、表2の中に
おける地肌汚れ等のランク付けは、目視による評価で行
なった。
【0064】表2の結果を見ると、地肌汚れは電荷保持
層1Bの膜厚Dと感光体1の感光体面の帯電電位Vから
求められる電界強度(V/D)に依存した。すなわち、
表2から明らかなように、電界強度が40V/μmを超
えると、電荷保持層1Bを含む感光層が局所的に絶縁破
壊して異常画像が発生する原因になっている(表2に×
の評価)。特に、電界強度(V/D)が45V/μm以
上になると、地肌汚れがかなりひどくなり、90V/μ
m以上になると感光体1を帯電することができなくなっ
た。
【0065】一般的に、感光体1は電界強度が低くなる
と感光層中での電荷輸送能力が低下し、それに伴って光
感度が低下することが知られているが、表2でも感光体
1にかかる電界強度が12V/μm以下であるときに
は、感光体1の光感度が低下して露光された部分の電位
が下がりにくくなって画像の濃度低下が見られた。その
ときの膜厚Dは50μmである。
【0066】また、電荷保持層1Bの膜厚Dが20μm
以上40μm以下である場合には、上記異常画像が少な
く、画像濃度を低下させることもなかった。そのため、
細線及び微細ドットの再現性が向上した。そして、この
細線の再現性は、電界強度には依存せず、むしろ電荷保
持層1Bの膜厚Dに影響を受け、特に50μm以上では
細線の再現性が非常に悪かった。
【0067】以上の実験結果から導かれる結論として
は、電界強度(V/μm)は、12〜40V/μmの範
囲で地肌汚れ防止に顕著な効果を有し、また、細線の再
現性には、電荷保持層(電荷注入層)1Bの膜厚Dは、
15〜40μmで顕著な効果があることが判った。
【0068】次に、上記構成の帯電装置を有する画像形
成装置において、図1で説明した現像装置Bが感光体1
上の転写残トナーを回収するクリーニング手段を兼ねる
場合の実施の形態について説明する。なお、この実施の
形態における画像形成装置は、各部の構成が図1で説明
した画像形成装置と同様であるため、その図示を省略し
て、必要に応じて図1に示した符号を使用して各部を説
明する。
【0069】この実施の形態による画像形成装置では、
感光体1上に付着した転写残トナーを帯電装置Aにより
感光体1とほぼ同電位に帯電させると共に、現像装置B
は感光体1上で書込装置3により露光されなかった感光
体1とほぼ同電位の転写残トナーを現像バイアスによっ
て回収するクリーニング手段を兼ねている。すなわち、
この実施の形態による画像形成装置は、感光体1から転
写材へトナー像を転写した後に感光体面に残留した転写
残トナーを現像装置Bで回収する、いわゆる現像同時ク
リーニングによるクリーナレスの画像形成装置である。
【0070】ところで、電子写真方式の画像形成装置の
転写工程では、転写部材の種類あるいは印加する電圧・
電流によってトナーの帯電特性が変化することがある。
したがって、トナー像を転写部材に転写した後の感光体
1の表面に残留した転写残トナーは、その多くが現像時
とは反転した極性に帯電していることになる。例えば、
この実施の形態の現像時のトナーはマイナス帯電である
ため、トナー像を転写した後に感光体1上に残留する転
写残トナーの多くは、プラスに帯電している。
【0071】そこで、この実施形態による画像形成装置
では、逆極性の転写残トナーを付着した感光体面が帯電
装置Aを通過することにより、転写残トナーを含めて一
様に正規の極性となるマイナスの所定電位に帯電させ
る。このようにして、帯電装置Aを通過して極性がマイ
ナスに帯電された転写残トナーは、感光体1の回転によ
り現像装置Bに到達する。
【0072】このとき、感光体1の帯電電位は−960
ボルトに、その感光体1上の露光された部分の電位は−
150ボルトになっている。ここで現像剤担持体7に、
−600ボルトの直流電圧を印加する。それにより、感
光体1の未露光部(非画像部)の転写残トナーが現像剤
担持体7上に回収され、一方の露光部(画像部)の転写
残トナーはそのままの状態を維持し、その上から現像剤
担持体7により新規トナーが供給されて現像される。
【0073】なお、この実施の形態で使用するトナー
は、転写残トナーの発生量を少なくすることが可能な球
形のトナーが適する。このような球形のトナーは、流動
性に優れ、トナー間、あるいはトナーの感光体1からの
離型性に優れているので転写効率が高い。
【0074】したがって、画像形成装置の帯電装置に図
3で説明した磁気ブラシを使用した帯電装置を使用した
ときには、その磁気ブラシを有する帯電装置には多くの
転写残トナーが混入する恐れがあるが、上述したような
球形のトナーを用いれば転写効率が高いので、帯電装置
に混入するトナーの量が少なくなる。したがって、磁気
ブラシ等の劣化を防止することができる。
【0075】このように、クリーナレスの画像形成装置
にすれば、感光体上の転写残トナーをブレード等により
クリーニングする専用のクリーニング装置を別途設ける
必要がなくなるので、装置を小型化することができると
共に、低コストにすることができる。また、転写残トナ
ーをクリーニングするブレード等が感光体1の表面保護
層1Cを摩耗させてしまうようなこともないので、感光
体1の劣化を防止することができる。
【0076】以上、この発明による画像形成装置の各実
施の形態について説明したが、その各実施の形態では転
写ローラ2に電圧を印加することにより感光体1上のト
ナー像を転写材に転写する転写手段の例を示したが、そ
の転写手段は放電を利用したチャージャ等であってもよ
い。また、その各実施の形態では、感光体1上のトナー
像を転写材に直接転写する場合の例を示したが、感光体
1上のトナー像を、その感光体1に対して対向配置され
たベルト状又はパイプ状に形成された中間転写体に一旦
転写して、その中間転写体上のトナー画像を転写材に転
写する構成の画像形成装置にも、この発明は適用するこ
とができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による画
像形成装置によれば、感光体の電荷注入層の膜厚をDマ
イクロメートルとし、帯電装置の導電性部材が接触した
状態で帯電された感光体の感光体面の帯電電位の絶対値
をVボルトとしたとき、V/Dの値を異常画像となる地
汚れが生じない所定の範囲の値にするので、感光体を構
成する電荷注入層を薄膜化しても地汚れが生じないため
異常画像を防止できる。したがって、優れた画像特性が
得られる。
【0078】また、上記感光体の電荷注入層の薄膜を1
5乃至40マイクロメートルにすれば、特に細線及びド
ット画像特性が優れた画像形成装置にすることができ
る。さらに、上記帯電装置の導電性部材を磁気ブラシあ
るいはファーブラシにすれば、接触注入帯電方法を用い
ることでオゾンや窒素酸化物(NOx)、さらにはその
他の生成物等により、感光体の電荷注入層を含めた感光
層が劣化するのを防ぐことができる。それにより、感光
体の寿命を延ばすことができる。
【0079】また、感光体上に付着した転写残トナーを
帯電装置により感光体とほぼ同電位に帯電させると共
に、現像装置が感光体上で書込装置により露光されなか
った感光体とほぼ同電位の転写残トナーを現像バイアス
によって回収するクリーニング手段を兼ねるようにすれ
ば、感光体への機械的なハザードとなるクリーニング手
段が不要となるため、さらに感光体の寿命を延ばすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態例である画像形成装置を
示す概略構成図である。
【図2】同じくその画像形成装置に設けられている感光
体の層構成を説明するための模式図である。
【図3】磁気ブラシを使用した帯電装置の例を示す構成
図である。
【図4】ファーブラシを使用した帯電装置の例を示す構
成図である。
【図5】図1の画像形成装置における感光体の帯電作用
と等価の回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1:感光体 1A:導電性支持体 1B:電荷保持層(電荷注入層) 1C:表面保護層 3:書込装置 14:帯電キャリア(導電性部材) 16:ファーブラシ(導電性部材) 18:導電性部材 A,A′:帯電装置 B:現像装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 507 G03G 15/08 507B (72)発明者 矢野 英俊 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 徳増 貴彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 生野 弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H003 AA01 AA18 BB11 CC04 CC06 DD03 DD08 2H027 DA02 DD09 DE07 EA01 EC06 ED01 ED03 2H068 AA02 AA28 AA35 CA01 CA03 2H077 AA01 AA35 AA37 AC02 AC16 AD02 AD06 AD13 AD18 AD31 AD35 EA03 EA16 GA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持された導電性支持体上に
    電荷注入層と表面保護層とを順次積層してなる感光体
    と、所定電圧が印加可能な導電性部材を前記感光体の表
    面保護層に接触させて前記電荷注入層へ電荷を注入して
    感光体面を帯電させる帯電装置と、その帯電した感光体
    面を露光して感光体電位を部分的に変化させて静電画像
    を形成する書込装置と、前記静電画像をトナー像に現像
    する現像装置とを少なくとも有し、前記感光体上のトナ
    ー像を転写材に転写可能な画像形成装置において、 前記感光体の電荷注入層の膜厚をDマイクロメートルと
    し、前記導電性部材が接触した状態で帯電された前記感
    光体の感光体面の帯電電位の絶対値をVボルトとしたと
    き、 V/Dの値を異常画像となる地汚れが生じない所定の範
    囲の値としたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記異常画像となる地汚れが生じない所
    定の範囲のV/Dの値は、12乃至40ボルト/マイク
    ロメートルであることを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 前記感光体の表面保護層は、水素を含有
    するダイヤモンド状カーボン又は非晶質カーボンを含ん
    でいることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記感光体の電荷注入層の膜厚は、15
    乃至40マイクロメートルであることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記帯電装置の導電性部材は磁気ブラシ
    であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項
    に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記帯電装置の導電性部材はファーブラ
    シであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一
    項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記感光体上に付着した転写残トナーを
    前記帯電装置により前記感光体とほぼ同電位に帯電させ
    ると共に、前記現像装置は前記感光体上で前記書込装置
    により露光されなかった前記感光体とほぼ同電位の転写
    残トナーを現像バイアスによって回収するクリーニング
    手段を兼ねることを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    か一項に記載の画像形成装置。
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US10/028,767 US20020081128A1 (en) 1999-09-17 2001-12-28 Image forming apparatus
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100437371C (zh) * 2004-12-09 2008-11-26 株式会社理光 彩色电子照相装置
US7670743B2 (en) 2005-03-04 2010-03-02 Ricoh Company, Ltd. Image forming method

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