JP2001153298A - 竪型断熱低温タンクの外槽支持構造 - Google Patents
竪型断熱低温タンクの外槽支持構造Info
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Abstract
において、その支持スカートに外槽を支持させても支障
のない竪型断熱低温タンクの外槽支持構造を提供する。 【解決手段】 低温液体を貯蔵する内槽10を支持スカ
ート14を介して基礎15上に支持し、その内槽10を
囲繞する外槽18を上記支持スカートに支持させる竪型
断熱低温タンクの外槽支持構造において、上記支持スカ
ート14の外周に放熱兼補強リング33を設け、その放
熱兼補強リング33と外槽18の側板22下部とを逆円
錐台状のコーン24で連結したものである。
Description
等を収容する竪型断熱低温タンクの外槽支持構造に関す
るものである。
体を収容するタンクとして、小型(150KL以下)の
ものは真空断熱タンクがあり、中大型のものは平底円筒
タンクが知られているが、これらのタンクには次のよう
な欠点がある。
ない。
の蒸発により、タンク内が高圧になるとアンカーボルト
で固定された内槽底板の周縁部が反り返ってしまうた
め、高圧状態では貯蔵できない。
通常+50〜+100mmAqほどしか高くできない。
凹まないように、外槽の板厚を厚くしなければならず、
外槽の材料重量が多くなる。
ストとなる。
ることが困難である。
カートを介して支えるため、内槽は外槽から底部だけで
なく側部からも支持固定しなければならない。
76号(考案の名称;竪型断熱低温タンク)にて、内槽
の底部を支持スカートで基礎上に支持させ、外槽の下部
をコーンを介して支持スカートに支持させた竪型断熱低
温タンクを提案した。
鏡板で形成したボンベ状に形成されるため、高圧に耐
え、また内槽を支持スカートで基礎上に支持するため、
その設置面積も少なくて済む利点がある。
竪型断熱低温タンクは、支持スカートで外槽を支持する
真空断熱タンクと違って、低温液体を貯蔵する内槽の底
部に、直接支持スカートを連結して基礎上に支持するた
め、内槽の冷熱が支持スカートに伝熱してしまう問題が
避けられない。
にアルミ布などの対流防止板を設けて支持スカートの下
部が過度に冷えないようにしているが、対流防止板を設
けても支持スカートと外槽のコーンと接続部が露点以下
となり、結露が発生してしまう問題が新たに判明した。
は、内槽や支持スカートの材質は、極低温に強いSUS
等が使用され、外槽の材質は、コストを考慮して、一般
に使用されるSS材が使用されるため、接続部に結露が
発生すると、低級材料であるSS材の腐食の問題が避け
られない。
カートの過冷却を避けるには、この接続部であるコーン
や支持スカートに別途放熱板を設ければ、接続部の結露
を防止できるが、外槽下部は、コーンを介して支持スカ
ートに接続されており、支持スカートは、このコーンの
板厚のごく狭い領域を介して、内外槽間の保冷材の重量
を支持しているため、その接続部に応力が集中しやす
く、単に放熱板を取り付けたのでは、地震時支持強度が
十分に確保できなくなってしまう。
し、内槽を支持スカートで基礎上に直接支持するにおい
て、その支持スカートに外槽を支持させても支障のない
竪型断熱低温タンクの外槽支持構造を提供することにあ
る。
に、請求項1の発明は、低温液体を貯蔵する内槽を支持
スカートを介して基礎上に支持し、その内槽を囲繞する
外槽を上記支持スカートに支持させる竪型断熱低温タン
クの外槽支持構造において、上記支持スカートの外周に
放熱兼補強リングを設け、その放熱兼補強リングと外槽
の側板下部とを逆円錐台状のコーンで連結した竪型断熱
低温タンクの外槽支持構造である。
リングが設けられ、コーンは、その補強リングと支持ス
カートの放熱兼補強リング間を連結する請求項1記載の
竪型断熱低温タンクの外槽支持構造である。
礎間の支持スカートの外周に、複数の補強リブを間隔を
置いて設けた請求項1または2記載の竪型断熱低温タン
クの外槽支持構造である。
に、内槽と接続する配管を引き出すための管束を設けた
請求項1〜3いずれか記載の竪型断熱低温タンクの外槽
支持構造である。
温、放熱兼補強リング及びコーンが、微低温に強い材料
で形成される請求項1〜4いずれか記載の竪型断熱低温
タンクの外槽支持構造である。
を添付図面に基づいて詳述する。
素、液体窒素などに採用される200〜2000KLの
中型の低温貯槽における竪型断熱低温タンクの外槽支持
構造の全体断面図を示し、図2は、その要部の拡大断面
図を示したものである。
NG等の低温液体を収容する内槽で、上部鏡板11と下
部鏡板12とその上下の鏡板11,12を結ぶ側板13
とで形成される。
で基礎15上に支持される。
の径と同じに形成され、その下端のアンカーリング16
が基礎15に設けたアンカーボルト17にて固定され
る。
設けられ、その内外槽10,18間にパーライト粒等か
らなる保冷材層20が形成される。
側板22の下端と支持スカート14とを結ぶ逆円錐台状
のコーン24と、支持スカート14内に設けられた底板
25とで形成される。
出用の配管26が接続され、その配管26が、保冷材層
20を通して外槽18外に延出される。また内槽10の
底部には送液や液払出用の配管27が接続され、その配
管27が支持スカート14に形成した開口28を通して
外槽18外に延出される。
鏡板11に形成したマンホール、30は、外槽18の屋
根部21や側板22に形成したマンホールである。
18を支持する構造を詳しく説明する。
部保冷材層20aの断熱性を考慮して内槽10の下部鏡
板12より十分下方に位置するように支持スカート14
の内周に取り付けられると共にその下部に適宜補強材3
2が取り付けられる。
スカート14の外周には放熱兼補強リング33が取り付
けられ、外槽18の側板22の下端内周には補強リング
34が取り付けられ、これらリング33,34を結ぶよ
うに逆円錐台状のコーン24が取り付けられる。
4は、工場で、ビルドアップにより断面コ字状で、平面
視円弧状に形成され、その円弧状のリングを順次つない
で溶接により取り付ける。
4間には逆円錐台状のコーン24を取り付ける。
6間の支持スカート14外周には、その円周方向に適宜
間隔で補強リブ35が取り付けられる。また、外槽18
の側板22の下部に取り付ける補強リング34の上部と
側板22の内周を結ぶように支持ブラケット36を取り
付ける。
続した配管26,27を外槽18外に延出するための管
束37が円周方向に沿って配管個数に応じて取り付けら
れる。
れる円筒体38とその円筒体38の下部に設けられ配管
26,27を挿通する穴が形成された円板39とからな
り、その管束37内にパーライト粒等が充填されるよう
になっている。
極低温に強い材料を用い、外槽18は、SS材を用い
る。また放熱兼補強リング33、補強リング34、及び
コーン24は、支持スカート14及び管束37から伝熱
される微低温(約−10℃)に適したSM400Cなど
の材料を用いる。
外気温、外気圧の変化に対する呼吸用として窒素ガスを
+1000mmAq程度まで封入した状態で、内槽10
内に低温液体を収容する。
重は、支持スカート14にかかることこととなるが、そ
の荷重は、補強リング34からコーン24と放熱兼補強
リング33を介して支持スカート14に確実に伝えるこ
とができる。またこの場合、保冷材層20を+1000
mmAqの陽圧に保つことで、外槽18を最小限の板厚
にすることが可能となり、外槽重量の削減が図れると共
に、外槽重量を補強リング34が受けてコーン24を介
して支持スカート14に伝えることが可能となる。
方向に補強リブ35が設けられるため十分な支持強度が
得られる。
33とは、コーン24と外槽18の側板22、コーン2
4と支持スカート14のレベル出しを容易にし、同時に
据え付け、溶接も容易となる。
熱し、支持スカート14が冷却されるが、支持スカート
14には、放熱兼補強リング33が設けられており、支
持スカート14からの冷熱より、放熱兼補強リング33
からの入熱が大きいため、この部分が過度に露点以下ま
で冷却されることがなく、露付きの発生を防止できる。
束37を通してコーン24に微冷熱が伝わるが、コーン
24を微低温に強い材料で形成してあるため、冷熱の影
響がなく、またコーン24に管束37を設けることで、
配管26,27の最適な配置が可能となる。
ートに放熱兼補強リングを設け、その放熱兼補強リング
にコーンを介して外槽の側板下部に接続することで、外
槽及び保冷材層の荷重を支障なく受けることができると
共に支持スカートから伝熱する冷熱の影響をなくすこと
が可能となる。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 低温液体を貯蔵する内槽を支持スカート
を介して基礎上に支持し、その内槽を囲繞する外槽を上
記支持スカートに支持させる竪型断熱低温タンクの外槽
支持構造において、上記支持スカートの外周に放熱兼補
強リングを設け、その放熱兼補強リングと外槽の側板下
部とを逆円錐台状のコーンで連結したことを特徴とする
竪型断熱低温タンクの外槽支持構造。 - 【請求項2】 外槽の側板下部に補強リングが設けら
れ、コーンは、その補強リングと支持スカートの放熱兼
補強リング間を連結する請求項1記載の竪型断熱低温タ
ンクの外槽支持構造。 - 【請求項3】 放熱兼補強リングと基礎間の支持スカー
トの外周に、複数の補強リブを間隔を置いて設けた請求
項1または2記載の竪型断熱低温タンクの外槽支持構
造。 - 【請求項4】 逆円錐台状のコーンに、内槽と接続する
配管を引き出すための管束を設けた請求項1〜3いずれ
か記載の竪型断熱低温タンクの外槽支持構造。 - 【請求項5】 支持スカートが極低温に強く、放熱兼補
強リング及びコーンが、微低温に強い材料で形成される
請求項1〜4いずれか記載の竪型断熱低温タンクの外槽
支持構造。
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